【リトルリーグの野球って?】 小学校時代の野球クラブチームは、大きく分けて「軟式野球」 「硬式野球」 「ソフト」に大別できま す。我々スワローズが在籍しているリトルリーグは「硬式野球」です。自分の子供を野球チームに 入れたいと思ったときに悩むのが、 「硬式を選ぶか軟式を選ぶかソフトを選ぶか…」だと思います。 では実際に比較すると… 硬式野球 学童軟式 学童ソフト 大人の野球 ボールの重さ 145g 128g 163g ― ボールの大きさ 直径約 73mm 直径約 68mm 直径約 91mm ― 投手と本塁間 14.03m 16m 10.7m 18.44m 塁間 18.3m 23m 16.76 27.43m 本塁外野フェンス間 61~68.5m フリー 53.3~61m ― ☆それではいくつかの疑問にお答えします。 【リトル硬式と学童軟式の大きな違いは ?】 ベースボール発祥の地であるアメリカでは軟式ボールは存在しません。(軟式ボールは日本固有の ものです)そこで子供に野球をやらせるには、ボールはそのままの物を使用して、広さを子供に合 わせたサイズにすることだったのでしょう。スペースを小さくすることでそのハンデを解消し、よ り大人と近いリアルなスピード感のあるゲームを実現させようとしたのだと思います。 一方軟式少年野球では、学童(小学生)の段階での軟式野球でも、大人と比較すると小さく設定して いますが、リトルリーグと比較すると大分長くなっています。ボールの大きさも重さも軽くしてい ますが、内野が広い分バッテリー、内野エラーで得点するシーンが多くなります。また、軟式野球 では外野フェンスを設けないため、ランニングホームランが多くなるようです。 【リトルリーグでは硬式ボールの対策はしてるの…?】 具体的な対策として 3 年生の夏までの初歩の選手には「ティーボール」という柔らかいボールを使 用します。また、心臓を保護するために「心臓パット」の着用を義務付けています。その他、バッ ターは両耳付きヘルメットを着用し、キャッチャーは金属、ファイバー、プラスチック製のいずれ かのカップサポーターと襟付きの長い胸当て、のど当て、脛当て、キャッチャー用ヘルメットを必 ず着用しなければなりません。(ヘルメット、キャッチャー用具はチームで保有しています) 【リトルでは投手の投球制限ってある?】 リトルリーグでは投手について以下の決まりがあります。 ① ティーボール(3 年生以下)では投手は投球せず、バッターはスタンドに置かれたボールを打つ。 ② 投手は 10 歳以下では 1 日に 75 球、11~12 歳以下では 85 球までとする。 ③ 1 日に 61 球以上の投球をした投手は 3 日、41 球~60 球は 2 日、21 球~40 球は 1 日の休息を取 らなくてはならない。 リトルリーグでは、これらのルールを世界、全国全て共通して徹底しています。 【それでも大人が使う硬式ボールを小学生に使わせて危なくない?】 「硬式ボールは固いので体にあたったら危険でしょ…」と思われるかもしれません。確かに遊びの 延長で使わせたら危険が伴います。だからこそ指導者も真剣に指導します。選手たちも、今自分が 使用しているボールがどのようなものなのかを真剣な練習を重ねる内にだんだんと会得していき ます。また、 「硬式ボールは重い」と思われがちです。しかし決してそのようなことはありません。 事実小学生が使用しているソフトボールは上の表にもあるように硬式ボールより大きく重く出来 ています。硬式と軟式ボールを比較してもあまり大差はありません。 リトルリーグでは、硬式ボールを使用するからこそ「正しい捕り方」 「正しい打ち方」 「正しい投げ 方」を常に気を使って教えます。その指導が肩や肘の怪我を防ぐことができます。 硬式野球でも軟式野球でも危険とは常に背中合わせです。「捕球する体制ではない選手に向かって ボールを投げればどれだけ危険か」 「所構わずバットを振ればどれだけ危険か」それはどちらも同 じことです。今使用している道具の特性をしっかり理解してこそ、 「安全」で「楽しい」 「レベルの 高い」野球を続けることができるのです。
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