関西大学インフォメーションテクノロジーセンター年報 第2号(2011)

I S S N 2186-2532
No.2
関西大学
インフォメーションテクノロジー
センター年報 2011
Center
2011年度版
関西大学インフォメーションテクノロジーセンター 年報
目 次
巻 頭 言 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小林 孝史 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
教育・研究報告
関西大学商学部におけるビジネス教育でのモバイル学習システム構築の事例
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 馬場 一 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
関西大学外国語教育における ICT の活用
∼授業・Study Abroad Program・自学自習に向けて∼
感性分析手法による Web サイトの印象調査
・・・・
田 信介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 徳丸 正孝 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
ブレンディッドラーニングによる講義事例
― 補講や一般講義の代替のための e-Learning システムの利用可能性について ―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 荒川 雅裕 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37
受講生視点の講義資料 tips ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 山本 敏幸・岩
千晶 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 49
開発報告
e ラーニングコンテンツの制作体制と制作の具体例 ・・・・・・・・・・・・・・ 稲葉 修造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61
関西大学「全学 IT トータルシステム」完了報告書
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・関西大学 IT 化推進プロジェクト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 73
事業報告
センター組織 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 87
委員会活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 90
活動報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 93
センター利用状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97
講習会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 103
資料編
サービス時間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 111
ネットワーク概念図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 112
システム構成一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 114
その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 116
センター規程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 119
編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 荒川 雅裕 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 124
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
巻 頭 言
「システム」を育てる
総合情報学部 准教授
小 林 孝 史
10数年前,義務教育から高等学校にかけての情報に関する科目が設置される以前には,大
学における情報処理という名の科目は「情報リテラシー能力の開発・向上」を目標として開
設されていました。当然ながら,この情報リテラシーは,単なるコンピュータを使う技能で
はなく,コンピュータを始めとした情報機器,ネットワークを使用して,収集・蓄積した情
報を整理・分析し,加工・表現・発信する能力全般のことです。
そして,教科「情報」の必修化後,一部で高等学校での未履修問題があったものの,初等
教育の段階からコンピュータ等の情報機器に触れ,高等学校等までの間に学習指導要領に沿
って情報リテラシーのうちの基本的な能力についての指導は行われてきているものとして,
ここ数年の間に大学における情報処理教育のあり方の見直しが行われてきました。その大き
な流れとして,多様な学問分野や社会的問題を解決するための様々な場面で情報技術の活用
が求められるようになっている現状を踏まえて,
「情報リテラシー教育」から,それぞれの情
報技術に依存しない,情報を扱うための基本的な概念の教育や永続的な知的活用技術の修得
を目指す,「情報フルーエンシー教育」へと舵が切られてきています。
現在,大学等に在籍している学生は,生まれた時もしくは物心ついた時から使っている情
報技術が現在のような形である,いわゆる「デジタル・ネイティブ」な世代で,古いものを
ほとんど知らないのが現状です。平成23年度に内閣府でまとめられた「青少年のインターネ
ット利用環境実態調査」によると,高校生の95%以上が自分専用または家族共有の携帯電話
を所有し,そして,携帯電話でのインターネット利用の経験はほぼ100%となっています。パ
ソコンについては,自宅で日常的に使っている高校生は70%程度であり,携帯電話に比較す
ると日常的に利用しない生徒がかなり多いようです。パソコンが携帯電話のように気軽に使
えない,取り扱いにくいもの,と感じているのかもしれません。小さい頃から携帯電話等の
通信機器が身近にあり,あの小さな「窓」から携帯サイトを通じて世界を覗くことを日常的
に行なっているようです。
当 IT センターで運用している情報システムやネットワークは,単に情報提供のために運
営されているわけではなく,大学に所属する人たちとの間の情報伝達,講義・実習等の授業
支援のためのツールとして活用されており,学生は入学直後からポータルサイトや授業支援
−1−
システムを日常的に利用する必要があります。ところが,システムごとにインタフェースが
異なっていたり,様々なイベントの発生時に利用者が集中してしまってアクセスできなかっ
たり,一部を除いては,パソコンでの利用を前提とした画面構成になっており,ケイタイ・
ネイティブな学生にとって,大学のシステムは面倒で使いにくいものになっているのかもし
れません。アクセスしづらい問題に関しては,パソコン版より軽量にアクセスできるモバイ
ル版が用意されているシステムもありますが,利用者がアクセス先を選ぶ必要もあって,ど
うしてもパソコン版に集中してしまうようです。情報機器やシステム等を利用するリテラシ
ーは備えているものの,それらを「うまく」活用していくフルーエンシーはまだまだのよう
です。
情報セキュリティの面ではもっと深刻なことが言えるようで,ポリシーや基準・手順が示
されていても,それらを実際に行う,システムやネットワークに「システムの構成員」とし
て組み込まれた利用者ひとりひとりの認識が向上しない限り,セキュリティ対策としてはい
つまでも不十分なままになってしまいます。
大学や授業支援・運営に関わるシステムの利用等については年度当初のガイダンス等で解
消すべき事項とも考えられますが,各システムの利用ガイドを利用者目線で充実することや,
トラブル時の対応窓口などを明確化することも含めて,利用者にとって使いやすい情報シス
テムづくりを行い,別途利用上のトレーニング等をしなくても十分に使いこなせる情報シス
テムを目指す必要があるのではないか,とも考えています。IT センターでは,以前からも利
用者からの要望を受け付けていましたが,平成23年度に手続きを明確化した「情報システム
等の利活用に関する提案シート」によって,利用者からさまざまな提案を受けることができ
るようになりました。予算等の制約ですべての要望を実現することはできないかもしれませ
んが,利用者からの情報システムに対する思いを取り上げた,将来の情報システムづくりに
活用することに大いに役立つと考えています。実際に利用する学生を含めたポータルサイト
を検討するためのプロジェクトも立ち上がり,将来のシステムをどうするかということの検
討も既に始まっています。
IT センターでは毎年,数多くの情報システム等の更新・改修作業が発生します。その内
容については,情報技術そのものの進歩のみならず,教育工学上の研究成果やインタフェー
ス工学その他分野の成果等も加えることで,システムをより一層使いやすく,教育効果の上
がるものになったり,研究活動の大きな支えになったりすることと思います。また,本年報
にご寄稿いただいております,たくさんの先生方の研究成果が,関西大学の教育研究におけ
る情報技術の活用のみならず,人を含めた関西大学という「システム」の成長に大きな影響
力を与えていただくことを願いまして,巻頭言の締めくくりといたします。
2012年 3 月
( IT センター委員)
−2−
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
教育・研究報告
関西大学商学部におけるビジネス教育での
モバイル学習システム構築の事例
馬 場 一*
1 .はじめに
近年の ICT の発展により,教育形態は伝統的な教室の講義から電子的学習( e-learning ),
モバイル学習( m-learning ),さらにはユビキタス学習( u-learning )へと劇的な変化を遂
げている( Chen et al. 2006 )。モバイル学習は「形態可能な携帯デバイスを通じて,いつで
もどこでも利用可能な学習」( Kukulska-Hulme and Shield 2008, p. 273 )を意味する。語
学学習に限定すると,モバイル支援型語学学習(mobile assisted language learning: MALL)
と呼ばれる(Abdous, Camarena and Facer 2009, Kukulska-Hulme and Shield 2008)。デ
バイスの進化やクラウド・コンピューティングの進展により,ユビキタス学習は新たな局面を
迎えようとしている。すなわち,世界中の知識が,どこにいても,誰でも学習できるのである。
「知のオープン化」の理念のもとアップル社の iTunes U には2012年 3 月現在,アメリカを
中心として世界22カ国,約420大学が Podcast を配信している。日本では2010年に東京大学・
早稲田大学・慶應義塾大学・明治大学が参加している。2011年 5 月には関西大学も iTunes U
へ参加し,語学教育用コンテンツや大学・学部紹介用のコンテンツを公開している。他にも
大阪女学院大学国際英語学部が2004年に新入生に iPod を配布 1,東京大学や北海道大学の
Podcast 配信など,様々な大学でモバイル学習への取り組みがなされている。こうした世界
的な潮流はあらゆる国の高等教育機関にとって不可避の要請となりつつある。
本稿では関西大学商学部における iPhone や iPod などのデジタルデバイスを活用したモバ
イル学習の事例を紹介する。本稿の構成は以下の通りである。まず,教育 GP の概要とその
なかでの本事例の位置づけを説明する。これは,商学部の取り組みが文部科学省から補助を
受けた教育 GP「英語に強いプロアクティブ・リーダーの育成」のもとで行われているため
である。次に,商学部での2009年度以降のモバイル学習システムの構築について紹介する。
ここでは,全体的なシステムの構築の説明を行ってから,Blog による情報発信や Handbook
による双方向学習の事例を示す。最後に,関西大学商学部での取り組みを通じてモバイル学
* 商学部 准教授
1 他の高等教育機関でのモバイル学習への取り組みについては菊池( 2008 )参照。
−3−
習から得られる効果について検討する。
2 .教育 GP「英語に強いプロアクティブ・リーダーの育成」
商学部では川上智子教授をリーダーとして教育 GP「英語に強いプロアクティブ・リーダ
ーの育成」
(詳細は http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_com/proactive_leader/index.html 参照)
に取り組んでいる。これは,平成20年度から22年度の文部科学省による「質の高い大学教育
推進プログラム」に採択されたものである。ここで,プロアクティブ・リーダーとは自ら率
先して行動するリーダーを意味し,
「品格ある柔軟なビジネスリーダーの育成」という商学部
の教育理念とも対応している。
この取組は商学部生の「プロジェクト実践力」と「英語力」を次の 4 つのプログラムを通
じて強化するものである(図 1 )。第 1 の KUBIC(Kansai University Biz Plan Competition:
関西大学ビジネスプラン・コンペティション)は,全国の高校,大学,社会人からビジネス
プランを募集するビジネスプラン・コンペティションである。第 2 の CORES( Core Skills
program:ビジネスプラン教育プログラム)は, 2 年次の約10演習に所属する約150名が
KUBIC へ応募するビジネスプランを作成し,合同発表会を行うものである。第 3 の BLSP
( Business Leader Special Program:ビジネスリーダー養成特別プログラム)は, 3 年次45
名を 3 つのゼミでプロジェクト実践および英語力向上の観点から集中的に教育するプログラ
ムである。第 4 の BestA(Business English Study Abroad:海外ビジネス英語プログラム)
は,イギリスのヨーク・セント・ジョン大学でホームステイしながら学ぶビジネス英語プロ
グラムである。
これらのプログラムにおいて本稿で紹介する事例に直接的に関連するのは BestA と BLSP
である。両プログラムでは商学部のカリキュラムとして集中的なビジネス英語教育に重点を
置いている。BestA では2009年に事前学習のための教材をインストールした iPod を参加学
図 1 商学部教育 GP の全体図
出所:http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_com/proactive_leader/outline/index.html( 2012年 3 月)
−4−
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
生約20名に貸与し,現地での学習を支援している。また,BLSP は2010年度より 3 年次生へ
の教育が開始される。とりわけ,BLSP では在学中の達成目標として TOEIC800点を設定し,
外国人客員教授による英語での授業や海外での英語によるプレゼンテーション等,高い英語
力が求められている。学生の英語力を短い期間で向上させるためには教室での授業のみなら
ず,学生個人の自学自習を促す必要がある。そのために,商学部では,対象学生向けに iPod
を無償貸与しモバイル学習を導入することで,効果的なビジネス英語学習を行うことのできる
環境の整備を目指している。そこで,次のセクションでは2009年度に行われてきたモバイル
学習システムの構築を通じたビジネス英語・リーダーシップ教育のための取り組みを紹介する。
3 .商学部でのモバイル支援型学習システムの構築
このセクションではまずシステムの概要を説明する。次に,ブログを通じた情報発信およ
び Handbook を利用した双方向学習の取り組みを紹介する。
3-1 システムの概要 モバイル学習システムの構築は,商学部教職員,関西大学 IT センター,そしてハードウ
エアやアプリケーションを提供する企業によりコラボレーションにより実現している(図 2 )。
語学教材開発はビジネス英語の専任教員 3 名を中心に行われている2。教育 GP 用の居室に
図 2 商学部のモバイル学習システム
2 2012年 3 月現在,iTunes U >関西大学>ビジネスのカテゴリ内で,
「商学部 Proactive Leader 音声動
画ファイル集」において41タイトルが視聴可能である。ビジネス英語関連のコンテンツ以外にも,BLSP
の海外ワークショップ(ワシントン大学,米国)での学生のプレゼンテーションの様子や,外国人客員
教授のインタビューなども収録されている。
−5−
PC,ミキサー,コンデンサ・マイク,ビデオカメラを設置し,ミニ・スタジオを開設してい
る。音声ファイルの作成にはアップル社の Logic Studio を用いて編集を行っている。また,
動画ファイルの作成にはアップル社の Final Cut Pro を用いている。こうしたミニ・スタジ
オを設置することで,柔軟かつ多頻度なオリジナル教材の開発が可能になっている。また,
ミニ・スタジオには,IT センターの協力により無線 LAN が設置されており,学生・教員が
いつでも教材にアクセスできる環境が整えられている。
作成された動画や音声は Podcast を通じて配信されている。図 2 にあるように IT センタ
ーではアップル社の Mac OS X Server を導入している。当該サーバーには Podcast Producer
が組み込まれており,Podcasting のための様々な作業が自動的に行われる。具体的には,
Podcast キャプチャを利用した音声・動画の自動取り込み,エンコーディング,公開といっ
た一連のワークフローが自動化できる。これにより,Podcasting のための労力を低減するこ
とができる。
3-2 ブログによる情報発信
次に,ブログを用いたコンテンツ配信の仕組みについて説明する。図 3 は商学部教育 GP
「英語に強いプロアクティブ・リーダーの育成」の HP インターフェイスである。左サイドバ
ナーには Categories として20の項目が記載されている。このブログはシックス・アパート社
の Movable Type により構築されており, 1 つの記事が複数のカテゴリーにマルチ・ポスト
可能な形式になっている。また,いくつかのカテゴリーにはサブカテゴリーが設けられてい
図 3 教育 GP のホームページ
−6−
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
る。こうしたカテゴリー化は,閲覧者の求める記事へのアクセシビリティを高めるために行
われている。
それぞれの記事には Podcast へのリンクが埋め込まれる。リンクがクリックされると iTunes
が起動され Podcast のダウンロードが行われる。同時に,iTunes を使用する環境にない,あ
るいは,まずはコンテンツを視聴したいという閲覧者のために,音声・動画へのダイレクト・
リンクが維持される。
また,ブログを活用することによって,コンテンツのリッチネスをさらに増すことができ
る。Podcasting や Handbook では文字情報の伝達に限界がある。そこで,ブログ上で音声・
動画ファイルの説明文,教員によるエッセイ,各種のお知らせなどを伝達することで,閲覧
者はさまざまな背景情報を獲得することができる。
3-3 Handbook を用いた双方向学習
シンオン社の Handbook Studio の導入により,教材の簡便な開発が可能となっている。こ
のアプリケーションは iPhone や iPod touch 向けに編集されたコンテンツを提供するもので
ある。Handbook による教材提供に関しては一般的に,それぞれ教員と学生にとって次のよ
うなメリットがある。
教員にとってのメリットは,第 1 に Web ブラウザを通じて直感的に教材が作成できる点で
ある。HTML など Web 構築の知識が不要なため,教員は教材作成に集中することができる。
第 2 に,クイズや試験が出題可能である。iPhone や iPod touch のタッチパネル・インター
フェイスを活用した出題が可能なため,紙ベースのクイズや試験に比べてリッチな情報を提
供できる。第 3 に,このアプリケーションを通じて学生の管理ができる。クイズや試験の自
動採点機能により学生のアクセス履歴を把握できる。Podcast 配信では実際に学生が教材を
閲覧したかを把握しにくいが,Handbook を用いれば学生のエフォートや得点を自動的に集
計することができる。
学生にとってのメリットは次の通りである。第 1 に,双方向のユビキタス学習が実現でき
る。Handbook の自動集計機能により,教員から学生への一方向の情報伝達のみならず,学
生と教員間の双方向コミュニケーションが,場所に縛られることなく実現できる。第 2 に,
費用がかからない。AppStore から無料の Handbook アプリケーションをダウンドードし,
iPhone や iPod touch にインストールすることができる。第 3 に,楽しみながら学習するこ
とができる。iPhone や iPod touch のインターフェイスの情報のリッチネスにより,学生は
他の形態の学習よりも少ない負荷で学習することができ,学習効果の向上が期待される。
BLSP では Handbook を 4 年次生春学期に双方向学習に活用している。この時期は就職活
動と重なり学生のゼミ・演習の出席に支障をきたすこともしばしばある。そのため,本来ゼ
ミが行うべきグループでのプロジェクト実践やそのための準備がなかなか行いにくい。そこ
で,Handbook を利用することでユビキタスに学習可能な仕組みの構築を目指している。
−7−
Handbook Studio のインターフェイス
iPhone での問題への解答
図 4 Handbook Studio と Handbook アプリのインターフェイス
学生は Handbook Studio を用いて各種の問題・クイズを作成することが課題となる。これ
まで作成された問題やクイズは,TOEIC 関連の問題,ゼミの研究テーマに即した問題,就職
活動に関する Tips,統計学や SPSS の使用法に関する問題など多岐にわたる。TOEIC のリ
スニング問題作成を例にとってみよう(図 4 )。まず,”I have a small amount of money,
because I have no work ”と録音された音声ファイルが学生に与えられる。学生は Web ブ
ラウザ上からこのファイルを Handbook Studio サーバーにアップロードする。Handbook
Studio では図 4 左側のようなインターフェイスで作問を行う。作問が終わると iPhone など
のスマートフォン上に図 4 右側の画面が現れる。解答者は音声ファイルを聴き,問題文を読
み,問題を解く。解答形式は選択肢,穴埋め,つなぎ合わせなど複数の形式を選択すること
−8−
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
ができる。また,解答はサーバー上に記憶され解答の有無や得点を事後的にチェックするこ
とができる。
あるカテゴリーの問題の作成は,①コンテンツの決定,②コンテンツの作成,③チェック
とフィードバックという 1 週間ごとのプロセスで行われる。たとえば,第 1 週目にゼミ関連
でどんな問題を作るかを,ディスカッションを通じて決定する。チームのメンバーが欠席し
た場合はスカイプ会議などの代替的手段で意思伝達および調整を行う。第 2 週目には実際に
問題を作成する。これは教室においても,自宅においても Handbook Studio を用いて行うこ
とが可能である。第 3 週目には作問した問題をチームメンバー同士でチェックする。単純な
バグ取り作業から問題として効果的かどうかがディスカッションを通じて行われる。そして,
学習から獲得された知識は自分たちのチームで蓄積されるとともに,他のチームへと伝達さ
れる。
双方向学習のために Handbook を用いることで,次のような学習上の効果が期待される。
なお,ここで双方向とは単に学生と教員のみならず,学生間のリンケージも含まれる。第 1
に,ICT ツールの使用方法を習得し,その改善案を提示することができる。ほとんどの学生
は抵抗感なく作問に取り組むことができ,ツールの利用方法を学習することができた。より
重要なことは彼ら自身がこのアプリケーションの改善点を見いだしたことである。第 2 に,
作問を通じて解答者のニーズを考えられたことが挙げられる。作成された問題は他のチーム
や下級生が解答する。そのため,どのような問題が,解答しやすいか,学習効果が上がるか
といったいわば消費者側のニーズを念頭にサービスの開発を体験することができたのである。
第 3 に,問題・ノウハウの蓄積が挙げられる。Handbook は登録者のみが閲覧可能なクロー
ズドなシステムである。これは逆にあるグループに高度にカスタマイズしたコンテンツを作
成できることを意味する。毎年,問題や作問上のノウハウが蓄積されることにより,学習者
とコンテンツが共進化していく仕組みは,書籍や他のメディアを用いた学習にはない特徴で
ある。
4 .むすび
これら Podcast, Handbook, Blog の特徴は表 1 のように集約できる。Podcast は音声や動
画による教材等を世界中に配信することにより,オープンコースウエアのためのツールとな
る。Handbook は特定の対象学生へのクローズな教材・試験の配信により,教員・学生間お
よび学生間のインタラクションを可能とする。Blog は音声や動画に対する背景情報を提供す
ることで,セミ・オープンなコミュニケーションの場となる。これら 3 つのツールは代替的
というよりもむしろ補完的な性格を持っている。これらのツールをいかに統合的に活用する
かが,モバイル学習環境整備において重要となる。
以上のような商学部におけるモバイル学習システム構築の要点は次のようにまとめること
−9−
表 1 Podcast,Handbook,Blog の特徴
対 象 者
伝達情報
Podcast
オープン
音声・動画
オープンコースウエア化
Handbook
クローズ
音声・動画
当事者間のインタラクション
セミ・オープン
テキスト
コンテンツの背景情報の提供
Blog
メリット
ができる。第 1 に,ミニ・スタジオの開設による柔軟で多頻度の教材開発。第 2 に,Podcast
Producer の導入による配信作業の省力化。第 3 に,Handbook の導入による双方向型のユビ
キタス学習環境の実現。第 4 に,ブログの活用によるアクセシビリティとコンテンツ・リッ
チネスの向上。第 5 に,諸ツールの統合的活用の重要性。こうしたシステムを構築すること
によって,いかなる効果が期待されるのであろうか。
たとえば,雨宮他( 2006 )は iPod を用いた英単語学習の評価実験を行っている。その結
果,学習 2 週間後の平均記憶率は紙ベースでは27%,iPod ベースでは40%と,13%の記憶定
着率の差が見いだされている3。被験者に対する質問票調査では,単語の覚えやすさの理由と
して「映像とあわせて覚えられる」,「発音が耳に残るから」といった点があげられている。
また,iPod を利用することでの学習時間の増加に関しては,
「コンテンツが面白いから」,
「空
き時間を利用できる」,「本を持ち歩くより手軽」といった回答がなされている。
Handbook の利用に関しては同様の感想が寄せられている。やはり,スマートフォンによ
り,いつでも,どこでも,楽しみながら学習できることの満足度は高いようである。しかし
ながら,商学部での取り組みを通じて明らかとなった点は,ユビキタス学習に開発の経験を
組み込むことの重要性である。Handbook というツールを用いて問題を解くだけならば,い
わば受動的なユビキタス学習である。近年の ICT の発展は,提供されるサービスの便益のみ
ならず,開発の容易さも大いに向上させている。開発のプロセスを教育の場に組み込むこと
で,学生は誰のために,どんな問題を,どのように作成するかといったマーケティング志向
を自然に育むことができた。開発プロセスの組み込みは,より能動的な( proactive )ユビキ
タス学習への一助となることであろう。
参考文献
1 . Abdous, M’hammed, Margaret M. Camarena and Betty Rose Facer(2009), “MALL Technology:
Use of Academic Podcasting in the Foreign Language Classroom,”
, 21( 1 ), 76-95.
2 . 雨宮聡子・長谷川和則・金子敬一・都田青子・塚原渉( 2006 )「携帯用音楽端末を用いた単語学
習システムの開発と評価」
『電子情報通信学会技術研究報告』106( 437 ),27-32ページ。
3 . Chen, Chih-Ming, Shih-HsunHsu, Yi-LunLi and Chi-JuiPeng(2006)
, “Personalized Intelligent
M-learning System for Supporting Effective English Learning,”
3 ただし,この実験の被験者数は,iPod による学習 5 名,紙による学習 5 名の計10名と少ないために,
実験結果の一般化には注意が必要である。
− 10 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
, October 8-11, 2006, Taipei, Taiwan.
4 . 菊地俊一( 2008 )「モバイル学習としての iTunesU と Second Life の可能性」
『名古屋外国語大
学外国語学部紀要』第34号,37-61ページ。
5 . Kukulska-Hulme, Agnes and Lesley Shield(2008)
, “An overview of mobile assisted language
learning: From content delivery to supported collaboration and interaction,”
271-289.
− 11 −
, 20(3)
,
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
教育・研究報告
関西大学外国語教育における ICT の活用
∼授業・Study Abroad Program・自学自習に向けて∼
田 信 介*
1 .はじめに
現在、ICT は産業、行政、社会の基幹システムとして、あらゆる社会活動、産業活動を支
えるインフラとなっている。これは大学を含む高等教育研究機関においても同様であり、そ
こでは ICT の活用による教育研究、大学運営の改善が大きな課題となっている。その中でも
特に重要な課題として、高校生の 5 割を超える進学率に伴う多様化した入学生への教育の質
の保証があげられる。そのニーズに応えるため、通常の授業に加えて、ICT を積極的に活用
した教育体制の整備が求められている。
関西大学の外国語教育においても、現在様々な形態の ICT を活用した授業が情報演習室、
および CALL( LL )教室で展開されており、それには、1 )正規英語科目の「クリックして
読むコース」、2 )正規科目の「 Study Abroad プログラム(各留学先)」での CEAS の活用、
3 )全学での e-Learning システムの活用、4 )CALL システムを活用した授業、がある。こ
こでは、これらの授業の概要、利点、問題点について検討し、今後の関西大学における ICT
を活用した外国語教育について考察する。
2 .「クリックして読むコース」
この授業は、文字通りインターネット上の情報をクリックしながら、より速く、より正確に
読むことを目的とする。題材は、基本的には学生が各自で選択し、そこでは情報収集のため
の読解能力養成が目指される。全体の構成は、1)Reading Strategies and Skills(Previewing,
Predicting, Scanning, Skimming, Inferring, 新聞の読み方)、2 )ウエブ・リスニング練習
法、3 )Topic of the Week、4 )クリック英語サイト学習からなり、ICT を活用した授業が
展開されている。
到達目標は、1 )読む物、読む目的により、読み方が異なることを認識する。2 )読み方の
方法(リーディング方略)を学ぶ。3 )インターネット上の豊富な情報から、自分に必要な
* 外国語学部 教授
− 13 −
題材を素早く検索できる。4 )インターネット上の豊富な情報を、速く正確に読むことがで
きる。5 )インターネット上の英語学習用のサイトを利用し、英語力向上をはかる、ことで
ある。具体的なトピックとしては、次のものがあり、これらについて、各自が課題に基づく
検索・収集・まとめ・発表・評価を行う。
1 .英語のゲームに挑戦
13.日本と世界の比較
2 .リスニングを試そう
14.日本の食べ物
3 .洋画の台詞
15.薬物 4 .英語のニュース検索
16.ことわざ
5 .英語力を試そう
17.海外ボランティア活動
6 .歴史上の人物や有名人
18.飲酒運転の危険性
7 .アメリカへの留学
19.いじめ問題
8 .今週の運勢
20.Walt Disney
9 .大阪の紹介
21.海外のアニメ番組
10.天気・天候の調査
22.対訳付き絵本の作成
11.世論調査
23.世界遺産 12.海外旅行
24.クリスマスプレゼント
○ 筆者による Topic of the Week「海外旅行」の授業例 http://www.fodors.com/ こ の サ イ ト か ら ① 自 分 の 行 き た い 都 市 名、② そ こ の 観 光 ス ポッ ト 名 称( SIGHTS &
ACTIVITIES )と、説明の英語を数行貼り付け、日本語で要約( 2 ∼ 3 行)、観光スポット
は Sights をクリックして選ぶ。③泊まりたいホテル名、④行きたいレストラン名を検索させ
る。そ の 際 都 市 の 地 図 を コ ピー・ペー ス ト す る。⑤ Why would you like to go to that
country or city? Write in English. ②の説明以外は英語で書くこと。ここでは、世界各国の
観光都市情報(英語のサイト)から自分の好みに応じた場所を探し、訪問・滞在時に必要な
宿泊・食事情報を文字・画像・データで入手するシミュレーション学習を行い、それらを英
語で発表し、ピア評価する。
これらに加えて、オンライン辞書、コーパス、英和・和英・英英辞書、英作文サイト、メ
ディアサイト、海外放送、新聞・雑誌、趣味、美術・博物館、映画、人物、料理、旅行、ク
イズ番組サイトにも常時アクセスして、各自に必要な情報を検索・収集・ポートフォリオ化
させている。
このように、この授業においては、読みの基本を習得した後、統一テーマをもとにインタ
ーネット上の情報を各自が独自に検索・収集・まとめ・ピアチェック・プレゼン・評価の授
業サイクルを行うことで、英語による検索力・発信力・評価力を養成している。その結果、
通常教室では習得できない総合的な英語情報処理能力の習得が可能である。
− 14 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
しかしながら、教室のレイアウトがスクール方式のため、グループワークの実施が困難で
あるため、今後、島型方式を取り入れ、教師も自由に巡視できるように配慮する必要がある。
3 .「 Study Abroad プログラム(各留学先)」( CEAS を活用したレポート提出)
1 年次に養成した外国語の基礎運用力を前提に、 2 年次には原則としてすべての学部生が
海外の提携大学に 1 年間留学する。その期間中、現地から隔週・月一回で CEAS にレポート
を提出させている(図 1 参照)。具体的な報告内容は次のとおりである:
① 学習について(一か月に一回、日本語で200字以上)英語力、宿題、自発的学習、科目
の知識等について、この一か月間を振り返ってどのように対応・工夫・向上したかを
具体的に報告する。向上しなかった場合、原因・対策について報告する。
② 授業について( 2 週間に 1 回、日本語で100字以上)内容、方法、出席、教師、ディ
スカッション、クラスメート等について、この 2 週間を振り返ってどのように対応・
工夫・向上したかを報告。向上しなかった場合、原因・対策について報告。
③ 生活に関する報告( 2 週間に 1 回日本語で100字以上)学校、寮・ホームステイ、人
的交流、週末、休暇中、その他についての報告。
④ 状況報告( 2 週間に 1 回、日本語で200字以上)今、思っていること、考えているこ
とについての報告。
以下、具体的な記述内容を列挙する(複数の留学生の記述を筆者が書き換えた):
1 )アカデミック・ライティングは難しいが、事前調査が必要なのでとても勉強になる。
2 )好きな先生の発音のマネをしながら音読して英語の宿題をしている。
図 1 :CEAS のレポート提出画面
− 15 −
3 )授業中、現地学生に比べて日本人学生は聞き手になるため、なるべく積極的に発言す
るようにしている。
4 )日本の大学との違いは、レクチャー中に寝ている学生が皆無であり、講義時間に対し
て課題の量が非常に多い。
5 )ライティングでは毎回 summary や detailed paragraphs を書く宿題が出され、客観的
な目線で文章を書く力が要求される。また、提出前に友人のネイティブ・チェックを
受け推敲している。
6 )ルームメイトとの日常の雑談で自然な会話力を身につけることができた。
7 )何度も presentation に取り組むうちに人前で話す度胸や聞き手に気を配るといった事
が自然と身に付いた。
8 )授業の課題で、教員になる際の具体的なキャリアプランを考案して発表した。その際、
日本の教育現場について説明してからポスターにまとめてプレゼンしたところ、質問
や感想があり手ごたえを感じられた。
9 )休暇中 homestay program に参加し、留学で培ったスピーキング力を使ってリラック
スして意見を述べている自分に満足した。
このように、留学中の重要な目標である英語力の向上、学業面での工夫と成果、滞在国に
ついての理解、生活上の工夫等についてレポートを作成・提出をさせることで、各学生の留
学目的の常時確認と、自己成長を記録するでき、将来のキャリア形成にも役立てることがで
きる。また、学部としても留学中の学生の生活状況を把握することができる。
一方、現時点では、各自の留学における成長を記録するのが目的のため、こちらから積極
的なフィードバックをしておらず、ともすればモーティベーションが下がり、マンネリ化し
ている書き込みも散見されるため、今後、なんらかのフィードバックを行うことを考慮中で
ある。
4 .e-Learning による自学自習型学習
関西大学では、2011年度よりオンライン e-Learning 教材「総合英語プラクティカル・イ
ングリッシュコース(㈱リアル・イングリッシュ・ブロードバンド)」を導入し、学内外を問
わず全ての関大生が利用することができ、現在、3,000名以上が利用している。
(ア)特徴
本教材は、全300レッスンからなり、個々の受講者のレベルに合わせてカリキュラムが組ま
れるようになっている。マルチメディアを活用したコンテンツを楽しみながら取り組め、双
方向型のアクティビティなどを取り入れている(図 2 参照)。
(イ)内容
受講者の分野別英語力を測定する診断テストで、各自の能力に合わせたレベルを選択し、
− 16 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
図 2 :リスニングの学習画面
図 3 :個人別学習記録
日常やビジネスで実際に使われる“リアル”な英語を題材とした文法、リスニング、リーデ
ィングからなる 1 レッスンを約 1 時間で学習する。全レッスン修了するのに約300時間を要す
る。その際、詳細な学習履歴が担当者に提供され、個別指導が可能である(図 3 参照)。
(ウ)学習の流れ
1 )自己診断テストで分野別英語力を分析
2 )テスト結果に基づき、最初の10レッスンをシステムが自動選択
3 )学習成績に応じて、次の10レッスンをシステムが選択。
4 )修了基準(設定可能)を達成するまでシステムが10レッスン毎に問題作成
− 17 −
5 )修了証を発行( 50レッスン毎)
(エ)対象レベル
TOEIC テスト300∼750点程度
(オ)トピック
○ 文法( 70レッスン): 前置詞・動詞と時制・名詞句・形容詞・副詞・接続詞・疑問文
○ リスニング( 115レッスン)・リーディング( 115レッスン): ビジネス、余暇と娯楽、
旅行と交通、日常生活、社交と対人関係、社会と政治、自然と環境など
(カ)具体的なレッスン・トピック
○ ビジネス:オンラインショッピング、交渉に臨む、国際貿易、電話での問いあわせ
○ 余暇と娯楽:電話の音声案内、仕事とプライベートのバランス、SSN
○ 旅行と交通:空港でのアナウンス、入国審査、銀行の窓口で、レストランでの注文
○ 日常生活:ショッピング、賃貸物件、病状を伝える表現、服装とファッション
○ 社交と対人関係:家族関係、近所づきあい、苦情申し立て、人脈作り
○ 社会と政治:大学教育、新たな文化への適応、悩みの相談、ホストファミリーとの生
活について
○ 自然と環境:公害と環境問題、天災、人間と自然、遺伝子工学は人類を救うか
このように、学習者のレベルに合わせた問題選定を行い、マルチメディアを活用したコン
テンツを楽しみながら取り組み、双方向型のアクティビティを行うよう工夫され、しかも日
常やビジネスで実際に使われる“リアル”な英語を題材にした教材にもかかわらず、自学自
習での利用者数がそれほど高くならないのが現状である。
そこで、対策として有効なのが、 1 )学生への自学自習利用への告知の徹底、 2 )いつで
もどこでも学習できる環境の提供(学内無線 LAN の完備)、 3 )授業との連動性をもった
e-Learning の展開(ブレンディッド・ラーニング)である。これらに加えて、入学前教育や
キャリアセンターとの連携による、入り口と出口での付加価値をつけることで、これまで以
上に外国語の運用力の質の保障を行っていくことが重要である。
5 .CALL( Computer Assisted Language Learning )システムを活用した授業
現在、岩崎記念館に設置されている CALL 教室には PC@LL(㈱内田洋行)が導入され、
リスニング、同時通訳演習、通常の外国語(英語含む)の授業において活用されている。
CALL 授業では、コンピュータを導入することで文字、音声、静止画、動画といった複数
のメディアを統合的に扱え、高度なマルチメディア語学学習環境が実現する。その特徴とし
て、 1 )マルチメディア性:文字・音声・映像情報がすべてデジタル化され、統合的にコン
トロールできること、 2 )デジタル化:デジタル教材であるため、ノンリニアでの編集(組
み合わせや再生順序の変更可能)ができること、 3 )個別化:ノンリニアでの再生(見たい
− 18 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
シーンや音声を即座に繰り返し)ができ、自己ペースの学習ができること、 4 )インタラク
ティブ化:学生が教師の再生する音や映像を視聴するだけという受け身の学習ではなく、求
めるものに応じて音や映像を再生し、教師と学生、学生同士が音声・文字でコミュニケーシ
ョンすることで、学習に積極的に参加する姿勢を育成できること、があげられる。
(ア)機能
本 CALL システムには、次のような機能が備わっている:
○ Speaking 練習モード(リピーティング・ロールプレイ・シャドーイング)、練習モー
ドパート変更、話速変換、ピッチ表示、繰り返し再生、同時再生、テキスト文非表示、
送り・戻し、音声提出、シンクロ(対応ファイル形式:wma、wav、MP 3 )
○ Listening
AB リピート、ちょっと戻し(秒指定可能)、練習モード( AB リピート、ポーズ再生、
書き取り文提出、シンクロ(対応ファイル形式:wma、wav、MP 3 )
○ Writing
文字チャット、音声貼付け、チャットグループ変更、ペアレッスンのペアを引き継い
だグループ参加、ログの記録
○ Reading
表示文速度調整、表示単位変更、表示形式変更、確認問題、音声再生、内容要約、問
題作成機能、スラッシュリーディング機能
○ ScreenLesson®
動画再生( WMV )、字幕表示、音声・文章回答、回答提出、アフレコ、シンクロ、動
画ストリーミング配信
○ DrillStudy®
静止画表示、問題再生、解答提出、シンクロ、アセスメント連携機能
○ 音声評定
発音評定、苦手練習、口蓋図アニメーション表示、履歴管理
○ リズム学習
アセスメント、リズム練習、アセスメント履歴管理
○ 音声読上げ 英語 TTS( TextToSpeach )機能、男性声・女性声読上げ
(イ)シャドーイングとリピーティング
最近注目を浴びており、頻繁に用いられている学習法であり、PC@LL® にも取り入れられ
ている。シャドーイングでは、聞き取った英語を少しタイミングをずらせて影のように発声
する学習法で、リスニングの力が伸びると言われている。リピーティングでは、英文の間に
ポーズが入った音声( 1 文、 1 フレーズ)を聴き取り理解し、ポーズの間にそのまま繰り返
す学習法で、スピーキングの力が伸びると言われている(図 4 、 5 参照)。
− 19 −
図 4 :PC@LL®:シャドーイング画面
図 5 :PC@LL®:リピーティング画面
− 20 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
図 6 :シャドーイング・リピーティング実施時の脳内メカニズム
言語処理の違いは、シャドーイング( on-line 処理)が、モデル音の即座の繰り返し(浅
い処理)を行い、英語音声を音韻ループでの符号化を経て、発話再生をするのに対して、リ
ピーティング( off-line 処理)では、ポーズの間に入力情報の保持(深い処理)を行い、英
語音声を音韻ループで符号化を経て、長期記憶の心的辞書・統語知識へのアクセスの後、発
話再生をするものである(図 6 参照)。
筆者グループが関大生に行った授業の効果の検証によると、 1 )英語の再生率では、リピ
ーティングは伸び続けるが、シャドーイングは 4 回で天井効果となること、およびテキスト・
方式が変わってもそれらは転移すること、 2 )再生語彙タイプでは、シャドーイングは音韻
知覚力が向上するので、数字や固有名詞の聴解力向上に効果的であり( on-line 処理)、リピ
ーティングは深い処理(構文・意味)を経て再生するので、内容把握力獲得に効果的(off-line
処理)であることが各々判明した( Shiki et al. 2010 )。
一方、CALL による授業においても、教室のレイアウトがスクール方式で、グループワー
クの実施が困難であるため、島型方式を取り入れ、教師も自由に机間巡視でき、学生・教師
間のインタラクションがスムーズに行えるように配慮する必要がある。
以上、関西大学での外国語教育における CEAS・Web の活用・e-Learning・CALL システ
ムの活用法をみてきたが、これら以外にインフォメーション・システムでの授業支援システ
ムでもコンテンツ作成が可能であり、多種多様の ICT 活用授業が実施されているのが現状で
ある。将来的には、入学前教育も含めて、在学時の ICT 活用による外国語学習を「学生カル
テ」に記録・統合させ、学生一人ひとりのキャリアデザインの支援へ繋げていくことも必要
であろう。
− 21 −
6 .おわりに
社会・経済・文化のグローバル化が進展し、国際的な競争がますます激しくなっていく中
で、大学が社会の要請にこたえることのできる優れた人材を育成し、先端的・独創的な研究
を進めることが我が国にとって極めて重要となっており、大学の教育研究水準の更なる向上、
および国際的にも通用するような大学の質の保証が強く求められている(文部科学省 , 2002)。
また、企業においても、「グローバルに活躍する日本人人材に求められる素質、知識・能力」
として、「外国語によるコミュニケーション能力(語学力に加え、相手の意見を聴いた上で、
自分の意見を論理的にわかり易く説明する能力)」、
「海外との文化、価値観の差に興味・関心
を持ち、柔軟に対応する」、「現地に受け入れられる気配りと人間性」が求められている(日
本経済団体連合会、2011 )。
そのような中、関西大学生へ大学がつける付加価値の一つとして、使える外国語(英語)力
が大きな位置を占めることは言うまでもない。そのためには、入学前教育から、在学期間、留
学中、さらには卒業後の生涯学習にいたるまで、デジタル・ネイティブである世代にとって
親和性のある ICT を活用した教育実践を行っていくことが今後ますます必要となるであろう。
本研究の一部は、文部科学省科学研究費研究課題番号:21520610、および研究課題番号:
21520609による助成を受けて行われたものである。
参考文献
文部科学省(2002).
「大学の質の保証に係る新たなシステムの構築について」Retrieved from[http://
www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/020801.htm#1 ]
日本経済団体連合会( 2011 ).「産業界の求める人材像と大学教育への期待に関するアンケート」
Retrieved from[ http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/005/index.html ]
リアル・イングリッシュ・ブロードバンド.reallyenglish®
Retrieved from[ http://www.reallyenglish.com/japan/ ]
Shiki, Osato. etal.(2010)
. “Exploring Differences Between Shadowing and Repeating Practices : An
Analysis of Reproduction Rate and Types of Reproduced Words”,
21 ,
-
.
ウチダ・スクール・ウェブ・ジャパン.PC@LL®
Retrieved from[ http://school.uchida.co.jp/index.cfm/1,html ]
− 22 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
教育・研究報告
感性分析手法による Web サイトの印象調査
徳 丸 正 孝*
1 感性情報分析
情報通信技術の発達により,
「インターネット」はもはや特別なものではなく,人々の生活
に無くてはならないものになっている.近年では急激なスマートフォンの普及により,いつ
でもどこでも,必要とする情報やサービスにアクセスできるようになってきた.
その一方で,情報やサービスの急激な増加と多様化により,
「インターネット」の利用形態
は実に複雑になってきた.膨大な情報の中から必要な情報を発見するにはそれなりのテクニ
ックが必要であるし,ホームページやブログなどによる情報発信においては閲覧者に対する
配慮が求められるなど,インターネットをとりまく様々な場面において困難さに直面するこ
とも多々ある.
このように複雑化の一途を辿る IT システムのデザインにおいて,いかに人々に「使いや
すさ」を提供するかが重要な問題となってきている.多くの機能が盛り込まれ,ありとあら
ゆることが可能なサービスというのは,一般ユーザにとっては返って複雑で使いにくいもの
となる危険性がある.また,Web ページや Web アプリケーションにおいては,直感的な使
いやすさや見やすさが求められるため,表示する文字や画像,ボタン配置などをうまくデザ
インする必要がある.
しかし,
「使いやすさ」や「好み」といった問題は個々のユーザに依存する漠然としたもの
であり,万人に共通の使いやすくて好まれるモノをデザインすることは極めて困難である.
そこで,設計者はターゲットとなるユーザがどのようなモノに魅力を感じるのかを分析し,
それを形にしていくことが求められる.このように,人がモノを見たり使ったりした時にど
のように感じるかを分析する手法として,感性情報分析が近年注目されている[ 1 ].感性と
は,何らかの刺激に対して生じる感情のことである.人がモノを見て「格好よい」や「可愛
い」という印象を持つのは,モノの外観から受ける視覚的な刺激に対して感情が生まれるこ
とを意味する.これらの感情は直接計測することが極めて難しく,分析にはアンケート調査
が用いられることが多い.
* システム理工学部 准教授
− 23 −
感性情報分析では一般に,ハードウェア,ソフトウェアに関わらず,ユーザに幾つかの既
存の製品(サンプル)を提示し,それらの製品に関する様々な評価項目についてのアンケー
トを実施する.そして,アンケート結果を分析することによりユーザが潜在的に求めている
要素を発見し,新製品の開発へと活かすのである.
このようなアンケート調査からの知識発見には,主成分分析や因子分析が用いられている
ことが多い.これらの分析手法では,複数のサンプルに対する印象を様々な側面から調査し
ている.例えば,
「携帯電話の使いやすさ」について調査する場合,携帯電話の操作性に影響
を与えると考えられる様々な要素を抽出してアンケート項目を作成する.携帯電話の操作に
おいては,画面の大きさや見やすさ(コントラストやメニュー表示,文字サイズなど多くの
要素に分割される),ボタンの操作性(配置,大きさ,クリック感など,これも多くの要素に
分割される)など,さまざまなソフトウェアとハードウェアのデザイン要素が操作性を決定
する要因となる.そこで,アンケート調査を実施する際には,製品の総合的な印象を決定す
る「携帯電話の使いやすさ」に加え,製品の部分的な印象を決定する様々な属性についても
印象調査を行うことになる.本稿では,製品の総合的な印象を決定属性,部分的な印象を部
分評価属性と呼ぶ.アンケート調査は一般に,それぞれの属性について 5 段階や 7 段階の SD
法[ 1 ]が用いられる.
主成分分析や因子分析などの多変量解析手法では一般に,ある製品における複数被験者の
アンケート回答値を平均し,被験者の個人差を排除した一般的な印象についての調査が行わ
れる[ 1 ].このとき,部分評価属性はアンケート回答値の相関に基づいて幾つかの主成分
(または主因子)に集約される.したがって,分析者が部分評価属性と決定属性の直接的な関
係性を調べることはできず,構築された意味空間を通じて主成分や主因子の持つ「意味」を
推測し,傾向を分析する必要がある.このような分析方法では,アンケート調査に用いるサ
ンプルのタイプや数,アンケートに用いる部分評価属性の種類などが意味空間の構成に影響
を及ぼすため,分析結果の信頼性を保証することは困難である.
そこで著者らは,このような従来の分析手法における問題を解決する手法として,決定木
を用いた感性分析手法を提案している[ 2 ].本手法では,アンケートの回答をそのまま個々
の事例として用いることで,部分評価属性を意味空間に集約することなく直接的に分析する
ことができる.本稿では,決定木を用いた感性分析手法を紹介し,本手法を用いてニュース
サイトの印象分析を行う.まず 2 . で提案手法であるファジィ決定木による感性分析手法につ
いて述べ, 3 . で Web サイトの印象分析とその結果について述べる.
2 ファジィ決定木による感性情報の分析
2.1 感性情報の収集
製品の総合的な印象と密接に関係している部分的な感覚について分析を行う場合,複数の
− 24 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
製品に対するアンケート調査を実施することが基本となる.本稿では,一般的によく用いら
れている 7 段階の SD 法による製品の印象評価を行う.まず,対象となる製品について様々
な側面から評価を行うため,製品の総合的または部分的な印象を表現するための印象語対を
列挙し,SD 法によるアンケート用紙を作成する.例えば,携帯電話の総合的な使いやすさ
や好みの分析を行う場合,「使いやすい−使いにくい」や「好き−嫌い」に加え,「ボタンが
押しやすい−押しにくい」や「画面が大きい−小さい」,「本体が分厚い−薄い」等,使いや
すさや好みの判断理由となりそうな項目について評価語句を挙げる.
次に,タイプの異なる複数の製品を用意し,被験者に製品を使用してもらった後に,個々
の製品の印象についてアンケートに回答してもらう.被験者は多くの製品を順番に使用して
いくことになるので,使用する製品の順序関係や疲労などによって,印象評価に変化が生じ
る可能性がある.そのため, 1 個の製品に対して時間をおいて複数回の印象調査を実施する
ことが望ましい.
通常の感性分析の場合,被験者による製品の印象がアンケートを実施するたびに変化する
ことは望ましくない.しかし,本研究では製品の総合的な印象と部分的評価の関連性を分析
することが目的であり,特定の条件下における製品の印象が,その他の条件において変化す
ることは特に問題とならない.重要なのは,製品に関する様々な部分的印象がどのように評
価されている場合に,その製品の総合的印象がどのように評価されているのかという情報を
調査し,可能な限り多くの事例を収集することである.
以上の手順により収集された様々な事例を用いて,ファジィ C4.5決定木により感性情報の
分析を行う.
2.2 ファジィ C4.5決定木作成アルゴリズム
2.2.1 C4.5
C4.5は,J. R. Quinlan によって提案された決定木作成アルゴリズムである[ 3 ].本手法
は,事例を分割した際の利得比が最大となる属性で事例を分割していくものであり,比較的
シンプルな木が作成されることが知られている.今,学習事例の集合を
,属性を
とす
る.ある属性 A に着目し,属性 A とその他の属性との関連を調べるとき,属性 A を決定属
性,その他の属性を部分評価属性という.製品の使いやすさの解析の場合,SD 法によるア
ンケートの評価項目「使いやすさ」が決定属性,その他の評価項目が部分評価属性となる.
決定属性 A の取り得る値が
する.部分評価属性
例
1
2
…
個の場合,値 を取る事例の集合をクラス
の属性値が
( : 1 ∼ )と
個の値を取るとすると,学習事例の集合
は,評価事
の部分集合に分割される.アンケートにおける各属性の回答値は 1 ∼ 7 の 7
段階であるので,任意のしきい値により属性値をいくつかのクラスに分割する必要がある.
これまでに著者らが行ってきた C 4 . 5 による感性情報の分析では, 7 段階の属性値を 3 個
のクラスに分け,アンケートの回答値 1 ∼3,4, 5 ∼ 7 等で分類をしていた.しかし,この方
− 25 −
法ではアンケートの 7 段階の回答が十分に反映されておらず,回答のあいまい性についても
考慮されていない.ある部分評価属性におけるユーザの回答値が 3 であった場合,ユーザの
回答のあいまい性により,この回答は 2 または 4 に変更される可能性を含んでいる.この問
題を解決するために,著者らはファジィ C4.5を用いることにより, 7 段階のアンケート回答
値を反映した決定木の構成を行っている[ 2 ].
2.2.2 Fuzzy C4.5
ファジィ C4.5は,堀らによって提案された決定木作成アルゴリズムである[ 4 ].ファジ
ィ C4.5決定木では,各属性の分割クラスはファジィ集合で表現される.それぞれの事例は,
任意のクラスに属する度合いを示す数値である“確信度”をもっている.決定属性のクラス
「使いやすい」
「使いにくい」
「どちらでもない」に対する各事例の確信度は,図 1 に示すメン
バーシップ関数により求められる.つまり,属性「使いやすさ」の回答値が 5 である事例は,
クラス「使いやすい」に属する確信度0.66の事例と,クラス「どちらでもない」に属する確
信度0.33の事例という 2 個の事例として扱われる.
事例の集合
について,クラス
に含まれる事例の確信度の和を
に属する事例の確信度の和を
と表す.このとき,集合
(
)とし,集合
のエントロピー
( )は,
次式で与えられる[ 3 ].
(
)
(
)
(
( )=−Σ{ ────── ×log2 ────── }
=1
したがって,学習事例の集合
(
)が求まる.
(
)
⑴
について式⑴を適用することで,集合
)は,集合
のエントロピー
に含まれる任意の事例が属するクラスを特定する
のに必要な情報量の平均値となる.
また,属性
( )とするとき,
( )は部分集合上での荷重平均により次式で表される.
( )
=Σ{ ── ×
=1
degree of the membership
によって事例が分割された場合のエントロピーを
1.0
( )
hard to use
(for example)
⑵
neutral
easy to use
(for
(for example)
0.5
0
1
2
3
4
5
6
answered value of questions
図 1 メンバーシップ関数
− 26 −
7
関西大学 IT センター年報
ただし,
第 2 号( 2011 )
がファジィ集合のとき,各事例が集合
に属する度合いは図 1 と同様にメン
バーシップ関数で表される.このとき,事例の確信度は,各事例の分類前の確信度の値と属
性値が
に属する度合との積で与えられる.
属性
で分割されることによる情報量利得
(
)=
( )−
(
)は次式で表される.
( )
⑶
ファジィ C4.5では,任意の事例が属するクラスを特性するための情報量ではなく,分割結
果自体を伝達するために必要な情報量である利得比基準を採用している.属性
集合
が分割された場合の分割情報量
(
)=−Σ ── ×log2 ─ (
(
=1
これは,集合
)は次式で表される.
)
⑷
を 個の部分集合に分割したときの全情報量である.一方,情報量利得は,
クラス分割に役立つ情報量の割合を表すので,情報量利得
(
で事例の
(
)は次式で表される.
( )
)= ──────
( )
⑸
ファジィ C4.5では,情報量利得
更に,分割後の部分集合
1
2
…
(
)を最大にする属性で集合
を分割する.
のそれぞれについて,上位の枝において採用された属
性以外の属性で分割し,同様の手順で分割属性を選出する.分割後の部分集合に含まれる確
信度付き事例の総和がある一定の値に満たない場合や,事例の大多数が同じクラスに属する
ようになった場合において,その節点は分割を終了し葉節点となる.
2.3 分類誤差に基づく木構造の最適化
ファジィ C4.5決定木では,葉節点を構成する条件によって,作成される決定木の規模や構
造が大きく変化する.作成される決定木から事例分類のためのルールを抽出し,そのルール
に基づいて感性情報の分析を行う場合,木の構造はなるべく簡単であることが望ましい.し
かしながら,事例の分類精度が低い決定木から抽出される知識は,当然信頼性を欠くものと
なるため,ある程度の分類精度が保たれていることが必要となる.そこで,本手法では分類
誤差による木構造の最適化を行っている.
本研究におけるファジィ決定木では,葉節点を構成する条件を以下のとおりに設定して
いる.
分割された部分集合に含まれる各事例が属するクラスが,全クラスに対して一定の割合
を占める(クラス占有率:
)
分割された部分集合に含まれる事例数が,全データ数に対する一定の割合を下回る(最
小データ含有率:
)
決定木の生成では,すべてのデータが同一のクラスに属するまで事例の分割を進めた場 − 27 −
合,木構造が複雑になりすぎて有効な知識の発見が困難になるだけでなく,未知の事例に対
する分類性能の低下を招くことになる.そこで,節点に含まれるデータにおいて,多数のデ
ータが同一のクラスに属すると認められる場合に葉節点を構成するのが一般的である.ここ
では,あるクラスに属するデータの確信度の和が,節点中に含まれる全データの確信度の和
に対して,クラス占有率
以上の割合を占めている場合において葉節点を生成する.
クラス占有率の値が低い場合,葉節点を生成しやすくなるために,木構造は単純になる.
しかし,葉節点にラベリングされるクラスは単一であるため,ラベリングされたクラス以外
に属するデータが葉節点に多く含まれることになる.このため,データの分類誤りが多くな
り,決定木の信頼性が低下することになる.
また,数少ないデータを分類するために枝節点を生成し,木構造を複雑にすることも同様
の理由から好ましくない.ファジィ決定木では各節点において, 1 個のデータが任意のクラ
スに属する確信度付きの複数データとして分類されるため,分類が進むと確信度の低い多数
のデータが節点に含まれることになる.そこで,節点に含まれるデータの総数が,決定木の
構成に用いるデータ総数に対して最小データ含有率
以下の割合となった場合におい
て,葉節点を生成することとした.これにより,多数の事例を分類する重要な節点のみで構
成される比較的シンプルな決定木が構成されると考えられる.
2.4 決定木からのルール抽出
前節で述べたファジィ C4.5アルゴリズムを用いて作成された決定木から,知識の抽出を行
う.作成された決定木は図 2 に示すような tree 構造で表現される.枝に記されている記号
は,各属性が取る値を表している.例えば,属性
5
は+,−の 2 個の属性値を取り,
3
は
+, 0 ,−の 3 個の属性値を取る.任意の葉に到達するまでに通過する枝節点の属性と,そ
の属性値によって,その葉節点のクラスを特定するためのルールが作成される.一例として,
+
+
C1
R1
X2
+
X5 -
-
+
X7
0 -
X1 C1 X6
- +
0 - +
X2
C2 C1 X
X1 C C C
4
2
3
1
+
- +
+
X3
X8
- +
C1 C3 C2
C3
C1
C3
R2
図 2 tree 構造で表記される決定木の例
− 28 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
図 2 の決定木の左右端の葉節点に相当するクラスを特定するためのルール
1
及び
2
を以下
に示す.
1
: (+)
5
(+)
2
(+)
3
2
: (−)
5
(−)
7
(+)
6
ここで,( )内は属性
*
⑹
1
(−)
2
3
⑺
の属性値を表す.このようにして,葉節点の数だけルールが作
成される.
3 Web サイトの感性情報分析
3.1 Web サイトの印象調査
インターネットが人々の生活に浸透し,多くの人が E-mail や Web サイト閲覧などのサー
ビスを利用している.最近では Web サイトの役割が Blog や SNS へと一部移行する動きもあ
るが,それでも殆どの企業や団体が HomePage を開設し,日々多くの閲覧者がサイトにアク
セスしている.このような Web サイトのデザインは,サイトを開設している企業や団体のイ
メージを左右するため,その制作には配慮すべき点が数多く存在する.その中でも,アクセ
シビリティに関しては最も重視されるべき問題であり,Web サイトに掲載される情報そのも
のはもちろん,リンクやボタン,バナーの配置に至るまで,さまざまな要素を効果的に配置
することが求められる.
このような Web サイトのデザインに関しては,一定のガイドラインは提供されているが,
それ以外の項目については制作者のセンスに委ねられることになる.しかし,サイトの制作
者は,閲覧者がどのような要素を重視して Web サイトを「使いやすい」と考えているのかが
不明であり,数多くの要素の中で,どのような要素を重視して Web サイトをデザインすれば
良いのかがわからない.Web サイトの制作者にとって,重視すべきデザイン要素の優先順位
は,閲覧者に対して「使いやすい」サイトを提供する上で重要な指標となる.
そこで本稿では,ニュースサイトを題材として,利用者の立場から見た Web サイトの「使
いやすさ」についてアンケート調査を実施した.そして,収集したアンケート回答をファジ
ィ決定木により分析し,Web サイトの「使いやすさ」に深く関係する部分的評価属性がどの
ようなものであるかを調べた.
アンケート調査に用いたニュースサイトは表 1 に示す10サイトである.アンケートに使用
した項目は表 2 に示す17項目であり,関連研究である酒巻らの文献[ 5 ]より引用している.
被験者は,様々な年齢層の一般人100名である.被験者には,表 1 に示した10個のサイトを好
きな順序で閲覧してもらい,それぞれのサイトの印象について,その都度アンケートに回答
してもらった.被験者は,それぞれのサイトのトップページにアクセスし,リンクを辿りな
がらサイト内のコンテンツを約 5 分間自由に閲覧した後に,アンケートの各項目について 7
− 29 −
表 1 閲覧対象サイト内訳
ニュースサイト
URL
毎日
http://mainichi.jp/
朝日
http://www.asahi.com/
読売
http://www.yomiuri.co.jp/
日経
http://www.nikkei.com/
産経
http://sankei.jp.msn.com/
Yahoo
http://headlines.yahoo.co.jp/hl
goo
http://news.goo.ne.jp/
Infoseek
http://news.www.infoseek.co.jp/
excite
http://www.excite.co.jp/News/
nifty
http://news.nifty.com/
表 2 アンケートに用いた属性
(−)
0
(どちらでもない)
1
見たいコンテンツ(情報)が少ない
← →
見たいコンテンツ(情報)が豊富
2
コンテンツ(情報)が見やすい
← →
コンテンツ(情報)が見にくい
3
画像,イラストに興味を惹かれない
← →
画像,イラストに興味を惹かれる
4
画像,イラストの位置が悪い
← →
画像,イラストの位置がよい
5
広告の位置がよい
← →
広告の位置が悪い
6
広告の位置がよい大きさが不適切
← →
広告の大きさがちょうどよい
7
文字の分量が多い
← →
文字の分量が少ない
8
文字の大きさが大きい
← →
文字の大きさが小さい
9
全体の色合いがよい
← →
全体の色合いがよくない
10
トップページが見やすい
← →
トップページが見にくい
11
サイトに統一感がない
← →
サイトに統一感がある
12
サイトの何処にいるかわかりやすい
← →
サイトの何処にいるかわかりにくい
13
カテゴリの分類がよくない
← →
カテゴリの分類がちょうどよい
14
目が疲れる感じがする
← →
目が疲れない
15
印象に残る
← →
印象に残らない
16
親しみがわかない
← →
親しみがわく
使いにくい(
← 使いやすい(
項目番号
1
)
段階で回答する.例えば,項目番号
1
2
→
(+)
3
)
については,“見たいコンテンツ(情報)が少ない⇔
見たいコンテンツ(情報)が豊富”という問に対し,(非常に少ないと思う,少ないと思う,
やや少ないと思う,どちらでもない,やや豊富だと思う,豊富だと思う,非常に豊富だと思
う)という 7 個の選択肢からあてはまる箇所に○を記入する.
さらに,被験者100名の日常におけるニュースサイトの利用状況についても調査した.その
結果,普段ニュースサイトを利用すると回答した被験者は67名,利用しないと回答した被験
者は33名であった.また,普段ニュースサイトを利用すると回答した被験者の中で,ニュー
スサイトを利用する理由について最も多かった意見は,
「手軽に見れるから」が42名と多数を
占めていた.
− 30 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
一方,普段ニュースサイトを利用しないと回答した被験者の中で,ニュースサイトを利用
しない理由について最も多かった意見は,
「 TV や新聞の方が詳しいから」が15名と多数を占
めていた.また,ニュースサイトを普段利用しないと回答した被験者のうち10名については,
普段パソコンに触れる機会が無いという回答を得た.
3.2 ファジィ C4.5決定木によるアンケート分析
100名の被験者による10個のニュースサイトの印象調査結果は,本分析では1,000件の「ニ
ュースサイトの使いやすさ」に関する回答事例として取り扱うことができる.本稿では,収
集された1,000件の事例のうち,アンケート回答の記載漏れが見られた35件の事例を除いた
965件の事例を対象に,ファジィ C4.5決定木を用いて分析を行った.
生成された決定木を図 3 に示す.枝節点には,表 2 に示した16個の部分評価属性
1
∼
16
のいずれかが割り当てられており,枝の(−)がアンケート項目の左側,枝の(+)が右側
に対応している. 0 は「どちらでもない」を意味する.ここでは,図 1 に示したメンバーシ
ップ関数を用いているので, 7 段階のアンケート回答値に基づいて,各属性は 3 個のクラス
に分割される.葉節点には決定属性である「使いにくい(
いやすい(
占有率
3
1
)」
「どちらでもない(
2
)」
「使
)」のいずれかが割り当てられる.本実験では,葉節点生成条件であるクラス
=0. 8 ,最小データ含有率
=0.10として決定木を生成した.これらの
パラメータを変化させることにより,生成される決定木の複雑さ,すなわち抽出されるルー
ル数が変化するが,本実験では事例の分類誤り(全事例に対する分類の平均二乗誤差)が最
も小さくなるようにパラメータ値を設定した.図 3 による事例の分類誤りは0.82であり, 7
段階の回答値における分類の「ずれ」が 1 以内であることを示している.例えば, 7 段階の
アンケート回答値が 3 である事例に対し,生成された決定木はその事例の回答値が 2 ∼ 4 の
間に収まるように分類できていることになる.
次に,図 3 から「使いやすい」ニュースサイトと判定されるルールの抽出を行う.決定木
では,葉節点の数だけルールが抽出される.したがって,図 3 の決定木から抽出されるルー
ル数は37個であるが,その多くは決定クラスが
2
であり,「どちらでもない」を意味するル
ールとなっている.本分析で求めたいルールである「使いやすい」に関するルールは
3
であ
り,そのルール数は 8 個である.
表 3 に,
「使いやすい」に関するルールを示す.ルールの表記においては,図 3 の上位ノー
ドに割り当てられている属性から順番に属性を並べている.これらのルールは,表 2 を参照
し,言語ルールとして表すことができる.例えば,ルール
性
1
1
では属性
16
が(+),かつ属
が(+)であるので,「親しみがわき,見たいコンテンツ(情報)が豊富なニュースサ
イトは使いやすい」というルールになる.なお,ルール
値が異なるだけである.このとき,属性
8
5
と
6
においては,属性
8
の属性
の属性値が( 0 )または(+)であるというこ
とは,属性値が(−)で無いという記述に置き換えることができる.すなわち,ルール
− 31 −
5
と
C1
–
X3
–
–
0
C2
–
X15
X1
+
C1
X15
–
0
C1
+
C2
0
X16
X1
X2
0
+
C1
X1
0
+
C1
X12
+
0
C1
C2
C2 +
C2
–
C2
+
C3
C1
–
C2
0
X10
0
C2
C2
0
C2
+
C3
C3
C3
0
C2
+
–
X8
C3
0
+
–
–
C2
–
X15
+
X9
–
C1
0
X3
C1
C3
–
+
+
C2
–
0
C2
C1
C1
+
X13
–
0
C2
0
C2
+
–
–
X14
+
0
C1
+
X12
–
X10
0
C2
0
C3
C3
+
図 3 生成された決定木
表 3 「使いやすい」に関する抽出ルール
ルール
分類データ数
1
:
(+)
16
(+)
1
119
2
:
16
(0)
(−)
1
3
:
(+)
16
(
1 0 )
(−)
9
3
118
4
:
16
(+)
(−)
1
(
9 0 )
3
141
5
:
(+)
16
(
1 0 )
(
8 0 )
3
52
6
:
16
(+)
(
1 0 )
(+)
8
3
38
7
:
(0)
16
(
1 0 )
(
2 0 )
(+)
15
3
36
8
:
16
(0)
(+)
1
(
3 0 )
10
(+)
3
14
3
(+)
15
− 32 −
51
3
関西大学 IT センター年報
6
第 2 号( 2011 )
は,以下の 1 個のルールに置き換えることが可能である.
: 16
(+)
(
0)
1
56
(−)
8
⑻
3
これを言語ルールとして表すと,
「文字の大きさは大きくなく,親しみがわき,見たいコン
テンツ(情報)が少ないニュースサイトは使いやすい」となる.このルールでは,
「文字が大
きすぎずコンテンツが少ない」という一見すると「使いやすい」とは感じにくいと思われる
内容となっている.しかし,最近の Blog などでは文字サイズを小さめにして行間を空け,あ
まり文章量が多くないものが好まれる傾向も見られることから,ニュースサイトにおいても
「すっきりしている」ものを好む傾向が見られることは特に不自然では無いと考えられる.
3.3 2分割ファジィ決定木によるアンケート分析
前節でアンケート分析に用いたファジィ決定木では,図 1 に示した 3 分割のメンバーシッ
プ関数を用いていた. 3 分割のメンバーシップ関数では,事例の多くが「どちらでもない」
に相当する決定クラス
に属することになるため,抽出されるルールも必然的に
2
2
に関す
るものが多くなる.しかし,アンケートから有効な知識を発見したい分析者の立場から見る
と,
「どちらでもない」という属性値を前件部に多く含むルールや,決定クラスが「どちらで
もない」というルールは有用性が低く,望ましくないと考えられる.
特に,日本人を対象としてアンケート調査を実施する場合,アンケートの回答値は中央付
近に集まることが多い.本実験で用いた635件のアンケートについて,全項目に対するアンケ
ート回答値の分布を図 4 に示す. 7 段階のアンケート回答の中央値である 4 に30%以上,中
央付近である 3 ∼ 5 については実に75%以上が集まっていることがわかる.
このような分布を持つアンケートの回答に対し,
「どちらでもない」を中央に取るメンバー
シップ関数を用いた分析を行うことは,有効な知識発見の支障となることが多い.そこで本
節では新たに,アンケート回答値を 2 分割するメンバーシップ関数を用いて分析を行う.
本節で用いるメンバーシップ関数を図 5 に示す. 2 分割メンバーシップ関数では, 7 段階
35
回答値割合
30
割合
25
20
(%)15
10
5
0
1
2
3
4
5
アンケートの回答値
図 4 アンケート回答値の分布
− 33 −
6
7
degree of the membership
1.0
hard to use
(for example)
easy to use
(for
(for example)
0.5
0
1
2
3
4
5
answered value of questions
6
7
図 5 2 分割メンバーシップ関数
表 4 2 分割メンバーシップ関数を用いた決定木により抽出された主要なルール
ルール
分類データ数
「使いやすい」に関する主なルール
′
1
:
(+)
5
(+)
7
16
′
2
:
(+)
5
(−)
7
(+)
16
(+)
13
3
390
′
3
:
(−)
5
16
(+)
(+)
7
15
(+)
3
374
′
4
:
(−)
5
16
(+)
(−)
7
(+)
3
15
(+)
3
83
′
5
:
(−)
5
16
(+)
(−)
7
(−)
3
(−)
9
3
77
(+)
702
3
「使いにくい」に関する主なルール
′
6
:
(−)
5
16
(−)
1526
1
′
7
:
(+)
5
(−)
7
16
(−)
13
(+)
1
624
′
8
:
(+)
5
(+)
7
(−)
16
(−)
15
1
623
′
9
:
(−)
5
16
(+)
(−)
7
(−)
3
(+)
9
′
10
:
(+)
5
(+)
7
(−)
16
(+)
15
(−)
12
79
1
69
1
のアンケート回答値に基づいて,各属性が 2 個のクラスに分割される.葉節点には決定属性
のクラスである「使いにくい」
「使いやすい」のいずれかが割り当てられる.前節で述べた 3
個の決定クラスと表記を統一するために,ここでは前節と同様に「使いにくい」を
いやすい」を
占有率
3
と表記する(
2
1
,「使
は使用しない).本実験では,葉節点生成条件であるクラス
=0.7,最小データ含有率
=0.05として決定木を生成した.この場合
の事例の分類誤りは0.88であり,前節の 3 分割のメンバーシップ関数を用いた場合よりも分
類精度は落ちるものの,十分に有用な分類性能を保持している.
生成された決定木から抽出された主要なルールを表 4 に示す.
2 分割メンバーシップ関数を用いて生成された決定木では,図 3 に示した決定木と異なり,
木の最上位の枝節点に属性
5
が割り当てられている.ただし,抽出されたルールを見てみる
と,「使いやすい」,「使いにくい」の両方のルールにおいて,最上位属性
と(−)が混在している.このため,属性
5
5
の属性値(+)
である「広告の位置が良い⇔悪い」が,決定属
性である「使いやすいさ」において最も重要な要素であるとは考えにくい.一方,第 2 ,第
3 のノードに出現している属性
16
に関しては,殆どのルールにおいて,「使いやすい」のル
− 34 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
ールでは属性値(+),「使いにくい」のルールでは属性値(−)となっている.このことか
ら,属性
16
は,前節の分析と同じく「使いやすさ」において重要な要素であることがわか
る.このように,決定木による分析では,上位のノードに割り当てられた属性が重要な属性
であるとは限らないので注意が必要である.
抽出されたルールを個別に見てみると,属性
7
が挙げられる.属性
7
16
とともに出現頻度が高い属性として属性
は「文字の分量」であり,ニュースサイトにおいては情報量に相
当する重要な要素であるといえる.ここで,「使いやすい」のルールを見てみると,属性
7
については属性値に偏りが無く,
「文字の分量」については単独で優劣を決定できないことが
わかる.そこで,ルールに含まれる他の属性および属性値を併せて分析する.
まず,最も多くの分類データを持つルール
「広告の位置が悪く,文字の分量が少な
′
1 は,
く,親しみがわくサイトは使いやすい」という言語ルールとなる.このとき,
「広告の位置が
悪いから使いやすい」ということは考えにくいので,その解釈は「広告の位置が悪くても,
文字の分量が少なく,親しみがわくサイトは使いやすい」とするのが自然である.
一方, 2 番目に多くの分類データを持つルール
′
「広告の位置が悪く,文字の分量が
2 は,
多く,親しみがわき,カテゴリの分類がちょうどよいサイトは使いやすい」という言語ルー
ルとなる.ルール
「文章の分量が多い場合には,カテゴリの分類に
′
1 と併せて解釈すると,
気を遣う必要がある」という知見が得られる.しかし,
「使いにくい」のルール
′
「広
7 では,
告の位置が悪く,文字の分量が多く,親しみがわかず,カテゴリの分類がちょうどよいサイ
トは使いにくい」となることから,
「文字数が多くてカテゴリ分類がちょうどよくても,親し
みがわかないサイトは使いにくい」といった知見が得られる.以上により,情報を提供する
ことが主目的であるニュースサイトであっても,
「親しみやすさ」を第 1 に考える必要がある
と考えられる.
2 分割メンバーシップ関数により生成されたルールの分類データ数が,表 3 に示した 3 分
割メンバーシップ関数により生成されたルールの分類データ数よりも全体的に多いのは, 2
分割メンバーシップ関数の各集合がカバーする回答値の範囲が広いため,ファジィ分割され
た事例を多く含むことになるからである.本研究では,ファジィ分割された個々の事例は,
集合に対する適合度の程度に関わらず 1 個の分類データとして集計していることから,分類
データ数の多いルールが必ずしも重要なルールとは判断できないという問題がある.この問
題を解決するためには,分類データの集計についてもメンバーシップ関数の確信度に応じた
重み付けを用いて集計するなどの工夫が必要であると考えられる.
4 むすび
本稿では,データマイニングの代表的手法であるファジィ決定木を用いて,感性情報分析
を行う手法について述べた.本手法を用いることにより,これまでにあまり研究されていな
− 35 −
かった製品の総合的な感性評価と,部分的な感性評価との関係を解析することで,製品の総
合評価と密接に関係している要素を調べることが可能となった.そこで本稿では,提案手法
を用いてニュースサイトの「使いやすさ」の分析を行い,幾つかの興味深い知見を得ること
ができた.
参考文献
[ 1 ] 中森義輝,感性データ解析 感性情報処理のためのファジィ数量分析法,森北出版,2000.
[ 2 ] 徳丸正孝,村中徳明,
“感性情報の分析を目的としたファジィ決定木の構成”
,電子情報通信工学
会論文誌 D,vol. J190-D,no 5,pp. 1305-1317,2007.
[ 3 ] J. R. Quinlan, C4.5 : Program for Machine Learning, Morgan Kaufmann Publishers, San Fransisco,
1993.
[ 4 ] 堀和憲,馬野元秀,佐藤浩,宇野裕之,“ファジィ決定木生成法ファジィ C4.5とその改良”
,第
15回ファジィシステムシンポジウム講演論文集,pp. 515-518, 1999.
[ 5 ] 酒巻隆治,染矢聡,岡本孝司,“ Web デザインに対する印象と記憶される情報量との関係性分
析”
,デザイン学研究,vol. 55,no. 6,pp. 59-66,2009.
− 36 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
教育・研究報告
ブレンディッドラーニングによる講義事例
―補講や一般講義の代替のための e-Learning システムの利用可能性について―
荒 川 雅 裕*
1 .背景
近年,IT センターの役割として,従来からの情報インフラの整備と管理とともに,講義や
教育方法の改善を目的とした教育環境の整備や運用方法を含める教育システムの提案・導入
がある。これまでの IT センター所員会議や委員会においても,教育の立場から議論され,教
育の効果を期待する情報システムの導入の必要性が主張されている。しかしながら,現状で
は学部や学科レベルでの即時的な要望に留まっており,継続的なシステムの有効な利用に繋
がっているとは言えない。例えば,無線 LAN の導入時点では必要とされた教室でも翌年度
では当該科目が別教室で行われ,利用されなくなるケースや,グループ学習を積極的に導入
する科目が増えているものの積極的に利用するためのインフラ整備には消極的な教員がいる
など,これまでの教学的なシステムの導入の費用対効果は高いとは言えない。これは教員か
ら見た場合,IT センターが情報インフラの整備を行うことのみが期待されているとともに,
教員(教学)側が極短期的な対策しか考えていないことや環境の変化に対して柔軟に対応す
る知識や対策ができていないことに問題がある。
IT センター委員会においては各学部の代表者が参加し,全学的な IT 戦略を議論すべきと
ころ,現実には情報インフラの運用に関する決定事項を各学部に伝達することが中心となっ
ている。一方で,情報インフラは利用要求が初めに存在し,要求仕様に基づいて設計するこ
とは情報システムの開発の基礎であるが,教育的な側面から長期的視点で利用要求を分析す
ることが欠けている。関西大学ほどの大規模な組織体をまとめることは容易なことではない
が,CIO( Chief Information Officer:最高情報責任者)が自分の権限により(学部長・研
究課長会議も飛ばしても)トップダウンに学内の情報環境の整備と運用の意思決定を行うこ
とは近年の情報活用の重要性からも必要と思われる。例えば,教員の事務処理(申請書類)
を全て Web ベースに置き換え(ワークフローの導入)によるペーパレス化,各種会議へのタ
ブレット PC と Web 認証の仕組みの導入によるペーパレス化や時間短縮化,インターネット
の利用による遠隔地との授業の同時開講など,現状の情報インフラでも運用方法を改良する
* 環境都市工学部 教授
− 37 −
ことで作業の効率化やコスト削減が図れる部分は多い。
そのなかでも,インターネットによる授業の補講や補習の運用が直近の問題とされている。
現在の15週授業の運用においても補講期間が十分配置できるよう確保されておらず,近年の
悪天候やインフルエンザなどによる授業休講が数日間続けば,実質,予定された期間での補
講実施は困難となってしまう。もっとも,授業の内容は授業時間と授業の質の積分で評価す
べきであり,従来13週の内容を15週に拡張したものであれば,13週で終わらせてしまえば補
講が必要と思われる。また,同一科目名であっても,大学間や学部,学科間で異なる内容が
設定されるため,授業内容の評価がない限り,授業の15週の運用は有名無実と言える。
文科省の ICT を利用する講義実施の条件として,講義相当で教員と学生間のリアルタイム
性を持たせた双方向情報交換の仕組みを要求している。私立大学情報教育協会による平成22
年度の「私立大学教員の授業改善白書」[ 1 ]によれば,授業に ICT を使用している教員の
割合は80%を超えているが,教員が授業改善に向けた努力や対策として,
“学生の授業中の理
解度の把握”や“対話型授業の徹底”が必要と考えており,授業時間中での学生の状況把握
を必要としている。一方で,授業で直面している問題として,
“学生の学習意欲が低い”こと
や学生が“自発的に質問・発言をしようとしない”ことが挙げられている。しかし,学生か
ら見た場合,学科のプログラム内の全科目を興味あるものにできるとは限らない。また,教
員から見た場合,100名以上の学生をある水準以上の内容を理解させるため,学生の学習状況
を授業中に判断することは困難であり,興味のない学生に対してもどのように知識を付けさ
せるかが問題となる。そもそも座学による多くの授業では教員から学生に対して一方向によ
る情報提供が主であり,双方向に情報交換するには無駄な時間が発生し作業効率が劣ること,
学生からの情報提示により習得した知識を知るにはテストの実施かレポートの提出が現実か
つ効率的であり,学生からの情報を提示する仕組みを授業に組み込むことは現実的ではない。
このことから考えれば,知識の習得を目的とする講義では双方向の情報交換のリアルタイム
性は必ずしも必要なく,教師からの情報提示とレポート提出や簡易テストの実施で現状の授
業相当の運用が行えるものと思われる。
また,AO 入試,推薦入試などによって入学してきた学生の基礎学力を補うための補習教
育の実現も課題とされており,e-Learning システムの導入によって,学習時間の融通や繰り
返しの教育の面で有効と考えられる。補講や補習に Web 形式の学習を導入することによって
従来の対面式の講義方法と同様の効果が得られるのであれば,授業・講義内容によっては全
講義時間を Web 形式の学習で賄うことも可能と考えられる。
これまでに著者らにより,e-Learning システムを利用して応用・発展型の知識を習得させ
る科目に対する運用方法を提案してきた[ 2 ],[ 3 ]。この提案法では学習内容を 2 種類の知
識(用語の定義やルール化した手法に関する知識と応用発展的な知識)に分類し,予習,講
義,復習に知識を当てはめて,サイクルとして繰り返して行う。この方法は現状の理工系学
部でのコンピュータ・プログラミング言語の教育に導入し,効果が示されている。本手法は
− 38 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
教員が e-Learning(情報)システムと教員による指導(対面式授業)が組み合わさったブレ
ンディッドラーニングということができるが,教員と学生間での情報の通信から見た場合は
教員が対面的に説明を行う必要はあるとは言えない。とくに,各回の講義内容が詳細に計画
されているのであえば,学生からの意見は後日集約して他学生も含めて公開する方が教育的
効果は大きい。講義中に学生から教員に提示され,教員が利用する情報としては学生からの
質問か学生の授業参加の状態(ちゃんと聞いているかどうか)が挙げられる。前者に対して
は後日,eLearning(情報)システムの利用のほうが効果は大きい。後者は実験や実習など
で不可欠と思われる。しかしながら,
“知識”を蓄えさせることを目的とした,大人数の受講
生の科目では,授業に参加しない,興味のない学生,さらに私語などにより妨害する学生も
存在する。学生へのアンケート結果から他学生の私語が気になる学生はおり,また,教員は
学生への注意に授業時間を費やすことも多い。しかしながら,知識を習得させることを目的
とする科目は大学内の講義のほとんどであり,これらは e-Learning による導入の効果が期
待できる科目として考えられる。このような科目では,数理解析的な記述をほとんど必要と
しないものが多いため,本原稿では文科系科目と呼ぶことにする。本原稿では理工系学部に
おける文科系科目に相当する講義に対する e-Learning システムによる導入事例を示す。そ
して,運用結果から補講や一般講義への e-Learning システムの導入の可能性を検討する。
2 .e-Learning システム利用による運用事例
2.1 運用方法
環境都市工学部・都市システム工学科 2 年次生を対象として講義科目「経営情報論」が設
置されている。都市システム工学科は建設・土木系のカリキュラムと情報・システム工学系
のカリキュラムから構成されており,この講義は学科の 1 学年約120名を対象に行われてい
る。「経営情報論」では,経営学部・商学部などでも説明される経営に関する情報伝達の理論
のほか,経営戦略や各種の分析方法の説明,ビジネスモデルのコンセプトと運用事例などを
説明している。近年,企業の経営分析や経営戦略についてはネットワークを利用するビジネ
スモデルの構築や情報システムの開発・運用に関連して必要とされ,情報関連の資格試験の
出題対象とされている。しかしながら,この科目では主に経営活動に関する知識を中心とし
た説明が行われ,数理的な取り扱いはほとんど存在しない。このため,理工系学部の中でも
この科目は文科系科目に相当し,この科目での Web 利用による運営方法は広く教養科目にも
通用するものと思われる。
この授業において学生へ期待する効果として,(効果 a )暗記に頼らず内容を理解するこ
と,
(効果 b )ルールの存在する分析方法を習得すること,が挙げられ,これらの対策を含め
た運用法を適用する。図 1 は「経営情報論」で適用した e-Learning システムの利用による
運用法の概要を示す。毎回の講義において,①資料を配布し,②スライド表示によって講義
− 39 −
⾗ᢱឭ␜
᝼ᬺ
⡬⻠
㩷 ฃ㛎㩷
‫ޣ‬ห৻᝼ᬺᤨ㑆ౝ‫ޤ‬
ቇ↢
㩷 ឭ␜㩷
㩷 ⏕⹺㩷
㩷 ቇ⠌㩷
㩷 ቇ⠌㩷
ฃ㛎㩷
ᓳ⠌
㩿ዊ䊁䉴䊃㪀㩷
⸃╵଀㩷
⺆ฏߩቯ⟵߿․ᓽߩ
⺑᣿ߦ㑐ߔࠆ⺖㗴
‫ޣ‬e-Learnin ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޤ‬
䊧䊘䊷䊃㩷
⸘▚䊶ಽᨆ䉕
ᔅⷐ䈫䈜䉎⺖㗴
⏕⹺䊁䉴䊃㩷
図 1 e-Learning システム利用による授業の処理と情報の流れ
し,③講義終了後に小テストを行う。その後,④小テストの解答例を提示する。⑤第14週に
レポート課題を出題し,最後(第15週)に⑥確認テスト(期末テスト)を実施する。ここで,
①で配布する資料は要点のみをまとめた資料であり,小テストの解答に相当する記述は40∼
60%程度とする。③での小テストは授業内容の確認テストであり,スライドで説明した内容
(記述)をそのまま解答するものである。授業を聞いていないと全問の解答はできないため,
教員から学生に授業を聞くように促す。なお,小テストは授業時間中行っており,講義60分,
小テスト30分に設定している。小テストでは記述式問題が中心であり,語句の説明や理由説
明を問題とし,約10分程度で解答できる問題を設定している。④における小テストの解答例
では,実際の学生の解答から間違えの例や間違えやすい点を記述している。⑤のレポート課
題では,小テストでは出すことのできない文献調査や計算を含み,解答に時間を必要とする
問題を設定している。
図 2 は授業内容の分類と授業で獲得する知識の関連付けを示す。この図において,小テス
トは,学生が語句の説明や特徴をまとめ,確認する作業に相当し,短時間で解答させる。ま
た,レポート課題によって事例問題を通して応用,発展問題への適用法を学習する。確認テ
ストでは小テストとレポートの内容から出題する。レポートからはデータのみ変更した問題
を出題し,この問題を解答することでレポートを当該学生が自力で解答したかどうかを確認
する。小テストからは小テストとは問題の文章を変えて出題する。これは講義内容を暗記し
ているだけではなく,理解しているかの確認が目的である。小テストの解答例の提示を行う
ことで学生に前述の効果 a を狙っている。また,レポートでは実データを利用した分析や調
査の問題を設定しており,学生に効果 b を狙っている。
表 1 は「経営情報論」の講義計画を示す。レポートは第14回に出題し, 1 週間後を提出期
限とする。レポートでは経営戦略に関する分析技法の実習や実データの調査の課題を出題し
− 40 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
ㆡ↪ኻ⽎
⋡⊛
I
ല ᨐ
ዊ䊁䉴䊃䈪⺆ฏ䈫⺆ฏ䈮㑐
䈜䉎․ᓽ䈱䉁䈫䉄䈫⏕⹺
ቯ ⟵
᝼ᬺ
ౝኈ
․ᓽ
࿕᦭ߩ․ᕈ࡮ᕈ⾰
㘃ૃߔࠆ㗄⋡ߣߩኻᲧ
E
੐଀
䊧䊘䊷䊃䈮䉋䈦䈩㩷
ಽᨆᛛᴺ䈱ቇ⠌
㐳ᚲ
⍴ᚲ
⋧ૃὐ
⋧㆑ὐ
ఝ૏ᕈ
ഠ૏ᕈ
D1, D4,
D5
D2
ኻ⽎ߣߔࠆ໧㗴
⋡⊛
⚿ᨐ
⻠⟵ኻ⽎ߩ㗔ၞ
ߘߩઁߩ㗔ၞ
E, D3
図 2 授業内容の分類および説明内容と知識の関連付け
表 1 経営情報論の講義計画
回数
授業内容
1
経営情報論の基礎理論 1 (経営資源としての情報)
2
経営情報論の基礎理論 2 (組織体としての情報,ICT の役割と可能性)
3
経営情報論の基礎理論 3 (経営組織論:意思決定と非合理性,組織の情報処理モデル)
4
経営情報論の基礎理論 4 (不確実性と多義性,コミュニケーションモデル)
5
経営情報論の基礎理論 5 (組織コミュニケーション,経営情報論と経営情報システム)
6
経営情報論の基礎理論 6 (経営戦略論と情報技術)
7
経営情報システムの変遷 1 (業務の自動化,EDPS, MIS )
8
経営情報システムの変遷 2 (意思決定支援)
9
経営情報システムの変遷 3 (戦略的活用,リエンジニアリング)
10
情報通信技術とビジネス・プロセス革新 1 (現代の競争環境)
11
情報通信技術とビジネス・プロセス革新 2 (プロセス革新と企業戦略,プロセス革新と情報通信技術)
12
情報通信技術と組織革新
13
情報通信技術と組織コミュニケーション 1 (情報通信技術とコミュニケーション)
14
情報通信技術と組織コミュニケーション 2 (組織知の生成)
15
確認テスト
表 2 小テストの例(第 1 回)
問題 1
情報社会では情報や知識,ICT が社会の主役となる.ICT の普及により製造業ではグローバル化が促進
し,その結果,製品の販売を維持させるには低価格化のほかにどのようなことが重要とされているか?
問題 2
情報社会では情報の非対称性が生じているが,非対称性をなくす方法を記述せよ。
問題 3
インターネットの普及によりネット・ビジネスが発展していったが,その一方で「情報格差」が発生
していった。「情報格差」の発生の原因を記述せよ。
問題 4
問題 3 について,「情報格差」の発生により,何が結果として生じるか,記述せよ。
問題 5
BtoB, BtoC, CtoC それぞれの具体的な業務内容を記述せよ。
BtoB:????, BtoC:????, CtoC:????
として解答欄に記述せよ。(????に具体的な業務例を記述せよ。)
− 41 −
ている。表 2 は小テストの問題例を,図 3 は小テストの解答例を,図 4 ではレポート課題(学
生配布資料)を示す。なお,e-Learning システムには CEAS を利用し,小テストでは CEAS
の「複合式テスト」の機能を利用し,時間制限を設定した。
図 3 小テストの解答例(第 1 回)
図 4 レポート課題(学生配布資料の一部)
− 42 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
2.2 評価
本科目の運用法の評価において,小テストと確認テストの点数や確認テスト後のアンケー
ト結果を調べる。評価は平成23年度後期に行った結果を利用した。本科目は選択科目であり,
平成23年度では 2 回の休講があった(うち, 1 回は台風による休講)ため,授業計画の内容
を圧縮して12回で行った。登録学生数は142名であり,確認テストを受験した学生は113名で
あった。図 5 は各講義における小テストの受験者数と平均点を示す。小テストでは,各回で
101名から142名が受けており, 5 回の授業での受験生が128名であった。小テストでは毎回
5 問を出題しており,各回を100点満点で採点した。小テストの受験者数は初期(第 1 , 2 回
目)では低く,その後,一時的(第 3 ∼ 5 回目)に増えるがその後はほぼ一定となる。どの
ような授業においても,出席者数は類似する傾向を示すと思われるが,一時的に受験者数が
増加する回(第 3 ∼ 5 回目)の平均点は低い。また,受験者数が増加する回では50点以下の
学生数が他の回数に比べて大きい。この結果は一時的に増加した数の学生が授業を聞いてお
らず,小テストを受験したことが原因と考えられる。また, 8 回目以降に受講生の数は一定
( 128名)となるが,この結果は登録学生数の10%程度( 142名−128名=14名)が受講をあき
らめてしまったことを示す。
図 6 は各学生の小テストと確認テストの点数の相関値,図 7 は両テストの点数の分布を示
す。この結果から,⑴小テストの点数が低い学生は確認テストの点数も低いこと,⑵小テス
トの点数が高くても確認テストの点数が低い学生が数多くいることが分かる。小テストでは
資料の参照や学生間で相談して解答が可能である。⑴の結果は明らかであり,⑵の結果は,
テストは受験しても授業に出席していない,あるいは授業に出席はするが聞いていない学生
がいる(多い)ことを示している。このような学生への対策には確認テストを複数行うこと
が必要と考えられる。
確認テストでは小テストの問題と同一の表現(文章)では出題していないため,問題の内
容を理解できていない学生がいることが考えられる。後に示すアンケート結果においても,
160
100
140
90
ฃ㛎⠪ᢙ
80
120
70
60
ᐔဋὐ
80
50
40
60
30
40
20
20
10
50ὐએਅ䈱ੱᢙ
0
0
㪇
㪈
㪉
㪊
㪋
㪌
㪍
㪎
㪏
㪐
㪈㪇
㪈㪈
㪈㪉
㪈㪊
⻠⟵࿁ᢙ
図 5 各講義での小テストの受験者数と小テストの成績
− 43 −
ὐᢙ
ੱᢙ
100
100
80
⏕⹺丅䷸万ὐᢙ
60
40
20
0
㪇
㪉㪇
㪋㪇
㪍㪇
㪏㪇
㪈㪇㪇
ዊ䊁䉴䊃ὐᢙ㩿ᐔဋ㪀
図 6 小テストと確認テストの点数の散布図
40
35
ዊ䊁䉴䊃
30
ੱᢙ
25
20
⏕⹺䊁䉴䊃
15
10
5
0
0-10 10-20 20-30 30-40 40-50 50-60 60-70 70-80 80-90 90-100
図 7 小テストと確認テストの得点分布
確認テストが難しいと回答する学生が多かった。本科目に類似する科目が他に存在せず,学
生は類似する内容を多角的に理解する機会がないため,確認テストが難しいと感じているこ
とも考えられる .
アンケートは確認テストの直後に行った。アンケートの回答数は110件であり,確定テスト
を受験した学生が113名であることから回答率は97%である。アンケートは関西大学の指定の
質問に 5 件の質問を追加した . 表 3 に運用の評価に必要と思われる質問と各質問の平均点を
示す。また,図 8 , 9 はアンケート結果を示す。
講義の時間については,やや少ない,十分,やや多いと考える学生が同程度存在している
が(質問 6 ),授業の進度は速いと感じる学生が多かった。今年度は授業時間内で説明する
内容が多かったことが要因と考えられるが,私語に対する不満が多くないこと(質問 1 )か
ら, 1 時間程度の授業時間ならば集中して授業を聞く学生が多いように思われる .
小テストについては時間が足りないと感じた意見が多い(質問 7 )が,「復習や確認に役
立った」(質問 8 ),小テスト後に提示した「解答が役立った」(質問 9 )と回答した学生が
多い。この結果は,小テストの実施と解答をコメント付きで公開することの効果と考えられ
− 44 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
表 3 アンケートの質問事項(一部)
番号
質 問
平均点
1
私語に対する不満はありましたか?
2.71
2
教材の使い方は適切でしたか?
3.54
3
質問や相談ができるように配慮されていましたか?
3.06
4
確認テストの内容は難しかったか?
3.88
5
授業の進度は速いと感じましたか?
3.61
6
講義の時間は十分だったか(十分にあったか)?
2.98
7
小テストの時間は十分だったか(にあったか)?
2.47
8
小テストは復習や確認に役立ったか?
3.61
9
小テストの解答は役に立ったか?
3.91
80
(1)⑳⺆䈮ኻ䈜䉎ਇḩ䈲䈅䉍䉁䈚䈢䈎䋿
(2)ᢎ᧚䈱૶䈇ᣇ䈲ㆡಾ䈪䈚䈢䈎䋿
(3)⾰໧䉇⋧⺣䈏䈪䈐䉎䉋䈉䈮㈩ᘦ䈘䉏䈩䈇䉁䈚䈢䈎䋿
70
60
(4)⏕⹺䊁䉴䊃䈱ౝኈ䈲㔍䈚䈎䈦䈢䈎䋿
ੱᢙ
50
40
30
20
10
0
1
2
3
4
5
ᒝ䈒ᕁ䈉
ో䈒ᕁ䉒䈭䈇
図 8 アンケート結果⑴
80
(5)᝼ᬺ䈱ㅴᐲ䈲ㅦ䈇䈫ᗵ䈛䉁䈚䈢䈎䋿
70
(6)⻠⟵䈱ᤨ㑆䈲චಽ䈣䈦䈢䈎(䈮䈅䈦䈢䈎)䋿
(7)ዊ䊁䉴䊃䈱ᤨ㑆䈲චಽ䈣䈦䈢䈎(䈮䈅䈦䈢䈎)䋿
60
(8)ዊ䊁䉴䊃䈲ᓳ⠌䉇⏕⹺䈮ᓎ┙䈦䈢䈎䋿
(9)ዊ䊁䉴䊃䈱⸃╵䈲ᓎ䈮┙䈦䈢䈎䋿
ੱᢙ
50
40
30
20
10
0
1
2
3
ో䈒ᕁ䉒䈭䈇
図 9 アンケート結果⑵
− 45 −
4
5
ᒝ䈒ᕁ䈉
る。自由形式の回答として,小テストの実施時において“コンピュータの起動時間が長いこ
と”に不満を待つ複数の意見があった。また,小テストの実行時には毎回数名の学生がネッ
トワークの障害の報告があった。具体的には,小テストの解答を提出の際,接続エラーによ
って提出できないトラブルがあり,その中のいくつかは提出時間切れによるエラーであった
が,提出時間内でおいても接続エラーによる提出が不可能な場合が見られた。これは当該時
間での PC の混雑によることが原因と考えられ,学生のやる気を維持させるために時間制限
を設けることの妨げとなりうる。今後,ネットワーク環境の改善とともに解決される事案と
考えられる。
本講義ではパワーポイントの利用による教員から学生への一方通行的な説明となっている。
これは,実質的な講義時間が 1 時間しかないため,説明に終始していること,また,学生か
らの質問の授受を e-Learning システムの FAQ の機能に置き換えていることによる。FAQ
機能を利用することで,質問内容の記録と他学生への提示が行える。これにより,授業時間
中は教師・学生間で双方向の情報交換の場は実質的になかった。アンケート結果(質問 3 )
からも学生からの質問や相談に対する不満は少なく,実際に CEAS の機能を使っての学生か
らの質問があった。これより,e-Learning システムの機能を使うこと学生からの質問受け付
けの要求が満たされるものと考えられる。
これらの結果から,補講としてパワーポイントによる資料提示と説明の記述(あるいは読
み)があればよく,文部科学省の望む対面式授業を前提とする授業設定は必要ないと考える。
ただし,学習時間を明確にし,学生が集中して授業に取り組むように従来の授業のような時
間を区切ること,そして,即時に学習内容の理解確認をする仕組み(本運用法では小テスト)
が必要と考えられる。これにより,補講だけではなく,通常授業の代替に利用できるものと
思われ,今後の拡張が期待できる。
3 .まとめ
本稿では,理工学系学部における文科系科目に相当する講義に e-Learning システムを利
用した実施例を示し,補講および正規の講義の代替のための e-Learning システムの実用可
能性を検討した。小テストや評価テストの成績,およびアンケート結果から,時間制限の導
入や数回にわたる学習チェックとその運用法を検証し,その有効性を示した。
関西大学では学部や学生数が大規模であり,複数の異なるキャンパスや同一キャンパス内
でも同一(名称の)講義が存在し,科目によっては履修者の人数も制限される。受講生の数
に制限があれば,学生への不利益となり,一方で,学生の希望を受け入れるには教員や大学
への負担が大きい。現在,小・中・高等学校ではゆとり教育の見直しが行われているが,経
済状況による低学年での学生間の学力格差,少子化による非競争下の学生の学力低下,学力
不足における学生間での相対的評価に基づく評価のインフレ化など,将来的に解決困難な問
− 46 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
題が多数存在する。また,大学での専門教育は多様な学部の設置により,多様な科目の設定
と実践重視の教育が望まれている。一方,IT 技術の進歩は目覚ましく,ネットワーク技術の
発展を中心に近年の導入コストに対する運用の効果は大きい。とくに,iPad などのタブレッ
ト型 PC の教育現場への導入は,過去に比べて現実性や具体性のある説明を可能とし,さら
にリアルタイム性やポータビリティの点で少ない時間を有効に利用できるため,学習の効果
が期待される。
このような理由からも,IT 技術を単に導入し,画一的に教育するだけではなく,科目内容
の特徴を分析・評価した上で適切な IT 技術を採用するとともに運用方法を設計・開発する
ことが必要である。つまり,科目内容の分析をもとに適した教育方法の分類を行い,IT 技術
を前提にした教育方法の開発と運用事例を増やして学外に積極的に示すことで,関西大学が
IT 技術を利用した教育の先端であることを主張していくことが必要であろう。
参考文献
[ 1 ] 冬木正彦,辻昌之,植木泰博,荒川雅裕,北村裕:Web 型自発学習促進クラス授業支援システム
CEAS の開発,教育システム情報学会誌,21,( 4 ),343-354( 2004 )
[ 2 ] 荒川雅裕,植木泰博,冬木正彦:授業支援型 e-Learning システム CEAS を活用した自発学習促
進スパイラル教育法,日本教育工学会論文誌,Vol. 28,No. 4,311-321( 2004 )
[ 3 ] 公益社団法人私立大学情報教育協会:私立大学教員の授業改善白書 平成22年の調査結果,公益
社団法人私立大学情報教育協会( 2011 )
− 47 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
教育・研究報告
受講生視点の講義資料 tips
山 本 敏 幸*、岩 千 晶**
イントロダクション
古今を問わず、教育には教える側と学ぶ側の情報伝達が存在する。教室内、つまり同じ場
を共有する形で、直接面接型の教育が主流であったということは、コミュニケーションを通
して信頼関係を構築することが教育には必要不可欠な要因と考える。
このコミュニケーションに不可欠のツールがパワーポイントといえる。近年の ICT の進化
と教育への活用により、パワーポイントを使った形態の授業がごく当たり前におこなわれる
ようになってきた。
目 的
ここでは、パワーポイントを活用した授業において数々の試行錯誤を重ねてきた著者の工
夫や経験を共有できればと考える。
背 景
パワーポイントが当たり前の様に使われるようになるまでの歴史をふりかえってみると、
1870年代頃にアメリカから持ち込まれた「黒板」という ICT テクノロジーがあった。これ
は、教員の持つ知識や経験を文字や絵で可視化し、大人数の学生を相手に知識情報の共有化
ができるものであった。 1 名の教員が大勢の学生におこなう講義形式では絶好の ICT 活用で
あった。その後は、事前の準備が可能となるトランスペアレンシーといわれるオーバーヘッ
ド・プロジェクタが普及し、教員は授業の前にトランスペアレンシーシートの束を準備し、
授業に臨むようになった。せっかく講義の順番を考えて準備していても、いったん床に落と
してしまおうものなら、すべての準備が無駄になってしまうし、マーカーでカラフルに作成
しておいても、重ねておくと色が別のシートにうつってしまったりする代物であった。コピ
* 教育推進部 教授
** 教育推進部 助教
− 49 −
ー機が使えるようになると、カラーコピーの書籍の挿絵なども教室で投影できるようになっ
た。その後は、写書カメラ( ELMO )が普及し、直接教科書や参考書のページを前もって準
備しておかなくてもそのまま教室で投影できるようになった。
本学のほとんどの教室は、パソコン、スクリーン、ビデオプレーヤーなどの備わったスマ
ート・クラスルームと呼ばれる教室となったが、設備の導入こそあれ、学習効果を考慮した
工夫があまりなされていないのが現状である。スマート・クラスルームをうまく活用できな
い教員たちは、板書をして授業をするほうが、学生がノートを取ってくれる、勉強してくれ
ると主張する。先生が黒板に書くことをひたすらノートに書き写す作業が本来の学習なのか
は疑問が残るところである。
ここでは、どうすれば、授業内で効果的にパワーポイントを使ってコミュニケーションが
取れるかについて考えてみたい。
著者は、パワーポイントを使い始めた頃は、授業においてパワーポイントが自分の発信す
る授業内容やプレゼンテーションのための拠り所となる、いわゆる、カンニングペーパー(カ
ンペ)であり、覚えきれない詳細な情報をびっしりと書いたもので、受講生にとっては学び
の役に立たない自己満足の講義資料の作成に終始していた。後で、見直しても、何のために
作ったのかという意図も分からず終いであった。これでは、受講生にはただのありがた迷惑
であるし、学習への何の貢献もしていなかった。
先月、加藤和彦氏の「ブログの構造を理解しよう、物語を語ろう」と題した「構造的プレ
ゼンテーション」1 の記述を見つけた。加藤和彦氏は東京大学、筑波大学で20年間教育にたず
さわってきたプレゼンテーションの第一人者である。加藤氏は、プレゼンテーションとは各
スライドのタイトルと順番を考慮したアウトラインの作成を、 3 つのゴールデンルール(発
信情報の構造化、スムーズな物語的なつながりへの考慮、未定義の言葉や概念がないこと)
に従って準備することだと主張する。非常に的を射たブログではあるが、残念なことに具体
的な例示はない。そこで、ここでは、加藤氏のゴールデンルールを主軸として、著者の経験
を活かした形で受講生にとってもっとわかりやすいパワーポイント資料の作成を順序立てて
準備すればいいかを紹介したい。
先ずは加藤氏の 3 つのゴールデンルールには含まれていないが、受講生視点のプレゼンに
よって大切だと思われるポイントから始めたい。国際学会でよく共同発表をおこなう DePaul
大学の Guan 教授はパワーポイントのプレゼンテーションにかけては非常に長けた方で、先
月も台湾の学会でプレゼンテーションの準備から発表までを共同でおこなった。先ずはそこ
で学んだパワーポイント作成の tips から紹介したい 2 。
パワーポイント作成時の基本方針は最初の 2 分間で聴衆である受講生がプレゼンテーショ
ンを真剣に聞くか聞かないかの判断をするので、問題提起の強いインパクトを発信し、興味
をそそり、プレゼンテーションで発信する情報を聴こうというモチベーションを上げた状態
に持って行く。そして、残りのプレゼンテーションの時間は最初の 2 分間で聴衆である受講
− 50 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
生に与えた印象や興味が間違っていなかったことを論理的に組み立てて証明し、最後に「ほ
らね!」と言わんばかりに聴こうと判断したことが間違っていなかったことを納得されるよ
うに証拠を持ってまとめをするだけだと主張する。
全体的な構成を考えてみると、先ず、聴衆である受講生の興味の喚起の 2 分間、背景とな
る情報を、証拠となる事実やエビデンスを裏付けに使って、提示し、メインテーマとなる問
題点を明確にする。そして、問題解決に向けてのアプローチやプロセスを説明する。それか
ら、問題解決のプロセスの成果や結果をわかりやすく説明する。当該の解決案は唯一無比で
はないので、他の類似している解決策を取り上げ、類似点・相違点を聴衆である受講生と共
有する。常に、最初の 2 分間で聴衆である受講生の興味を喚起したことに留意し、
「残りも聴
いてやろう!」と判断したことが正しかった、得をしたと思ってもらえるように、サンドイ
ッチ構造にしてまとめる。その際に、プレゼンテーションのメインポイントを聴衆である受
講生にとってわかりやすく共有することに心掛けるようにする。
プレゼンテーションは聴衆である受講生とのコミュニケーションによる情報や知識の共有、
そして、共感が目的であるため、聴衆である受講生との信頼の絆を築こうとするプレゼンタ
ーの姿勢や態度は敏感に聴衆である受講生に伝わるし、聴衆である受講生は感じ取るのであ
る。従って、これから以下に紹介する tips も単なる小手先のプレゼンテーション・スキルと
考えて欲しくないのである。あくまでも、効率の良いコミュニケーションをおこなうための
tips である。
パワーポイントを受講者の視点から見て、数倍向上させるための tips( 8 つ)を共有したい。
[ tip 1 ]
先ず最初の tip はパワーポイントの黄金律についてである。聴衆である受講生とのコミュ
ニケーションを損なわないように、各スライドには、ちょうどいい情報量を提供することを
心掛ける。
これは、プレゼンテーションをおこなうみんなが分かっているけれども、なかなかできな
いことである。ついついやってしまうのは、箇条書き項目を 1 枚のスライドに羅列してしま
ったり、プレゼンターが一字一句読み上げるカンペのように箇条書き項目が書かれていたり
することである。
箇条書き項目が 1 枚のスライドに多くなってしまう場合は、各項目を出来るだけ完結に表
現し、箇条書き項目をグループ化し、それぞれのグループにラベルやタイトルをつけること
で、聴衆である受講生が初めて見るスライドでもわかりやすいものになる。(図 1 参照)パワ
ーポイントのスライドは、聴衆である受講生の理解のための補助的なビジュアルエイドであ
って、プレゼンターのカンペとして使われるべきではない。
− 51 −
×
○
【図 1 】
[ tip 2 ]情報の構造化とグループ化
聴衆である受講生はグループ化された情報コンテンツとその内容を反映したラベルがつい
ているとわかりやすくなるし、理解が速くなる。これは言葉で表された情報だけではなく、
そばにイラスト画像があると聴衆である受講生は近くにあるものを同じグループのものとし
て解釈してしまう。これを利用すれば、同系色の色を使って概念をグループ化することもで
きるし、テキストボックスの文字情報とイラストの枠線の色を同じにすることで情報のグル
ープ化が可能となる。(図 2 参照)
図 2 では同系色の黄色で文字の情報とイラストのどの部分が関連しているかを表している。
【図 2 】
− 52 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
[ tip 3 ]
聴衆である受講生は 4 つ或いはそれ以下の意味のある単位であれば瞬時に取り込むことが
できるということである。つまり、パワーポイントを使ったプレゼンテーションでは一度に
導入する概念は最高 4 つまでに押さえることにより、聴衆である受講生の認知的能力に負担
をかけることなく、疲れをもよおすことなく、集中力がなくなるようなことが回避できるわ
けだ。言い換えると、 4 つ以上の概念を一気に導入すると、無意識のうちに聴衆である受講
生の集中力やじっと聴こうという意識がなくなってしまうのである。
しかし、 1 回の授業で導入する概念は 4 つ以下ということはありえないことで、このよう
な tip を掲げても実用的でないと思うかもしれない。そういう場合は、聴衆である受講生の
心理的負担を減らす工夫として、先ず、 4 つの概念のグループを紹介し、その後、それぞれ
のグループをさらに 4 つに細分化して導入することで、16箇の概念の導入ができることにな
る。(図 3 参照)このやり方であれば、聴衆である受講生もそんなにストレスなく新しい概念
を受け入れ、長い時間記憶に留めることが可能になるようだ。
項目 1
概念グループ 1
項目 2
項目 3
項目 4
項目 1
概念グループ 2
項目 2
項目 3
項目 4
項目 1
概念グループ 3
項目 2
項目 3
項目 4
項目 1
項目 2
概念グループ 4
項目 3
項目 4
【図 3 】
[ tip 4 ]
次に述べる tip 4 は、一番伝えたい大切なことを「最も大切なことだ」と表現することであ
る。つまり、聴衆である受講生は目立つものや動くものに目を引かれので、色を変えたり、太
字のフォントと使ったり、アニメーション化することで大切なことを伝達することができる。
この聴衆である受講生は他とは違うところに自然と目がいく特徴を持っているので、この点を
うまく利用するのである。下線を引くということも考えられるが、聴衆である受講生にとって
はただ読みづらくなるだけで、余計な注意を払って読むという負担を課すだけのように思う。
− 53 −
×
○
【図 4 】
[ tip 5 ]
5 つ目の tip は、聴衆である受講生にとって背景色とかぶらずにはっきりと区別できる読み
やすい文字の色とサイズ、それに、背景とかぶらない見やすい色や大きさのイラストを使うと
いう点である。一見、このようなことにプレゼンターが気を遣わなくても、聴衆である受講生
がよく見ればわかるじゃないかという思いがでるかもしれないが、聴衆である受講生へのちょ
っとした気配りがプレゼンテーションのコンテンツに100%集中してもらえることになるのだ。
[注意点]
フォントの見やすい大きさ
背景色とかぶらない
読みやすい色のフォント
背景色とかぶらない
見やすい色を使ったイラスト
【図 5 】
[ tip 6 ]
6 つ目の tip は、スライドを代える度に、聴衆である受講生に新しい情報を、色を変えた
り、フォントサイズを変えたり、イラストを代えたりして、提供することである。特に、大
事な情報はフォントのサイズ、色を変え、重要さがわかるようにすることである。図 6 はプ
レゼンターがこれから展開していく部分をどれだけ明確に聴衆である受講生に伝えられるか
という例である。
− 54 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
○
×
これから説明するメニュー項目だけ濃い色で、他は
グレーで表現
メニュー項目 すべて同じ色
【図 6 】
[ tip 7 ]
7 つ目の tip は、伝えようとするメッセージの意味内容を反映した見出しやタイトルをつ
けるように心掛けるというものである。とても当たり前の様であるが、かっこよさや目立た
せるためだけのタイトル、メッセージの中味を読んでみてもなぜそのような見出しやタイト
ルがついているか分からないようなパワーポイントスライドは気をつけなければならない。
グラフ表示で可視化する際は、数値がわかりやすいようにしないと聴衆である受講生の誤解
や混乱を招く恐れがある。
【表 1 】 血圧の変化( 1 月 1 日から 1 月 7 日まで)の表
1月1日
1月2日
1月3日
1月4日
1月5日
1月6日
1月7日
high
127
130
112
124
107
106
111
low
67
72
56
75
61
54
58
棒グラフで表現しても一週間の血圧の変化がよくわからない。ただ色を使っても、伝えた
い数値の情報は棒全体ではなく、それぞれの棒の上端のみである。
【図 7 】 血圧の変化( 1 月 1 日から 1 月 7 日まで)
− 55 −
では、折れ線グラフにしたらどうだろうか。(図 8 参照)血圧の変化はきわだつようになっ
たが、折れ線のどこに目をむければいいのかが伝わらない。ただ折れ線グラフにしても変化
にめりはりがなく、何を情報発信しているのかがよくわからない。
【図 8 】 血圧の変化( 1 月 1 日から 1 月 7 日まで)
そこで、図 9 のようにしたらどうだろうか。それぞれの数値の部分を大きい点で表すこと
で変化にめりはりが出てくる。
【図 9 】 血圧の変化( 1 月 1 日から 1 月 7 日まで)
[ tip 8 ]
8 つ目の tip は、聴衆である受講生は既に分かっていることや知っていることを基にして
プレゼンテーションが展開されていくと、安心して話の内容について行ける点である。例え
ば、プレゼンテーションの最初に映画のスニーク・プレビューの様な要約説明があり、大筋
の展開が目次化されていて、項目の説明が終わるごとに確認があり、次の項目に移る際にも
目次で全体構成のどこに聴衆である受講生がいるのかが明確になっていることが大切である。
例えば、図10のように全体の構成がどのスライドでも把握できるよう工夫がされていて、プ
レゼンテーションの最初の部分で構成をこのデザインで表しているという説明がなされてい
− 56 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
ると、聴衆である受講生はプレゼンテーションのどの部分にいるのかが直感的に把握でき、
安心してプレゼンテーションの内容に集中することができる。
【図10 】 メニューの例
プレゼンテーションのコンテンツについても既習項目を足場にしてその延長上にある新規
の学習項目を導入することで、聴衆である受講生は不安を感じないで安心してコンテンツ内
容に集中できることになるし、理解も深まるのである。言い換えれば、既習項目が繰り返し
現れるスパイラル形式の学習法である。(図11参照)この場合も、聴衆である受講生が一度に
4 つまでならたやすく理解ができる点に注意をしておくことが大切である。(付録にプレゼン
テーションの全体の例を示す。)
既習項目(前々回の新規導入項目)+(既習項目前々回の新規導入項目)+
既習項目(前回の新規導入項目)=>新規導入項目
既習項目(前々回の新規導入項目)+既習項目(前回の新規導入項目)
=> 新規導入項目
既習項目=>新規導入
既習項目
【図11 】
− 57 −
まとめ
以上、聴衆である受講生である受講生の視点から、パワーポイントのスライド資料を作成
する際の 8 つの tips を説明してきた。ふりかえりも兼ねて、チェックリスト形式でまとめて
みる。
チェックリスト
[ ] プレゼンターのためのカンペにしない
[ ] 知的好奇心をかき立てる最初の 2 分間の工夫
[ ] 発信情報の構造化
[ ] スムーズな物語(ストーリー展開)
Tip 1
[ ] 各スライドは適度な量の情報( 4 つ程度なら聴衆である受講生は瞬時に把握できる)
[ ] 箇条書き項目はグループ化する
[ ] 箇条書き項目のグループにはラベルやタイトルをつける
Tip 2
[ ] 同じグループの項目と関連するイラストは同系色で表現する
Tip 3
[ ] 各スライドで導入する概念は最高 4 つまでにする
[ ] 導入概念が多数の場合は、「マジカルナンバー 4 」を意識し、 4 つの項目からなるサ
ブグループを活用して一度に導入する概念を 4 つ以下に心掛ける
Tip 4
[ ] 「最も大切なこと」はフォントの色を変えたり、太字のフォントを使ったりして、他の
情報からの差別化をする(目立つようにする)
Tip 5
[ ] 文字の読みやすさ(フォントサイズ、背景色とフォント色のハイコントラスト等)
Tip 6
[ ] スライドには新しい情報を追加する。聴衆である受講生にとって新しい情報だとすぐ
分かるようにフォントの色やサイズを変える
Tip 7
[ ] 箇条書き項目のグループには内容を反映した見出しやタイトルをつける
[ ] 表やグラフにも内容を反映したタイトルをつける
Tip 8
[ ] 聴衆である受講生の視点からのプレゼンテーションを心掛け、全体構成とプレゼンテ
ーションの進捗を常に可視化する
− 58 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
[ ] プレゼンテーション中の聴衆である受講生への気配りを忘れずに、聴衆である受講生
の集中力を損なう要因を排除するようスライドをデザインする
本稿で取り上げた tips は著者の試行錯誤からまとめたものであり、授業でおこなうプレゼ
ンテーション作成時のすべての項目をカバーするものではない。先ずは手始めに上記の 8 つ
の tips を意識しながらパワーポイントの講義資料を作るだけでも聴衆である受講生である受
講生にとってわかりやすいものになるのではないだろうか。 付録には著者の最近作成したプ
レゼンテーションスライドを掲載した。参考になれば幸いである。
著者からのメッセージ
教育推進部の授業支援センターでは、FD カフェやランチョンセミナーを定期的に開催し、
教職員の皆さんと教育効果の高い高品質の教育をめざしていきたいと考えております。ぜひ、
ランチョンセミナー等で皆さんのご担当授業での工夫や経験を他の教職員の皆さんと共有し
ていただけることを願っております。
謝 辞
本稿への投稿の機会を与えてくださった本学 IT センターに感謝の意を表したい。
【引用文献】
1 .加藤和彦,
「構造的プレゼンテーション」,構造を理解しよう,物語を語ろう。
http://d.hatena.ne.jp/kzhk/20091215/p2, 2012.
2 . Guan, Sharon. “Oh, Good Old PowerPoint”, Instructional Design and Development Blog. http://
www.iddblog.org. 2010.
− 59 −
【付録】
ここで取り上げた tips を考慮して2012年 2 月に作成したパワーポイントである。構成について、簡
単に説明を付加してみた。
[スライド 1 ]
プレゼン内容を反映したタイトル、プレゼンタ
ーの情報を明記する
[スライド 2 ]
プレゼンの達成目標を聴衆と共有。
[スライド 3 ]
プレゼンの全体構成( WHY のタブ:なぜこの
プレゼンをするのか、WHAT のタブ:対象と
なる問題点はなにか、HOW のタブ:どう実施
するのか)と採用したレイアウトについて説明。
WHY のタブ
[スライド 4 ∼ 7 ]
「大学教育が社会のニーズに合致していない」と
いうテーマを証拠となる日米の調査結果を使っ
て証明。
[スライド 8 ]
社会のニーズが常に変化することを指摘。
[スライド 9 ]
特に工学系の専門知識は卒業後数年で時代遅れ
になると言う事実を指摘。
WHAT のタブ
[スライド10∼14 ]
WHY のタブの部分で挙げた 3 つの問題点につ
いてそれぞれに対して解決案を提案。
HOW のタブ
[スライド15∼24 ]
WHY のタブの部分の解決案について、関西大
学と DePaul 大学での戦略および ICT を活用し
てどのように取り組んでいるか、どこまで進ん
でいるかを情報共有。
まとめ
プレゼンテーション全体のふりかえりとプレゼ
ンターの連絡先を聴衆と共有。
− 60 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
開発報告
e ラーニングコンテンツの制作体制と制作の具体例
稲 葉 修 造*
IT センターでは、本学の e ラーニング教育の推進をコンテンツ制作を通してサポートする
ため、2008年度からコンテンツ制作スタッフを配置している。
本稿では、コンテンツ制作スタッフによる e ラーニングに係るコンテンツ支援体制の概要
とコンテンツ制作の具体例について記述する。
1 コンテンツ制作スタッフ
1.1 これまでの経緯
2000年 3 月に竣工した尚文館(大学院棟)の 1 階には IT センターが管理・運用するマル
チメディアコンテンツを作成するための施設が設置され、教員や大学院生が自らビデオ撮影、
ビデオ編集、画像編集などを行うため、ビデオカメラやビデオ編集ソフトの操作についてサ
ポートを展開している。
しかし、他大学での e ラーニング教育の導入事例などを見聞すると、教員の自発的な対応
を待っていては、学内での広がりは期待できない状況が残念ながらあるため、積極的にコン
テンツ制作に関わることで推進を図る必要性を認識し、その対応として2008年から大学院生、
学部生を雇用しコンテンツ制作スタッフとして配置することになった。
1.2 スタッフの配置状況
以下に2008年以降のコンテンツ制作スタッフの配置状況を示す。この中で常駐スタッフは
業務委託しており、学生スタッフに対する技術指導も担っている。
2008年度
常駐スタッフ 1 名。
学生アルバイトスタッフ 大学院生 1 名、その後大学院生 3 名を補充。計 4 名。
2009年度
常駐スタッフ 1 名。
* 学術情報事務局( IT センター) システム管理課
− 61 −
学生スタッフ 大学院生 6 名、学部生11名。計17名。
2010年度
常駐スタッフ 2 名。
学生スタッフ 大学院生 4 名、学部生13名。計17名。
2011年度
常駐スタッフ 1 名
学生スタッフ 大学院生 6 名、学部生15名。計21名。
2012年度
常駐スタッフ 1 名。
学生スタッフ 大学院生 5 名、学部生22名。計27名。
学生スタッフは年度末に応募受付∼書類選考∼個別面接をおこない、人物評価を重点に撮
影やビデオ編集、Web ページ作成などの経験や興味、そして熱意が感じられる学生を採用し
ている。
2 主なコンテンツ制作実績
コンテンツ制作スタッフによるこれまでの主なコンテンツ制作例を以下に示す。
2009年度
「 ICT を活用した教育の国際化プログラム ∼留学前、留学後を結ぶ 3 つの活動を通し
た総合的留学教育の実践∼」
(教育 GP 平成20年度採択)からの依頼で大阪大学が所有す
る技術英語コンテンツ( SCORM1.2 仕様)を本学の授業支援型 e ラーニングシステム
CEAS/Sakai システム( SCORM2004仕様)で活用できるようにマニフェストファイル
( XML ファイル)の書き換え作業をおこなった( 138コンテンツ)。
一部のコンテンツは、現在 CEAS/Sakai システムの学習コースウェアに配置され本学
関係者であればだれでも閲覧できる。
2010年度
iTunes® U Kansai University で公開する動画コンテンツの編集・動画形式変換作業
をおこなった。( 215コンテンツ)。
2011年度
国際部「留学生別科(日本語・日本文化教育プログラム)」の動画・アニメーションコ
ンテンツ(後述)。
2012年度
現在、商学部教員からの依頼で iTunes U で公開するための独自のビジネス英語コン
テンツの制作をおこなっている。また、外国語学部教員による中国語コンテンツの制作
も計画中で iTunes U への公開を目指している。
− 62 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
3 コンテンツ制作に使用する主な機材・アプリケーション
現在、以下の撮影収録機材・アプリケーションなどを使用してコンテンツ制作をおこなっ
ている。
撮影収録機材
HDD ビデオカメラ 5 台、ガンマイク 1 台、プロンプタ装置(スタジオに設置) 1 式
ビデオミキサ 1 台、オーディオミキサ 2 台、HDD オーディオレコーダ
アプリケーション
Windows
Adobe Production Premium CS 4
( Premiere、AfterEffects、Photoshop、Illustrator、Flash、Soundbooth )
Macintosh
GarageBand、iBooks Author、LogicPro
4 国際部「留学生別科(日本語・日本文化教育プログラム)」コンテンツ制作
国際部留学生別科が2012年度からの開講に合わせて授業で使用する e ラーニングコンテン
ツの制作をおこなった。以下にコンテンツ制作の具体的な制作過程について記述する。
4.1 コンテンツの概要
授業回数にあわせてコンテンツ数は14。
CEAS/Sakai で動作する( Sakai SCORM2004規格)もので、コンテンツ内のテストに
学習者が回答したら回答率をログとして記録し、教員は学習の進捗を管理できる。
動画、アニメーション、音声を主体にして日本語の学習を効果的に進めることができる。
各コンテンツは特定の場所、特定のシチュエーションにおける複数の登場人物による会話
で成り立っており、会話を聞きながら次に発せられるせりふ(台詞)を考えさせ、回答させ
るという構成である。さらに各コンテンツは Case 1 から Case 5 の 5 つのアニメーションコ
ンテンツから構成されている。
また、各コンテンツには学習者がより理解しやすいように本編のアニメーションコンテン
ツとは別に本編と同様なシチュエーションのダイジェスト版として実写版を各コンテンツの
冒頭で視聴することができる。
− 63 −
4.2 実写版コンテンツ
4 . 2 . 1 絵コンテの作成
教員から提示された原稿(シナリオ)をもとに実写版絵コンテの作成をおこなった。
各シーンの画面構成、カット割り、カメラワークなど撮影に必要な事項を記載。
図 1 実写版コンテンツの絵コンテ
4 . 2 . 2 ビデオ撮影
撮影機材:HD ビデオカメラ 2 台、モニタ TV、HDD レコーダ、ガンマイク
絵コンテを元に千里山キャンパスの屋内、屋外各所で撮影をおこなった。登場人物には国
際部がアルバイトとして雇用した演劇部の学生や留学生に演技してもらっている。
図 2 ビデオ撮影の様子(尚文館 1 階マルチメディア管理室にて)
− 64 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
4 . 2 . 3 ビデオ編集
使用アプリケーション:Adobe AfterEffects、Adobe Premiere
AfterEffects では主に特殊効果を使った画面の作成をおこない、Premiere 上の動画クリッ
プと合わせて編集をおこなった。
図 3 Adobe AfterEffects の動画編集画面
図 4 Adobe Premiere の動画編集画面
4.3 アニメーションコンテンツ
使用アプリケーション:Adobe Illustrator、Adobe Flash
アニメーション用のシナリオをもとに絵コンテの作成をおこなった。
図 5 アニメーションの絵コンテ
− 65 −
全コンテンツを通して主役・脇役を合わせて総勢28名の人物が登場し、国籍・年齢・性別・
役柄などに合わせてだれが見ても理解できるよう個性的なキャラクターのデザインをおこなった。
図 6 アニメーションのキャラクタ
また、アニメーションキャラクタでは、せりふや振る舞いに合わせて以下のような動きを
つけて動作に変化を持たすようにしている。
顔 …… 目のまばたき、口の開け閉め
腕 …… 腕の動き
体 …… 体の向き、立姿、椅子に座っている姿
図 7 アニメーションキャラクタの目のまばたき
4.4 音声録音
使用機材:コンデンサマイク、HDD オーディオレコーダ、ミキサ
アニメーション用の吹き替えを尚文館マルチメディア施設にある録音ブースでおこなった。
実写版の役を務めた演劇部の学生、留学生の他、代役でコンテンツ制作スタッフもせりふ
の録音に参加している。
− 66 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
図 8 音声録音の様子(録音ブース)
4.5 音声編集
使用アプリケーション:Adobe SoundBooth、Adobe Flash
HDD オーディオレコーダにシーンごとに数テイクを録音したものの中から良好なものを選
択し、Adobe SoundBooth で音声レベルの調整をおこない、Adobe Flash のアニメーション
のタイムライン上に音声クリップを重ねて編集をおこなった。
図 9 Adobe SoundBooth の音声編集画面
− 67 −
4.6 BGM 作成
使用アプリケーション:LogicPro
自作が著作権処理を回避するための最も確実な手段であるので、実写版コンテンツのオー
プニングやアニメーションの BGM は LogicPro を使って作曲をおこない、演奏をさせている。
図10 LogicPro の編集画面
4.7 Flash アニメーション制作
使用アプリケーション:Adobe Illustrator、Adobe Flash
各シーンの場所を端的に表現できる背景(壁、小道具)を作成。
背景の上にキャラクタを配置し会話シーンを作成。
キャラクタに動きをつけて字幕を挿入。
ActionScript で字幕の表示・非表示切替ボタンの制御を実装。
図11 Adobe Flash タイムラインでのアニメーション編集画面
− 68 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
図12 Adobe Flash( ActionScript )でのボタンアクション制御の記述
4.8 Web コンテンツ( HTML、CSS、JavaScript )
使用アプリケーション:TeraPad、Mery(テキストエディタ)
Web コンテンツは HTML による文書構造にスタイルシート( CSS )を適用させて画面構
成をおこなった。また音声再生やテストへの回答に伴う動作制御を JavaScript で実装をおこ
な う と と も に テ ス ト 結 果 の デー タ を Sakai に 渡 す た め に 必 要 な SCORM2004 規 格 の API
( Application Program Interface )も JavaScript で実装した。
前述の実写コンテンツやアニメーションコンテンツもすべて組み込んでコンテンツの統合
をおこない Web コンテンツとして完成する。
図13 SCORM2004規格の API を組み込んだ JavaScript の記述
− 69 −
図14 Web コンテンツ( Introduction 実写版)の画面
図15 Web コンテンツ(本編アニメーション)の画面
4.9 検証用サーバでの動作確認
できあがったコンテンツは順次 CEAS/Sakai 検証用サーバにアップロードして動作の確認
をおこなった。ブラウザによる表示や動作の違い、Sakai での動作などを確認し、クロスブ
ラウザ対策、バグの修正をおこなった。
5 結び
2008年からコンテンツ制作スタッフを配置してコンテンツ制作をおこなってきたが、まと
まりのある大きなコンテンツを一から制作をおこなったのは、昨年度に制作をおこなった国
− 70 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
際部のコンテンツが初めての事である。
国際部教員とのコンテンツ制作についての最初の打ち合わせは2010年 7 月におこなってい
る。現在、できあがったコンテンツが先生方からの要望をすべて満たしているかというと実
はそうではなく、最初の打ち合わせの場で、先生方にわれわれが今できることには限度があ
り、そのためすべての要望を実現できるかは約束できない。しかし、この機会を生かしてス
キルアップできるよう最大限の努力をしたい。と返答させていただき、先生方にも了解いた
だいたうえで制作を開始した。
以降、ほぼ週に一回のペースで打ち合わせをおこない、制作途中のコンテンツを見ながら
コンテンツの構成や動きについて具体的な修正箇所や追加事項などについて意見を交わしな
がら作業を進めていった。
この一年半の間に撮影、録音、アニメーション作成、Web コンテンツ作成、SCORM2004
規格スクリプト作成など、コンテンツ制作スタッフにとっては初めての経験になるものも多
く、まだ未熟なところもあるが多くのものを得ることができたという満足感があり、先生方
には大変感謝している。
しかし、今回の制作を通してコンテンツ制作のあり方についても検討をする必要のある事
項も多くあり、特に大きな問題はスタッフの人員配置で、授業の合間にスタッフとして勤務
する学生にどの程度の作業を依頼するべきか? また、スタッフとしては卒業までの期間( 1
∼ 3 年が多い)しか勤務できない中で制作技術やノウハウの継承・制作手法のスキルアップ
をどのように廻してゆけばよいか? など根本的な問題も抱えている状況である。
ただ、今回の制作過程を基盤として次のステップに踏み出し、本学の e ラーニング環境の
向上に貢献できるよう努力を続けていきたいと思量するものである。
以 上
− 71 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
開発報告
関西大学「全学 IT トータルシステム」完了報告書
2011年 3 月16日
関西大学 IT化推進プロジェクト
目 次
( 1 )はじめに
( 1 )
( 2 )関西大学における「 KU Vision 2008-2017 」と
「全学 IT トータルシステム」構築の取組みの紹介
(1)
( 3 )取組みの背景
(2)
( 4 )取組みの具体的内容
(3)
( 5 )取組みに対する評価
(4)
( 6 )外部から見たシステム統制状況の評価
(8)
( 7 )今後の展望
(9)
<別添> 各システムの詳細
(10)
− 73 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
߹ߕ‫ޔ‬㧝㧕べേ⊛ߥ‫ޟ‬⍮ߩᓴⅣ‫ߩࡓ࠹ࠬࠪޠ‬᭴▽ߪ‫ޔ‬ᐜఽ
ίᾀὸỊẳỜỆᴾ
ᢎ⢒߆ࠄ␠ળੱᢎ⢒߹ߢߩ‫ߩ❑ޟ‬ᓴⅣ‫ޠ‬
‫ޔ‬࿾ၞ࡮ડᬺ࡮ઁᄢቇ࡮
㑐⷏ᄢቇߢߪ‫ޔ‬2006 ᐕߩ‫ޟ‬IT ൻផㅴࡊࡠࠫࠚࠢ࠻‫⿷⊒ޠ‬
એᓟ‫ޔ‬ቇౝߢߩᬌ⸛ࠍ㊀ߨ‫ޔ‬2010 ᐕߦ‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪ
ࠬ࠹ࡓ‫ޠ‬
㧔࿑㧝㧕ࠍቢᚑߐߖ߹ߒߚ‫ޕ‬
ߩᖱႎࠍ৻ర▤ℂ࡮ᵴ↪ߔࠆߎߣߢቇ↢߳ߩࠤࠕࠍలታߐߖ
ߚࠅ‫ޔ‬቟ᔃ࡮቟ోߥࠪࠬ࠹ࡓ೑↪ⅣႺࠍᢛ஻ߔࠆߥߤ‫߹ߐޔ‬
ߑ߹ࡔ࡝࠶࠻ࠍ㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߦឭଏߒ‫ޔ‬㐳ᦼࡆ࡚ࠫࡦ‫ޟ‬KU
లߪ‫ޔ‬ฃ㛎↢߿↢ᓤ࡮ቇ↢‫⼔଻ޔ‬⠪࡮ῳᲣ‫ޔ‬ᩞ෹‫ޔ‬ડᬺ߿࿾
ߣߘߩᚑᨐ‫੹ޔ‬ᓟߩዷᦸߦߟ޿ߡ‫ߏޔ‬ႎ๔ߒ߹ߔ‫ޕ‬
ၞߥߤߩ㑐ᄢ㑐ଥ⠪ߩ੤ᵹࠍᷓ߼‫✚ޔ‬วቇ࿦ߣߒߡߩ⚵❱ജ
㩷
࿑ᦠ㙚
䌓䌎䌓
㩷 䉨䊞䊥䉝ᡰេ
㩷䊘䊷䊃䊐䉤䊥䉥䊶e-learning
ቇⴚᖱႎ
䊘䊷䉺䊦
㩷
䊂䊷䉺ㅪ៤ၮ⋚
㩷
䊂䊷䉺ㅪ៤ၮ⋚
䊂䊷䉺ㅪ៤ၮ⋚
㩷 9ዊቇᩞ䈎䉌ᄢቇ䊶ᄢቇ㒮䉁䈪䈱ోᖱႎ䉕৻ర▤ℂ䈜䉎䈢䉄䈱ၮ⋚䉕ឭଏ
㩷
಴Ꮸ▤ℂ
ቇ੐
㩷 䊐䉜䊚䊥䊷䉦䊦䊁
㩷 ஜᐽ▤ℂ䊶ᔃℂ⋧⺣
ᩞ෹ળ䊶ᢎ⢒⻠Ṷળ▤ℂ
⽷ോ䊶ੱ੐
㩷
ࠍ㜞߼ࠆߣߣ߽ߦ‫ޔ‬ᶏᄖ߹ߢࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢࠍᐢߍߡ޿ߊߣ޿
߁⋡ᮡߢߔ‫ᦨޕ‬ᓟߩ‫ޔ‬㧡㧕ࠧ࡯ࠗࡦࠣ㨯ࠦࡦࠨ࡯ࡦߣߒߡߩቇ
࿦ߪ‫ޔ‬
‫ޟ‬ᄢቇᶿ᳸ߩᤨઍ‫ࠆࠇࠊ޿ߣޠ‬ਛߢ߽‫ࠦ࡮ࠣࡦࠗ࡯ࠧޔ‬
ࡦࠨ࡯ࡦ㧔᳗⛯⚵❱૕㧕ߣߒߡሽ⛯࡮⊒ዷߒ⛯ߌࠆቇ࿦ߢ޽
ࠆߚ߼ߦ‫ޔ‬ᔅⷐߥ૕೙૞ࠅࠍㅴ߼ࠆߣ޿߁߽ߩߢߔ‫ޕ‬
ߎࠇࠄߩᄙጘߦᷰࠆ⋡ᮡࠍ㆐ᚑߔࠆߚ߼ߦߪ‫ޔ‬ቇ↢߿ᢎ⡯
ຬߩߐ߹ߑ߹ߥᵴേࠍ㑐⷏ᄢቇߣߒߡ✚ว⊛ߦᡰេߒߡ޿ߊ
઀⚵ߺࠍ૞ࠆߎߣ߇ᔅ㗇ߢߔ‫ߚߒ߁ߘޔߡߒߘޕ‬ᡰេߩ઀⚵
ߺ૞ࠅߦ߅޿ߡߪ‫ޔ‬IT ᵴ↪ߪᰳ߆ߔߎߣ߇ߢ߈߹ߖࠎ‫ޕ‬
ߘߎߢ‫ޔ‬㑐⷏ᄢቇߢߪ‫ޔ‬2006 ᐕ߆ࠄ‫ޟ‬IT ൻផㅴࡊࡠࠫࠚ
⛔ว⹺⸽
⛔ว⹺⸽
ࠢ࠻‫ߜ┙ࠍޠ‬਄ߍ‫ޔ‬એਅߩ 4 ὐࠍ⋡⊛ߦ‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞
9቟ᔃ䊶቟ో䈭䉲䉴䊁䊛೑↪䉕น⢻䈫䈜䉎ၮ⋚䈫䇮ᒝ࿕䈭䉶䉨䊠䊥䊁䉞䉕ឭଏ
9IC䉦䊷䊄⹺⸽䇮䌉䌄⛔ว▤ℂ䇮䉲䊮䉫䊦䉰䉟䊮䉥䊮䈭䈬䈱వ┵ᛛⴚ䈪䉲䉴䊁䊛ᒝൻ
ࠪࠬ࠹ࡓ‫ߩޠ‬ዉ౉ࠍㅴ߼ߡ߈߹ߒߚ‫ޕ‬
㩷
࿑㧝 ోቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓߩ᭎ⷐ
㽲
㩷
ίᾁὸ᧙ ᙱ ‫ ܖ ٻ‬Ệ ấ Ậ Ủ Ẑ ᵩᵳᴾ ᵴᶇᶑᶇᶍᶌᴾ ᵐᵎᵎᵖᵋᴾ
ᵐᵎᵏᵕẑểẐμ‫ ܖ‬ᵧᵲ ἚὊἑἽἉἋἘἲẑನሰỉӕ
ኵỚỉኰʼᴾ
㑐⷏ᄢቇߪ‫ޔ‬
‫ޡޟ‬⍮‫ߩޢ‬਎♿ࠍ࡝࡯࠼ߒ‫ޔ‬ᣂߒ޿‫ࠍޠ౒౏ޟ‬
ഃㅧߔࠆജẈࠆ 21 ਎♿ဳ✚วቇ࿦‫ޟߚ߹ޔߣߎࠆߥߣޠ‬ᒝ
޿㑐⷏ᄢቇ‫ߩߘޔߒߣࡦ࡚ࠪ࠶ࡒࠍߣߎࠆߥߣޠ‬ታ⃻ߦะߌ
ߡ㐳ᦼࡆ࡚ࠫࡦ‫ޟ‬KU Vision 2008-2017‫╷ࠍޠ‬ቯߒߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
ߘߎߢߪ‫ޔ‬࿑㧞ߦ␜ߔ 5 ߟߩ⋡ᮡ߇ឝߍࠄࠇߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
␠ળੱᢎ⢒
ᄢቇ䍃ᄢቇ㒮
ਛቇ䊶㜞ᩞ
ዊቇᩞ
ᐜ⒩࿦
⥄䉌
໧㗴⊒⷗
࿾ၞ ડᬺ ઁᄢቇ ਎⇇
㑐ᄢੱ
⥄䉌
⸃᳿
⏕䈎䈭⎇ⓥജ
࿾⃿ⷙᮨ䈱
໧㗴⸃᳿
䈻䈱⽸₂
䉰䊘䊷䊃
䊈䉾䊃䊪䊷䉪䊶䉲䉴䊁䊛䊶⛔ว⹺⸽ၮ⋚
቟ᔃ䊶቟ో䈭೑↪ၮ⋚䈱ឭଏ
㽵
ታ⃻ߣ‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ᏷ᐢ޿੤ᵹߩ႐ߩឭଏ
⊛ࡑ࡯ࠤ࠹ࠖࡦࠣࠍዷ㐿ߔࠆߚ߼ߩ⛔⸘ಽᨆߩᒝൻ
⎇ⓥᬺ❣߿⎇ⓥ⺰ᢥߥߤ‫ޔ‬ቇⴚᖱႎߩⓍᭂ⊛ߥቇౝᄖ߳
䊈䉾䊃䊪䊷䉪
䉕᜛ᄢ
ߩ౏㐿ࠍน⢻ߣߔࠆⅣႺߩᢛ஻
ᦨవ┵ߩ઀⚵ߺ߿ࠨ࡯ࡆࠬࠍ቟ᔃ࡮቟ోߦ೑↪ߔࠆߚ߼
ߩ‫ޔ‬ㄭᧂ᧪ࠍ⷗ᝪ߃ߚࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ࡮ࠪࠬ࠹ࡓ߿⛔ว⹺
⸽ၮ⋚ߩᢛ஻
ሽ⛯䊶⊒ዷ䈱䈢䉄䈱૕೙૞䉍 ᳗⛯⚵❱૕䈫䈚䈩䈱ቇ࿦
3䋰ᐕᓟ
ᦨవ┵䈱઀⚵䉂
䊶䉰䊷䊎䉴䈱೑↪
ࡢࡦࠬ࠻࠶ࡊࠨ࡯ࡆࠬߦࠃࠆ㘈ቴኻᔕߩ⾰ะ਄߿‫ޔ‬ᚢ⇛
Ԛ
2䋰ᐕᓟ
㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷
ԙ
ԛ
1䋰ᐕᓟ
⾰
ᚢ
䶺
ᖱႎ䉕ᵴ↪䈚䈢
⛔⸘䊶ಽᨆ
㜞 䊪䊮䉴䊃䉾䊒䉰䊷䊎䉴 䈻䈱ᵴ↪ 丅 ⇛
䶑
䷢⊛
㘈
丱丝
䷯丶
ቴ
ኻ
䷰
ᔕ
OneToOne ࠨ࡯ࡆࠬ࡮ࠛࡦࡠ࡯࡞ࡔࡦ࠻ࡑࡀࠫࡔࡦ࠻ߩ
䋵䋩 䉯䊷䉟䊮䉫䊶䉮䊮䉰䊷䊮䈫䈚䈩䈱ቇ࿦
⃻࿷
ቇౝᖱႎ
Ԙ
䋴䋩 䉸䊷䉲䊞䊦䊈䉾䊃䊪䊷䉪䈱᜛ల
ᖱႎ⊒ାജ
㽳
තᬺᓟ
৻⽾䈚䈢䉰䊘䊷䊃
㩷
OneToOne
᏷ᐢ䈇
㩷䊐䉜䊚䊥䊷
䉰䊷䊎䉴䊶䉣
䊮䊨䊷䊦䊜䊮
㩷 䈱੤ᵹ
䊃䊙䊈䉳䊜䊮䊃
㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷
㩷
䊈䉾䊃䊪䊷䉪
㩷
㩷
⎇ⓥᬺ❣
ᖱ
ቇౝ
㩷
ႎ
㩷 ⎇ⓥ⺰ᢥ ⊒ା
㩷
ቇᄖ
㩷㽴
ቇⴚᖱႎ䈱Ⓧᭂ⊛䈭౏㐿
䇸⠨േ䇹䈱䊒䊨䉶䉴
✚วቇ࿦
䈱⚵❱ജ
࿷ቇਛ
࿑㧟 ోቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ᭴▽ߩ 4 ߟߩ⋡⊛
࿖㓙┹੎ജ
⦟䈇ᢎ⢒
౉ቇ೨
䋲䋩 䇸⠨േജ䇹䈅䈸䉏䉎ੱ᧚䈱⢒ᚑ᜚ὐ
ᮮ䈱ᓴⅣ
䋳䋩 ᢎ⢒䉕ᡰ䈋䉎䇸㎊䈋䉌䉏䈢⎇ⓥജ䇹
ߔ‫ޕ‬㧟㧕ᢎ⢒ࠍᡰ߃ࠆ‫ޟ‬㎊߃ࠄࠇߚ⎇ⓥജ‫޿ࠃޔߪߢޠ‬ᢎ⢒
ߣߥࠆߎߣࠍ⋡ᜰߒ߹ߔ‫ޕ‬㧠㧕࠰࡯ࠪࡖ࡞㨯ࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢߩ᜛
ᧄႎ๔ᦠߢߪ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޠ‬ዉ౉ߩข⚵ߺ
❑
䶺
ᓴ
Ⅳ
ᚑߒߡ‫ޔ‬࿾⃿ⷙᮨߩ໧㗴⸃᳿ߦ⽸₂ߔࠆߎߣࠍ⋡ᜰߒߡ޿߹
ߣߢ‫⎇ޔ‬ⓥജࠍ㎊߃‫ޔ‬࿖㓙┹੎ജߣᖱႎ⊒ାജ޽ࠆ⎇ⓥᯏ㑐
ቇߦవ㚟ߌߡዉ౉ߐࠇ߹ߒߚ‫ޕ‬
䋱䋩 べേ⊛䈭䇸⍮䈱ᓴⅣ䇹䉲䉴䊁䊛䈱᭴▽
ߟⓍᭂ⊛ߦ⸃᳿ߦ߻ߌߡⴕേߔࠆ‫ޔ‬
‫ޟ‬⠨േജ‫ࠆ޽ޠ‬㑐ᄢੱࠍ⢒
ࠍⴕ߁ߚ߼ߦߪ‫⎇ߥ߆⏕ޔ‬ⓥജ߇ᔅⷐߢ޽ࠆߣ޿߁⠨߃ߩ߽
Vision 2008-2017‫ߩޠ‬ታ⃻ߦ⽸₂ߔࠆࠪࠬ࠹ࡓߣߒߡ‫ઁޔ‬ᄢ
䊈䉾䊃䊪䊷䉪䋧䉲䉴䊁䊛ၮ⋚
䊈䉾䊃䊪䊷䉪䋧䉲䉴䊁䊛ၮ⋚
⃻ߦ⽸₂ߔࠆߣ޿߁⋡ᮡߢߔ‫ޕ‬㧞㧕
‫ޟ‬⠨േജ‫ߩ᧚ੱࠆࠇ߰޽ޠ‬
⢒ᚑ᜚ὐߢߪ‫ߩࠄ⥄ޔ‬㗡ߢ⥄ਥ⊛ߦ໧㗴ࠍ⊒⷗ߒ‫⥄ޔ‬ᓞ⊛߆
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔߪޠ‬ዊቇᩞ߆ࠄᄢቇ㒮߹ߢ
౉㙚▤ℂ
౉㙚▤ℂ
਎⇇ߣߩ㑆ߢߩ‫ޟ‬ᮮߩᓴⅣ‫ࠍޠ‬ㅢߒߡ‫ޔ‬
‫ޟ‬⍮⼂ၮ⋚␠ળ‫ߩޠ‬ታ
䍃䍃䍃
ᰴ┨ߢߪ‫ోޟߚߒ߁ߎޔ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޠ‬᭴▽ߩ
࿑㧞 KU VISION 2008-2017 ߦ߅ߌࠆ 5 ߟߩ⋡ᮡ
ข⚵ߺ߇ታᣉߐࠇࠆߎߣߦߥߞߚ⢛᥊ࠍ⏕⹺ߒ߹ߔ‫ޕ‬
(1)
− 75 −
೎ߩ໧㗴ߣߒߡߪ‫ޔ‬ቇ↢߇ฦ⒳⊓㍳࡮↳⺧㧔ጁୃ⊓㍳߿ᅑ
ίᾂὸӕኵỚỉᏑ୎
੹ᣣ‫ޔ‬㑐⷏ᄢቇࠍߪߓ߼ߣߒߚᣣᧄߩᄢቇߪ‫ޔ‬᡽ᴦ࡮⚻ᷣ࡮
␠ળߣ޿ߞߚᄢቇࠍขࠅᏎߊⅣႺߩߐ߹ߑ߹ߥᄌൻߦߐࠄߐ
ቇ㊄↳⺧ߥߤ㧕ࠍⴕߞߚࠅ‫ޔ‬ᔅⷐߥᖱႎ㧔ભ⻠ᖱႎ߿⹜㛎ᖱ
ႎߥߤ㧕ࠍ౉ᚻߔࠆ㓙‫ߩߘޔ‬ㇺᐲ‫ޔ‬ᚲቯߩᤨ㑆ౝߦ೎‫⓹ߩޘ‬
ญ߳ะ߆ࠊߥߌࠇ߫ߥࠄߥ߆ߞߚߎߣ߇᜼ߍࠄࠇ߹ߔ‫ޔߚ߹ޕ‬
ࠇ‫ޔ‬ᄙߊߩ⺖㗴ࠍᛴ߃ߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
଀߃߫ዋሶൻߦࠃࠆ‫ޟ‬ᄢቇో౉ᤨઍ‫ߩޠ‬೔᧪ߦࠃࠅ‫ޔ‬ᄢቇ
ߪ‫౉ޔ‬ቇ⠪⏕଻ߦะߌߚ‫ޔ‬ቇ↢ߦߣߞߡ㝯ജ޽ࠆᄢቇߠߊࠅ
ࠍ᳞߼ࠄࠇߡ޿߹ߔ‫࡞ࡃ࡯ࡠࠣޔߚ߹ޕ‬ൻ࡮ᖱႎൻߔࠆ␠ળ
ߩᄌൻ߿‫ޔ‬ᄙ᭽ൻߔࠆቇ⠌㔛ⷐ㧔e ࡜࡯࠾ࡦࠣ‫↢ޔ‬ᶦቇ⠌ߥ
ߤ㧕ߦኻᔕߒ‫ޔ‬ᢎ⢒⎇ⓥߩᄌ㕟ࠍㅴ߼ߡ޿ߊߎߣ߽ᔅⷐߢߔ‫ޕ‬
ߐࠄߦ‫╙ޔ‬ਃ⠪⹏ଔߩዉ౉ߦࠃࠅ‫ޔ‬ᄢቇ⚻༡ߩᖱႎ౏㐿߿ㅘ
᣿ᕈߩ⏕଻߽༛✕ߩ⺖㗴ߣߥߞߡ޿߹ߔ‫ޕ‬ട߃ߡ‫┹ޔ‬੎⊛⾗
㊄೙ᐲߩዉ౉߿⵬ഥ㊄㧔⑳┙ᄢቇ╬⚻Ᏹ⾌⵬ഥ㊄ߥߤ㧕ߩᷫ
ᢎ⡯ຬ߆ࠄߪ‫ޔ‬ᢎ⢒߿↢ᵴో⥸ߦ߅ߌࠆቇ↢ᡰេࠨ࡯ࡆࠬߩ
లታൻ࡮ലᨐ⊛ߥ౉⹜ᚢ⇛ߩ┙᩺ߥߤߩߚ߼‫ޔ‬㑐ㅪߔࠆᖱႎ
ࠍᄙⷺ⊛ߦಽᨆߒࠃ߁ߣߒߡ߽‫ޔ‬ᖱႎ߇ฦᚲߦಽᢔߒߡ▤ℂ
ߐࠇߡ޿ߡታⴕߪ㔍ߒ޿‫߁޿ߣޔ‬ჿ߽਄߇ߞߡ޿߹ߒߚ‫ߎޕ‬
ࠇࠄߩ໧㗴ߦኻᔕߔࠆߦߪ‫ޔ‬ᖱႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬࠍᤨ㑆ߣ႐ᚲߦ
ߣࠄࠊࠇߕߦឭଏߢ߈ࠆࡢࡦࠬ࠻࠶ࡊࠨ࡯ࡆࠬࠍታ⃻ߒߡ‫ޔ‬
㘈ቴኻᔕߩ⾰ࠍะ਄ߐߖࠆߎߣ߿‫⸘⛔ޔ‬ಽᨆᯏ⢻ࠍᒝൻߒߚ
ࠪࠬ࠹ࡓࠍ᭴▽ߔࠆߎߣ߇ᔅⷐߢߒߚ‫ޕ‬
ߐࠄߦ‫ޔ‬ᢎຬߩ⎇ⓥᚑᨐ߇ലᨐ⊛ߦ⫾Ⓧ࡮౏㐿ߐࠇߡ޿ߥ
ዋߦࠃࠅ‫ޔ‬᣿⏕ߥᚢ⇛⸳ቯߩ߽ߣߢᄢቇㆇ༡ࠍⴕ߁ߎߣ߇‫ޔ‬
޿ߚ߼ߦ‫ޔ‬ᄢቇߩ⎇ⓥജࠍචಽߦࠕࡇ࡯࡞ߢ߈ߡ޿ߥ޿ߣ޿
ߎࠇ߹ߢએ਄ߦ㊀ⷐߣߥߞߡ߈ߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
ߎࠇࠄߩ⺖㗴ߦข⚵ߺ‫ޔ‬
‫ޟ‬ᄢቇᶿ᳸ߩᤨઍ‫ࠆࠇࠊ޿߽ߣޠ‬෩
ߒ޿ⅣႺߩਛߢߩ↢߈ᱷࠅࠍ࿑ߞߡ޿ߊ਄ߢߪ‫ޔ‬IT ࠪࠬ࠹ࡓ
ࠍ೚ᣂ࡮ᵴ↪ߒߡ‫ޔ‬ฦ⒳ߩข⚵ߺࠍല₸⊛߆ߟലᨐ⊛ߦㅴ߼
ߡ޿ߊߎߣ߇ਇนᰳߢߔ‫ޕ‬㑐⷏ᄢቇߢߪ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞
ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޠ‬᭴▽ߦࠃߞߡ‫ޔ‬IT ࠍᵴ↪ߒߚ KU Vision ߩផㅴ‫ޔ‬
߁໧㗴߽޽ࠅ߹ߒߚ‫ޕ‬㑐⷏ᄢቇߦ߅޿ߡ‫ޔ‬ᢎຬߩ⎇ⓥᵴേߪ
ᄢቇㆇ༡ߩᄢ߈ߥᩇߩ৻ߟߢߔ‫ޕ‬ᄢቇో૕ߢߘߩᚑᨐࠍᛠី
ߒ‫ޔ‬ቇౝᄖ߳Ⓧᭂ⊛ߦ⊒ାߢ߈ࠆⅣႺࠍᢛ஻ߔࠆߎߣߪ‫ޔ‬ቇ
ౝߩ⎇ⓥᵴേߩᵴᕈൻࠍଦߒ‫ޔ‬ቇᄖ߆ࠄߩᄢቇ⹏ଔࠍ㜞߼ߡ
޿ߊ਄ߢ‫ޔ‬ᭂ߼ߡ㊀ⷐߥ⺖㗴ߢߒߚ‫ޕ‬
ട߃ߡ‫ޔ‬IT ൻ࡮࠺ࠫ࠲࡞␠ળ߳ߩ⒖ⴕ߇ㅴߺ‫ޔ‬㑐⷏ᄢቇߢ
෸߮‫ޟ‬IT ߦᒝ޿㑐⷏ᄢቇ‫ޠ‬ታ⃻ߦะߌߚᡰេ߇ⴕࠊࠇ߹ߒߚ‫ޕ‬
ߎࠇߦࠃࠅ‫ޔ‬
‫ޟ‬ᒝ޿㑐⷏ᄢቇ‫ߩޠ‬ታ⃻ߦ⽸₂ߒ‫޿ߒࠆߋ߹߼ޔ‬
߽ขࠅᛒ߁ᖱႎ࡮࠺࡯࠲ߩ㊂߽㘧べ⊛ߦჇᄢߒߡ޿ߊਛߦ޽
ߞߡ‫ޔ‬዁᧪ߦࠊߚࠅᄌࠊࠄߥ޿ຠ⾰ߩࠨ࡯ࡆࠬࠍឭଏߒߡ޿
ⅣႺߩᄌൻߦኻᔕߒߡ޿ߊᚢ⇛߇ߣࠄࠇߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
ߊߚ߼ߦߪ‫ࡓ࠹ࠬࠪ࡮ࠢ࡯ࡢ࠻࠶ࡀߦࠄߐޔ‬ၮ⋚ࠍᒝൻߒߡ
ᄖㇱⅣႺ䈱ᄌൻ
9䇸ᄢቇో౉ᤨઍ䇹䈱೔᧪
9䉫䊨䊷䊋䊦ൻ䊶ᖱႎൻ
䈱ㅴዷ
9ቇ⠌㔛ⷐ䈱ᄙ᭽ൻ
9╙ਃ⠪⹏ଔ䈱ዉ౉
9⵬ഥ㊄䈱ᷫዋ
=
䊶䊶䊶etc.
ᄢቇᶿ᳸䈱ᤨઍ
޿ߊᔅⷐ߇޽ࠅ߹ߒߚ‫ޔߚ߹ޕ‬ቇ↢߿ᢎ⡯ຬ߇ߐ߹ߑ߹ߥࠪ
㑐⷏ᄢቇ䈱ᚢ⇛
ࠬ࠹ࡓࠍ૶޿ಽߌࠆ㓙ߦߪ‫ޔ‬ㅙ৻ࠪࠬ࠹ࡓᲤߩ⹺⸽ࠍⴕࠊߥ
䇸ోቇIT䊃䊷䉺䊦䉲䉴䊁䊛䇹
᭴▽
෩
䶤
䶑
Ⅳ
Ⴚ
䷄
䶺
ኻ
ᔕ
ߌࠇ߫ߥࠅ߹ߖࠎߢߒߚ‫ޕ‬ㄭᧂ᧪ࠍ⷗ᝪ߃‫ޔ‬቟ᔃ࡮቟ో‫߆ޔ‬
ߟࠬࡓ࡯࠭ߦࠪࠬ࠹ࡓࠍ೑↪ߔࠆߚ߼ߩၮ⋚ߩᢛ஻߇ᔅⷐߢ
޽ߞߚߣ޿߃߹ߔ‫ޕ‬
ߎߩࠃ߁ߦ㑐⷏ᄢቇߪ‫ޔ‬ᢎ⢒⎇ⓥᵴേߩ⃻႐ߦᢙ‫ߩޘ‬໧㗴
KU Vision ផㅴ
䇸IT䈮ᒝ䈇㑐⷏ᄢቇ䇹ታ⃻
ࠍᛴ߃ߡ޿߹ߒߚ‫ޕ‬࿑㧡ߦ␜ߔࠃ߁ߦ‫ࠄࠇߘޔ‬໧㗴ߩ⸃᳿ߦ
ขࠅ⚵߻਄ߢ߽‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ߩޠ‬᭴▽ߣ‫ߘޔ‬
ߩ 4 ߟߩ⋡⊛ߩ㆐ᚑ߇ᔅⷐߣߐࠇߡ޿߹ߒߚ‫ޕ‬
䇸ᒝ䈇㑐⷏ᄢቇ䇹ታ⃻
ᢎ⢒⎇ⓥᵴേ䈱⃻႐䈱໧㗴
࿑㧠 ᄢቇࠍขࠅᏎߊⅣႺߩᄌൻߣ㑐⷏ᄢቇߩኻᔕ
9ᄢቇ㑐ଥ䈱ੱ⣂䉕ᐢ䈕䉎䈖䈫䈏
㔍䈚䈇
߹ߚ‫ޔ‬㑐⷏ᄢቇߢߪ‫ޔ‬ᄢቇࠍขࠅᏎߊⅣႺ߳ߩኻᔕߩߚ߼
9ᖱႎ౒᦭䊶੤ᵹ䈱႐䈏ᧂᢛ஻
ߛߌߢߥߊ‫ޔ‬ᢎ⢒⎇ⓥᵴേߩ⃻႐ߢᛴ߃ࠆ໧㗴ߦኻᔕߒߡ޿
9↳⺧䊶⊓㍳䈭䈬䈱႐㕙䈪⋡⊛䈗䈫
䈮೎䇱䈱⓹ญ䈻ะ䈎䈉ᔅⷐ䈏䈅䉎
ߊߚ߼ߦ‫ޔ‬IT ࠪࠬ࠹ࡓߩ೚ᣂߣലᨐ⊛ᵴ↪߇ᔅⷐߢߒߚ‫ޕ‬
଀߃߫‫ޔ‬ቇ↢ߩ⊝ߐࠎ߇තᬺߒߚᓟ߽ᄢቇߣߩ❬߇ࠅࠍᜬ
ߜߚ޿‫ޔ‬Უᩞߩ᭽ሶࠍ⍮ࠅߚ޿‫ߪ޿ࠆ޽ޔ‬ᄢቇߩੱ⣂࡮ੱ⊛
ࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢࠍᵴ↪ߒߚ޿‫ࠍᦸⷐߚߞ޿ߣޔ‬ᜬߚࠇߡ߽‫ޔ‬ᄢ
ቇߣߒߡߔߋߦᦼᓙߦᴪ߁ኻᔕࠍߣࠆߎߣߪߢ߈߹ߖࠎߢߒ
ߚ‫ޔߚ߹ޕ‬ᢎ⡯ຬ㑆ߢㅪ⛊ࠍขࠅว޿‫ޔ‬ᢎ⢒⎇ⓥᵴേߩਛߢ
ㅪ៤ߒࠃ߁ߣߒߚ႐วߦ‫ޔ‬ᖱႎ౒᦭࡮੤ᵹߩ႐߇ᢛ஻ߐࠇߡ
9ᖱႎ䈏ᢔ࿷䈚᦭ല䈭ಽᨆ䈏࿎㔍
9⎇ⓥᚑᨐ䈱⫾Ⓧ䊶౏㐿䈏ㅴ䉁䈭䈇
9䊂䊷䉺㊂䈱Ⴧᄢ䈮ኻᔕ䈪䈐䈭䈇
9䉲䉴䊁䊛䈗䈫䈮೎䇱䈱⹺⸽䈏ᔅⷐ
㑐⷏ᄢቇ䈱ኻᔕᣇ㊎
㽲OneToOne䉰䊷䊎䉴䊶䉣䊮䊨䊷
䊦䊜䊮䊃䊙䊈䉳䊜䊮䊃䈱ታ⃻䈫䇮㑐
ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷䈱᏷ᐢ䈇੤ᵹ䈱႐䈱
ឭଏ
㽳䊪䊮䉴䊃䉾䊒䉰䊷䊎䉴䈮䉋䉎㘈
ቴኻᔕ䈱⾰ะ਄䉇䇮ᚢ⇛⊛䊙䊷
䉬䊁䉞䊮䉫䉕ዷ㐿䈜䉎䈢䉄䈱⛔⸘
ಽᨆ䈱ᒝൻ
㽴⎇ⓥᬺ❣䉇⎇ⓥ⺰ᢥ䈭䈬䇮ቇ
ⴚᖱႎ䈱Ⓧᭂ⊛䈭ቇౝᄖ䈻䈱౏
㐿䉕น⢻䈫䈜䉎ⅣႺ䈱ᢛ஻
㽵ᦨవ┵䈱઀⚵䉂䉇䉰䊷䊎䉴䉕
቟ᔃ䊶቟ో䈮೑↪䈜䉎䈢䉄䈱䇮ㄭ
ᧂ᧪䉕⷗ᝪ䈋䈢䊈䉾䊃䊪䊷䉪䊶䉲䉴
䊁䊛䉇⛔ว⹺⸽ၮ⋚䈱ᢛ஻
ో
ቇ
乢
乭
万
丶
䷾
个
䷶
䷸
丅
丟
䶺
᭴
▽
޿ߥ޿ߣ޿߁໧㗴߽޽ࠅ߹ߒߚ‫ߚߒ߁ߎޕ‬໧㗴ࠍ⸃᳿ߔࠆߚ
࿑㧡 ᢎ⢒⎇ⓥᵴേ⃻႐ߦ߅ߌࠆ໧㗴ߣ㑐⷏ᄢቇߩኻᔕ
߼‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯৻ੱ߭ߣࠅߦᔅⷐߥࠨ࡯ࡆࠬࠍឭଏߒ⛯
ߌ‫ޔ‬OneToOne ࠨ࡯ࡆࠬߣࠛࡦࡠ࡯࡞ࡔࡦ࠻ࡑࡀࠫࡔࡦ࠻㧔౉
ቇ೨࡮࿷ቇਛ࡮තᬺᓟࠍㅢߒߡ‫✚ޔ‬ว⊛ߥᡰេࠍឭଏߒ⛯ߌ
ࠆߎߣ㧕ࠍታ⃻ߔࠆ઀⚵ߺߣ‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯߇᏷ᐢߊ੤ᵹ
ࠍⴕ߁ߚ߼ߩၮ⋚ߩታ⃻߇᳞߼ࠄࠇߡ޿߹ߒߚ‫ޕ‬
ᰴߦ‫ߥ߁ࠃߩߎޔ‬⢛᥊߆ࠄ᭴▽ߐࠇࠆߎߣߣߥߞߚ‫ోޟ‬ቇ
IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ోߩޠ‬૕௝ߦߟ޿ߡ‫ౕޔ‬૕⊛ߦ⏕⹺ߒߡ
޿߈߹ߔ‫ޕ‬
(2)
− 76 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
¾ ࠕࡊ࡝ࠤ࡯࡚ࠪࡦ♽ࠪࠬ࠹ࡓ̆̆㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ᵴേᡰ
ίᾃὸӕኵỚỉφ˳ႎϋܾ
េᒝൻߣᬺോല₸ൻ
࿑㧢߇‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ోߩޠ‬૕௝ߢߔ‫ޕ‬᭴▽࡮
৻ᣇ‫ޔߪࡓ࠹ࠬࠪ♽ࡦ࡚ࠪ࡯ࠤ࡝ࡊࠕޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ
೚ᣂߐࠇߚࠪࠬ࠹ࡓߪ‫ޔ‬IT ࠪࠬ࠹ࡓో૕߿ᄢቇㆇ༡ߩၮ⋚ߣ
ߐ߹ߑ߹ߥᵴേߩᡰេࠍᒝൻߔࠆߣߣ߽ߦ‫ޔ‬ᬺോല₸ൻࠍଦ
ߥࠆၮ⋚♽ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔ‬୘‫ߩޘ‬ᬺോ߿ࠨ࡯ࡆࠬࠍᡰេߔࠆࠕࡊ
ㅴߒ߹ߔ‫ޕ‬
࡝ࠤ࡯࡚ࠪࡦ♽ࠪࠬ࠹ࡓߦᄢ೎ߐࠇ߹ߔ‫ޔࠇߙࠇߘޕ‬એਅߩ
ࡐ࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓߪ‫ߣࡓ࠹ࠬࠪߩઁޔ‬ㅪ៤ߒߡ‫ޔ‬೑↪⠪ߏ
ࠃ߁ߥᯏ⢻ࠍឭଏߒߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
ߣߦᔅⷐߥᖱႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬࠍឭଏߔࠆ⓹ญߢߔ‫ࠪ࡞࠲࡯ࡐޕ‬
ࠬ࠹ࡓࠍ੺ߒߡ‫ޔ‬ቇ↢ߩቇ⠌࡮ࠠࡖ࡝ࠕᒻᚑ߿ᢎ⡯ຬ߿ῳᲣ
¾ ၮ⋚♽ࠪࠬ࠹ࡓ̆̆ቇౝᖱႎߩ৻ర▤ℂߣᒝ࿕ߥ࠮ࠠࡘ
ߦࠃࠆቇ↢ࠤࠕ‫ߪߦࠄߐޔ‬೑↪⠪ߩ⋧੕੤ᵹߥߤ‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔ
࡝࠹ࠖឭଏ
ࡒ࡝࡯ߩᵴേࠍᡰេߔࠆߐ߹ߑ߹ߥࠪࠬ࠹ࡓ߇೑↪ߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
⛔ว⹺⸽ࠪࠬ࠹ࡓ‫౉ޔ‬㙚▤ℂࠪࠬ࠹ࡓ‫࠲࡯࠺ޔ‬ㅪ៤ࠪࠬ࠹
߹ߚ‫ޔ‬ᢎຬߦࠃࠆ⎇ⓥᖱႎ⊓㍳߿ฦ⒳↳⺧‫ޔ‬⡯ຬߦࠃࠆቇ
ࡓ‫ࠢ࡯ࡢ࠻࠶ࡀޔ‬㧒⹺⸽ၮ⋚߇ၮ⋚♽ࠪࠬ࠹ࡓߦ޽ߚࠅ߹ߔ‫ޕ‬
↢ᖱႎ▤ℂ߿ੱ੐࡮⽷ോߩᬺോߥߤ‫ޔ‬ᄙߊߩᣣᏱ⊛ᬺോࠍല
ߎߩ߁ߜ‫⛔ޔ‬ว⹺⸽ࠪࠬ࠹ࡓߪ‫ޔ‬ቇ↢࡮ᢎຬ࡮⡯ຬ࡮ῳᲣ࡮
₸ൻߔࠆᯏ⢻߽ฦࠪࠬ࠹ࡓߦ⸳ߌࠄࠇߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
㧔ฦࠪࠬ࠹ࡓ
ᩞ෹ߥߤ㑐⷏ᄢቇ㑐ଥ⠪㧔㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯㧕⚂ 35 ਁੱߩ⹺
ߩᯏ⢻ߩ⹦⚦ߦߟ޿ߡߪ‫ޔ‬೎ᷝߦ⸥タߒߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
㧕
⸽▤ℂࠍ৻ర⊛ߦⴕ޿߹ߔ‫౉ޕ‬㙚▤ℂࠪࠬ࠹ࡓߪ‫ߣࠇߎޔ‬ㅪ
៤ߒߡ୘ੱ೎ߩ౉㙚೙ᓮߥߤࠍታᣉߒ߹ߔ‫ޔ߅ߥޕ‬਄⸥ߩ⹺
㑐⷏ᄢቇߩ‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔߪޠ‬એ਄ߩࠃ߁
⸽▤ℂ࡮౉㙚▤ℂࠍ฽߼‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ୘ੱ೎ᖱႎ▤ℂ
ߦ‫ ⚂ޔ‬35 ਁੱߦ߽ߩ߷ࠆᄢቇ㑐ଥ⠪ߩᄙߊߩᵴേ‫ޔ‬෸߮ᄢ
ߦߪ‫ޔ‬IC ࠞ࡯࠼߇ᵴ↪ߐࠇ߹ߔ‫࠲࡯࠺ޔߚ߹ޕ‬ㅪ៤ࠪࠬ࠹ࡓ
ቇౝߩᄙߊߩᬺോࠍࠞࡃ࡯ߒ߹ߔ‫ޔߚ߹ޕ‬୘‫ߩޘ‬ข⚵ߺౝኈ
ߪ‫ޔ‬ᄙጘߦᷰࠆቇౝᖱႎࠍⶄᢙߩࠪࠬ࠹ࡓ㑆ߢㅪ៤࡮หᦼߐ
߽ઁᄢቇߦవ㚟ߌߡታ〣ߐࠇߡ޿ࠆ߽ߩߢ޽ࠅ‫ޔ‬ᣣᧄߩ✚ว
ߖ‫৻ޔ‬రൻߔࠆᯏ⢻ࠍᜬߜ߹ߔ‫ࠢ࡯ࡢ࠻࠶ࡀߦࠄߐޕ‬㧒ࠪࠬ
ᄢቇߩਛߢ߽᦭ᢙߩᖱႎࠪࠬ࠹ࡓߢ޽ࠆߣ⹏ଔߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
࠹ࡓၮ⋚߇‫ޔ‬IT ࠪࠬ࠹ࡓో૕ߩ࠮ࠠࡘ࡝࠹ࠖߣ౞ṖߥⒿേࠍ
ᰴ▵ߢߪ‫ోޟߚߒ߁ߎޔ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔ߇ޠ‬㑐
ᡰ߃߹ߔ‫ޕ‬
ᄢ߅ࠃ߮㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߦኻߒߡߤߩࠃ߁ߥലᨐࠍ߽ߚࠄߒ
એ਄ߩࠃ߁ߦ‫ޔ‬ၮ⋚♽ࠪࠬ࠹ࡓߪ‫ޔ‬ቇౝᖱႎߩ৻ర▤ℂߣ‫ޔ‬
ߡ޿ࠆ߆‫੹ޔߚ߹ޔ‬ᓟߦะߌߡߪߤߩࠃ߁ߥ⺖㗴߇޽ࠆ߆ߦ
ᒝ࿕ߥ࠮ࠠࡘ࡝࠹ࠖឭଏࠍน⢻ߣߒߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
ߟ޿ߡ‫⹏ޔ‬ଔߒ߹ߔ‫ޕ‬
ቇ↢
౉ቶ▤ℂ䉲䉴䊁䊛
9౉ቶ೙ᓮ
䊶౉ቶ⸵น
䊶౉ቶ䊨䉫଻ሽ
IC䉦䊷䊄
䊐䉜䊚䊥䊷䉦䊦䊁䉲䉴䊁䊛
䉨䊞䊥䉝ᡰេ䉲䉴䊁䊛
9ᵴേᡰេᯏ⢻䈱లታ
䈘䉌䈮૶䈇䉇䈜䈒
9䊪䊮䉴䊃䉾䊒䊶䉰䊷䊎䉴䈮䉋䉎
㘈ቴኻᔕ䈱⾰ะ਄
䊶䉨䊞䊥䉝䊂䉱䉟䊮ᯏ⢻ᒝൻ
䊶ᬌ⚝ᯏ⢻ᒝൻ
䊶ቇ↢䈱⻉ᖱႎ䉇ᜰዉ䊶⋧⺣ጁᱧ䉕㓸⚂▤ℂ
IC䉦䊷䊄
ᢎຬ
✚ว⹺⸽䉲䉴䊁䊛
9㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷ో૕䈱
⹺⸽ᖱႎ䉕৻ర▤ℂ
9㑐ᄢౝ䈱䈅䉌䉉䉎ᖱႎ䈱⓹ญ
9䊖䉴䊃䈎䉌䉥䊷䊒䊮
䉲䉴䊁䊛䈻⒖ⴕ
9ᄙ᭽ൻ䈜䉎䉦䊥䉨䊠
䊤䊛䈮ᨵエ䈮ኻᔕ
䇺ቇ↢䊘䊷䉺䊦䇻
䇺ᢎຬ䊘䊷䉺䊦䇻
䇺ᢎ⻀䊘䊷䉺䊦䇻
䇺⡯ຬ䊘䊷䉺䊦䇻
䇺ῳᲣ䊘䊷䉺䊦䇻
䇺ᩞ෹䊘䊷䉺䊦䇻
䊶䋱䈧䈱ID䊶䊌䉴䊪䊷䊄䈪ฦ䉲䉴䊁䊛
䉕೑↪น⢻
䊶೑↪⠪䈗䈫䈮䉝䉪䉶䉴䉕೙ᓮ
䊶䉦䊥䉨䊠䊤䊛✬ᚑ䈱䉲䊚䊠
䊧䊷䉲䊢䊮
䊶ጁୃ䊶ᤨ㑆ഀ䊶䊘䊷䉺䊦䈱
䉲䊷䊛䊧䉴䈭ㅪ៤
ቇⴚᖱႎ䉲䉴䊁䊛
IC䉦䊷䊄
ῳᲣ
䊶䊂䉳䉺䊦䉮䊮䊁䊮䉿䈱లታൻ
䊶㆙㓒࿾䋨ᶏᄖ䋩䈫䈱䊁䊧䊎ળ⼏
䊶CEAS/Sakai
ᩞ෹
9⎇ⓥᬺ❣⊓㍳䉇↳⺧
ᦠ㘃䈱಴ജ䉕ᡰេ
e-learning䉲䉴䊁䊛
9ᄙ᭽䈭ቇ䈶䈱ᯏળឭଏ
䊘䊷䊃䊐䉤䊥䉥䉲䉴䊁䊛
9ቇ⠌䈱PDCAታ〣
䊶⸘↹䊶ታⴕ䊶ᝄ䉍㄰䉍䈮䉋䉎ቇ䈶
䈱⾰ะ਄
䊶ቇ⠌ᚑᨐ䈱⫾Ⓧ
಴ᰳ▤ℂ䉲䉴䊁䊛
9IC䉦䊷䊄䈪䈱
಴ᰳណข
9᝼ᬺᡰេ䉲䉴
䊁䊛䈫䈱ㅪ៤
ᩞ෹ળ▤ℂ䉲䉴䊁䊛
䊶ળຬ▤ℂ
ቇ੐䋨ጁୃ䊶ᚑ❣䊶ቇ☋䋩䉲䉴䊁䊛
䊶䊘䊷䉺䊦䉕⚻↱䈚䈩䇮᭽䇱䈭䉲䉴䊁䊛䉕
೑↪น⢻
䊶೑↪⠪䈗䈫䈮䊘䊷䉺䊦䉲䉴䊁䊛ឭଏ
೑↪⠪ID䊶䊌䉴䊪䊷䊄
䊶ળຬ▤ℂ䇮ⴕ੐᩺ౝ
9䊖䉴䊃䈎䉌䉥䊷䊒䊮䉲䉴
䊁䊛䈻⒖ⴕ
䊘䊷䉺䊦䉲䉴䊁䊛
IC䉦䊷䊄
⡯ຬ
ᢎ⢒ᓟេળ▤ℂ䉲䉴䊁䊛
9䊖䉴䊃䈎䉌䉥䊷䊒䊮䉲䉴
䊁䊛䈻⒖ⴕ
䊶✚ⷩᬌ⚝ᯏ⢻䈱లታ
䊶↳⺧䇮ႎ๔ᦠ㘃಴ജ
䊶ቇౝᄖ䈻䈱ᖱႎ⊒ା
SNS
9㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷
䈱䉮䊚䊠䊆䊁䉞
䉕ឭଏ
ᅑቇ㊄䉲䉴䊁䊛
9Web↳⺧䊶▤ℂᯏ⢻లታ
䊶Web↳⺧
䊶಴㗿䇮⛎ઃ⁁ᴫ䈱▤ℂᒝൻ
ஜᐽ▤ℂ䉲䉴䊁䊛
9⸻ᢿ䊂䊷䉺෼㓸䊶㑛ⷩ䊶
⛔⸘ᯏ⢻
䊶IC䉦䊷䊄䋯Web໧⸻ㅪ៤
ᔃℂ⋧⺣䉲䉴䊁䊛
9⋧⺣䊂䊷䉺䈱৻ర▤ℂ
䊶⋧⺣䊂䊷䉺䈱৻ర▤ℂ
䊶䊂䊷䉺䉕ᵴ↪䈚䈢ᜰዉ䊶䉬䉝䈱లታ
ੱ੐䉲䉴䊁䊛
9䊖䉴䊃䈎䉌䉥䊷䊒䊮䉲䉴
䊁䊛䈻⒖ⴕ
䊶⛎ਈ᣿⚦䈱Webൻ
࿑ᦠ㙚䉲䉴䊁䊛
9⬿ᦠᬌ⚝䊶⾉಴▤ℂᒝൻ
䊶䊙䉟䊤䉟䊑䊤䊥䋯੍⚂ᯏ⢻
䊶⾉಴⁁ᴫ▤ℂᒝൻ
IC䉦䊷䊄
⽷ോ䉲䉴䊁䊛
9䊖䉴䊃䈎䉌䉥䊷䊒䊮䉲䉴
䊁䊛䈻⒖ⴕ
䊶ᾖળ䇮ᬌ⚝ᯏ⢻䈱ᒝൻ
䊂䊷䉺ㅪ៤䉲䉴䊁䊛
ಠ଀䋺
ၮ⋚♽
䉲䉴䊁䊛
䉝䊒䊥䉬䊷䉲䊢䊮
♽䉲䉴䊁䊛
9ᢎോᖱႎ䇮ᢎ⡯ຬᖱႎ䇮⹺⸽ᖱႎ䉕䈲䈛䉄䈫䈜䉎ቇౝ䈮ሽ࿷䈜䉎ᄙ᭽䈭䊂䊷䉺䉕䇮ⶄᢙ䈱ᖱႎ䉲䉴䊁䊛㑆䈪ㅪ៤䇮หᦼ䇮৻రൻ
䊈䉾䊃䊪䊷䉪䋧䉲䉴䊁䊛ၮ⋚
9ᖱႎ䉶䉨䊠䊥䊁䉞ᒝൻ 9䉴䊃䊧䉴䉕ᗵ䈛䈘䈞䈭䈇䊈䉾䊃䊪䊷䉪
9䊂䊷䉺Ⴧᄢ䈮䉅ኻᔕน⢻䈭䉲䉴䊁䊛ၮ⋚
ㅅᖺ䊜䊷䊦
࿑㧢 ోቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓߩో૕௝
(3)
− 77 −
䉡䉟䊦䉴䊶ਇᱜ䉝䉪䉶䉴
࠹ࡓࠍㅢߓߡߘࠇߙࠇߩ࠾࡯࠭ߦᔕߓߚᖱႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬࠍឭ
ίᾄὸӕኵỚỆ‫ݣ‬ẴỦᚸ̖
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ࡓ࠹ࠬࠪޔߪޠ‬ዉ౉ߩ㓙ߩ 4
ߟߩ⋡⊛㧔ԘOneToOne ࠨ࡯ࡆࠬ࡮ࠛࡦࡠ࡯࡞ࡔࡦ࠻ࡑࡀࠫ
ࡔࡦ࠻ߩታ⃻ߣ‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ᏷ᐢ޿੤ᵹߩ႐ߩឭଏ‫ޔ‬
ԙࡢࡦࠬ࠻࠶ࡊࠨ࡯ࡆࠬߦࠃࠆ㘈ቴኻᔕߩ⾰ะ਄߿‫ޔ‬ᚢ⇛⊛
ࡑ࡯ࠤ࠹ࠖࡦࠣࠍዷ㐿ߔࠆߚ߼ߩ⛔⸘ಽᨆߩᒝൻ‫ޔ‬Ԛ⎇ⓥᬺ
❣߿⎇ⓥ⺰ᢥߥߤ‫ޔ‬ቇⴚᖱႎߩⓍᭂ⊛ߥቇౝᄖ߳ߩ౏㐿ࠍน
⢻ߣߔࠆⅣႺߩᢛ஻‫ޔ‬ԛᦨవ┵ߩ઀⚵ߺ߿ࠨ࡯ࡆࠬࠍ቟ᔃ࡮
቟ోߦ೑↪ߔࠆߚ߼ߩ‫ޔ‬ㄭᧂ᧪ࠍ⷗ᝪ߃ߚࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ࡮ࠪ
ࠬ࠹ࡓ߿⛔ว⹺⸽ၮ⋚ߩᢛ஻㧕ࠍ㆐ᚑߔࠆߣหᤨߦ‫ޔ‬ᢎ⡯ຬ
ߩ⽶ᜂ೥ᷫߥߤ‫ߩઁߩߘޔ‬㊀ⷐߥലᨐ߽㑐⷏ᄢቇ࡮㑐ᄢࡈࠔ
ଏߢ߈ࠆࠃ߁ߦߥࠅ߹ߒߚ‫ޔߚ߹ޕ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߪ‫↢ޔ‬ᶦ
ߦࠊߚࠅ‫ߩߟ৻ޔ‬೑↪⠪ ID ߢࡐ࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓߣㅪ៤ߔࠆ
ฦࠪࠬ࠹ࡓࠍ೑↪ߢ߈‫ߪߢ߹ࠇߎޔ‬ਇน⢻ߛߞߚ⛮⛯⊛ߥᖱ
ႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬߩឭଏ߇ታ⃻ߐࠇߡ޿߹ߔ‫ޔߦࠄߐޕ‬㑐⷏ᄢቇ
ೋ╬ㇱ߆ࠄ㜞╬ㇱߩఽ┬࡮↢ᓤߦኻߔࠆ೑↪⠪ ID ߩ㈩Ꮣ߽
ᣢߦᆎ߹ߞߡ߅ࠅ‫౉ޔ‬ቇ೨࡮࿷ቇਛ࡮තᬺᓟࠍㅢߓߡ৻⽾ߒ
ߚ OneToOne ࠨ࡯ࡆࠬ࡮ࠛࡦࡠ࡯࡞ࡔࡦ࠻ࡑࡀࠫࡔࡦ࠻߇น
⢻ߣߥߞߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
‫ޟ‬Τ㧦㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ㑆ߢߩ౞Ṗߥㅪ⛊߿ᖱႎ౒᦭ߩࠨ
ࡐ࡯࠻‫ޔߪߢ߹ࠇߎޔ߽ޠ‬ᢎ⡯ຬ㑆ߩᖱႎ౒᦭ߩ႐߿⋧੕ߩ
ㅪ⛊ᚻᲑ߇ᢛ஻ߐࠇߡ޿ߥ޿ߥߤߣ޿ߞߚ໧㗴ࠍᛴ߃ߡ޿ߡ‫ޔ‬
ࡒ࡝࡯߽߳ߚࠄߒߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
એਅߢߪ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޠ‬ዉ౉ߩ㧠ߟߩ⋡⊛
ታ⃻ߢ߈ߡ޿߹ߖࠎߢߒߚ‫ޕ‬
ߒ߆ߒ‫ޔ‬ᣂߚߦ⸳ߌࠄࠇߚ SNS ߿‫ޔ‬e-learning ࠪࠬ࠹ࡓ
߇ߘࠇߙࠇߤߩࠃ߁ߦ㆐ᚑߐࠇߚ߆‫ߩઁߩߘޔߚ߹ޔ‬ലᨐߣ
ߩࠦࡒࡘ࠾࠹ࠖᯏ⢻ߥߤߦࠃࠅ‫⎇ޔ‬ⓥࠣ࡞࡯ࡊ߿ࡊࡠࠫࠚࠢ
ߪߤߩࠃ߁ߥ߽ߩ߆ߦߟ޿ߡ‫ޕߔ߹ߒ⹺⏕ߊߒ⹦ޔ‬
࠻࠴࡯ࡓߣ޿ߞߚછᗧߩࠣ࡞࡯ࡊߩਛߢ‫◲ޔ‬නߦㅪ⛊ࠍขࠅ
¾ ࠪࠬ࠹ࡓዉ౉⋡⊛ߩ㆐ᚑԘ̆̆㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯৻ੱ߭ߣ
ࠅ߳ߩ⛮⛯⊛ࠨࡐ࡯࠻ߣ‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ੤ᵹᡰេ
࿑㧣ߦ␜ߒߡ޿ࠆࠃ߁ߦ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔߪޠ‬
‫ޟ‬Σ㧦㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯৻ੱ߭ߣࠅߦวߞߚᖱႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬߩ
⛮⛯⊛ߥឭଏ‫ޔޠ‬
‫ޟ‬Τ㧦㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ㑆ߢߩ౞Ṗߥㅪ⛊߿
ᖱႎ౒᦭ߩࠨࡐ࡯࠻‫ޠ‬
‫ޟޔ‬Υ㧦㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩੱ⊛ࡀ࠶࠻ࡢ
࡯ࠢߩᒝൻ࡮ᵴ↪ࠨࡐ࡯࠻‫ ߁޿ߣޠ‬3 ߟߩὐࠍታ⃻ߔࠆߎߣ
วߞߚࠅ‫ޔ‬ᖱႎ౒᦭ߒߚࠅߢ߈ࠆࠃ߁ߦߥࠅ߹ߒߚ‫ޕ‬ᢎຬ߆
ࠄߪ‫ޟ‬㕖Ᏹߦଢ೑ߦߥߞߚ‫߁޿ߣޠ‬ჿ߇⡞߆ࠇߡ߅ࠅ‫ޔ‬㑐ᄢ
ࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ੤ᵹ࡮දജࠍଦㅴߔࠆലᨐ߇ᓧࠄࠇߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
‫ޟ‬Υ㧦㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩੱ⊛ࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢߩᒝൻ࡮ᵴ↪ࠨ
ࡐ࡯࠻‫ߦޠ‬㑐ߒߡߪ‫ߩߢ߹ࠇߎޔ‬㑐⷏ᄢቇߢߪ‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ
࡝࡯߇⥄↱ߦ੤ᵹߒߚࠅ‫ੱޔ‬⣂ࠍᐢߍߚࠅߔࠆߚ߼ߩ႐߇ᢛ
஻ߐࠇߡ޿߹ߖࠎߢߒߚ‫ޕ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ߢޠ‬㑐ᄢ SNS ߇᭴▽ߐࠇߚߎ
ߢ‫ޔ‬ԘOneToOne ࠨ࡯ࡆࠬ࡮ࠛࡦࡠ࡯࡞ࡔࡦ࠻ࡑࡀࠫࡔࡦ࠻
ߣߢ‫ߚߒ߁ߘޔ‬႐߇㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߦឭଏߐࠇࠆߎߣߦߥࠅ
ߩ㆐ᚑߦ⽸₂ߒߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
߹ߒߚ‫ޕ‬SNS ߪ‫ޔ‬ῳᲣห჻ߢࠦࡒࡘ࠾࠹ࠖࠍ┙ߜ਄ߍߡሶଏ
ߩᢎ⢒ߦߟ޿ߡߩ⋧⺣߿‫ޔ‬ቇ↢߇ OB࡮OG ߦㅪ⛊ࠍขߞߡ
㽲 OneToOne䉰䊷䊎䉴䊶䉣䊮䊨䊷䊦䊜䊮䊃䊙䊈䉳䊜䊮䊃䈱ታ⃻䈫䇮
㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷䈱᏷ᐢ䈇੤ᵹ䈱႐䈱ឭଏ
㸇䋺㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷৻ੱ䈵䈫䉍䈮ว䈦䈢ᖱႎ䊶
䉰䊷䊎䉴䈱⛮⛯⊛䈭ឭଏ
䊘䊷䉺䊦
䉲䉴䊁䊛
⃻ߒ߹ߔ‫ޕ‬
e-learning䉲䉴䊁䊛
(䉮䊚䊠䊆䊁䉞ᯏ⢻)
ቇ↢
ᢎຬ
ᢎຬ
ࡒ࡝࡯ߩ᏷ᐢ޿੤ᵹߩ႐ߩឭଏߦ⽸₂ߒߡ޿ࠆߣ⹏ଔߢ߈߹
ㅪ⛊䊶ᖱႎ౒᦭
ῳᲣ
ᩞ෹
ߎߩࠃ߁ߦ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ࠪ࡞࠲࡯ࡐޔߪޠ‬
ࠬ࠹ࡓ߿ SNS ߦࠃߞߡ‫ޔ‬Σ㨪Υࠍታ⃻ߒ‫ޔ‬ԘOneToOne ࠨ
࡯ࡆࠬ࡮ࠛࡦࡠ࡯࡞ࡔࡦ࠻ࡑࡀࠫࡔࡦ࠻ߩታ⃻ߣ‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔ
⡯ຬ
⡯ຬ
⢻ߢ‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩੱ⊛ࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢߩᒝൻ࡮ᵴ↪ࠍታ
㸈䋺㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷䈱㑆䈪䈱౞Ṗ䈭ㅪ⛊䉇
ᖱႎ౒᦭䈱䉰䊘䊷䊃
㑐ᄢSNS
ᢎຬ
ዞ⡯ᵴേߩࠕ࠼ࡃࠗࠬࠍฃߌࠆߥߤ‫ߥ߹ߑ߹ߐޔ‬ᒻߢᵴ↪น
⡯ຬ
ߔ‫੹ޕ‬ᓟ߽‫࡮ࡓ࠹ࠬࠪ࡞࠲࡯ࡐޔ‬SNS ߩ೑↪ߩ᜛ᄢߦࠃࠆ‫ޔ‬
ᢎຬ
㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯੤ᵹߩߐࠄߥࠆᵴᕈൻ߇ᦼᓙߐࠇ߹ߔ‫ޕ‬
㸉䋺㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷䈱ੱ⊛䊈䉾䊃䊪䊷䉪䈱ᒝൻ䊶ᵴ↪䉰䊘䊷䊃
㑐ᄢ
SNS
㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷
䊈䉾䊃䊪䊷䉪䈱ᒝൻ
㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷䊈䉾䊃䊪䊷䉪䈱ᵴ↪
¾ ࠪࠬ࠹ࡓዉ౉⋡⊛ߩ㆐ᚑԙ̆̆ࡢࡦࠬ࠻࠶ࡊߢ⾰ߩ㜞޿
9ቇౝ䉮䊚䊠䊆䉬䊷䉲䊢䊮ᵴᕈൻ
9OB/OG䊈䉾䊃䊪䊷䉪ᵴ↪ଦㅴ
䊶䊶䊶etc.
ԙࡢࡦࠬ࠻࠶ࡊࠨ࡯ࡆࠬߦࠃࠆ㘈ቴኻᔕߩ⾰ะ਄߿‫ޔ‬ᚢ⇛
ᖱႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬߩឭଏߣ‫ޔ‬ᄙᓀߥ⛔⸘࡮ಽᨆߩታ⃻
⊛ࡑ࡯ࠤ࠹ࠖࡦࠣࠍዷ㐿ߔࠆߚ߼ߩ⛔⸘ಽᨆߩᒝൻߩ㆐ᚑߦ
࿑㧣 ోቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓዉ౉⋡⊛ߩ㆐ᚑԘ
ߪ‫ޔ‬࿑㧤ߩࠃ߁ߦ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޟࠆࠃߦޠ‬Σ㧦
ᖱႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬ⓹ญߩ৻రൻ‫ޔޠ‬
‫ޟ‬Τ㧦㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ᖱႎߩ
‫ޟ‬Σ㧦㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯৻ੱ߭ߣࠅߦวߞߚᖱႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬ
㓸⚂⊛▤ℂߦࠃࠆలታߒߚᡰេ࡮ࠨ࡯ࡆࠬឭଏ‫ޠ‬
‫ޟޔ‬Υ㧦ቇౝ
ߩ⛮⛯⊛ߥឭଏ‫ޔߢ߹ࠇߎޔߪߡ޿ߟߦޠ‬ᩞ෹߇‫ޟ‬Უᩞߩ᭽
࠺࡯࠲ߩ৻ర▤ℂߣ‫ޔ‬ᄙ᭽ߥ⛔⸘࡮ಽᨆߩታᣉ‫⽸߇ޠ‬₂ߒߡ
ሶࠍ⍮ࠅߚ޿‫ޠ‬
‫ޔ‬ῳᲣ߇‫ޟ‬ቇ↢ߩጁୃ⁁ᴫ߿ᄢቇߢߩⴕ੐ߩ᭽
޿߹ߔ‫ޕ‬
ሶࠍ⍮ࠅߚ޿‫ߣޠ‬⠨߃ߡ߽‫ߦᦸⷐߩߘޔ‬ᄢቇ஥߇චಽߦᔕ߃
‫ޟ‬Σ㧦ᖱႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬ⓹ญߩ৻రൻ‫ޔߢ߹ࠇߎޔߪޠ‬ቇ↢
ࠄࠇߥ޿ߥߤߣ޿ߞߚ໧㗴߇޽ࠅ‫ޔ‬ታ⃻ߐࠇߡ޿߹ߖࠎߢߒ
߇ᔅⷐߥᖱႎࠍ౉ᚻߒߚࠅ‫ޔ‬ᢎ⢒߿↢ᵴో⥸ߦ߅ߌࠆቇ↢ᡰ
ߚ‫ޕ‬
េࠨ࡯ࡆࠬࠍ೑↪ߔࠆ㓙‫ޔ‬ᚲቯߩᤨ㑆ౝߦⶄᢙߩ⓹ญࠍⴕ߈
ߒ߆ߒ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔߪߢޠ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝
࡯㧔ቇ↢࡮ᢎຬ࡮⡯ຬ࡮ᩞ෹࡮ῳᲣ㧕ߦኻߒ‫ࠬࠪ࡞࠲࡯ࡐޔ‬
᧪ߒߥߌࠇ߫ߥࠄߥ޿‫ߚߞ޿ߣߤߥޔ‬໧㗴߇޽ࠅ‫ޔ‬ታ⃻ߢ߈
ߡ޿߹ߖࠎߢߒߚ‫ޕ‬
(4)
− 78 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
଀߃߫‫౉ޔ‬ቇ⹜㛎ߩ಴りㇺ㆏ᐭ⋵೎ߩฃ㛎⠪ᢙࠍ▚಴ߒ‫ߐޔ‬
㽳 䊪䊮䉴䊃䉾䊒䉰䊷䊎䉴䈮䉋䉎㘈ቴኻᔕ䈱⾰ะ਄䉇䇮
ᚢ⇛⊛䊙䊷䉬䊁䉞䊮䉫䉕ዷ㐿䈜䉎䈢䉄䈱⛔⸘ಽᨆ䈱ᒝൻ
㸇䋺ᖱႎ䊶䉰䊷䊎䉴⓹ญ䈱৻రൻ
ቇ↢
ભ⻠ㅪ⛊
ጁୃ↳⺧䊶
ᤨ㑆ഀᾖળ
䊘䊷䉺䊦
䉲䉴䊁䊛
䊘䊷䊃䊐䉤䊥䉥
䉲䉴䊁䊛
SNS
䉨䊞䊥䉝ᡰេ
䉲䉴䊁䊛
ᚑ❣ᾖળ
࿑ᦠ㙚
䉲䉴䊁䊛
䉨䊞䊥䉝ᡰេ
䉲䉴䊁䊛
ࠄߦㇺ㆏ᐭ⋵೎ߩ⺑᣿ળታᣉ࿁ᢙߣߩ⋧㑐ࠍಽᨆߔࠆߎߣ‫ޔ‬
㸈䋺㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷ᖱႎ䈱㓸⚂⊛▤ℂ䈮䉋䉎
లታ䈚䈢ᡰេ䊶䉰䊷䊎䉴ឭଏ
䊶䊶䊶etc.
䊐䉜䊚䊥䊷䉦䊦䊁
䉲䉴䊁䊛
ᢎ⡯ຬ
䊶ጁୃ⁁ᴫ
䊶಴Ꮸ⁁ᴫ
䊶ᚑ❣
䊶ᔒᦸㅴ〝
䊶ஜᐽ⸻ᢿ⚿ᨐ
䊶ᅑቇ㊄㔛⛎⁁ᴫ 㓸⚂䈘䉏䈢
ቇ↢ᖱႎ䉕
䊶㕙⺣⸥㍳
䊶䊶䊶etc. ෳᾖ
ቇ↢
ቇᬺᚑ❣ߣዞ⡯ᵴേታ❣㧔ዞ⡯వߦኻߔࠆḩ⿷ᐲߥߤ㧕ߩ⋧
㑐ࠍಽᨆߔࠆߎߣߥߤ߇น⢻ߢߔ‫ޔߚ߹ޕ‬ㅪ⛯ᰳᏨ߇⛯޿ߡ
޿ߡࠤࠕ߇ᔅⷐߥቇ↢ࠍ᛽಴ߔࠆߎߣ߽ߢ߈߹ߔ‫ߚߒ߁ߎޕ‬
⛔⸘࡮ಽᨆߩ⚿ᨐߪ‫ޔ‬ലᨐ⊛ߥฃ㛎↢ࡑ࡯ࠤ࠹ࠖࡦࠣᚢ⇛ߩ
┙᩺‫ࠅࠃޔ‬ലᨐ⊛ߥቇ↢ᡰេ╷ߩታᣉߥߤߦᓎ┙ߟ㊀ⷐߥ⾗
లታ䈚䈢
ᡰេ䊶䉰䊷䊎䉴
䈱ឭଏ
ᢱߣߥࠅ߹ߔ‫ޕ‬
ߎߩࠃ߁ߦ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔߪޠ‬Σ㨪Υߩታ
⃻ࠍㅢߒߡ‫ޔ‬ԙࡢࡦࠬ࠻࠶ࡊࠨ࡯ࡆࠬߦࠃࠆ㘈ቴኻᔕߩ⾰ะ
㸉䋺ቇౝ䊂䊷䉺䈱৻ర▤ℂ䈫䇮ᄙ᭽䈭⛔⸘䊶ಽᨆ䈱ታᣉ
਄߿‫ޔ‬ᚢ⇛⊛ࡑ࡯ࠤ࠹ࠖࡦࠣࠍዷ㐿ߔࠆߚ߼ߩ⛔⸘ಽᨆߩᒝ
ൻߦ⽸₂ߒߡ޿ࠆߣ⹏ଔߢ߈߹ߔ‫੹ޕ‬ᓟ߽‫ޔ‬ቇ↢ᖱႎߩ෼㓸
ቇౝ
䉲䉴䊁䊛
䊂䊷䉺䈱
৻ర▤ℂ
䊂䊷䉺
᛽಴
9 ౉⹜േะಽᨆ
ᄙ᭽䈭⛔⸘ 9 ᚑ❣䈫ዞ⡯ታ❣䈱⋧㑐ಽᨆ
䊶ಽᨆ䈱ታᣉ 9 䉬䉝䈏ᔅⷐ䈭ቇ↢䈱᛽಴
㫐㩷㪔㩷㪇㪅㪈㪈㪐㪈㫏㩷㪂㩷㪎㪐㪅㪌㪊㪏
㪉
㪩 㩷㪔㩷㪇㪅㪍㪉㪍㪉
䍃䍃䍃etc.
ᗧᕁ᳿ቯ
䊶ᣉ╷ዷ㐿
䈻䈱ᵴ↪
ࠍᒝൻߒ‫ࠅࠃࠍ࠹࡞ࠞ࡯࡝ࡒࠔࡈޔ‬లታߐߖࠆߎߣߢ‫ޔ‬㘈ቴ
ኻᔕߩߐࠄߥࠆ⾰ะ਄߇ᦼᓙߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
¾ ࠪࠬ࠹ࡓዉ౉⋡⊛ߩ㆐ᚑԚ̆̆ቇⴚᖱႎߩ⼾ንߥ⫾Ⓧߣ‫ޔ‬
࿑㧤 ోቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓዉ౉⋡⊛ߩ㆐ᚑԙ
ቇౝᄖ߳ߩലᨐ⊛ߥࠕࡇ࡯࡞ߩታ⃻
Ԛ⎇ⓥᬺ❣߿⎇ⓥ⺰ᢥߥߤ‫ޔ‬ቇⴚᖱႎߩⓍᭂ⊛ߥቇౝᄖ߳
ߒ߆ߒ੹࿁‫౒ࠍࡓ࠹ࠬࠪ࡞࠲࡯ࡐޔ‬ㅢߩ⓹ญߣߒߡ‫ޔ‬ભ⻠
ߩ౏㐿ࠍน⢻ߣߔࠆⅣႺߩᢛ஻ߩ㆐ᚑߦߪ‫ޔ‬࿑㧥ߦ޽ࠆࠃ߁
ᖱႎ߿ᚑ❣ߥߤߩ㊀ⷐߥᖱႎߩ⏕⹺‫ޔ‬ጁୃ↳⺧߿࿑ᦠ㙚ࠨ࡯
ߦ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޟࠆࠃߦޠ‬Σ㧦ቇౝቇⴚᖱႎ
ࡆࠬߩ೑↪ߥߤ߇น⢻ߣߥࠅ߹ߒߚ‫⥄ޔ߽߆ߒޕ‬ቛߩࡄ࠰ࠦ
ߩᐢ▸ߥ࠺࡯࠲ࡌ࡯ࠬൻߣ᦭ലᵴ↪‫ޔߣޠ‬
‫ޟ‬Τ㧦ቇⴚᖱႎ⊒ା
ࡦ߿៤Ꮺ㔚⹤ߥߤࠍ೑↪ߒߡ‫ᤨޔ‬㑆ߣ႐ᚲߦߣࠄࠊࠇߕߦᖱ
ࠍଦㅴߔࠆ‫ޔ‬ᖱႎᬌ⚝ᯏ⢻ߩะ਄ߣቇᄖ࠺࡯࠲ࡌ࡯ࠬㅪ៤‫ޠ‬
ႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬࠍ౉ᚻߔࠆߎߣ߇น⢻ߢߔ‫ޕ‬ቇ↢એᄖߩ㑐ᄢࡈ
߇⽸₂ߒߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
ࠔࡒ࡝࡯߽‫ޔ‬หߓࠃ߁ߦᤨ㑆ߣ႐ᚲߩ೙⚂ࠍฃߌߕߦᖱႎ࡮
ࠨ࡯ࡆࠬࠍᓧࠄࠇ߹ߔ‫ޔ߫߃଀ޕ‬ᢎຬ߽‫ޔ‬ᕆߥભ⻠ㅪ⛊ࠍ⥄
㽴 ⎇ⓥᬺ❣䉇⎇ⓥ⺰ᢥ䈭䈬䇮ቇⴚᖱႎ䈱Ⓧᭂ⊛䈭
ቇౝᄖ䈻䈱౏㐿䉕น⢻䈫䈜䉎ⅣႺ䈱ᢛ஻
ቛ߆ࠄขࠇࠆࠃ߁ߦߥࠅ‫ޔ‬ᅢ⹏ࠍᓧߡ޿߹ߔ‫ᤨߡߒ߁ߎޕ‬㑆
ߣ႐ᚲࠍ᳇ߦߖߕߦ೑↪ߢ߈ࠆࡢࡦࠬ࠻࠶ࡊߩ⓹ญ߇⸳ߌࠄ
㸇䋺ቇౝቇⴚᖱႎ䈱ᐢ▸䈭䊂䊷䉺䊔䊷䉴ൻ䈫᦭ലᵴ↪
ࠇߚߎߣߢ‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ೑ଢᕈߪᄢ߈ߊะ਄ߒߚߣ⹏
‫ޟ‬Τ㧦㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ᖱႎߩ㓸⚂⊛▤ℂߦࠃࠆలታߒߚᡰ
⎇ⓥ⺰ᢥ
េ࡮ࠨ࡯ࡆࠬឭଏ‫ޔߪߢ߹ࠇߎޔߪߡ޿ߟߦޠ‬ᚑ❣߿ጁୃ⁁
ᴫ࡮ஜᐽ⸻ᢿ⚿ᨐߥߤߣ޿ߞߚቇ↢ߦ㑐ࠊࠆᖱႎ߇ߘࠇߙࠇ
࿑ᦠ㙚䊶ඳ‛㙚⾗ᢱ
౉ജ
䉰䊘䊷䊃
Excel
⎇ⓥᬺ❣
ଔߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
Web↹㕙
ቇⴚᖱႎ
䉲䉴䊁䊛
㶎዁᧪⊛䈮
䊂䉳䉺䊦ൻ
䊶⫾Ⓧ੍ቯ
䉲䉴䊁䊛਄䈱
ᖱႎᵴ↪
ᖱႎ
⫾Ⓧ
಴
ജ
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶䊶
ฦ⒳Ꮽ␿
ߩᚲ▤ߩㇱ⟑ߦಽᢔߒߡ޿ߡ‫ޔ‬ቇ↢ߩ⁁ᴫࠍ✚ว⊛ߦᛠីߔ
㸈䋺ቇⴚᖱႎ⊒ା䉕ଦㅴ䈜䉎䇮ᖱႎᬌ⚝ᯏ⢻䈱ะ਄䈫ቇᄖ䊂䊷䉺䊔䊷䉴ㅪ៤
ࠆߎߣ߇㔍ߒ޿‫߁޿ߣޔ‬໧㗴߇޽ࠅ߹ߒߚ‫ޕ‬
ߒ߆ߒ‫੹ޔ‬࿁ዉ౉ߐࠇߚࡈࠔࡒ࡝࡯ࠞ࡞࠹ࠪࠬ࠹ࡓߦߪ‫ޔ‬
ᬌ⚝↹㕙
౉ቇ߆ࠄතᬺߦ⥋ࠆ߹ߢߩቇ↢ߩᖱႎ߇㓸⚂࡮⫾Ⓧߐࠇ߹ߔ‫ޕ‬
ቇⴚᖱႎ
䉲䉴䊁䊛
ߎࠇࠄߩᖱႎࠍ౒᦭ߔࠆߎߣߢ‫ޔ‬ᢎ⡯ຬߪ‫ޔ‬ቇ↢৻ੱ߭ߣࠅ
ᖱႎ
⫾Ⓧ
⊒ା
ቇᄖ䊂䊷䉺䊔䊷䉴
ߦวߞߚࠨ࡯ࡆࠬࠍឭଏߢ߈ࠆࠃ߁ߦߥࠅ߹ߒߚ‫߫߃଀ޕ‬ᢎ
ᖱႎ䈻䈱
䉝䉪䉶䉴ଦㅴ
ຬߪ‫ߩ࠹࡞ࠞ࡯࡝ࡒࠔࡈޔ‬ᖱႎࠍᵴ↪ߒߡ‫ޔ‬ቇ↢ߣߩ㕙⺣ߩ
࿑㧥 ోቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓዉ౉⋡⊛ߩ㆐ᚑԚ
㓙‫ޔ‬න૏ขᓧ⁁ᴫࠍᛠីߒߚ਄ߢ੹ᓟߩጁୃ⸘↹ߦߟ޿ߡࠕ
࠼ࡃࠗࠬߒߚࠅ‫ޔ‬ஜᐽ㕙߿⚻ᷣ㕙߹ߢ฽߼ߚ⋧⺣ߦߩࠆߥߤ‫ޔ‬
ᓥ᧪ࠃࠅ߽లታߒߚᜰዉ࡮ᡰេࠍⴕ߁ߎߣ߇ߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
‫ޟ‬Σ㧦ቇౝቇⴚᖱႎߩᐢ▸ߥ࠺࡯࠲ࡌ࡯ࠬൻߣ᦭ലᵴ↪‫ޠ‬
‫ޟ‬Υ㧦ቇౝ࠺࡯࠲ߩ৻ర▤ℂߣ‫ޔ‬ᄙ᭽ߥ⛔⸘࡮ಽᨆߩታᣉ‫ޠ‬
ߦߟ޿ߡߪ‫߽ߢ߹ࠇߎޔ‬ቇⴚᖱႎࠪࠬ࠹ࡓߢߩᖱႎ෼㓸ߪⴕ
ߦߟ޿ߡ߽‫ޔ‬ᓥ᧪ߪ‫ޔ‬ቇౝߩᖱႎ߇ߘࠇߙࠇߩᚲ▤ㇱ⟑ߦಽ
ߞߡ޿߹ߒߚ߇‫ߩࡓ࠹ࠬࠪޔ‬ᠲ૞ᕈߥߤߦ໧㗴߇޽ࠅ‫ޔ‬ᢎຬ
ᢔߒߡ޿ߚߚ߼‫ޔ‬ᨵエߦ⛔⸘࡮ಽᨆࠍⴕߞߡ‫ޔ‬ᄢቇ⚻༡਄ߩ
߇චಽߦᖱႎ౉ജߢ߈ߡ޿߹ߖࠎߢߒߚ‫ోޔ߼ߚߩߘޕ‬ቇ⊛
ᗧᕁ᳿ቯ࡮ᣉ╷ዷ㐿ߦᵴ߆ߔߎߣ߇㔍ߒ޿⁁ᴫߢߒߚ‫ޕ‬
ߦቇⴚᖱႎ߇౞Ṗߦ෼㓸࡮⫾Ⓧߐࠇߡ޿ࠆ⁁ᘒߢߪ޽ࠅ߹ߖ
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫࠲࡯࠺ޔߪߢޠ‬ㅪ៤ࠪࠬ࠹ࡓ
ࠎߢߒߚ‫⎇ޔߚ߹ޕ‬ⓥ㐿⊒ᡰេ✚ว࠺ࠖ࡟ࠢ࠻࡝㧔ReaD㧕
ߦࠃߞߡ‫ޔ‬ᄢቇౝߩᄙᢙߩࠪࠬ࠹ࡓ਄ߦಽᢔߒߡ޿ߚ࠺࡯࠲
߳ߩᖱႎ⊓㍳ߥߤ‫ޔ‬ᢎຬ߇ฦ⒳ߩ↳⺧࡮⊓㍳↪ߦᏭ␿ࠍ૞ᚑ
ࠍㅪ៤ߐߖ‫৻ޔ‬ర⊛ߦ▤ℂߔࠆߎߣ߇น⢻ߣߥࠅ߹ߒߚ‫ߐޕ‬
ߔࠆ㓙‫ޔ‬ቇⴚᖱႎࠪࠬ࠹ࡓߦ౉ജᷣߺߩᖱႎߣหߓౝኈࠍ➅
ࠄߦ‫৻ޔ‬ర▤ℂߐࠇߚ࠺࡯࠲ߩਛ߆ࠄ‫ޔ‬ᔅⷐߥ߽ߩࠍขࠅ಴
ࠅ㄰ߒ⸥౉ߔࠆᔅⷐ߇޽ࠅ‫౉ޔ‬ജᷣߺᖱႎߩᵴ↪߽ㅴࠎߢ޿
ߒߡ‫ޔ‬ᄙ᭽ߥ⛔⸘࡮ಽᨆߦ߆ߌࠆߎߣ߽น⢻ߣߥߞߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
߹ߖࠎߢߒߚ‫ޕ‬
(5)
− 79 −
੹࿁೚ᣂߒߚቇⴚᖱႎࠪࠬ࠹ࡓߢߪ‫ޔ‬ᖱႎ౉ജࠨࡐ࡯࠻↪
ߩࡑࠢࡠ߇ઃ޿ߚ Excel ࠪ࡯࠻߿‫ޔ‬ᖱႎ౉ജߒ߿ߔ޿ࠃ߁ᡷ
ᓥ᧪ߩ㑐⷏ᄢቇߩࠪࠬ࠹ࡓߢ߽‫࠲࡯࠺ޔ‬ಣℂߪ໧㗴ߥߊⴕ
⦟ߐࠇߚ Web ↹㕙߆ࠄ‫⎇ޔ‬ⓥᖱႎ߿⎇ⓥᬺ❣ߥߤߩቇⴚᖱႎ
ࠊࠇ‫ࠬ࡞ࠖ࠙ޔ‬ኻ╷ߥߤ߽ታᣉߐࠇߡ޿߹ߒߚ‫ޔߒ߆ߒޕ‬ㄭ
ࠍ౉ജߔࠆߎߣ߇ߢ߈߹ߔ‫ޕ‬ᢎຬߩ౞Ṗߥᖱႎ౉ജ߇น⢻ߣ
ᧂ᧪ߦ߽ᄌࠊࠄߥ޿ຠ⾰ߩࠨ࡯ࡆࠬࠍឭଏߒߡ޿ߊߎߣࠍ⠨
ߥߞߚߎߣߢ‫ޔ‬ቇౝߩᖱႎ෼㓸࡮⫾Ⓧ߽ଦㅴߐࠇߡ޿ࠆߣ޿
߃ࠆߣ‫ࡓ࠹ࠬࠪ࡮ࠢ࡯ࡢ࠻࠶ࡀޔ‬ၮ⋚߇චಽߦᢛ஻ߐࠇߡ޿
߃߹ߔ‫౉ߦࡓ࠹ࠬࠪߦࠄߐޕ‬ജߐࠇߚᖱႎߪ‫ޔ‬ฦ⒳ߩᏭ␿૞
ߚߣߪ޿߃ߕ‫ޔ‬
‫ޟ‬Σ㧦࠺࡯࠲㊂Ⴧᄢ߿࠙ࠖ࡞ࠬߥߤߩ࡝ࠬࠢߦ
ᚑߩߚ߼ߦ᦭ലᵴ↪ߔࠆߎߣ߇น⢻ߣߥࠅ߹ߒߚ‫ޕ‬
ኻᔕน⢻ߥࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ࡮ࠪࠬ࠹ࡓၮ⋚‫ߩޠ‬ታ⃻߇᳞߼ࠄࠇ
‫ޟ‬Τ㧦ቇⴚᖱႎ⊒ାࠍଦㅴߔࠆ‫ޔ‬ᖱႎᬌ⚝ᯏ⢻ߩะ਄ߣቇ
߹ߒߚ‫ޕ‬
ᄖ࠺࡯࠲ࡌ࡯ࠬㅪ៤‫ߢ߹ࠇߎޔߪޠ‬㑐⷏ᄢቇߩቇⴚᖱႎࠍࠊ
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ࡓ࠹ࠬࠪ࡮ࠢ࡯ࡢ࠻࠶ࡀߩޠ‬
߆ࠅ߿ߔߊ߹ߣ߼‫ޔ‬ᐢߊ৻⥸ߦ౏㐿ߔࠆ઀⚵ߺ߇ߥ߆ߞߚߛ
ၮ⋚ߪ‫੹ޔ‬ᓟขࠅᛒ߁࠺࡯࠲㊂߇Ⴧᄢߒߡ߽‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝
ߌߦ‫ޔ‬㊀ⷐߥ⺖㗴ߢߒߚ‫ޕ‬
࡯ߦኻߒߡ‫ࠍࠬ࡟࠻ࠬޔ‬ᗵߓߐߖߕߦࠪࠬ࠹ࡓ೑↪ߢ߈ࠆⅣ
ߘߩὐ‫ޔ‬೚ᣂߐࠇߚቇⴚᖱႎࠪࠬ࠹ࡓߢߪ‫ޔ‬ኾ㐷⺖㗴߿⎇
Ⴚࠍឭଏߔࠆߎߣ߇น⢻ߣߥߞߡ޿߹ߔ‫࡮ࠬ࡞ࠖ࠙ޔߚ߹ޕ‬
ⓥ⺖㗴‫᧦ߥ߹ߑ߹ߐޔߤߥ࠼࡯ࡢ࡯ࠠ࡯࡝ࡈޔ‬ઙ߆ࠄᖱႎᬌ
ਇᱜࠕࠢ࠮ࠬ࡮ㅅᖺࡔ࡯࡞ߣ޿ߞߚ࡝ࠬࠢኻ╷߽ᒝൻߒߡ߅
⚝ߢ߈ࠆࠃ߁ߦߥࠅ‫ޔ‬ቇౝᄖ߆ࠄߩᖱႎࠕࠢ࠮ࠬࠍଦㅴߒߡ
ࠅ‫ޔ‬቟ᔃ࡮቟ోߥⅣႺߢߩࠪࠬ࠹ࡓ೑↪ࠍᡰ߃ߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
޿߹ߔ‫ޔߚ߹ޕ‬࿖┙ᖱႎቇ⎇ⓥᚲߩ GeNii㧔ቇⴚࠦࡦ࠹ࡦ࠷࡮
‫ޟ‬Τ㧦࠮ࠠࡘ࡝࠹ࠖᒝൻߣ㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ೑ଢᕈࠍਔ┙
ࡐ࡯࠲࡞㧕ࠍߪߓ߼ߣߒߚቇᄖߩ࠺࡯࠲ࡌ࡯ࠬߣߩㅪ៤߽ⴕ
ߔࠆ⹺⸽ၮ⋚ߩឭଏ‫ޔߪߢ߹ࠇߎޔߪߡ޿ߟߦޠ‬୘೎ߩࠪࠬ
޿‫ࠅࠃޔ‬ᐢߊ‫ޔ‬ലᨐ⊛ߥᖱႎ⊒ାࠍታ⃻ߒߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
࠹ࡓߏߣߦ⹺⸽▤ℂࠍⴕߞߡ޿ߚߚ߼ߦ‫ⶄޔ‬ᢙߩࠪࠬ࠹ࡓࠍ
ߎߩࠃ߁ߦ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔ߇ޠ‬Σ࡮Τߩታ
૶߁㓙ߦߪ૗ᐲ߽ ID ߣࡄࠬࡢ࡯࠼ࠍ౉ജߔࠆᔅⷐ߇޽ࠅ߹
⃻ࠍㅢߒߡ‫ޔ‬Ԛ⎇ⓥᬺ❣߿⎇ⓥ⺰ᢥߥߤ‫ޔ‬ቇⴚᖱႎߩⓍᭂ⊛
ߒߚ‫ߦ࡞ࡌ࡟ࠖ࠹࡝ࡘࠠ࠮ޔߚ߹ޕ‬ᔕߓߡⶄᢙߩ⹺⸽ᣇᑼࠍ
ߥቇౝᄖ߳ߩ౏㐿ࠍน⢻ߣߔࠆⅣႺߩᢛ஻ߩ㆐ᚑߦ⽸₂ߒߡ
૶޿ಽߌࠆߥߤߣ޿ߞߚ㜞ᐲߥ⹺⸽߽‫ޔ‬ታᣉߢ߈ࠆⅣႺ߇ᢛ
޿ࠆߣ⹏ଔߢ߈߹ߔ‫ޕ‬዁᧪⊛ߦ߽‫ޔ‬࿑ᦠ㙚⾗ᢱ߿ඳ‛㙚⾗ᢱ
஻ߐࠇߡ޿߹ߖࠎߢߒߚ‫ޕ‬
ߩ࠺ࠫ࠲࡞ൻߣ⫾Ⓧ㧔࿑㧥ෳᾖ㧕ߥߤߦࠃࠆ‫ࠆߥࠄߐޔ‬ข⚵
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ߩࠄࠇߎޔࠅࠃߦޠ‬໧㗴ߪ⸃
ߺߩㅴዷ߇ᦼᓙߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
᳿ߐࠇ‫ޔ‬ᄢቇౝߩߐ߹ߑ߹ߥࠪࠬ࠹ࡓߪ‫৻ޔ‬ᐲ⛔ว⹺⸽ࠪࠬ
࠹ࡓࠍㅢߓߡࡠࠣࠗࡦߔࠇ߫‫ޔ‬ㅙ৻⹺⸽ࠍⴕ߁ߎߣߥߊ೑↪
¾ ࠪࠬ࠹ࡓዉ౉⋡⊛ߩ㆐ᚑԛ̆̆࠮ࠠࡘ࡝࠹ࠖߣ೑ଢᕈࠍ
ਔ┙ߔࠆࠪࠬ࠹ࡓၮ⋚ߩታ⃻
ߔࠆߎߣ߇ߢ߈߹ߔ‫ޕ‬ቇ↢߆ࠄߪ‫ޟ‬ቇౝߩ޿ࠈ޿ࠈߥࠪࠬ࠹
ࡓࠍ೑↪ߒ߿ߔߊߥߞߚ‫ޔߚ߹ޕߔߢ್⹏ߣޠ‬ID࡮ࡄࠬࡢ࡯
ԛᦨవ┵ߩ઀⚵ߺ߿ࠨ࡯ࡆࠬࠍ቟ᔃ࡮቟ోߦ೑↪ߔࠆߚ߼
࠼ߦࠃࠆ⹺⸽ߩ߶߆‫ޔ‬PKI㧔౏㐿㎛ၮ⋚㧕߿ࡢࡦ࠲ࠗࡓࡄࠬ
ߩ‫ޔ‬ㄭᧂ᧪ࠍ⷗ᝪ߃ߚࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ࡮ࠪࠬ࠹ࡓ߿⛔ว⹺⸽ၮ
ࡢ࡯࠼㧔৻ᐲ㒢ࠅ᦭ലߩࡄࠬࡢ࡯࠼㧕ࠍ೑↪ߒߚ㜞ᐲߥ⹺⸽
⋚ߩᢛ஻ߣ޿߁⋡⊛ߪ‫ޔ‬࿑㧝㧜ߦ␜ߒߡ޿ࠆࠃ߁ߦ‫ޔ‬
‫ޟ‬Σ㧦࠺
ࠍ‫ޔ‬ᖱႎߩ㊀ⷐᐲߦᔕߓߡ૶޿ಽߌࠆߎߣ߽น⢻ߣߥࠅ߹ߒ
࡯࠲㊂Ⴧᄢ߿࠙ࠖ࡞ࠬߥߤߩ࡝ࠬࠢߦኻᔕน⢻ߥࡀ࠶࠻ࡢ࡯
ߚ‫౉ޕ‬㙚▤ℂߢ߽‫ޔ‬IC ࠞ࡯࠼⹺⸽ߦട߃ߡ‫ޔ‬㜞޿࠮ࠠࡘ࡝࠹
ࠢ࡮ࠪࠬ࠹ࡓၮ⋚‫ޔޠ‬
‫ޟ‬Τ㧦࠮ࠠࡘ࡝࠹ࠖᒝൻߣ㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝
ࠖ࡟ࡌ࡞߇᳞߼ࠄࠇࠆ႐ᚲߢߪ‫ޔ‬ᚻߩ߭ࠄ㕒⣂⹺⸽߽૶޿ಽ
࡯ߩ೑ଢᕈࠍਔ┙ߔࠆ⹺⸽ၮ⋚ߩឭଏ‫ࠅࠃߦޠ‬㆐ᚑߐࠇߡ޿
ߌࠆߎߣ߇น⢻ߢߔ‫ޕ‬
߹ߔ‫ޕ‬
ߎߩࠃ߁ߦ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔߪޠ‬Σ࡮Τߩታ
⃻ࠍㅢߓߡԛᦨవ┵ߩ઀⚵ߺ߿ࠨ࡯ࡆࠬࠍ቟ᔃ࡮቟ోߦ೑↪
㽵 ᦨవ┵䈱઀⚵䉂䉇䉰䊷䊎䉴䉕቟ᔃ䊶቟ో䈮೑↪䈜䉎䈢䉄䈱䇮
ㄭᧂ᧪䉕⷗ᝪ䈋䈢䊈䉾䊃䊪䊷䉪䊶䉲䉴䊁䊛䉇⛔ว⹺⸽ၮ⋚䈱ᢛ஻
ߔࠆߚ߼ߩ‫ޔ‬ㄭᧂ᧪ࠍ⷗ᝪ߃ߚࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ࡮ࠪࠬ࠹ࡓ߿⛔
ว⹺⸽ၮ⋚ߩᢛ஻ߦ⽸₂ߒߡ޿ࠆߣ⹏ଔߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
㸇䋺䊂䊷䉺㊂Ⴧᄢ䉇䉡䉞䊦䉴䈭䈬䈱䊥䉴䉪䈮ኻᔕน⢻䈭䊈䉾䊃䊪䊷䉪䊶䉲䉴䊁䊛ၮ⋚
એ਄ߦࠃࠅ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ߩޠ‬㧠ߟߩዉ౉⋡
㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷䈱ᔟㆡ䈭䉲䉴䊁䊛೑↪ⅣႺ
ኻᔕ
䊂䊷䉺㊂䈱
Ⴧᄢ
䊈䉾䊃䊪䊷䉪䋧䉲䉴䊁䊛ၮ⋚
丆
丶
䷾
㊂
⊛ߪ‫߽ࠇߕ޿ޔ‬㆐ᚑߐࠇߡ޿ࠆߣ⹏ଔߢ߈߹ߔ‫ޕ‬㑐⷏ᄢቇ߇
䊑䊨䉾䉪
ᢎ⢒⎇ⓥᵴേߩ⃻႐ߢᛴ߃ߡ޿ߚᢙᄙߊߩ໧㗴߽ᡷༀ࡮⸃ᶖ
ᤨ㑆
ㅅᖺ䊜䊷䊦
ߐࠇߡ޿ࠆߎߣ߆ࠄ‫ోޟޔ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔߪޠ‬
‫ޟ‬ᒝ
䉡䉟䊦䉴䊶ਇᱜ䉝䉪䉶䉴
޿㑐⷏ᄢቇ‫ߩޠ‬ታ⃻ߦᄢ߈ߥᓎഀࠍᨐߚߒߡ޿ࠆߣ޿߃߹ߔ‫ޕ‬
㸈䋺䉶䉨䊠䊥䊁䉞ᒝൻ䈫㑐ᄢ䊐䉜䊚䊥䊷䈱೑ଢᕈ䉕ਔ┙䈜䉎⹺⸽ၮ⋚䈱ឭଏ
ᢎ⡯ຬ
ቇ↢
౉㙚▤ℂ
䉲䉴䊁䊛
ቇ
ౝ
IC䉦䊷䊄 ᚻ䈱䈵䉌
IC䉦䊷䊄
ᩞ෹
ቇ
ᄖ
ῳᲣ
IC䉦䊷䊄
⛔ว⹺⸽
䉲䉴䊁䊛
ቇ↢
ID/pass
PKI
ᄙᓀ䈭
⹺⸽ᣇᑼ
䊪䊮䉺䉟䊛
䊌䉴䊪䊷䊄
东
丶
䷾
个
䷶
䷸
丅
丟
ᄢ
ቇ
ౝ
ฦ
䷶
䷸
丅
丟
ᮭ㒢䈮ᔕ
䊑䊨䉾䉪
䈛䈢౉㙚▤
ℂ䊶䉲䉴䊁
䊛೑↪
¾ ߘߩઁߩലᨐ̆̆ቇ↢ߩᚑ㐳ᡰេߣ‫ޔ‬ᬺോ⽶ᜂߩ೥ᷫ
ࠪࠬ࠹ࡓዉ౉⋡⊛ߩ㆐ᚑߦട߃ߡ‫ޔ‬࿑㧝㧝ߦ␜ߒߡ޿ࠆല
ᨐ߽ታ⃻ߐࠇߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
1 ߟ⋡ߩലᨐߪ‫ޔ‬
‫ޟ‬Σ㧦ቇ↢ߩ⥄Ꮖᚑ㐳ࠍᡰ߃ࠆ઀⚵ߺߩᢛ
䊨䉫䉟䊮䈲
৻ᐲ䈣䈔
࿑㧝㧜 ోቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓዉ౉⋡⊛ߩ㆐ᚑԛ
஻‫ౕޕߔߢޠ‬૕⊛ߦߪ‫߇ࡓ࠹ࠬࠪࠝ࡝ࠜࡈ࠻࡯ࡐޔߕ߹ޔ‬ᣂ
ߚߦዉ౉ߐࠇߡ޿߹ߔ‫ޔߪࡓ࠹ࠬࠪࠝ࡝ࠜࡈ࠻࡯ࡐޕ‬ቇ⠌⸘
↹࡮ታ〣࡮ᝄࠅ㄰ࠅߩㆊ⒟ࠍ⸥㍳ߔࠆߎߣ߿‫ߤߥ࠻࡯ࡐ࡟ޔ‬
ߩቇ⠌ᚑᨐ‛ࠍ⫾Ⓧߔࠆߎߣߢ‫ޔ‬PDCA ࠨࠗࠢ࡞ߦၮߠߊቇ
(6)
− 80 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
⚵ߺߪ‫ޔ‬એਅߩࠃ߁ߥ⺖㗴ࠍᱷߒߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
㸇䋺ቇ↢䈱⥄Ꮖᚑ㐳䉕ᡰ䈋䉎
઀⚵䉂䈱ᢛ஻
㸈䋺ᢎ⡯ຬ䈱ᣣᏱᬺോ䈱⽶ᜂ೥ᷫ
╙৻ߩ⺖㗴ߣߒߡ‫ࠆߥࠄߐߩࡓ࠹ࠬࠪޔ‬ᡷༀ࡮ᯏ⢻ᒝൻ߇
9ᢎຬ䈫↢ᓤ䈱䈐䉄⚦䈎䈭ㅪ⛊ታ⃻
ᢎຬ
e-learning
䉲䉴䊁䊛
䊘䊷䊃䊐䉤䊥䉥
䉲䉴䊁䊛
㪧㪣㪘㪥
䉨䊞䊥䉝ᡰេ
䉲䉴䊁䊛
㪛㪦
9ᢎຬ䈱ฦ⒳↳⺧䊶ႎ๔ᦠ䈱಴ജ
⡯ຬ
฽߼ߚ‫ޔ‬OneToOne ߩࠛࡦࡠ࡯࡞ࡔࡦ࠻࡮ࡑࡀࠫࡔࡦ࠻ࠍផ
ㅴߒߡ޿ߊߚ߼ߦߪ‫ޔ‬ID࡮ࡄࠬࡢ࡯࠼ߩ㈩Ꮣኻ⽎ࠍ᜛ᄢ߿‫ޔ‬
9ⶄ㔀䈭ID▤ℂ䈱ല₸ൻ
ࡐ࡯࠲࡞ࠨࠗ࠻ߩ೑↪⠪ࠍჇ߿ߔߎߣ߇ᔅⷐߢߔ‫ޕ‬ೋ╬ㇱ߆
9䊘䊷䉺䊦䉲䉴䊁䊛䈱⛔ว䈮䉋䉎
ࠄ㜞╬ㇱ߹ߢࡐ࡯࠻ࡈࠜ࡝ࠝࠪࠬ࠹ࡓࠍ೑↪น⢻ߣߔࠆߎߣ
䉲䉴䊁䊛▤ℂ⽶ᜂシᷫ
㪚㪟㪜㪚㪢 㪘㪚㪫㪠㪦㪥
᜼ߍࠄࠇ߹ߔ‫ޔߕ߹ޕ‬ೋ╬ㇱ߆ࠄ㜞╬ㇱ߹ߢߩఽ┬࡮↢ᓤࠍ
߽㊀ⷐߥ⺖㗴ߢߔ‫ޔߚ߹ޕ‬㘈ቴኻᔕߩߐࠄߥࠆ⾰ะ਄ߦะߌ
9䉦䊥䉨䊠䊤䊛✬ᚑ䉲䊚䊠䊧䊷䉲䊢䊮
ቇ↢䈱⥄Ꮖᚑ㐳
ߡߪ‫ߩ߳࠹࡞ࠞ࡯࡝ࡒࠔࡈޔ‬ቇ↢ᖱႎߩ෼㓸࡮⫾Ⓧࠍᒝൻߒ
䊶䊶䊶etc.
ߡ޿ߊߎߣ߇᳞߼ࠄࠇ߹ߔ‫ࠆߥࠄߐޔઁߩߘޕ‬ᖱႎ⊒ାߦะ
࿑㧝㧝 ోቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓߦࠃࠆߘߩઁߩലᨐ㧔଀㧕
ߌߡ‫ޔ‬ቇⴚᖱႎ࠺࡯࠲ࡌ࡯ࠬ߳࿑ᦠ㙚⾗ᢱ࡮ඳ‛㙚⾗ᢱࠍ⫾
Ⓧߒߡ޿ߊߎߣ߿‫⃻ޔ‬࿷ㅴⴕਛߩ⽷ോ࡮ੱ੐ࠪࠬ࠹ࡓߩ೚ᣂ
↢ߩ⥄ᓞ⊛ᚑ㐳ࠍᡰេߒ߹ߔ‫⃻ޕ‬࿷ߪᄢቇ↢࡮ᄢቇ㒮↢߇ኻ
ࠍቢੌߐߖࠆߎߣ߽ᱷߐࠇߚ⺖㗴ߢߔ‫ޕ‬
⽎ߢߔ߇‫ޔ‬዁᧪⊛ߦߪ‫ޔ‬ೋ╬ㇱ߆ࠄ㜞╬ㇱ߹ߢߩఽ┬࡮↢ᓤ
ߚߛߒ‫ࡓ࠹ࠬࠪࠆߥࠄߐߩࠄࠇߎޔ‬ᡷༀ࡮ᯏ⢻ᒝൻߪ‫ޔ‬ᣢ
ߦ߽ࡐ࡯࠻ࡈࠜ࡝ࠝࠪࠬ࠹ࡓࠍឭଏߔࠆߎߣ߇ᬌ⸛ߐࠇߡ޿
ߦ⺖㗴ߣߒߡ⹺⼂ߐࠇߡ޿ߡ‫ࡓ࠹ࠬࠪޔ‬᭴▽⸘↹ߦ⚵ߺㄟ߹
߹ߔ‫ޕ‬ታ⃻ߔࠇ߫‫ޔ‬ᣣ‫ߩޘ‬ቇ߮ߣᚑ㐳ߩ⿷〔ࠍ‫ޔ‬ቇᩞ↢ᵴߩ
ࠇߡ޿߹ߔ‫੹ޕ‬ᓟ‫ޔ‬㗅⺞ߦ᭴▽߇ㅴ߼߫‫ࠅࠃޔ‬㜞޿࡟ࡌ࡞ߢ
ోߡߦᷰߞߡ⸥㍳ߒ⛯ߌࠆవㅴ⊛ߥข⚵ߺߣߥࠅ߹ߔ‫ޔ߅ߥޕ‬
‫ޟ‬IT ߦᒝ޿㑐⷏ᄢቇ‫ࠍޠ‬ታ⃻ߒߡ޿ߊߎߣ߇ߢ߈ࠆߣ⠨߃ࠄ
ࡐ࡯࠻ࡈࠜ࡝ࠝࠪࠬ࠹ࡓߦട߃‫ޔ‬ᓥ᧪߆ࠄ೑↪ߐࠇߡ޿ߚ
ࠇ߹ߔ‫ޕ‬
e-learning ࠪࠬ࠹ࡓ߿ࠠࡖ࡝ࠕᡰេࠪࠬ࠹ࡓ߽೑↪น⢻ߢߔ‫ޕ‬
╙ੑߩ⺖㗴ߪ‫ࠍࡓ࠹ࠬࠪޔ‬ᵴ↪ߒߚᬺോᡷༀߣᢎ⢒⎇ⓥᵴ
ߎߩ߁ߜ‫ࠕ࡝ࡖࠠޔ‬ᡰេࠪࠬ࠹ࡓߪ‫ޔ‬ቇ↢ߩ዁᧪ߦะߌߚࠠ
േߩᡷༀߢߔ‫ઁޕ‬ᄢቇߦవ㚟ߌߚ‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹
ࡖ࡝ࠕ࠺ࠩࠗࡦࠍࠨࡐ࡯࠻ߔࠆᯏ⢻߇ᒝൻߐࠇࠆߥߤ‫ࠅࠃޔ‬
ࡓ‫ߩޠ‬᭴▽ߦࠃߞߡ‫ޔ‬ㄭᧂ᧪߹ߢߦࠊߚࠅ㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ
ജᒝߊቇ↢ߩᚑ㐳ࠍᡰេߔࠆ߽ߩߣߥࠅ߹ߒߚ‫ޕ‬ቇ↢ߪ‫ߎޔ‬
቟ᔃ࡮቟ోߥᵴേࠍᡰ߃⛯ߌࠆ IT ၮ⋚ߪᢛߞߚߣ޿߃߹ߔ‫ޕ‬
ࠇࠄࠍᵴ↪ߒߡ⥄ࠄߩᚑ㐳ߦ⚿߮ߟߌࠆߎߣ߇ߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
ߒ߆ߒ‫ ߚߒ߁ߘޔ‬IT ၮ⋚ࠍᵴ↪ߒ‫⃻ޔ‬႐ߩᬺോᡷༀߦ❬ߍ
2 ߟ⋡ߪ‫ޔ‬
‫ޟ‬Τ㧦ᢎ⡯ຬߩᣣᏱᬺോߩ⽶ᜂ೥ᷫ‫߃଀ޕߔߢޠ‬
ࠆേ߈ߪචಽߦㅴࠎߢ޿߹ߖࠎ‫ޕ‬
߫‫ޔ‬ᢎຬߦߣߞߡߪ‫ߩࡓ࠹ࠬࠪ࡞࠲࡯ࡐޔ‬ᯏ⢻ࠍ೑↪ߒߡ‫ޔ‬
IT ࠍᵴ↪ߒߚᬺോᡷༀߦะߌߡߪ‫ޔ‬IT ᵴ↪ߦ߅ߌࠆ⃻⁁
✕ᕆߩવ⸒߿‫ޔ‬᝼ᬺߩ࡟ࠫࡘࡔߩ࿁ⷩߥߤࠍⴕ߁ߎߣߢ‫ޔ‬ቇ
ߩ⺖㗴ࠍᛠីߒߚ਄ߢ‫ޔ‬ᬺോߩ⷗⋥ߒ߿ IT ᵴ↪ߩㆇ↪࡞࡯
↢ߣᓥ᧪ࠃࠅ߽◲නߦ‫ߊ߆⚦߼߈ߟ߆ޔ‬ㅪ⛊ࠍߣࠇࠆࠃ߁ߦ
࡞ߩᢛ஻‫❱⚵ޔ‬૕೙ߩ⷗⋥ߒߥߤࠍⴕߞߡ޿ߊᔅⷐ߇޽ࠅ߹
ߥߞߡ޿߹ߔ‫ޔߚ߹ޕ‬ቇⴚᖱႎࠪࠬ࠹ࡓߦࠃࠅ‫ޔ‬એ೨ࠃࠅ߽
ߔ‫ ޕ‬
◲නߦฦ⒳ߩ↳⺧ᦠ߿ႎ๔ᦠ߇૞ᚑߢ߈ࠆࠃ߁ߦߥࠅ‫ޔ‬੐ോ
ߘ߁ߔࠆߎߣߢ‫ࠅࠃޔ‬ല₸⊛ߥᬺോ࡮⚵❱૕೙ࠍᢛ஻ߒ‫ޔ‬
૞ᬺߩ⽶ᜂ߇シᷫߐࠇ߹ߒߚ‫ޕ‬⡯ຬߦߣߞߡߪ‫ߢ߹ࠇߎޔ‬୘
ࠧ࡯ࠗࡦࠣࠦࡦࠨ࡯ࡦߣߒߡߩቇ࿦ߩታ⃻ߦ⽸₂ߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
೎ߩࠪࠬ࠹ࡓߏߣߦ⹺⸽▤ℂࠍⴕߞߡ޿ߚߚ߼‫ޔ‬ID࡮ࡄࠬࡢ
࡯࠼ߩᖱႎ߽ฦࠪࠬ࠹ࡓߦᢔ࿷ߒ‫▤ޔ‬ℂ߇ᄢ߈ߥ⽶ᜂߣߥߞ
⺖㗴䋱䋺 䉲䉴䊁䊛䈱䈘䉌䈭䉎ᡷༀ䊶ᯏ⢻ᒝൻ
ߡ޿߹ߒߚ‫ ߩߟ৻ߦੱ৻߇ࠇߘޕ‬ID ߳ߣ⛔วߐࠇߚߎߣߢ‫ޔ‬
⡯ຬߩ▤ℂᬺോ߇೥ᷫߐࠇߡ޿߹ߔ‫ޔ߽ߦઁߩߘޕ‬ਗሽߒߡ
9䉲䉴䊁䊛೑↪ID䊶䊌䉴䊪䊷䊄䉕㈩Ꮣ
9䊘䊷䉺䊦䉰䉟䊃䈱೑↪䉕น⢻䈮
9䊘䊷䊃䊐䉤䊥䉥䉕೑↪น⢻䈮
޿ߚቇ↢↪ࡐ࡯࠲࡞ߣᢎ⡯ຬࠣ࡞࡯ࡊ࠙ࠚࠕࠍࡐ࡯࠲࡞ࠪࠬ
࠹ࡓߦ⛔วߒߚߎߣߢ▤ℂ૞ᬺ߇ඨᷫߒߚࠅ‫ޔ‬ቇ੐ࠪࠬ࠹ࡓ
ዊቇ↢䌾㜞ᩞ↢
ߦࠞ࡝ࠠࡘ࡜ࡓ✬ᚑࠪࡒࡘ࡟࡯࡚ࠪࡦᯏ⢻߇ㅊടߐࠇߚߎߣ
9䊐䉜䊚䊥䊷䉦䊦䊁
䉲䉴䊁䊛䈻䈱ᖱႎ
෼㓸ᒝൻ
ߢⶄ㔀ߥ✬ᚑ૞ᬺ߇ല₸ൻߐࠇࠆߥߤ‫ߥ߹ߑ߹ߐޔ‬㕙ߢ⡯ຬ
ߩ⽶ᜂシᷫ߇㆐ᚑߐࠇ߹ߒߚ‫ޕ‬
ቇ↢
‫ޟ‬Σ㧦ቇ↢ߩ⥄Ꮖᚑ㐳ࠍᡰ߃ࠆ઀⚵ߺߩᢛ஻‫ޔߪޠ‬ᢎ⢒ߩ
ቇⴚᖱႎ
䉲䉴䊁䊛
9࿑ᦠ㙚䊶ඳ‛㙚
⾗ᢱ䉕䊂䉳䉺䊦
ൻ䊶⫾Ⓧ
䊶䊶䊶etc.
⾰଻⸽ߦ⽸₂ߒ‫ޔ‬
‫ޟ‬⠨േജ‫ߩ᧚ੱࠆࠇ߰޽ޠ‬⢒ᚑߦᓎ┙ߟߣ޿
⺖㗴䋲䋺 䉲䉴䊁䊛䉕ᵴ↪䈚䈢ᬺോ䈫ᢎ⢒⎇ⓥᵴേ䈱ᡷༀ
߃߹ߔ‫ޔߚ߹ޕ‬
‫ޟ‬Τ㧦ᢎ⡯ຬߩᣣᏱᬺോߩ⽶ᜂ೥ᷫ‫ޔߪޠ‬ല₸
⊛ߥᬺോ࡮⚵❱૕೙૞ࠅߦ❬߇ࠅ‫ࡦ࡯ࠨࡦࠦࠣࡦࠗ࡯ࠧޔ‬㧔᳗
IT䉲䉴䊁䊛
ᵴ↪
ᵴ↪
⛯⚵❱૕㧕ߣߒߡߩቇ࿦ߩታ⃻ߦ⽸₂ߒ߹ߔ‫ޔ߽ࠇߕ޿ޕ‬KU
ᬺോ䈱ᡷༀ
Vision ߩ㆐ᚑ߿‫ޟޔ‬ᒝ޿㑐⷏ᄢቇ‫ߩޠ‬ታ⃻ߦ⚿߮ߟߊ㊀ⷐߥ
ലᨐߢ޽ࠆߣ⹏ଔߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
ᬺോ䈱
นⷞൻ
¾ ੹ᓟߦะߌߚ⺖㗴̆̆ߐࠄߥࠆࠪࠬ࠹ࡓߩᡷༀߣᵴ↪
ᣉ╷ㆬቯ
䊶ታᣉ
೨▵߹ߢߢ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ߩߘ߇ޠ‬ዉ౉⋡⊛
ࠍ㆐ᚑߒ‫ޔ‬
‫ޟ‬ᒝ޿㑐⷏ᄢቇ‫ߩޠ‬ታ⃻ߦ⽸₂ߒߡ޿ࠆߎߣࠍ⏕⹺
ߢ߈߹ߒߚ‫ޔߒ߆ߒޕ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޠ‬᭴▽ߩข
ᢎ⢒⎇ⓥᵴേ䈱ᡷༀ
ቇⴚᖱႎ
䉲䉴䊁䊛
䊘䊷䊃
䊐䉤䊥䉥
䉲䉴䊁䊛
e-learning
䉲䉴䊁䊛
⎇ⓥᚢ⇛䈱
⸳ቯ
㪧㪣㪘㪥
㪛㪦
㪚㪟㪜㪚㪢㪘㪚㪫㪠㪦㪥
ᱜ⺖ᢎ⢒
䈪䈱ᵴ↪
䊶䊶䊶etc.
࿑㧝㧞 ోቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ᭴▽ߩข⚵ߺ߇ᱷߒߚ⺖㗴
(7)
− 81 −
ᢎ⢒⎇ⓥᵴേߦߟ޿ߡߪ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ࠍޠ‬
¾ 㜞⹏ଔߩಽ㊁̆̆㜞޿࠮ࠠࡘ࡝࠹ࠖ࡟ࡌ࡞
ᵴ↪ߒߟߟ‫ޔ‬ᰴߩࠃ߁ߥᡷༀ߇ߢ߈ࠆߣ⠨߃ࠄࠇ߹ߔ‫ޔߕ߹ޕ‬
ᐔဋࠍᄢ߈ߊ਄࿁ࠅ‫ޔ‬㕖Ᏹߦ㜞޿⹏ଔߣߥߞߡ޿ࠆߩ߇‫ޔ‬
⃻࿷‫ޔ‬ቇⴚᖱႎࠪࠬ࠹ࡓߩᖱႎߪਥߦቇౝᄖ߳ߩᖱႎ⊒ାߦ
‫ޟ‬ⅣႺಽ㔌‫ޠ‬
‫ޟޔ‬⡯ോಽ㔌‫ޔޠ‬
‫࠲࡯࠺ޟ‬㧔ᇦ૕㧕଻▤‫ޔޠ‬
‫࠮ࠢࠕޟ‬
೑↪ߐࠇߡ޿߹ߔ‫ޔߊߥߢߌߛࠇߘߒ߆ߒޕ‬ᖱႎࠍಽᨆߒ‫ޔ‬
ࠬ⹺⸽‫ޠ‬
‫ޔ‬
‫ ࠩ࡯࡙⥸৻ޟ‬ID ▤ℂ‫ޠ‬
‫ޔ‬
‫․ޟ‬ᮭ࡙࡯ࠩ ID ▤ℂ‫޿ߣޠ‬
㑐⷏ᄢቇߣߒߡᒝߺࠍᜬߟ⎇ⓥಽ㊁߿‫ޔ‬ㅒߦᒙὐߣߔࠆ⎇ⓥ
߁‫ߦࠖ࠹࡝ࡘࠠ࠮ޔ‬㑐ࠊࠆಽ㊁ߢߔ‫ޕ‬
ಽ㊁ࠍ᣿ࠄ߆ߦߒߡ‫ޔ‬ᰴ਎ઍߩ⎇ⓥᵴേᚢ⇛⸳ቯߦ❬ߍࠆߣ
‫ޟ‬ⅣႺಽ㔌‫ޠ‬
‫ޟޔ‬⡯ോಽ㔌‫ߩࡓ࠹ࠬࠪޔߪߢޠ‬㐿⊒ߣㆇ↪ߣ
޿ߞߚᵴ↪ᴺ߽⠨߃ࠄࠇ߹ߔ‫ޔߚ߹ޕ‬ቇ↢ߩ⥄Ꮖᚑ㐳ࠍᡰ߃
ߢ‫‛ޔ‬ℂ⊛ߥⅣႺ߿ᜂᒰ⚵❱߇ቢోߦಽ㔌ߐࠇ‫ࡓ࠹ࠬࠪޔ‬ㆇ
ࠆࡐ࡯࠻ࡈࠜ࡝ࠝࠪࠬ࠹ࡓ߿ e-learning ࠪࠬ࠹ࡓߪ‫੹ޔ‬ᓟ‫ޔ‬
↪ߩ቟ోᕈࠍ⏕଻ߒߡ޿ࠆߎߣ߇⹏ଔߐࠇ߹ߒߚ‫ޕ‬
ᱜ⺖ᢎ⢒⑼⋡ߩਛߢߩ೑↪ࠍჇ߿ߔߥߤ‫ޔ‬ᵴ↪ߩ᏷ࠍᐢߍߡ
‫࠲࡯࠺ޟ‬㧔ᇦ૕㧕଻▤‫ߩ࠲࡯࠺ࡊ࠶ࠕࠢ࠶ࡃޔߪߢޠ‬ᩰ⚊
޿ߊߎߣߢ‫ࠅࠃޔ‬㜞޿ᢎ⢒ߩ⾰ߩታ⃻ߦᓎ┙ߡࠆߎߣ߇ߢ߈
ᇦ૕ࠍ㆙㓒࿾ߦ⒖ㅍߒߡ଻▤ߔࠆߣ޿߁‫ޔ‬෩㊀ߥ▤ℂ߇㜞⹏
ࠆߣ⠨߃ࠄࠇ߹ߔ‫ޔߦ߁ࠃߩߎޕ‬ᢎ⢒⎇ⓥᵴേߩᡷༀߦะߌ
ଔߢߒߚ‫ޕ‬
‫ޠ⸽⹺ࠬ࠮ࠢࠕޟ‬
‫ޔ‬
‫ ࠩ࡯࡙⥸৻ޟ‬ID ▤ℂ‫ޔޠ‬
‫․ޟ‬ᮭ࡙࡯ࠩ ID
ߡ‫ ࠆߥࠄߐޔ‬IT ᵴ↪ߩ૛࿾ߪᱷߐࠇߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
▤ℂ‫⛔ޔߪߢޠ‬ว⹺⸽ၮ⋚ߦ߅޿ߡోߡߩ೑↪⠪ߦ࿕᦭ߩ ID
ίᾅὸ‫ٳ‬ᢿẦỤᙸẺἉἋἘἲወСཞඞỉᚸ̖ᴾ
ࠍ㈩Ꮣߔࠆߣߣ߽ߦ‫ޔ‬ID࡮೑↪⠪ᖱႎߩቯᦼ⊛ߥᦨᣂൻ㧔᫜
೨▵ߢߪ‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ߩޠ‬ዉ౉⋡⊛ߪ㆐ᚑ
෈ߒ㧕߽ⴕߞߡ޿ࠆߎߣ߇⹏ଔࠍᓧ߹ߒߚ‫ޕ‬
೨▵ߢ߽‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔ߇ޠ‬ㄭᧂ᧪ࠍ⷗ᝪ
ߐࠇߡ޿ࠆ߆‫ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߦߪߤߩࠃ߁ߥࡔ࡝࠶࠻߇߽
߃ߚ቟ᔃ࡮቟ోߥࠪࠬ࠹ࡓ೑↪ⅣႺߩᢛ஻ࠍታ⃻ߒߡ޿ࠆߣ
ߚࠄߐࠇߡ޿ࠆ߆‫ޔߚߞ޿ߣޔ‬㑐⷏ᄢቇౝㇱ߆ࠄ⷗ߚࠪࠬ࠹
⹏ଔߒ߹ߒߚ߇‫ޔ‬ᄖㇱ߆ࠄߩ⹏ଔߪߎࠇࠍⵣઃߌߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
ࡓߩ⹏ଔࠍⴕ޿߹ߒߚ‫ޔߪߢ▵ᧄޕ‬ᄖㇱ߆ࠄ⷗ߚࠪࠬ࠹ࡓߩ
⹏ଔߪߤߩࠃ߁ߥ߽ߩ߆ࠍ⏕⹺ߒߡ޿߈߹ߔ‫ޕ‬
¾ ᡷༀ૛࿾ߩ޽ࠆಽ㊁̆̆࡞࡯࡞ߩⷙቯ࡮ᢥᦠൻߩᔅⷐᕈ
㑐⷏ᄢቇߢߪ‫ޔ‬ᄖㇱᯏ㑐߆ࠄ‫ޔ‬IT ో⥸ߩ⛔೙⁁ᴫߦߟ޿ߡ
ᐔဋࠍ߿߿ਅ࿁ࠅ‫ޔ‬ᡷༀߩ૛࿾߇޽ࠆߣߐࠇߚߩ߇‫ޔ‬
‫ࠬࠪޟ‬
ߩ⸻ᢿࠍฃߌߡ޿߹ߔ‫⸻ޕ‬ᢿߢߪ‫ࡓ࠹ࠬࠪޟޔ‬㐿⊒࡮଻቞‫ޔޠ‬
࠹ࡓ㐿⊒࡮଻቞‫ޠ‬
‫ࡓ࠹ࠬࠪޟޔ‬ㆇ↪‫ޔޠࡊ࠶ࠕࠢ࠶ࡃޟޔޠ‬
‫ޟ‬㓚ኂ
‫ޟ‬ⅣႺಽ㔌‫ޔޠ‬
‫ޟ‬⡯ോಽ㔌‫ޠ‬
‫ ⸘ޔߤߥޔ‬13 ߩಽ㊁ߦߟ޿ߡ⛔೙
▤ℂ‫ޔޠ‬
‫ޟ‬ᄖㇱᆔ⸤▤ℂ‫ߩޠ‬ಽ㊁ߢߔ‫ޕ‬
ߩᚑᾫᐲࠍ 100 ὐḩὐߢ⹏ଔߔࠆߣߣ߽ߦ‫ోޔ‬ಽ㊁ߩ✚วὐ
‫ࡓ࠹ࠬࠪޟ‬㐿⊒࡮଻቞‫ޔޠ‬
‫ࡓ࠹ࠬࠪޟ‬ㆇ↪‫⃻ޔߪߡ޿ߟߦޠ‬
߽▚಴ߒߡ޿߹ߔ‫ޕ‬એਅߢߪ‫ޔ‬࿑㧝㧟ߦ␜ߔ⸻ᢿ⚿ᨐࠍ߽ߣ
࿷ߩߣߎࠈ໧㗴ߪ↢ߓߡ޿ߥ޿߽ߩߩ‫ޔ‬ᬺോ߇ᜂᒰ⠪㑆ߢߩ
ߦ‫ޔ‬ᄖㇱ߆ࠄߩࠪࠬ࠹ࡓ⹏ଔࠍ᣿ࠄ߆ߦߒ߹ߔ‫ޕ‬
ᥧ㤩ߩℂ⸃ߩ߽ߣߢㅴ߼ࠄࠇߡ߅ࠅ‫ޔ‬᣿⏕ߦ࡞࡯࡞߇␜ߐࠇ
ߡ޿ߥ޿ὐߢᡷༀߩ૛࿾߇޽ࠆߣߐࠇ߹ߒߚ‫ޕ‬
¾ ✚ว⹏ଔ̆̆IT ో⥸߳ߩⴕ߈ዯ޿ߚ⛔೙
‫ޟߣޠࡊ࠶ࠕࠢ࠶ࡃޟ‬㓚ኂ▤ℂ‫৻ޔ߽ߢޠ‬ㇱ‫ޔ‬ᬺോߩࡊࡠ
߹ߕ‫✚ޔ‬วὐ߆ࠄ⷗ߡ޿ߊߣ‫ޔ‬㑐⷏ᄢቇߪ 75 ὐߢ‫ޔ‬ᐔဋ
࠮ࠬ߇ࡑ࠾ࡘࠕ࡞ൻߐࠇߡ޿ߥ޿ㇱಽ߇޽ࠅ‫⛔ޔ‬೙ߩᒝൻ߇
ߩ 66 ὐࠍ਄࿁ࠆ㜞޿⹏ଔࠍᓧߡ޿߹ߔ‫ޕ‬IT ో⥸ߦኻߒߡ‫ޔ‬
᳞߼ࠄࠇߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
߅߅߻ߨ⛔೙߇ⴕ߈ዯ޿ߚ⁁ᴫߦ޽ࠆߣ޿߃߹ߔ‫ޕ‬
‫ޟ‬ᄖㇱᆔ⸤▤ℂ‫ޔߪߢޠ‬ᓥ᧪ߩࠃ߁ߦᄾ⚂ᦠࠍขࠅ੤ࠊߔ
ᰴߦಽ㊁೎ߩ IT ⛔೙߳ߩ⹏ଔ߽⏕⹺ߒ߹ߔ‫ޕ‬
ߛߌߢߥߊ‫ߩ࠻ࠢࠚࠫࡠࡊޔ‬ㅴ᝞߿໧㗴▤ℂ࡮⚊ຠ‛ߩຠ⾰
㪠㪫⛔೙ᚑᾫᐲ䋨✚วὐ䋩
㪠㪫ో⥸⛔೙䈱
ᚑᾫᐲ
ో⚵❱ᐔဋ
㪎㪌
ὐ䋨㪈㪇㪇ὐਛ䋩
㪍㪍
ὐ䋨㪈㪇㪇ὐਛ䋩
㪠㪫⛔೙ಽ㊁೎ᚑᾫᐲ䋨䉼䊞䊷䊃䋩
䉲䉴䊁䊛㐿⊒䊶଻቞
㑐⷏ᄢቇ䈱⃻⁁
䈍ቴ᭽䈱⃻⁁
㪈㪇㪇
ᄖㇱᆔ⸤▤ℂ
ⅣႺಽ㔌
ో⚵❱ᐔဋ
ోડᬺᐔဋ
㪏㪇
㪍㪇
䉮䊮䊏䊠䊷䉺䊦䊷䊛▤ℂ
⡯ോಽ㔌
㪋㪇
㪉㪇
․ᮭ䊡䊷䉱ᠲ૞䊨䉫䈱ὐᬌ
䉲䉴䊁䊛ㆇ↪
㪇
․ᮭ䊡䊷䉱㪠㪛▤ℂ
䊋䉾䉪䉝䉾䊒
৻⥸䊡䊷䉱㪠㪛▤ℂ
䊂䊷䉺䋨ᇦ૕䋩଻▤
䉝䉪䉶䉴⹺⸽
㓚ኂ▤ℂ
ᵈ䋩ో⚵❱ᐔဋ䈫䈲䇮⹏ଔᯏ㑐䈏⸻ᢿ䈚䈢䇮᳃㑆ડᬺ䊶౏౒࿅૕䊶ᢎ⢒ᯏ㑐䈭䈬䇮ቭ᳃䊶ᬺ⒳䉕໧䉒䈭䈇ో⚵❱䈱⸻ᢿ⚿ᨐ䈱ᐔဋ䉕ᜰ䈚䉁䈜䇯
࿑㧝㧟 㑐⷏ᄢቇߦኻߔࠆ IT ో⥸⛔೙ᚑᾫᐲ⸻ᢿ⚿ᨐ
(8)
− 82 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
▤ℂߥߤߦߟ޿ߡ߽‫ޔ‬ᆔ⸤వᬺ⠪ߣᢥᦠߢขࠅ᳿߼ࠍߒߡ޿
╙ੑߦ‫ޔ‬࿑㧝㧡ߩࠃ߁ߦ‫ ࠆߥࠄߐޔ‬IT ᢛ஻ߦࠃߞߡ‫ޔ‬ᣂ
ߊߎߣ߇ផᅑߐࠇߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
ߒ޿ᢎ⢒ߩᒻࠍታ⃻ߒߡ޿ߊߎߣ߇ᦼᓙߐࠇ߹ߔ‫ޕ‬
એ਄ߩᄖㇱ⹏ଔࠍ✚᜝ߒ߹ߔ‫ޕ‬㑐⷏ᄢቇߢߪ✚ว⊛ߦ⷗ߡ
ᣂߒ޿ᢎ⢒ࠍታ⃻ߒߡ޿ߊߦߪ‫ޔߕ߹ޔ‬IT ࠗࡦࡈ࡜ࠍߎࠇ
IT ో⥸ߦኻߒߡⴕ߈ዯ޿ߚ⛔೙߇ታᣉߐࠇߡ߅ࠅ‫ࠠ࠮ߦ․ޔ‬
߹ߢએ਄ߦలታߐߖߡ޿ߊߎߣ߇ᔅⷐߢߔ‫ޕ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲
ࡘ࡝࠹ࠖߦଥࠆಽ㊁ߢߪ㜞᳓Ḱߩ⛔೙߇ⴕࠊࠇߡ޿߹ߔ‫ߚޕ‬
࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ߢޠ‬ታ⃻ߒߚ࠺࡯࠲ߩ৻ర▤ℂߥߤߦട߃‫ޔ‬㔚ሶ
ߛߒ‫৻ޔ‬ㇱᬺോߢߪ᣿⏕ߦ␜ߐࠇߡ޿ߥ޿࡞࡯࡞߿‫ޔ‬ᢥᦠൻ
㤥᧼߿ࠬࡑ࡯࠻ࡈࠜࡦߩዉ౉‫ޔ‬
ή✢ LAN ߩᢛ஻ߥߤߦࠃࠅ‫ޔ‬
߇ㅴࠎߢ޿ߥ޿㕙߇޽ࠅ‫ޔ‬ᡷༀߩ૛࿾߇޽ࠅ߹ߔ‫ޕ‬
ᰴ਎ઍߩࠗࡦࡈ࡜ࠍ᭴▽ߒߡ޿ߊߎߣ߇㊀ⷐߢߔ‫ޕ‬೨▵ߢ⏕
੹ᓟߪ‫ⷙߩ࡞࡯࡞ޔ‬ቯ࡮ᢥᦠൻࠍㅴ߼ࠆߣߣ߽ߦ‫ోޔ‬૕ߣ
⹺ߒߚࠃ߁ߦ‫ޔ‬ᣢߦ㜞޿᳓Ḱߦ޽ࠆ IT ో⥸⛔೙ߦ߽‫ࠄߐޔ‬
ߒߡ㜞᳓Ḱߦ޽ࠆ IT ⛔೙ࠍ࿯บߣߒߡ‫ ߦࠄߐޔ‬IT ࠍᵴ↪ߔ
ߥࠆᒝൻ߇᳞߼ࠄࠇ߹ߔ‫ޕ‬
ࠆߎߣߢ‫ޔ‬ᬺോᡷༀ߿ᢎ⢒⎇ⓥᵴേߩᡷༀߦ❬ߍࠆߎߣ߇᳞
߼ࠄࠇ߹ߔ‫ޕ‬
ᰴߦ‫ޔ‬ቇ⠌࡮ᢎ⢒ߩ႐㕙ߢߘߩࠗࡦࡈ࡜ࠍᵴ߆ߔㆇ↪ࠍ⏕
┙ߒߡ޿ߊߎߣ߇ᔅⷐߢߔ‫ޕ‬ᢛ஻ߒߚࠗࡦࡈ࡜ࠍᵴ↪ߔࠇ߫‫ޔ‬
ఽ┬࡮↢ᓤ࡮ቇ↢ߣ‫ޔ‬ᢎຬ߿଻⼔⠪߇⋧੕ߦࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯ࠪ
ίᾆὸʻࢸỉ‫ޒ‬ஓᴾ
࡚ࡦߒߥ߇ࠄ‫ޔ‬ਥ૕⊛ߦቇ⠌࡮ᢎ⢒ᵴേߦขࠅ⚵߻ߎߣ߇ߢ
ᦨᓟߦ‫ోޟߩߢ߹ߎߎޔ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ߦޠ‬ኻߔ
߈ࠆߢߒࠂ߁‫ޔߦࠄߐޕ‬ዊቇ↢߆ࠄᄢቇ㒮↢߹ߢߦឭଏߐࠇ
ࠆ੍ቯߩࡐ࡯࠻ࡈࠜ࡝ࠝࠪࠬ࠹ࡓߢ‫ߚߒ߁ߘޔ‬ቇ⠌࡮ᢎ⢒ߩ
ࠆ⹏ଔࠍᝄࠅ㄰ࠆߣߣ߽ߦ‫੹ޔ‬ᓟߩዷᦸࠍ⏕⹺ߒ߹ߔ‫ޕ‬
‫ޟ‬ᄢቇᶿ᳸ߩᤨઍ‫ࠆࠇࠊ޿߽ߣޠ‬෩ߒ޿ⅣႺߦኻᔕߒ‫ޔ‬ᢎ
⢒⎇ⓥᵴേߩ⃻႐ߢᛴ߃ߡ޿ߚᄙߊߩ໧㗴ߦขࠅ⚵߻ߚ߼‫ޔ‬
‫ోޟ‬ቇ IT ࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޠ‬᭴▽ߩข⚵ߺߪᆎ߹ࠅ߹ߒߚ‫ޕ‬
ข⚵ߺߩ⚿ᨐ‫ޔ‬ቇ↢߳ߩࡢࡦࠬ࠻࠶ࡊࠨ࡯ࡆࠬߩታ⃻‫ޔ‬ቇ
↢࡮ᢎ⡯ຬ࡮ῳᲣ࡮තᬺ↢ߥߤᄙ᭽ߥᄢቇ㑐ଥ⠪ߩ੤ᵹࠍᷓ
߼ࠆ႐ߩታ⃻‫ޔߤߥ଻⏕ߩࠖ࠹࡝ࡘࠠ࠮ޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߪ
ᢙ‫ࠍ࠻࠶࡝ࡔߩޘ‬ᓧࠆߎߣ߇ߢ߈߹ߒߚ‫ޕ‬35 ਁੱߦ߽਄ࠆ㑐
ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߦ‫ࠄࠇߎޔ‬᏷ᐢ޿ࡔ࡝࠶࠻ࠍឭଏߔࠆ‫ోޟ‬ቇ IT
࠻࡯࠲࡞ࠪࠬ࠹ࡓ‫ޔߪޠ‬ᣣᧄߩ✚วᄢቇߩਛߢ߽ዮᜰߩᖱႎ
೔㆐⋡ᮡࠍ᣿⏕ൻߔࠆߣߣ߽ߦ‫↢࡮┬ఽޔ‬ᓤ࡮ቇ↢ߩᚑ㐳ߩ
ㆊ⒟ࠍ৻⽾ߒߡ⸥㍳ߒߡ޿ߊㆇ↪૕೙ߩ⏕┙߇㊀ⷐߢߔ‫ޕ‬
ߘߩవߦ㑐⷏ᄢቇ߇⋡ᜰߔ‫ޔ‬ᣂߒ޿ᢎ⢒ߪ‫࡝ࠜࡈ࠻࡯ࡐޔ‬
ࠝࠪࠬ࠹ࡓ߿ࠗࡦࡈ࡜ࠍᵴ↪ߒߚ‫੹ޔ‬એ਄ߦ⾰ߩ㜞޿ࠛࡦࡠ
࡯࡞ࡔࡦ࠻ࡑࡀࠫࡔࡦ࠻ࠍታ⃻ߒ߹ߔ‫ޔߚ߹ޕ‬ᓥ᧪ߩࠃ߁ߥ
ᢎຬ߆ࠄఽ┬࡮↢ᓤ࡮ቇ↢߳ߩ৻ᣇㅢⴕߩᢎ⢒ߛߌߢߥߊ‫ޔ‬
ᄙ᭽ߥቇ⠌࡮ᢎ⢒ߩᒻᘒࠍഃㅧߒߡ޿߈߹ߔ‫ޕ‬
‫ࠍࠝ࡝ࠜࡈ࠻࡯ࡐޟ‬ᵴ↪ߒߚࡈࡘ࡯࠴ࡖ࡯ࠬࠢ࡯࡞‫߽ߣޠ‬
޿߁ߴ߈‫ߩߎޔ‬ᣂߒ޿ᢎ⢒ࠍታ⃻ߔࠇ߫‫ޔ‬㑐⷏ᄢቇߪ‫ࠄߐޔ‬
ߦ㝯ജ޽ࠆᄢቇߣߥࠆߎߣ߇ߢ߈ࠆߢߒࠂ߁‫ޕ‬
ࠪࠬ࠹ࡓߢ޽ࠆߣ⹏ଔߢ߈߹ߔ‫ޕ‬
੹ᓟ߽‫ޔ‬㑐⷏ᄢቇߦߪ‫ޔ‬ᣣᧄߩᄢቇߦ߅ߌࠆ IT ൻផㅴߩ
࠻࠶ࡊ࡜ࡦ࠽࡯ߣߒߡ⿛ࠅ⛯ߌࠆߎߣ߇᳞߼ࠄࠇ߹ߔ‫ߩߘޕ‬
ߚ߼ߦᦼᓙߐࠇࠆὐࠍ‫ޔ‬એਅߦ 2 ߟ᜼ߍ߹ߔ‫ޕ‬
╙৻ߦᦼᓙߐࠇࠆߩ߇‫ޔ‬࿑㧝㧠ߩࠃ߁ߦ‫ోޔ‬ቇ IT ࠻࡯࠲
࡞ࠪࠬ࠹ࡓߩߐࠄߥࠆᵴ↪ߦะߌߡ‫ޔ‬ᬺോ࡮⚵❱࡮ㆇ↪࡞࡯
࡞ߩ⷗⋥ߒࠍᬌ⸛ߒ‫ޔ‬ᬺോᡷༀ⸘↹ࠍ╷ቯߔࠆߎߣߢߔ‫ޕ‬
ߘߒߡ‫ߩߘޔ‬ᡷༀ⸘↹ߦၮߠߊᢎ⡯ຬߩข⚵ߺࠍ⛮⛯⊛ߦ
ᣂ
䶤
䶑
ᢎ
⢒
䶺
ታ
⃻
䊘䊷䊃䊐䉤䊥䉥䉕ᵴ↪䈚䈢
䊐䊠䊷䉼䊞䊷䉴䉪䊷䊦
9⾰䈱㜞䈇䉣䊮䊨䊷䊦䊜䊮䊃䊙䊈䉳䊜䊮䊃䈱ታ〣
9ᓥ᧪ဳ䈱৻ᣇㅢⴕ䈱ᢎ⢒䈎䉌䈱⊒ዷ
9ᄙ᭽䈭ቇ⠌䊶ᢎ⢒ᒻᘒ䈱ഃㅧ
ታᣉߒ‫ޔ‬ቯ⌕ߐߖ‫ޔ‬ᬺോᡷༀലᨐࠍ₪ᓧߒߡ޿ߊߎߣ߇㊀ⷐ
䊘䊷䊃䊐䉤䊥䉥䉲䉴䊁䊛
ߢߔ‫ޕ‬
9ቇ⠌䊶ᢎ⢒䈮䈍䈔䉎೔㆐⋡ᮡ䈱᣿⏕ൻ
9ቇᩞ↢ᵴ䈱ో䈩䈮ᷰ䉎ᚑ㐳䈱ㆊ⒟䈱⸥㍳
ㆇ
↪
⏕
┙
㪠㪫ᵴ↪䈮䉋䉎ᬺോᡷༀ⸘↹䈱╷ቯ
9ోቇ㪠㪫䊃䊷䉺䊦䉲䉴䊁䊛䈱䈘䉌䈭䉎ᵴ↪䈮ะ䈔䈢䇮
ᬺോ䊶⚵❱䊶ㆇ↪䊦䊷䊦⷗⋥䈚䈱ᬌ⸛
ᢎຬ
9ᬌ⸛⚿ᨐ䉕ၮ䈮䈚䈢䇮ᬺോᡷༀ⸘↹䈱╷ቯ
ዊቇ↢䌾㜞ᩞ↢
ቇ↢
଻⼔⠪
䉲䉴䊁䊛ၮ⋚
䷣
丱
且
丨
ᢛ
஻
ᬺോᡷༀᵴേ䈱ቯ⌕
9ᬺോᡷༀ⸘↹䈮ೣ䈦䈢䇮⃻႐䈱ᢎ⡯ຬ䈱⛮⛯⊛䈭
ข䉍⚵䉂䈱ታ〣
9ᢎ⡯ຬ䈱ᬺോᡷༀ䈮ะ䈔䈢ข⚵䉂䈱ቯ⌕
9䊂䊷䉺৻ర▤ℂ
ᢎቶⅣႺ
9㔚ሶ㤥᧼
etc.
㪧㪚䊶ᖱႎᯏེ
etc.
9䉴䊙䊷䊃䊐䉤䊮
etc.
䊈䉾䊃䊪䊷䉪ⅣႺ
9ή✢㪣㪘㪥ᢛ஻
etc.
⹺⸽▤ℂ
9䉶䉨䊠䊥䊁䉞ᒝൻ
etc.
࿑㧝㧡 ᣂߒ޿ᢎ⢒ߩታ⃻ߦะߌߚ੹ᓟߩዷᦸ
ᬺോᡷༀലᨐ䈱ታ⃻
࿑㧝㧠 ᬺോᡷༀߦะߌߚ੹ᓟߩዷᦸ
(9)
− 83 −
㧨೎ᷝ㧪 ฦࠪࠬ࠹ࡓߩ⹦⚦
ࠪࠬ࠹ࡓฬ
ࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢ
㧒ࠪࠬ࠹ࡓၮ
⋚
ࠪࠬ࠹ࡓ
Ⓙേᤨᦼ
ࠪࠬ࠹ࡓ⹦⚦
ࠬ࠻࡟ࠬࠍᗵߓߥ޿ࠠࡖࡦࡄࠬ࡮ࡀ࠶࠻ࡢ࡯ࠢၮ⋚ࠍ᭴▽ߒ‫ࠬ࡞ࠗ࠙ޔ‬ኻ╷߿ࠬࡄࡓኻ╷‫ޔ‬ਇᱜࠕࠢ࠮ࠬኻ
ᐕ ᦬ ╷╬ࠍታᣉߒߚᒝ࿕ߢ⏥⍹ߥࠪࠬ࠹ࡓၮ⋚ࠍታ⃻ߒߚ‫ޕ‬ᄢⷙᮨ࠺࡯࠲ࡌ࡯ࠬߩㆇ↪ၮ⋚߽ᢛ߃‫࠲࡯࠺ޔ‬㊂ߩ
Ⴧᄢߦ߽ኻᔕߒߚ‫⛔ߩࡃ࡯ࠨ࡞࡯ࡔޔߚ߹ޕ‬วൻ‫ޔ‬ォㅍࠨ࡯ࡆ߽ࠬታᣉߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
⛔ว⹺⸽ࠪࠬ
࠹ࡓ
ᐕ ᦬
⚂ ਁ +& ߩ࡜ࠗࡈࠨࠗࠢ࡞▤ℂࠍታ⃻ߒ‫ޔ‬ቇ↢߿ᢎ⡯ຬ‫ઁߩߘޔ‬㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯߳ߩᄙᓀߥࠨ࡯ࡆࠬឭଏ
ࠍᡰ߃ࠆ‫౒ޔ‬ㅢߩ⹺⸽ၮ⋚ࠍᢛ஻ߒߚ‫ޕ‬+&ࡄࠬࡢ࡯࠼‫ޔ‬2-+‫ߚߞ޿ߣ࠼࡯ࡢࠬࡄࡓࠗ࠲ࡦࡢޔ‬ᄙᓀߥ⹺⸽ᣇ
ᑼࠍ࠮ࠠࡘ࡝࠹ࠖ࡟ࡌ࡞ߦᔕߓߡ૶޿ಽߌน⢻ߣߒ‫ޔ‬቟ᔃ࡮቟ోߥࠪࠬ࠹ࡓ೑↪ࠍᡰ߃ࠆ‫ޔߦࠄߐޕ‬9GD551
ߦࠃࠅࠬࡓ࡯࠭ߥࠪࠬ࠹ࡓ೑↪߽ᡰេߔࠆ‫ޕ‬
࠺࡯࠲ㅪ៤ၮ
⋚
ᐕ ᦬
ᢎോᖱႎ‫ޔ‬ᢎ⡯ຬᖱႎ‫⸽⹺ޔ‬ᖱႎࠍߪߓ߼ߣߔࠆ‫ޔ‬ቇౝߦሽ࿷ߔࠆᄙጘߦᷰࠆ࠺࡯࠲ࠍ‫ⶄޔ‬ᢙߩᖱႎࠪࠬ࠹
ࡓ㑆ߢㅪ៤࡮หᦼߐߖ‫৻ޔ‬ర▤ℂߔࠆ‫ޕ‬ㅪ៤ߐߖࠆ࠺࡯࠲ߪዊቇᩞ߆ࠄᄢቇ࡮ᄢቇ㒮߹ߢߩోᖱႎߢ޽ࠆ‫ޕ‬
+% ࠞ࡯࠼
ᐕ ᦬ ႎ┵ᧃߩࡠࠣࠗࡦ‫ޔ‬ஜᐽ▤ℂ‫ޔ‬಴ᰳ▤ℂ‫ޔ‬࿑ᦠ㙚‫⸽ޔ‬᣿ᦠ⥄േ⊒ⴕ╬ߦᵴ↪ߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬዁᧪⊛ߦߪ㔚ሶࡑ
ቇ↢⸽ߥࠄ߮ߦᢎ⡯ຬ⸽߿ᬺ⠪౉ㅌ಴ࠞ࡯࠼╬ࠍ +% ࠞ࡯࠼㧔(GNKEC㧕ൻߒߚ‫౉ޕ‬㙚▤ℂ‫ࡦࠦ࠰ࡄޔ‬ᢎቶ߿ᖱ
ࡀ࡯ߥߤߦ߽ᵴ↪߇ᬌ⸛ߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬
࠮ࠠࡘ࡝࠹ࠖ࡟ࡌ࡞ߦᔕߓ‫ޔ‬+% ࠞ࡯࠼⹺⸽߿ᚻߩ߭ࠄ㕒⣂⹺⸽ࠍⴕ޿‫౉ޔ‬㙚ࠦࡦ࠻ࡠ࡯࡞ࠍታᣉ‫ࡠޔߚ߹ޕ‬
౉㙚▤ℂࠪࠬ
࠹ࡓ
ᐕ ᦬ ࠣᖱႎߩ෼㓸߽น⢻ߢ޽ࠆ‫ޕ‬+6 ࠮ࡦ࠲࡯෸߮৻ㇱߩᣉ⸳߆ࠄㆇ↪߇㐿ᆎߐࠇߚ‫ޕ‬዁᧪⊛ߦߪ⋙ⷞࠞࡔ࡜ߣߩ
ࡐ࡯࠲࡞ࠪࠬ
࠹ࡓ
ᐕ ᦬ ࡓߣㅪ៤ߒߡᖱႎ࡮ࠨ࡯ࡆࠬߩ౉ᚻࠍᡰ߃ࠆ‫ޔߚ߹ޕ‬୘೎ࡔ࠶࠮࡯ࠫ߿ᄢቇ߆ࠄߩ߅⍮ࠄߖ࡮ભ⻠ᖱႎߥߤ
505
ᐕ ᦬
ㅪേ‫ޔ‬࿦ఽߩ⊓ਅᩞ▤ℂߥߤߦࠃࠅ‫ޔ‬㜞ᐲߥోቇ⊛࠮ࠠࡘ࡝࠹ࠖ᭴▽ߦ೑↪ߔࠆߎߣ߇ᬌ⸛ߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ቇ↢࡮↢ᓤ࡮ఽ┬࡮࿦ఽ෸߮ῳᲣ߿ᩞ෹㧔තᬺ↢㧕ߘߒߡᢎ⡯ຬࠍኻ⽎ߣߒߚᖱႎ౒᦭ၮ⋚‫ޕ‬ቇౝฦࠪࠬ࠹
ߩ⊓㍳࡮ෳᾖ‫ޔ‬᝼ᬺ↪࡟ࠫࡘࡔឝタߣ޿ߞߚᯏ⢻߽߽ߟ‫ޕ‬
ࡈࠔࡒ࡝࡯ࠞ
ᐕ ᦬
࡞࠹ࠪࠬ࠹ࡓ
㑐ᄢࡈࠔࡒ࡝࡯ߩ੤ᵹߩ႐ࠍឭଏߔࠆ‫ޕ‬୘ੱࡍ࡯ࠫߩ૞ᚑ‫ޔ‬ᣣ⸥߿ߘࠇߦኻߔࠆࠦࡔࡦ࠻ߩ⊓㍳࡮ෳᾖ‫ࡔޔ‬
ࡦࡃ࡯ᬌ⚝‫ߩߤߥ࠼࡯ࡠࡦ࠙࠳࠼࡯ࡠࡊ࠶ࠕ࡞ࠗࠔࡈޔ‬ᯏ⢻ࠍᜬߟ‫ޕ‬
ᓥ᧪‫ޔ‬ฦቇㇱ߿㑐ଥㇱ⟑ߩᢎ⡯ຬ߇୘೎ߦ଻ᜬߒߡ޿ߚቇ↢ᖱႎࠍ৻ర▤ℂߒ‫ోޔ‬ቇ⊛ߦ౒᦭ߔࠆߎߣߢ‫ޔ‬
ቇ↢৻ੱ߭ߣࠅߦኻߔࠆ߈߼⚦߆ߥᜰዉࠍน⢻ߣߒߚ‫ޔߚ߹ޕ‬ㄦㅦߥᗧᕁ᳿ቯ߿ᣉ╷ዷ㐿ࠍᡰេߔࠆᄙᰴర
ಽᨆࠪࠬ࠹ࡓ㧔ᖱႎߩⶄᢙ㗄⋡ߩᄙ㕙⊛ߥಽᨆ㧕߿࠺࡯࠲ࡑࠗ࠾ࡦࠣ㧔ᗵᕈಽᨆ㧕߳ߩᵴ↪੍߽ቯߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ቇ੐㧔ጁୃ࡮
ᚑ❣࡮ቇ☋㧕
ࠪࠬ࠹ࡓ
ᐕ ᦬ ⸘↹╷ቯᤨߩࠪࡒࡘ࡟࡯࡚ࠪࡦ߿ࡕ࠺࡞ᯏ⢻߽ᜬߟ‫ޔߦࠄߐޕ‬ጁୃࠪࠬ࠹ࡓ߿ᤨ㑆ഀࠪࠬ࠹ࡓ╬ߣߩࠪ࡯ࡓ
ቇⴚᖱႎࠪࠬ
࠹ࡓ
ᐕ ᦬
⎇ⓥᬺ❣߿⎇ⓥ⺰ᢥߥߤ‫ޔ‬ᄢቇ߇ᚲ⬿ߔࠆቇⴚᖱႎ߿ࠦࡦ࠹ࡦ࠷ߩ࠺ࠫ࠲࡞ൻ࡮࠺࡯࠲ࡌ࡯ࠬൻࠍᐢ▸࿐ߦ
ⴕ߁‫ޕ‬ᢎຬ߇ᖱႎ౉ജߔࠆ㓙ߦߪ‫ޔ‬9GD ↹㕙ߦട߃‫౉⺋ޔ‬ജ࠴ࠚ࠶ࠢࠍⴕ߁ࡑࠢࡠߩઃ޿ߚ 'ZEGN ࠪ࡯࠻߽೑
↪น⢻‫౉ޕ‬ജᖱႎߪฦ⒳↳⺧࡮⊓㍳↪ߩᏭ␿૞ᚑߦ߽ᵴ↪น⢻ߢ޽ࠆ‫ࠬ࡯ࡌ࠲࡯࠺ޔߦࠄߐޕ‬ൻߐࠇߚቇⴚ
ᖱႎߩᬌ⚝ᯏ⢻ߩలታൻ߿‫ޔ‬ቇᄖ࠺࡯࠲ࡌ࡯ࠬߣߩㅪ៤ߦࠃࠅ‫ޔ‬ቇౝᄖ߳ߩᖱႎ⊒ାࠍᡰេߔࠆ‫ޕ‬
࿑ᦠ㙚ࠪࠬ࠹
ࡓ
ᐕ ᦬
✚วᄢቇߦㆡߒߚᄢⷙᮨ࿑ᦠ㙚ࠪࠬ࠹ࡓ߳೚ᣂߐࠇߚ‫ਁ ޕ‬ౠߩ⬿ᦠ▤ℂߦኻᔕߔࠆ‫࡜ࡉࠗ࡜ࠗࡑޔߚ߹ޕ‬
࡝࡮9GD ⾉಴੍⚂ᯏ⢻ߥߤߢ೑ଢᕈࠍะ਄ߐߖߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ࠠࡖ࡝ࠕᡰេ
ࠪࠬ࠹ࡓ
ᐕ ᦬
ᣢሽࠪࠬ࠹ࡓߩ೚ᣂߦࠃߞߡ‫ޔ‬ᠲ૞ᕈࠍะ਄ߐߖ‫ޔ‬ฦ⒳ߩᬌ⚝ᯏ⢻࡮ᵴേᡰេᯏ⢻ࠍలታൻ‫ࠩ࠺ࠕ࡝ࡖࠠޕ‬
ࠗࡦᯏ⢻߽ᒝൻߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ࡐ࡯࠻ࡈࠜ࡝
ࠝࠪࠬ࠹ࡓ
⛮⛯
ቇ⠌ᚑᨐࠍ⫾Ⓧ‫ޔ‬ᚑ㐳ㆊ⒟ࠍ⸥㍳ߒߡ‫ޔ‬ቇ↢ߩ 2&%# ࠨࠗࠢ࡞ߦၮߠߊᚑ㐳ࠍᡰេߔࠆ‫੹ޕ‬ᓟ‫ޔ‬ዊቇᩞ߆ࠄ㜞
ᩞ߹ߢߩఽ┬࡮↢ᓤߩᖱႎ߽⫾Ⓧߒ‫ޔ‬ᢎຬ࡮଻⼔⠪߽ߘߩᖱႎࠍ౒᦭น⢻ߣߔࠆߎߣ߇ᬌ⸛ߐࠇߡ޿ࠆ‫ޕ‬
GNGCTPKPI
ࠪࠬ࠹ࡓ
⛮⛯
%'#55CMCK ࠍᵴ↪‫ࠍ࠷ࡦ࠹ࡦࠦ࡞࠲ࠫ࠺ޕ‬ᵴ↪ߒߚ㆙㓒ᢎ⢒࡮୘೎ቇ⠌ߥߤ‫ޔ‬ᄙ᭽ߥቇ߮ߩᯏળࠍឭଏߔࠆ‫ޕ‬
ᱜ⺖ᢎ⢒ߣㅪേߐߖ‫ޔ‬9GD ਄ߢߩ੍⠌࡮ᓳ⠌ߦᵴ↪ߔࠆข⚵ߺ߽ᆎ߹ߞߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ࡎࠬ࠻߆ࠄࠝ࡯ࡊࡦ♽߳⒖ⴕ࡮೚ᣂ‫ߩࡓ࡜ࡘࠠ࡝ࠞޕ‬ᄙ᭽ൻ߳ᨵエߦኻᔕน⢻ߢ‫✬ࡓ࡜ࡘࠠ࡝ࠞޔ‬ᚑ߿ቇ⠌
࡟ࠬߥ࠺࡯࠲ㅪ៤ࠍታ⃻ߒߡ޿ࠆ‫ޕ‬
ஜᐽ▤ℂࠪࠬ
࠹ࡓ
ᐕ ᦬
⥄േ⸘ེ᷹ߣߩㅪ៤ߦࠃࠅ‫⸻ޔ‬ᢿ࠺࡯࠲෼㓸ߩㄦㅦൻࠍታ⃻‫ޕ‬ஜ⸻⚿ᨐߩ㑛ⷩ㧔ࡈࠖ࡯࠼ࡃ࠶ࠢ㧕‫⸘⛔ޔ‬ᯏ
⢻ߩะ਄ߦࠃࠅ‫ޔ‬ᜰዉ࡮ࠞ࠙ࡦ࠮࡝ࡦࠣߩలታ߽ᡰេߔࠆ‫ޕ‬
ᔃℂ⋧⺣ࠪࠬ
࠹ࡓ
ᐕ ᦬
⋧⺣ߩ࠺࡯࠲ࠍ৻ర⊛ߦ▤ℂߔࠆ‫⫾ޕ‬Ⓧߐࠇߚ࠺࡯࠲ࠍၮߦߒߚ‫ޔ‬ᜰዉ߿ࠤࠕࠍలታߐߖߡ޿ߊߎߣ߇น⢻
ߢ޽ࠆ‫ޕ‬
಴Ꮸ▤ℂࠪࠬ
࠹ࡓ
ᐕ ᦬
ቇ↢⸽ࠍ⥄േߢ⺒ߺขࠅ‫ޔ‬಴Ꮸ࠺࡯࠲ߣߒߡ෼㓸ߒ‫ޔ‬᝼ᬺᡰេࠪࠬ࠹ࡓߣㅪ៤ߔࠆߎߣߢ‫ޔ‬಴Ꮸ⺞ᩏߩ⽶ᜂ
ᷫ‫ޔ‬಴Ꮸ࠺࡯࠲ߩㄦㅦߥ㐿␜╬ࠍታ⃻‫ޕ‬
ᩞ෹ળ࡮ᢎ⢒
ᓟេળ▤ℂࠪ
ࠬ࠹ࡓ
ᐕ ᦬
ࡎࠬ࠻߆ࠄࠝ࡯ࡊࡦ♽߳⒖ⴕ‫ޕ‬ฦ⒳ⴕ੐ߩ᩺ౝ߿಴ᰳㅪ⛊ࠍⴕ߁ࠦࡒࡘ࠾ࠤ࡯࡚ࠪࡦᯏ⢻ࠍㅊടߒߚ‫ޔߚ߹ޕ‬
ᩞ෹ࡐ࡯࠲࡞‫ޔ‬ῳᲣࡐ࡯࠲࡞ߣㅪ៤ߒߡ‫ࠖ࠹࠾ࡘࡒࠦޔ‬ᒻᚑࠍᡰេߔࠆ‫ޕ‬
⽷ോࠪࠬ࠹ࡓ
ᐕ ᦬
ࡎࠬ࠻߆ࠄࠝ࡯ࡊࡦ♽߳⒖ⴕ‫ޕ‬ฦ⒳ᾖળ‫ޔ‬ᬌ⚝ᯏ⢻ᒝൻ߿‫ߩ⾌⎇⑼ޔ‬ၫⴕ⁁ᴫᾖળᯏ⢻ߦࠃࠅ‫ޔ‬⡯ຬᬺോࠍ
ࠨࡐ࡯࠻ߔࠆ‫ޕ‬
ੱ੐ࠪࠬ࠹ࡓ
ᐕ ᦬ ࡎࠬ࠻߆ࠄࠝ࡯ࡊࡦ♽߳⒖ⴕ‫⛎ޕ‬ਈ᣿⚦ߩ 9GD ൻߥߤߦࠃࠅ‫ޔ‬ᢎ⡯ຬߩ೑ଢᕈࠍะ਄ߐߖࠆ‫ޕ‬
( 10 )
− 84 −
事業報告
2011年度
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
2011年度 事業報告
センター組織
昭和57( 1982 )年 4 月 1 日、千里山キャンパスに「関西大学情報処理センター」が設置さ
れ、平成16( 2004 )年 4 月 1 日、同キャンパス内にある円神館への移転に伴い「関西大学イ
ンフォメーションテクノロジーセンター(通称 IT センター)」へ名称変更された。コンピュ
ータ・ネットワークシステムの管理運営にあたっては、学長傘下の全学的な組織として、
「IT
センター委員会」がその役割を担っている。
同委員会は、センター所長、副所長*1、及び法、文、経済、商、社会、政策創造、外国語、
人間健康、総合情報、社会安全、システム理工、環境都市、化学生命の各学部から 1 名、学
長補佐から 1 名、総務局長、学長室長、学術情報事務局長、学術情報事務局次長の合計19名
で構成されている。
同委員会の目的は、コンピューターシステムと学内ネットワークを整備し、教育・研究の
充実ならびに事務効率を向上させることにある。また、同委員会では、IT センター業務の自
己点検、評価を行うため、「 IT センター自己点検・評価委員会」を設置している。加えて、
所員 5 名が各システムの有効活用のため、技術支援を行っている。
なお、事務組織として、ネットワークの運用、教育・研究活動の支援、マルチメディアコ
ンテンツ管理などを行うシステム管理課、システムの設計、開発及び運用、保守を行うシス
テム開発課とがある。
学 長
ITセンター委員
ITセンター
所 長
副所長
所 員
次 長
システム管理課
課長
課員
システム開発課
課長
課員
運営委員会*2
所員会議
*1 副所長は各学部からの委員のうち、 1 名が兼ねる。
*2 2010年度は開催せず。
− 87 −
自己点検・評価委員会
ITセンター委員会委員
ITセンター自己点検・評価委員会
2011年 4 月 1 日
所 属
資 格
長 (文)教
所
2011年 4 月 1 日
氏 名
授 柴 田 一
所 属
資 格
所
長 (環境都市)教授 荒
副
副
所
長 (環境都市)教授 荒
川
雅
裕
社
法
学
部 准
教
授 今
野
正
規
政策創造学部 教
文
学
部 准
教
授 小 林 剛
総合情報学部 准
部 教
授 野
坂
博
南
システム理工学部 准
部 教
授 川
上
智
子
文
部 教
授 与謝野 有 紀
経
政策創造学部 教
授 足
会
学
部 教
氏 名
川
雅
裕
授 与謝野 有 紀
授 足
立
幸
男
教
授 小
林
孝
史
教
授 榎
原
博
之
部 教
授 本
村
康
哲
部 教
授 本
西
泰
三
男
学術情報事務局 局
長 水
野
浩
二
外 国 語 学 部 准 教 授 水 本 篤
学術情報事務局 次
長 得
永
義
則
人間健康学部 助
教 窄 山 太
システム管理課 課
長 中
芝
義
之
総合情報学部 准
教
授 小
林
孝
史
システム開発課 課
長 鎌
田
正
彦
社会安全学部 助
教 河
野
和
宏
システム理工学部 准
教
授 榎
原
博
之
化学生命工学部 教
授 矢
木
秀
治
佐 (システム)教授 新
井
泰
彦
経 済
商
学
学
社 会
学
学 長
補
立
幸
総
務
局 局
長 五
藤
勝
三
学
長
室 室
長 岡
田
弘
行
学術情報事務局 局
長 水
野
浩
二
学術情報事務局 次
長 得
永
義
則
学
済
学
委員の交代
所 属
社
会
学
2011年10月 1 日
資 格
部 教
政策創造学部 教
商
学
部 准
教
氏 名
授 久
本
博
行
授 岡
本
哲
和
授 馬 場 一
委員の退任
委員の交代
所 属
資 格
学
部 専任講師 水
法
経
済
商
学
学
経
氏 名
野
吉
章
部 准
教
授 稲 葉 大
部 准
教
授 北
山
弘
樹
部 教
授 久
本
博
行
政策創造学部 教
授 岡
本
哲
和
社
会
学
所 属
2011年10月 1 日
− 88 −
済
学
2011年10月 1 日
資 格
部 教
氏 名
授 本
西
泰
三
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
ITセンター所員
ITセンター次長
2011年 4 月 1 日
所 属
文
経
学
済
商
学
社
学
会
資 格
学
役 職
氏 名
部 教
授 本
村
康
哲
部 教
授 本
西
泰
三
部 准
教
部 教
システム理工学部 准
次
授 徳
淵
丸
領
正
氏 名
長 得
授 馬 場 一
授 間
教
2011年 4 月 1 日
永
義
則
システム管理課
2011年 4 月 1 日
吾
役 職
孝
課
氏 名
長 中
芝
義
之
6 等 級 専 任 職 夏 田 望
所員の交代
所 属
2011年10月 1 日
資 格
氏 名
外 国 語 学 部 准 教 授 水 本 篤
所員の退任
所 属
経
済
学
2011年10月 1 日
資 格
部 教
氏 名
授 本
西
泰
三
専
任
職
員 柿
本
昌
範
専
任
職
員 稲
葉
修
造
専
任
職
員 徳
永
賢
太
専
任
職
員 西
脇
和
彦
専
任
職
員 笹 川 剛
専
任
職
員 藤
専
任
職
員 三知矢 真 希
専
任
職
員 榊
原
和
弘
専
任
職
員 北
野
秀
樹
専
任
職
員 村
田
直
也
特
任
嘱
託 山
本
良
成
定
時
職
員 筒 井 忍
定
時
職
員 藤
井
井
泰
香
彦
苗
システム開発課
2011年 4 月 1 日
役 職
課
− 89 −
氏 名
長 鎌
田
正
彦
6 等級専任職 大
西
貞
行
補
佐 内
藤
郁
郎
田
吉
史
専
任
職
員 砂
専
任
職
員 小野田 高 志
専
任
職
員 長
畑
俊
郎
専
任
職
員 渕
上
裕
一
専
任
職
員 温
井
章
文
専
任
職
員 宮
口
岳
士
専
任
職
員 森
田
弘
一
専
任
職
員 久
住
友
人
特
任
嘱
託 多賀谷 勝 敏
定
時
職
員 江 口 真知子
委員会活動
IT センターは、各委員会活動を経て運営されている。2011(平成23 )年度に開催された
会議と議事は以下のとおりである。
2011年 8 月31日(第 3 回)
IT センター委員会
議 題
2011年 6 月15日(第 1 回)
1 平成24年度予算(案)について
議 題
2 「関西大学自己点検・評価委員会 大
1 平成23年度 IT センター実施事業に
学部門委員会」への委員推薦について
ついて
3 その他
2 システム改善提案シートについて
2011年10月 5 日(第 4 回)
3 教職員向けリモートデスクトップの
再開について
[Ⅰ] 審議事項
4 IT センターの開館時間について
1 IT センター委員会委員の構成について
5 平成23年度 IT センター年報の寄稿
2 IT センター所員の推薦について
3 IT センター運営委員会の構成について
依頼について
4 IT センター自己点検・評価委員会の
6 平成23年度 IT センター委員会名簿
構成について
について
5 学術認証フェデレーション(GakuNin)
7 平成24年度 IT センター検討項目に
ついて
8 IT センターガイダンスの実施予定に
への参加について
[Ⅱ] 報告事項
ついて
1 IT センター利用申請の一括登録につ
9 IT に係る施策、イベントの業務報告
いて
について
2 SPAM メール対策機能の運用変更に
10 平成22年度利用統計について
ついて
11 その他
3 学期 IT センターガイダンスの実施
2011年 7 月27日(第 2 回)
について
議 題
2011年11月 2 日(第 5 回)
議 題
1 平成24年度予算(案)について
1 IT 政策専門部会の活動報告について
2 IT に係る施策、イベント等の業務報
2 セキュリティポリシー策定について
告について
3 その他
3 その他
− 90 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
3 学術認証フェデレーション(学認:
2011年12月 7 日(第 6 回)
GakuNin )について
議 題
4 IT センターの開館時間短縮について
1 IT に係る施策・イベント等の業務報
5 その他
告について
2 セキュリティポリシー策定について
2011年 5 月18日(第 2 回)
3 その他
議 題
1 無線 LAN 活用ガイダンスの開催に
2012年 1 月18日(第 7 回)
ついて
議 題
1 学内ネットワークの運用変更について
2 ステーションにおけるオンデマンド
印刷環境の構築について
2 汎用ホームページサービス開始につ
3 セキュリティポリシーの作成について
いて
3 旧メールアドレスの運用について
4 提案シートの提出状況について
4 セキュリティポリシー策定について
5 その他
5 公衆無線 LAN 導入について
2011年 6 月29日(第 3 回)
6 その他
議 題
2012年 3 月 7 日(第 8 回)
1 提案シートの提出状況について
議 題
2 平成24年度 IT センター予算項目に
ついて
1 平成24年度事前着手承認について
3 理工系学部ギガ化のネットワーク構
2 パスワード有効期限廃止について
成について
3 高度計算サーバ、MARC/SAS のサ
4 セキュリティポリシー策定について
ービス停止について
5 その他
4 その他
2011年 7 月20日(第 4 回)
※台風のため中止
議 題
IT センター運営委員会
1 平成24年度 IT センター予算項目に
(平成23年度は開催せず)
ついて
2 提案シートの提出状況について
3 セキュリティポリシー策定について
IT センター所員会議
4 その他
2011年 4 月20日(第 1 回)
議 題
1 平成22年度教育研究用システム利用
統計について
2 平成23年度 IT センター実施事業に
ついて
− 91 −
2011年 8 月24日(第 5 回)
2011年12月21日(第 9 回)
議 題
議 題
1 平成24年度 IT センター予算項目に
1 理工系学部ギガネットワーク新運用
ついて
案について
2 提案シートの提出状況について
2 汎用ホームページサービスについて
3 セキュリティポリシー策定について
3 公衆無線 LAN について
4 その他
4 セキュリティポリシー策定について
2011年 9 月16日(第 6 回)
5 その他
議 題
2012年 1 月18日(第10回)
1 セキュリティポリシー策定について
議 題
2 IT センター利用申請( Web )の方
1 パスワード有効期限の運用変更につ
法について
いて
3 所員会議の構成について
2 研究用ログインサーバと個人ホーム
4 その他
ページサービスの運用変更について
2011年10月19日(第 7 回)
3 その他
議 題
2012年 3 月 7 日(第11回)
1 IT 政策専門部会の活動報告について
議 題
2 旧メールアドレスの運用終了につい
1 教研ファイルサーバのクラウドサー
て
ビス利用について
3 英語版 IT センターホームページの
2 次年度のプロキシ運用について
構築について
3 成績発表のスマートフォン対応につ
4 その他
いて
2011年11月16日(第 8 回)
4 その他
議 題
1 今期所員会議の成果物について
2 理工系 3 学部における学生カルテの
IT センター自己点検・評価委員会
テスト運用について
2011年 7 月 6 日(第 1 回)
3 次年度 IT センターサービス運用の
議 題
課題について
1 IT センター自己点検・評価委員会副
4 セキュリティポリシーのセンター委
委員長の選出について
員会での審議状況について
2 自己点検報告書の作成について
5 ガイダンス(無線 LAN )の実施報
3 その他
告について
6 車椅子用座席の運用について
7 ITNavi2012年版の作成について
8 IT センター Web サイト(英語版)
トップページについて
− 92 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
活 動 報 告
今年度の活動については、情報通信基盤の整備として、教育・研究用ネットワークの高速
化(第 1 ステップは理工系第 4 学舎)、およびメールウィルスチェックシステムの更新を実
施。利用者が簡単かつ安全にネットワークを利用出来る環境を構築するとともに、運用方針
の大幅な変更を行った。
e ラーニングの教材開発支援においては、iTunes® U、Podcast、ストリーミングサーバ、
動画配信システム、そして LMS( Learning Management System )である CEAS/Sakai シ
ステム等、それぞれのシステムの利活用を推進するため、教員の協力のもとに種々のコンテ
ンツ制作を積極的に行った。
システム開発および運用については、学内各部署からの要望や業務内容を検討、協議し、
必要不可欠な案件から開発や改善を実施、業務の効率化を推進した。
また、IT センターでは、ICT( Information and Communication Technology )の進歩に
対応すべく、年度毎に事業計画を策定しているが、今後の IT 政策として、モバイル端末、特
にスマートフォン等の携帯情報端末の急速な普及に伴い、教育・研究の様々な状況で利用さ
れることを想定し、①システムのクラウド化 ②無線 LAN の充実 ③ e ラーニングの普及 ④ e ポートフォリオの促進を前提に、今後のサービス向上を図って行くことにしている。
1 教育・研究支援
センター内オープン PC コーナー 2 設置パソコンを全面リプレースした。
バリアフリー促進のため、センター内オープン PC コーナー 1 および 3 に、車椅子用デ
スクを 2 机設置した。
教員用のホームページ公開などに利用されている研究用 login サーバーに加え、仮想サ
ーバー( VMWare )マシンを別途設け、汎用ホームページサービスを開始した。
開設二年目を迎えた高槻ミューズキャンパス(社会安全学部・社会安全研究科)ならび
に堺キャンパス(人間健康学部)における保守を充実させ、サポート体制と運用を確立
させた。
2 ネットワーク整備
千里山キャンパス理工系学舎(第 4 学舎)のギガビット化を実施し、より高速な通信イ
ンフラを敷設した。
グローバル IP アドレスで管理されている千里山キャンパスの教育・研究用ネットワーク
において、接続時の利便性向上のため、理工系学舎の個人研究室を中心に MAC アドレ
ス認証を採用、運用を開始した。
− 93 −
メールフィルタリングを強化したウィルスチェック・スパム対策システムを更新した。
2012年 4 月から開設された留学生別科(南千里国際プラザ)へ 1 G の光回線を敷設し、
MAC アドレス認証対応ネットワークが開通した。
3 マルチメディアコンテンツ
大学紹介や模擬講義、外国語の教材など215コンテンツ*1 が iTunes® U *2 でリリースされ
た。
「ピア・コミュニティ入門」、「プロフェッショナルのまなざし」等の講義をはじめ、「対
談:東日本大震災を考える」等、各シンポジウム、フォーラムの収録、編集を行った。
2012 年 4 月 か ら 開 設 さ れ た 留 学 生 別 科 に お け る e ラー ニ ン グ コ ン テ ン ツ を Sakai
SCORM2004規格*3 に準拠し制作した。
SNS システムの改修を行い、コミュニティ内の共有スケジュール機能、トピック毎の公
開/非公開の設定機能等を追加した。
4 広報
従来までの集合講義型ガイダンスに加え、新たにイベント型ガイダンスを企画。キャン
パス内の屋内外にガイダンスブースを設け、センターサービスの利用案内を行った。
千里山キャンパスで実施されている利用者向け講習会の開催会場を広げ、高槻ミューズ
キャンパスならびに堺キャンパスでも実施することとした。
5 開発
図書館関係機関システム(学内の資料室、研究所の資料管理システム:平成23年12月稼動)
構成機器・システムとも老朽化が進み、安定運用の継続が困難となっていたため、現
状の業務に適合するよう新たなパッケージシステム(りいぶる)を導入した。
MLR(視聴覚教材検索管理)システム(平成23年11月稼動)
汎用機上の利用者データとの連携を前提に稼動していた旧システムを再開発するとと
もに、サーバーリプレースを実施した。
統合ポートフォリオシステム(平成23年、パイロットシステムの開発)
各ポートフォリオシステムの成果物を統合管理することを目的としたシステムで、開
発コストの削減とデータ量の拡張が可能な Azure(アジュール)*4 環境の活用を想定。第
*1 2011年 5 月17日公開時点
*2 米国アップル社が提供するコンテンツ配信サービス。著名大学の講義や授業、研究デモ、キャンパ
スツアー等を無料で見ることが出来る。
*3 Sharable Content Object Reference Model:e ラーニングにおけるコンテンツ共有化のための標準
規格。
*4 Microsoft 社が提供するクラウドサービス向けプラットフォーム。
− 94 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
1 段階となるパイロットシステムの開発を終えた。
東京センター支援システム(平成23年 4 月稼動)
東京センターが所管する各種講演会、セミナーの実施、カスタマーサービスのための
CRM( Customer Relationship Managemant )システムを、NetSuite が提供するクラ
ウドサービスを利用し構築した。
出勤管理システム(電子出勤簿システム:平成23年 9 月稼動)
非常勤講師、SA・TA 等を対象とする出退勤管理システムを開発した。
保護者ポータル(平成23年 5 月稼働)
学部生父母を対象としたインフォメーションシステム「保護者ポータル」を開発し、
サービス提供を開始した。
6 システム運用
データ連携システム
新たに稼動した各システムとのデータ連携対応を実施。また連携時における、データ
の整合性チェック機能を実装し精度を向上させた。
インフォメーションシステム
「お知らせ」のカテゴリー化を行う等、ユーザビリティーの向上を図るとともに、構造
の細部を再点検しレスポンス向上に努めた。
学事システム
「スマートフォン版成績発表」を春学期よりサービス開始。文部科学省の指針により必
須業務となった「教職カルテ機能」を実装。その他、研究科新設、学則変更等への対応
を実施。
証明書自動発行システム
研究科新設への対応を実施した。
授業支援システム・シラバスシステム
シラバスにおけるレイアウト変更・項目追加に対応した。
学生カルテシステム
(授業を切り口とした)教員向けサービス機能、指導・相談管理機能の強化を行った。
出席管理システム
ユーザーインターフェースの改良とレスポンス向上を行った。
学術情報システム
システム内の「変換サーバー」を更新し、データ抽出時などにおけるレスポンスを大
幅に改善した。
奨学金システム
日本学生支援機構の提供する Web システム「スカラーネット」との共存対応を実施。
− 95 −
また管理帳票系機能の追加等を行った。
クラブ管理システム
活動記録について、「学生カルテシステム」との連携機能を実装した。
健康管理システム
各キャンパスの学生健康診断実施時におけるネットワーク機器構成を見直し、会場設
営と健康診断の効率化を図った。
BI( Business Intelligence )ツール
新司法試験と設置科目との相関分析(法科大学院)、奨学生の成績推移分析(奨学支援
グループ)などで活用がなされた。
初中高教務システム(ミューズキャンパス・北陽キャンパス)
健診機能、帳票機能の充実を行った。
初中高ポートフォリオシステム
コアシステム( OSL *5 )をバージョンアップ。ユーザーインタフェースを中心に各機
能を向上させた。またこれに併せ、授業での活用範囲が大きく拡大された。
法人システム(人事システム・財務システム)
事務組織変更へのシステム対応を実施した。
その他
KU e ポートフォリオシステム、キャリア支援システム、SNS システム、図書館シス
テム、初中高図書システム、試薬管理システム、教育後援会システム、校友会システム
等、各システムの機能拡張、改善を行った。
*5 オラクル社が提供するポートフォリオシステム:Oracle Student Learning
− 96 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
センター利用状況
(2011.4.1∼2012.3.31)
1 教育・研究システム申請状況
⑴ IT センター利用申請数
ア 研究用 login サーバ利用
合
計
国 際 部
臨 床 心 理
会計専門職大学院
法科大学院
文 化 交 渉
理
専 任 教 育 職 員 45 109 53 50 58 24 44 25 46 23 95 57 61 0
特任教育職員特別契約教授 2 18 7 2 5 2 2 0 3 0 9 4 8 0
客 員 教 授 等 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
大 学 院 生 85 400 59 69 100 12 139 − 58 20 − − − 779
そ
の
他 0 0 1 1 1 1 0 0 1 0 1 1 0 1
心
工学部/理工研究科
化 学 生 命
環 境 都 市
シ ス 理 工
社 会 安 全
語
総 合 情 報
国
会
人 間 健 康
外
商
済
政 策 創 造
社
経
文
法
学部・研究科
− 0 26 11 9 4 740
− 0 3 3 2 0 70
− 4 0 0 0 0
4
52 35 290 99 59 − 2256
0 12 2 0 1 0 23
その他…特任外国語講師、研究員など
イ 電子メール・学外 Web 利用
合
計
国 際 部
臨 床 心 理
会計専門職大学院
法科大学院
理
文 化 交 渉
心
工学部/理工研究科
化 学 生 命
環 境 都 市
シ ス 理 工
社 会 安 全
語
総 合 情 報
国
会
人 間 健 康
外
商
済
政 策 創 造
社
経
文
法
学部・研究科
専 任 教 育 職 員 46 109 53 50 58 24 44 25 46 23 95 57 61 0 9 0 26 11 0 4 741
特任教育職員特別契約教授
2 18 4 2 5 2 0 0 3 0 9 4 8 0 2 0 3 3 0 0
65
客 員 教 授 等
0 0 0 2 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 5 2 0 0 0
11
大 学 院 生 87 424 59 70 101 13 150 ― 59 20 ― ― ― 782 72 36 302 104 59 ― 2338
学
部
生 3006 4220 3326 3152 3603 1530 534 680 755 561 2136 1301 1357 740 ― ― ― ― ― ― 26901
そ
の
他
5 12 8 7 7 3 16 0 2 2 8 4 3 5 2 21 37 2 0 1 145
その他…非常勤講師、研究員など
⑵ 高度計算サーバ利用申請数
合
計
国 際 部
臨 床 心 理
会計専門職大学院
法科大学院
理
文 化 交 渉
心
工学部/理工研究科
化 学 生 命
環 境 都 市
− 97 −
シ ス 理 工
語
その他…研究員など
社 会 安 全
総 合 情 報
商
済
1 12
0 0
0 0
0 1
0 0
0 0
人 間 健 康
5 0 10
0 0 0
0 0 0
1 − 0
0 0 0
0 0 0
経
専任教育 職員
特任教育職員特別契約教授
客 員 教 授 等
大 学 院 生
学
部
生
そ
の
他
国
政 策 創 造
外
会
3
0
0
0
0
0
社
8 14 13
1 0 1
0 0 0
0 0 3
0 0 0
0 0 0
文
法
学部・研究科
4 26 9 8 − − 0 3 3 0 1 120
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 − − − 10 0 0 0 0 0 − 15
0 0 6 0 4 − − − − − − 10
0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
2 教育・研究システム利用状況
( 1 )IT センターホームページ利用
ア 月別ページビュー数
㪉㪌㪇㪃㪇㪇㪇
㪉㪇㪇㪃㪇㪇㪇
丙丶 ䷷ 丒 两丶 ᢙ
㪈㪌㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪌㪇㪃㪇㪇㪇
㪇
㪋᦬
㪌᦬
㪍᦬
㪎᦬
㪏᦬
㪐᦬
㪈㪇᦬
㪈㪈᦬
㪈㪉᦬
㪈᦬
㪉᦬
䊕䊷䉳䊎䊠䊷ᢙ 㪉㪋㪋㪃㪉㪋㪍㩷 㪈㪍㪍㪃㪎㪊㪐㩷 㪈㪏㪐㪃㪋㪊㪉㩷 㪈㪎㪋㪃㪈㪌㪊㩷 㪍㪋㪃㪐㪉㪉㩷 㪈㪉㪋㪃㪐㪇㪇㩷 㪈㪎㪋㪃㪉㪌㪎㩷 㪈㪊㪐㪃㪎㪋㪉㩷 㪈㪉㪏㪃㪋㪊㪌㩷 㪈㪋㪉㪃㪉㪋㪐㩷 㪎㪊㪃㪋㪏㪌㩷
㪊᦬
㪏㪎㪃㪌㪌㪏㩷
̪2011ᐕᐲ䈎䉌䇮ᓥ᧪䈱㓸⸘න૏䈍䉋䈶⛔⸘ᣇᴺ䉕ᄌᦝ䇯
イ 時間別ページビュー数
㪉㪇㪇㪇㪇㪇
㪈㪏㪇㪇㪇㪇
㪈㪍㪇㪇㪇㪇
㪈㪋㪇㪇㪇㪇
丙丶 ䷷ 丒 两丶 ᢙ
㪈㪉㪇㪇㪇㪇
㪈㪇㪇㪇㪇㪇
㪏㪇㪇㪇㪇
㪍㪇㪇㪇㪇
㪋㪇㪇㪇㪇
㪉㪇㪇㪇㪇
㪇
㪈
㪉
㪊
㪋
㪌
㪍
㪎
㪏
㪐 㪈㪇 㪈㪈 㪈㪉 㪈㪊 㪈㪋 㪈㪌 㪈㪍 㪈㪎 㪈㪏 㪈㪐 㪉㪇 㪉㪈 㪉㪉 㪉㪊 㪉㪋
ᤨ䇭䇭㑆
䊕䊷䉳䊎䊠䊷ᢙ
̪2011ᐕᐲ䈎䉌䇮ᓥ᧪䈱㓸⸘න૏䈍䉋䈶⛔⸘ᣇᴺ䉕ᄌ
− 98 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
( 2 )電子メール( Active!mail )利用
ア 受信回数
㪈㪏㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪍㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪋㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪉㪇㪃㪇㪇㪇
ฃ
㪈㪇㪇㪃㪇㪇㪇
ା
࿁
ᢙ
㪏㪇㪃㪇㪇㪇
㪍㪇㪃㪇㪇㪇
㪋㪇㪃㪇㪇㪇
㪉㪇㪃㪇㪇㪇
㪇
㪋᦬
㪌᦬
㪍᦬
㪎᦬
㪏᦬
㪐᦬
㪈㪇᦬
㪈㪈᦬
㪈㪉᦬
㪈᦬
㪉᦬
㪊᦬
ቇ↢ 㪐㪇㪃㪈㪍㪐㩷 㪐㪉㪃㪏㪉㪍㩷 㪈㪇㪋㪃㪋㪎㪇㩷 㪏㪎㪃㪏㪎㪇㩷 㪍㪊㪃㪐㪈㪏㩷 㪍㪋㪃㪇㪈㪌㩷 㪎㪐㪃㪇㪐㪏㩷 㪏㪈㪃㪌㪌㪋㩷 㪈㪊㪉㪃㪋㪍㪐㩷 㪈㪌㪏㪃㪊㪋㪉㩷 㪈㪎㪎㪃㪊㪎㪋㩷 㪈㪌㪈㪃㪍㪎㪈㩷
㒮↢ 㪉㪉㪃㪌㪌㪇㩷 㪉㪇㪃㪐㪇㪐㩷 㪉㪋㪃㪉㪏㪋㩷 㪉㪊㪃㪇㪉㪋㩷 㪈㪐㪃㪎㪊㪌㩷 㪉㪇㪃㪎㪎㪏㩷 㪉㪉㪃㪌㪊㪍㩷 㪉㪈㪃㪐㪈㪌㩷 㪊㪊㪃㪏㪈㪉㩷 㪊㪏㪃㪌㪋㪏㩷 㪋㪊㪃㪐㪐㪉㩷 㪊㪎㪃㪌㪇㪏㩷
ᢎຬ 㪈㪍㪏㪃㪏㪐㪍㩷 㪈㪍㪊㪃㪍㪐㪌㩷 㪈㪍㪈㪃㪈㪍㪋㩷 㪈㪌㪉㪃㪌㪏㪐㩷 㪈㪉㪊㪃㪏㪌㪉㩷 㪈㪊㪐㪃㪉㪈㪈㩷 㪈㪍㪌㪃㪉㪎㪏㩷 㪈㪍㪌㪃㪌㪌㪊㩷 㪈㪍㪈㪃㪊㪍㪎㩷 㪈㪌㪈㪃㪏㪋㪎㩷 㪈㪋㪐㪃㪏㪏㪈㩷 㪈㪌㪌㪃㪈㪉㪈㩷
イ 送信回数
㪏㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪎㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪍㪇㪇㪃㪇㪇㪇
ㅍ
㪌㪇㪇㪃㪇㪇㪇
ା
㪋㪇㪇㪃㪇㪇㪇
࿁
ᢙ
㪊㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪉㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪇
㪋᦬
㪌᦬
㪍᦬
㪎᦬
㪏᦬
㪐᦬
㪈㪇᦬
㪈㪈᦬
㪈㪉᦬
㪈᦬
㪉᦬
㪊᦬
ቇ↢ 㪋㪉㪈㪃㪋㪈㪋㩷 㪋㪊㪊㪃㪌㪐㪇㩷 㪋㪐㪐㪃㪊㪌㪎㩷 㪋㪊㪐㪃㪌㪌㪇㩷 㪊㪍㪌㪃㪎㪌㪌㩷 㪊㪌㪏㪃㪎㪏㪏㩷 㪋㪈㪌㪃㪐㪍㪈㩷 㪋㪉㪋㪃㪋㪐㪊㩷 㪎㪈㪉㪃㪐㪏㪈㩷 㪎㪋㪐㪃㪎㪌㪎㩷 㪎㪐㪏㪃㪌㪐㪋㩷 㪎㪇㪎㪃㪌㪍㪇㩷
㒮↢ 㪏㪈㪃㪇㪌㪐㩷 㪏㪈㪃㪊㪈㪌㩷 㪐㪊㪃㪐㪐㪌㩷 㪏㪊㪃㪊㪊㪇㩷 㪎㪇㪃㪐㪎㪎㩷 㪎㪋㪃㪌㪐㪇㩷 㪏㪇㪃㪎㪍㪎㩷 㪎㪐㪃㪈㪈㪍㩷 㪈㪊㪇㪃㪏㪇㪌㩷 㪈㪊㪏㪃㪉㪍㪍㩷 㪈㪌㪋㪃㪉㪊㪎㩷 㪈㪊㪉㪃㪎㪊㪋㩷
ᢎຬ 㪌㪋㪋㪃㪊㪌㪍㩷 㪌㪍㪈㪃㪇㪊㪍㩷 㪌㪇㪌㪃㪊㪏㪏㩷 㪋㪉㪐㪃㪎㪐㪎㩷 㪊㪌㪈㪃㪊㪐㪌㩷 㪊㪎㪐㪃㪈㪏㪐㩷 㪋㪍㪍㪃㪌㪊㪍㩷 㪋㪏㪍㪃㪎㪇㪐㩷 㪋㪎㪋㪃㪇㪐㪏㩷 㪋㪇㪐㪃㪐㪌㪏㩷 㪋㪈㪍㪃㪋㪎㪍㩷 㪋㪊㪐㪃㪇㪌㪏㩷
− 99 −
( 3 )インフォメーションシステム トップページ(ポータルシステム)利用
㪈㪃㪇㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪐㪇㪇㪃㪇㪇㪇
䵾
丬䵾
㪏㪇㪇㪃㪇㪇㪇
䷯䵾䵾 ䷣䵾䵾
㪎㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪍㪇㪇㪃㪇㪇㪇
䵾
丱䵾
࿁䵾䵾 ᢙ
㪌㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪋㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪊㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪉㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪇
㪋᦬
㪌᦬
㪍᦬
㪎᦬
㪏᦬
㪐᦬
㪈㪇᦬
㪈㪈᦬
㪈㪉᦬
㪈᦬
㪉᦬
㪊᦬
䊨䉫䉟䊮࿁ᢙ 㪐㪍㪈㪃㪉㪇㪊 㪌㪍㪌㪃㪍㪌㪍 㪌㪉㪈㪃㪏㪐㪊 㪍㪎㪋㪃㪎㪐㪍 㪈㪐㪈㪃㪏㪎㪍 㪍㪍㪐㪃㪍㪇㪍 㪌㪍㪐㪃㪍㪌㪍 㪋㪌㪏㪃㪇㪎㪐 㪋㪊㪉㪃㪍㪊㪎 㪌㪉㪍㪃㪐㪊㪏 㪉㪉㪍㪃㪊㪉㪐 㪍㪉㪏㪃㪍㪋㪏
( 4 )SNS 利用
㪏㪇㪃㪇㪇㪇
㪎㪇㪃㪇㪇㪇
㪍㪇㪃㪇㪇㪇
丙丶 ䷷ 丒 两丶 ᢙ
㪌㪇㪃㪇㪇㪇
㪋㪇㪃㪇㪇㪇
㪊㪇㪃㪇㪇㪇
㪉㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪇㪃㪇㪇㪇
㪇
㪋᦬
㪌᦬
㪍᦬
㪎᦬
㪏᦬
㪐᦬
㪈㪇᦬ 㪈㪈᦬ 㪈㪉᦬
㪈᦬
㪉᦬
㪊᦬
䊕䊷䉳䊎䊠䊷ᢙ 㪎㪏㪃㪉㪏㪌 㪎㪌㪃㪏㪏㪍 㪎㪉㪃㪏㪋㪌 㪎㪌㪃㪉㪌㪐 㪉㪏㪃㪏㪍㪇 㪊㪐㪃㪇㪈㪊 㪍㪏㪃㪉㪊㪍 㪍㪋㪃㪎㪍㪋 㪍㪏㪃㪈㪋㪌 㪋㪈㪃㪌㪏㪎 㪊㪋㪃㪎㪇㪇 㪊㪏㪃㪏㪎㪋
− 100 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
( 5 )パソコン利用
㪌㪇㪃㪇㪇㪇
㪋㪌㪃㪇㪇㪇
೑
䵾䵾 ↪
䵾䵾 ⠪
䵾䵾 ᢙ
㪋㪇㪃㪇㪇㪇
㪊㪌㪃㪇㪇㪇
㪊㪇㪃㪇㪇㪇
㪉㪌㪃㪇㪇㪇
㪉㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪌㪃㪇㪇㪇
㪈㪇㪃㪇㪇㪇
㪌㪃㪇㪇㪇
㪇
㪍᦬
㪉㪃㪌㪇㪐
㪉㪃㪊㪎㪌
㪈㪃㪈㪍㪎
㪈㪃㪎㪈㪐
㪍㪋㪌
㪐㪃㪋㪉㪌
㪈㪈㪃㪏㪏㪐
㪈㪌㪃㪇㪏㪍
㪎᦬
㪉㪃㪍㪏㪏
㪈㪃㪋㪌㪏
㪍㪏㪌
㪈㪃㪉㪌㪐
㪉㪃㪉㪎㪍
㪈㪇㪃㪇㪈㪇
㪈㪈㪃㪏㪇㪏
㪈㪊㪃㪏㪍㪌
㪏᦬
㪉㪐㪌
㪉㪋
㪉㪐
㪉
㪈㪇㪎
㪌㪐㪐
㪈㪃㪍㪍㪇
㪊㪃㪎㪊㪍
㪋᦬
㪌᦬
㪍᦬
㪎᦬
㪉㪈㪌㪃㪈㪇㪇㩷 㪉㪈㪋㪃㪉㪇㪋㩷 㪉㪊㪇㪃㪊㪏㪏㩷 㪊㪍㪍㪃㪏㪇㪏㩷
䊝䊉䉪䊨
㪐㪃㪍㪍㪐㩷
㪈㪈㪃㪊㪏㪇㩷 㪈㪉㪃㪊㪇㪇㩷
䊐䊦䉦䊤䊷 㪏㪃㪍㪊㪊㩷
㪏᦬
㪌㪋㪃㪌㪊㪎㩷
㪊㪃㪇㪊㪍㩷
㪐᦬
㪈㪇᦬
㪈㪈᦬
㪈㪉᦬
㪈᦬
㪈㪇㪍㪃㪋㪋㪎㩷 㪉㪊㪇㪃㪉㪍㪉㩷 㪉㪉㪎㪃㪌㪏㪏㩷 㪉㪉㪈㪃㪇㪏㪍㩷 㪊㪎㪊㪃㪐㪌㪏㩷
㪋㪃㪋㪊㪋㩷
㪈㪈㪃㪇㪎㪉㩷 㪈㪈㪃㪍㪌㪋㩷
㪏㪃㪐㪇㪌㩷
㪈㪈㪃㪐㪌㪐㩷
╙䋴䉴䊁䊷䉲䊢䊮
╙䋳䉴䊁䊷䉲䊢䊮
╙䋲䉴䊁䊷䉲䊢䊮
╙䋱䉴䊁䊷䉲䊢䊮
䉰䊁䊤䉟䊃䉴䊁䊷䉲䊢䊮䋲
䉰䊁䊤䉟䊃䉴䊁䊷䉲䊢䊮䋱
䉥䊷䊒䊮㪧㪚䉮䊷䊅䊷䋲
䉥䊷䊒䊮㪧㪚䉮䊷䊅䊷䋱䇮䋳
㪋᦬
㪊㪃㪉㪇㪐
㪈㪃㪏㪋㪎
㪍㪐㪉
㪈㪃㪍㪋㪏
㪈㪃㪌㪇㪎
㪏㪃㪐㪋㪌
㪈㪈㪃㪎㪈㪐
㪈㪍㪃㪐㪐㪇
㪌᦬
㪉㪃㪋㪍㪎
㪈㪃㪏㪉㪋
㪏㪇㪐
㪈㪃㪎㪈㪍
㪋㪐㪎
㪎㪃㪎㪊㪐
㪐㪃㪎㪍㪐
㪈㪊㪃㪌㪉㪎
㪐᦬
㪏㪈㪌
㪋㪊㪋
㪊㪌㪊
㪌㪎㪐
㪋㪉㪈
㪊㪃㪏㪈㪇
㪎㪃㪊㪇㪊
㪍㪃㪐㪋㪌
㪈㪇᦬
㪉㪃㪉㪊㪏
㪈㪃㪏㪈㪌
㪐㪏㪌
㪈㪃㪍㪋㪊
㪍㪋㪇
㪏㪃㪏㪍㪉
㪈㪇㪃㪏㪍㪉
㪈㪉㪃㪏㪊㪈
㪈㪈᦬
㪉㪃㪇㪐㪇
㪈㪃㪌㪌㪈
㪏㪐㪌
㪈㪃㪋㪎㪉
㪈㪃㪋㪈㪈
㪏㪃㪏㪌㪎
㪐㪃㪊㪍㪐
㪈㪈㪃㪐㪊㪎
㪈㪉᦬
㪉㪃㪉㪈㪌
㪈㪃㪉㪇㪋
㪐㪉㪎
㪈㪃㪋㪏㪐
㪉㪃㪉㪇㪐
㪏㪃㪇㪊㪈
㪏㪃㪋㪉㪌
㪈㪇㪃㪌㪇㪍
㪈᦬
㪉㪃㪇㪊㪋
㪍㪊㪉
㪌㪐㪍
㪈㪃㪇㪊㪐
㪉㪃㪋㪎㪎
㪎㪃㪏㪏㪉
㪏㪃㪉㪎㪊
㪈㪈㪃㪈㪋㪐
㪉᦬
㪍㪏㪋
㪉
㪎㪌
㪌
㪇
㪌㪊㪏
㪊㪃㪌㪍㪎
㪉㪃㪈㪉㪐
㪊᦬
㪌㪈㪎
㪍
㪈㪋㪐
㪎㪊
㪌㪏
㪌㪌㪈
㪍㪃㪌㪈㪌
㪉㪃㪇㪉㪎
( 6 )オンデマンドプリント利用
㪋㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪊㪌㪇㪃㪇㪇㪇
㪊㪇㪇㪃㪇㪇㪇
ᨎ
䵾䵾 ᢙ
䇭
㪉㪌㪇㪃㪇㪇㪇
㪉㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪌㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪌㪇㪃㪇㪇㪇
㪇
− 101 −
㪉᦬
㪌㪍㪃㪋㪋㪉㩷
㪌㪃㪈㪉㪉㩷
㪊᦬
㪎㪈㪃㪐㪊㪍㩷
㪍㪃㪋㪇㪊㩷
( 7 )アプリケーション別 利用回数( 2011.4.1∼2012.3.31 )
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪦㪽㪽㫀㪺㪼㩷㪮㫆㫉㪻
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪘㪺㫉㫆㪹㪸㫋㩷㪧㫉㫆
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪦㪽㪽㫀㪺㪼㩷㪜㫏㪺㪼㫃
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪦㪽㪽㫀㪺㪼㩷㪧㫆㫎㪼㫉㫇㫆㫀㫅㫋
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪭㫀㫊㫌㪸㫃㩷㪪㫋㫌㪻㫀㫆
㪪㪧㪪㪪
㪞㪸㫌㫊㫊㫀㪸㫅
㪫㪼㫏
㫀㪫㫌㫅㪼㫊
㪘㫌㫋㫆㪻㪼㫊㫂
㪼㪺㫃㫀㫇㫊㪼
㪣㪿㪸㫇㫃㫌㫊
㪤㫆㫑㫀㫃㫃㪸㩷㪝㫀㫉㪼㪽㫆㫏
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪦㪽㪽㫀㪺㪼㩷㪘㪺㪺㪼㫊㫊
㪨㫌㫀㪺㫂㩷㪫㫀㫄㪼
㪞㫀㫄㫇
㪫㪼㫉㪸㩷㪫㪼㫉㫄
㪮㫀㫅㪪㪚㪧
㪤㪢㪜㪻㫀㫋㫆㫉㩷㪽㫆㫉㩷㪮㫀㫅㪻㫆㫎㫊
㪤㪸㫏㫀㫄㪸
㪂㪣㪿㪸㪺㪸
㪦㫇㪼㫅㪦㪽㪽㫀㪺㪼㪅㫆㫉㪾
㪤㪘㪫㪣㪘㪙
㪩㪼㪸㫃㩷㪧㫃㪸㫐㪼㫉
৻ᄥ㇢
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪛㪼㫊㫀㪾㫅㪧㫉㪼㫄㫀㫌㫄㩷㪚㪪㩷㪠㫃㫃㫌㫊㫋㫉㪸㫋㫆㫉
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪛㪼㫊㫀㪾㫅㪧㫉㪼㫄㫀㫌㫄㩷㪚㪪㩷㪧㪿㫆㫋㫆㫊㪿㫆㫇
㪡㪤㪧
㪠㪙㪤䊖䊷䊛䊕䊷䉳䊎䊦䉻䊷
㪘㫄㫆㫊
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪦㪽㪽㫀㪺㪼㩷㪦㫅㪼㫅㫆㫋㪼
㪤㫆㪻㪼㫃㫊㫀㫄
㪪㫋㪸㫉㪪㫌㫀㫋㪼
㪭㪤㫎㪸㫉㪼㩷㪧㫃㪸㫐㪼㫉
㪞㫆㫆㪾㫃㪼㩷㪜㪸㫉㫋㪿
㪝㪝㪝㪫㪧
㪫㪼㫉㪸㪧㪸㪻
㪭㫀㫉㫋㫌㪸㫃㪚㫃㫆㫅㪼㪛㫉㫀㫍㪼
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪦㪽㪽㫀㪺㪼㩷㪧㫌㪹㫃㫀㫊㪿㪼㫉
㪘㫊㫋㪼㪺㪄㪯
㪯㫀㫃㫀㫅㫏㩷㪠㪪㪜㩷㪈㪈㩷㫎㪼㪹㩷㪜㪻㫀㫋㫀㫆㫅
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪦㪽㪽㫀㪺㪼㩷㪧㫀㪺㫋㫌㫉㪼㩷㪤㪸㫅㪸㪾㪼㫉
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪦㪽㪽㫀㪺㪼㩷㪞㫉㫆㫆㫍㪼
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪛㪼㫊㫀㪾㫅㪧㫉㪼㫄㫀㫌㫄㩷㪚㪪㩷㪛㫉㪼㪸㫄㫎㪼㪸㫍㪼㫉
㪾㫅㫌㫇㫃㫆㫋㪋㪅㪉㪅㪌
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪭㫀㫊㫀㫆
㪤㫆㪻㪼㫃㪼㫉
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪛㪼㫊㫀㪾㫅㪧㫉㪼㫄㫀㫌㫄㩷㪚㪪㩷㪙㫉㫀㪻㪾㪼
㪘㪫㪦㪢
㪧㫌㫋㫋㫐
㪝㫀㫃㪼㪱㫀㫃㫃㪸
䉰䉪䊤䉣䊂䉞䉺
㪩
㪠㫅㫂㫊㪺㪸㫇㪼
㪤㫀㪺㫉㫆㫊㫆㪽㫋㩷㪦㪽㪽㫀㪺㪼㩷㪠㫅㪽㫆㫇㪸㫋㪿
㪡㫎㪶㪺㪸㪻
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪛㪼㫊㫀㪾㫅㪧㫉㪼㫄㫀㫌㫄㩷㪚㪪㩷㪝㫃㪸㫊㪿㪧㫉㫆㪽㪼㫊㫊㫀㫆㫅㪸㫃
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪛㪼㫊㫀㪾㫅㪧㫉㪼㫄㫀㫌㫄㩷㪚㪪㩷㪝㫀㫉㪼㫎㫆㫉㫂㫊
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪛㪼㫊㫀㪾㫅㪧㫉㪼㫄㫀㫌㫄㩷㪚㪪㩷㪠㫅㪛㪼㫊㫀㪾㫅
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪛㪼㫊㫀㪾㫅㪧㫉㪼㫄㫀㫌㫄㩷㪚㪪㩷㪝㫃㪸㫊㪿㪚㪸㫋㪸㫃㫐㫊㫋
㪞㫀㫍㪼㪮㫀㫅㪉
㪤㫀㫅㪞㪮
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪮㫀㪻㪾㪼㫋㩷㪙㫉㫆㫎㫊㪼㫉
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪛㪼㫊㫀㪾㫅㪧㫉㪼㫄㫀㫌㫄㩷㪚㪪㩷㪛㪼㫍㫀㪺㪼㪚㪼㫅㫋㫉㪸㫃
㪘㫉㪺
㪫㪪㪧㩷㪌㪅㪇
㪘㪻㫆㪹㪼㩷㪛㪼㫊㫀㪾㫅㪧㫉㪼㫄㫀㫌㫄㩷㪚㪪㩷㪤㪼㪻㫀㪸㪜㫅㪺㫆㪻㪼㫉
㪚㫐㪾㫎㫀㫅㩷㫍㪼㫉㪈㪅㪎
㪾㪽㫆㫉㫋㫉㪸㫅㪄㫎㫀㫅㪻㫆㫎㫊 㪈
㪨㫌㪸㫉㫋㫌㫊㩷㸈㩷㪮㪼㪹㩷㪜㪻㫀㫋㫀㫆㫅㩷㪭㪐㪅㪇 㪈
㪊㪐㪋㪃㪊㪋㪎
㪉㪈㪌㪃㪍㪏㪏
㪈㪈㪊㪃㪉㪌㪎
㪐㪐㪃㪐㪐㪈
㪉㪇㪃㪊㪍㪍
㪈㪏㪃㪊㪇㪈
㪏㪃㪊㪍㪏
㪌㪃㪐㪐㪈
㪋㪃㪎㪈㪐
㪊㪃㪐㪍㪐
㪊㪃㪋㪌㪊
㪊㪃㪇㪎㪐
㪉㪃㪐㪈㪇
㪉㪃㪍㪋㪇
㪉㪃㪋㪏㪏
㪉㪃㪈㪏㪊
㪈㪃㪏㪏㪎
㪈㪃㪎㪐㪍
㪈㪃㪍㪎㪈
㪈㪃㪍㪋㪈
㪈㪃㪍㪇㪎
㪈㪃㪌㪏㪉
㪈㪃㪊㪌㪇
㪈㪃㪉㪌㪉
㪈㪃㪈㪋㪍
㪈㪃㪇㪍㪊
㪈㪃㪇㪊㪎
㪐㪋㪉
㪏㪍㪎
㪍㪏㪊
㪍㪍㪎
㪍㪍㪍
㪌㪍㪈
㪌㪉㪍
㪋㪏㪎
㪋㪈㪋
㪊㪊㪐
㪊㪉㪏
㪉㪏㪊
㪉㪎㪊
㪉㪈㪇
㪈㪌㪎
㪈㪋㪋
㪈㪈㪊
㪈㪇㪎
㪏㪈
㪎㪊
㪍㪍
㪍㪈
㪍㪇
㪌㪐
㪌㪌
㪌㪋
㪋㪍
㪊㪎
㪊㪈
㪈㪉
㪈㪈
㪈㪈
㪈㪇
㪐
㪐
㪏
㪎
㪍
㪌
㪋
㪉
㪈
㪈㪇
㪈㪇㪇
೑↪࿁ᢙ
− 102 −
㪈㪃㪇㪇㪇
㪈㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪇㪇㪃㪇㪇㪇
㪈㪃㪇㪇㪇㪃㪇㪇㪇
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
講 習 会
IT センターでは、主に、学部生、院生、教育職員、事務職員を対象に、各種講習会を開催
している。2011(平成23 )年 4 月∼2012(平成24 )年 3 月の開講実績は次のとおりである。
1 パソコン活用講習会
( 1 )開催スケジュール
回
講習名
第
回
学生向け
1 パソコン
活用講習会
コース名
月/日
時間帯
(曜日)
開催場所
参加者数
学生 職員 教員 合計
タイピングマスター
5/9㈪
13:00∼
14:30
13
─
─
13
Word2007初級
5/9㈪
14:40∼
16:10
19
─
─
19
Excel2007初級
5/10㈫
10:40∼
12:10
25
─
─
25
PowerPoint2007初級
5/10㈫
14:40∼
16:10
18
─
─
18
Word2007実用ヒント
5/11㈬
14:40∼
16:10
22
─
─
22
Excel2007実用ヒント
5/12㈭
14:40∼
16:10
11
─
─
11
Web サイト作成Ⅰ
5/13㈮
10:40∼
12:10
10
─
─
10
Web サイト作成Ⅱ
5/13㈮
14:40∼
16:10
6
─
─
6
PowerPoint2007初級
5/16㈪
10:40∼ サテライト
ステーション 2
12:10
19
─
─
19
PowerPoint2007
実用ヒント
5/16㈪
14:40∼
16:10
20
─
─
20
Word2007長文作成
5/17㈫
14:40∼
16:10
23
─
─
23
PowerPoint2007初級
5/19㈭
10:40∼
12:10
15
─
─
15
Excel2007初級
5/19㈭
14:40∼
16:10
23
─
─
23
Word2007長文作成
5/20㈮
10:40∼
12:10
18
─
─
18
Excel2007関数活用
5/20㈮
14:40∼
16:10
13
─
─
13
Excel2007実用ヒント
5/23㈪
10:40∼
12:10
24
─
─
24
Word2007実用ヒント
5/23㈪
14:40∼
16:10
14
─
─
14
− 103 −
回
講習名
第 回
学生向け
1 パソコン
活用講習会
コース名
月/日
時間帯
(曜日)
開催場所
参加者数
学生 職員 教員 合計
5/24㈫
10:40∼
12:10
23
─
─
23
Excel2007実用ヒント
5/24㈫
14:40∼
16:10
13
─
─
13
PowerPoint2007
実用ヒント
5/25㈬
13:00∼
14:30
15
─
─
15
Word2007初級
5/26㈭
10:40∼
12:10
11
─
─
11
Word2007長文作成
5/26㈭
14:40∼
16:10
20
─
─
20
タイピングマスター
5/27㈮
10:40∼
12:10
13
─
─
13
Excel2007関数活用
5/30㈪
10:40∼ サテライト
ステーション 2
12:10
12
─
─
12
Excel2007初級
5/30㈪
14:40∼
16:10
3
─
─
3
Web サイト作成Ⅱ
5/31㈫
10:40∼
12:10
7
─
─
7
Word2007初級
5/31㈫
14:40∼
16:10
5
─
─
5
Word2007実用ヒント
6/1㈬
10:40∼
12:10
12
─
─
12
Word2007長文作成
6/1㈬
14:40∼
16:10
16
─
─
16
PowerPoint2007
実用ヒント
6/2㈭
13:00∼
14:30
13
─
─
13
PowerPoint2007初級
6/7㈫
10:40∼
12:10
2
─
─
2
Word2007初級
6/7㈫
14:40∼ 堺キャンパス
16:10
PC-A 教室
1
─
─
1
Excel2007初級
6/8㈬
14:40∼
16:10
3
─
─
3
Word2007初級
8/5㈮
10:00∼
12:00
─
2
2
4
Excel2007初級
8/5㈮
14:00∼
16:00
─
3
2
5
─
4
2
6
─
4
2
6
第 回
Web サイト作成Ⅰ
10:00∼
高槻ミューズ
12:00
キャンパス
14:00∼ IT 2 教室
8/8㈪
16:00
8/8㈪
PowerPoint2007初級
8/9㈫
10:00∼
12:00
─
3
2
5
PowerPoint2007で
ポスター作成
8/9㈫
14:00∼
16:00
─
3
3
6
9/1㈭
10:00∼ サテライト
12:00
ステーション 1
─
26
5
31
第 回
教育職員向け Word2007実用ヒント
2 パソコン
活用講習会
Word2007長文作成
教育職員向け
Excel2007初級
3 パソコン
活用講習会
− 104 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
回
講習名
コース名
開催場所
参加者数
学生 職員 教員 合計
9/1㈭
14:00∼
16:00
─
20
5
25
Excel2007実用ヒント
9/2㈮
10:00∼
12:00
─
34
4
38
Word2007実用ヒント
9/2㈮
14:00∼
16:00
─
19
5
24
PowerPoint2007初級
9/5㈪
10:00∼
12:00
─
16
8
24
─
20
3
23
─
17
8
25
第 回
Word2007初級
PowerPoint2007で
教育職員向け
ポスター作成
3 パソコン
PowerPoint2007
活用講習会
実用ヒント
第 回
学生向け
4 パソコン
活用講習会
月/日
時間帯
(曜日)
14:00∼
16:00
サテライト
10:00∼ ステーション 1
9/6㈫
12:00
9/5㈪
Web サイト作成Ⅰ
9/8㈭
10:00∼
12:00
─
13
2
15
Web サイト作成Ⅱ
9/8㈭
14:00∼
16:00
─
12
3
15
Excel2007データ活用
9/9㈮
10:00∼
12:00
─
30
5
35
Word2007長文作成
9/9㈮
14:00∼
16:00
─
22
5
27
タイピングマスター
10/11 10:40∼
㈫
12:10
17
0
─
17
Word2007初級
10/11 14:40∼
㈫
16:10
20
0
─
20
PowerPoint2007初級
10/12 10:40∼
㈬
12:10
24
0
─
24
PowerPoint2007
実用ヒント
10/12 14:40∼
㈬
16:10
30
0
─
30
Word2007実用ヒント
10/13 13:00∼
㈭
14:30
17
0
─
17
Excel2007初級
10/14 10:40∼
㈮
12:10
29
1
─
30
Excel2007実用ヒント
10/14 14:40∼ サテライト
ステーション 2
㈮
16:10
16
1
─
17
Excel2007実用ヒント
10/17 10:40∼
㈪
12:10
19
2
─
21
Word2007長文作成
10/17 14:40∼
㈪
16:10
15
0
─
15
PowerPoint2007で
ポスター作成
10/18 13:00∼
㈫
14:30
13
0
─
13
Word2007初級
10/20 10:40∼
㈭
12:10
11
1
─
12
Excel2007集計・分析
10/20 14:40∼
㈭
16:10
27
2
─
29
Word2007長文作成
10/21 10:40∼
㈮
12:10
8
1
─
9
− 105 −
回
講習名
第
回
学生向け
4 パソコン
活用講習会
第
回
学生向け
5 パソコン
活用講習会
コース名
月/日
時間帯
(曜日)
開催場所
参加者数
学生 職員 教員 合計
Word2007実用ヒント
10/21 14:40∼
㈮
16:10
11
1
−
12
タイピングマスター
10/24 13:00∼
㈪
14:30
12
0
−
12
PowerPoint2007初級
10/24 14:40∼
㈪
16:10
21
0
−
21
Word2007長文作成
10/25 10:40∼
㈫
12:10
14
0
−
14
Excel2007初級
10/25 14:40∼
㈫
16:10
22
1
−
23
13
2
−
15
16
2
−
18
Word2007実用ヒント
PowerPoint2007で
ポスター作成
10/26 10:40∼
㈬
12:10
サテライト
10/26 14:40∼ ステーション 2
㈬
16:10
Excel2007実用ヒント
10/27 10:40∼
㈭
12:10
20
0
−
20
PowerPoint2007
実用ヒント
10/27 14:40∼
㈭
16:10
15
0
−
15
Excel2007集計・分析
10/28 10:40∼
㈮
12:10
25
2
−
27
PowerPoint2007で
ポスター作成
10/31 10:40∼
㈪
12:10
13
0
−
13
PowerPoint2007
実用ヒント
10/31 14:40∼
㈪
16:10
12
0
−
12
タイピングマスター
2/13㈪
10:00∼
12:00
20
0
−
20
Excel2007初級
2/13㈪
14:00∼
16:00
36
0
−
36
Excel2007実用ヒント
2/14㈫
10:00∼
12:00
34
0
−
34
Excel2007集計・分析
2/14㈫
14:00∼
16:00
37
0
−
37
PowerPoint2007初級
2/15㈬
10:00∼
12:00
31
1
−
32
PowerPoint2007
実用ヒント
2/15㈬
14:00∼ サテライト
ステーション 1
16:00
32
0
−
32
PowerPoint2007で
ポスター作成
2/16㈭
10:00∼
12:00
37
1
−
38
Word2007初級
2/16㈭
14:00∼
16:00
25
0
−
25
Word2007実用ヒント
2/17㈮
10:00∼
12:00
34
0
−
34
Word2007長文作成
2/17㈮
14:00∼
16:00
33
0
−
33
PowerPoint2007初級
2/20㈪
10:00∼
12:00
21
1
−
22
− 106 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
回
講習名
学生向け
パソコン
活用講習会
コース名
月/日
時間帯
(曜日)
開催場所
参加者数
学生 職員 教員 合計
2/20㈪
14:00∼
16:00
20
1
−
21
Excel2007初級
2/21㈫
10:00∼
12:00
14
1
−
15
Word2007初級
2/21㈫
14:00∼
16:00
5
0
−
5
Excel2007実用ヒント
2/22㈬
10:00∼
12:00
17
0
−
17
Word2007実用ヒント
2/22㈬
14:00∼ サテライト
16:00
ステーション 1
20
0
−
20
Excel2007初級
2/23㈭
10:00∼
12:00
9
0
−
9
Excel2007実用ヒント
2/23㈭
14:00∼
16:00
16
0
−
16
Word2007長文作成
2/24㈮
10:00∼
12:00
12
0
−
12
Excel2007集計・分析
2/24㈮
14:00∼
16:00
26
1
−
27
Excel2007初級
3/6㈫
10:00∼
12:00
−
2
3
5
Excel2007データ活用
3/6㈫
14:00∼
16:00
−
3
3
6
Word2007初級
3/7㈬
10:00∼
12:00
−
2
4
6
−
1
3
4
−
0
6
6
第
PowerPoint2007
実用ヒント
14:00∼
16:00
サテライト
10:00∼ ステーション 1
3/8㈭
12:00
3/7㈬
Excel2007集計・分析
3/8㈭
14:00∼
16:00
−
0
4
4
Word2007実用ヒント
3/9㈮
10:00∼
12:00
−
1
1
2
Excel2007実用ヒント
3/9㈮
14:00∼
16:00
−
0
1
1
回
教育職員向け Word2007長文作成
6 パソコン
活用講習会
PowerPoint2007初級
合計:1751(学生:1381/職員:279/教員:91 )
− 107 −
( 2 )コース別受講者数
䉺䉟䊏䊮䉫䊙䉴䉺䊷
㪮㫆㫉㪻㪉㪇㪇㪎ೋ⚖
㪮㫆㫉㪻㪉㪇㪇㪎㐳ᢥ૞ᚑ
㪮㫆㫉㪻㪉㪇㪇㪎ታ↪䊍䊮䊃
㪜㫏㪺㪼㫃㪉㪇㪇㪎ೋ⚖
㪜㫏㪺㪼㫃㪉㪇㪇㪎ታ↪䊍䊮䊃
㪜㫏㪺㪼㫃㪉㪇㪇㪎㑐ᢙᵴ↪
㪜㫏㪺㪼㫃㪉㪇㪇㪎㓸⸘䊶ಽᨆ
㪜㫏㪺㪼㫃㪉㪇㪇㪎䊂䊷䉺ᵴ↪
㪧㫆㫎㪼㫉㪧㫆㫀㫅㫋㪉㪇㪇㪎ೋ⚖
㪧㫆㫎㪼㫉㪧㫆㫀㫅㫋㪉㪇㪇㪎ታ↪䊍䊮䊃
㪧㫆㫎㪼㫉㪧㫆㫀㫅㫋㪉㪇㪇㪎䈪䊘䉴䉺䊷૞ᚑ
㪮㪼㪹䉰䉟䊃૞ᚑ㸇
㪮㪼㪹䉰䉟䊃૞ᚑ㸈
㪇
㪌㪇
㩷ቇ↢
㪈㪇㪇
㩷੐ോ⡯ຬ
㪈㪌㪇
㪉㪇㪇
㪉㪌㪇
㩷ᢎ⢒⡯ຬ
2 Adobe(CreativeSuite) 講習会
回
講習名
月/日
(曜日)
時間帯
8/5㈮
17:00∼
20:00
8/8㈪
第 1 回 Adobe(CreativeSuite)講習会
8/9㈫
8/10㈬
開催場所
17:00∼
IT センター
20:00
デジタルメディ
17:00∼
アコーナー
20:00
17:00∼
20:00
9 :30∼
IT センター
12:30
第 2 回 Adobe(CreativeSuite)講習会
オープン PC
14:00∼ コーナー 2
11/5㈯
17:00
11/5㈯
参加者数
学生 職員 教員 合計
1
2
0
3
2
3
0
5
4
1
0
5
4
0
0
4
9
3
1
13
9
3
0
12
合計:42(学生:29/院生:12/教員:1 )
− 108 −
資 料 編
2011年度
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
サービス時間
IT センターが管理する各施設の利用時間は以下のとおり。
日曜日、祝祭日など、関西大学の学則により指定された休業日のほか、入学試験期間中は、
原則、閉館。閉館日、利用時間の詳細、変更はホームページから確認可能。
1 IT センター
階
室 名
月∼金*1
土*2
9:00∼19:50
9:00∼17:50
オープン PC コーナー1・2・3
4
デジタルメディア PC コーナー
Skype コーナー
利用相談コーナー
3
教員支援室
2
IT センター受付
9:00∼17:50
9:00∼19:50
9:00∼17:50
*1 夏季休業中の一定期間は開館。ただし、16時50分で閉室。
*2 夏季休業中の開館期間中であっても、土曜日は閉室。
2 サテライトステーション*3
室 名
サテライトステーション 1・2
サテライトステーション ロビー
月∼金
土
10:00∼17:50
閉 室
月∼金
土
9:30∼16:30
閉 室
利用相談コーナー
*3 夏季・冬季休業中は閉室
3 尚文館 マルチメディア施設*4
室 名
マルチメディア編集室
マルチメディア管理室
*4 夏季・冬季休業中は閉室
− 111 −
関西大学ネットワーク概念図 【 KAISER 】
Internet
SINET4
(100Mbps)
(1Gbps)
ソシオネットワーク
戦略機構
凱風館
FW
IT センター
KU
(サーバー群)
第 1 ステーション
文情報処理室
第2ステーション
経商 MML 教室等
第 1 学舎
KU
第 2 学舎
KU
第 3 学舎
KU
第 4 学舎
KU
尚文館
KU
第3ステーション
岩崎記念館・
KU
児島惟謙館
第 4 ステーション
凛風館
サテライトステーション
教育・研究
KU
理工系学部 OD 教室
総合研究室棟
以文館
新関西大学会館
簡文館
関西大学会館
ハイテク・リサーチ・センター
学術フロンティア・センター
ソシオネットワーク
戦略機構
政策グリッドコンピューティン
グ実験センター
千里山 C
事務
教育・研究へ
FW
第 1 学舎
第 2 学舎
第 3 学舎
第 4 学舎
尚文館
図書館
関西大学会館
新関西大学会館
凛風館
岩崎記念館
以文館
中央体育館
IT センター
− 112 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
VPN
六甲山荘
VPN
バックアップ
データセンター
飛鳥文化研究所
…… 1Gbps×2
…… 1Gbps
…… 100Mbps
…… 128Kbps
KU
D棟
…… 無線 AP 設置
(指定場所で利用可能)
A棟
C棟
B棟
F棟
西館 KU
高岳館
E 棟 KU
A棟
学舎
B 棟 KU
高槻 C
高槻ミューズ C
堺C
天六 C
A 棟等
西館等
A棟
学舎
− 113 −
システム構成一覧
分類/種類
システム名
概 要
サービス対象/利用部局
ウィルス対策、不正アクセス対策
ネットワークシステム基盤 を施し、大規模データベースの運
用基盤を整備
IT トータル
システム基盤 統合認証システム
学生、教職員、関大ファミリーへ
シングルサインオンにより多彩で
スムーズなサービスを提供
データ連携基盤
教務、認証情報等を複数のシステ
ム間で連携・同期させ、一元管理
IC カードシステム
学生証、教職員証を IC カード化
し、入館管理や出席管理、健康管
理等に活用
入館管理システム
セキュリティレベルに応じた入館コ
ントロールをし、ログ情報を収集
インフォメーションシス 学内各システムと連携して情報・
テム(ポータルシステム) サービスを提供
全学生(非正規生を含む)
全教職員
保護者(学部生)
SNS
全学生
全教職員
関大ファミリーの交流の場を提供
学生情報を一元管理し、全学的に
ファミリーカルテシステム 共有して学生一人ひとりに対する
きめ細かな指導を支援
サービス系
情報システム
全学
事務職員
教務センター
学術情報システム
全教育職員
研究業績や研究論文など大学が所
※検索・照会は一般にも
蔵する学術情報やコンテンツをデ
公開
ジタル化・データベース化
研究支援課(管理機能)
図書館システム
全学生、教職員
200万冊の蔵書管理に対応し、マイ
図書館事務室
ライブラリ・Web 貸出予約機能を
(管理機能)
装備
研究所(5ヶ所)、資料室(3ヶ所) 全学生、教職員
図書館関係機関システム の図書、雑誌の検索、貸出管理を ※貸出機能は人権問題研
究室のみ
装備
MLR(視聴覚教材検索)
視聴覚教材の検索、貸出管理を装備
システム
キャ リ ア 支 援 シ ス テ ム キャリアデザイン機能、活動支援
( KICSS )
機能を装備
CAP システム
(旧 CACG )
全学生、教職員
MML(管理機能)
全学生(就職活動学生)
キャリアセンター
(管理機能)
学生に対し職務適性をアドバイス
全学生
するなどキャリアプランニングを
キャリアセンター
支援
(管理機能)
エクステンション・リー
リードセンターの講座、受講生を
ドセンター受講生管理シ
管理
ステム
− 114 −
全学生、教職員、一般
受講生
エクステンションリー
ドセンター(管理機能)
関西大学 IT センター年報
分類/種類
システム名
第 2 号( 2011 )
概 要
クラブ管理システム
体育会、文化会、学術研究会、単
独パート、ピア・コミュニティの
部員登録や管理、事務局などへの
諸届、戦績の管理
健康管理システム
自動計測器との連携による診断デ
ータ収集および健診結果の閲覧
心理相談システム
サービス系
情報システム (心理相談室電子カルテ 相談データの一元管理
システム)
奨学金システム
各種奨学金の出願・選考・管理
サービス対象/利用部局
全学生
ス ポー ツ 振 興 グ ルー
プ、学生生活支援グル
ープ(管理機能)
全学生、教職員
保健管理センター
(管理機能)
心理相談室
全学生
奨学支援グループ
(管理機能)
全学生、教職員、校友
東京センターが主催する公開講
東京センター
東京センター支援システム 座、セミナーの受付管理、利用者
(管理機能)
管理、メールマガジンの配信
学事システム(基幹系)
学籍情報の管理、カリキュラム編
( Campusmate-J、時間
成支援
割編成支援システム)
教務センター
(学部生・院生・非正規
生対象)
国際部
(交換留学生対象)
学事システム
(サービス系)
履修および成績の一元管理
(履修・成績 Web サービ
ス他)
全学生
(非正規生を含む)
教務センター
(管理機能)
※一部検索・照会機能は
全教職員
教務系
システム
証明書自動発行システム
学生証を利用した証明書発行機能
を装備
全学生
教務センター
(管理機能)
授業支援システム
教材提示、成績管理等授業運営を
支援
授業担当教員
受講者
シラバスシステム
シラバス入稿、検索表示機能を装備
一般公開
教務センター
(管理機能)
出席管理システム
学生証を利用した授業出席データ
の収集・管理
授業担当教員
教務センター
(管理機能)
CEAS/Sakai システム
デジタルコンテンツを活用した遠
隔教育・個別学習
授業担当教員
受講者
講義収録・配信システム
講義の映像や資料等をインターネ
ットや携帯情報端末に配信
授業担当教員
受講者
eポートフォリオ ポートフォリオシステム
計画・実行・振り返りによる学び
の質向上および学習成果の蓄積
全学生
全教員
e ラーニング
− 115 −
そ の 他
1 高度計算サーバ
⑴ ハードウェア
項 目
スペック
サーバ名
SPARC Enterprise M4000
CPU
SPARC64 VII 2.4GHz
CPU 数
4( 2Chip /8Core )
1 次キャッシュ(プロセッサ内臓)
256KB(命令128KB+データ128KB )
2 次キャッシュ(プロセッサ内臓)
5MB
主記憶
32GB
ディスク
292GB( 146GB ×2 )
SPECfp_2006
13.3( Base ),13.9( Peak )
SPECfp_rate2006
111( Base ),116( Peak )
SPECint2006
12.1( Base ),12.9( Peak )
SPECfp_rate2006
136( Base ),152( Peak )
⑵ ソフトウェア
区 分
基
本
制
ソフトウェア
OS( Solaris )
オペレーティングシステム
NQS
ネットワークキューイングシステム
御 MPI
言語処理プログラム
ア プ リ ケー ショ ン
機能概要
メッセージパッシングライブラリ
Parallelnavi
ジョブ管理
x-window
X- ウィンドウ
Fortran
fortran コンパイラ
SSL Ⅱ
並列科学技術計算ライブラリ
C 言語
C スカラコンパイラ
C++
C++ プリプロセッサ
MARC, MENTAT
汎用有限要素法構造解析
SAS
汎用統計解析
GAUSSIAN09
汎用
AVS/Express, Vislink
AVS 連携
Sun Studio 12
統合開発環境
Adobe Reader
PDF ファイル閲覧ソフト
− 116 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
2 パソコン・印刷機器整備状況
PC
カラー複合機
レーザープリンタ
オープン PC コーナー 1
45
3
オープン PC コーナー 2
56
4
35
3
6
0
Skype コーナー
2
0
教員支援室
2
2
141
5
3
0
7
0
施 設
場 所
オープン PC コーナー 3
IT センター
デジタルメディア PC コーナー
*1
サテライトステーション
マルチメディア編集室*2
尚文館 1 階
マルチメディア施設 マルチメディア管理室*3
*1 多言語 OS 機、Macintosh 機、ワープロ変換機含む。
*2 オーサリング用 PC。
*3 マルチメディアコンテンツ作成用 PC。
3 無線 LAN、情報コンセント整備状況
無線 LAN
認証系情報コンセント数 認証系情報コンセント数
アクセスポイント
(教卓)
(その他)
場 所
第 1 学舎
12
77
0
第 2 学舎
7
43
167
千里山キャンパス 第 3 学舎
1
12
0
第 4 学舎
1
14
0
そ の 他
19
0
232
高 槻 キ ャ ン パ ス
17
26
76
高 槻 ミュー ズ キ ャ ン パ ス
29
103
121
4
52
98
堺
キ
ャ
ン
パ
ス
− 117 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
関西大学インフォメーションテクノロジーセンター規程
制定 昭和57年3月12日
(設 置)
第 1 条 本大学に、関西大学インフォメーションテクノロジーセンター(以下「センター」
という。)を置く。
(センターの目的)
第 2 条 センターは、高度な情報通信技術を用いて、教育・研究及び業務(学校法人の業務
を含む。)を支援し、教育・研究の充実及び事務能率の向上に資することを目的とする。
(業 務)
第 3 条 センターは、前条に規定する目的を達成するため、次の業務を行う。
⑴ 情報通信ネットワークの管理・運用
⑵ 教育・研究を支援する情報システムの開発・運営
⑶ センターに設置するコンピュータ機器の管理・運用
⑷ 教育・研究におけるコンピュータ利用者のための技術指導
⑸ 情報教育に係る技術支援
⑹ e ラーニングを目的としたコンテンツ制作に係わる技術支援
⑺ ジョイント・サテライト及びマルチメディア教育研究の実施支援
⑻ 法人業務に係わる情報システムの開発・運用
⑼ その他センターの目的達成に必要な業務
(センター委員会)
第 4 条 センターの適正な管理運営を図るために、センター委員会(以下「委員会」という。)
を設ける。
(委員会の構成)
第 5 条 委員会は、次の者をもって構成する。
⑴ センター所長(以下「所長」という。)
⑵ センター副所長(次号に規定する委員のうち 1 名が兼任する。以下「副所長」という。)
⑶ 各学部から選出された者 各 1 名
⑷ 学長補佐 1 名
⑸ 総務局長
⑹ 学長室長
⑺ 学術情報事務局長
⑻ 学術情報事務局次長(以下「次長」という。) 1 名
2 前項第 3 号に規定する委員の任期は 2 年とし、再任を妨げない。ただし、副所長に就任
− 119 −
した委員については、その任期を副所長の任期終了のときまでとする。
3 前項の委員に欠員が生じたときは、補充しなければならない。この場合において、後任
者の任期は、前任者の残任期間とする。
4 第 1 項第 3 号に規定する委員は、学長の推薦により、理事会が任命する。
(委員会の審議事項)
第 6 条 委員会は、次の事項を審議する。
⑴ 第 3 条に規定する業務の基本方針に関すること。
⑵ その他センター業務の重要事項に関すること。
(委員会の会議)
第 7 条 委員会は、所長が招集し、議長となる。
2 委員会は、委員の過半数の出席をもって成立する。
3 委員会の議事は、出席委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、議長が決する。
(職 員)
第 8 条 センターに次の職員を置く。
⑴ 所長
⑵ 副所長
⑶ 所員
⑷ 事務職員
2 センターの事務組織と事務分掌は、学校法人関西大学事務組織規定に定めるところによ
る。
(所 長)
第 9 条 所長は、所務を統括する。
2 所長は、学長が専任教授のうちから理事会に推薦し、理事会が任命する。
3 所長の任期は 3 年とする。ただし、再任を妨げない。
4 所長が欠けたときは、補充しなければならない。この場合において、後任者の任期は、
前任者の残任期間とする。
(副所長)
第10条 副所長は、所長を補佐する。
2 副所長は、所長が第 5 条第 1 項第 3 号に規定する委員のうちから、委員会の議を経て学
長に推薦し、理事会が任命する。
3 副所長の任期は、所長の在任期間とする。
4 所長に事故あるときは、副所長が、所長の職務を代行する。
(所 員)
第11条 所員は、所長の命をうけ、情報通信技術の専門的見地からセンター業務の円滑な遂
行を支援する。
− 120 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
2 所員は、所長が専任職員のうちから委員会の議を経て学長に推薦し、理事会が任命する。
3 所員の任期は 2 年とする。ただし、再任を妨げない。
4 所長が、特に必要があると判断した場合は、第 2 項に規定する資格を有しない者のうち
から、委嘱による所員を置くことができる。
5 前項の所員は、所長が委員会の議を経て学長に推薦し、理事会が委嘱する。
第12条 削除
(運営委員会)
第13条 委員会の基本方針に基づき、センターの業務を効率的に処理するため、運営委員会
を置く。
2 運営委員会は、次の者をもって構成する。
⑴ 所長
⑵ 副所長
⑶ 所員(第11条第 4 項に規定する所員を除く。)
⑷ 所長が第 5 条第 1 項第 3 号に規定する委員のうちから指名する者 2 名
⑸ 次長 1 名
⑹ システム管理課長
⑺ システム開発課長
3 前項の規定にかかわらず、所長が必要と判断したときは、委員以外の者の同席を求める
ことができる。
4 運営委員会は、所長が召集し、議長となる。
(自己点検・評価委員会)
第14条 委員会の基本方針に基づき、センターの業務を自己点検及び評価するために関西大
学インフォメーションテクノロジーセンター自己点検・評価委員会を置く。
2 前項に規定する委員会の構成、運営等については、別に定める。
(ステーション)
第15条 センターは、教育・研究の利用に供するため、学部、大学院等にステーションを設
置することができる。
2 ステーションの運営に関する事項は、センターと設置学部、大学院等との協議を経て、
別に定める。
(事 務)
第16条 委員会及び運営委員会の事務は、システム管理課が行う。
(補 則)
第17条 この規程に定めるもののほか、センターの運営に関し必要な事項は、委員会の議を
経て定める。
− 121 −
附 則
1 この規程は、昭和57年 4 月 1 日から施行する。
2 関西大学電子計算機室規程は、廃止する。
3 当分の間、センター所員の数は第11条第 4 項による所員を含めて約10名とする。
附 則
この規程(改正)は、昭和60年 4 月 1 日から施行する。
附 則
この規程(改正)は、昭和63年 4 月 1 日から施行する。
附 則
この規程(改正)は、平成 6 年 4 月 1 日から施行する。
附 則
この規程(改正)は、平成 8 年 4 月 1 日から施行する。
附 則
この規程(改正)は、平成 9 年11月28日から施行する。
附 則
1 この規程(改正)は、平成12年 4 月 1 日から施行する。
2 第 5 条第 1 項第 5 号に規定する外国語教育研究機構選出の委員の数は、当分の間、 1 名
とする。
附 則
この規程(改正)は、平成13年 4 月 1 日から施行する。
附 則
この規程(改正)は、平成14年 4 月 1 日から施行する。
附 則
この規程(改正)は、平成15年 4 月 1 日から施行する。
附 則
この規程(改正)は、平成15年10月 1 日から施行する。
附 則
この規程(改正)は、平成16年 4 月 1 日から施行する。
附 則
1 この規程(改正)は、平成19年 4 月 1 日から施行する。
2 第 5 条第 1 項第 4 号に規定する政策創造学部及びシステム理工学部、環境都市工学部、
化学生命工学部選出の委員の数は、当分の間、 1 名とする。
3 第 5 条第 2 項の規定に拘らず、平成19年 4 月 1 日選出の新学部選出の委員の任期は、平
成20年 3 月31日までとする。
− 122 −
関西大学 IT センター年報
第 2 号( 2011 )
附 則
この規程(改正)は、平成19年 4 月 1 日から施行する。
附 則
1 この規程(改正)は、平成20年 4 月 1 日から施行する。
2 平成20年 4 月 1 日付で学長が推薦する所長、副所長の任期は、第 9 条第 3 項及び第10条
第 3 項の規定にかかわらず、平成21年 9 月30日までとする。
3 平成20年 4 月 1 日選出のセンター委員会委員の任期は、第 5 条第 2 項の規定にかかわら
ず、平成21年 9 月30日までとする。
4 平成20年 4 月 1 日選出の所員の任期は、第11条第 3 項の規定にかかわらず、平成21年 9
月30日までとする。
5 関西大学インフォメーションテクノロジーセンタージョイント・サテライト及びマルチ
メディア教育・研究推進委員会規程(平成 9 年11月28日制定)は、廃止する。
附 則
この規程(改正)は、平成21年 4 月 1 日から施行する。
− 123 −
編 集 後 記
「インフォメーションテクノロジーセンター年報」は昨年度より発行され、今回は第 2 号と
なります。今号も学内の教員から広く原稿を募り、IT に関する技術、IT を利用した教育手
法を中心に原稿を掲載することになりました。今号の内容が教職員の皆様の教育や研究に役
立てる機会が少しでもあれば幸いと感じています。
近年のネットワーク環境の発展は凄まじく、iPhone、iPad、アンドロイド OS を中心とす
るスマートフォンやタブレット型 PC の普及とともに Facebook や Twitter などのリアルタイ
ム性が要求される SNS の利用が急速に増えて来ています。今後の情報システムを取り巻く環
境から、大学内でもこれらの利用を可能とする環境の改良を進めていく必要があります。例
えば、全学規模でのデータベースのクラウド化や Facebook を利用する大学の広報活動など
は他大学でも積極的に行われており、関西大学でも今後検討に値する事項だと思われます。
一方で、セキュリティが今まで以上に大学の名を貶める問題を含んでおり、現在でも学外か
らの攻撃への対処が大きな課題となっています。IT センターではトラブルの対応策を事前に
検討した上で、継続的に情報システムの改良や新システムの導入を行っています。学内の情
報システムの利用において、教職員の皆様には不便をかける機会も多いと思いますがご了解
頂くとともに、セキュリティにつきましては十分気をつけてご利用頂きますよう宜しくお願
い致します。
平成24年度より 2 ヵ年計画で千里山キャンパスでは大規模な学内の無線 LAN 工事が始ま
ります。工事の完了から、逐次、教職員や学生が利用できるようになります。一方で、平成
23年度の後期より千里山キャンパスで、ネットワークのギガ化工事が行われており、 2 ∼ 3
年を掛けて千里山キャンパスの全校舎で高速なネットワーク環境が利用できるようになりま
す。この環境の変更に併せて、学内のネットワーク運用方法が変更されます。現状のネット
ワーク利用では(基本的に)各コンピュータにグローバル IP アドレスが割り当てられていま
す。新しい運用方法では、(プライベート)IP アドレスを自動的にコンピュータに割り当て
る仕組みを採用しています。このため、今後は各教員で IP アドレスの管理は不要となりま
す。また、コンピュータをネットワークに接続する際、利用者の認証( ID とパスワードの入
力)が必要となります。この変更により、個人所有のコンピュータを持ち込んだ場合でも IP
アドレスの設定なしで容易に学内のネットワークに繋げ、利用できるようになります。これ
は、無線 LAN の利用環境を考慮して利便性を高めるとともに、学内 LAN のセキュリティ強
化のために必要な機能です。皆様にとって、運用変更後は面倒と感じることがあるとは思い
ますがご理解とご協力のほど宜しくお願い致します。
最後になりましたが、執筆を賜わりました諸先生方や職員の皆様方に厚くお礼申し上げま
す。今後とも、IT センターでは教職員の皆様との結びつきを強く持ち、学内の情報環境を有
意義なものにしていきたいと考えています。学内の情報システムにつきまして、ご意見、ご
要望がございましたら、IT センター事務もしくは各学部選出の IT センター委員にご相談下
さい。
これからも皆様方のご支援、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
2012年 3 月
( IT センター副所長 荒川 雅裕)
− 124 −
関西大学インフォメーションテクノロジーセンター年報 第 2 号( 2011 )
─ 2011 Annual Report of Information Technology Center, Kansai University ─
2012年 7 月 1 日 発行
編集・発行 関西大学インフォメーションテクノロジーセンター
〒564-8680 吹田市山手町 3 丁目 3 番35号
TEL( 06 )6368-1172
FAX( 06 )6330-9591
印刷所 株式会社 遊文舎
〒532-0012 大阪市淀川区木川東 4 丁目17番31号
TEL( 06 )6304-9325
正誤表
頁数:89(センター組織 システム管理課)
【誤】
専
役
職
任
職
役
職
員
柿
氏
名
本
昌
氏
名
本
昌
範
【正】
補
佐
柿
範
頁数:111(サービス時間)
【誤】
2
サテライトステーション
室
名
月~金
土
サテライトステーション 1・2
サテライトステーション ロビー
10:00~17:50
閉
利用相談コーナー
【正】
2
サテライトステーション
室
名
月~土
サテライトステーション 1・2
サテライトステーション ロビー
利用相談コーナー
10:00~17:50
室
2011
Annual Report of
Information Technology Center,
Kansai University
Center