研修を終えて 弘前高等学校 佐々木 彩香 研修1日目。在日スェーデン大使館と在日フランス大使館を表敬訪問しまし た。スェーデン大使館では、スェーデンの歴史や生活、祭り、スポーツなど多 くのことを対しは細かく教えてくれました。ストックホルムの街は、空気、水、 緑など地球環境を大切にしていて車で入ると税金を取られる地域があると知り ました。フランス大使館は、4階建てであり各フロアが色で分けられていまし た。特に4階は秘密のフロアであり、情報や音が漏れないようにガラスで囲ま れ、セキュリティは万全でした。建築物の一部に必ず芸術を取り入れなければ ならないことを知りました。 研修2日目。飛行機で12時間、日本からフランスへ行きました。 研修3日目。モンサン・ミッシェルを見学しました。8世紀にあれほど大き な岩の城を建てることができた技術はすごいと思いました。大天使ミカエルが 降りてきた場所だけあって、心が洗礼された気分になりました。ランス潮力発 電所では潮力発電についてはもちろん、今後のエネルギーについても学ぶこと ができました。潮力発電は燃料が不要で排出物がなく環境に優しいので、日本 でも導入されればいいのにと思います。 研修4日目。ラ・アーグ再処理施設を見学しました。日本の再処理施設と比 べると規模が大きく、燃料プールは日本の5倍もあるそうです。世界の国々か ら出される使用済み核燃料の約半分を受け入れています。 研修5日目。グリニャール高校の人たちと交流しました。最初は緊張してう まく話すことができませんでしたが、昼食や文化交流、夕食会と次第に打ち解 けて行き、とても楽しい時間を過ごすことができました。 研修6日目。ルーブル美術館を見学しました。ミロのヴィーナスやモナリザ など有名な作品が数多くあって、美術に浸ることができました。ルーブル美術 館の建物自体にも歴史があり、時代が戻った気分でした。 研修7日目。パリ市内を散策しました。ノートルダム寺院や凱旋門、エッフ ェル塔、シャンゼリゼ通りなどパリの街を思う存分味わいました。フランスの マクドナルドも味わうことができました。夕方にはフランスからスェーデンに 移動しました。 研修8日目。ハンマルビー・シェースタッドの環境保護先進モデル地区を見 学しました。住民の八割が自転車や公共交通機関を利用することを目標とし、 ゴミを再びエネルギーとして利用するなど、環境に優しい技術が駆使されてい る街でした。日本も見習うべきだと思いました。 研修9日目。フォルシュマルク中・低レベル廃棄物貯蔵所を見学しました。 スェーデンでは、使用済核燃料は再処理を行わず、銅のキャニスター、粘土、 コンクリートで固め、地下に埋設する仕組みでした。現在では、てっきり再処 理されるのが普通だと思っていたので、とても驚きました。 研修10日目。カテドラル高校の人たちと交流しました。フランスでの経験 を生かして、初めから積極的に会話することができました。エネルギーについ ての意見交換会では、私たち日本人もスェーデンの生徒も互いに意見を出し合 い、とても濃厚な話し合いができたと思います。今後の日本は私たちの世代で もあるので、エネルギーについてしっかりと考えるべきだと改めて感じさせら れました。 研修11日目。カテドラル高校の生徒と一緒にウプサラの街を散策しました。 教会や図書館、大学などカテドラル高校の生徒に案内してもらい、いろいろな 場所を巡りました。美味しいチョコやお菓子のお店にも行くことができました。 夕方には飛行機で一度ドイツに寄ったあと、日本へ帰国の途につきました。 研修12日目。無事に日本へ帰国し、ほっとしました。夜ご飯に食べた日本 食はとても美味しく感じました。 研修最終日の13日目。無事にすべての研修の日程を終えることができ、と ても充実した13日間でした。 私はこの研修を通して、精神的に少しは成長できたと思います。言葉の壁を 越えて、フランスやスェーデンの人々と交流することができ、コミュニケーシ ョン能力が養われました。今後選択すべきエネルギーについても現地の高校生 と意見を交換し合い、私たちがどうすれば良いのかということを考えることが できました。エネルギーについてまだ答えを一つにすることはできませんが、 未来のエネルギーは私たちにかかっていると思います。
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