リリース 5.2 の Avaya Aura™ Communication

リリース 5.2 の Avaya Aura™
Communication Manager、SIP
Enablement Services、Avaya
Server 、Media Gateway の
新機能について
03-601528JA
第4版
2009 年 5 月
© 2009 Avaya Inc.
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ください。
目次
第 1 章: Communication Manager の新機能
Avaya Aura™ Communication Manager
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Avaya Aura™ Communication Manager Messaging .
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被呼者キューイング付き内線キャンプオン .
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Avaya Installation Wizard の拡張 .
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コール ログの拡張 . .
可変不在転送のログ .
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8
可変不在転送チェーン .
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ダイヤルの編集 .
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9
コール ピックアップ アラーティングの拡張 .
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SIP での迂回転送表示の拡張
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10
拡張転送通知 .
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Gateway Installation Wizard の拡張 .
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12
ホット デスキングの拡張 . . . . . . .
パーソナル ステーション アクセス (PSA)
電話機ロック . . . . . . . . .
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13
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制御ネットワーク停止からのポート ネットワーク復旧の改善 .
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IP サーバー インタフェース (IPSI) 管理の拡張機能 .
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LDAP ディレクトリ アプリケーション
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同時接続呼数の制限 (LNCC).
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標準電話機の機能をより使いやすく .
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17
メイン サーバーおよび LSP サーバーのスプリット登録を処理する新しいコマンド
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プライベートの呼に対する PIN チェック .
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セルラー内線機能
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18
レポート . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
マリシャス コール トレース ( 悪意呼トレース ) 履歴の新規レポート.
音声 / ネットワークに関する新規統計レポート . . . . . . .
音声 / ネットワークに関する統計の修正済みレポート . . . . .
IP DSP リソースの修正済みレポート . . . . . . . . . .
ポート ネットワーク レベルの DSP リソース レポート . . .
H.248 ゲートウェイ レベル DSP リソース レポート . . . .
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19
20
20
21
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中継台 ( 同一 ) へのリターン コール .
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SAC/ 可変不在転送オーバーライド
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S8400 を ESS サーバーとして設定
ハードウェア要件 . . .
制限 . . . . . . .
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二重化サーバー上のプロセッサのイーサネットのサポート
リリース 5.2 の新機狽 … ついて
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第4版
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2009 年 5 月
1
拡張 ESS
要件 .
構成 .
管理 .
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システム マネージメント インタフェース
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チーム機能ボタンの拡張
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アップグレードと移行 . . . . . . .
サポートされているアップグレード手順 .
アップグレード ツールの排除 . . . .
セキュア http からの安全なダウンロード
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第 2 章: SIP Enablement Services (SES) の新機能について . . . .
Avaya Aura™ SIP Enablement Services . . . . . . . .
Avaya Aura™ SIP Enablement Services のアップグレード .
第 3 章: ハードウェア .
G430 Media Gateway
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アナウンスメント ファイルに対応 .
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S8300D サーバー.
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US Robotics モデムのサポート . . .
管理およびマネジメント . . . .
US Robotics モデムに付属の構成部品
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リリース 5.2 の新機狽 … ついて
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第 1 章:
Communication Manager の新
機能
この章では、関連付けられた Avaya メディア ゲートウェイを搭載した Avaya S8xxx サーバー
で起動する、Avaya Communication Manager リリース 5.2 の新機能と拡張機能の概要につい
て説明します。
Avaya Aura™ Communication Manager
Avaya Communication Manager は、現在 Avaya Aura™ Communication Manager に名称変更
されています。
Avaya Aura™ は、エンタープライズ ネットワークにまたがったマルチベンダーのハードウェ
ア / ソフトウェアのコミュニケーションを可能にするセッション管理をはじめ、数々の強力な
新機能を Communication Manage に追加しています。Avaya Aura™ は、ネットワークからア
プリケーションを分離することで幅広いコミュニケーション アプリケーションおよびシステ
ムを統合し、その結果、作業場所や接続しているシステムの機能ではなく、ユーザーのニーズ
に応じたサービスの配備を実現します。
Avaya Aura™ は、単一クロスエンタープライズのダイヤル プランおよび集中型管理への対応
により、運用コストを削減し、新しいアプリケーションの展開を迅速化します。また、新たに
統合されたプレゼンス機能と Avaya one-X® Unified Communications インタフェースの搭載に
より、企業は統合化されたコミュニケーション アプリケーションとソリューションを最大限
に活用することができます。
Avaya Aura™ Communication Manager Messaging
Avaya Aura™ Communication Manager Messaging ( 旧称 : Intuity Audix 770) リリース 5.2 の拡
張機能は、次のとおりです。
l
ウェブのフル管理
l
S8500C サーバーに対応 ( 最大メールボックス数、5,000)
l
S8510 サーバーに対応 ( 最大メールボックス数、6,000)
l
l
Communication Manager ライセンスには、最大メールボックス数が 500 の Communication
Manager Messaging アプリケーションが含まれます。500 を超えるメールボックスについ
ては、Communication Manager Messaging はライセンス機能を実行します
ボイス メール ポート数の増加 (S8300 および S8400 サーバー )
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2009 年 5 月
3
Communication Manager の新機能
l
12 の呼応答ポートおよび 450 人のユーザーに対応 (S8300 サーバー )
l
20 の呼応答ポートおよび 900 人のユーザーに対応 (S8400 サーバー )
l
拡張リスト アプリケーション機能
l
UDP 集中メッセージング システム (CMS)
l
ユーザーのタイムゾーンのサービス クラス (COS) 管理
l
IMAP4 の拡張、サーバー サイド フォルダ
l
CPN/ANI 表示 ( 最大 39 桁 )
l
ダイヤル番号「*」に対応 (Communication Manager)
l
拡張された 0 カバレッジ
l
メールボックスのロックアウト通知
l
IMAP4 および POP3、外部 SMTP のプライベート メッセージ処理
l
Intuity Audix R5.1 から Communication Manager Messaging リリース 5.2 に移行
l
Intuity Audix R4.4 から Communication Manager Messaging リリース 5.2 に移行
l
Intuity Audix LX R2.0 から Communication Manager Messaging リリース 5.2 に移行
l
Intuity Audix LX R1.1 から Communication Manager Messaging リリース 5.2 に移行
被呼者キューイング付き内線キャンプオン
内線キャンプオン (ACB) の拡張により、被呼者のキューイングが可能となりました。この機
能は、アナログおよび DCP、IP (H.323)、SIP 電話でご利用いただけます。
内線キャンプオンの特徴 :
l
l
内線番号への複数のコールバックを、システム内で設定されている合計コールバック数
まで制限
Softphone へのコールバック (Softphone が物理ステーションに少なくとも 1 つのブリッ
ジ コール アピアランスを持つ場合 )
着呼する 1 台の電話機は、アクティブな内線キャンプオンを複数行うことができ、コールバッ
クは起動する順番に従って処理されます。
発呼した電話機が複数のコール アピアランスを使用している場合、内線キャンプオン数は電
話機に割り当てられている [ 内線キャンプオン (Automatic Callback)] ボタンの数に応じて異な
ります。
4 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
Avaya Installation Wizard の拡張
次のネットワーク上では、内線キャンプオン機能はローカル サーバー上と同様の方法で作動
します。
l
l
l
分散通信システム (DCS) ネットワーク - 異なる Communication Manager にある電話機
へ / 電話機からの ACB 要求は、キュー待ち状態の後、処理されます。
ご利用の公衆ネットワーク サービス プロバイダが ISDN 話中時再呼び出し (CCBS) に対
応している場合、CCBS 要求はキュー待ち状態の後、処理されます。
QSIG ネットワーク - 異なる Communication Manager にある電話機へ / 電話機からの
ACB 要求はキュー待ち状態の後、処理されます。
この機能は、[ 機能関連システム パラメータ (Feature-Related System Parameters)] 画面の [
被呼者キューイング付き内線キャンプオン (Automatic Callback With Called Party
Queuing)] フィールドを使用して有効にします。
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™
Communication Manager)』、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager 機能説明と実装 (Avaya Aura™ Communication
Manager Feature Description and Implementation)』、555-245-205
『Avaya Aura™ Communication Manager 画面リファレンス (Avaya Aura™
Communication Manager Screen Reference)』
、03-602878
Avaya Installation Wizard の拡張
Avaya Installation Wizard の拡張には、次が含まれます。
l
電話機パラメータの追加
l
16xx IP Phone への対応
l
9670G IP Phone への対応 ( 大画面モデル )
l
S8400 サーバーを ESS サーバーとして構成
l
l
Communication Manager Messaging ( 旧 Intuity Audix 770) を S8500 シリーズ サーバー上
で構成
リモート メンテナンス基板の 2 番目のイーサネット インタフェースに、S8400 および
S8500 シリーズ サーバーを構成
l
暗号化されたソフトウェアベースの二重化を使用して、S8700 シリーズ サーバーを構成
l
メモリを構成 (Standard ( 標準 ) または Extra Large ( 超大規模 ))
注:
íçÅF
Communication Manager のアップグレードに、Avaya Installation Wizard を利用
いただくことができなくなりました。
Avaya Installation Wizard は、Internet Explorer バージョン 6 および 7 に対応してい
ます。
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5
Communication Manager の新機能
コール ログの拡張
可変不在転送のログ
可変不在転送のログを使用すると、可変不在転送機能によって転送された呼の見逃しコール
ログ エントリが作成されます。
転送された呼の見逃しコール ログ エントリには、見逃したコールのアイコンではなく転送ア
イコンが表示されるため、ユーザーには見逃しコールが転送され、すでに他のユーザーが応答
しているかもしれないことが確認できます。
[ 可変不在転送のログ (Log Forwarded Calls)] オプションは、次の転送機能に適用されます。
l
可変不在転送、話中 / 不応答転送
l
拡張可変不在転送、話中 / 不応答転送
l
カバレッジ、話中、不応答、DND、通話中
l
ゴーツーカバー機能
l
離席機能
注:
íçÅF
可変不在転送のログ機能は、Communication Manager リリース 5.2、ファーム
ウェア バージョン 3.0 以降に搭載されており、96xx H.323 IP シリーズ電話機で
のみご利用いただけます。
[ 可変不在転送のログ (Log Forwarded Calls)] オプションの設定は、電話機ファームウェア設
定ファイルの LOGUNSEEN パラメータからのみ可能です。このパラメータの設定により、可
変不在転送のロギングをオンまたはオフに切り替えることができます。
可変不在転送チェーン
この機能を使用すると、最大 10 ホップ ( 発呼した各電話機が 1 ホップと見なされます ) まで
呼を転送することができます。デフォルト値は 3 ホップです。可変不在転送チェーンにより、
標準の可変不在転送および無条件の拡張呼転送を混合して使用することができます。カバレッ
ジのチェーンにある最後の転送先電話のカバレッジ パスは、転送後に使用できます。
6 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
ダイヤルの編集
l
l
l
転送チェーン内の電話機では、標準の可変不在転送 ( 可変不在転送、話中 / 不応答転送機
能を含む ) および無条件の拡張呼転送 ( 拡張可変不在転送 - 無条件、拡張可変不在転送 話中、拡張可変不在転送 - 無応答の使用 ) を混合して使用することができます。
転送は、チェーンが無限ループに入る前もしくは呼が発信元電話機に戻る前に停止します。
可変不在転送オーバーライドはチェーン内のどの電話機でも有効であるため、チェーン
内にある以前の電話機に呼を転送することができます。
この機能は、[ 機能関連システム パラメータ (Feature-Related System Parameters)] 画面の
[ 可変不在転送チェーン (Chained Call Forwarding)] フィールドを使用して有効にします。ま
たホップおよびカバレッジ パスの最大数も指定できます。
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™ Communication
Manager)』
、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager 機能説明と実装 (Avaya Aura™ Communication
Manager Feature Description and Implementation)』、555-245-205
『Avaya Aura™ Communication Manager 画面リファレンス (Avaya Aura™ Communication
Manager Screen Reference)』
、03-602878
ダイヤルの編集
ダイヤルの編集機能を使用すると、エンドユーザーは電話機がオンフックのときに番号を事前
にダイヤルすることができます。事前ダイヤル段階で、ユーザーはダイヤルした番号の桁を編
集することができ、ユーザーがオフフック状態 ( 受話器を持ち上げる、もしくはスピーカ ボタ
ンを押す ) になった際、またはユーザーが送信ソフト キーを押した際に、その番号がダイヤ
ルされます。
この機能は、プロトコル バージョン H.323 の 96xx シリーズ (9620 Lite、9620 Color、9650
Color) でサポートされています。この機能を使用するには、3.0 以降のソフトウェア バージョ
ンが必要となります。この機能は、SIP 電話ではご利用いただけません。
ダイヤル編集が可能なすべての電話機でこの機能を管理するには、[ 機能関連システム パラ
メータ (Feature-Related System Parameters)] 画面で [96xx H.323 ターミナルでのダイヤル
の編集 (Edit Dialing on 96xx H.323 Terminals)] フィールドを設定してください。この機能が
有効になると、電話機はオンフック ダイヤルする代わりに、オンフック状態のダイヤルの編
集 (Edit Dial) モードに入ります。
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™ Communication
Manager)』
、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager 機能説明と実装 (Avaya Aura™ Communication
Manager Feature Description and Implementation)』、555-245-205
第4版
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7
Communication Manager の新機能
コール ピックアップ アラーティングの拡張
コール ピックアップ アラーティング機能を使用すると、同じピックアップ グループのメン
バーのユーザー同士であればお互いに呼に応答することができます。Communication
Manager リリース 5.2 以降ではこの機能の拡張により、発呼者および被呼者の情報をピック
アップ グループの全メンバーに表示できるほか、設定可能なアラーティング オプションが利
用できます。この機能は DCP および IP (H.323) 電話では利用できますが、SIP 電話ではご利
用いただけません。
コール ピックアップが起動していると、別のピックアップ グループのメンバーが呼を着信し
た際に該当のピックアップ グループのメンバー全員の表示が更新されます。発呼者および被
呼者の情報が表示されるため、メンバーは呼を取るべきかどうか判断することができます。
コール ピックアップのボタンが設定されている場合、[ コール ピックアップ (call-pkup)] ボタ
ンを押すと、取る呼の詳細が必ず表示されます。
追加されたアラーティング オプションは、次のとおりです。
l
インターカム リング
l
話中無音 ( ユーザーが別の呼で話中の場合、可聴アラートはスキップされます。)
この機能は、[ 機能関連システム パラメータ (Feature-Related System Parameters)] 画面の [
コール ピックアップ アラーティングの拡張 (Enhanced Call Pickup Alerting)] フィールドを
使用して有効にします。表示および可聴音通知のタイミングを設定することもできます。
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
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『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™ Communication
Manager)』
、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager 機能説明と実装 (Avaya Aura™ Communication
Manager Feature Description and Implementation)』、555-245-205
『Avaya Aura™ Communication Manager 画面リファレンス (Avaya Aura™ Communication
Manager Screen Reference)』
、03-602878
SIP での迂回転送表示の拡張
SIP 迂回転送表示の拡張機能は以下のとおりです。
l
正常な呼を SIP サービス プロバイダ (SP) に転送
l
次の機能をサポート :
a. OPTIM アプリケーション EC500、one-X 、CSP、FMC (PBFMC または SPFMC)
b. 可変不在転送
c. コール カバレッジ
d. コール ベクター転送
l
SIP 迂回転送ヘッダの使用
8 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
拡張転送通知
次のフィールドが [ トランクグループ (Trunk Group)] 画面に追加されています。
l
Diversion Header を送信しますか はい / いいえ (Send Diversion Header?y/n)
l
要求履歴をサポートしますか はい / いいえ (Support Request History?y/n)
拡張転送通知
Communication Manager リリース 5.2 で利用可能な転送機能は、着信拒否、離席機能、可変
不在転送です。Communication Manager リリース 5.2 以降では、ユーザーの電話機の転送機
能が起動しているかどうかは、可視表示またはスペシャル ダイヤル トーンによって示されま
す ( 電話機にディスプレが搭載されていない場合 )。この機能は DCP および IP (H.323) 電話
で利用できますますが、SIP 電話および中継台ではご利用いただけません。
拡張転送通知を使用すると、転送機能の状態および選択したメッセージ掲示、日時情報を表示
することができます。
l
着信拒否
l
離席機能
l
可変不在転送
l
選択したメッセージ掲示
l
LNCC
l
拡張可変不在転送
l
電話機ロック
異なる状態のメッセージがある場合は、起動している機能が優先順位の降順にスクロール表示
されます。日時情報は優先順位が最も低いためループの最後に表示されますが、表示時間は他
の状態メッセージよりも 2 倍長くなります。[ スクロール ステータス メッセージ タイマー
(Scroll Status messages Timer)] が空白に設定されている場合、スクロール表示は無効とな
り、最も優先順位の高い機能のみが表示されます。起動している機能がない場合は、日時情報
のみが表示されます。状態メッセージのあるシステムのロードを回避するために、スクローリ
ングはランダムに開始されます ( ユーザーが初めて受話器を切断した場合など )。
注:
íçÅF
機能が起動 / 停止後、最初のユーザー インタラクション ( オンフック状態になる
など ) があるまで表示内容は変わりません。
拡張転送通知は、電話機がアイドル状態で通常の表示モード ( 緊急事態通報やディレクトリを
表示しない ) にある場合のみ適用されます。また [ 無音呼び出し (Silent Ringing)]、[ 短縮 / 遅
延着信音 (Ringing Abbreviated/Delayed)]、[ ボタン呼び出し制御 (Per Button Ring
Control)] により電話機で呼び出し音が鳴らないよう設定されている場合は機能しません。表
示される転送番号が 18 桁以上でディスプレイに収まらない場合は、標準スクロール表示が適
用されます。
第4版
2009 年 5 月
9
Communication Manager の新機能
この機能は、[ 機能関連システム パラメータ (Feature-Related System Parameters )] 画面の
[ 転送通知 (Redirection Notification)] フィールドを使用して有効にします。特定の転送機能
の通知を有効にしたり、メッセージ間の遅延時間を設定することができます。
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™ Communication
Manager)』
、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager 機能説明と実装 (Avaya Aura™ Communication
Manager Feature Description and Implementation)』、555-245-205
『Avaya Aura™ Communication Manager 画面リファレンス (Avaya Aura™ Communication
Manager Screen Reference)』
、03-602878
セルラー内線機能
Communication Manager リリース 5.2 には、次のセルラー内線機能が新しく搭載されています。
l
l
l
l
l
条件付き転送呼 (EC 500 が有効になっている場合、どの種類の呼を転送するかを管理し
ます )
共有音声接続 (2 つの音声呼を有効にし、携帯電話と PBX 間で単一トランク接続を共有
します )
Communication Manager PBX 間のマッピング共有 ( 電話機名と電話機のマッピング情報
を有効にし、複数の Communication Manager インスタンスで利用します )
SPFMC OPTIM アプリケーション ( デュアルモード携帯電話のサポートを有効にします )
one-X Mobile Server および Application Support (one-X Server の使用により、一連の機
能の構成および制御を可能にします。各内線番号につき 4 つの one-X アプリケーション
のサポートが可能です )
Gateway Installation Wizard の拡張
Gateway Installation Wizard の拡張には次が含まれます。
l
l
サポートされるすべてのメディア ゲートウェイの構成データを収集およびインポートす
る、共通の電子プレインストレーション ワークシート
Microsoft® Excel 2007 ファイル形式で電子プレインストレーション ワークシートに対応
10 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
ホット デスキングの拡張
ホット デスキングの拡張
ホット デスキングとは、エンド ユーザーが個々の電話をロックおよびロック解除したり、完全
にカスタマイズされた電話機プロファイルを互換性のある別の電話に移動させることのできる
機能を指す一般名称です。ホット デスキングにより、次のような既存の機能が拡張されます。
l
IP ログイン / ログオフ
l
PSA 関連付け / 解除
l
電話機ロックおよび時刻電話機ロック
ホット デスキングの拡張 (HDE) には、動作上の特殊なライセンスは必要ありませんが、一部の
拡張には電話機のファームウェアの変更が必要となります。適切なファームウェア変更の行わ
れた 96xx シリーズ H.323 IP 電話のみ、HDE のすべての範囲をサポートします。HDE の設定
は、[ 機能関連システム パラメータ (Feature-Related System Parameters)] 画面で行います。
パーソナル ステーション アクセス (PSA)
H.323 IP 電話のパーソナル ステーション アクセス (PSA) を有効にすることができます。PSA
からログオフする際、電話機 ( ディスプレイ機能を搭載したすべての電話機を含む ) には再ロ
グイン方法を示すテキスト メッセージが表示されます。このメッセージは、H.323 電話だけ
でなくすべてのディスプレイ電話機に表示されます。この機能は、[ 機能関連システム パラ
メータ (Feature-Related System Parameters )] 画面の [ ホット デスキングの拡張電話機ロッ
ク (Hot Desking Enhancement Station Lock)] フィールドを使用して有効にします。
電話機ロック
HDE 機能が起動しているものの、電話機がロック状態にある場合、次の制限が適用されます。
l
電話機機能へのアクセス ( ワームウェア変更の行われた 96xx H.323 IP 電話対象 )
l
コール ログ
l
Avaya メニュー
l
連絡先リスト
l
USB アクセス
l
転送ボタン
l
EC500 の呼のブリッジング
l
ブリッジ アピアランス
また HDE が有効になっている場合、一部の電話機機能および Communication Manager 機能
はロックされます。
第4版
2009 年 5 月
11
Communication Manager の新機能
制御ネットワーク停止からのポート ネットワーク復旧の改善
ネットワークに障害が起きた場合、短時間のネットワーク停止であっても、IP 接続ポート
ネットワークへの供給は長時間にわたり停止してしまいます。制御ネットワーク停止からの
ポート ネットワーク復旧の改善機能は、IP ネットワーク障害が発生しても IP 接続ポート
ネットワークを利用してダウンタイムを削減します。
この機能が持つ以下の特徴により、ネットワーク障害による影響が軽減されます。
l
l
TCP 復旧時間が改良され、実際のネットワーク停止時間に対する IPSI-PCD ソケットの
バウンス カバレッジ時間を現在の 6 ~ 8 秒という時間幅から 10 秒前後にまで向上 ( 結
果はトラフィック率により異なる )
ネットワーク停止後、PKTINT アプリケーション のリセット ( ハードウェア割り込み ) で
はなくソフトウェア割り込みが行われるよう PKTINT の復旧アクションを修正し、H.323
IP 電話機が再登録および / またはソケットの再生成を行う必要性を回避。これにより
ネットワーク停止時の復旧時間を 15 ~ 60 秒にまで最小化
さらに、この機能は ISPI-PCD ソケットを監視し、ネットワーク関連の問題特定およびトラブ
ルシューティングを行います。
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
l
l
l
l
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™ Communication
Manager)』
、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager でのネットワーク接続 (Administering Network
Connectivity on Avaya Aura™ Communication Manager)』、555-233-504
『Avaya アプリケーション ソリューション IP テレフォニー 配備ガイド (Avaya
Application Solutions IP Telephony Deployment Guide)』、555-245-600
『Avaya Aura™ Communication Manager 機能説明と実装 (Avaya Aura™ Communication
Manager Feature Description and Implementation)』、555-245-205
『Avaya Aura™ Communication Manager ハードウェアの機能説明と実装 (Avaya Aura™
Communication Manager Hardware Description and Reference)』、555-245-207
『Avaya Aura™ Communication Manager および Media Gateways、Servers のためのメン
テナンス コマンド (Maintenance Commands for Avaya Aura™ Communication Manager,
Media Gateways and Servers)』
、03-300431
『Avaya エンタープライズ サバイバル サーバー (ESS) の使用 (Using the Avaya
Enterprise Survivable Server (ESS))』、03-300428
12 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
IP サーバー インタフェース (IPSI) 管理の拡張機能
IP サーバー インタフェース (IPSI) 管理の拡張機能
TN2312 ISPI または TN8412 SIPI 用の IP サーバー インタフェース (IPSI) 管理は、IPSI
Quality of Service (QoS) およびイーサネット インタフェース パラメータに対する
Communication Manager ベースの SAT 管理をサポートします。本書内に記載された IPSI に
関する全詳細は、TN8412 SIPI にも適用されます。
注:
最初の IPSI 設定は、コマンド ライン インタフェースを用いて行う必要があり
ます。
íçÅF
管理者は、次の IPSI 関連パラメータの設定および管理を行うことができます。
l
l
l
[ システム パラメータ IP サーバー インタフェース (System Parameters IP Server
Interface)] 画面上での QoS パラメータ フィールド ([DiffServ] および [802.1p]) の値の設定
QoS パラメータの全 IPSI 基板へのダウンロード
次の状況での、QoS パラメータまたはイーサネット インタフェース設定の IPSI 基板へ
の送信
l
l
l
l
l
[IP サーバー インタフェースの追加 (Add IP Server Interface)] または [IP サーバー
インタフェースの変更 (Change IP Server Interface)] 画面上で実行する場合
Communication Manager サーバーが IPSI に接続する場合
[IP サーバー インタフェース (IP Server Interface)] 画面上でイーサネット インタフェー
ス フィールド ([ 自動 (Auto)] または [ 高速 (Speed)]、[ 二重 (Duplex)]) の値を設定でき [
自動 (Auto)] フィールドが [n] に設定されている場合は、、[IP サーバー インタフェース
(IP Server Interface) ] 画面には [ 高速 (Speed)] および [ 二重 (Duplex)] フィールドが表示
される
システム マネージメント インタフェース上での DHCP アドレスの変更
[IP サーバー インタフェース (IP Server Interface)] 画面上での IPSI IP アドレス ([IP アド
レス (IP Address)]、[ サブネット マスク (Subnet Mask)]、[ ゲートウェイ (Gateway)] ア
ドレス ) への変更
注:
最初の IPSI IP アドレスは静的 IP アドレスである必要があります。
íçÅF
Communication Manager システムの一部である IPSI およびパケット制御ドライバ (PCD) は、
機能交換メッセージを用いて QoS およびイーサネット設定、IP アドレス情報のそれぞれの役
割を交換し、IPSI 管理機能をサポートします。この機能では QoS 設定は標準化されているた
め、IPSI と Communication Manager 間での通信が可能となります。PCD が QoS およびイー
サネット インタフェースの設定パラメータ間に相違を発見した場合、Communication
Manager が警告アラームを発します。既存の QoS および 管理インタフェースを利用すると、
IPSI 管理と Communication Manager リリース 5.0 以前を同時に使用することができます。
注:
íçÅF
Communication Manager をサポートするには、IPSI ファームウェアのバージョ
ン 46 以降が必要となります。
第4版
2009 年 5 月
13
Communication Manager の新機能
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager でのネットワーク接続 (Administering Network
Connectivity on Avaya Aura™ Communication Manager)』、555-233-504
『Avaya Aura™ Communication Manager 画面リファレンス (Avaya Aura™
Communication Manager Screen Reference)』
、03-602878
『Avaya Aura™ Communication Manager および Media Gateways、Servers のためのメン
テナンス コマンド (Maintenance Commands for Avaya Aura™ Communication Manager,
Media Gateways and Servers)』
、03-300431
LDAP ディレクトリ アプリケーション
LDAP ディレクトリ アプリケーションは、システム マネージメント インタフェース内の [ 管
理 (Administration)] メニューから入手することができます。LDAP ディレクトリ アプリケー
ションは Communication Manager の一部で、Communication Manager リリース 5.2 のインス
トールまたはアップグレード実行時に Avaya S8300D および S8500C、S8510、S8720、
S8730 のサーバーにインストールされます。
LDAP ディレクトリ アプリケーションを使うと、互換性のある 46xx および 96xx 電話機上の
ブラウザを用いて LDAP データベースを検索できます。LDAP ディレクトリ アプリケーショ
ンのウェブ ページを使うと、LDAP ディレクトリ アプリケーションの LDAP データベースへ
の接続を構成し、また検索方法をカスタマイズすることができます。
l
l
カスタマイズ可能な検索フィールド ( 名前、番号、電子メール アドレス )、または該当す
るディレクトリで有効なその他の LDAP フィールドによる検索。LDAP ディレクトリ ア
プリケーションは最大 6 つのフィールドに対応可能で、一度に複数のフィールドを用い
て検索すれば結果の絞り込みが可能
カスタマイズ可能な詳細結果表示 - 最大 6 つのデータ フィールドを表示可能で、表示結
果にラベルを付けたり、または結果が一目瞭然である場合はラベルを付けずに残すこと
もできる。
l
1 回の検索で最大 96 の結果を表示可能
l
結果からの直接発呼、またはスピード ダイヤル リストへのエクスポート
l
l
リンク結果 - 検索結果をフォロー アップし、その結果を元に関連する別の検索を実行可
能。たとえば、現在表示されている人物と同じ部門に属するのすべての人物を迅速にリ
スト アップ
使いやすい管理アプリケーション - ウェブ インタフェースを通じすべての管理を実行で
き、さらにウェブ インタフェースを通じてディレクトリ サーバーおよび 検索フィール
ド、詳細フィールド、ソフトキー リンクを設定することも可能
WML ブラウザの構成の詳細については、次を参照してください。
l
l
『46xx シリーズ IP 電話機 LAN 管理ガイド (46xx-Series IP Telephone LAN Administrator
Guide)』
『96xx シリーズ IP 電話機用 Avaya one-X® Deskphone SIP 管理者ガイド (Avaya one-X®
Deskphone SIP for 96xx-Series IP Telephones Administrator Guide)』
14 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
同時接続呼数の制限 (LNCC)
同時接続呼数の制限 (LNCC)
話中の LNCC 電話機への呼は、通常の話中電話機への呼として処理されます。呼が管理され
ている場合は話中状態のコール カバレッジ パスに従い、設定されている場合はハント先の電
話機をハントします。
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™ Communication
Manager)』
、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager 機能説明と実装 (Avaya Aura™ Communication
Manager Feature Description and Implementation)』、555-245-205
『Avaya Aura™ Communication Manager 画面リファレンス (Avaya Aura™ Communication
Manager Screen Reference)』
、03-602878
標準電話機の機能をより使いやすく
標準電話機の各機能のうち、以下に関しては追加言語によるメッセージの表示が可能です。
l
内線セキュリティ コード
l
パーソナル ステーション アクセス
l
コール ピックアップ
l
電話機ロック
l
セルラー内線
l
可変不在転送
l
コール カバレッジ
l
コール パーク
拡張機能と変更点は、DCP および IP-H.s323 ターミナルにのみ適用されます。この機能は
SIP 電話機および中継台としての機能を持つ電話機には適用されません。
この機能を使用するには、[ 機能関連システム パラメータ (Feature-Related System
Parameters)] 画面の [ ユーザー ガイダンス ディスプレイ (User Guidance Display)] フィール
ドで設定を行ってください。
第4版
2009 年 5 月
15
Communication Manager の新機能
メイン サーバーおよび LSP サーバーのスプリット登録を処理
する新しいコマンド
スプリット登録とは、1 つのネットワーク リージョン上のリソースが異なるサーバーに登録
される際に行われるものです。たとえば、停電によりローカル サバイバル プロセッサ (LSP)
が起動した後、ネットワーク リージョン上の電話機がメイン サーバーまたはエンタープライ
ズ サバイバル サーバー (ESS) に登録を行う一方で、LSP はゲートウェイに登録を行います。
メイン サーバーに登録された電話機は、トランク リソースから分離されます。メディア ゲー
トウェイの復旧ルールをただちに設定し、スプリット登録を処理することができます。
Communication Manager リリース 5.2 は、スプリット登録管理のための新たなオプションを提
供しています。この機能を使用するには、[ システムパラメータ IP オプション
(System-Parameters Ip-Options)] 画面の [ 電話機およびゲートウェイを稼働中の LSP に強制
登録 (Force Phones and Gateways to Active LSPs)] フィールドで設定を行ってください。電
話機およびゲートウェイをメイン サーバーまたは LSP に強制的に登録させることができます。
メイン サーバーと LSP の間、または ESS と LSP の間で発生するスプリット登録であれば、
この機能による管理が可能です。この機能は、メイン サーバーと ESS の間で起こるスプリッ
ト登録を処理することはできません。
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™ Communication
Manager)』
、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager 画面リファレンス (Avaya Aura™ Communication
Manager Screen Reference)』
、03-602878
プライベートの呼に対する PIN チェック
この機能は、一般コールおよび ARS ( 外線 ) コール、AAR ( 内線 ) コールにロギングするため
の、3 つの新たな機能特番 (FAC/Feature Access Codes) を備えています。
例を以下に示します。
l
全般的な操作 : *11 12345 04069204130
l
外線操作 : *12 12345 9 04069204130
l
内線操作 : *13 12345 04069204130
この機能は、PIN 機能特番にダイヤルしたユーザーに個人識別番号 (PIN) の入力を要求するこ
とで、ユーザーがプライベート コールをかけられないよう制限します。PIN が有効である場
合のみ、ユーザーは宛先番号に電話をかけることができます。コールに使用された PIN コー
ドは、「P」の特殊文字を用いて課金データ (CDR) 出力に報告されます。
16 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
レポート
PIN 機能特番の仕組みは以下のとおりです。
1. この機能用に設定された機能特番 (FAC) にユーザーがダイヤルします。
2. ユーザーがダイヤルした FAC が有効であれば、確認トーンが再生されます。ディスプレ
イ対応の電話機に、PIN を求めるメッセージ (「ENTER PIN」) が表示されます。
3. ユーザーが割り当てられた PIN コードをダイヤルし、そのコードが受け付けられると、
電話機から宛先番号の入力を求めるリコール発信音が再生されます。電話機に番号の入
力を求めるメッセージ (「ENTER NUMBER」) が表示されます ( 電話機がディスプレイ
機能対応の場合 )。
4. DCP または H.323 IP 電話機でこの機能が起動すると、ダイヤルされた PIN コードの各
数字が「*」の文字で表示されます。
5. 宛先番号を入力するとプライベート コールが迂回されます。
注:
現在、SIP 電話機はこれらの拡張機能に対応していません。
íçÅF
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™ Communication
Manager)』
、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager 機能説明と実装 (Avaya Aura™ Communication
Manager Feature Description and Implementation)』、555-245-205
レポート
新規および修正済みレポートは以下のとおりです。
l
マリシャス コール トレース ( 悪意呼トレース ) 履歴の新規レポート
l
音声 / ネットワークに関する新規統計レポート
l
音声 / ネットワークに関する統計の修正済みレポート
l
IP DSP リソースの修正済みレポート
マリシャス コール トレース ( 悪意呼トレース ) 履歴の新規レポート
新しいマリシャス コール識別 (MCID) 機能により、ネットワークが着信呼のソースを記録する
必要がある場合、お使いのサーバーから ETSI ISDN ネットワークに信号が送られるよう設定
することができます。
[list mct-history ] コマンドを使うと、SAT が設定されたマリシャス コール トレース
( 悪意呼トレース ) 履歴レポートを表示できます。
第4版
2009 年 5 月
17
Communication Manager の新機能
音声 / ネットワークに関する新規統計レポート
音声 / ネットワークに関する統計レポートは、パケット損失およびジッター、往復遅延、デー
タ コールに基づく、時間帯ごとの、およびサマリー レベルでの測定結果を表示します。これ
らのレポートは音声品質異常の原因の特定、またシステム レベルでの IP パラメータでの変更
に役立ち、これが総体的なネットワークの向上につながります。
SAT が設定された音声 / ネットワーク統計レポートを表示させるためのコマンドは以下のとお
りです。
l
list measurements ip voice-stats hourly jitter <network region
number>
l
list measurements ip voice-stats hourly rtdelay <network region
number>
l
list measurements ip voice-stats hourly pktloss <network region
number>
l
list measurements ip voice-stats hourly data <network region
number>
l
list measurements ip voice-stats hourly jitter <media processor
board location>
l
list measurements ip voice-stats hourly rtdelay <media processor
board location>
l
list measurements ip voice-stats hourly pktloss <media processor
board location>
l
list measurements ip voice-stats hourly data <media processor board
location>
l
list measurements ip voice-stats summary jitter today
l
list measurements ip voice-stats summary rtdelay today
l
list measurements ip voice-stats summary pktloss today
l
list measurements ip voice-stats summary data today
音声 / ネットワークに関する統計の修正済みレポート
[ システムパラメータ IP オプション (System-Parameters Ip-Options)] フォームおよび [IP イ
ンタフェース (IP Interfaces)] フォームが改良され、音声 / ネットワーク統計に関する情報の
提供が可能になりました。[ システムパラメータ Ip オプション (System-Parameters
Ip-Options)] フォームでは音声 / ネットワークに関する統計がシステムパラメータ Ip オプショ
ン レポートに追加され、[IP インタフェース (IP Interfaces)] フォームでは VoIP/ ネットワーク
しきい値フィールドが IP インタフェース レポートに追加されます。
18 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
レポート
SAT が設定されたシステムパラメータ Ip オプション レポート、および IP インタフェース レ
ポートを表示させるためのコマンドは以下のとおりです。
l
change system-parameters ip-options
l
change ip-interface
ステータス ステーション レポートに新たに音声 / ネットワークに関する統計のページが追加
され、音声 / ネットワークに関する統計のリアルタイム表示が可能になりました。
SAT が設定されたステータス ステーション レポートを表示させるには、[status station ]
コマンドを使用します。
IP DSP リソースの修正済みレポート
IP DSP リソース レポートは、特定の領域および時間における DSP の IP メディア プロセッサ
上での動作を表します。
SAT が設定された IP DSP リソース レポートを表示させるための修正済みコマンドは、以下
のとおりです。
l
ist measurements ip dsp-resource summary report <yesterday-peak/
today-peak/last-hour>
l
list measurements ip dsp-resource hourly <network region number>
l
list measurements ip dsp-resource detail <network region number>
<yesterday-peak/today-peak/last-hour>
注:
既存の ip dsp リソース測定値一覧レポートが改良され、ポート ネットワークお
よび H.248 ゲートウェイが加わりました。
íçÅF
ポート ネットワーク レベルの DSP リソース レポート
ポート ネットワーク レベルの DSP リソース レポートは、IP メディア プロセッサ上での
DSP の関連光ファイバーおよび IP ポート ネットワークに関わる動作を表します。
SAT が設定されたポート ネットワーク レベルの DSP リソース レポートを表示するためのコ
マンドは以下のとおりです。
l
list measurements ip dsp-resource pn summary
l
list measurements ip dsp-resource pn hourly
H.248 ゲートウェイ レベル DSP リソース レポート
H.248 ゲートウェイ レベル DSP リソース レポートは、IP メディア上での DSP の関連ゲート
ウェイに関わる動作を表します。
SAT が設定された H.248 ゲートウェイ レベル DSP リソース レポートを表示させるための新
たなコマンドは、以下のとおりです。
第4版
2009 年 5 月
19
Communication Manager の新機能
l
list measurements ip dsp-resource gw summary
l
list measurements ip dsp-resource gw hourly
詳しい情報については、『Avaya Aura™ Communication Manager レポート (Avaya Aura™
Communication Manager Reports)、555-233-505 』を参照してください。
中継台 ( 同一 ) へのリターン コール
中継台機能には、中継台 ( 同一 ) へのリターン コール機能が追加されました。
Communication Manager によって、同時に複数のウェイティング コールをサポートしている
中継台に個別のキューイング機能が提供されるようになりました。このキューに少なくとも 1
件の呼があると、赤い個別コール ウェイティング ランプが点灯します。中継台が話中の間は、
呼はキュー状態のままです。
中継台 ( 同一 ) へのリターンコール機能が有効になっていると、話中または現在応答できない
同一の中継台にリターン コールした場合には、中継台グループにキューイングされるのではな
く、この中継台のウェイティング キューに入ります。ウェイティングしているリターン コー
ルは、一定時間後に中継台のキューから中継台グループのキューへ移動します。この新しい機
能は、[ コンソール パラメータ (Console Parameters)] 画面の [ グループ キューへのオーバー
フロー タイマー (Overflow Timer to Group Queue)] フィールドを使用して有効にします。
SAC/ 可変不在転送オーバーライド
離席機能および可変不在転送 (SAC/CF) オーバーライド機能は、有効になっていた再迂回を
オーバーライドします。この機能は、以下の有効になっていた再迂回をオーバーライドします。
l
離席機能 (SAC)
l
可変不在転送 (CF)
l
拡張可変不在転送 (ECF) - 無条件
SAC/CF オーバーライド機能は、呼の開始状態に依存します。SAC/CF オーバーライドを有効
にすると、呼は以下を実行する可能性があります。
l
オーバーライドを実行 - 被呼電話機を呼び出す
l
オーバーライドを実行しない
l
メッセージを表示して、次の入力まで待機する
20 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
S8400 を ESS サーバーとして設定
S8400 を ESS サーバーとして設定
S8400 サーバーを ESS として使用できるようになりました。ESS として構成された S8400
サーバーは、メイン サーバーとして S8500 または S8700 シリーズ サーバーが管理するポー
ト ネットワークに存在することになります。ESS を接続するポート ネットワークの容量は、
S8400 サーバーの記載容量を超えないように注意する必要があります。
!
重要 :
S8400A サーバーを ESS サーバーとして実装する前に、メモリ アップグレード
キット ( 商品コード : 218452) を入手してインストールする必要があります。
èdóvÅF
ハードウェア要件
TN8400 基板要件は、以下のいずれかである必要があります。
l
l
1 GB DRAM および 4 GB SSD を装備した TN8400AP (TN8400AP アップグレード キッ
トの商品コード : 218452)
TN8400BP
S8400 サーバーを ESS サーバーとして使用する場合、TN8412AP サーバー IP インタフェー
ス (SIPI) 基板はサポートされません。S8400 ESS サーバーが G650 Media Gateway にインス
トールされている場合、サポートする IP サーバー インタフェース (IPSI) は TN2312BP IPSI
以降である必要があります。H.248 ゲートウェイが S8400 ESS サーバーによってサポートさ
れる場合は、TN799 C-LAN 基板またはプロセッサのイーサネットが必要です。
制限
S8400 サーバーを ESS サーバーとして使用する場合、以下の制限が適用されます。
l
l
l
l
S8400 ESS サーバーは、ローカルのみモードだけで機能し、G600 および G650、
Communication Manager C1 の Media Gateway のみにインストール可能です。
S8400 メイン サーバーのサバイバル オプションとして S8400 ESS サーバーを使用する
ことはできません。
S8400 メイン サーバーは、Communication Manager Messaging サービスに対応してい
ます。ただし、Communication Manager Messaging 管理は、S8400 ESS サーバーでブ
ロックされます。
S8400 メイン サーバーは、TN799 C-LAN 基板またはプロセッサのイーサネットのいず
れかを使用して、最大 5 つの H.248 Media Gateway をサポートできます。S8400 ESS
サーバーは、TN799 C-LAN 基板を使用して H.248 Media Gateway をサポートできます。
この構成では、[ サバイバル プロセッサ (Survivable Processor)] 画面で H.248 Media
Gateway をサポートするように PE を設定すると、プロセッサのイーサネットもサポー
トされます。
第4版
2009 年 5 月
21
Communication Manager の新機能
S8400 サーバーを ESS として構成する場合は、システム マネージメント インタフェースの
[ サーバーの設定 (Configure Server)] にある [ サーバー機能 (Server Role)] ページを使用する必
要があります。また ESS をメイン サーバーとして登録する場合は、[ サバイバル プロセッサ
(Survivable Processor)] 画面を使用して ESS をメイン サーバー上で設定する必要があります。
詳しい情報については、『Avaya エンタープライズ サバイバル サーバー (ESS) の使用 (Using
the Avaya Enterprise Survivable Server (ESS))』、03-300428 を参照してください。
二重化サーバー上のプロセッサのイーサネットのサポート
二重化サーバー上でプロセッサのイーサネットをサポートするには、以下の操作を行います。
l
l
l
プロセッサのイーサネットは、H.323 デバイスおよび H.248 ゲートウェイ、SIP トラン
クをはじめとするほとんどの外部装置を接続するために、二重化サーバー上でサポート
されています。
エンタープライズ サバイバル サーバー (ESS サーバー ) 機能の拡張により、プロセッサ
のイーサネット インタフェースや G650 ( ポート ネットワーク ) ゲートウェイにある
C-LAN インタフェースへの IP デバイスの接続がサポートされています。詳細について
は、『拡張 ESS』を参照してください。
プロセッサのイーサネットを二重化サーバー上で使用する場合は、サーバー間で共有さ
れている IP アドレスである、アクティブ サーバー IP アドレスに割り当てられている必
要があります。このアドレスは、ネットワーク用語では IP エイリアスと呼ばれていま
す。この IP エイリアスに応答する唯一のサーバーがアクティブ サーバーです。
注:
二重化サーバー上のプロセッサのイーサネットは、S8720 と S8730 サーバー上だ
けでサポートされます。ネットワークに S8710 サーバーがある場合、S8700 シ
リーズ サーバー上のプロセッサのイーサネットを有効にするには、まず、S8710
サーバーを S8720 または S8730 サーバーにアップグレードする必要があります。
íçÅF
二重化サーバー上のプロセッサのイーサネットは、ポート ネットワークを使用しなくても構
成が可能である上に、追加の C-LAN を購入しなくても拡張が可能です。このため、既存の
ポート ネットワークに十分な容量がなく、追加した C-LAN に対応するポート ネットワークを
もう 1 つ追加する必要がある場合は、PE を代わりに使用できます。
注:
Avaya では、システム パフォーマンスの最適化を目指し、二重化サーバー上で
プロセッサのイーサネットを使用する場合は以下の IP 電話機モデルの使用を推
奨しています。
íçÅF
l
l
ファームウェア 3.0 以降の 9610、9620、9630、9640、9650 モデル、さらにサービ
ス開始時間 (TTS) をサポートする 96xx モデル ( 発売予定 ) も最適です。
ファームウェアが R 2.9 SP1 以降の 4601+、4602SW+、4610SW、4620SW、
4621SW、4622SW、4625SW Broadcom モデル (46xx 電話機がサーバーと同じサブ
ネットにない場合 )。
その他すべての IP 電話機のモデルは、サーバーの切替時に再登録されます。46xx 電
話機は、サーバーと同じサブネットにある場合には再登録されます。
22 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
二重化サーバー上のプロセッサのイーサネットのサポート
拡張 ESS
エンタープライズ サバイバル サーバー (ESS) は、プロセッサのイーサネット インタフェース
を使用して、H.248 Media Gateway、H.323 Media Gateway、IP 外部装置、IP 電話機、IP ト
ランク、SIP トランクなどの IP デバイスをサポートできます。ESS は、オプションとして
IPSI からポート ネットワーク (G650 Media Gateway) を同時に制御できます。構成にポート
ネットワークが存在しない場合、ESS は LSP と同等の利点を提供する可能性があります。
ESS は二重化が可能なため、システムのサバイバルに冗長性が追加されます。
要件
プロセッサのイーサネットが二重化サーバー上で効果的に機能するには、以下の要件を満たす
必要があります。
l
l
プロセッサのイーサネット インタフェースをサーバー固有のアドレスではなく、プロ
セッサのイーサネット アクティブ サーバー IP アドレス (IP エイリアス ) に割り当てる。
H.248 ゲートウェイと IP 電話機が最新リリースのファームウェア上にあることを確認する。
構成
システム マネージメント インタフェースを使用して、メイン サーバーと ESS サーバーを構
成します。
l
l
[ID の設定 (Set Identities)] ページ : イーサネット インタフェースをサーバー上でどのよう
に使用するかを決定します。プロセッサのイーサネット インタフェースは、エンタープ
ライズ LAN と同じ NIC に割り当てる必要があります。
[インタフェースの設定 Configure Interfaces)] ページ: [ID の設定 (Set Identities)] ページで
割り当てられたネットワーク インタフェースの IP アドレスを設定して、二重化サーバー
上のプロセッサのイーサネット インタフェースの特別なパラメータを設定します。
管理
ESS サーバーは、メイン サーバー上の SAT を使用して管理します。
l
[ サバイバル プロセッサ (Survivable Processor)] 画面を使用して、PE インタフェース
の使用を制御する LSP と ESS サーバーを管理します。
l
[ ポート ネットワークのコミュニティ割り当て (Community Assignments for Port
Networks)] および [ ポート ネットワーク復旧ルール (Port Network Recovery Rules)]
画面を使用して、ポート ネットワークをコミュニティに割り当て、ポート ネットワーク
がメイン サーバーに戻るための復旧ルールを指定します。
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l 『Avaya エンタープライズ サバイバル サーバー (ESS) の使用 (Using the Avaya
Enterprise Survivable Server (ESS))』、03-300428
l
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™
Communication Manager)』、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager 画面リファレンス (Avaya Aura™
Communication Manager Screen Reference)』
、03-602878
『Avaya S8xxx サーバー上での Avaya Aura™ Communication Manager のアップグレード
(Upgrading Avaya Aura™ Communication Manager on Avaya S8xxx Servers)』
、03-602885
第4版
2009 年 5 月
23
Communication Manager の新機能
システム マネージメント インタフェース
システム マネージメント インタフェース (SMI) ( 旧称 : メンテナンス ウェブ インタフェース )
を使用すると、すべてのシステム管理タスクを実施することができます。
トップ ナビゲーション メニューは、すべての [ システム マネージメント インタフェース
(System Management Interface)] 画面に表示されます。この画面には、[ ヘルプ (Help)] や [ ログ
オフ (Log Off)] などのオプションに加え、現在のセッション / ログインで使用可能なすべてのシ
ステム管理タスクのメニュー エントリが表示されます。また、同じシステム セットアップの
一部としてサーバーがサポートするように構成されている場合は、その他のサーバーにアクセ
スするメニューもトップ ナビゲーション メニューに表示されます。詳しい情報については、
システム マネージメント インタフェースに表示されるオンライン ヘルプを参照してください。
システム マネージメント インタフェースは、Internet Explorer バージョン 6 および 7 に対応
しています。
チーム機能ボタンの拡張
チーム機能ボタンは、次のように強化されています。
l
l
l
モニタが可能な電話機のタイプ : アナログ電話機、BRI 電話機、SIP 電話機、X ポート、
X モバイルは、モニタする電話機としてではなく、モニタされる電話機として有効にな
ります。また中継台は、モニタする電話機にもモニタされる電話機としても使用できま
せん。
チーム機能ボタン数の増加 : 電話機あたりのチーム機能ボタン数が最大 31 まで増加して
います。ただし、1 台の電話機をモニタできる電話機の最大数は 15 であるため、システ
ム内のチーム機能ボタンの合計数は実際には増えていません。
チーム機能ボタン表示機能の拡張
- ハント グループの呼は、モニタされる電話機がハント グループのメンバーであれば
モニタする電話機に表示することができ、アクティブ、アイドル、呼び出し中状態が
表示されます。また、ハント グループの呼もモニタされる電話機から取ることがで
きます。
- モニタされる電話機に着信呼がある場合、モニタする電話機に少なくとも 1 つのア
クティブ コール アピアランスがあれば呼び出し音警告を抑制できます。
- モニタする電話機からモニタされる電話機への呼は、チーム ボタンの使用またはダ
イヤルによって確立されたかどうかにかかわらず、モニタする電話機には表示され
ません。
24 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
チーム機能ボタンの拡張
l
チーム機能ボタン実行の拡張
- スピードダイヤル ( 短縮ダイヤル )
l
l
l
スピード ダイヤルによってモニタする電話機からモニタされる電話機にアクセ
スする場合、モニタされる電話機の呼び出しタイプは、優先呼び出しまたはイン
ターカム呼び出しとして設定できます。
スピード ダイヤルは、マルチロケーションや通話時間にばらつきのあるダイヤ
ル プランの場合にタイムアウトしないように、ブロック化 (enbloc) ダイヤル ( 数
字をダイヤル後に # を押すのと同じ ) として処理されます。
モニタする電話機が通話中の場合、チーム機能ボタンを押すと呼は保留中にな
り、モニタされる電話機への接続が確立されます。呼を転送するには、転送ボタ
ンを押します。このようにして呼を転送すると、モニタされる電話機で有効に
なっていた離席機能 (SAC)、可変不在転送 (CFWD)、拡張可変不在転送 (ECF) 設
定はすべてオーバーライドされますが、カバレッジ基準はオーバーロードされず
設定されたままです。
- コール ピックアップ
l
モニタする電話機の呼状態が全体的にアイドルである場合、モニタする電話機の
チーム機能ボタンを 1 回押してからオフフックにすると、コール ピックアップ
になります。
最初にチーム機能ボタンを押すと、モニタされる電話機の呼詳細が表示されま
す。モニタされる電話機で 2 つ以上の呼が呼び出し中の場合、その他の呼の詳細
は [ 次へ (Next)] を押すと表示されます。モニタしている 2 台の電話機で、モニ
タされている同じ電話機のチーム機能ボタンを押すと、呼詳細は両方のモニタし
ている電話機に表示されますが、最初にオフフック状態になった電話機またはス
ピーカ ボタンを押した電話機が呼に応答することになり、もう 1 台のモニタし
ている電話機の表示内容は消去されます。
注 : モニタする電話機の全体の呼状態がアイドル以外の場合、呼を転送して呼を
ピックアップするには、チーム ボタンをもう 1 回押す必要があります。
l
l
モニタする電話機が通話中で、モニタされる電話機が呼び出し中の場合、自動保
留 (Auto Hold?) システム パラメータ機能が y に設定されていると、チーム機能
ボタンを 2 回押すと発信電話機の内線番号が表示されてから呼をピックアップす
ることになるため、通話中の呼は保留されます。
ボタン ラベル : モニタされる電話機の内線の代わりに、オプションとして名前を使用する
ことができます。
これらの拡張機能は、[ 接続制限クラス (Class of Restriction)] 画面の [ チーム機能ボタン
(Team Btn) ] グループのフィールドを使用して有効にします。
詳しくは、次の該当するマニュアルを参照してください。
l
l
l
『Avaya Aura™ Communication Manager の設定 (Administering Avaya Aura™ Communication
Manager)』
、03-300509
『Avaya Aura™ Communication Manager 機能説明と実装 (Avaya Aura™ Communication
Manager Feature Description and Implementation)』、555-245-205
『Avaya Aura™ Communication Manager 画面リファレンス (Avaya Aura™ Communication
Manager Screen Reference)』
、03-602878
第4版
2009 年 5 月
25
Communication Manager の新機能
アップグレードと移行
サポートされているアップグレード手順
Communication Manager を Avaya Aura™ Communication Manager リリース 5.2 にアップグ
レードするには、手順の中で Manage Software または Software Update Manager を使用する
場合は、以前の Communication Manager Release で実行した際と同じアップグレード手順に
従う必要があります。
Communication Manager リリース 5.2 には、以下の変更が加えられています。
l
アップグレードにアップグレード ツールが使用できなくなりました。
l
アップグレードに Avaya インストール ウィザード (AIW) が使用できなくなりました。
l
S8700 シリーズ サーバーを含むシステムをアップグレードする場合、アップグレード手
順が変更されました。
以前の Communication Manager のすべてのリリースから Communication Manager リリース
5.2 ソフトウェアへのアップグレードが可能になりました ( 移行を伴わないソフトウェア アッ
プグレードの場合 )。
Communication Manager リリース 5.2 は、以下のサーバー プラットフォーム上でサポートさ
れます。
l
S8710 (DAL2 を含む )、S8720 ( ハードウェア二重化の場合は DAL2 を含む )、S8730
( ハードウェア二重化の場合は DAL2 を含む )
l
S8500 (B/C)、S8510
l
S8300 (B/C)、S8300C 上では SES のみ
l
S8400 A/B
Communication Manager リリース 5.2 の場合、プロセッサのイーサネット用に二重化サー
バーがサポートされます。Communication Manager リリース 5.2 以前のリリースを使用して
いる場合は、二重化サーバー (S8720 または S8730 サーバー ) 上で Communication Manager
リリース 5.2 のプロセッサのイーサネットにアップグレードできます。
注:
íçÅF
S8720 および S8730 サーバー上でサポートされているプロセッサのイーサネッ
ト インタフェースは、Communication Manager リリース 5.2 以降のエンドポイ
ントまたはゲートウェイ、外部装置接続を対象としています。ネットワークに
S8710 サーバーがある場合、S87xx シリーズ サーバー上のプロセッサのイーサ
ネットを有効にするには、まず S8710 サーバーを S8720 または S8730 サー
バーにアップグレードする必要があります。
アップグレードおよびアップグレード パスの詳細は、
『Avaya S8xxx サーバー上での Avaya
Aura™ Communication Manager のアップグレード (Upgrading Avaya Aura™ Communication
Manager on Avaya S8xxx Servers)』
、03-602885 を参照してください。
26 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
アップグレードと移行
アップグレード ツールの排除
Communication Manager をリリース 5.2 以降にアップグレードする際に、アップグレード
ツールは使用できません。Communication Manager 5.2 をサーバー上で起動後、システム マ
ネージメント インタフェースには、アップグレード ツールへの参照が表示されます ([ アップ
グレード (Upgrade)] > [ アップグレード ツール (Upgrade Tool)])。
注:
このアップグレード ツールへの参照は情報提供のみを目的とするため、アップ
グレード ツール リンクにアクセスすると、システムには次のメッセージが表示
されます。
íçÅF
「アップグレード ツール」(UT) は使用できなくなりました。以下のいずれかの
アップグレード ツールを使用してください。
- Software Update Manager (SUM)
- システム マネージメント インタフェース (SMI) の [ アップグレード
(Upgrade)] にある [ ソフトウェア管理 (Manage Software)] オプション
セキュア http からの安全なダウンロード
Avaya Aura™ Communication Manager リリース 5.2 では、アップグレード機能の向上により
システム アップグレードがさらに強化されています。
これらのアップグレード機能の向上により、以下の利点が提供されます。
l
l
l
バウンス ネットワーク上からリモート アップグレードを実行する場合、ほとんどのコ
ピーを再送信することなく実行できるよう、コピー サイズをファイル サイズ ( 現在およ
そ 100MB) からブロック サイズなどに細分化して縮小。
SCP および HTTPS プロトコルのサポートにより、セキュアなファイル転送を実現。
アップグレード ファイルの転送やプロセスの進捗状況、特にプロセスがハングアップせ
ずに進行していることを表示 ( 進捗状況はテキスト形式でのみ表示されます )。
第4版
2009 年 5 月
27
Communication Manager の新機能
28 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
第 2 章:
SIP Enablement Services (SES)
の新機能について
この章では、SIP Enablement Services (SES) リリース 5.2 の機能および拡張機能の概要につ
いて説明します。
Avaya Aura™ SIP Enablement Services
SIP Enablement Services は、現在 Avaya Aura™ SIP Enablement Services に名称変更されて
います。
Avaya Aura™ SIP Enablement Services のアップグレード
SIP Enablement Services リリース 5.1 以前に装備された Cable Duplicated Avaya Aura™ SIP
Enablement Services サーバー ペアを Avaya Aura™ SIP Enablement Services リリース 5.2 に
アップグレードする場合、Distributed Replicated Block Device (DRBD) へのアップグレードが
必要となります。Distributed Replicated Block Device (DRBD) は SIP Enablement Services リ
リース 5.2 へのアップグレードに伴って自動的にアップグレードされます。
SIP Enablement Services リリース 5.2 では、サーバーの二重化ケーブル ペアをアップグレー
ドする手順が以前のリリースから変更されています。
アップグレード手順の最新情報については、『Avaya Aura™ SIP Enablement Services のイン
ストールおよび設定、保持、トラブルシューティング』( 文書番号 : (03-600768、第 7 版 ) を
参照してください。
第4版
2009 年 5 月
29
SIP Enablement Services (SES) の新機能について
30 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
第 3 章:
ハードウェア
この章では、Avaya Aura™ Communication Manager リリース 5.2 に追加されたハードウェア
の概要について説明します。
G430 Media Gateway
G430 Media Gateway は、高性能の統合テレフォニーおよびネットワーク装置で、あらゆるイ
ンフラストラクチャ ニーズにワンボックスで対応します。
G430 は多目的メディア ゲートウェイで、大・中規模程度の支社や支店のブランチ ゲート
ウェイアとしても配備でき、従来のエンドポイントとしても、また IP エンドポイントとして
も使用できます。G430 は、レガシー IP および DCP、アナログ電話機をフル サポートしま
す。また G430 Media Gateway を Avaya S8300 サーバーおよび Avaya S8500 サーバーに配備
すると、インストールされた VoIP リソースに応じて 150 人までのユーザーに対応できます。
G430 Media Gateway の主な特徴 :
l
電話交換とデータ ネットワーキング
l
データ ルーティング
l
WAN 経由の VoIP トラフィック
l
PSTN トール バイパス
G430 Media Gateway のその他の特徴 :
l
VoIP エンジン
l
イーサネット LAN 接続機能
詳細については、G430 マニュアル (www.avaya.com/support) を参照してください。
アナウンスメント ファイルに対応
Avaya G450 は取り外し可能な外部コンパクト フラッシュの搭載により、1024 アナウンスメ
ント ファイルのバックアップおよび復元が可能です ( 最大保存時間 4 時間 )。この機能をご利
用いただくには、デフォルトの 256MB から 512MB へのメモリのアップグレードが必要とな
ります。
第4版
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31
ハードウェア
S8300D サーバー
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重要 :
Avaya S8300D サーバーの発売は、2009 年 5 月以降の予定です。
èdóvÅF
S8300D サーバーは、S8300C サーバーの次期サーバです。
l
プロセッサ : 1
l
CPU 0 モデル Intel(R) Core™ 2 Duo CPU U7500 @ 1.06GHz
l
物理 RAM: 8 GIG
l
Internal ソリッド ステー トドライブ (SSD)、インタフェース ATA: 8 GB
l
CPU 馬力およびメモリの拡張により、複数の共存アプリケーション (Avaya Aura™
Communication Manager、Avaya Aura™ Communication Manager Messaging、Avaya
Aura™ SIP Enablement Services) のサポートが次のように強化されています。
l
l
SIP エンドポイントの対応ユーザー数を 450 人まで増加
Avaya Aura™ Communication Manager Messaging アプリケーションの、12 の呼応
答ポートおよび 450 人の加入者に対応
US Robotics モデムのサポート
US Robotics 5637-OEM (cc700464506) モデムは、次の Communication Manager および SIP
Enablement Server のリリースでご利用いただけます。このモデムは、旧リリースとの下位互
換性がありません。
l
l
Communication Manager 4.0.4 Service Pack 2、5.1.1 Service Pack 2.01、5.1.2 Service
pack1 以降、Avaya Aura™ Communication Manager 5.2
SIP Enablement Services 4.0.1 Service Pack 1、5.1.1 Service Pack 3、5.1.2 Service
Pack 1、Avaya Aura™ SIP Enablement Services 5.2
US Robotics 5637-OEM (cc700464506) モデムは、以下を実行するすべてのブランチ ゲート
ウェイに対応しています。
l
G250、G350、G450
l
l
Communication Manager 4.0、Communication Manager 5.1、Avaya Aura™
Communication Manager 5.2
G430
l
Avaya Aura™ Communication Manager 5.2
32 リリース 5.2 の新機狽 … ついて
US Robotics モデムのサポート
管理およびマネジメント
US Robotics モデムは、MultiTech MT5634ZBA-USB (cc700405020) および MT9234ZBA-USB
(cc700451172) などの旧 USB モデムと同様の方法で接続および管理されています。
US Robotics モデムに付属の構成部品
l
USR 5637-OEM Modem
l
電話コード
l
USB ケーブル
l
コード マネジメント ストラップ
l
ベルクロ アタッチメント ストリップ
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ハードウェア
34 リリース 5.2 の新機狽 … ついて