ソーシャルメディアをコンタクトセンターに 組み入れる方法

アバイア・トレンドアドバイザー
ソーシャルメディアをコンタクトセンターに
組み入れる方法
肯定的なものであれ、否定的なものであれ、
ソーシャルメディアが企業にとって大きな影響力になり得ることは、私たちの誰もが認識していることで
しょう。
では、
ソーシャルメディアで起きていることに、企業はどのように対応すべきでしょうか。
アバイアでは、他の顧客問題への対処と同じ方法で、
コンタクトセンターを活用して対応すべきだと考えます。
ソーシャルメディアを大局的に見る
ソーシャルメディアが持つ多くの顔
ソーシャルメディアが実際にどのようなものかについての誤解はあふれかえっています。大勢の顧
客が新しい宣伝を心待ちにしている場所がソーシャルメディアだと考えている企業はたくさんある
ようです。
こうした企業では、競合他社を圧倒し、大量の顧客を惹き付けられる特効薬こそが、
ソー
シャルメディアであると考えたいのかもしれません。
ソーシャルメディアは、Facebook、Twitter、
Pinterest、Instagram、Google+、LinkedInなど
のサイトにとどまるものではありません。
ここ数
年でインターネットを占領するようになった活
気あるフォーラムやブログのほか、
ウィキ、ポッ
ドキャスト、写真、ビデオ、
ソーシャルブックマー
キングも含まれます。肯定的なものであれ、否
定的なものであれ、消費者が企業についての
意見を発言できる手段が、
ソーシャルメディア
で拡大し続けていることは疑いようもありませ
ん。
こうした発言をすべて無視することを選ぶ
企業は、
リスクを覚悟でその選択をすることに
なります。
実際には、
ソーシャルメディアは企業にとって非常に大きな機会ではあるものの、文脈のない宣伝
文句を広めるためものではありません。
ソーシャルメディアは、
自らの考えや意見を発信する権利
を持つ実在の人々を結び付けるものです。直接会ったり、電話での通話と同じように、実際に会話
をすることなのです。
下記のグラフに示されるように、
ソーシャルメディアは企業が顧客と対話を行う方法の1つです。極
めて重要ではあるものの、注目しなければならない数多くのチャネルの1つにすぎません。
企業にとってなぜソーシャルメディア
が重要なのか
顧客が企業との接触に利用するさまざまなチャネル
0
20%
40%
60%
80%
電話
Eメール
80%
企業ウェブサイト
72%
対面
64%
ウェブサイトのよくある質問
54%
投稿/直接のメール
41%
自動またはIVRによる通話
37%
テキスト/SMSメッセージ
34%
企業ウェブサイトのオンラ
インフォーラム
30%
ウェブチャット
29%
25%
外部のオンラインフォーラム
Skype
Facebook/その他のソーシ
ャルネットワーク
モバイルアプリケーション
ビデオ会議
100%
84%
22%
16%
12%
60%
11%
さらに、消費者の60%は場所と
状況によって、組織との接触方
法を絶えず変更すると回答。モ
バイル技術が普及するにつれ、
このデータは拡大の方向へ1。
グラフには米国とイギリスのデータを使用1
顧客が望む方法でコミュニケーションを行っていますか。
商品を購入する前に、消費者がソーシャルメデ
ィアを使ってブランドに関するさまざまな意見
を閲覧したり、価格や使用について比較を行う
頻度は増加しています。
ブランドにとって、潜在
しているメリットやデメリットは計り知れません
。
ここでは憤慨した顧客の1件の投稿やツイート
によって、製品開発やマーケティングでの何年
にも及ぶ努力が帳消しになってしまうかもしれ
ません。
では、
こうした会話に企業は関与すべきでしょう
か――答えは、
もちろんそうすべきです。調査で
は、
ソーシャルメディアで企業とやりとりを行う
ことでより強いつながりを感じると回答した顧
客が56%であったことが明らかになっています。
また、
ソーシャルメディアで企業と交流すると、
商品を購入する可能性が高まると回答した顧客
は50%となっています。
「自主性を持つ顧客:情報に通じ、要求の多い、ネットワークで結ばれた顧客への対応についての課
題を理解する」
:アバイア、BT
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© 2013 Avaya Inc. All rights reserved.
Avaya Trend Advisor | 1
アバイア・トレンドアドバイザー
ソーシャルメディアをコンタクトセンターに組み入れる方法
コンタクトセンターをソーシャルメディアの拠点に
現在のソーシャル意識の高い消費者の需要が拡大し続ける中、後れを取らないための最善の方
法の1つはコンタクトセンターの変革です。適切な技術ソリューションを整備することで、
ソーシャ
ルの状況を把握し、必要なときに行動を起こすための態勢が整った強力な拠点へとコンタクトセ
ンターを転換することです。
これによって企業は下記を実現できます。
より迅速な顧客問題への対応
販売を促進する洞察の強化
現在の顧客は、企業は問題にすばやく対応す
るものだと考えています。期待される応答時間
内に対応するための最善の方法は、
ソーシャル
メディアの監視を行い、関連するツールを活用
することです。
この場合、
コンタクトセンターエ
ージェントはすばやい対応ができるだけでなく
、然るべき対応に必要なコンテキスト
(文脈)を
提供することが可能になります。
これを適切に
行うことで、気配りのあるユーザーフレンドリー
なブランドとしてのイメージを伝えることがで
きます。
ソーシャルメディアでの自社製品やサービス
についての会話を把握することは、既存の関
係の強化、新しい機会の活用、機会喪失の低
減に役立ちます。感情分析ツールを利用する
ことで、
コンタクトセンターエージェントはフォ
ーラム、
ブログ、その他のソーシャルネットワ
ーキングサイトでの投稿に基づいたブランド
についての洞察を活用できます。
これは、エー
ジェントが顧客に対する理解を深め、優れた
サービスを提供することに役立ちます。
効率性の改善によるコストの削減
ソーシャルメディアに対応する手段を自動化す
ることで、手動でのモデルに比べて時間とコス
トを大幅に節約できます。
これは顧客離れを低
減し、新規顧客の開拓コストを削減する効率の
よい方法です。その上、顧客の問題を直接ソー
シャルメディアのプラットフォームで解決する
ことによって、電話による問い合わせ件数も縮
小されます。往々にして、エージェントは同じ問
題を抱える複数の顧客の要望に対応している
のが現状です。
“ソーシャルメディ
アでの自社製品
やサービスにつ
いての会話を把
握することは、既
存の関係の強化、
新しい機会の活
用、
機会喪失の低
減に役立ちます。
”
© 2013 Avaya Inc. All rights reserved.
顧客が組織に問い合わせを行う方法が、顧
客サービスセンターへの電話だけだったの
はもはや過去のこと
43%
企業との接触方法としてインターネットを
選択し、サポートやアドバイスが必要な
場合にのみ電話を利用する顧客は43%。
つまり、
より複雑で感情が絡む問題につ
いて、電話による問い合わせが利用され
ている1。
顧客との連携
顧客は、製品に関する問題の解決策の重要な
情報源になり得ます。
自社のフォーラムやオン
ラインのコミュニティを設置することで、企業
のチームが関与することなく問題が解決され
る、参加者によるディスカッションの場を提供
することが可能です。
これは企業がアイデアを
集め、新しい考え方を取り込むための理想的
な方法です。
PRに関する潜在的な問題の阻止
ソーシャルメディアでの質の良くないPRはブ
ランドイメージの損失を招くほか、製品やサ
ービスについての疑いを生む可能性があり、
企業は大きな犠牲を払うことになります。
ここ
では適切なソーシャルメディア監視ツールを
導入することで、
コンタクトセンターエージェ
ントが顧客の否定的な感情を追跡し、損害が
大きくなる前に迅速な対応を行うことができ
ます。
51%
組織のウェブサイトよりもオンラインの顧
客フォーラムを信頼している顧客は51%1。
37%
製品やサービスに関する問題の解決にオンラ
インフォーラムを使用している顧客は37%1。
年齢別に見た場合、
16歳∼24歳の顧客による
オンラインフォーラムの利用率は、
いっきに
52%
へと上昇。
このグループが成熟し、
他のネット
ワーキングサイトでの利用を開始するにつれ
、
このトレンドは拡大すると予想される1。
「自主性を持つ顧客:情報に通じ、要求の多い、ネットワー
クで結ばれた顧客への対応についての課題を理解する」
:アバイア、BT
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アバイア・トレンドアドバイザー
ソーシャルメディアをコンタクトセンターに組み入れる方法
解決策はAVAYA SOCIAL MEDIA MANAGER
Avaya Social Media Managerの原動力となる目的は、既存の顧客や見込み客の発言を常に把握
することです。
このソリューションを活用することで、潜在的な販売の機会であれ、一般的な問い合
わせや苦情であれ、ビジネスに最も関連するソーシャルメディアでの会話をすばやく特定できま
す。
Social Media Managerは、手動での監視や処理にかかる莫大な時間を無駄にすることなく、
ソー
シャルメディアでの苦情の解決に役立ちます。
このテクノロジーベースのソリューションは、否定的
なコメントにすばやく適切に対応し、潜在的な機会をブランドの収益を拡大する肯定的なやりとり
へと発展させます。
このシステムでは、下記によってソーシャルメディアでの取り組みの効率性が大きく改善されます。
Social Media Managerの構成要素
下記はAvaya Social Media Managerに含ま
れる構成要素の一部です。
高度なテキスト処理のテクノロジー
複数のソースからのデータの自動分析、
スパ
ムのフィルタリング、24言語での識別、関連
性に基づくコンテンツの分類を行います。
Social Media Contextモジュール
Facebook、Twitter、LinkedInなど、サイトか
らの文脈情報を提供します。
これにより、エー
ジェントはより完全な顧客の発言内容を入
手し、顧客に関与する方法について理解を
深めることが可能です。
1. さまざまなソーシャルメディアチャネルでの企業に関するインタラクションを収集
2. インテリジェントなエンジンを活用した収集情報のフィルタリングと整理
3. ソーシャルメディアに関する洞察の処理と分析
4. 適切な人材による即時の対応を可能にするための、
ワークフローへの推奨される対応の統合
5. ソーシャルメディアでのパフォーマンスについて実用的なレポートを作成
コンタクトのルーティング
エージェントブレンディングとスキルベース
の基準を活用し、顧客とのやりとりに対して
常に完全な態勢が整っているコンタクトセン
ターエージェントに、
ソーシャルメディアでの
サービスリクエストを配分するプロセスを自
データマイニング、分析、ルーティングが完了した後、
ソーシャルメディアでの関与に向けて適切で
有意義な方法に重点が置かれるかどうかは企業のスタッフ次第です。そのため、
アバイアではあら
ゆるソーシャルメディアでの顧客エンゲージメント戦略を担当する単独のチームや部門を設置す
ることを推奨しています。
レポーティングと分析
ソーシャルメディアでのインタラクションと
その結果が記録されるため、対応の有効性
の評価に役立ちます。
専任のソーシャルメディアチームを確保することで、
ソーシャルネットワークごとの需要にリアルタ
イムで一致するプロセスや手順を作成できます。
コンタクトセンターを適切に統合することで、
カ
スタマーインタラクションや顧客との関係の構築を大幅に改善することが可能です。
ここでは潜在
的な問題への早い段階での警告の特定、新しいリードの創出、マーケティング/販売チームの非効
率性の改善も支援されます。
ソーシャルメディアコンサルティング
ソーシャルメディアでのインバウンド/アウト
バウンドコミュニケーションを企業の顧客サ
ービスやマーケティング活動と同調させる方
法を明確化する、総合的なソーシャルメディ
ア戦略の構築を支援します。
プロフェッショナルサービスの実装
Social Media ManagerとAvaya Aura®
Contact Centerのアプリケーションの統合に
関する計画の、立案や実装を支援します。
Avaya Social Media Manager
リアルタイムのメディア
SMS
ソーシャルネットワーク
in
ウェブ
高度なテ
キスト処理
モジュール
コンタクトの
ルーティング
エージェントと
専門家の管理
レポーティ
ングと分析
ソーシャルメディアコンサルティング
プロフェッショナルサービスの実装
アバイアについて
アバイアのソリューションは45%のコンタクトセンターで活用されています。その「実行能力」
と
「完全な洞察力」により、
アバイアは2012年のガートナー・マジック・クアドラントでコンタクトセ
ンターのリーダーとして評価されています。
アバイアのコンタクトセンターソリューションの詳細については、avaya.comをご覧いただくか、1-855-428-2922までお問い合わせください。
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