ZSEVERの使い方

ZSEVERの使い方
JA3YAAの移動運用などでZLOGを複数のPCで連携する方法については次のようにすれば出
来る。2月19日のJA3YAAパソコン部会で完成できなかったため、後日小生のパソコンで実験し
たものです。
1.PC間の接続
各PC間の接続はLAN・HABを介して並列につなぐ。
注意1:各パソコンはインターネット接続しているADSLや光ケーブルなどを介した接続を必ず
遮断して行う(切り離して行う)。ネットを介してウイルスなどの進入を防ぐためです。
各パソコン間の接続はLAN・HABを介して並列に接続するだけです。
注意2:ZSEVERを動作させるために各種の設定を変更しますが、元の状態に戻せるように変
更前の状態をメモしておくことをお薦めいたします。
ウイルスバスターやノートンなどのウイルスソフトの一時解除、PCのIPアドレスの変更、ファイ
ウォールの特例設定(ZSEVER、TELNETなど)の変更を元に戻すためです。
2.使用PCのスペック
1)WINDOW XP(98でも出来そうですが設定方法が少し異なる)
2)TCP/IPが作動する。
通常インターネット接続が出来るPCなら問題ない筈です。
3)ZSEVER及びZLOGがHDDの同一サブデレクトリーにコピーされている。
4)PC間の通信の確認
各PCでマイネットワークをクリックして、つながっている他のPCのコンピュータネームを
確認できること。
もし、確認できなければPC間の通信が出来ていない。この場合はネットワーク接続の状態が
正常であることを確認する。正常でない場合は、各PCのIPアドレス(LAN側のIPアド
レス)を自動取得にせず、手動取得にする必要がある。
例)
親のPC:192.168.24.51
#2PC:192.168.24.52
#3PC:192.168.24.53
順次、最後の数字を増やす。
これで接続が出来ると思います。
上記の182.168.24.51∼は適当に割り当ててもよい。
通信の確認方法
① マイネットワークで自分のパソコン、他に接続されているパソコンのコンピューター名が
表示されているか。
② 表示されない場合は、コンピュータグループ名称は「MSHOME」に合わせる。
コンピューター名及びワークグループ名称は、「コントロールパネル」−>「システム」
―>「コンピューター名」で確認又は変更が出来る。
③その他の方法として、「MSコマンド」で「ping 相手のコンピューター名(又はIP
アドレス)でも確認できる。
また、ウイルスバスターなどのウイルスチェックソフトを使っている場合は、このソフトで通信
をブロックする可能性があるので、そのウイルスソフトを一時的に殺す(一時停止)必要がある。
1/1
上図はIPアドレス手動取得の入力例です。
今回は上から
192.168.24.51(親の場合)、子供の場合は
255 255 255 0
192 168 24 1
192
です。
168
24
最後が52以降です。
1
3.接続方法
1)親(ホスト)PCの場合
(1) ZSEVERを立ち上げる。コンテスト種別は「ALLJA」でよい。
第1図
(1−1)もし、ウインドウのセキュリティー警報が出たら「ブロックを解除する」を選択す
る。
2/2
第2図
もし第2図の窓が出なければ、WINDOWセキュリティーの例外にZSEVERがあ
ることを確認ください。
(2) ZSEVERの画面を最小にする。すなわち作動状態にしておく。
(3) ZLOGを立ち上げる
(4) コンテストはALLJA、MALTIOP、TX#1、その他ZLOGとして
必要事項をSETする。FAILNAME は全員同じにするのがよさそうです。
Callsign は JA3YAA/3 です。
第3図
(5) WINDOWのOPTIONのHARDWAREでTELNETを選択し、HOST
NEME欄に LOCALHOSTと入力する。又は先に設定した 192.168.24.51 を入力する。
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第4図
第5図
(6) ここでoptionウインドウで「SAVE」「OK」にする。設定が記憶されます。
(7) ZLOGメインメニューの「Network」を選択し、「Connect to Z-sever」を選んで
「Merge local log with Z-sever」を選択する。
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第6図
(8) 完了。
(9)ここで架空のQSO記録を入力しておくと、子機とつながったときにこのQSO記録が
子機に表示されるのでわかりやすい。設定完了後、架空QSO記録は削除すること。
2)子機PCの設定
(1)ZSEVERを立ち上げる。コンテスト種別は「ALLJA」でよい。
第1図参照
(2)ZSEVERの画面は最小にする。作動状態にしておく。
(3)ZLOGを立ち上げる
(4) コンテストはALLJA、MALTIOP、TX#2や3、その他ZLOGとして
必要事項をSETする。FAILNAME は全員同じにするのがよさそうです。
第3図参照
(5) WINDOWのOPTIONのHARDWAREでTELNETを選択し、HOST
NEME欄に親機の IP アドレスまたはコンピューター名を入力する。
例:IPアドレス(LAN側)192.168.24.51,親機のアドレスを入力。
または親機のコンピュータ名
(6)
(7)
(8)
(9)
第4図及び第5図参照
ここでoptionウインドウで「SAVE]、「OK」にする。
ZLOGメインメニューの「Network」を選択し、「Connect to Z-sever」を選んで
「Merge local log with Z-sever」を選択する。
第6図参照
完了。
これで親機の架空QSO記録が子機に表示される。
3)これで、すべてのPCの入力結果がすべてのPCに反映されます。すなわち全員のPCに他の
PCの入力結果を含む全結果やスコアが表示できます。
子機及び親機から適当な架空のQSO記録を入力し、子機、親機ともに同じ記録やスコアーな
どが表示されればOKです。
4)その他
各PCのグループ名称を統一する必要があるかも知れません。一般には「MSHOME」にな
っていると思いますが、たとえば「ZLOG」に変更も可能でしょう。
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5)出来れば親機は独立した親機専用を使うほうがいいようです。動作の安定性から。
6)このZSERVERはJARLの4大コンテスト及びCQWWの5つに対応しています。
それ以外のコンテストには対応していません。
7)これで完全動作するはずです。もしうまく動作しなければ、「コントロールパネル」―>「フ
ァイヤーウオール」−>「詳細設定」−>「ローカル接続」−>「telnetサーバー」にチ
ェックマークがあることを確認する。もしなければ追加する必要がある。telnetは「Wi
ndoow」の中の「system32」にあります。
以上
JH3BYX
廣田隆夫
2006/2/24
2006/5/5 改定
参考
ZSEVERのREADME
Z-Server README.TXT
を参照ください。
ZSEVER、ZLOG終了後の後始末。
1)インテーネットに接続する前に、各PCを元の状態に戻す。
ウイルスソフトの停止の復帰、IPアドレスの変更、ファイアーウォール設定の復帰など
2)インターネットに接続し、メールやネットを見ることが出来るか確認する。
3)各位は上記内容を確認し、自己責任で実施してください。
以上
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