No. 103 昭和48年1月13日第三種郵便物認可 HSK 通巻番号508号 発行 平成26年7月10日 毎月10日発行 一部100円 編集 〒060-0006 札幌市中央区北6条西12丁目8番3 公益財団法人ふきのとう文庫 HSK 電 話(011) 222−4839 FAX(011) 222−4800 発行人 北海道障害者団体定期刊行物協会 世界にそして日本全国に羽ばたいてきたふきのとう文庫の作品 撹 上 久 子 ─1─ 日本国際児童図書評議会 理事 経て、カナダトロントの公立図書館内に移転しましたが、 五 月 四 日 ∼ 七 日J B B Y︵ * ︶ 共 催 蔵書検索をすると十冊ほど、ふきのとう文庫の資料が確認 世界のバリアフリー絵本展 二 〇 一 三 の 開 催、 そ れ に 先 だ つ 図 書 できます。国内ではそれより一足先に偕成社内に設けられ 館 移 転 記 念 シ ン ポ ジ ウ ム︿ 布 の 絵 本 た﹁布の絵本研究連絡会﹂が、一九七九年∼一九八六年ま の力﹀では、大変お世話になりました。 で﹁布の絵本・さわる絵本展﹂を、各地で開催し、﹃まる﹄ ﹁障害﹂のある子どもたちのために作 ﹃しかく﹄などの布の絵本やタペストリーなどが多くの子 られてきた布の絵本はIBBY︵*︶はじめ世界から高く どもたちに楽しまれました。この会は、海外での展示会に 評価されてきました。この時集ってくださった布の絵本の も協力し、ドイツ・イスラエル・アメリカ合衆国など十三 会の皆さんは、三十年四十年と布の絵本を作り続け、その カ国十七箇所でふきのとう文庫の作品が展示された記録が 普及に努めてこられましたが、このように一堂に会し、交 あります。 流の機会を持ったのは初めてでした。記念すべき一ページ 現在もJ BBY/IBBYの活動とともに、ふきのとう を布の絵本の日本での発祥地ふきのとう文庫で刻むことが 文 庫 の 作 品 を 国 内 外 に 発 信 し て い ま す。﹃ ち ょ う ち ょ う ﹄ できました。 の展示会では、 ほかのふきのとうの作品も紹介しましたが、 五 月 の 展 示 会 の 図 書 は、 I B B Y 障 害 児 図 書 資 料 セ ン この時は全国四十五箇所、また世界のバリアフリー絵本展 ター選出の優良図書コレクションで、日本では世界のバリ 二〇〇九ではふきのとうの拡大写本を優良図書として世界 アフリー絵本展と名づけて二〇〇三年より国内各地での開 に紹介することができましたが、この展示会は全国二十七 催を続けております︵二年に一度内容は更新︶。二〇〇五 箇所巡回しました。布の絵本を所蔵する多くの国内の図書 年六月二十三日∼二十七日には、かでる2・7 で、ふきの 館でふきのとうの作品の所蔵が確認できますが、これは完 とうの作品展と一緒に、このとき巡回をしていたIBBY 成本や制作キッドの販売というふきのとうが布の絵本の普 五十周年記念バージョンの世界のバリアフリー絵本展を開 及のために編み出したシステムが成し得たことです。東日 催しました。この展示図書の中に一九七六年頃制作された 本大震災被災地支援でのご協力については、﹁障害﹂のあ ふきのとうの布の絵本﹃ちょうちょう﹄があり、この作品 る子どもたちや心の傷の深い子どもたちにふきのとうの作 が い つ 日 本 を 飛 び 立 ち、 当 時 ノ ル ウ ェ ー の オ ス ロ 大 学 に 品を届けたことを二〇一二年二月インドで開催された や九月にIB あ っ た I B B Y 障 害 児 図 書 資 料 セ ン タ ー に 届 い た も の か、 International Conference on Book Therapy B Y ロ ン ド ン 世 界 大 会 で 報 告 い た し ま し た。 最 近 で は、 長い間謎でした。しかし、一九八一年の国際障害者年、ボ 二〇一四年三月世界中から子どもの本関係者が一堂に集ま ロ ー ニ ャ 国 際 児 童 図 書 展 でI B B Y 障 害 児 図 書 資 料 セ ン る世界最大の児童図書見本市﹁ボローニャブックフェア﹂ タ ー の 設 立 準 備 を し て い た オ ス ロ 大 学 の ウ ー リ ア・ セ ー 期間中、ボローニャ市立図書館サラ・ボルサで、布の作品 ター教授らにより開催された﹁障害児のための図書展﹂の を展示いたし、子どもや図書館員が歓声を上げていたとの ために、IBBYは各国支部に障害児図書に関する調査と 報告を受けています。 報告を求め、日本からは障害児に関する本一六八点、障害 児のための本十四冊がIBBYに報告され、実物も届けら 新ふきのとう子ども図書館には、子どもたちにバリアフ リーな空間を生み出す図書館として、﹁障害﹂や病気のあ れた記録があり、おそらくこの時ではないかと推測してい る子どものための図書文化発信地として、世界規模の研修 ます。︵この図書展はその後スカンジナビア諸国、チェコ、 の場や資料館として、より一層国内外に大きく羽ばたいて メキシコ、オーストラリア、イギリスを巡回し、各地で大 いってほしいと願っています。 きな反響を巻き起こしました。︶ ︵プロフィールは2頁下段、︵*︶の説明は4頁の下段の囲みをご参照下さい︶ センターはオスロ大学からハウグ特別支援学校図書館を 細川久美子 記念シンポジウム 公益財団法人ふきのとう文庫 代表理事 ─2─ 布の絵本の普及、作品の質の向上、人権・環境・平和 等との結合があげられており、活動の具体的目標は殆 んどこれらの中に包含される内容でした。特に﹁布の 本は母親の肌に次ぐ第二の肌である﹂との指摘がなさ れたことに、大きな力を感じました。 当文庫は専用の作業室を持ち、制作には恵まれた条 件下にある中、新築移転した当子ども図書館を見て、 布の本の影が薄くなったとの評価もあったことは、重 く受け止める事項でしょう。 時間の関係で、各演者がそれぞれ発表しただけに留 まり、 相互の議論がなされなかったのは残念でしたが、 大変有意義な機会であり、今後継続と議論の内容の深 まりを期待するものです。 撹上久子さんのプロフィール 長野市出身。お茶の水女子大学児童学科卒業後、 盲学校・知的障害児・肢体不自由児養護学校教員。 シンガポール・メキシコ滞在を経て、現在、臨床 発達心理士として、都内保健センターにて乳幼児 期の心理発達相談に携わる。実践女子大学非常勤 講師。日本国際児童図書評議会では、二〇〇三年 から世界のバリアフリー絵本展実行委員長。J B BY理事五期目。 「ぐるーぷ・もこもこ」の実演 高 倉 嗣 昌 記念シンボジウムでは﹁布の絵本の力︱布の絵本の 軌跡と、未来に向かって︱﹂というテーマがかかげら れました。J BBYの理事であり、﹁世界バリアフリー 絵本展﹂の実行委員長の撹上久子さんは、初めて開か れたこのシンボジウムを、布の絵本制作グループのサ ミットと言ってよい記念すべきシンポジウムと位置づ けておられました。 会は撹上実行委員長の司会の下、まずJ BBYの現 会長板東悠美子さんから開会の挨拶があった後、当文 庫代表理事の高倉から、当図書館の移転経過と今後を 内容とする﹁基調講演﹂がありました。 その後全国的にも有力な布の絵本制作集団からの実 践的報告がなされました。演者は﹁東京布の絵本連絡 会 ﹂ の 渡 辺 順 子 さ ん、 ﹁よこはま布えほんグループ﹂ の松原治美さん、同じく横浜の布の絵本グループ﹁ぐ るーぷ・もこもこ﹂の野口光世さん、そして当文庫の 出村厚子の四人でした。 皆さんそれぞれ制作物を持参して実演なさりアッと 言わせるようなユニークな布の本・遊具が被露されま した。 出て来たいろいろなお話の中から印象に残った内容 をあげてみますと、創作活動を継続することの大変さ、 特に制作場所や活動資金確保の困難が大きな共通項で した。 主テーマである﹁布の絵本の力﹂との関連では、東 京布の絵本連絡会総会の確認事項として、情報交換、 実物を使っての熱演 「よこはま布えほんグループ」 ﹁世界バリアフリー絵本展二〇一三﹂ ふきのとう文庫で開催される 多目的ホールがびっちり J BBY︵4頁下段参照︶が、IBBY︵4 頁下段参照︶障害児図書資料センターの 二〇一三年推薦書を一堂に集めて展示する恒例 の 巡 回 展 示 会﹁ 世 界 バ リ ア フ リ ー 絵 本 展 二〇一三﹂を、今年度は最初の展示会として新 築移転成った﹁ふきのとう子ども図書館﹂で開 催することとなりました。 この展示会が北海道で開催されるのは十年振 りのことであり、又この展示会と連動させて開 く構想があった﹁シンポジウム﹂も初めて実現 させたイベントです。 当文庫にとりましても、去る二月の移転オー プン以後、多目的ホールをフルに使ったしかも 全国的規模の最初のイベントであり、その意味 で新しい一頁を刻んだものと申せましょう。 展示会前日五月三日︵土︶に開催されたシン ボジウムには五十人を越える参加者があり、J BBYの関係者も含めて道外から来た方は遠く 四国から駆け付けて下さった方も含め十二人に 達しました。 展示会は、図書室と多目的ホールの堺目が扉 一枚なので、入室者数を正確に把握できない面 がありますが、開催四日間で少なくとも百六十 人の人々の入室があり、盛会のうちに終えるこ とができました。 ︵高倉 記︶ 挨拶する板東 JBBY 会長 ﹁世界バリアフリー絵本展二〇一三﹂を見て 斉 藤 迪 子 つ紹介され、手話で話す主人公と文字表記。そ れぞれのテーマに即した知識も得られる、楽し い詩が書かれています。 ─3─ ︽点字付き・さわる絵本︾ ﹂ フランス ﹁チューピィの畑づくり 一九九七年に刊行された絵本を基にした人気 キャラクターペンギンのチューピィの遊べる絵 本。主人公と父親の取り外しの人形とミニチュ アのじょうろ、スコップ等を入れる道具箱が付 いて、点字も付いています。 ︽障害が描かれている図書︾ ﹁アスペルガーの心﹂ 日本 作者のフワリちゃんは九歳の誕生日の直前 に、自身がアスペルガー症候群であることを知 らされた女の子です。小学校四年生から六年生 の時にこの本は創作されました。レイアウトは アスペルガー症候群の子どもが読みやすいよう にフワリちゃんの意見が反映され、絵や文章に 表現されています。フワリちゃんは自身の特徴 を前向きにとらえて分析し、アスペルガーであ る自分に誇りを持ち、前をしっかり見据えて生 きている女の子です。 来場した人々の交流風景 展示物に見入る人々 ション理念とIBBYの持つ﹁子どもの本は線 を乗り越えていく﹂という理念を精神的な柱に して選定され、収集された図書の展示会です。 ﹁絵 展示されている図書は﹁手話付き絵本﹂ 文字付き絵本﹂ ﹁さわる絵本・点字付き絵本﹂ ﹁布 の絵本﹂ ﹁やさしく読める図書﹂ ﹁一般市販絵本﹂ ﹁障害が描かれている図書﹂等々の部門に分け て六十冊の図書が展示されていました。 展示されていた絵本の中から印象に残ってい る絵本を数冊。 ︽手話付き絵本︾ ﹁ロッテとマックと手話で話そう﹂ 農場の動物たち オランダ オランダ手話と絵を組み合わせた幼児向けの 仕掛け絵本。つまみを引っ張ると主人公のかわ いい手が動き、手話の手の動かし方がわかるよ うになっています。見開きでは動物が一種類ず 点字図書を読む来場者 展示物に見入る人々 公益財団法人ふきのとう文庫評議員 びっしり壁に立てかけられた作品紹介板 ふき の と う 子 ど も 図 書 館 が 移 転 、 新 築 記 念 行 事 の 一 環 と し て﹁ 世 界 の バ リ ア フ リ ー 絵 本 展 ﹂ が五月 四 日 ∼ 五 月 七 日 ま で 開 催 さ れ ま し た 。 こ の時に展示された図書は国際児童図書評議会 ︵I B B Y ︶ の 障 害 児 図 書 資 料 セ ン タ ー が 二 年 に一度 、 世 界 各 国 か ら 公 募 し 、 選 考 さ れ た 推 薦 図書を 全 国 各 地 に 巡 回 し て 行 わ れ て い ま す 。 IBBY障害児図書資料センターはノル ウェー で 設 立 さ れ ﹁ 障 害 が あ る こ と で 特 別 に 区 別され る こ と な く 社 会 生 活 を 共 に し て い く の が ノーマルな社会のあり方だ﹂という考え方とI BBY と い う 団 体 は 戦 後 ド イ ツ で 設 立 さ れ た 団 体で人 間 が さ ま ざ ま に 心 の 中 に 線 を 引 き 国 境 が あるか ら 戦 争 や 紛 争 が 起 こ る 。 一 方 で は 障 害 が ある、 な い と い う こ と で 分 か れ て し ま う 。 そ う いう人 々 が 心 の 中 に 引 い て し ま う さ ま ざ ま な 線 を子ど も の 本 は の り 越 え て い く 力 が あ る 。 こ れ が設立 し た 大 き な 理 念 で 北 欧 の ノ ー マ ラ イ ゼ ー 多彩なバリアフリー本の展示 60,058,756 140,781,700 平成26年3月31日 財産目録 阿久津 良 二 International Board on Books for ︶は、一九五三年に、 Young People 第二次世界大戦後の荒廃したドイツ で、ユダヤ人女性イエラ レ ・ ップマ ン が、 ﹁子どもたちに食料だけでな く、 心の栄養を!﹂﹁平和というなら、 まず子どもたちから始めさせてくだ さ い ﹂ と 呼 び か け て 設 立。 現 在 七十七カ国が加盟する子どもと子ど もの本に関わるすべての人をつなぐ 非営利の世界的ネットワーク。 ◆J BBY︵日本国際児童図書評議 会= Japanese Board on Books for ︶は、IBBY の理 Young People 念に共鳴して一九七四年に設立され たIBBYの日本支部。 *IBBYとJ BBY ◆IBBY︵国際児童図書評議会= 公益財団法人ふきのとう文庫 業務執行理事 残念ながら基本財産の定期預金は、一千万円から 三百万円に減額せざるを得ませんでした。 平成二十五年度事業内容 一、ふきのとう子ども図書館の運営 ①開館日数 四八日 二、〇二七人︵新規入館 四三六名︶ ②入館者数 図書 三、九三八冊︵紙芝居一七三冊を含む︶ ③貸出し件数 拡大写本 九六冊 ④図書の補充 新規購入 一八〇冊 紙芝居 八冊 寄贈図書 七〇冊 二、病院文庫の拡充 ①北大病院文庫 〇冊 KKR札幌医療センター︵産科︶ 一五四冊︵貸出し︶ ② ③おのだ眼科 〇冊 ④天使病院 二五冊︵寄贈︶ 三、布の絵本の製作・貸出し ①製作 布の本 九六冊 材料セット 二四七セット 遊具・タペストリー 一五八点 ①製本 児童図書 一五五冊 拡大漢字本 一五冊 計 一七〇冊 ②拡大写本貸し出しリスト 配本先 札幌市弱視教室︵ひとみの教室︶ 札幌盲学校・旭川盲学校 貸し出し 豊中市立岡町図書館 三〇冊 静岡福祉大学附属図書館 一〇冊 NPO法人﹁弱視の子どもたちに、絵本を﹂ 五三冊 大磯マサエさん 一一冊 計 一〇四冊 ②貸出し 布の本 二六七冊 遊具・タペストリー 三五種類 ③販売 テキスト 四三冊 材料セット 二四〇セット 布の本 一三七冊 遊具 七六点 ④寄贈 北大病院、KKR札幌医療センター 天使病院、おのだ眼科 北海道子ども総合医療・療育センター ⑤講習会開催 旭川市中央図書館、北翔大学 四、拡大写本の製作 科目 金額 Ⅰ 資産の部 1.流動資産 現金手元有高 48,071 普通預金 北洋銀行 745,082 113,743 普通預金 中央三井信託 振替貯金 郵政公社 356,793 230,683 振替貯金 郵政公社 新築募金 売掛金 358,700 仕掛品 427,875 流動資産合計 2,280,947 2,280,947 2.固定資産 ① 基本財産 特定預金 中央三井信託 3,000,000 土 地 813.66㎡ 59,128,998 建 物 454.00㎡ 112,695,100 基本財産合計 174,824,098 ③ その他固定資産 書架 2,515,625 セキュリティー設備 343,000 パソコン 119,350 図書 20,156,500 その他固定資産合計 23,134,475 固定資産合計 197,958,573 資産合計 200,239,520 Ⅱ 負債の部 1.流動負債 未払金 153,982 負債合計 153,982 Ⅲ 正味財産の部 正味財産 200,085,538 200,085,538 (うち基本金) 174,824,098 負債及び正味財産合計 200,239,520 平平平平平平平平平平 成成成成成成成成成成 二二二二二二二二二二 十十十十十十十十十十 五五五五五五五五五五 年年年年年年年年年年 度度度度度度度度度度度度 事事事事事事事事事事 業業業業業業業業業業 業業業業業業業 ・ 決決決決決決決決決決 算算算算算算算算算算 算算算算算算算算算 報報報報報報報報報報 報報報報報報報報 告告告告告告告告告告 決 算 平成二十五年度の収支 決 算 で は 、 賛 助 会 費 や 寄 付 金 に 加 え 移 転募金も順調に集まりま し た 。 ま た 道 の 交 付 金 や 馬 主 協 会 か ら の助成金等収入合計は、六一、四九六、二〇二円に上りました。 一 方 支 出 の 方 は 一 八、一 〇 八、四 五 八 円 で 収 支 の 差 額 は 四三、三八七、七四四円と莫大な額となりました。 他方、平和の土地建物 の 売 却 で は 、 売 却 損 が 四 千 五 百 万 ほ ど の高額となりましたが、無償受贈の土地及び図書を加えますと、 最終的に八〇、七二二、九四四円の次期繰越金となりました。 結 果、 平 成 二 十 六 年 度 初 頭 の 正 味 財 産 は、 二 〇 〇、 〇八五、五三八円で、内基本財産は、一七四、八二四、〇九八円 です。 事 業 1,737,330 361,664 1,650,000 1,668,834 75,796 110,577 11,498,001 1,500,000 42,894,000 79,285,498 ─4─ 平成二十五年度の事業 活 動 は 、 移 転 作 業 の た め 約 半 年 間 の 休 業状態が続き、各部門と も 例 年 を 下 回 り ま し た 。 2,429,849 15,678,609 1,754,900 144,725 40,050,673 Ⅱ.減少原因の部 事業費 管理費 基本財産建物減価償却額 その他固定資産減価償却額 固定資産売却損 減少額合計 金額 科目 Ⅰ.増加原因の部 資産増加額 賛助会員収入 寄付金 助成金収入 事業収入 雑収入 受取利息 移転募金収入 馬主助成金 道、交付金 受贈益 増加額合計 80,722,944 119,362,594 200,085,538 当期正味財産増加額 前期正味財産額 期末正味財産合計額 ただし移転のための集 金 活 動 は 、 交 付 金 や 移 転 募 金 な ど あ る 程度満足のいくものと思 っ て お り ま す 。 正味財産増減計算書 一方、予測外の支払い 資 金 も あ り 、 最 終 的 に は 基 本 財 産 の 定 期預金を切り崩すことに な り ま し た 。 平成25年4月1日から平成26年3月31日まで(単位 円) ③新作本 一、 ありがとう 二、 漫才の星になるんや 三、 風の谷のナウシカ①∼④ 四、 火垂の墓 五、 ひまひまくんちょっときて 六、 ごんぎつねとてぶくろ 七、 どうぶつえんのいっしゅうかん 八、 トコちゃんとタイムくんのはなし 九、 ガラスのうま上・下 十、 ふしぎの森の人形たち上・下 十一、雪屋のロッスさん①∼③ 十二、秘密のスイーツ上・下 十三、こどもことわざじてん①∼⑧ 十四、こどもことわざじてんさくいん①∼③ ︵十三、赤レンガライオンズクラブ︶ 五、機関紙の発行 ふきのとう文庫︵各一〇〇〇部印刷︶ 平成二十五年六月十日 第一〇〇号 平成二十五年十月十日 第一〇一号 平成二十六年三月十日 第一〇二号 六、展示会 新築移転のため開催せず 平成二十六年度より回数を増やす予定。 七、子ども催事事業の開催 全 一三回 お話の会 四月十四日︵九人︶・ 六月九日︵七人︶ 合計 一六人 うたう会 五月十二日︵三人︶合計 三人 手作りあそび 六月二日︵四〇人︶ うたとおはなしの会 三月二日︵五〇人︶ 移転・新装オープン記念 二十五年七月∼二十六年二月、ふきのとう文庫移転準備 のため休会。 六月三十日 手づくり遊びは旧図書館とのお別れの行事 で三十数年にわたっての子ども催事の思い出を詰めて空 き箱に絵・文字を貼り﹁玉手箱﹂づくりをしました。 八、研修会 布の本ちょうちょグループが剣淵の絵本の里を訪れま した。そこは壁が全面ガラス張りになっていて、明るい 館内は通路が楕円形に一周出来、子どもたちが遊ぶ様子 を親が見守りやすく、中庭もぐるりとウッドデッキがつ いており、そのまま中庭に出られるように工夫されてい ました。 そのほか、種々の工夫がなされており、大変参考にな りました。 九、ふきのとう文庫移転 ①移転募金目標二三百万円達成 二、七一〇万円 ②移転時期 計画通り二十五年十二月移転 ─5─ ﹁ちえりあ メディアプラザ﹂で 企画展示 入口の布の本展示コーナー で足を止める人 ﹁ふきのとう子ども 図書館﹂が移転オープ ンしてすぐ、札幌市立 生涯学習センター﹁ち えりあ﹂の催事企画担 当の方が来館され、﹁ち え り あ ﹂ 一 階 に あ り、 一般市民に開かれてい る﹁ メ デ ィ ア プ ラ ザ ﹂ の閲覧コーナーの空間 を使い、当文庫制作の 布の本・拡大写本を展示することで、﹁ふきのとう文庫﹂ のことを広く知らせる機会をつくりたいとの大変有難 いお申し出をいただきました。 これまでにも﹁ちえりあ﹂の催事には定期的に参加 させていただいておりましたが、当文庫単独でのイベ ントは初めてで、張切って準備をしました。 期間は丁度子ども達の春休み期間に合わせて、去る 三月二十七日︵木︶から四月十三日︵日︶までの間で した。 閲覧コーナーの一部ということで、あまり多くのも のを展示することはできませんでしたが、大変好評で、 当初持ち込んだリーフレットや文庫だよりなどが不足 してしまい、途中 で補充しに行った くらいです。 市民の方々に当 文庫の存在を知っ ていただくいい機 会を得たと喜んで おります。 ︵高倉 記︶ 奥の拡大写本展示コーナー 赤レンガライオンズクラブ 十周年記念式典 四月十八日︵金︶・札幌赤レンガライオンズクラブ 十周年の記念式典に於て私達、拡大写本制作の支援に 対する感謝状をお渡ししました。 授与に際しては、業務執行理事の阿久津さんが出張 中だった高倉代表理事の名代として渡されました。 当クラブは二〇〇九年・五周年の時より寄付をくだ さり、その後六年間の支援で約二七〇冊余りの本の製 本寄付をしていただいております。またこのクラブで は桜の植樹などの環境保全活動や薬物乱用防止教室・ 芸術鑑賞会など青 少年健全育成活動 にも力を入れてお られます。私達の 活動への理解に深 く感謝し、今後の 当クラブの発展を 心よりお祈り申し 上げます。 ︵山本 記︶ 寄贈本相次ぐ 移転で当文庫への注目度が上ったせいかもしれ ませんが、有名作家による児童向けの新刊本の寄 贈が相次いでいます。さらに圧巻は義務教育学齢 期に使用されている全教科書を﹁東京書籍﹂﹁教 育出版﹂からいただいたことです。 有難く活用させていただきます。 ︵高倉 記︶ 感謝状を手渡した 阿久津業務執行理事(右) この頁岡田記 第二回 おはなしの会 六月十五日﹁おはなしの会﹂には、大人十八 名子ども二十三名とたくさんの方々が来てくれ ま し た。 最 初 の 絵 本 は﹁ お お か み だ ー﹂ で す。 続いて今日は﹁父の日﹂なので﹁おとうさんの て﹂ゴリラのお母さんと子どものお話です。大 型絵本は男の子が大好きな車の本で﹁たろうく んのじどうしゃ﹂です。色々な車がたくさん出 てくるので興味津々に見入っていました。今回 の﹁おはなしの会﹂ から足立芳江さん のほかに四名の 方々がボランティ アで、おはなしの 会をお手伝いくだ さ っ て い ま す。 色々な手遊び歌な どがありプログラ ムは盛りだくさん になっています。 井筒和幸さんの指導で開かれる手 「おはなしゆびさん」ではかわいい人形 づくり遊びのポスター の家族が先生の指に勢ぞろいです。 第一回うたう会 ♪キャベツ−の中からあおむしでたよ ニョキニョキ♪ 親子で楽しそうに手遊びです。 五月十一日移転後初めて﹁うたう会﹂が行わ れました。 大人十八名子ども十一名の参加です。 この日は母の日なので♪おかあさん♪をみんな で歌いました。 次に手遊びをしながら歌います。 歌うのは﹁おはなしゆびさん﹂ ﹁キャベツのな かから﹂です。先生と一緒に小さい子も上手に 手遊びをしていました。大型絵本の読み聞かせ では﹁はらぺこあおむし﹂です。フルートの音 色にあわせてあおむしが出てきます。最後には きれいなちょうちょうになりました。 ﹁はらぺ こあおむし﹂はとても人気がある絵本です。子 ど も た ち は 大 き な 本 に 真 剣 で し た。 布 の 本 を 使っての読み聞かせでは﹁ちょうちょう﹂を使 い子どもたち一人一人にちょうちょうをお話に あわせてつけてもらいました。最後に﹁かえる のうた﹂を全員で大合唱、 ﹁トトロ﹂でおなじ みの﹁さんぽ﹂を元気よく歌って終わりになり ました。 ─6─ うたう会の演者が勢ぞろい 第一回おはなしの会 「づくぼんじょ」はつくしんぼのこと です。2人で指を触りながら歌います。 今 年 度 第 一 回 目 の﹁ お は な し の 会 ﹂ が 四 月 二十日 に 行 わ れ ま し た 。 二 十 二 組 の 親 子 が 集 ま り賑や か に 始 ま り ま し た 。 今 年 度 は 足 立 芳 江 さ んの他 に お 手 伝 い し て く れ る 四 名 の 先 生 が 加 わ り、た く さ ん の 子 ど も た ち が 楽 し め る ﹁ お は な しの会 ﹂ に な り ま す 。 初 回 な の で 高 倉 代 表 理 事 からの 挨 拶 で 始 ま り ま し た 。 続 い て 春 に な る と おなじ み の ﹁ つ ん つ ん つ く し ﹂ の お 話 で す 。 み なさんは﹁つくしんぼ﹂はみたことありますか? 次にわ ら べ う た ﹁ づ く ぼ ん じ ょ ﹂ で す 。 指 を 一 本づつ 、 つ く し に み た て て 触 り な が ら 歌 っ て い きます。読み聞かせは﹁こうしのはる﹂﹁くま さん﹂﹁うれしいさん かなしいさん﹂﹁おおき くなる っ て い う こ と は ﹂ の 四 冊 で す 。 子 ど も た ちは身 を の り だ し な が ら 聞 き 入 っ て い ま す 。 最 後に人気の大型絵本﹁ねずみのでんしゃ﹂です。 次の﹁ お は な し の 会 ﹂ は 六 月 十 五 日 で す 。 次 の 会もお 楽 し み に 。 足立さんのおはなしに聞き入る子ど も達 われました︵四月一日付︶ 。 三、在首都圏の北海道関係者を 主とした﹁社団法人北海道倶楽部 の 機 関 誌﹃ 北 海 道 倶 楽 部 ﹄ 第 六八〇号﹂に移転の記事が掲載さ れました︵五月一日付︶ 。 ﹁世界バリアフリー絵本展 四、 2013﹂と結合したシンポジウム が当図書館で開かれたことを北海道 新聞が報じました︵五月四日付︶ 。 誠に有難いことです。 字が小さくなりますが、うち二 つの実際の記事を本号に転載させ ていただきました。 ︵高倉 記︶ ─7─ 新聞・機関誌に当文庫の移転記事 ﹁ふきのとう子ども図書館﹂の 札幌市 中 央 区 移 転 は 、 お お い に 注 目を浴 び 、 テ レ ビ ・ ラ ジ オ に 加 え て、印 刷 物 で も 移 転 に 関 連 し た 記 事が相 次 い で 出 ま し た 。 主な も の を 列 記 し て み ま す と 、 ﹁札幌地区子どもの本連絡 一、 会 機 関 誌﹃ ジ グ ソ ー パ ズ ル ﹄ 六四﹂ に 、 移 転 に 関 連 し て 高 倉 代 表理事 が 書 い た 記 事 が 掲 載 さ れ ま した︵三月三十日付︶。 二、 移 転 し て 来 た 地 元 桑 園 の 地 域 誌﹁ ﹃マイタウン桑園﹄第 一二一 号 ﹂ に ト ッ プ 記 事 と し て 扱 No ニセコ町﹁あそぶっくの会﹂と 布の絵本﹁きたの夢の会﹂ 来 館 さ れ た 方 々 みかほ整肢園 生活介護施設フルハウス 三月 十 一 日 札 幌 市 東 区 の 児 童 発 達 支 援 セ ン タ ー﹁ み か ほ 整 肢 園 ﹂ の親子 六 組 の 皆 さ ん ︵ 写 真 上 ︶ と 生活介 護 施 設 ﹁ フ ル ハ ウ ス ﹂ の 五 人の方 々 ︵ 写 真 下 ︶ が お 出 で に な りまし た 。 開 館 後 、 初 め て の 車 イ スでの 来 館 で す 。 館 内 は バ リ ア フ リー対 応 に な っ て い ま す が 、 大 人 用の車 イ ス で は 不 便 な 面 も 多 々 あ 8頁岡田記 9頁高倉記 旭川市﹁のんの﹂ 埼玉県深谷市﹁ぬくもり文庫﹂ 旭川中央図書 館で活動する布 グループ﹁のん の﹂の皆さん 十三名︵写真上︶ と埼玉県深谷市 で活動する布グ ループ﹁ぬくも り文庫﹂の皆さ 改善し 、 よ り 一 層 障 が い の あ る 方 ること ば か り で し た 。 不 便 な 面 を 聞かせ等をしている﹁きたの夢の会﹂の八名の皆さんがお出 内を案内しました。続いて二十五日には札幌市清田区で読み 五月二十三日ニセコ町から大型バスで十五名の皆さんがお 出でになりました︵写真上︶ 。高倉代表理事が対応し図書館 オリジナルの布の本を製作し六月二十六日まで された布グループです。 とても熱心に活動され、 が旭川市中央図書館で講習会を行った後に結成 した。﹁のんの﹂は当文庫布グループ出村さん ん五名︵写真左︶が移転後初めて見学に訪れま にも使 い や す い 図 書 館 に し て い こ でになりました︵写真下︶ 。結成し今年で十年目のグループ 旭川市中央図書館で作品展が行われています。 り、ス タ ッ フ 一 同 と て も 勉 強 に な うと思 い ま す 。 当 日 は 図 書 ボ ラ ン です。西区平和での文庫には数回訪れていますが中央区に新 活動の様子 グループの は、やよい 作業室で した。二階 アさんと活発 のボランティ た り、 当 文 庫 本を熱心に見 当文庫の布の されています。 かれていま をご覧に に意見交換を されていまし なっていま した。 た。 はるばる埼玉県から来て下さった 「ぬくもり文庫」の方々 ティアによる読み聞かせが行わ 多目的ホールでお話をきくフルハ ウスの方々 フルハウスから来て下さった方の いい笑顔 ─8─ 次回のデザインの参考に写真を撮 る「のんの」のみなさん 築してから館内を初めて見学し、とても立派になられてと驚 布の本のコーナーで「きたの夢の 会」のみなさん れ、有 意 義 な 時 間 を 過 ご し て い ま 説明をきくニセコ 「あそぶっくの会」 のみなさん ﹁ぬくもり文庫﹂の皆さんは、以前から当文 庫の製作セット等を数多く購入して製作活動を した。 ボランティアの実演を見るみかほ 整肢園のみなさん 当文庫と平素交流のある札幌盲学校の先生方 七名が、六月九日、江別から来館されました。 北海道立札幌盲学校の先生方 当文庫から最も近い小学校である桑園小学校 の三年生が、六月四日・五日二日にわたり、そ 札幌市立桑園小学校三年生 去る 三 月 二 十 五 日 に 、 札 幌 市 立 中 央 図 書 館 の 渡辺孝 之 業 務 課 長 さ ん が 、 札 幌 市 教 育 セ ン タ ー れぞれ三十二名が柴田先生の引率のもと、見学 札幌市中央図書館関係の方々 指導主 事 の 伊 藤 文 雄 さ ん 、 学 校 法 人 相 愛 学 園 理 山本淳子拡大写本担当リーダーの案内の下、 館内をひととおり見られた後、二階の拡大写本 制作室で、高倉代表 に来て下さいました。 で、これからも来て下さ かったのですが、近いの 歩 き ま し た。 時 間 は 短 に別れ、一階二階を見て まず多目的ホールで高倉代表理事の説明・案 内等を聞いたあと、二手 事長で 、 ア ナ ウ ン サ ー と し て も 有 名 な 藪 淳 一 さ んを伴 っ て 来 館 さ れ ま した。 いろ い ろ な お 話 の 中 で、再 来 年 度 開 館 予 定 の﹁札 幌 市 立 絵 本 図 書 館﹂と の 連 携 が 話 題 に るでしょう。 帯広図書館友の会布の 絵本制作部門の方々 六月八日、六部門に別れている帯広図書館友 の会の布の絵本制作部門二十人︵田中恵美子代 表︶の中の三名が、 はるばる来館なさいました。 このグループは﹁心を込め手縫いで本を﹂を モットーとし、主に当文庫の布の絵本を手本と 理事の説明案内を聞 かれ、かなり長時間 にわたる視察でし た。 来年は札幌に校舎 が移るので、一層交 流が深まることが期 待されます。 北翔大学教育文化学部学生実習 札幌市東隣の江別市にある北翔大学の伏見千 悦子先生のゼミ学生六人が、六月二十四日布の 遊具﹁ジャンケンさいころ﹂制作実習のために 作ボランティア 当文庫布の本制 れるとのことで、 室にこもり、昼食をは が、新しい二階の制作 年度から二度目です この制作実習は当図 書館が平和にあった昨 来館されました。 である井上せつ さ ん だ 一 日 が か り で、 して年間八︱十 子さんと熱心に 冊制作しておら 拡大写本作業室を長時間見て行か れました 作品を完成させて行か れました。 ─9─ された こ と は 大 変 有 意 義でし た 。 札幌市立共栄小学校開放図書館の方々 五月 二 十 八 日 に 、 当 図 書 館 か ら は 遠 い 清 田 区 の共栄 小 学 校 開 放 図 書 館 の 方 々 二 十 七 名 ︵ 代 表 廊下をびっしり埋め る桑園小学校3年生 交流をしておら れました。 男子学生も一生懸命つくって います 遠藤聖 子 さ ん ︶ が 大 挙 来 館 さ れ ま し た 。 開放図書館の方々 が、か く も 多 数 、 そ れ も公共 交 通 機 関 を 利 用 しての 来 館 は 、 当 図 書 館が移 転 し て 来 た か ら こそ可 能 だ っ た こ と と 考えら れ 、 こ れ か ら の 展開が 期 待 さ れ る 出 来 事でし た 。 布の本づくりの作業台を囲んで井 上せつ子さんから説明をきく「帯 広図書館友の会」の方々 事務室で情報を交換する多彩なメ ンバー 大勢でおいで下さいました 小 報 告 この頁高倉記 場での活動が行われることになります。 布の本・遊具の需要高まる 市の中心部への移転効果なのでしょうか、最 近布の本の注文が、鳥取県立図書館を主として 大量に寄せられるとともに、来館者増による館 内布の遊具が小物を中心に売れて品薄状態にな りました。 販売用の布の本・遊具制作にあたって下さっ ている方々にはそれに対応するため日々頑張っ ていただいており、有難いことです。 改善すべき施設・設備が続出 設計工事段階でかなり考えたつもりでした が、移転して実際に使ってみると、改善すべき 点や改善した方がいい施設・設備が次々指摘さ れ、小さいものを入れると十数項目に達してお ります。中には何十万の費用を要するものもあ ります。 他に何百万を要する外構工事もありますが、 それも含め移転初年の今年度、収入予算達成の 目処が立たないことから、今年度は殆んどの項 目の工事を凍結しなければならない状況です。 桑園町内会に入会 当図書館の在所は札幌市中央区桑園町内会第 十町内会の地域に属しており、当町内会へ入会 しました。 なお第十町内会からは昨年度から年間二万円 の﹁支援金﹂を当文庫に下さっております。誠 に有難いことです。 ─ 10 ─ 小林名誉理事長、新館に初来館 昨年秋、自宅で転 倒骨折し、以後リハ ビリ入院をしておら れた小林静江さんに 五月七日ようやく退 院が許可され、自宅 に帰る前にご子息の 車で来館して下さい ました。 丁度﹁世界バリアフリー絵本展二〇一三﹂の 最終日であり、館内や展示会を御覧になるとと もに、当日は昔からのボランティアも結構来て おり、それらの方々と楽しそうに談笑しておら れました。 布の本制作グループ﹁やよい﹂の合流 旧図書館は遠かったため、都心部にある道立 生涯学習センター﹁かでる2・7﹂で別途布の 本の制作活動をして来た﹁やよい﹂グループが、 今度は近くなったので、他のグループと同じく 二階の作業室で活動をすることとなりました。 これにより、六グループがそろって同じ作業 多目的ホール﹁貸出規則﹂を作成中 多目的ホールを使用した当文庫主催以外のイ ベント利用については、いろいろな方面から問 い合わせが来ておりまして、既に一部の組織に は試行的に貸室をしておりますが、近々﹁貸出 規則﹂を固めて行く必要に迫られております。 昔なじみと記念撮映 新ボランティアの方々の研修会開催 移転 を 機 に 開 館 日 を 二 日 か ら 四 日 に し た た め の図書 館 サ ー ビ ス に あ た る 人 手 増 を 、 多 く の ボ ランテ ィ ア の 方 々 が 新 た に 加 わ っ て い た だ く こ とでカ バ ー し て 来 ま し た が 、 と り あ え ず の 仕 事 をどう こ な す か と い う 課 題 に 追 わ れ て 、 当 文 庫 の理念 や 歴 史 ・ 組 織 な ど 全 体 に わ た る こ と を 新 ボラン テ ィ ア の 方 に 知 っ て い た だ く 機 会 に 乏 し か っ た と の 反 省 に 立 ち、 去 る 五 月 三 十 日︵ 金 ︶ に多目 的 ホ ー ル で 研 修 会 を 開 催 し ま し た 。 当日 は 番 外 の 日 で あ っ た に も 拘 ら ず 、 十 二 人 の方々 が ご 出 席 下 さ い ま し た 。 そ れ に 高 倉 代 表 理事、図書︵田上︶、布の本︵出村︶、拡大写本 ︵山本︶の各部門リーダーと事務の岡田さんが 出席し 、 そ れ ぞ れ の 立 場 か ら お 話 を し ま し た 。 出席 の 方 々 か ら い ろ い ろ 発 言 が 出 て 、 大 変 有 意義な 時 間 で し た が 、 ボ ラ ン テ ィ ア の 方 々 の 感 ずるこ と を 役 員 や リ ー ダ ー が 受 け 止 め 汲 み 上 げ ていく こ と の 大 切 さ を 痛 感 し ま し た 。 ボランティアを 中心とした縦横の つながりをより深 め る た め、 今 後 も 適宜ミーティング 等を開いて行く提 案 も な さ れ、 六 月 十 七 日︵ 火 ︶ 閉 館 後さっそく実施さ れました。 口字型の机をびっしり囲む新人ボラン ティアの方々 大和田ちさ と 青山みどり 庵原 宏章 五十嵐千也 石川眞知子 井出 直美 井上 禎二 井山 嗣夫 碓井トミ子 遠藤知恵子 小澤ヨシ子 小畑 和 加藤 紀夫 金沢 幾子 亀井 健二 菊池 三奈 桐沢 藍根 久保田 亨 五井 敬 小島美津子 小林 孝三 斎藤美年子 櫻井 彩子 佐々木雅夫 佐藤 敏子 島田小夜子 末永 範子 鈴木 重安 砂山 陽子 髙倉千恵子 宝本 博雄 武次ゆり子 谷山 庸夫 時任紗智子 中川李枝子 中村 俊隆 西川 幸恵 仁平しづ子 野中千加子 畠山 昌子 原 緑 平川 千宏 福田 浩明 堀 澄兄 平成 年3月1日以降 寄附一覧 ご支援、有難うございました 本多 慶子 本間 チエ 昌川 吉子 松樹しげる 松田 昌士 松本 冴可 松本 範男 丸山 昌子 三上 節子 宮崎 三國久美子 水口 忠 むつ 宮下多摩恵 宗本 和博 村井 宏 村岡 樹 村雲佳代子 盛野 祥子 森永美枝子 門馬 公生 八島 隆夫 山口 良子 山 高 山崎 翠 山田 清子 山本 安雄 山本 好枝 横山 昌子 吉田 育子 吉田ゆき子 吉居 真理 吉川 秀樹 吉野 昌子 米沢 暁子 米原 悦子 龍 闊子 渡辺 順子 ︵株︶さくら総合M&Aセンター ︵有︶雷屋 河合宗次 ミーナ mother's supace アゼリア産業︵株︶代表取締役 渡邉一弘 あっぷる エス・バイ・エス事業協同組合 小樽友の会 おのだ眼科 河谷・八代法律事務所 河谷泰昌 公文式中央区自主研 さくら総合会計 新野税理士事務所 新野秀行 ダスキン白石東支店 ダスキンSサーヴ100 小林 寛 伊達ブンブン文庫 ちいさなえほんや ひだまり 手作り布絵本サークル﹁どんぐり﹂水野美津子 天使病院 道央情報サービス共同組合 童心社 布絵本 わらべ 布の絵本 ひまわり文庫 東札幌眼科 合田千穂 北海道新聞中販売所・中 一夫 松谷みよ子事務所 室蘭ふきのとう文庫 細野幸子 ゆずりはの会 常盤公子 らぴど文庫 坂本孝子 六花亭製菓 ︵株︶ まぁる。読書会 賛助費、寄附、寄贈ご芳名 青木アサミ 阿部 園枝 飯村 俊幸 石川 一美 市川 大祐 稲葉 吉正 今村 彰 上田 和子 越前谷生子 大塚 宏哉 小倉 忍 小野寺信子 鍛治紀美子 金上 由紀 上條 尚子 菊池 篤子 君島 道明 工藤 登 黒沢 清美 國澤 敞子 小林 郁子 斎藤公美男 坂田 伸子 佐々木弘美 佐藤 公子 信田 暁 進藤 雅枝 杉崎 政明 鈴木美穂子 瀬山 春彦 宝本 英明 竹内 彩子 田中 清 土居 安子 中川 治子 中野 満夫 西川 平治 西村 敦子 野田 藤雄 畠山 節子 林 孝子 百石 祥子 福島美恵子 細野 幸子 安藤 雅子 市川 詔子 鍛治紀美子 久保田 亨 斉藤 寛 白石 泰子 高畑 直司 田上 明子 野崎 恒義 引地 義泰 藤井 茂男 堀 澄兄 松本 もと 山本 静子 吉竹 栄子 PERISSIA 小山内 恵 岩見沢友の会 絵本作家 そら 公文式中央区自主研 札幌この実会 晁桜会 布絵本サークル どんぐり 布の絵本﹁きたの夢の会﹂ 北海道学校図書館協会 平成 年3月1日以降 寄贈一覧 梶井 祥子 高階カツ子 野崎 美江 松本 昭 渡辺 淳子 3月 日 偕成社 絵本 1冊 3月 日 偕成社 絵本セット 一式 絵本 3冊 3月 日 童心社 児童書 1冊 4月6日 童心社 絵本 1冊 学研 児童書 1冊 4月 日 教育出版︵株︶北海道支社 教科書︵小・中・高︶ 4月 日 童心社 児童書 2冊 4月 日 片平 静夫 五月雛 4月 日 かこ さとし 絵本 1冊 5月3日 よこはま布えほんぐるーぷ マスコット 多数 布の本 ぐるーぷ もこもこ 布の本 絵本 5月 日 1冊 童心社 5月 日 碓井 トミ子 書籍 2冊 5月 日 橋本 理加 絵本 1冊 5月 日 冊 長倉 美恵子 書籍 偕成社 点字付絵本 6冊 5月 日 偕成社 絵本 1冊 6月1日 童心社 絵本 1冊 6月9日 佐久間 和代 絵本 1冊 6月 日 学研 児童書 1冊 6月 日 ちゅうでん教育振興財団 児童書 1冊 童心社 児童書 3冊 6月 日 なかい れい 絵本 5冊 6月 日 童心社 絵本 1冊 15 相原 靖 安宅 仁志 飯塚 みよ 池田 正 泉 龍一 因幡 一男 井原恵 美 子 岩田 力 江口 郁 子 大内 和子 岡田 良 子 小野規 矩 夫 撹上 久 子 加藤 正和 鎌田 勇 一 菊井 淑子 北構 保 男 工藤 剛治 栗原 高 國岡 信子 小梨 房 枝 小柳 裕彦 坂井 淑 子 佐々木 順 子 佐藤 一夫 繁富よ し え 庄田 順 子 菅原 眞 鈴木 博 之 瀬田きくよ 宝本 恵 子 滝沢 恵子 竹田久 美 子 千雪 坪田 中垣美 智 子 長野光 甫 子 難波 信之 西澤 晴 代 能勢 智子 長谷川 衛 花岡 陽一 菱川 和子 福井 睦 子 藤井 雅裕 ─ 11 ─ 26 26 27 23 31 23 22 20 10 25 15 14 13 30 22 16 25 25 平成 年3月1日以降 賛助会費納入一覧 相原 則子 阿久津良二 庵原 律子 五十嵐直子 石村 俊昭 伊藤傳兵衛 猪股久美子 岩城 信吉 運上 敏明 大泉 雅絵 岡田 薫子 小田嶋雅子 柿本 胤二 加藤 久枝 金山 聖子 川端久美子 北川 恭三 楠 茂 雲林院智史 河野 智美 小杉 秀行 小林 昌志 酒井好比古 櫻井 一彦 佐々木義則 佐藤みどり 下村 笑子 須川 亮二 鈴木 智子 諏訪部千秋 高柳 智子 宝本 昌紀 武田 育子 丹 暢夫 冨永ナル子 仲宗根祥子 中村 美絵 西川 幸恵 野崎 美江 橋爪 侑子 花岡 麻子 原 和美 平山 貴雄 福司 重 26 ―― 布の本テキスト・材料セット価格表 ―― No テキスト 材料セッ の 価 格 トの価格 布の絵本 1 新ドレミのうた なし 2 しかく 3 ひよこひよこ 5,000 なし なし 無料提供 6,000 4 ちえあそび なし 4,500 5 ビーだまいくつ なし 販売終了 7 ハイキング なし 販売終了 8 ななつのこ 無料提供 4,000 9 うたのえほん 無料提供 販売終了 10 おはなしのえほん 800 11 かくれんぼだあれ 12 販売終了 1,000 MY BOOK 7,500 13 のりもの 1,000 テキスト 材料セッ の 価 格 トの価格 布の絵本 13 だれのうち 14 15 16 17 18 1,000 Greeting 1,000 おやつ おかあさん 1,000 どうぶつ まる 1,000 むし ちいさいおおきい さかな いないいないばあ わっ! 1,000 1,000 No 布の絵本 テキスト 材料セッ の 価 格 トの価格 3,300 どんぐりころころ なし 4,300 3,000 おむすびころりん なし 5,500 1,700 遊具 ジャンケンサイコロ なし 600 3,000 どうぶつとなかよし なし 1,600 1,800 おいしいね! なし 1,600 3,300 おはな なし 1,600 2,200 おやつはなあに? なし 1,600 3,000 のりたいな なし 1,600 1,700 うみのともだち なし 1,600 3,300 とりのなかま なし 1,600 1,700 どうぶつだいすき なし 1,600 3,800 みにくいあひるのこ なし 5,800 とり なし 1,600 1,600 ちょうちょう なし 5,000 3,300 1,000 このいろなあに No 平成26年4月より下記のように変更になりました。 材料セットには作り方説明書を同封しています。 22 17 15 10 30 12 28 26 25 23 13 11 27 23 21 20 3 27 26 25 25 24 19 11 13 64 平成 年3月1日以降行事一覧 月 日 みかほ整肢園 来館 親子6組 生活介護支援 フルハウス 来館 5名 ここ数号、編集を担当して下さっていた 月 日 運営会議 林孝子さんが、家庭の事情で編集担当を降 月 日 HBCラジオ 生放送 月 日 児童発達さぽーと p oro ポッケ 来館 りられ、又元の高倉の手に、戻って来てし 月 日 札幌市中央図書館 月 日 児童発達さぽーと p oro ポッケ 来館 まいました。 3月 日∼4月 日 ちえりあで展示会 4月7日 STVラジオ生放送 林さんのようなゆったりとしたスマート 4月 日 おはなしの会 な 文 庫 だ よ り の 編 集 を 目 指 し た の で す が、 4月 日 札幌中央小学校 ひとみの教室 教 員2 名 来館 どうも思うにまかせず、コチャコチャして 4月 日 運営会議 5 月3日 ﹂ ﹁世界のバリアフリー絵本展 2013 しまいました。 シンポジウム 世界のバリアフリー絵本展 2013﹂ 5月4日∼7日 取り上げたい記事はたくさんあり、その ﹁ 5月 日 理事会 取捨選択が悩みです。記事配分を均一化す 5月 日 運営会議 5月 日 ﹂ 名 ニセコ町 ﹁あそぶっくの会 来館 る た め、 今 年 度 は 等 間 隔 の 七 月・ 十 一 月・ 5月 日 評議員会 5月 日 札幌市清田区 布絵本の会﹁きたの夢の会﹂ 三月を発刊月と致します。 ︵高倉 記︶ 見学 8名 5月 日 札幌市厚別区 共栄小学校開放図書館 見 学 名 5月 日 新人ボランテイア研修会 6 月3 日 旭川市中央図書館 布 グ ル ー プ﹁ の ん の ﹂ 見学 名 6月4日・5 日 札幌市立桑園小学校 3 年生 校区 内探検で見学 名 埼玉県﹁ぬくもり文庫 ﹂ 見学 8名 札幌盲学校職員 8名 見学 運営会議 おはなしの会 図書館ボランティアミーティング 北翔大学 じゃんけんサイコロ製作講習会 6名 N P О 法 人﹁ 弱 視 の 子 ど も た ち に 絵 本 を ﹂ 来館 1名 6月8日 6月9日 6月 日 6月 日 6月 日 6月 日 6月 日 30 3 3 3 3 3 26 15 編集後記 編 集 公益財団法人ふきのとう文庫 代表理事 髙 倉 嗣 昌 〒060-0006 札幌市中央区北6条西12丁目8 0 011−222−4839 FAX 011−222−4800 http://www.fukinotou.org E-mail:[email protected] 毎月10日発行一部100円(維持会費に含む) 昭和48年1月13日 第3種郵便物認可 HSK 通巻508号 発行人 北海道障害者団体定期刊行物協会 細 川 久美子 郵便振替=02720-3-2300 銀行口座=北洋銀行本店営業部普通預金 0035764 公益財団法人ふきのとう文庫 この機関誌は、 “北海道共同募金会の配分”により刊行しています。 維持会員・寄付者のみなさん、ありがとうございました。 ─ 12 ─
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