「努力できることが才能である」 校長 清水 憲雄

明るく爽やかな付知中学校
中津川市立付知中学校
学校だより
平成27年7月17日
「努力できることが才能である」
校長
清水
憲雄
4月から始まった3ヶ月、71日間の授業日が終わります。この間、全校生徒欠席者0
の日が20日以上ありました。これは、体調を崩す生徒がいても短期間の欠席だけで登校
できるようになったことを示しています。時には休みたいと思った生徒いるでしょうが、
それでもそれを乗り越えられたことを示しています。全員が揃って学校で生活できること
の素晴らしさを感じています。
さて、先日参加した研修会で、弁護士であり、法律事務所の所長である清水幹裕という
方のお話を聞きました。清水氏は、弁護士だけでなくアマチュア野球の審判を永年勤めら
れました。東大で野球部に所属し、卒業後は、40年以上東京六大学野球の審判を続けて
みえました。その間、春や夏には、甲子園でも高校野球の審判を務められました。審判と
して、生の選手のプレーを誰よりも間近で見てみえました。古くは六大学で活躍した頃の
星野仙一さんから始まり、紙面では書き表せないほどの選手の名前が出ました。
その長い経験の中で、最も力のある選手として印象に残ったのは、投手としては巨人で
活躍した江川卓選手、打者としては西武や巨人等で活躍した清原和博選手だと断言されま
した。江川選手のボールは、まさに浮き上がる様な威力があり、さらに見事にコントロー
ルされていました。時には、審判をためすような投球すらしたそうです。清原選手のバッ
ティングは、ボールが来て普通なら「見送るな」と思ったところから、すさまじい速さで
バットが振られ、あっという間にホームランにしてしまったそうです。二人とも高校の頃
からその才能と力は飛び抜けており、他を寄せ付けませんでした。
日本を代表するバッターとして、大リーグでも活躍した松井秀喜選手についても触れら
れました。高校時代の松井選手もやはり飛び抜けてはいました。それでも清原選手には及
ばないという印象でした。江川選手や清原選手は、才能が飛び抜けており、松井選手は、
才能もあるが練習に対する姿勢や取り組みがさらに素晴らしかったのです。清水氏からも
冒頭の「努力できることが才能である」という松井選
手の言葉が紹介されました。これは、松井選手を育てら
れた父松井昌雄氏が松井選手に送った言葉であり、松井
選手も度々口にしています。
才能だけでは限界があります。どんなスーパースター
であっても、努力することは辛く、厳しいものです。努
力を続けようと強い心をもたなければならないのです。
そして、努力を続ければ、必ず成果となって表れます。
これは、スポーツに限ったことではありません。学習も
また同じ事です。明日から39日間の夏休みが始まりま
す。今の学年での夏休みは今回しかありません。誰もが
「今までで、最高に努力を重ねた夏休み」になることを
願っています。