全道てん菜共同計算を実施いたします 全道てん菜共同

S
u
g
a
rB
e
e
tNO.78
平成19年産より
全道てん菜共同計算を実施いたします
J
A
北海道中央会畑作農業課
●てん菜は平成17年産まで、5年連続の豊作が続き、生産者の皆様には、糖価調整制度の仕組みの維持のため、てん菜・てん
菜糖需給安定化対策への取り組みにご協力頂いております。
●平成19年産から品目横断的経営安定対策が導入されます。てん菜については、従来の最低生産者価格が廃止され、原料
代金は収入分配方式により算定されるなど、てん菜をめぐる情勢は大きく変化します。
●また、交付金対象外のてん菜糖については委託加工販売方式・市場隔離方式が導入されるなど、代金の精算方法が複雑
化してきたことから、19年産より原料てん菜の販売代金について、全道てん菜共同計算を実施します。
1 導入の背景
(1)最低生産者価格が廃止されます
品目横断的経営安定対策の導入により、最低生産者価格が廃止されます。19年産より、原料代金は糖業から全道
てん菜共同計算を通じて支払われ、助成金(緑ゲタ・黄ゲタ)は国から支払いが行われます。
○19年産てん菜の生産者手取りはこのように決まります
平成18年産
●19年産以降
① 原 料 代 金 (試算値)
16
,5
60
円/
t
てん菜糖の販売価格
1
00円/
kg
1
10円/
kg
1
20
円/
kg
最
低
生
産
者
価
格
原料品代
7
,
2
30
円/
t
7,
94
1円/
t
8,
6
52円/
t
② 黄 ゲ タ (当該年の生産量・品質に基づく支払)
品質区分
(糖分)
単 価
(0.
1度ごと)
▲67
円/t
17
.1
度
2,
15
0
(0.
1度ごと)
67
円/t
③ 緑 ゲ タ (過去の生産実績に基づく支払)
25
,7
28
円/1
0a
(道内平均)
3
2,8
65
円/1
0a
∼1
2
,4
22円/
10
(道内単価水準)
a
① 原料代金
原料代金は、てん菜糖の販売価格にもとづき算定し、生産者と糖業で分配する収入分配方式で支払いが行われ
ます。分配比率は生産者が46%、糖業が54%となります。
●てん菜糖の販売価格(取引価格算定時)
てん菜糖販売価格 = 前年の理論市価 ▲3円/kg
× 当年の変動率
日経新聞の主要相場「ビートグラ」より算定
●
●
●
理 論 市 価:輸入粗糖を原料として精製糖(白糖)を製造販売した場合のコスト価格
▲3円/kg:日経新聞の主要相場(日経平均)における「ビートグラニュー糖(国産糖)」と
「グラニュー糖(輸入粗糖を原料とした精製糖)」の価格差
変 動 率:日経新聞の主要相場における「ビートグラニュー糖(国産糖)」の価格変動率
② 黄 ゲ タ
黄ゲタは、生産年の翌年3月末に当該年の生産量・品質に基づき交付が行われます。
③ 緑 ゲ タ
緑ゲタは、過去のてん菜生産実績(平成16年産∼平成18年産)に交付対象比率94.6%を乗じた期間内生産
量(支援対象数量)を面積に換算して交付が行われます。交付時期は生産年の12月が予定されています。また
緑ゲタの面積単価は、市町村別に設定されています。
−2−
S
u
g
a
rB
e
e
tNO.78
(2)基準産糖量は設定しません
平成19年産の交付金対象数量は64万tとなります。平成17年産・平成18年産は、各JAに基準産糖量を設定し、
交付金対象数量に上限を定めていましたが、
品目横断的経営安定対策が導入される1
9
年産からは、
各JAへ基準産
糖量の設定は行いません。そのため交付金の対象となる支援対象比率も全道一律の比率となります。平
○全道一律の支援対象比率のイメージ
例
全道の交付金対象数量(支援対象数量)が
64万t、実績産糖量が71万t、全道の単年
度供給可能数量が70万tの場合(単年度供
給可能数量を超えたてん菜糖は市場隔離
となります)
支 援 対 象 比 率=
64万t
JA
○○ Aさん
市場隔離分
1.41%
委託販売分
8.45%
JA△△ Bさん
市場隔離分
1.41%
委託販売分
8.45%
÷71万t= 90.14%
委託販売分の比率 =(70万t−64万t)÷71万t= 8.45%
市場隔離分の比率 =(71万t−70万t)÷71万t= 1.41%
※委託販売分の単価水準には、原料糖
需給安定化特別対策事業(3億円)に
よる対策費(1,990円/原料t)は含ま
れておりません。
JA□□ Cさん
4,304円/原料t
(砂糖単価 70円/kg)
委託販売分
8.45%
※4,126円/原料t
(砂糖単価 69円/kg)
支援対象分
(てん菜糖) 支援対象分
90.14%
(てん菜糖) 支援対象分
90.14%
(てん菜糖)
90.14%
てん菜生産量
産 糖 量
3
0
0
t
5
1
t
2
5
0
t
4
2
t
(H17単価水準)
市場隔離分
1.41%
H17…最低生産者価格
(19年産からは、黄ゲタ・
緑ゲタを除く品代)
2
0
0
t
3
5
t
2 全道てん菜共同計算を実施します
全道てん菜共同計算のイメージ
北海道農政事務所
糖 業
緑ゲタ
てん菜糖代金
委託加工の
原料糖代金
市場隔離の
原料糖代金
早期出荷手当
貯蔵手当
黄ゲタ
JA
支払い
全道てん菜共同計算
てん菜協会会費
立 会 費
予定時期
●想定される
精算スケジュール 19年11月末
(平成19年産) 20年1月又は3月
精 算
生産者
JA
・ホクレン手数料
項 目
概算払い・早出出荷手当
貯蔵手当
交付金対象分
備 考
20年6月末
第1回精算払い
交付金対象数量の最終確定に基づく精算委託販売分
立会費・てん菜協会会費支払い
20年12月末
第2回精算払い
市場隔離分
3 作付指標面積の遵守が重要になります
全道一体となった計画生産のため作付指標面積の遵守が一層重要になります。
このため19年産から作付指標面積に係る達成対策を実施します。
てん菜の安定的生産のため、作付指標面積内での作付確保をお願いします。
−3−