出張報告書 - ラボ交換型生命医科学研究コンソーシアムの立体展開

出張報告書
国際交流プロジェクト「ラボ交換型生命医科学研究コンソーシアムの立体展開」
訪 問 先 : イ タ リ ア ジ ェ ノ ア 大 学 、 ナ ポ リ 大 学
2014/09/07
早稲田大学大学院 先進理工学研究科 化学・生命化学専攻 ケミカルバイオロジー研究
中尾研究室 D1 町田光史, M1 杉江啓太
• 滞在研究期間、滞在先大学
[滞在研究期間]:2014/08/29~2014/09/07
[滞在先大学]: ジェノア大学(Bavestrello 研究室)
ナポリ大学(Zampella、D’auria 研究室)
• 交流・研究概要
[8 月 29 日(金)] : 日本出発
午後 10 時 30 分 成田空港を出発。
[8 月 30 日(土)] : トランジットのためトルコ滞在
午前 5 時 00 分(現地時間)トルコ、アタテュルク国際空港到着。
トルコ、アタテュルク国際空港
[8 月 31 日(日)] : ジェノア到着、ジェノア大学にて研究打ち合わせ
午前 10 時 30 分トルコ、アタテュルク国際空港出発。午後 0 時 30 分イタリア、ジェノア空
港到着。ジェノア大学に移動後、Bavestrello 研究室にて施設見学、研究内容に関するディ
スカッションを行った。
Bavestrello 研究室にてディスカッション
[9 月 1 日(月)] : ジェノア大学にて研究打ち合わせ
ジェノア大学(Bavestrello 研究室)にて、翌日の海洋無脊椎動物採集の打ち合わせ(スケ
ジュール、機材等の確認)を行った。
[9 月 2 日(火)] : 海洋無脊椎動物の採集およびサンプルの整理
ホテルから採集ポイントである Santa Margherita Ligure に移動。約 3 時間の採集後、ジ
ェノア大学(Bavestrello 研究室)に移動し、サンプルの整理を行った。
サンプル整理
サンプル採集へ向かう
[9 月 3 日(水)] : ジェノアからナポリへ移動
午前 9 時 00 分ジェノアを出発、ミラノを経由し、午後 17 時 05 分ナポリ到着。
ナポリへ移動
[9 月 4 日(木)] : ナポリ大学にて研究打ち合わせ、イスキア島へ移動
ホテルからナポリ大学に移動後、Zampella、D’auria 研究室にて海洋無脊椎動物採集の打
ち合わせ(スケジュール、機材等の確認)を行った。研究内容をディスカッションし共同
研究について打ち合わせを行った。その後翌日のサンプル採集のためイスキア島へ移動。
Zampella、D’auria 研究室にてディスカッション
[9 月 5(金)] : 海洋無脊椎動物の採集、サンプル整理、ナポリヘ移動
イスキア島にて約 3 時間の海洋無脊椎動物の採集。ナポリ大学(Zampella、D’auria 研究
室)に移動しサンプル整理を行った。
海洋無脊椎動物の採集、サンプル整理
[9 月 6 日(土)] : ナポリ出発
午前 1 時 50 分ナポリ、カポディキーノ国際空港出発。午後 17 時 05 分トルコ、アタテュル
ク国際空港到着。空港にてトランジット。
[9 月 7 日(日)] : 日本到着
午前 1 時 05 分(現地時間) トルコ、アタテュルク国際空港を出発。午後 18 時 30 分成田空
港到着。
• 交流総括
[町田 光史]
イタリアは以前より海綿研究が盛んなことで知られていたので、今回、ジェノヴァ大学
とナポリ大学との交流機会を設けて頂き心より感謝致します。総括としては大きく 3 つ、
地中海、言語、研究についてまとめました。
地中海に実際潜ってみて思ったのは、日本の海の圧倒的豊かさ、多様さです。地元の人
によれば地中海は大海からの潮流が少なく、栄養分も少ないため生物が少ないそうです。
いかに日本が海洋天然物資源に恵まれているかを実感しました。
次に言語について、地元の方たちと片言のイタリア語で交流を試みると笑顔で快く受け
入れてくれたことが嬉しかったです。学生たちとは英語で会話でき、有益なディスカッシ
ョンをすることができました。
最後に、各大学の方々と研究についてディスカッションすると面白いことに、考え付く
先は皆同じような発想だったのが興味深かったです。また、自分たちの研究が世界でどの
位置づけにあるかを認識できたことは、よい収穫だったと思います。
国際交流プロジェクト「ラボ交換型生命医科学研究コンソーシアムの立体展開」の一環と
して、イタリアに出張する機会を頂き改めてお礼申し上げます。
[杉江啓太]
今回、初めて海外の大学施設を見学させていただきました。イタリアに研究のイメージ
はなかったのですが、当研究室に比べると広いスペースがあり、研究の環境が整っている
という印象を受けました。サンプルの整理ではありますが、研究室で実験操作を行わせて
いただけたことは大きな経験になったと感じております。
また、訪れた研究室は当研究室と共通した研究をおこなっており、お互いの研究内容を
ディスカッションしたことで自分の研究に活かせる部分を吸収できたと感じております。 博士課程の学生さんの話を聞き、イタリアで得た知識を自分の研究に役立てるよう一層励
まなくてはならないと思いました。
国際交流プロジェクト「ラボ交換型生命医科学研究コンソーシアムの立体展開」の一環
として、イタリアに出張する機会を頂き誠にありがたく思います。