校長室より No.4 H27.4.3 式 辞(平成27年度入学式 4月6日) 新入学生の皆さん、若葉輝く福田中学校への入学、おめでとうございます。あなた 方165名の人たちが、今この場で希望を胸に入学式に臨んでいるのを、頼もしく思 います。また、新入生の入学をお祝いするために、地域や磐田市教育委員会等より、 多くの方々に御臨席をいただいたこと、さらに、子どもたちがお父さんやお母さんに 見守っていただきながら入学式が挙行されること、心からお礼申し上げます。 福田中学校では、先生方はもちろんのこと、この後合唱を披露し、明日から毎日の ように会える上級生たちも、皆さんの入学を心待ちにしています。 小学校時代、皆さんのクラスの中には、毎朝グラウンドを1年間走り続けたクラス があります。昼休みにグラウンドの草取りを続けたクラスがあります。運動会の組体 操では、あまりの立派な表現活動に、参観者の方々が感動の涙を流したとも聞いてい ます。また、ボランティアで毎朝、昇降口の掃き掃除をしてくれた人、すべてのクラ スが長縄で 300 回を飛べた学校もあるとも聞いています。それ以外にも、目立つこと なく、人にも知られず、地道に頑張ってきたことがいっぱいあると思います。そんな すばらしい皆さんに、ここで二つお願いをしたいと思います。聞いてください。 一つは、自分を好きになってほしいということ。皆さんは先ほど紹介したように、 様々なことに挑戦できる力を持っています。それだけでも十分に自分を好きになる資 格があるのです。そして、自分を好きになると同時に、自分に自信をもってください。 自分に自信が持てれば、まわりを好きになれます。クラスの友だち、部活の先輩、そ して家のお父さんやお母さん、隣のおじさん、そして先生方も大好きになってくださ い。福田中学校の先生方は、とても皆さんのことが大好きです。皆さんを大好きな先 生方と、自分やまわりの人が大好きな皆さんで、すばらしい福田中学校をつくってい きましょう。 お願いの二つ目は、 「美しい心を持ってほしい」ということです。 「美しい心」とは、 言いかえれば、まわりの人の心を大切にする気持ちです。自分を好きになり、まわり の人を好きになったら、まわりの人の心を大切にしてください。 ここで皆さんに、一つの詩をプレゼントします。イギリスのサム・レビンソンとい う人が、「人は美しい心をもって、他人のために生きてほしい」という気持ちを込め てつくった詩です。 「美しい唇のためには 親切な言葉を話すこと 美しい目のためには 他人のよいところを探すこと スリムな体のためには お腹をすかせた人々に 食べ物を分け与えること 歳をとれば 二本の手を持っていることに気づくだろう 自分を支える手 そして他人を支える手」 私は、皆さんが小学校の1・2年生の頃、この福田中学校に教頭としていました。 そのころから、福田中学校の人たちのまわりを大切にする心を感じていましたが、3 月 26 日に5年ぶりに福田中学校に来て校舎に入ったとき、塵一つない廊下、きれい に整頓された教室、サンダルがしっかり揃ったトイレに感動しました。一緒に、県下 一美しい学校をつくり、県下一美しい心を持てるよう頑張りましょう。 保護者の皆様に一言申し上げます。本日は誠におめでとうございます。お子様方は いま、人生において、最も難しい、多感な時期と言われる中学生となりました。おそ らく今朝、入学式に来る時、お父さんやお母さん、家族の方が道の内側を歩き、お子 様を交通事故から守ろうと歩いていらっしゃったと想像します。しかしながら、3年 後にこの子たちが卒業式を終え、家族の方々と一緒に帰るときには、この子たちが道 の内側を歩き、お父さんやお母さん、家族の方を交通事故から守って卒業をしていく のだろうと想像します。そんな頼もしい子どもたちに育つよう、教職員一同頑張って まいります。家庭と学校が信頼で結ばれ、同一歩調で子どもたちを育んでいくことを お願い申し上げ、式辞といたします。
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