許容回転数

510J
許容回転数
【ねじ軸の危険速度】
ボールねじは、回転速度が高くなるとねじ軸の固有振動数により共振をおこし運動不能になること
がありますので、
この共振点
(危険速度)以下で使用するよう選定する必要があります。
A15-34 図13はねじ軸径と危険速度の関係を示します。
計算より危険速度を求める場合は、
(7)式により求められますが、0.8を安全係数として乗じてあり
ます。
60 • λ1
2
2π • ℓ b
E 10 • I
γ•A
3
2
N1 =
0.8 = λ2 •
(min‒1)
N1
:危険速度による許容回転数
ℓb
:取付間距離
E
:ヤング率
I
:ねじ軸の最小断面2次モーメント(mm4)
I=
π
64
d14
d1:ねじ軸谷径(mm)

:密度
(比重)
A
:ねじ軸断面積
A=
π
4
(mm)
(2.06×105 N/mm2)
(7.85×10‒6 kg/mm3)
(mm2)
d12
1、2 :取付方法による係数
固定―自由 1=1.875 2=3.4
支持―支持 1=3.142 2=9.7
固定―支持 1=3.927 2=15.1
固定―固定 1=4.73
A15-32
2=21.9
d1
7
2 • 10
ℓb
………(7)
510J
選定のポイント
許容回転数
【DN値】
ボールねじの許容回転数は、ねじ軸の危険速度とDN値より求める必要があります。
DN値により決まる許容回転数は(8)∼(15)式より求められます。
大リード
ボールリテーナ
入り
標準リード
SBK形
(SBK3636、SBK4040、
SBK5050の場合)
N2 =
210000
………(8-1)
D
SBK形
(上記形番、小型SBK形※以外の場合)
N2 =
160000
………(8-2)
D
SBN形、HBN形、SBKH形
130000
N2 =
D
WHF形
N2 =
120000
………(10)
D
………(9)
精密
スーパーリード
WGF形
総ボール
大リード
BLW形、BLK形、DIR形、BLR形
N2 =
標準リード
BIF形、DIK形、BNFN形、
DKN形、BNF形、BNT形、DK形、
MDK形、MBF形、BNK形、
BNS形、NS形
70000
D
WHF形
N2 =
100000
………(12)
D
N2 =
70000
D
WTF形、CNF形
大リード
転造
BLK形、BLR形
総ボール
BTK-V形
100000
N2 =
D
JPF形、BNT形、MTF形
N2 =
標準リード
N2
:DN値による許容回転数 (min‒1
(rpm))
D
:ボール中心径
50000
D
………(13)
………(14)
………(15)
(各形番毎の寸法表中に記載されています。)
危険速度による許容回転数(N1)とDN値による許容回転数(N2)のうち低い回転数のものを許容回転
数とします。
小型SBK(SBK1520∼SBK3232)、SDA形の許容回転数(N2)は寸法表内の最大許容回転数とな
ります。
(A15-74∼A15-75、A15-78∼A15-79寸法表参照)
使用回転数がN2をこえる場合は、THKにお問い合わせください。
A15-33
ボールねじ
スーパーリード
………(11)
510J
10000
8000
6000
取付間距離
(mm)
4000
2000
1000
φ 100
φ 80
φ 70
φ 63
φ 55 φ 50
φ 45 φ 40
φ 36
φ 32 φ 30
φ 28 φ 25
φ 20
φ 18 φ 16 φ 15
φ 14 φ 12
φ 10
φ8
φ6
800
600
400
200
固定ー自由
固定ー支持
固定ー固定
4
6
2
4
8 102
2
4
6
6
8 103
4
8 103
6
2
2
4
4
取付方法
回転数
(min 1)
図13 許容回転数線図
A15-34
8 103
6
2
6
8 104
8 104
2