夢部門 最優秀賞 タイトル 「伊東市健康保養地・癒しの郷一碧 湖畔」 提案者:NPO法人伊豆の風 理事長 宮内和雄 「観光から感動、伊東市健康保養地 ・癒しの郷一碧湖畔」 NPO法人伊豆の風は、「健康保養地・伊豆」の創出を願い、 平成16年4月設立10年目を迎える。 設立当初の取り組みは、 1.風光明媚な伊豆に、透析患者、糖尿病患者を保養と生活習慣 の改善を兼ねた「健康保養地・伊豆」として受入れ、透析患者予 備軍といわれる糖尿病患者の予防と改善策の施策に取り組む。 2.現在、市民一人ひとりの健康を願い、予防医療、 統合医療の啓発とMOA自然農法による家庭菜園 セミナーの講座を開催、身近な課題に取り組む。 昨年6月から、自然農法による家庭菜園セミナー 講座を「伊東市健康保養地づくり実行委員会」と 「自然農法普及講座」事業として協働で進めている。 以上を踏まえ、いとう創造大賞「できたらいい ね夢部門」に、伊東八景の一つ、伊豆の瞳一碧湖 を中心に、健康保養地のモデルを「伊東市健康保 養地・癒しの郷一碧湖畔」創出の願いを提案する。 3.一碧湖は、昭和初期に「天恵の理想郷大伊東案内図」 と「一碧湖畔白雲郷」建設の設計図が作成された。 残念なことに、幻の建設に終わり、今日に至っている。 一碧湖が持つ天与の自然豊かな風光明媚な景観と稀少な 動植物を守り生かす事、一碧湖周辺の利用価値の高い遊休 施設が景観を損ねていること、伊東市のほぼ中心にあること等 ① 市民や観光客の癒しと交流の場、国際交流の場として、 ② 伊東市の「自然と歴史と文化」を知り、地産地消・ 旬産旬 消を自然食で楽しめ、滞在中に生活習慣の見直しの動機付 ③ 遊休施設等の活用を含め、一碧湖を基点とした展開が図 れることなどを通して、具体的施策を提言する。 「主な内容」 1.「一碧湖畔」に、自然美と調和した癒しの郷づくり 2.「国際交流館ー姉妹都市及び国の展示館の設置 3.「伊豆ジオパークの拠点・案内所」の設置 1.「一碧湖畔」に自然美と調和した癒しの郷づくり ~旧伊豆・一碧湖ホテルと庭や周辺の活用~ ① 観光を兼ね、日常生活の見直しを滞在型にて,生活習慣 の見直し改善を図る動機付けとする。 ・医観連携事業としても、医者のバイタルチエック等による 個人別に健康法をアドバイス ・予防医療・統合医療等の健康法実践(食事法、温泉・運動 療法~散策、休養~美術・文化) ② 宿泊滞在型コース(2泊3日・1週間型等) ・層別(要静養者・中高齢者・婦人・青少年等) ③ 滞在日課の内容(カリュキュラム例) ・食事療法~自然食(地産地消・旬産旬消、食事法) ・運動療法~ウオーキング基本に、一碧湖の散策 ・園芸療法~休養―心身の癒しを、一碧湖畔の四季折々の 自然美に触れ、花ある日々の生活環境 (花一輪の活け花、花卉栽培・ガーディニングや山野草を 利用してのクラフトづくり等) ・温泉療法~温泉浴、入浴法ーヒートショッププロライン等 地元市民や観光客に日帰り温泉として開放 ・自然農法による家庭菜園講座~土いじりや野菜づくりを 楽しみ、自然に親しむ日常生活に ・伊東市の自然と歴史と文化を知るセミナー開催 以上の取り組みを通して「自らの健康は、自らが守る」 という生活習慣の見直しと改善への動機付を図る。 2.「国際交流館ー姉妹都市及び国の展示館」設置 ~旧伊豆・一碧湖香りの美術館の活用~ ① イギリス・イタリア・アメリカ・オランダ・メキシコ・アゼルバイ ジャン共和国等の紹介、展示館と土産品売り場 ② 伊東市の名物土産店(地場産物・干物・柑橘・菓子・酒類・ 果汁類等)販売コーナー 3.「伊豆ジオパークの拠点・案内所」設置 ~旧伊豆・一碧湖美術館を活用~ ① 一階~伊東ジオパークを中心に、伊豆半島、国内外のジオ パークの紹介・展示コーナー ・地元、作家、芸術家の紹介・作品展示コーナー ・伊東の自然と歴史と文化の紹介パネル展示コーナー (一碧湖畔案内、解説的なセミナーの開講含む) ② 二階 ~「一碧湖の眺望ルーム」 「一碧湖カフェ」~自然食の軽食・喫茶店開設 進め方 参加主体ー伊東市・吉田財産区が運営管理の母体に ① 伊東市健康保養地づくり実行委員会 ② 伊東市医師会 ③ 伊東市社会福祉協議会 ④ 伊東商工会議所、伊東お菓子ぃ共和国 ⑤ 伊東国際交流協会、伊東市善意通訳の会、ホームステイボ ランテアの会 ⑥ 伊東観光協会、伊東温泉旅館ホテル協同組合 ⑦ あいら伊豆農業協同組合、いとう漁業協同組合 ⑧ NPO法人まちこん伊東、他市内NPO法人団体、活動団体 ⑨ 伊東自然歴史案内人会、伊豆ジオパーク推進協議会、伊豆 半島ジオガイド協会 ⑩ 伊豆急行、東海自動車 手段・方法 1.参加主体代表者による「伊東市健康保養地・癒しの郷一碧湖 畔」建設プロジェクト検討チームを設置。 ①「検討チーム」で、建設計画案・予算案の検討 (短期・中期・長期の7年計画) ②現状の一碧湖畔周辺の空施設、土地等の買収計画 ・「旧伊豆・一碧湖ホテル」「旧伊豆・一碧湖香りの美術館」 「旧伊豆・一碧湖美術館」 ・「手打庵」、その他、民宿・ホテル等 2.建設は予算上、短期、中期、長期の7年計画 ① 短期計画~現状の施設で即、ジオパーク等の案内施設 として、市民や観光客に対応できる旧伊豆・一碧湖美術館 の買収を進め、改装・整備をする ② 中期計画~「旧伊豆・一碧湖香りの美術館」及び駐車場・ 庭園等の買収と改装・整備を進める。 ③ 長期計画~「旧伊豆・一碧湖ホテル」の買収と活用計画 に基づいた改装・整備を行う。 ・温泉浴場(日帰り温泉施設として併用) ・多目的室(セミナールーム・会議室等) ・診察室、リハビリ―、トレーニングルーム等 ・自然食食堂、レストラン(調理実習が出来る) ・自然農法による菜園圃場、花壇(切り花用含) 3.買収計画が困難な場合、賃貸契約も検討する。 以上、7年後の東京オリンピック開催に併せて、総合建設 計画を完成する。 財源案 □ 建設事業財源は「自助・互助・公助」の精神に基づく 1.事業主の出資・投資等、運営管理に伴う自主財源 ① 利用者の利用料金や寄付金収入等の対応 2.関係団体等からの資金援助や寄付金収入 ① 国際交流館設置にあたり、姉妹都市及び関係国大使館 等からの展示出展料及び寄付金等の収入 3.国の政策に基づく各省庁の事業や県の政策事業等に適っ た補助金等の活用。 ① 国土交通省・厚生労働省・農林水産省・観光庁等 ② 静岡県の補助金の活用 4.伊東市の「伊東国際観光温泉文化都市」「健康保養地づく り」等の条例を踏まえ「観光・保養地特区」等の申請・補助金 の活用。 効果見込 1.一碧湖周辺の風光明媚な景観の保全と滞在型観光客(要静養者、 中高齢者、婦人、青少年等)の増加 2.伊豆中央道や伊豆縦貫道ー天城北道路から、観光客の伊東への アクセスの導線に、観光スポット・一碧湖が拠点となる。 3.市民をはじめ、要静養者・観光客の利用者等の生活習慣の質の改 善と透析患者や糖尿病患者の減少等、医療費の削減。 4.雇用の創出(指導者や各施設の運営管理者、従事者、各種専門 職スタッフ等の育成や採用) 5.伊東を代表する各界の団体・グループが力を結束した「健康都市 いとう」づくりと北部・南部の市民交流の場の誕生。 6.一碧湖畔の「健康保養地・癒しの郷」モデル事業を型として、伊東 八景を軸に、宇佐美・市街地・川奈・城ケ崎・伊豆高原と、地域の 特色を生かした「健康都市いとう」の創出。
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