∼市民まちづくりフォーラム∼

∼市民まちづくりフォーラム∼
と き ● 平成17年1月29日(土)
ところ ● 豊明勤労会館
第1部会(うるおいある生活空間)提言書
1
第2部会(安全・安心のまちづくり)提言書
19
第3部会(生きがいと地域福祉)提言書
35
市民まちづくり会議
開催経過
53
市民まちづくり会議
名簿
54
豊明市市民まちづくり会議
第1部会(うるおいある生活空間)
提言書
1
2
人間性豊かなまちづくりをめざして
高齢社会が進む中で、真の豊かさが実感できる都市となることが市民の共通の
願いです。市民が求めるまちの豊かさは経済的なことだけではなく、市民相互の
ふれあいの中で一人ひとりが地域を構成する一員として、地域に愛着と誇りが感
じられるまちになることです。
豊明市には、ため池、丘陵部の緑地、農地などの自然的な環境が残されていま
す 。 第 1 部 会 で は 、「人間性豊かなまちづくり」 を キ ーワ ー ド と し て 、 豊 明
市に残された資源を大切にしながら、人々や自然との楽しいふれあいが生まれ、
心に潤いと癒しが感じられる環境を形成するために、次の事項を提案します。
◆潤いのある自然・生活環境
◇身近な公園・ため池の整備・保全
○身近な公園・ため池の整備、維持管理、有効活用事業
◇勅使池の保全・活用
○後世において感謝される湖的な風景づくり
○勅使池の活用:ホップス テップ ジャンプ de プレイパーク
◆有機資源の循環による豊かなまち
◇有機循環推進事業
○有機資源の循環による豊かな豊明市のまちづくり
3
提案:潤いのある自然・生活環境
身近な公園・ため池の整備、保全
1
提案事業
背景
ねらい
身近な公園・ため池の整備、維持管理、有効活用
(背景)
現存する身近な公園・ため池は、市民に親しまれ利用されてきた。しか
し、その全てが市民に気に入られ有効利用されてきたとは思えない。現に
市役所の公園担当課にくる苦情要望は日増しに多くなっていると聞く。
大都市名古屋のベッドタウンとして近年益々都市化が進み、市民の高齢
化が進む中で公園・ため池は癒し、憩い、ふれ合い、遊び場として市民の
生活に無くてはならないものとなっている。
(ねらい)
そこで、地域住民が主体となってこれらの苦情要望を広く取り入れ身近
な公園・ため池の整備、維持管理、有効活用をすることで、住民相互のふ
れあいの場が生まれ、市民協働の場を築き、住民自治の精神が育つ。
地域住民が主体となり身近な公園・ため池の整備、維持管理、有効活用
をする
(1)活動のための組織づくり
区単位の 組織 とし、 既 存の組織 、団 体、自 主 参加の住 民等 広く参
加を呼びかけ持続性のある組織づくりをする。
(2)身近な公園の維持管理
今まで行 政( 市)が 行 なってい た維 持管理 の うち、地 域住 民でで
きることは住民組織で行い、それに費やした管理費を地域自治体
(区)に 還元す る。地 域自治体 (区) は還元 された公 園管理 費によ
り財政的基盤を強化し地域活動の活性化を図る。
なお、管理組織は公園の性格に応じて検討する必要がある。
活動の内容
(3)身近なため池の整備活用
市内に自 然が 残され た 数少ない 場所 として の ため池。 しか し公園
の中にあ るため 池を除 けばその ほとん どは市 民が近寄 れない 状態に
ある。こ れらの ため池 を残され た自然 を出来 るだけ壊 さない ように
心掛け、地域住民に親しまれる場所に整備保全する。
活動の中 で① 水質の 浄 化、②生 態系 の観察 保 全、③水 辺と のふれ
合い等子どもの野外学習の場を創出する。
(4)身近な公園の整備・有効活用
公園をよ り親 しみや す く、有効 に活 用する よ う地域住 民は アイデ
アを出し 合い整 備計画 書を立案 し、行 政(市 )と協議 ・調整 し計画
を実行に移す。
〔別紙:公園・ため池の再整備のプロセス(椎池のケース)参照〕
4
【短期的に取り組むこと】
出来るだけ多くの市民、組織、団体に参加を募る。皆でアイデアを出し
合い楽しく活動し、持続できる組織づくりに取組み、活動を軌道に乗せる。
展開の方法
行政の役割
【中・長期的に取り組むこと】
身近な公園・ため池の整備、維持管理、有効活用等の活動を通して構築
した市民協働の和を安心・安全、教育と福祉等住民主体の自治活動全般に
広げていく。
市 民 で 出 来 る こ とは 市民 で 、 行 政 で な けれ ば出 来 な い こ と は 行政 が担
う。しかし地域によっては自治能力に劣るところがあるので、行政はこれ
をサポートしていく。基本的に市民と行政は協働の基盤に立ちこの活動を
遂行する。
ため池の公益的な価値を守るために、無秩序な利用を抑制する意味や市
民・事業者・行政相互の役割、各主体におけるため池の公益的価値を位置
づける意味での条例等の整備を検討する。
公園・ため池の管理から市民協働への発展
5
身近な公園・ため池の再整備・有効活用のプロセス
〔椎池のケース〕
(地
元)
(行
政)
地元から市へ整備要望書を提出
地元組織の立ち上げ
(椎池整備推進委員会)
水質調査活動
美化活動の実施
整備の可能性を検討
地元住民による
整備計画案の策定
行政による整備計画案の策定
計画案の協議・調整
整備の公園清掃作業計画の策定
整備計画案の確定
公園管理の行政と地元との役割分担の確定
←以前の椎池の様子
整備が完了して生まれかわった
椎池の様子→
6
勅使池の保全・活用事業
2
提案事業 2-1
背
ね
景
ら
い
後世において感謝される湖的風景づくり
勅使池整備事業の着手は、折しも自然再生促進法の施行運用の開始と共
に始まったが、この法律における「自然再生」の定義は、「過去に損なわ
れた生態系その他の自然環境を取り戻すことを目的とする」と示されてい
る。
この池が最初に築堤されたのは、記録によると大永八年(1528 年)とあ
って、今から約476 年昔のことで、創設時の池は豊かな森に囲まれ、森
を涵養源とした清流で潤されていたと思われる。それが現在は、地域開発
に伴って森は消え、辛うじて原風景を感じさせる林が生き残っている状況
である。
また、勅使池は民有地のため限られた保全管理がなされてきたが、近年、
池を取り巻く環境条件もこれまでの、利水本位から遺跡・自然保全並びに
景観的環境への志向も高まり、社会的な対応が問われている。
そのためこの整備事業は、今残されている「自然環境」を最大限に活か
すよう英知を集め取り組まなければならない状況にあると言える。このこ
と か ら 自 然 再生 促 進 法の 主 旨 に 沿 った 事 業 成果 が 達 成 で きる よ う 市民 レ
ベルからの発信が肝要との認識から提案を行う。
【短期的に取り組むこと】
本整備事業は、県主導で基本的な方針は決められていると思われるが、
細部事項については配慮してもらえる面もあるとの判断から、協働して取
り組める事項を以下に示す。
展開の方法
(1)エントランスゾーンを湖的な風景にデザイン
・体験農業のあり方を検証
:ワーキンググループ を結成し、現計画地点 で何ができ、どのよ
うに活用できるかを検討する。
例えば、地域に根付い た里山農園(椎茸栽培 など)づくり等の
検討。
・周辺耕作地と調和した里山的景観づくり
:ワーキンググループ により、体験農場とし て周辺耕作地の有効
活用を検討する。
・景観との調和を図るために、駐車場は用地の確保の可能性を踏まえ
て検討する。
(2)愛知用水の高度活用を推進
・親水兼用の取水システムの検討
:ワーキンググループ により、水資源の高度 活用方法を踏まえ水
運用を総合的に見直す。
例えば、愛知用水によ る水遊び場をデザイン し具体的道筋をつ
くる。
(3)名古屋市側の緑地保全の確保
・勅使池への雑排水等流入水の改善:行政的対応で解決を図る。
・立ち枯れ等の整備:
同上
7
・勅使池周辺保全管理協議会(仮称)を設立:県指導による協議会を設
ける。
(4)勅使会館に自然保全管理室を併設
・勅使池地域の自然保全 ・保護を PR ・管理する所を確保
例えば、保全管理に NPO の参画等を考える。
(5)勅使池保全管理システムづくり
・管理システムの組織化(住民参加)
・管理組織活動として保全物件(動植物を含む)の把握整理を行う。
(6)既設堤防の景観的対応(象徴的な堤防に再生)
・親水護岸にふさわしいデザイン化(安全柵の見直し)。
例えば、間伐材等を活用して周辺環境との調和を図る。
展開の方法
【中・長期的に取り組むこと】
(1)トータルデザインを目指した取り組み
・ヘドロを資材とした鳥の安らぎ場を企画
:池周囲の散策路開放 に伴い野鳥の安息の場 がなくなる恐れが懸
念されるため、野鳥が 人災を受けない安息の 場を提供する必要
がある。(自然との共生を確立)
・愛知用水を親水兼用で取水する場合の法的・行政的・技術面の対応
:勅使池の最大の魅力 は、きれいな愛知用水 で水遊びができる事
で、このことは、豊明が自慢できる最大の財産に成り得る。
・ビオトープの構築
:勅使池を中核に二村 山間をビオト−プゾー ンとし、自然を介し
交流の輪を発展的に広げる。
(2)勅使池から二村山地域の整備マップをつくる。
・マップづくりプロジェクトを結成し、100 年後の風景を見越した整
備マップつくりに取り組む。
(3)地域住民への啓蒙活動
・再生した自然を適切な状態で後世に継承するためには、地域住民が
勅使池に愛着を感じ、日常生活の中で自ら保全に努めるという認識
を醸成することが肝要。
行政の役割
1.計画の検討システムの確立
・ 市 民も 参加 した 計 画の 見 直し と今 後の 事 業検 討 を行 うシ ステ ムを確
立する。
2.勅使池の総合管理システムづくり
・地元市民を中心とした管理システムを立ち上げる。
3.勅使池地域整備の基本計画策定
・整備マップつくりを企画。
4.県・名古屋市・豊明市による勅使池周辺保全に関する協議会を設立
8
勅使池整備計画図(県事業)
9
提案事業 2-2
勅使池周辺の活用プラン:ホップ ステップ ジャンプ de プレ
イパーク
現状
・ 各 地区 に点 在す る おお よ その 公園 は、 市 民が 「 遊ぶ (集 う) 交流の
場」とした、均一の内容である。
・単発的な遊び場(遊具・砂場)である。
・家族が一日満足して遊ぶ場がない。
背
ね
景
ら
い
課題
・ 連 続性 のあ る遊 び 場、 一 日を 楽し むこ と ので き る遊 び( 交流 )場が
必要。
・ 豊 明市 へ近 隣市 町 から も 活用 する 為に 、 人が 流 入し 活性 化が 予測さ
れる。
事業展開の方針
①老若男女が集い、共有できる場づくり
②学習から実践・体験・遊びをひとつの事としてつなげる場づくり
③自然の中の自然と、創られた自然を共存する場づくり
活動の内容
連続性のある楽しみ方
①学びのエリア:学習
農業、クラフト工房、楽器・遊具づくり
②実践のエリア:物づくり
野菜づくり(農園をちょっと拝借)、折り紙・紙芝居等、紙コップ
楽器
指笛、竹笛、竹馬、竹とんぼ
☆有機循環事業を野菜作りの土壌に活用する
③遊びのエリア
・野菜狩りを楽しむ・作った物で遊ぼ∼
・公園・ 遊具・ 芝(素 足で遊べ る、犬 の糞が 無い子ど もが安 心して
遊べる)
・健康・スポーツ(プール&ジム)
・若者が楽しむ場(スケートボード・ローラースケート)
・池の周りを走る(サイクリングロード)
・自然を創って遊ぶ(ビオトープ、水遊び、愛知用水の活用)
・星を見よう(望遠鏡の設置)
・年齢に関係なく遊ぶ(ゲートボール、バードゴルフ)
・バーベキュー(雨降り対策も備える)
④販売コーナー
・野菜の販売(実践のエリアで収穫した物も含む)
展開の方法
【短期的に取り組むこと】
①学ぶ場、遊ぶ場、老若男女が交流でき、楽しめる場所づくりを考える。
②市民と行政が共に協働することを元に置く。
・運営・ 維持・ 管理を 担うこと につい ては市 民が立ち 上げ、 運営す
る。
・行政はそれらをバックアップする。
③人材(ボランティア)募集
・市民から知恵を提供していただく
10
【中・長期的に取り組むこと】
①既存の設備を充実する。(使い勝手を良くする)
②プール&ジム
③スケートボード、ローラースケート場
④駐車場
展開の方法
行政の役割
整備・活用の進め方
①優先順位を決めて、予算や地形条件に応じて順次整備していく。
② 現 在の 敷地 、既 存 施設 の 活用 を前 提に 検 討す る 。最 小限 の整 備に主
眼を置く(規模拡大すると駐車場の確保が困難となる。)ただし、長
期 的 には 周 辺地 域の 拡大 の 可能 性 もあ り、 長期 を 前提 に 新し い施 設
も提案の中に入れることを検討。
③ 施 設の 魅力 で人 を 集め る ので はな く、 市 民の 知 恵と 力に よる 事業の
魅力で人を集める。
自然の中で、楽しさを見つけることができる場づくり
④シニアの知恵を借り、シニアの生きがいの提供につなげる。
⑤ ま ちづ くり 会議 及 び地 元 住民 など も参 加 した 組 織を 立ち 上げ 、愛知
県・豊明市と協議を進める。
・資料提供、土地利用に関する事柄、アドバイス等
11
12
提案:有機資源の循環による豊かなまち
有機循環推進事業
3
提案事業
背
ね
景
ら
い
有機資源の循環による豊かな豊明市のまちづくり
(背景)
平成 12 年に循環型社会形成推進基本法が制定され、循環型社会システ
ムへの転換と持続可能な社会を目指した行動が求められた。豊明市に於い
ても「循環都市とよあけ100年プラン」を平成 13 年に策定し、生ごみ
の 分 別 収 集 によ る 可 燃ご み の 減 量 化と 生 ご み堆 肥 化 に よ る有 機 循 環推 進
事業が市内の一部地域をモデル地区として実施されて来た。水田で堆肥の
有効性の実証に5年間を要したこと、生ごみ堆肥化施設の処理能力が限界
であったこと等により同じ地区だけで繰返し行われ、全市への展開が遅れ
たのが実情である。
(ねらい)
堆肥舎新設による生ごみ堆肥の量産化を契機として、生ごみ分別収集の
全 市 へ の 展 開と 生 ご み堆 肥 の 普 及 と需 要 の 増加 を 計 る た めに は 行 政、 市
民、農業生産者によるコラボレーションが不可欠である。
堆肥舎隣地への市民農園と地産地消の販売施設の設置、境川河川敷を包
含した環境教育施設機能を備えた農業公園づくり、休耕地への生ごみ堆肥
を使った花畑づくり等、生ごみを有効な有機資源として市民参加による豊
かな豊明市のまちづくりを目指して提案を行う。
(1)全市を対象とした生ごみ分別収集の展開
市 民 に認 知 度の 低い 有機 循 環推 進 事業 を、 NP O 市民 団 体が 行政 と
協働して、一般市民への広報活動を通して周知徹底を図る。
①全市民に対する有機循環推進事業のPR活動
②市民による生ごみ分別収集協力率の向上(目標 15,000 世帯)
③生ごみリサイクル率の向上
活動の内容
(2)行政、市民、農業生産者によるコラボレーション
全 市 民参 加 によ る生 ごみ 分 別収 集 の推 進と 生ご み 堆肥 の 農業 への 普
及促進、需要拡大を計るため行政、市民、農家、JA、市民活動団体、
専門家、関連事業者によるパートナーシップを構築する。
①有機循環推進プロジェクト組織の立上げ
②農地への生ごみ堆肥使用の普及促進(土壌改良剤として)
(3)市民参加による休耕地を利用した農業公園づくり
堆 肥 舎近 く の休 耕地 を利 用 して 環 境保 全型 農業 ・ 持続 型 農業 が実 施
で き る市 民農 園、 収 穫し た 野菜 を販 売す る 地産 地 消の 販売 施設 、農業
と 環 境の 情報 セン タ ー、 環 境学 習機 能を も った 教 育施 設を つく り、近
く に 流れ る境 川河 川 敷も 利 用し て市 民が 終 日楽 し める 農業 公園 づくり
を市民参加により行う。
①市民参加による農業公園の運営
13
(4)市内に点在する休耕地の構造改革特区化による活用
都 市 計画 法 、農 地法 、農 振 法等 の 規制 によ って 非 農家 で は出 来な か
っ た 農業 を構 造改 革 特区 と する こと によ り 、休 耕 地、 耕作 放棄 地を市
民も参加して行える環境保全型農業や花畑づくりに活用する。
①休耕地を利用した環境保全型・持続型農業の実践
②休耕地を利用した観光資源としての花畑づくり
活動の内容
(5)環境負荷の低減
堆 肥 舎建 設 に伴 う生 ごみ 堆 肥生 産 コス トに つい て は施 設 整備 費、 運
転 管 理費 、ご み収 集 運搬 費 等全 体の 経費 の 増額 が 見込 まれ るが 、ごみ
の 焼 却処 理が 削減 さ れる 分 のコ スト 、環 境 に対 す る負 荷を 与え ずに済
ん だ 分の コス ト等 の 「社 会 的コ スト 」も 勘 案し た 上で のコ スト 概念を
創造することが必要と考えられる。長井市では、「生ごみ堆肥化事業の
コ ス トは 、長 いス パ ンで 考 え未 来へ 、い の ち・ 循 環の バト ンを 受け渡
すためのコストとして引受けよう」と市民の総意として選択している。
生ごみ堆肥生産コストの低減対策として以下について提案する。
①ごみ収集運搬・施設運転管理コストの低減
②将来へ の環境 負荷低 減等の社 会的コ ストに 対する市 民との 合意形
成
③生ごみ堆肥の販売による償却
(6)生ごみ堆肥の品質保持
農 家 から の 生ご み堆 肥の 需 要は 、 季節 的に 殺到 し て供 給 が対 応し き
れ て いな いこ とが 現 状で あ る。 生ご み堆 肥 の組 織 はク リア 出来 ている
が 、 季節 的な 変動 等 品質 保 持上 解決 しな け れば な らな い問 題は 存在す
る。
①生ごみへの異物混入防止の徹底化(生ごみ分別収集段階での)
②有価商品化を前提とした生ごみ堆肥の品質安定化対策の推進
【短期的に取り組むこと】
1.全市民に対する生ごみ分別収集と有機循環推進事業のPR活動
2.市民による生ごみ分別収集協力率の向上
3.行政、市民、農業生産者、JA、市民活動団体、専門家、関連事業者
による有機循環推進プロジェクト組織の立上げ
展開の方法
行政の役割
【中・長期的に取り組むこと】
1.生ごみリサイクル率の向上
2.農地への生ごみ堆肥使用の普及促進
3.市民参加による休耕地を利用した農業公園づくり
4.市内に点在する休耕地の構造改革特区化による活用
5.堆肥舎建設による生ごみ堆肥生産コスト低減対策
1.豊明市民に対する有機循環推進事業の広報活動
2.生ごみリサイクル率向上の指導
3.有機循環推進プロジェクト組織への参加・協力
4.市内に点在する休耕地の構造改革特区化の検討・推進
5.生ごみ堆肥の生産コスト低減対策の検討
6.有価商品化を前提とした生ごみ堆肥の品質安定化の検討
14
有 機 循 環 す る まち づ く り
ステークホルダー会議
NPO法人
環境研究所豊明
一般市民
農 家
有機循環推進プロジェクト
専門家
マスコミ
環境
市民団体
パートナーシップ構築
運搬等
行政
環境・企画・農務
・協働
JA
事業者
各セクターの双方向の対話の促進
経験交流、建設的な相互批判
協的セクターとしての政策の創造・提案
PR戦 略
土壌が主役の有機循環システム
積極的市民参加
元気な土から
おいしい農作物
市民の意識改革
地産地消
農業改革
市内から出る有機物
生ごみ排出方法提案
環境型農業
戻り堆肥
堆肥で土づくり
エコ・マネー
野菜割引券
市民農園の積極的推進
クラインガルテン豊明
生ごみ堆肥の畑づくり
指導
交流の場
農業振興
循環型まちづくり
生ごみ堆肥の使用農家
の拡大
環境学習
いきがいの場
拡大地域説明会
環境学習
2006年4月回収世帯の拡大
いきがいの場
2006 年堆肥舎完成
15
参考 最終提案には盛り込むことができなかった取り組み提案
本部会は、市民まちづくり会議として提案することで効果が期待できる事業に絞って提案書
をまとめした。そのため、部会の議論の中では、最終提言書には盛り込めなかった提案もあり
ました。その主なものを下表に示します。
テーマ
○テーマ毎のまとめ
名勝地・史跡の活用
環境美化
環境教育・人材育成
休耕田の活用
○体験農園として活用
○土づくり
花をテーマに
取り組みの名称
取り組みの内容
自然の保全活用(楽しめる公 名勝地・史跡公園の整備充実
園)
桶狭間古戦場に合戦の模様を再現し、啓発をし
ていく
沓掛城址公園内に、城の復元、歴史資料館を併
設して活用
二村山の歴史を備えた里山づ 二村山の現況把握と整備
くり
環境美化(市民のマナー)
市民として守るべき行動規範の策定し、市民の
責任と役割を徹底
ゴミ缶・ペットボトル・糞・放置物等を捨てな
い、置かない、残さないの市民運動を展開し、
環境美化を中心に豊かな市民性の創出
二村台に通じるケヤキ通りで、島川地区の整備
について市側の計画とその促進を促し、必要あ
れば協力する
主要道路にゴミ捨て禁止の看板を立てる
自然環境教育の場づくり
子どもの五感を使った自然観察体験の場づく
りを行う(二村山、境川河川敷の活用)
体験教育の場づくり
奉仕活動教育(ボランティア教育)の場作りと
して、老人クラブ、子ども会等が一体となり、
区単位で場づくりをする
シニアエンターテイメントプ 高齢化社会の到来、団塊の世代の定年ま近。そ
ラザの創設(人材育成、体験 こでそれらの人々の知識や技術力(ノウハウ・
教育、生涯教育)
キャリア)を集大成するプラザの創設。色々な
分野のノウハウを地域社会と行政に活用する
と共に、次世代の人材教育に活用する
田園景観の保全
計画を立て条例の制定
景観協力組織の立ち上げ(景観を良くしたいと
いう市民の協力体制)
グリーンマップ
市内に点在する緑地、ため池、樹木、歴史遺産
etc.を記載したマップの作成
北部の自然の保全と活用
北部のみならず全市の休耕田を調査して、菜の
花植栽(滋賀県の菜の花プロジェクトの導入)
や体験農園として活用。
田園景観の保全
農地の荒廃を防ぐために都市近郊農業とし、位
置づけを明確にし、地域の特産物づくりの推進
特産物(いちじく・桃・ビワ・キウィなど)
豊明市ガーデンシティ計画
残された自然をいかし、愛着が持て、花卉市場
(小売店の検討)をいかしたまちづくり
花き市場と花のまちをPR
緑と花いっぱいのまち
街路の花や緑を増やして、まちの緑を増やす
16
テーマ
○テーマ毎のまとめ
安全な生活道路
その他
取り組みの名称
取り組みの内容
安全は生活道路(明るく見通 通行料の多い道、事故発生率の高い道路、駐車
しの良い生活道路)
車両が多く見通しの悪い道路等で、駐車禁止地
区を設けると同時に歩道の確保・改修、夜暗い
道路の街灯増設
安全な生活道路(歩道 ユニ 休日は車を使わない覚悟が必要→エゴ(対立)
バーサルデザイン)
・車がスピードを出せない工夫
・道路に畳を敷き、ちゃぶ台やコタツのある道
(高知県赤岡町)
・安全とは、利便性とか快適性を友としない面
もある
各地区別のまちづくりワーク ・学校、地域での町づくりプラン、マップの作
ショップの開催
成
・まちづくりコンテスト
・PDCAシステム(サイクル)の確立
豊明市事業計画票の作成
各事業を計画案以前から完成後の管理を含め、
時系列の表にまとめることにより、計画・実
行・点検・見直し・管理の各段階で市民参画を
少子化対策に対する対応
母親はもちろん父親も積極的に育児休暇を取
り、父親の単身赴任の中止、休暇中の仕事をパ
ソコンで処理等し、積極的に進める
公害のない町づくり
零細企業でも移転できる特別工業地域をつく
る
17
豊明市市民まちづくり会議
第2部会(安全・安心のまちづくり)
提言書
19
20
防災のまちづくり
1
活動提案 1‐1
背
ね
景
ら
い
「わいわいがやがや」考えて見よう! やってみよう!
とよあけ防災訓練
(背景)
現在、市内各地域に自主防災組織が次々に誕生してきている。しかし、
その活動は形骸化しており、組織をいかに維持・活性化していけるかが
問題となっている。また、防災に関しては、意識はあっても具体的な対
応につながっていないのが現状である。
既に婦人会、その他団体などにおいて防災に関係した訓練が行われて
いるが、参加者や内容において盛り上がりに欠けているのが実情であり
問題である。
(ねらい)
まずは、住民一人ひとりに、防災に対する危機感や意識を持ってもら
うことが求められている。そこで、地域で防災を考えるきったけとなる
ような活動を目指し、活動内容を以下に提言する。
我々は常に防犯・防災に関心を持ち続ける必要がある。
活動の内容
次のうち、
(1)∼(5)の活動については主として町内会が主体で実施す
する。町内会未加入者がいるが、訓練の案内など防災に関する案内は全
戸に配布するとともに、それを契機に町内会への加入率の向上に努める。
(1)防災キャンプ(模擬避難所生活)
防災倉庫にある物や学校備蓄資器材を使い、年1回、実際に避難生
活に近い生活をしてみる。
ライフラインがストップしたという想定のもとでキャンプするこ
とにより、何が不便なのか、何が必要なのかを確認することができる。
また、備品等を実際に使用し、訓練しておくことで、災害時には誰も
が活用できるようになることが期待できる。
(2)防災のためのDIG(災害図上訓練)大作戦
災害図上訓練と呼ばれるDIGを各区ないしは各町内で実施する。
DIGのポイントは「まち」の災害に対する強さ・弱さを知ることで
ある。
わいわいがやがやと語り合い、災害救援についての認識を深める。
DIGは継続が大切である。定期的に行うことが可能な制度を設計す
る必要がある。
例えば、新潟大地震など、その都度その都度の災害・犯罪に関する
ニュースを題材にして問題を提起し合い、実践的検討会を地域毎に開
催し、期限を定めて検討内容・問題点等を住民に報告する。もしこの
種の事件が我が地域で発生していたら、何ができるか、どのような行
動をとるべきか、防止策として何が考えられるか等々。
(3)避難所まで歩いてみよう
いざ災害が起こったときに、自分たちが何処に逃げれば良いのかを
実際に歩いて体験してみる。
災害の種類や時間帯を変えて、定期的に取り組み、災害時に何処へ、
どのように逃げれば良いのかを確認する。
併せて、下記のように、「地域防災マップ」を作成し、配布するこ
とによって防災意識の向上や防災活動に生かす。
21
【地域防災マップの作成・配布】
●防災マップの記載事項
① 指定の避難場所(一時・広域避難場所など)
② 近隣待避場所(防災会指定)
③ 活動拠点(事務所)
④ 防災倉庫設置場所
⑤ 消防署・消防団詰所
⑥ 立上り消火栓の場所
⑦ 防火水槽、池などの消防水利
⑧ 急傾斜地などの危険個所
⑨ 公衆電話
⑩ その他(具体的な項目を列記する)
●防災マップの配布
地域の防災上の特性を地域住民に周知させるため、防災マップ
を全戸に配布する。
プライバシーに関する項目が記載される場合は、防災会長など
関係役員に限定して配布する。
(4)出前講座
年1回、各区で防災に関する行政からの出前研修会を行う。市民の
防災に対する意識を高めてもらうことが目的である。また、防災に関
して、市民の声・要望を聞く場としても機能するように配慮する。
(5)防災アンケート調査
現状では町内の防災担当者の任期は短く、専門性が持てないのが事
実である。そこで、町内会できちんと訓練が実施されているか等につ
いてアンケートを実施する。これにより、防災担当者の意識づけにも
つながることを期待する。
展開の方法
【短期的に取り組むこと】
①一人でも多くの市民の参加を得るような運動、グループの立ち上げを
目指す。
*各区、婦人会、婦人部、子ども会、老人会、その他の団体などの協
力が必要
*シニア(高齢者)を中心としたグループの育成
*ジュニアグループ(若い母親と子供達)の育成
*月ごとに各区別または各学区別による町内会単位で活動
*無理をせず、できる地域、できることから実施し、順次活動内容を
拡げる。
②DIG(災害図上訓練)
③避難所までのルート確認
④防災キャンプ
⑤出前講座
【中・長期的に取り組むこと】
①防災リーダーの育成(豊子連、地域に住む消防・警察OBなど)
②自主防災活動継続の担い手リーダーの育成
③町内会加入率のアップ運動
行政の役割
■出前講座
■防災アンケート調査
■防災リーダー育成のきっかけづくり
22
活動提案 1‐2
防災・防犯訓練は地域の年中行事に
∼活動に持続性を持たせるために∼
(背景)
防災・防犯活動は各地域における自衛策ではあるが、具体的に何処か
ら手を付けるべきか。何時までに行えばいいのか、等々、気に留めなが
らも明日延ばしになってしまう。
また、インターネットによる情報収集、識者による講演会は有意義で
はあるが、住民の意識が高揚していない段階では机上の勉強会に留まっ
てしまうことが懸念される。
背
ね
景
ら
い
活動の内容
行政の役割
(ねらい)
防災・防犯組織の形骸化を防止し、組織の活性化を図るため、具体的
活動目標(カリキュラム)を組む必要がある。
①検討すべき事項
②実施すべき訓練
③具備すべき必要事項
④訓練の時間設定
等々
カリキュラム(ガイドライン)はチェックリスト形式で作成し、町内
会長など地域組織の長に向けて提示する。これをたたき台として地域住
民の手により更に充実させ、これをひとつひとつチェックしていく手法
で実践に移していく。
何れにしても参加住民が「我がことの問題」として取り組んでくれる
ことに留意することが大切である。
■地域に向けてのたたき台としてのチェックリストを作成する。
■町内会(自主防災会)単位で、用意された実践用チェックリストをチ
ェックしながら、年間行事を消化することに努める。
■防災・防犯・交通安全に関する実践的ガイドラインをチェックリスト
形式で作成し、全ての地域に提示して啓発を図る。このことは、地域
への行政指導の形式をとるが、地域責任者に対する専門的立場からの
教育・指導となる。また、地域責任者は毎年交代するが、その場合の
事務引継にも有効と思われる。
23
活動提案 1‐3
背
ね
景
ら
い
地域の集会所なども避難所(待避所)として活用
(背景)
震災・風水害時における市としての避難所(待避所)は小学校などの
公共施設であるが、それ等はあながち地理的に至近距離とは言えない。
また、収容能力にも不安が残る。
(ねらい)
地域の "集会所" や "老人憩いの家" などが活用できれば収容能力も
増加し、身障者等避難弱者も容易に避難することが期待できる。また、
至近距離に避難所が存在する事は、特に避難弱者にとって大きな安心要
素となる。
活動の内容
(1)管理責任者のもとで、避難所としての適性度調査と点検整備の充実
を図る。特に避難弱者について考慮する。
(2)災害用の備品・保管庫は全住民に周知する。
(3)集会所等の点検内容、点検履歴チェックシートを作成し、避難所管
理責任者が保管管理する。
(4)避難所としての改善情報を避難訓練から抽出し対処する。
(5)地域の防災体制・防災要領の明確化を図り、集会所等の屋内に掲示
する。
(6)避難所の所在を明確にしておく。常日頃は集会所として使用するも
のの、地震、風水害等災害発生時には避難所となることを明記するた
め「避難所」看板を取り付け、住民に周知する。
行政の役割
■避難所管理責任者への研修を行う。
■避難所として具備すべき必要事項をチェックリスト形式の資料として
作成し、全ての地域に配布しておく。このことは、行政専門家として
の管理責任者への教育となり、毎年交代する担当者の事務引継にも有
効となる。
24
防犯のまちづくり
2
活動提案 2‐1
背
ね
景
ら
い
車上狙い・自動車盗難防止
(背景)
年々、自動車・自動車部品の盗難あるいは車上狙いと云った犯罪が増
加の一途をたどっている。その手口は巧妙で警報装置などの盗難防止器
具を屈指しても防ぎようがないところまできており、自動車盗プロの前
には我々は無力と云わざるを得ない。また、国際窃盗犯罪化が進み、手
口の巧妙化・組織化で検挙が困難を極めている。被害場所のナンバーワ
ンは、マンションや月極めなど共同駐車場である。
(ねらい)
地域巡回パトロール隊を結成し、共同駐車場や町内の巡回活動により、
スキのない地域づくりを展開し、住民の協働意識、警戒意識が高める。
また、ビラ貼り作戦により、盗難意識の高揚を図ると共に犯罪者への警
告とする。
活動の内容
(1)巡回活動の実施
*町内パトロールを1組み3∼4名で組織編成し、週1回を努力目標
として計画的に実施する。
*警察署とは予め打ち合わせるなどして、連絡を密にしておく。
*巡回中は、防犯腕章を着け、懐中電灯を携帯する。
*被害場所ナンバーワンとされるマンションや月極め共同駐車場な
どを重点的に巡回する。
(2)「自分の身は自分で守る意識」の啓発活動実施
*車上ねらいに遭わないための注意(愛知署「地域安全情報」より)
①ちょっとした用事でも車を離れる時は必ずキーを抜き、ド
アをロックすること。
②現金、貴重品を置いたまま車を離れないこと。
③外から見えるところにカバン・バッグ類を置かないこと。
④警報装置などの盗難防止器具を活用すること。
*不審者を見たらすぐ110番し、より多くの情報を警察に提供する
こと。
*防災・防犯・交通安全に向けての具体的対策を拾い出し、研究して
いく。
*啓発講演会の企画などについて立案する。
*究極的には人気車(外国への輸出向け売れ筋のよい車種など)不買
作戦・乗りつぶし作戦で対応する。
展開の方法
【短期的に取り組むこと】
①住民ボランティアパトロールの組織化
②賃借駐車場利用者による自主防衛パトロールの実施
【中・長期的に取り組むこと】
①駐車場経営者への場内照明灯設備および囲い設備の設置要請
②警察署による盗難防止に関する定期的講演会の実施
③パトロール隊の巡回は、地域住民の恒例活動として定着させる。
行政の役割
■啓蒙活動PRと広報活動の実施
■犯罪防止活動の市民教育(専門家の講演)による市民意識の高揚を図
る。
25
活動提案 2‐2
背
ね
景
ら
い
空き巣や路上犯罪防止・地域セイフティネット
(背景)
年ごとに増加する犯罪。最近では凶悪な犯罪も発生し、安心・安全に
暮らせる町が脅かされている。
景気の低迷に起因するものか
偏差値教育による弊害か
外国人不法就労に起因するものか
野放し状態の変質者によるものか
警察官の不足による検挙率の低さか
犯罪者に対する刑罰の軽さ(甘さ)から来る犯罪意識の軽さか
アンケート調査によれば、市民の意識や要望の50%近くが警察や市
に防犯の強化を望んでいる。
(ねらい)
今や市民一人ひとりが自衛策を身につけなければならない。市民にで
きる防犯活動としては、パトロール、講演会、地域住民間のコミュニケ
ーションといった自己防衛のための啓発と実践、さらには環境の整備が
挙げられる。地域住民がしっかりした自己防衛力を養い、日常活動を実
践していくことが不可欠である。
(1)まち中ライトアップ作戦(明るい街づくり)
*門灯は夜間は必ず点灯するよう協力を求める。
*人目に付かない裏庭などへの人感ライトの設置を奨励する。
*通勤通学路のうち、人通りの少ない個所、危険や不安を感じる個所
には街路灯、公園灯など照度の高い照明灯を設置し、痴漢、変質者
等の犯罪成立を阻止する。
(2)地域単位のパトロール隊の結成
*ボランティアを中心とした空き巣防止見回り隊、地域セイフティパ
トロール隊、児童見守り隊、自転車パトロール隊などの防犯パトロ
ール隊を地域単位で結成する。
*そのため、パトロール隊には必要な用具を備える。
*警察との打合せを定期的に行う。
*パトロールは計画書を作成し、輪番制など計画的に行う。
*パトロールの結果内容はチェックリストを作成し、記録に残す。
活動の内容
(3)不定期巡回作戦
*部品ねらい、自販機ねらいなどへのけん制がねらい。
*警察の統計による多発地域を対象に、人気のまばらな夜間、地域の
有志により夜回りを行う。不審者をけん制する以外に術なし。
(4)無人交番サポーター配備制度の立ち上げ要望
*警察官不在時、警察官OBの方に駐在してもらい、訪問者への適時
対応と、必要に応じて幹部交番との連絡をとり対処できるようにす
るよう関係機関に要望する。
(5)24時間ウォーキング作戦
*地域の住民が、いつもパトロールを兼ねて散歩、買い物、犬の散歩
などで街を歩く。不審者へのけん制作戦として、また、住民の防犯
意識の向上にも効果が期待できる。
(6)空き巣被害体験の公表作戦
*被害住宅は隠さずに地域の住民に公表し、注意を促す。
*自宅の周辺から我が家を見回し、侵入の可能性のある個所に目隠し
26
となるような樹木や物体があれば排除しておく。
(7)空き巣予防リーフレット作戦
*「こういう家は狙われる」という防犯チェックリストを作成し、そ
のリストにより各家庭で自己診断し、空き巣に「狙われにくい家づ
くり」啓発運動を展開する。
(8)あいさつ運動・声かけ運動の実施
*登下校時、その時間に在宅の住民は自宅前の通学路に出て子供達に
「あいさつ」の声をかけ、見守る。近隣のコミュニケーションが図
れる。
(9)児童見守り隊の活動
*住民有志、保護者、PTAにより児童見守り隊を結成し、小学生の
安全な登下校を確保するため、児童を引率する。
*下校時には見守り隊によるパトロールを行う。
(10)非行少年への声かけ活動
*非行少年に関する住民からの情報や通報には地域住民のパトロー
ルにより警察の協力を得て迅速に対処する。
展開の方法
行政の役割
【短期的に取り組むこと】
上記の(1)から(10)の活動を展開する。
【中・長期的に取り組むこと】
①如何に多くの市民が参加できるか。小・中・高生、子供連れ主婦、シ
ルバーまで参加する枠組みをつくる。
②種々の防犯活動に対する効果を調査する(点検評価)。
③種々の防犯活動も豊明市全体で実施すれば、さらに効果は上がる。
④区長、町内会長を中心とした地域組織を活用し、アンケート調査の実
施と、その結果に基づく実態調査と改善を図る。
⑤非行につながる少年の集参地対策について検討する。
■地域パトロール隊への専門知識教育の実施
■無人交番対策の検討
27
活動提案 2‐3
背
ね
景
ら
い
"防犯連絡所" & "子ども110番の家" 連絡・通報体制
の見直し強化
(背景)
一度発行された「防犯連絡所」や「子ども110番の家」のプレート
は、以後回収されることなく色あせても掲げられ、形骸化が歴然として
いる。
とりわけ「子ども110番の家」は施錠され、子供にとって決して逃
げ込める状態にはなっていない。「何時も誰かが家に居て、緊急時に受
け入れることができる」などの細かな条件があったようだが、現状はそ
うではないようだ。
2年に一度は「子ども110番の家」設置継続のお願いが、文書を以
て市教育委員会、市青少年健全育成地区連絡会(地区連)および市小中
学校PTA連絡協議会の3者連名で設置家庭に送られ、継続辞退家庭、
新規設置家庭の調査も行ってはいるようだ。
平成 15 年度も3者連名で依頼状を発行しているとの報告があるよう
だ。平成 14 年2月現在のデータでは、以下の数値がある。
設置家庭数:1,046 戸
辞退家庭数:29 戸
新規家庭数:14 戸
(ねらい)
「防犯連絡所」や「子ども110番の家」の周知と機能アップ
活動の内容
(1)「防犯連絡所」を有効活用する。犯罪情報の集約化を図り、効率の
よい警察との協調体制を図る。回覧板等で「今年度の防犯連絡所」
の周知を図る。
(2)「子ども110番の家」のプレートを掲げているお宅の協力を得て、
子どもから見た「子ども110番の家」の利便性検討会を開催し、「子
ども110番の家」のプレートを預かる者としての責任を確認する。
展開の方法
【短期的に取り組むこと】
①「防犯連絡所」の周知
②「子ども110番の家」制度の活用と見直し
【中・長期的に取り組むこと】
①空き家に掲げられている場合もあることから、以前に発行された防犯
連絡所のプレートを回収する。
②「子ども110番の家」のプレートを掲げている家屋の位置を調査し、
配置の適切性について検討する。
行政の役割
■「防犯連絡所・子ども110番の家」利活用の徹底
■「防犯連絡所・子ども110番の家」の啓蒙
■「防犯連絡所・子ども110番の家」制度の整備
28
交通安全のまちづくり
3
活動提案 3‐1
背
ね
景
ら
い
活動の内容
展開の方法
行政の役割
地域単位の交通事故ゼロ運動
(背景)
車社会と云われる近年、自家用車保有率は1戸当り2∼3台時代、運
転者の年齢も 18 才∼80 才代超と幅広く、地域内での交通事故も年々増
加傾向にある。現在市内各地域で事故防止活動を展開している地域も少
ない。市内全地域での統一した活動に至っていないことが各地域での事
故防止意識の低下につながっている。
(ねらい)
運転者は常に安全意識を高めて、危険予知能力を身につけることが大
切である。
そこで、地域組織でより一層の関心を向け、さらに行政との連携を密
にしながら様々な取り組みをして、全ての住民が安全に通行できるよう
な交通安全活動を目指す。
(1)交通安全連絡協議会の設置による地域に密着した事故防止活動の強
化
*行政・市民(地域住民)協働による年間目標、推進計画の協議実施
*交通事故ゼロの日の地域単位、立哨強化を図る
*PR活動の強化。
*公共設備への交通事故防止横断幕取付け増設による市民意識の強
化を図る。
*交通安全強化月間の設定と期間中ののぼり旗増設設置。
(2)市内道路(大小を問わず)交通危険個所マップの作成
*危険個所を洗い出し、地域住民へ周知して危険予知意識の高揚を図
る。
(3)交通安全指導員の適正化
*人員の見直し整備(代行者を含む)
*教育の徹底
【短期的に取り組むこと】
①公共施設に取り付ける標語横断幕の標語は市民から募集する。
②交通安全のぼり旗は地域毎に必要分を市に申請する。
③事故多発個所に看板を立て付ける。
④市内道路危険個所マップを地域毎に作成する。
⑤交通指導員の増員(ボランティアも含む)を図る。
【中・長期的に取り組むこと】
①交通事故ゼロの日の立哨PR活動は各町内にて行う。
②標語横断幕・交通安全のぼり旗・立て看板の設置を継続する。
■交通安全連絡協議会の事務局の設置。
■各地域への活動援助補助金支給制度の追加。
■交通安全指導員の増員。
■交通安全研修会の開催と地域リーダー育成。
■市内発生交通事故の広報への掲載。
29
部会での意見の一致が得られなかったために、最終提案には盛り込まなか
った活動提案
本部会では「安全・安心のまち」に関して多様な意見・提案が出されました。そ
うした中には、部会としての合意に至らなかったために、最終提言書には盛り込め
なかった意見・提案もありました。その主なものを参考までに掲載します。
参考
Ⅰ.渋滞解消とアクセス向上のためのソフト・ハード整備
(雨の日、月曜、早起き作戦)
Ⅱ.地下鉄延伸の推進、24時間医院や店舗の充実
(利便性と環境負荷とのバランスにおいて)
Ⅲ."Smoke Free Zone" 禁煙地区(区域)の設置
Ⅳ.都市農業の育成
Ⅴ.自然・歴史遺産の安全・安心
提案Ⅰ:渋滞解消とアクセス向上のためのソフト・ハード整備
(月曜日と雨の日は早起き作戦)
●背景・ねらい
*渋滞解消で事故防止、時間の有効利用、経済効果を図り、CO 2 削減など環境に配慮
する。
*第2東名のインターとしての責務を果たす。
*渋滞の発生は、車数が5%の増加で生ずる。即ち、20台に1台迂回するだけで渋滞
は解消する事実が判っている。
●活動の内容
(1)豊明市民に抜け道走行をして頂くための情報、コンセプトを広報する。その理由は、
抜け道は生活の道であることが多いので、制限速度を守り、安全運転することが最
重要であり、地元の市民が適任。生活道の整備、標識などの充実も効果あり。
(2)渋滞道、特に豊明インターから豊明市役所までの県道57号線から5%の車を減ら
し、信号を系統式にする。通過交通をスムーズにすることが豊明の地名を有名にす
る。
(3)月曜日と雨の日は、早起き作戦で安全なゆとりある通勤通学を手に入れるため時差
式通勤も考える。
(4)交通の情報ネットワークを作り、仲間と交流、携帯電話、自動式ゲートのETCな
どの活用も図る。
●展開の方法
【短期的に取り組むこと】
①交通渋滞に関する情報対策を公報する。
②「渋滞回避作戦」や「早起きは3文の得」などの意見発表の場を設ける。
③標識、信号を工夫する。
【中・長期的に取り組むこと】
系統式信号の交差道路の渋滞解消のため、広域的なルートの開発・整備、長期的
には立体化などのハード計画の提案も必要である。
●行政の役割
①ゆとり運転実行者の評価のため、意見公表、顕彰などをする。
②信号系などの提案、立体化、道路の新設などの提案コンクールの立案・募集をす
る。
30
提案Ⅱ:地下鉄延伸の推進、24時間医院や店舗の充実(利便性と環境負荷とのバランス)
●背景
地下鉄延伸は古くからの豊明市民の願いであった。最近、名古屋市緑区徳重まで地下
鉄の計画が確定したので、豊明まで今一歩である。
文明は利便性の追求だったともいえる。産業革命を例示するまでもなく、機械文明は
人を楽にさせ、情報文明は様々な利得を増大させた(損はしなくなった)。反面、機械
文明は動力を元手にするため、地球環境に対し様々な負荷を加速度的に増大させ続けて
いる。
21世紀を展望するとき、利便性と環境負荷がトレードオフの関係であり、環境負荷
を減らすことが文明の命題であることは明らかである。これまでの文明が利便性の追求
に終始したのに対し、不便さの選択こそが新たな文明のベクトル(基準軸)となるので
はないだろうか。今回の提案にある地下鉄誘致は、モータリゼイションからの脱却であ
り、新たなベクトルから見て明らかな前進である。
24時間営業の街はどうだろう。医療機関を24時間営業することは、環境負荷から
して後退なのだろうか。理想を言えば医療は往診がベストだろう。
例えば、牛乳パックのリサイクルが叫ばれ始めた10年前、ガラスの牛乳瓶への回帰
を説く者がいた。今日、私たちが行う牛乳パックのリサイクルは、牛乳瓶の復活よりも、
環境負荷においては劣るのかも知れないが、私たちの利便性は、ほぼ維持されている。
環境負荷という価値基準において私たちが注意しなければならないことは、いわゆる原
理原則の是非を追い求めるのではなく、現実的な利便性と環境負荷とのバランスを様々
な方向から検討し実践してゆかなければならないということであろう。
●ねらい
駅も1∼2駅、豊明市に出来るので、駅周辺に町が発展する。そこには24時間の医
院や店舗があれば、さらに便利、安全、安心。地下鉄(高架式)が来る前に、名古屋岡
崎線道路が開通して、バス路線や町並みができるので、鉄道の路線、駅の計画図をはっ
きりさせる必要がある。
●活動の内容
(1)徳重まで確定した地下鉄の路線は、その延長線上に建設中の県道・名古屋−岡崎線
上ないしその側に作るのが自然。少なくとも豊明−刈谷間ではそこに作るのが得策
である。従って、刈谷市と組んで車庫などの誘致を図るなど、早急に地下鉄(高架
も含む)建設を確定したい。
(2)駅の建設は防災と合わせて考える。即ち、パークアンドライドの駐車場などは地盤
の弱いところ、駅舎は強いところと厳密な細図を調査準備する。
(3)名古屋市への働きかけ、連携を強める。
●展開の方法
【短期的に取り組むこと】
①地震災害活断層を考えた路線の確定と、町づくり作成をする。
②勅使池、若王子池の観光的価値、都市農業とのかかわりも考慮に入れる。
③刈谷市・豊明市でいえば、第2東名の刈谷ハイウェイオアシス、愛知教育大学へ
のアクセスとも関係させる。観光客・学生下宿の誘致など考えられる。
【中・長期的に取り組むこと】
①建設を早めるための社会的要請を高める。刈谷市などと情報交換・協力する。
②名古屋市と豊明市などの要望が自然に早まる方策、環境を整える。
③長期的には刈谷市以遠の路線メリットを研究し、愛知環状鉄道や名鉄との接続を
考える。
●行政の役割
徳重確定後の行政の役割を洗い直し、刈谷市などとの連携活動、市民感情の盛り上
げ、名古屋市民の市内への誘致、地下鉄願望刺激策など、PRを率直に行う。
31
提案Ⅲ:"Smoke Free Zone" 禁煙地区(区域)の設置
●ねらい
喫煙は、健康や環境など様々な分野の問題であるが、豊明市の将来を展望するにあた
り、屋外喫煙を人の集まる市街地における安全の問題と考え、マナーや規制のみに頼ら
ない、愛煙・嫌煙の両者にとって幸せな分煙地区(区域)の設置を推進する。これは単な
る禁分煙にとどまらず、「個人の嗜好」と「より良い社会環境」が両立する「 Smoke Free :
愛煙・嫌煙の両者がタバコの煙の心配から開放されること」の「Zone:地区(区域)」を
設け、「全市 Smoke Free」に向けた都市環境作りの手がかりとする。
併せて健康増進法に基づく分禁煙(特に民間の店舗や施設)の徹底を推進する。
●活動の内容・展開の方法
事業形態により活動は様々なので、行政主導・住民共働の形態を例示する。
(1)コンセンサスづくり
喫煙に対する規制の必要性と個人嗜好の尊重について、双方の理解を深めるための
啓発・PR活動
*街頭アンケート
*HP掲示板
(2)制度・システムづくり
禁煙地区について、地域や時間(場合により建物や空間)、必要な施設設備、制度
やルールなどの意見を集約する。そのための意志決定機関を選択する。
*ワークショップ
*諮問機関
*委員会
(3)誘致活動(キャンペーン)
禁煙地区計画の概要が固まったところで、該当地区におけるキャンペーンを展開し、
近隣住民や利用者や通行者に理解と意見を求める。
(4)Smoke Free Zone の設置
関係団体やメディアを動員し、地区決定から設備の設置、禁煙地区施行カウンドダ
ウンなど、一連の運動から施行までをイベント化して開催し、周知を図る。
(5)全市拡大に向けて再活動
制度遵守のための喫煙所施設の維持管理と区域の清掃活動を行い、同時に他の指定
希望を募るなど区域拡大活動を再展開して行く。
●留意点
<好環境、好条件の喫煙所>
*副流煙は、未処理の排煙だと考える。
*条件をクリアすれば、個人の嗜好は尊重すべきと考える。
*平和とは、意見や嗜好の相容れない者の融和である。それにかかる費用をケチッ
て、何が文明社会であろうか!
*喫煙所をマナーの学校にする。
●行政の役割
■条例制定(罰則の有無)
■行政主導とするか否か
32
提案Ⅳ:都市農業の育成
●背景
*都市化、高齢化による農業の衰退。
*省力化などによる食の安全性の減退。
●ねらい
*安全な農産物の自給率を維持あるいは向上を図れば、都会の市民も安心。
*資源・世代など持続可能な、健康な庭園都市の建設。
●活動の内容
(1) 真面目に取り組む農業従事者を保護するとともに、消費者を安心させる生産インタ
ーネットの公開
(2)採算性、NPO、企業化を推進する段階的方策
①行政と市民協働による「とよあけ農村パーク」構想
②第3セクターによる農業の集約
③農産物市場、地産地消などのエコマネーの形成
外食商店の食材として公募
④企業化、名古屋圏などの経済への参入
(3)他への応用
① 高齢者などの健康や生き甲斐、コミュニティーづくり
②森と湖、田園など、他地域からの観光に使う。
③ 農業研修、子供の教育に使う。
④有機循環の受け皿。CO2対策
⑤防災。避難。
●展開の方法
【短期的に取り組むこと】
①有機循環運動の推進。特に生ゴミ堆肥化のコストダウン。
②農業従事者、NPOなどの、食の安全安心推進者育成と実験農場の募集。
③外食、レストランのメニュー採用の募集。
④食材販売店の公報などPRわくを作る。
【中・長期的に取り組むこと】
①NPO、第3セクター、高齢者などによる農業従事者の確保と農地、休耕田の貸
借を市が保証、仲介する。
②勅使池、若王子池の周辺で観光的にも活用できる農地を確保できれば面白い。
●行政の役割
■地権者との調整、保証。
■市民などへの公募、PR。
■税制の優遇。資金、資材の補助など。
33
提案Ⅴ:自然・歴史遺産の安全・安心
●背景・ねらい
自然・歴史遺産が世界的に重要性を増し、日本でもその価値を認め、観光的・経済的
側面も政治課題になっている。それに準じて、痴呆でも自然・歴史遺産が重視されるよ
うになってきた。
二村山、勅使池、桶狭間古戦場などは豊明市に残されたかけがえのない歴史胃酸であ
り、自然遺産としても大切にしなくてはならない。市民の憩いの場であるばかりではな
く、日本国民の観光資源でもある。出来る限り損傷させないで後世に残すことが、と夜
明けのアイデンティティの上からも大変重要である。
万一何らかの理由で傷付けるような場合は、跡で復元できるような工法を取り、外か
らの持込や境界面などの破壊をせぬなどの方策を取るべきである。
●活動の内容
*自然・歴史遺産などの重要性に対し、市民の啓発
*環境アセスメントの重要性を認識させる
*観光資源のあり方などの市民の合意形成を図る
*手遅れにならないよう、正確に情報を共有させる
*一度破壊された物を復元させる経済的損失を考えさせる
*自然環境や遺跡を破壊される不安を取り除く方策を考える
●展開の内容
*広報紙などで自然・歴史遺産の話題を提供する
*総合的学習の教材を開発して学校教育に資する
*観光資源として、積極的に宣伝する
*環境アセスメントを広く県や国の学識経験者を入れてきっちっとする
*自然・歴史遺産などの保全も安心・安全の概念であることを認識させる
*自然・歴史遺産など破壊後復元する経済損失の計算をする
●行政の役割
*広報紙などで、出来るだけ早く、正確な情報を流す
*環境アセスメントなどを十分にして、後世の判断を先取りする
*自然環境や遺跡を破壊から守る市民の組織をつくる
*市民が安心出来る、自然・歴史遺産の安全な第三者的な組織をつくる
34
豊明市市民まちづくり会議
第3部会(生きがいと地域福祉)
提言書
35
36
大テーマ: 使いやすい施設にしくみをチェンジ
活動提案タイトル(中テーマ)
:公共施設を市民管理に
素案執筆分担者:稲垣 浩
背景・ねらい
活動の内容
展開の方法
・公共施設の活性化、低コスト化、市民との協働化を進める。
・生きがい拠点としての公共施設にしていく。
・自然環境の市民管理、創造、理想のまちづくり。
・できることは市民自らの手でやっていくことが大切。
◎行政による管理(AM9∼PM5)の時間帯以降は、有効活用できるように市民に
より管理する(PM5∼PM9)
。
◎市民と行政の協働や創意工夫により使いやすくし、利用時間を拡大する。
◎施設美化は市民ボランティアが中心となり、維持管理も協働で行う。
◎図書館・学校を拠点とした人材育成を市民参画で進める。
◎福祉会館、保健センター、消防署などの市民開放により、安心できるネット
ワークをつくる。
◎境川の整備やため池のビオトープ化、公園管理など市民による創造空間に。
◎地域自治体(区・町内会)や NPO を核にした市民参加システムを確立する。
【短期的に取り組むこと】
○公共施設のうち、できる施設でできることから改善する。
○管理の役割や責任を市民へウェイトを高める。成功例をつくって意識改革
につなげる。
【中・長期的に取り組むこと】
○全市的に行政が中心となって管理運営する施設と各町内会・区が担う施設
の役割分担を行う。
○意識の向上により、市民が行政の機能を補完できる理想のまちづくりがで
きる。
行政の役割
市民自治の条例化
規制の緩和、自由裁量権移譲
その他(活動提案内容がイメージできるような、イラストやポンチ絵、写真、図表、先行事例など
を適宜貼り付ける。
)
・市民でできることは市民でやりましょう!!
37
大テーマ: みんながいきいきやすらぐ居場所をつくろう!!
活動提案タイトル(中テーマ)
:様々なスタイルでの世代間や地域住民同士のつながり
素案執筆分担者:浅野泰明・加藤克布子
背景・ねらい ・子どもの塾通い、テレビゲーム等の他人を介さずに遊ぶものの氾濫、日常的に凶
悪犯罪が起きる世の中が、子どもが「外へ出て遊ぶ」ことのない社会を作ってい
るというのが実情である。
・核家族化が進み、多くの人々が異世代の人との関わりにとまどっているというの
が実情である。
・生活手段の多様化により、地域の住民同士が互いに関わり合い、助け合わなくて
も生きている世の中になっているのが実情である。
(普段の交流の減少が年中行
事の減少にもつながっていると思われる)また、この事が生活に行き詰まる人の
増加にもつながっていることが問題である。
・子どもから高齢者、障害を持つ人々が家の外へ出て、互いに交流を持ち集うよう
な環境や場所づくりをする事が大切である。
・そこで世代間、地域住民が交流を持てるような機会づくりを小さい事、できる事
から始めていくことをめざす。
(自然と共に遊べること、ゲーム感覚のものなど)
活動の内容
1.あいさつ運動
・
「おはようございます」
「こんにちは」
「いってらっしゃい」
「お帰り」
「ただい
ま」など時刻に合ったあいさつをする人を探す。
(初めは仕かけ人が必要であ
る)
(ex)
いずれ
A,小学校(保育園)であいさつ運動を開催。
も初め
は仕か
(ルール)自分の家の近所の人たちにあいさつをする。1日1回でも近所の人
け人が
へ元気よくあいさつができた人はカレンダー(?)にシールを貼る。
必須
B,地区の民生委員から地域の元気な高齢者をあいさつの運動委員に任命。
2. 何でも交流会 の日を作る。
(≒ミニ児童館のようなもの?)
・毎月〇日、△日、☆日は 何でも交流会 の日を作る。
(これは市民管理とな
った公共施設を利用できるとよい)それぞれ一人一人ずつ遊ぶ道具や材料、お
菓子等を持参する。
3.月次、年次の行事を開催。
(ex もちつき大会、ハイキング大会、あまった野
菜で〇〇を作ろう会)
・1,2案の延長線上、2案が軌道にのることで開催されることが望ましい。2
案の 何でも交流会 の中で「今度〇〇をやりたい!!」という声があがるこ
と。
・行事内容としては、あまり手間、費用がかからないものであることがポイント
だと思われる。
このようでなければ負担に感じてし
まい長続きしない。
(ex)材料は各自が家にあるものを持ち寄る。
38
展開の方法
【短期的に取り組むこと】
○あいさつ運動
○ 何でも交流会 の日を作る
【中・長期的に取り組むこと】
○月次、年次の行事を開催
行政の役割
学校教育課(?)
、児童福祉課を通じて「あいさつ運動」を提案する。
公共施設の使用方法のPR
夫婦家族の隣にその親夫婦が住めるような補助制度の検討
その他(活動提案内容がイメージできるような、イラストやポンチ絵、写真、図表、先行事例など
を適宜貼り付ける。
)
顔見知り
地域
元気な高齢者が
声かけを意識
子ども一人一人が
声かけを意識
1あいさつ運動
参加
2 何でも交流会
in 公共施設
顔
見
知
り
参加
知
り
合
い
お茶菓子持参で
おしゃべり、ペチ
ャクチャ
トランプ・将棋・オセ
ロ・おはじき・お手玉・
人生ゲーム・あやとり
etc で交流&お話
発
展
参加
3月次・年次の行事を開催
知
り
合
い
知
り
合
い
39
参加
大テーマ: みんながいきいきやすらげる居場所をつくろう!!
活動提案タイトル(中テーマ)
:地域のみんなの居場所となる、使いやすくて親しみやすい(ホッと
できる)サロン運営
素案執筆分担者:加藤久子・毛利登代子
背景・ねらい <背景>
・近所つきあいが希薄化していて地域力が低下している。
・子どもたちを取り巻く環境が変化し犯罪(誘拐・殺人など)が増加している。
活動の内容
<ねらい>
・気軽に集い合える、縁側的な居場所を作り、日常的に声を掛け合えるような関係
の中で住民の連帯感を育てる。
◎地域の身近な場所でサロン運営
〔サロンの場所〕
・古い民家(空き家など)
・老人憩いの家
・公民館やコミュニティセンター
・集会所
・商店街の空き店舗
など
〔サロンはどんなところになるといいか〕
・高齢者など地域の大人が中心となり、子どもたちの見守りができる環境(場)を
つくる。
・気軽におしゃべりしたり自分の得意なことを教えあえる場所になる。
・地域住民のコミュニケーションの拠点となれる場所。
・高齢者・子ども・若いママなど世代を超えたふれあいの場。
・元気な高齢者が余暇を生かし趣味の分野を教えあったり子どもたちにも知恵や長
年築いてきた技術の伝承をしたりする。子どもたちから元気のパワーをもらった
り生きがいを見つけたりできる。
・若い人たちも高齢者から知恵や技術経験の伝承を受けたり困りごとを解決したり
していく。
〔具体的な活動内容〕
・会食会(定期的な会食会、花見会、月見会など)
・茶話会
・100 円コーヒーショップ
・昔の遊びごっこ会
・リサイクルの日(不用品交換日)
・おもちゃ病院
・趣味の会
など
※地域の状況にあったサロン運営ができるといい。
40
展開の方法
【短期的に取り組むこと】
○サロン会場探し
○サロン運営者探し
○サロン参加者ニーズの把握
【中・長期的に取り組むこと】
○継続性のあるサロン運営を考える。
○みんなが来たくなるサロン作りに取り組む。
(常時、内容についての検討
をする。必要に応じて、内容を変更していく)
行政の役割
似たような事業を展開している部署間での事業のすり合わせ
↓
似たような事業
松竹梅の会(保健センター事業)
、ねんりん倶楽部(保健センター事業)
、ふれあ
い会食(社協事業)ほか
その他(活動提案内容がイメージできるような、イラストやポンチ絵、写真、図表、先行事例など
を適宜貼り付ける。
)
41
大テーマ: みんながいきいきやすらぐ居場所をつくろう!!
活動提案タイトル(中テーマ)
:気軽に何でも相談でき、心をはぐくむ『タウンセラー』
素案執筆分担者:小菅もと子
背景・ねらい ・わがまち豊明市は少子高齢化が大きな問題であり核家族化した家庭では困り事や
悩み事を気楽に相談出来る人や場所が少ないのが現状である。
・育児、教育、介護、障害などの身近な生活の中の悩み事をかかえこまずに何でも
気軽に話せる事が求められている。
・そこで行政窓口、医療、福祉と NPO はじめ民間の団体とも手を組んで、地域の中
の住民一人一人が互いに心まで支え合うことをめざす。ひいては、世代間交流や
心のバリアフリー化にもつながる。
活動の内容
◎元気なおとしよりの力を生かす。
(知恵袋カウンセラー)
・おじいちゃん、おばあちゃんの知恵袋
・出産、子育て、しつけ、料理、家事、行事、しきたり等
◎経験者の力を生かす。
(経験カウンセラー)
・介護経験者、看護経験者、看取り経験者は身近な介護カウンセラー、死のカウ
ンセラーというピュアカウンセリングが出来る。
・更年期の悩み、仕事の悩み、退職者の悩み、結婚や夫婦間の悩みなども気軽に
人生の先輩として話し相手になれる。
◎声かけ運動も一つの活動である。
◎様々な分野の活動団体をネットワーク化
・専門的なアドバイスなどが必要な時はつなげる事も必要である。行政ともつな
がっている事はもちろん必要である。
◎『誰でもタウンセラー』
・地域の住民一人一人がカウンセラーになる事が出来、互いに支え合う『誰でも
タウンセラー』になり、まち全体が『タウンセラー』化をめざした活動をする。
・活動の拠点は地域みんなの居場所となるサロンはもちろんの事、サロンを離れ、
地域の中で一人一人が声をかけ合い助け合う活動をする。
展開の方法
【短期的に取り組むこと】
○小学校に一つをメドにしたサロンづくり。
○市民の意識を高めるために講座を開く。と同時に活動をイメージ化したパ
ンフレットなどを作成し市民の理解を得る。そして居場所のサロンの名前
の公募や助け合う『誰でもカウンセラー』イメージキャラクター公募をし
て啓蒙活動に取り組む。
【中・長期的に取り組むこと】
○活動団体、NPO などに働きかけ参加協力してもらう。
○声かけ運動のよびかけなど。
42
行政の役割
様々な活動のネットワーク化において市民と協働で行政の支援が必要
市民講座の開催、啓蒙活動
その他(活動提案内容がイメージできるような、イラストやポンチ絵、写真、図表、先行事例など
を適宜貼り付ける。
)
まち全体が『タウンセラー』
43
大テーマ: 人と情報と地域を輪でつなごう!!
活動提案タイトル(中テーマ)
:地域の特性や活かした活動団体の再編成と支援
&
様々な活動をネットワークするコーディネート制度
素案執筆分担者:太田博文・川本かおり
背景・ねらい
・市民の中には色々な取り組みをしたいと考えている方も多いと予測される。
・市内も高齢化が進み定年後のおとしよりも増えてくると思われる。
・定年後の方は何らかの技術を持っている方も多く(県内はトヨタ自動車があ
り製造業従事経験者の方も多いと推測)
、活躍する場があれば経験を生かして
くれると思う。
・また少子化も進むと予測されるため子育て支援もますます重要になる事であ
ろう?
・少しでも人口増加に繋げるためにも子育てをしやすいまち豊明をめざす必要
がある。
・現在ボランティアセンターにおいてボランティアグループの育成・援助、各
種ボランティア養成講座の開催等は行われていると思うが何があるのか広く
市民には知られていないのが現状である。
▼
よってもっと広報活動が必要となる。また、今後活動団体を増やすためにも
人材の発掘、リーダー養成、支援制度の見直しも必要かと思われる。
・市民が必要だと思われる養成講座の開催、何かやろうとした際のリーダーの
派遣、紹介は重要だと思われる。
▼
よって市民の声が届く窓口、要望が聞いてもらえるところが必要だと思う。
(市民協働課、社会福祉協議会がそれに当たるかも?)また、現在活動され
ている団体等がより良い活動をするためにも相互間で情報を交換できる場も
必要だと思う。
例として身体障害者連合会からも障害者のサポートをするボランティア、
ガイド、ケアマネージャー(相談員)の育成・確保、障害者支援センタ
ーのような障害者とボランティアを繋ぐ窓口の整備、時間の制限等がな
く人と人との付き合いが出来るような関係が作れる場所の要望が出てい
る。
・また今後さまざまな活動に繋がっていくためにも社会福祉協議会が行ってい
る中学・高校生を対象としたボランティアスクール、ボランティア体験学習
の開催も、もっと市民に広まっていく必要もあると思われる。
・身体障害者連合会からも障害者がいることが当たり前になるような社会の形
成という声が上がっている。
・現在市内各学校で様々な地域交流は行われつつあると思うが成功した事例は
全学校に広めていくことが重要である。
▼
44
そのような社会を育むための教育は必要と思われる。学校ボランティアの普
及ももっと広めて活動できる場を提供する必要がある。
●以上のようなことを踏まえてまとめると各々の活動を連携させ、より良い活
動が出来るよう情報交換、支援を行っていく必要がある。
●新たな団体が出来る場合、もしくは市民の要望があれば立ち上げるお手伝い
も必要である。
活動の内容
◎各養成講座・公開講座等の開催
現在社会福祉協議会、ボランティアセンターが行っているものに加えて各活
動の仕掛け人になるようなリーダー養成を増やす。
これにより現在活動を起こそうかどうか迷っている人材の発掘、起業を促す。
また各講座等の広報、どのようなものが必要かも市民参加で見直し・検討を
する。
ビジネス手法を取り入れた講座を開き起業を促す方法も良い。
子育て中の方でも参加できるように配慮し親子で参加できるものも行う。
市民の意識改革になるようなことを行い、生きがいに繋がることも重要。
コンサルタント会社にお願いしても良いかも?
◎現在活動している団体の横の繋がりの強化
介護、子育て等活動の内容別に連絡会を組織し各団体に加盟してもらい情報
交換、広報活動等に利用してもらう。
既存の会があれば広く市民に知ってもらい今後活動を始める際は加盟してく
れるように促す。
お互いに活動内容を確認しあい、協力できる所は協働することで全体を良く
していく効果を期待できる。
また、イベントを共同開催するなどして、共通の目標を実現することで、楽
しみながら連携を深めることができる。
◎支援ガイドマップの作成
今後市内で活動を始めようとしている人たち向けにどのような制度、支援が
得られるか書いたガイドマップを作成して配布する。
市民活動の増加、活性化を促す目的。
◎心のバリアフリー教育の充実
現在行われている車椅子の体験などの機会を増やす。
身体障害者との交流、介護体験等の機会を設け差別のない社会の形成に努め
る。
心のバリアフリーを育むことにより次世代の人材を育てる。
出来ることなら子供達だけでなく親子で受けられるようなものを企画し市民
全体の意識を高めていく。
45
展開の方法
【短期的に取り組むこと】
○インターネット上のサイトの立ち上げ(ネット上の拠点)
○既存の団体をまとめる組織作り(各種団体活動の拠点)
○広報活動の強化
【中・長期的に取り組むこと】
○各地域に小拠点づくり
○次世代を担う人づくり
○活動リーダー養成
○市民意識を高めるための協働広報活動
○情報誌等に協力してくれる団体、商店の発掘
行政の役割
市民活動に対する支援制度の見直し
その他(活動提案内容がイメージできるような、イラストやポンチ絵、写真、図表、先行事例など
を適宜貼り付ける。
)
行政拠点
市民協働課
社会福祉協
議会
総合拠点
情報・問題の
共有
協働事業
ネット拠点
市民拠点
行政サイト
市民サイト
小拠点
活動団体
協力企業
46
大テーマ: 人と情報と地域を輪でつなごう!!
活動提案タイトル(中テーマ)
:みんなの活動をつなぐ市民情報サイトの充実
素案執筆分担者:太田博文・川本かおり
背景・ねらい
・現在、市内各地域において様々な活動をされている団体、組織、企業はある
と思うのだが市民にとって実態が把握しにくい現状がある。
・市内でも、様々な活動が活発な地域とそうでない地域があり、地域間で格差
が生じているが、活動についての情報の共有を全市的に行う必要がある。
・行政(市)
、社会福祉協議会、ボランティアセンター等各組織では情報を持っ
ていると思われるが、各々がリンクしておらず、何か情報が欲しいと思った
市民では情報を探すだけでも一苦労することとなる。
・インターネットを利用できない方は市役所等に出向くしかなく時間的制約も
受ける。
・電話での問い合わせも可能だが何課の担当か分からないこともある。
・また、情報が発信される一方で、市民が気軽に行政に対して提言したり、困
っていることを相談できるような体制が十分ではない。
▼
したがって情報が欲しい方が早く簡単に手に入れられるような仕組みが必要
となっている。
●以上のようなことを踏まえてまとめると各々の活動を連携させ、より良い活
動が出来るよう情報交換、支援を行っていく必要がある。
●またその活動に対しての情報が広く市民に広がるような広報活動の充実、市
民が欲しい情報が確実に入手できることも大切である。
活動の内容
◎情報の拠点作り
インターネットを活用して24時間何時でも情報が得られるようにサイトの
立ち上げ。
その際窓口を一つとして質問を書きこめるような場所が望ましい。これによ
り市民は自分の都合の良い時間にアクセスし情報(回答)を得ることが出来
る。
各ボランティア、社会福祉協議会、NPO団体等とリンクさせ検索しやすい
ようにする。
市民協働課サイトを立ち上げて頂き利用できれば良いかと思う。
現在行われている市役所サイトの電子会議室を発展させて市民の声を聞いて
も良いかも?
▼
その後の拠点として市民側の小拠点(例として小学校区単位)を作り、広報
活動、市民の要望を聞く等を行う。
リーダー養成が上手くいけば市民主導で任せれば良いかと思う。
◎各種団体への調査の実施
47
現在、各機関に登録されているボランティア、NPO 団体を調べ各団体にアンケ
ート調査などを行なう。
それをもとに一覧表を作成し、年度始めの広報などに折り込み市民への普及
を図ったり、公共施設に置いたりする。また、HP などで各団体の紹介をする。
各団体も横のつながりができるよう年 1∼2 回の交流会など
◎瓦版( 情報誌)の作成、配布
活動団体等の瓦版(情報誌)を作成し市内の商店等に置いてもらいネットを
利用していない人への情報提供を担う。
可能であれば小拠点単位でまとめそれらを集めて一冊の情報誌を作り配布す
れば市内の細かい所まで分かると思う。
一番協働ということになる作業だと思う。
◎市民の声の収集
各公共施設などに意見箱や意見ノートを設置したり、HP に「市民伝言版」み
たいなのを開設したりして、誰でも気軽に書き込みできるようにする。
展開の方法
【短期的に取り組むこと】
○インターネット上のサイトの立ち上げ(ネット上の拠点)
○既存の団体をまとめる組織づくり(各種団体活動の拠点)
○広報活動の強化
○アンケート調査
【中・長期的に取り組むこと】
○市民意識を高めるための協働広報活動
○情報誌等に協力してくれる団体、商店の発掘
行政の役割
市民協働課サイトの立ち上げ
市民活動に対する支援制度の見直し
市民の声を聞く窓口の一本化
意見箱の設置
48
大テーマ: 元気なお年よりの活躍に期待
活動提案タイトル(中テーマ)
:地域活動へのソフトランディング「生きがい教室」の開講
素案執筆分担者:まちづくり会議 第3部会 河内邦康
背景・ねらい
・核家族や少子高齢化と人口減少に伴うまちづくりとして「生きがいと地域福祉」
を考える時、地域活動者への積極的な転換育成システムの構築が必要である。
◆ 近い将来に、都市財源の減少と経費増大が問題となってくる。
◆ 高齢者の生きがいのために、地域福祉活動へ参画する事が大切である。
◆ 世代間の交流のために、高齢者の知識と経験を地域へ還元する事が大切であ
る。
49
活動の内容
1.生きがい教室の開講
豊明市内在住の定年対象者に「定年後の生きがいについて」のセミナーを開催
しセカンドライフへの心構えや地域で活躍の出来る場所を紹介する。
◆ 定年1年前教室(事前準備)
◆ 定年対象者教室(定年時)
◆ 市内事業所出前教室(出前希望)
2.生きがい教室の運営
運営は、市民のボランティア活動として市民協働課との連携で公共施設や設備
などを利用して定期間開講する。
講師やスタッフは、スタート時点は、企業や地域でのセミナー経験者や現在活
動のボランティアメンバーなどが行う。
(定着以降は、地域活動メニューとして受講者中での市民が担当する)
3.教育内容ポイント
◆ 壮年期(定年1年前)
:将来のために生きがい追求と地域活動の認識機会
◆ 高齢前期:健康を維持し培った知識や技術を地域に還元する動機と機会
4. 「生きがい教室」受講後の体制
(1)地域活動への紹介
生きがい教室の受講者は、個人の希望と地域活動のメニューを参考にして、こ
れから活躍出来る場所を紹介する。
(2)受講者や現活動者のための拠点を新設する。仮称「生きがいサロン」
「生きがいサロン」では、受講者の未活動者や現活動者のためのセミナーや、
お互いの活動での話題などをテーマに気軽な親睦をはかる場所とする。
サロンの利用は、全市民が対象である。
(3)受講生の「私の活動メニュー」を、シルバー人材センターに登録する。
私の活動メニューとは、受講後に受講者が希望する地域活動メニュー。
50
展開の方法
【短期的に取り組むこと】
1. 提案「生きがい教室」開講について理解を得る。
2. 教室の開講を下記の手順案でスタートする。
<手順案> 実施期間:計画年度内
1. 生きがい教室の開講と準備
開講のための活動者を募集する。
生きがい教室のカリキュラムやテキストなど作成する。
開講のための具体的なハード準備をプランする。
対象者に開講と入校の案内を行う。
2. 「地域活動メニュー」の作成する。
3. 「私の活動メニュー」の登録準備を行う。
4. 実施後、支援部門などに報告、本格的な次年度の準備を行う。
【中・長期的に取り組むこと】
1. 本格的な運営のため、豊明市の活動として手続をスタートする。
2. 関連する部門団体との連携をシステム化する。
3. 運営形態の整備と活動人材を募集する。
行政の役割
この取り組み「活動提案」を理解して頂き、開講運営のための各種の支援と協力を
戴きたい。
(1) 素案に対して行政関連の団体との連携などアドバイスを戴きたい。
(2) 開講においては、公共施設や備品などの利用に便宜を図って戴きたい。
(3) ボランティア人材の確保に協力を頂きたい。
(4) 広報活動など便宜を図って戴きたい。
(5) 教室運営の経費について予算化をお願いしたい。ほか
その他(活動提案内容がイメージできるような、イラストやポンチ絵、写真、図表、先行事例など
を適宜貼り付ける。
)
豊明市の人口推移(ライフステージ分類)
豊明市役所企画政策課提供データ
(2005年以降は推計値)
第3部会にてステージ分類(Kuni)
人口(人)
70000
60000
50000
40000
30000
20000
10000
0
1990
2000
2010
2020
2030
2040
2050
年度(5年間隔)
0∼ 4歳
5∼ 9歳
10∼19歳
20∼39歳
40∼64歳
65∼74歳
75歳∼
乳幼児期 児童期 思春期 青年期 壮年期 高齢前期 高
51
元気なお年よりの活躍に期待
「生きがい教室」運営システムのイメージ図
豊明市「生きがい教室」
仮称「地域活動へのハローワーク」
「生きがい教室」
講師養成
企業内自前
「定年セミナー」
企業出前
「生きがい教室」
「生きがい教室」
運営チーム
豊明市セミナー
「生きがい教室」
豊明市市民協働課
教室運営での支援援助
公共施設備品の利用
広報活動など
「生きがい教室」
活動紹介
受講生
地域活動の紹介
登録
私の活動メニュ
人材バンク
地域活動メニュー
第二の職業分野
現役の延長
新規の職業
ボランティア分野
広域ボランティア
地域ボランティア
各種NPO活動分野
地域活動紹介
仮称
「生きがいサロン」
生きがいセミナー
生きがい学習
上記の地域活動と併用
健康・趣味分野
スポーツ・文化など
生きがい旅行
イメージ図内のイラストは、Webより活用
52
開催日
内
容
準備会
8月21日(土)
まちづくり連続講座(第5回の振り返り)
市民まちづくり会議プログラムの概略について
第1回
9月 11 日(土)
豊明市のいい点・悪い点を探す
各分野における課題を整理する
第2回
10 月 2日(土)
課題に対する活動・取り組みアイデアのメニューを出し
合う
活動・取り組みアイデアを具体化するためにもっと調べ
ることを整理する
第3回
10 月 30 日(土)
それぞれが情報を持ち寄って提案を具体化するための
準備をする
第4回
11 月 13 日(土)
提案プランの構成の検討と各テーマの執筆担当者を決
める
提案の具体化のための意見交換をする
第5回
11 月 27 日(土)
提案プランをとりまとめる
全体会での各部会の提案概要を発表し合う
市民まちづくり会議に先立って、協働のまちづくり等について共に学ぶために、計5回
にわたって「まちづくり連続講座」を開催しました。
また、5回にわたる正規の市民まちづくり会議以外に、各部会単位でオプション会議を
開催しました。
第1部会「潤いあるまちの生活空間」
第2部会「安全・安心のまち」
第3部会「生きがいと地域福祉」
第1回オプション会議
10月23日(金)
第2回オプション会議
12月17日(金)
第3回オプション会議
1月22日(土)
第1回オプション会議
10月12日(火)
第2回オプション会議
12月14日(火)
第3回オプション会議
12月27日(月)
第4回オプション会議
1月25日(火)
第1回オプション会議
10月20日(水)
第2回オプション会議
11月11日(木)
第3回オプション会議
12月16日(木)
第4回オプション会議
1月13日(木)
第5回オプション会議
1月27日(木)
53
(50 音順、敬称略)
第1部会
名前
住所・所属
相羽司朗
沓掛町荒井
相羽英勝
新田町錦
青木佐介
栄町上姥子
飯野優
阿野町黒部
伊藤和恵
栄町内山
中島昭二
三崎町社
似内信彦
新田町錦
東一成
沓掛町小廻間
村瀬徹
阿野町大高道
安井恒雄
栄町南舘
青山康徳
プロジェクト職員
安藤裕子
プロジェクト職員
水野美樹
オブザーバ職員(環境課)
成田敏和
オブザーバ職員(都市計画課)
成田泰彦
オブザーバ職員(都市計画課)
54
第2部会
名前
有本八十冶
鵜飼司郎
太田稔
住所・所属
沓掛町提灯山
栄町大根
名古屋市昭和区
苅谷美春
西川町長田
中島啓之
間米町敷田
松野信彦
阿野町北上ノ山
小田典夫
阿野町違井
上村元郎
栄町南舘
太田福男
前後町仙人塚
西山紳
自主参加職員
浦倫彰
自主参加職員
狩野裕子
プロジェクト職員
杉野愛
プロジェクト職員
佐藤政光
オブザーバ職員(防災安全課)
那須広和
オブザーバ職員(防災安全課)
55
第3部会
名前
浅野泰明
稲垣浩
川本かおり
住所・所属
阿野町西ノ海戸
三崎町丸の内
大久伝町中
太田博文
前後町三ツ谷
河内邦康
阿野町黒部
小菅もと子
三崎町ゆたか台
毛利登代子
新田町吉池
加藤久子
阿野町林ノ内
加藤克布子
自主参加職員
三岡愛
プロジェクト職員
波木裕子
プロジェクト職員
神谷巳代志
オブザーバ職員(市民協働課)
兼子公司
オブザーバ職員(社会福祉課)
吉井徹也
オブザーバ職員(高齢者福祉課)
野村芳明
オブザーバ職員(児童福祉課)
原田一也
オブザーバ職員(児童福祉課)
岡田恵子
オブザーバ職員(健康課)
望月典子
オブザーバ職員(健康課)
酒井秋光
オブザーバ職員(学校教育課)
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