2006.11.11 第7 回学習 会講義 資料 KA ZU 「パブ リッ クスピー チ ∼セルフア ピー ルスキ ル∼」 「 このス キルが あれば 、きっ と素晴 らしい スピー チがで きます !」 皆 さん自 身をア ピール するた めの「 スピー チの技 (スキ ル )」を 紹介し ます ! 1 . パブ リ ック スピ ー チの原 理 ・パ ブリッ クスピ ーチ (人前 で話す こと) の能 力は、 大人で あれ 、子ど もであ れ、こ れか らの 時代 に は欠 かせ ない 。パ ブリ ック スピ ーチ の一 般原 理は 次の 四つ であ る。 (1)聴き 手と対 話して いるつ もりで 話すこ と (2)人の 心を動 かす( 説得す る)つ もりで 語るこ と (3)自己 開示の 勇気を 秘めて 臨むこ と(他 人事の 話では 人は動 かせな い) (4)聴き 手の知 ってい る言葉 で語る こと *上 記の 一般 原理 を生 かし た話 し方 を する ため に、原 稿で はな く 、「ス ピー チプラ ン」 が ある とよい 。 2 . パブ リ ック スピ ー チの種 類 ・す べての スピー チは人 の心を 動かす ための もの。 ただし 、次の 4種類 がある 。 (1)説得 的スピ ーチ; 選挙演 説 (2)説明 的スピ ーチ; 料理学 校の先 生 (3)情報 提供的 スピー チ;駅 の構内 放送 (4)娯楽 的スピ ーチ; 漫才 3 . スピ ー チプ ラ ンの 作り 方 ・ス ピーチ プラン とは 、話の 流れや 内容が ちぐ はぐに ならな いよ うに自 分をガ イドす るた めの メモの こと。 中に は、題 目、要 旨、話 の柱 、柱を 支える 資料 (調査 結果、 人の意 見、 自分 の体 験な ど )、結 論、 導入 の仕 方な どを 各一 行程 度書 いて おく 。本 の目 次のよ うな も ので ある。 (1)トピ ック( テーマ )の選 定 ・人 の心を 動かす には、 次の4 条件の いずれ かを満 たすト ピック を選ぶ とよい 。 ①自 分がよ く知っ ている もの ②自 分に興 味のあ るもの ③聴 衆にも 興味の あるも の ④聴 衆の役 に立つ もの;「 役に立 つ 」と は 、(ア)新しい 考え方 を作る 刺激や 見本に なる 、(イ) 新し い行動 を起こ す刺 激や見 本にな る、(ウ)あ る感情 が刺激 されて 生への 意欲が 出てく る (2)要旨 の設定 ・要 旨と は 、「自 分は 何を いい たい のか 」と いう こと 。そ の要 旨を ワン セン テンス で表 現 する 。ワン センテ ンスで いえな いとい うこと は、要 旨の絞 り方が 足りな い。 例;「 電子メ ールは とても 便利で 、これ からの 時代に 必要で ある」 - 1 - (3)筋立 ての設 定 ・要 旨を伝 える手 順を 設定す ること が必要 。3 分スピ ーチな ら、 柱は3 本くら いが適 当。 例;「 便利な ところ 」、「不 便なと ころ 」、「 便利な ことが 断然多 いので お薦め 」 (4)資料 の追加 ・一 つ一つ の筋( 柱)に 資料を 加えて いく( 肉付け をして いく )。 例;「 あ る学 校に 勤め てい たと き、 引き こも りの 子ど もが 担任 と唯 一、 メー ルだけ でつ な がり 、元気 を少し ずつ回 復して いった 事例」 ・肉 付けは 、個人 体験 、他人 の体験 報告、 統計 資料、 権威者 の意 見、た とえ話 など、 バラ エテ ィに富 む方が 聴衆が 飽きな い。 ・留 意点 は 、「資料 を多 くし すぎ ない こと 」、「 筋を 指示 するも の、 しな いも のの 両方を 用 意す ること (対照 的なも のを用 意する と、争 点がは っきり しやす い )」 (5)結論 の設定 ・結 論は目 的地。 要旨は 一般的 だが、 結論は 具体的 。 例;「 一 度覚 える と手 軽。 相手 の時 間も とら ず、 自分 の時 間も それ ほど とら れない 。全 国 の知 り合い の人と の情 報交換 にも大 きな威 力を 発揮す る。是 非、 みなさ んも使 ってみ てく ださ い」 4 . パブ リ ック スピ ー チの導 入法 (1)質疑 応答か らの導 入;「 こ のテー マに関 心のあ る人は 手を挙 げてく ださい 」 (2)個人 的体験 からの 導入 ;「 私 は…… 」 (3)聴衆 に対す る印象 を語る ことか ら;「 皆 さんは ……」 (4)聴衆 が 意識 し てい な いエ ク ササ イズ の 導入 か ら;「 全 員起 立 して 、 前後 左右 の 人と 握 手 をし て自 己 紹介 し てく だ さい 」(「 エ ンカ ウ ンタ ー 」の 元祖 、 國分 康 孝先 生の 講 演は 、 必ず このエ クササ イズか らスタ ートし ます 。) 例; 実際 にメ ール を見 せて 、「 皆さ んは 、こ れを 知っ てい ます か」 とい う問 いかけ から 入 る。 *下 手な導 入 ・「 私 は話が 下手で すので 」等、 自分の 商品に ケチを つける 導入は よくな い。 5 . パブ リ ック スピ ー チの留 意点 ・暗 記しな い程度 に練習 する。 立て板 に水の ような スピー チは情 感がこ もらな い。 ・会 話風に インフ ォー マルな 話し方 を用い るこ と。対 話の雰 囲気 のある 方が心 が伝わ りや すい 。 ・全 員に 聞こ える 声で 話す 。マ イク を 使う とき には 、「後 ろの 人、 聞こ えま すか? 」と 尋 ねる とよい 。 ・定 刻(与 えられ た時間 通り) に終え ること 。 ☆☆ ☆ 演 習「3 分間 スピ ー チ」 ☆☆☆ ①4人 組を作 る。 ②各自 、スピ ーチプ ランを 作成す る 。(1 5分) ③交互 に3分 間スピ ーチを 行う。 スピー チ後、 評価表 に記入 (25 分)す る。 ④お互 いに「 気づい たこと 、感じ たこと 」を語 り合う 。(10 分) <引 用文献 > ・「 心 を伝え る技術 」、國分 康孝、 2001、 PHP研究所 - 2 -
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