グローバル・イノベーション人材育成連携プログラム SFCコースガイドライン KEIO EDGE Global Innovator Program SFC course Guidelines グローバル・イノベーション人材育成連携プログラムについて 政策・メディア研究科は、システムデザイン・マネジメント研究科、理工学研究科と連携し、 文部科学省グローバルアントレプレナー育成促進事業の支援を受け、グローバル・イノベー ション人材育成連携プログラムを開設します。 このコースは、デザイン思考によるイノベーション能力と国際的視野のあるアントレプレナ ーシップ意識を持つ人材を育成するもので、実践的なプロジェクトワークを通じた問題発 見・問題解決の学習プログラムを積極的に提供します。 SDMコースとSFCコースの 2 種類があり、それぞれのコースでプログラムの進め方や履 修要件、選抜方式等が異なります。年2回の集中ワークショップとプロジェクト成果発表に ついては両コース共同で開催します。この共通の集中ワークショップは在学塾生以外にも開 放され、教育は基本的に英語で実施されます。 「国際プロジェクトワーク」によるSFCコース SFCコースは概念図のようにコース生が主体となった「国際プロジェクトワーク」を中心 に進められます。国際プロジェクトワークとは具体的な実践フィールドとして原則的に海外 を対象とし、現実の社会に対して実現可能なプロトタイプとして総合的な観点からデザイン し提案する PBL(Project Based Learning)教育です。デザインの対象はプロダクツだけでなく、 システム、ビジネス、制度など多様なものを対象とし、できる限り現実の社会の問題をとら えた実現性の高いものをコース生からの計画提案をもとに設定します。 コース生は集中ワークショップで学んだデザイン思考や、コース誘導科目で学ぶことのでき る先端的なイノベーション関連技術やアントレプレナービジネス知識などを活用して自らデ ザインした提案について、海外のプロジェクト連携先の協力をもとに検証し、最終的にその 成果を外部に開かれたオープン成果発表会で評価してもらうことが修了の基本条件となりま す。プロジェクト提案書に基づいてコース生に選抜されると、そのプロジェクトの展開のた めの様々な支援を受ける事ができます。 1 国内・海外連携協力先とのプロジェクト展開 各プロジェクトは国内と海外にそれぞれ連携協力先を持つ事が原則となります。連携協力先 は企業や NPO、学術機関や政府機関など様々なものを想定していますが、国内連携先は、主に 国内の優れた技術シーズやノウハウなどを海外に展開するための機会を求めたプロジェクト への参加を前提にしています。その一方で海外連携協力先は提案内容を受け止め、検証のた めのフィールドワークを支援する事を前提にしています。それぞれの連携協力先には、コー ス生に直接様々なアドバイスをするとともに、プロジェクトの実現性を支援するプロジェク ト・コーディネータを選任し SFC から依頼することができます。連携協力先やその候補を本 プログラムの総合的な交流の機会であるグローバル・イノベーション・フォーラムへ参加を 促し、将来的にこうした連携先のネットワークを拡大して、本コースの財政的な持続性のた めのコンソーシアムを形成する事も目指しています。 2 SFCコース生になるためには 本プログラムのSFCコースは大学院政策・メディア研究科の在学生だけでなく、慶應義塾 大学に所属する学部生および大学院生のすべてに開かれています。 また既に大学を卒業し た社会人であっても、プロジェクト指導教員の推薦があった場合には、コース生への選抜を 受けて、科目を履修する学生になる事が可能です。 コース生への選抜は既にコース共通の「集中ワークショップ」を受講済みの者を対象にしま す(26年度の先行コース生、27年度春・秋コース生をのぞく)。選抜方式は「プロジェ クト計画書」に基づく書類審査方式です。「プロジェクト計画書」にはコース生として取り 組む国際プロジェクトワークについて、できるだけ具体的な計画とともに、そのプロジェク トに協力してくれる連携協力先の見込みやこれまでの関連活動実績なども求められ、その社 会的な意義や、研究的な意義だけでなくプロジェクトの実現性を評価されます。したがって、 プロジェクトの主任指導教員になってもらうための SFC 教員を中心にして、外部のアドバイ ザーなどからもアドバイスや、連携先の紹介などを事前に受けてプロジェクト準備をある程 度進め、海外フィールドワークを含めた実践的検証段階(修士課程の場合であれば修了半学 期前程度)に達した時点での応募が望ましい時期と考えられます。またコース誘導科目の履 修によるプロジェクト準備も書類審査の評価対象になります。選抜はSFCグローバル・イ ノベーション人材育成連携コース運営委員会で行います。 春学期(予定) 募集期間 3/15 〜3/31 審査期間 4/1 〜4/6 秋学期(予定) 募集期間 8/17 〜9/1 審査期間 9/2 〜9/17 申請書類 グローバル・イノベーション人材育成連携プログラム SFC コース プロジェクト計画書(所定書式) 募集人数 各学期 約15名 SFCコース修了要件 SFCコースを修了するためには、以下の4つの条件を満たさなくてはなりません。 集中ワークショップの受講 コース選抜の前に年2回のグローバル・イノベーション・フォーラム時に開催される 集中ワークショップのいずれかを受講して受講認定を受ける必要があります。集中ワ ークショップ受講からコース選抜までの期間が開いても問題はありません。 3 海外フィールドワークの実施 プロジェクトの一環として、2〜4週間の海外フィールドワークを実施し、デザイン 提案の実現性についての検討を行う事が求められます。 大学院プロジェクト科目(2科目4単位以上)の履修 プロジェクトの主任指導教員が担当する大学院プロジェクト科目をコース在籍期間中 履修し、単位を取得する必要があります。(学部生を除く) 最終成果発表会の合格 年2回のグローバル・イノベーション・フォーラムで開催される最終成果発表会でプ ロジェクトワークについて発表し、内容について審査員から合格認定をもらう必要が あります。 修了した場合は、サティフィケート*が授与されます。ただし学部生が修了してもサティフィケ ートは授与されません。 *サティフィケート(修了証):EDGE プログラム SFC コース修了要件を満たすことによ り、政策・メディア研究科委員長名で EDGE プログラム SFC コース修了の「サティフィケ ート(修了証)」が授与されます。これにより、EDGE プログラム SFC コース修了者の専 門性をより明瞭に証明することができます。 SFCコース生へのプロジェクト活動支援内容 コース生として選抜されると、原則としてプロジェクト計画書の申請に基づいた活動の支援 を受ける事ができます。活動支援の概要は以下の通りです プロジェクト実現に必要な活動経費等 プロジェクトに必要な機材、工具、ソフトウェア、計測器、材料などを40万円以内ま で申請する事ができます。 海外フィールドワークに必要な旅費等 コース生自身とプロジェクト・コーディネータの交通費(空港使用料等を含むエコノミーク ラスの航空運賃)や宿泊費として40万円以内まで申請する事ができます。 プロジェクト・コーディネータの任用と謝金支出 SFC から任用されるプロジェクト・コーディネータを指名し、申請する事ができます。 50万円以内(25万円×2名)まで申請する事ができます。 プロジェクト・パートナー留学生の申請 海外連携協力先が学術機関などである場合に、プロジェクトを共同で進める現地の学生 を本人の同意のもとに推薦することができます。プロジェクト・パートナー留学生とし 4 て申請が認められれば、最終成果発表時にグローバル・イノベーション・フォーラムや 集中ワークショップに参加するための旅費を申請できます。 グローバル・イノベーション人材育成連携プログラム コース誘導科目 大学院科目の中で、コース生への誘導やコース生が取り組む国際プロジェクトワークのイン キューベーションを積極的に意図した科目としてコース運営委員会が認定したものです。 コース生の選抜時にこの科目の受講履歴を斟酌します。 コース誘導科目 2016 年度 ・先端研究(EG1)(春) ・先端研究(EG2)(秋) ・環境ビジネスデザイン論(秋) ・低炭素社会設計論(春) ・低炭素社会デザイン演習 1(春) ・低炭素社会デザイン演習 2(秋) ・社会起業論(秋前半) ・ベンチャー経営論(秋) ・環境フィールドワーク(秋) ・概念構築(EG1)(秋) ・応用環境デザイン(都市環境のデザイン)(春) ・応用環境デザイン(建築とランドスケープのデザイン)(秋) *科目担当教員の申請によってコース誘導科目における外部講師招聘などの費用負担を EDGE 事 務局が行いますので、科目担当教員はコース生の育成に関する報告書を後日提出してください。 外部アドバイザー団体の活用 SFCコースではSFC教職員の他にプログラムに協力する複数の外部アドバイザー団体に 業務委託してイノベーティブなデザイン思考を養う集中ワークショップへの出講とともに、 国内や海外の連携先の紹介などでプロジェクトに関する協力を得る。コース生だけでなく、 コースに応募する準備段階から、必要に応じてこれらの外部アドバイザーのコンサルタント を受ける事ができる グローバル・イノベーション・フォーラム グローバル・イノベーション人材育成連携コースは年に 2 回、学外全ての方に公開したグロ ーバル・イノベーション・フォーラムを開催します。そのうち9月に行われる回はSDM主 催、3月に行われる回はSFC主催になります。 ここでは、コースへの参加を希望する学生を対象にした集中ワークショップを開催するだけ でなく、コース生の成果発表、プロジェクト提携協力者や外部アドバイザーなどの講演に基 5 づいたシンポジウムを実施して、本プログラムを核にしたネットワーク形成に向けた交流を 促すイベントとします。コース生選考希望の学生およびコース生は必ず参加する必要があり ます。 開催期間 1:2014 年 11 月 24 日・29 日・30 日 日吉キャンパス 2:2015 年 3 月 2 日〜5 日 日吉キャンパス 3:2016 年 3 月 4 日~7 日 湘南藤沢キャンパス デジタル・デザイン環境の利用 本プログラムのプロジェクトワークを支援するため共通基盤として、SFCコースではデジ タルネットワーク技術、デジタルファブリケーション技術、デジタルセンシング技術、デジ タル制御技術などを利用できるデザイン環境を提供します。SFCにおける主な機材はデジ タル・ファブリケーション・ファクトリーとして整備されますが、SDMも含めコース生が 利用可能なリソースはコースのウェブページにリストがあります。コース生はこれらの環境 を担当者の指導のもと優先的に利用できます。 集中ワークショップ 集中ワークショップは次の点について受講者の基本的な意識を養成します 柔軟なデザイン思考のできるマインドセット 協調的なグループを組織して協力する能力 共通基盤となる先進的なデジタル技術の可能性 コース運営組織 SFCコースの運営に関する基本方針は、グローバル・イノベーション人材育成連携プログ ラム運営委員会によって定められます。またコース生の選抜に関しても、原則としてコース 運営委員会によっておこないます。またコースを運営するために、デザイン思考促進教員、 産学連携アドバイザー教員、デジタルファブリケーションツール管理職員、会計事務担当職 員などによる運営事務局を置きます。 コース生プロジェクトおよび協力外部機関の開拓支援 SFC教員向けの支援として、コース生が取り組むことのできるプロジェクトを開拓するた めに、協力外部機関との交渉や対象フィールドワーク地域の視察等を、特任教員を含む SFC 教員が行う事を支援します。所定の書式で実施の2ヶ月前までに運営委員会に申請してくだ さい。運営委員会の承認を受けて実施可能になります。コース生の指導受け入れが決定して プロジェクト・コーディネータとして任用されている国内の協力団体なども同行できます。 6 <手続き方法:教員・学生 共通> ■プロジェクト活動費 ① 経費使用申請書を EDGE 事務局に提出 ② 申請書の審査 ③ EDGE 事務局で、申請内容(消耗品等)の商品を発注・購入または、出張手続き(下記手 続き方法参照)を行う。 ④ 申請者に商品の納品 ■海外フィールドワークの実施に伴う手続き方法: ① 経費使用申請書および、詳細なスケジュール表を EDGE 事務局に提出 ② 申請書の審査 ③ EDGE 事務局で航空券の手配、出張者へ e-ticket の送付 ④ EDGE 事務局で 国外出張旅費申請書類(公的資金用)の準備 ⑤ 国外出張旅費申請書への押印または、サイン ⑥ フィールドワーク先へ出発 ⑦ 帰国後、航空券半券(往復)および、出張報告書の提出 ※経費使用申請書および、詳細なスケジュール表は、 [email protected] までお送りください。 ※ビザ(査証)の手続きにつきましては、各自で行ってください。ビザ申請料は、立替払い 請求(請求書払いができないため)を行います。 ※ご注意ください。 原則として公的資金規則では、立替払いが認められません。 「立替えで購入したほうが安価である。 」ということだけでは立替払いを認める理由とはな りませんので、くれぐれもご自身で事前に「航空券」および「消耗品等」の立替払いをさ れないようお願い致します。 7
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