ブロードバンド接続 • • • • • • ブロードバンド接続には、 – アクセス回線 – コネクティビティサービス の両方(の契約・加入)が必要 BBIQは両方を同時に提供(垂直統合型) Yahoo!(ADSL)はNTTの電話線を使って両方を提供(垂直統合型) 多くのISPがアクセス回線料金を含んだ料金プランを提供(水平分 離型) ↓ 「ドコモ光」「ソフトバンク光」はNTTの光ファイバを使って両方 を提供(垂直統合型) – 「auひかり」もこのタイプ アクセス回線 • フレッツADSL、Bフレッツ、フレッツ光ネクス トなどのユーザー宅から収容局までの回線のこ と – 「フレッツ」はNTT地域会社が提供するアクセス 回線 – 収容局とISPのネットワークをつなぐ回線が地域IP網 • ユーザー宅は「アクセス回線」により「地域IP 網」に接続される – 接続時にISP識別子により宛先ISPを識別 FTTHの方式(p.193) • シングルスター方式←BBIQ – 局と加入者が1対1で接続 – 加入者にはメディアコンバータ(MC) • アクティブダブルスター方式←学内LAN – 1本の光ファイバを途中まで共有 – リモートターミナル(RT)で分岐 • RTは多重化装置・スイッチなど。電源必要 • パッシブダブルスター方式=PON←フレッツ – 1本の光ファイバを途中まで共有 – 光スプリッタ(電源不要)で分岐 – 加入者にはONU:局にはOLT 集合住宅の接続方式(p.193) • 建物まではFTTH • 建物内は、 – LAN • LANケーブルを配線 – VDSL・HomePNA • 電話回線を使う • ADSLより高い周波数を使って高速、安定した通信を実現 • VDSLは最大100Mbs、HomePNAは最大10Mbps – FWA • 無線を使う方式→廃れた – FTTH • 直接各世帯までの場合も FTTHとPCの接続 • 注意事項 – 引き込み工事が必要 – 光ファイバーケーブルは折れる • 光回線終端装置(MC, ONUなど)にPCまたはブ ロードバンドルータ+PCを接続 – PPPoE(=接続の設定)は直接PCを接続する時はPC で、ブロードバンドルータを介して接続する時はブ ロードバンドルータで設定する – ブロードバンドルータ機能付き光回線終端装置 (ホームゲートウェイ・HGW)もある ADSL接続サービス • 既存の電話回線を利用して高速通信を実現する 技術 – xDSLの一つ – 非対称(Asymmetric) • 下り通信と上り通信の帯域が異なる – 下り:1~50Mbps超 – 上り:512k~12Mbps超 – ADSLモデムとDSLAM(集合型ADSLモデム)が通信 – BASとの間でPPPoE • 垂直統合型サービスの場合はDHCPのこともある – 収容局までの距離に応じて速度が低下 • 実用上は4km程度まで ADSLの接続規格 • 日本では2つが利用されている – G.992.1(G.dmt):高速 – G.992.2(G.Lite):低速だが干渉少ない • 付帯規格 – Annex A:北米向け→国内でも利用 • 高速だがISDNに干渉 – Annex B:ヨーロッパ向け – Annex C:日本向け • ISDNとの干渉対策 – Annex A.exやAnnex C.xなどの拡張規格も – Quad Spectrum、eXtremeDSL MAXによりさらに 高速化 ADSL利用上の注意点 • NTT収容局までの電話回線がメタル回線である か • NTT収容局までの距離がサービス可能範囲であ るか • その他 – 電磁的ノイズの発生源が近くにない – ISDN回線を同一場所で利用していない – マンションの場合はMDFによる制限も 接続設定 • PPPoE(PPP over Ethernet)で接続する – 対BAS(ブロードバンドアクセスサーバ) • 交換局内に設置されている – IDとパスワードで認証 • ISP識別子によるISP判断も • PAP(暗号なし)またはCHAP(暗号あり) – IPアドレス・DNSサーバ等の割り当て PPPoEを設定する場所 • PC1台→PC – FTTH:MC/ONUに接続 – ADSL:ADSLモデムに接続 • 複数PC→ブロードバンドルータ – FTTH:ブロードバンドルータをMC/ONU • HGWはONU+ブロードバンドルータ – ADSL:ブロードバンドルータをADSLモデム • ルータタイプADSLモデムはADSLモデム+ブロー ドバンドルータ IP電話サービス • 2002年ソフトバンクBBが開始 • 2003年NTTが開始 • 「VoIP」により音声データをIPパケットに格 納して伝送 • 全国一律料金 • 3つの種類 – 050番号 – 一般加入電話と同じ番号 – インターネット電話 • Skype、LINE、050plus 050番号のIP電話 • IP電話であることを示す050 • 緊急通話を利用できない – 所在地とは無関係に番号が割り当てられてい るため、最寄りの警察・消防に接続できない • 一般加入電話との併用が推奨される – VoIPアダプタにより通常は050番号から発信、 両方の番号で着信、一般加入電話からの発信 は「0000」をダイアルするのが普通 一般加入電話と同じ番号のIP電話 • IP電話用の番号が割り当てられる – 050ではなく、一般加入電話と同じ体系 – FTTHによるインターネット接続サービスの付加 サービス • NTTひかり電話・BBIQ光電話・auひかり電話 • 一般加入電話からの乗り換えもできる – 番号変換機能により実現 • この普及により050番号が廃れた – インターネット電話(050plusなど)で活用が進む IP電話を接続する • これまでの電話機でIP電話(と従来の電話 回線)を使う – IP電話:VoIPアダプタをアクセス回線に接続 できるようにする • VoIPアダプタ機能内蔵の装置(HGW)もある – 従来の電話:電話機をつないだVoIPアダプタ を電話回線につなぐ • 一般加入電話と同じ番号のIP電話を使用する場合 はほぼ不要 複数PCの接続 • ブロードバンドルータでPPPoEの設定 (上流)とDHCPの設定(下流) • PPPoE – IDとパスワードを設定 – IPアドレスは自動割り当て • DHCP – IPアドレス、ゲートウェイアドレス、DNS サーバアドレスを自動割り当て • PC側は「自動的に取得する」設定 無線LAN • 無線LANアクセスポイント(親機)と無 線LANクライアント(子機)が通信 • ESSIDと暗号鍵を設定 – 親機と子機で一致させて通信 – ESSID(SSID):ネットワークを区別する • ESSIDステルス機能:ESSIDを通知しない – MACアドレスフィルタリング • 登録MACアドレスのみ接続可 – 暗号化方式=WEP, WPAなど
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