7月号 - Kamagaya .ed.jp kamagaya.ed.jp

3学年
学年通信
H25.7
7.2発行
ガラパゴス現象
ガラパゴス現象??
現象??
公園で幼稚園児が、滑り台の順番
順番を守りませんでした。それを見ていた他の
の子どもが言いました。
「○○ちゃんそんなことしちゃいけないんだよ
ちゃんそんなことしちゃいけないんだよ!だってママがいけないって言
言ってたモン!」小学
校に入学して間もない子が、信号
信号が点滅して赤に変わりそうになったとき、渡
渡ろうとした母親に子
どもが言いました。「点滅していたら
していたら渡っちゃいけないんだよ! だって先生
先生が言ってたモン!」
中学生と親の会話です。「スマホが
スマホが欲しい!そろそろ買ってよ!」「中学生
中学生には必要ない!我慢
しなさい!」「中学生だってみんな
だってみんな持ってるよ!」
小さい頃、子ども達にとって善悪
善悪の判断基準は親や先生など大人が言ったことでした
ったことでした。大人から
言われたことを素直に受け止め、
、守ろうとします。中学生ぐらいになるとその
ぐらいになるとその基準が大人から「み
んながしていることや言っていること
っていること」へと変わっていきます。「みんなやってるよ
みんなやってるよ」「そんなこ
とみんなやってないよ」ということばが
ということばが頻繁に出てきます。
学校という社会は特殊な環境です
です。一緒に生活したり活動するのは、教師を
を除くと同年代の人間
です。友達の存在がとても大きくなります
きくなります。みんながやっていることをやり、
、みんながやっていな
いことはしません。一昔前、女子高生
女子高生のほとんどがミニスカートにルーズソックスというスタイル
のほとんどがミニスカートにルーズソックスというスタイル
でした。ほとんどすべてと言っていいほど
っていいほど、みんなが同じスタイルでした。みんながしている
みんながしている服装
がかっこよい服装なのです。でも
でも、高校を卒業し、社会人になった卒業生が二中
二中に来たときのこと
です。「ミニスカートとルーズソック
ミニスカートとルーズソックスはやめたのか?」と聞くと「よくあんな
よくあんな格好ができたと不
思議に思います。今じゃ絶対に恥
恥ずかしくてできません。」と言っていました
っていました。同じ年齢、同じよ
うな考えを持った人間ばかりがいる
ばかりがいる「学校という特殊な環境」の中で生活していると
していると、みんながや
っていれば社会では通用しないようなことでも
しないようなことでも疑いもなくやってしまったり、
、社会人とは大きく異
なる考え方を正しいと思いこんでしまう
いこんでしまう場合があります。正式な服装(制服、
、スーツなど)でシャ
ツ出しや、くるぶしソックスを履
履くこともそうです。大人になってからも続ける
ける人間はいません。
なぜなら、社会人でそのような服装
服装をしている人はいないし、大人社会ではおかしな
ではおかしな服装だという
ことに気付いたからです。
携帯電話は電話としての機能だけではなく、インターネットへの
インターネットへの接続、
さて、日本で使われている携帯電話
カメラ、テレビ、音楽プレーヤーなど
プレーヤーなど多機能で通信速度も速く、高い技術が用
用いられています。し
かし、世界的にはあまり使われていません
われていません。なぜでしょう?日本の携帯電話は
は狭い日本の中で独自
の発達をしたため、世界の標準規格
標準規格とは異なる方向へ進化してしまったためです
してしまったためです。このような現象
を「ガラパゴス化現象」というのだそうです
というのだそうです。南海の孤島ガラパゴス諸島にたどり
にたどり着いた生物が何
万年もの間に独自の進化を遂げたため
げたため、大陸の生物と大きく変わってしまったことになぞらえたこ
わってしまったことになぞらえたこ
とばです。
えの人と接したり、色々な教科の勉強をして知識
知識や教養を深めるこ
中学生や高校生は、色々な考えの
とによって視野を広げていきます
げていきます。そのなかで、自分の考えや今まで正しいと
しいと考えていたことが、
社会では違って通用しないことに
に気付いていくのです。同年代の同じ考えの友達
友達とばかり一緒に生
活していると、社会とはかけ離れた
れた考えや行動を身につけた大人になってしま
になってしま
います。ガラパゴス化現象の大人
大人にならないために、同年代の友達だけではな
だけではな
く、親や先生、異なる年齢の人達の
の考えを素直に聞いたり、広く社会を見渡し
し
てみることが大切です。二中標準
二中標準、鎌ケ谷標準ではなく、世界標準を身につけ
につけ
た大人になりましょう。夏休み中
中、高校見学や説明会がたくさんあります。
あなたの服装、言葉使い、etc…
…大丈夫??
1組
我妻悟くん
二条城 廊下で
我妻悟くん
廊下で聞いた きしむ音
きしむ音 歴史を
歴史を感じる 職人の
職人の技
本間歩夢くん
本間歩夢くん 龍安寺 どこから見
どこから見ても石十四
ても石十四 心の目でしか 全ては見
ては見えぬ
牧野優大くん
牧野優大くん 雨の日の 清水から
清水から見
から見る 雲と山 千年前から
千年前から 変わらぬ景色
わらぬ景色
金井菜生子さん
金井菜生子さん 鹿せんべい 買った気配
った気配を
気配を 感じとり ぞろぞろぞろと 私に迫る
木場百々
木場百々子さん タクシーの 中でお話
でお話 おいちゃんな 京都に
京都に来たなと 感じるなまり
山崎日菜さん
山崎日菜さん 銀閣寺 草木の
草木の手入れに
手入れに おどろいて 京都の
京都の庭師に
庭師に 感心高めて
感心高めて
吉田彩乃さん
吉田彩乃さん 水面に
水面に 映しだされる 金閣は
金閣は 雨に降られて ゆれうごくかな
2組
篠﨑直輝くん
篠﨑直輝くん やさしい葉
やさしい葉 黄緑色の
黄緑色の もみじたち 清水寺を
清水寺を 装飾しけり
装飾しけり
永野天空くん
永野天空くん 若草山 高かったけれど 達成感 その日
その日の夜は 足ぱんぱん
矢野大地くん
矢野大地くん 朝はやく 人が多くて 歩けない それでも見
それでも見たい 金色の
金色の寺
岩間鈴果さん
岩間鈴果さん 能楽堂 舞台の
舞台の床が けずれてて 六百年の
六百年の歴史を
歴史を 感じる
亀山紋さん
亀山紋さん 鹿せんべい もぐもぐ食
もぐもぐ食べる かわいさに 愛犬の
愛犬の顔 思い出す
小林弥由さん
小林弥由さん 金色が
金色が 水面にうつる
水面にうつる もうひとつ すこしゆがんだ 第二の
第二の金閣
3組
太田悠紀さん
太田悠紀さん 清水の
清水の 舞台から
舞台から見
から見る 新緑の
新緑の 青さにうかぶ 東寺の
東寺の塔
4組
工藤大輔くん
工藤大輔くん 大仏の
大仏の 住まう場所
まう場所は
場所は 東大寺 昔金色 今青銅に
今青銅に
中村駿也くん
中村駿也くん 平等院 補修工事で
補修工事で 鳳凰が
鳳凰が もっと見
もっと見てくれ もっと見
もっと見たいよ
勝又彩花さん
勝又彩花さん 義政の
義政の 性格わかる
性格わかる銀閣寺
わかる銀閣寺 外見よりも
外見よりも 中身が
中身が大事
中村汐さん
中村汐さん 清水の
清水の にぎあう坂道
にぎあう坂道 のぼりきり 見下ろした
見下ろした景色
ろした景色 目に焼き付ける
吉田茉由
吉田茉由さん
茉由さん 座禅中 神を前にし 正直に
正直に 自分の
自分の気持ち
気持ち 洗たく中
たく中
5組
長谷知弥
長谷知弥くん テーブルを かこんでさわぐ おとこども それはなんだか家族
それはなんだか家族のようだ
家族のようだ
丸山一輝くん
丸山一輝くん 雨の中 日本の
日本の文化に
文化に ふれてみて 古都の
古都の生活 苦しいだろう
山田顕寛くん
山田顕寛くん 京都にて
京都にて 多々なる名所
なる名所 観光し
観光し 一番なんぞ
一番なんぞ 決めるの難
めるの難し
伊藤亜実さん
伊藤亜実さん 金閣寺 雨粒さえも
雨粒さえも 輝いて かさの上
かさの上には ダイヤモンド
西莉加さん
西莉加さん 南禅寺 急な階段 のぼったら 後ろのお寺
ろのお寺に 前絶景
古谷萌々
古谷萌々子さん 奈良公園 鹿とたくさん ふれあえて そこはまるで 夢の国のよう
6組
石﨑広之くん
石﨑広之くん
磯田珠輝くん
磯田珠輝くん
田中涼翔くん
田中涼翔くん
池田沙紀さん
池田沙紀さん
松井優果さん
松井優果さん
京都道 タクシーの窓
ふと見
タクシーの窓 ふと
見れば 町にとけこむ 灰色マック
灰色マック
奈良公園 鹿と森とが共
とが共に生き 風が吹くと 森が動き出す
二条城 歴史あふれる
歴史あふれる 回廊の
回廊の 廊下が
廊下が広い 部屋はどこかな
部屋はどこかな?
はどこかな?
奈良公園 仲良くよりそう
仲良くよりそう 鹿たちは ふと家族
ふと家族を
家族を 思い出させる
若草山 急な階段 きつすぎだ みんな先行
みんな先行き
先行き おいてかないで
7組
格和達也くん
格和達也くん
菊池陽介くん
菊池陽介くん
土井壮丈くん
土井壮丈くん
荒井七海さん
荒井七海さん
北村杏奈さん
北村杏奈さん
金閣寺 雨の中でも 人多し
人多し 寺をみるはずが 傘のけんぶつ
仁和寺の
仁和寺の 本堂から
本堂から 見えていた ひとつ大
ひとつ大きな 五重の
五重の塔
金閣寺 雨の中でも 輝いて その光景
その光景は
光景は まるで松明
まるで松明(
松明(たいまつ)
たいまつ)
赤い門 入るとそこには 赤い道 伏見稲荷の
伏見稲荷の 千本鳥居
大仏の
大仏の みなを見守
みなを見守る
見守る あの瞳
あの瞳 どれだけの歴史
どれだけの歴史を
歴史を見てきたのかな