数値解析 (第二章) 非線形方程式を 解く 非線形方程式と は 線形方程式と は 線形方程式の例 • 一次方程式 • 二元連立一次方程式 ax + b = 0 ( ax + by = c dx + ey = f • n 元連立一次方程式 a11 x1 + a12 x2 + · · · + a1n xn = b1 a x + a x + ···+ a x = b 21 1 22 2 2n n 2 ··· ··· an1 x1 + an2 x2 + · · · + ann xn = bn 数値解析 非線形方程式と は 非線形方程式と は 「 線形でない方程式」 である 非線形方程式の例を 挙げれば 1. 二次方程式 a x2 + b x + c = 0 2. 三次方程式 a x3 + b x2 + c x + d = 0 3. n 次方程式 an xn + an−1 xn−1 + · · · + a1 x + a0 = 0 4. そ の他 x3 + sin(x2 + x) = 0 exp(−x) + x3 = 0 数値解析 ··· 非線形方程式はやっ かい そ の理由は 1. (ほと んど の場合) 解を 求める 公式が存在し な い 2. 解が幾つ存在する かすら 分から な い場合が多い 例外は n 次方程式であ る (必ず n 個の解が存在する ) n 次方程式 an xn + an−1 xn−1 + · · · + a1 x + a0 = 0 は未知数が一つである が, 解は必ず n 個 存在する 。 だが, n ≥ 5 のと き は公式が 存在し な い。 公式が存在し ない場合は計算機を 用いた数値解法を が必要になる 数値解析 最も 簡単な 数値解法 二分法 (1) a<b かつ f (a) < 0, f (b) > 0 のと き , f (x) = 0 と な る 点 α は区間 (a, b) の間に 必ず存在する 。 y = f (x) a b α 数値解析 二分法 (2) 1. 微小な 数 ε > 0 と f (a) < 0, f (b) > 0 と な る 点 a < b を 選ぶ 2. 中点 c = (a + b)/2 に おいて f (c) を 計算する 3. |f (c)| ≤ ε な ら 終了し c を 解と する 。 そ う でな いな ら 4. f (c) の符号を 調べ • f (c) > 0 な ら ば b ← c (左下図) • f (c) < 0 な ら ば a ← c (右下図) と し て , 2. へ戻る こ の方法を 用いる と , 反復一回毎に , 解 α が存在する 区間の幅が半分ずつ減っ て いく → 表 2.1 a 数値解析 c b a c b 二分法 (3) 問 次のプロ グラ ム の空白 (1), (2), (3) を 埋めよ 。 た だし , f (a) < 0, f (b) > 0 と する 。 1: 2: 3: 4: 5: 6: 7: 8: 9: 10: 11: 12: 13: 14: 15: 16: 数値解析 #include <stdio.h> #include <math.h> double f(double x); main () { double a=1.0,b=2.0,c,eps=0.0001; c=(a+b)/2.0; while ( (1) ) { if (f(c)>0) ( (2) ); else ( (3) ); c=(a+b)/2.0; } printf("解は %f\n",c); } 二分法 (4) 二分法が使え ない場合 1. 関数 f (x) が不連続な 場合 (左下図) 2. 解 α の重複度が偶数の場合 (右下図) 例え ば f (x) = (x − α)2 数値解析 二分法 (5) 二分法を 使う に あ た っ て 1. 初めに , a < b かつ f (a) < 0, f (b) > 0 と な る 点を 見つけ る 逆の場合, すな わち f (a) > 0, f (b) < 0 の場合, −f を f と 置き 換え る 2. 反復停止条件は |f (c)| < ε と する (ε > 0 は小さ い数) 3. ε > 0 を あ ま り 小さ く する と 止ま ら な く な る 恐れがあ る 4. 高精度計算向き ではな い 数値解析 Newton 法 Newton 法の原理 (1) 点 x0 に おけ る y = f (x) の接線の方程式は y − f (x0 ) = f ′ (x0 ) (x − x0 ) であ る 。 こ の接線が x-軸と 交わる 点を x1 と する 。 f (x0 ) x1 = x0 − ′ f (x0 ) x1 でも 同じ こ と を する 。 すな わち , 点 (x1 , f (x1 )) に おけ る y = f (x) の接線と x-軸と の交点を 求め x2 と する 。 α y = f (x) 数値解析 x2 x1 Newton 法の原理 x0 Newton 法の原理 (2) 要する に , Newton 法と は xk+1 f (xk ) , = xk − ′ f (xk ) k = 0, 1, 2, . . . と いう 漸化式 を 用いて , 解 α の近似値 xk を 逐次更新 し て いく ア ルゴ リ ズム で ある 。 前ページの図の様な 状態では, x0 , x1 , x2 , · · · と 急速に 解 α に 近づいて いく (収 束し て いく )。 数値解析 Newton 法のプロ グ ラ ム 問 次のプロ グラ ム の空白を 埋めよ 。 1: 2: 3: 4: 5: 6: 7: 8: 9: 10: 11: 12: 13: 数値解析 #include <stdio.h> #include <math.h> double f(double x); /* f(x) */ double d(double x); /* f’(d) */ main () { double x0=2.0,x1,eps=0.0001; while (fabs(f(x0))>eps) { x1=x0-f(x0)/d(x0); ( ); } printf("解は %f\n",x0); } 二分法と Newton 法 Newton 法の方が圧倒的に 速い! k 0 1 2 3 4 5 6 7 26 x2 − 2 = 0 を 解いた 例 二分法 Newton 法 |f (c)| |f (xk )| 2.500000e-01 2.000000e+00 4.375000e-01 2.500000e-01 1.093750e-01 6.944444e-03 6.640625e-02 6.007305e-06 2.246094e-02 4.510835e-12 2.172852e-02 4.272461e-04 1.063538e-02 ··· 5.236811e-09 二分法では初期値 a = 1, b = 2, Newton 法では初期値 x0 = 2 と し た 数値解析 グ ラ フ で表す と 1e+00 |f (x)| 1e-02 1e-04 Newton 法 1e-06 二分法 1e-08 1e-10 1e-12 1e-14 1 10 k 数値解析 100 Newton 法と は 1. f (x) の他に f ′ (x) も 計算し な け ればな ら な い 2. (う ま く いけ ば ) 収束は速い 3. 初期値の与え 方が悪いと 暴走する こ と も あ る (例 2.3) 4. 暴走を 食い止める た め, 最大反復回数を 決めて おく 数値解析 暴走を 食い止める には (1) 問 以下のプロ グラ ム は最大 k_max 回ま でし か反復し な いよ う に 作ら れて いる (f (x), f ′ (x) の定義は省略)。 こ のプロ グラ ム が正確に 動く よ う に 11 行目 の空白を 埋めよ (実行例は次ページ )。 数値解析 1: 2: 3: 4: 5: 6: 7: 8: 9: 10: 11: 12: 13: 14: 15: 16: 17: 18: 19: 20: 21: 22: 23: 24: #include <stdio.h> #include <math.h> double f(double x); /* f(x) */ double d(double x); /* f’(d) */ main () { int k_max=10,k=0; double x0=1.0, x1, eps=1.e-6; printf(" %d %f\n",k,x0); while ((fabs(f(x0))>eps) && ( ) ) { x1=x0-f(x0)/d(x0); x0=x1; k=k+1; printf(" %d %f\n",k,x0); } printf("\n"); if (k==k_max) printf(" 収束し ま せんでし た !! \n"); else { printf(" %d 回の反復で収束し ま し た 。 \n",k); printf(" 解は %f です。 \n",x0); } } 暴走を 食い止める には (2) 実行結果 0 1.000000 1 0.000000 2 1.000000 3 0.000000 4 1.000000 5 0.000000 6 1.000000 7 0.000000 8 1.000000 9 0.000000 10 1.000000 収束し ま せんでし た !! 数値解析 0 1 2 3 4 -1.500000 -1.842105 -1.772827 -1.769301 -1.769292 4 回の反復で収束し ま し た 。 解は -1.769292 です。 セ カ ン ト 法 (secant method) セカ ン ト 法 (1) secant: 割線 (2 点, あ る いはそ れ以上の点で曲線と 交わる 直線) Newton 法では f (x) の他に f ′ (x) も 計算し な く て はな ら な い。 式が複雑で f ′ (x) の計算がやっ かいな と き はど う する ? a ≈ b のと き f (a) − f (b) f (a) ≈ a−b ′ であ る から , こ の関係式を 用いて f ′ (x) を 近似する 。 そ う する と , Newton 法は, xk と xk−1 が近いと き xk+1 = xk − ≈ xk − f (xk ) f ′ (xk ) f (xk ) f (xk )−f (xk−1 ) xk −xk−1 と な る 。 上式で ≈ を = に 置き 換え た のがセ カ ン ト 法であ る 。 数値解析 セカ ン ト 法 (2) 実際に 計算する と き は xk+1 xk − xk−1 = xk − f (xk ), f (xk ) − f (xk−1 ) k = 1, 2, . . . と いう 式を 用いる 。 セ カ ン ト 法では初期値が 2 つ必要に な る (x0 と x1 )。 と こ ろ で, 2 点 (x0 , f (x0 )), (x1 , f (x1 )) を 結ぶ直線の方程式は y=( ) であ り , そ の直線の x–軸と の交点の座標を x2 と すれば x2 = ( ) と なる 。 数値解析 y = f (x) x0 x2 x1 α セ カ ン ト 法の原理 問 上の図で x3 , x4 はど こ に な る か。 図示せよ 。 数値解析 セカ ン ト 法のプロ グ ラ ム (1) 問 次のセ カ ン ト 法のプロ グラ ム が正常に 動く よ う に 空白 (1)∼(4) を 埋めよ 。 1: 2: 3: 4: 5: 6: 7: 8: 9: 10: 11: 12: 13: 14: 15: 16: 17: 18: 19: 20: 21: 22: 23: 24: 25: 26: 数値解析 #include <stdio.h> #include <math.h> double f(double x); main() { int k; double eps=1.0e-10, x0=1.2, x1=1.5, x2, f0, f1, f2; k=0; f0=f(x0); printf("%d %e k=1; f1=f(x1); printf("%d %e %e \n",k,x0,f0); %e \n",k,x1,f1); while( fabs(f1) > eps) { x2=x1-f1*(x1-x0)/(f1-f0); f2=f(x2); k=k+1; printf("%d %e %e \n",k,x2,f2); (1) ; (2) ; (3) ; (4) ; } } double f(double x) { return x*x-2.0; } セカ ン ト 法のプロ グ ラ ム (2) 実行結果 0 1 2 3 4 5 数値解析 1.200000e+00 1.500000e+00 1.407407e+00 1.414013e+00 1.414214e+00 1.414214e+00 -5.600000e-01 2.500000e-01 -1.920439e-02 -5.679744e-04 1.370231e-06 -9.729584e-11 まとめ セカ ン ト 法と は • f ′ (x) を 計算し な く て も よ い • 初期値が 2 つ必要 • Newton 法と 同様に 暴走する こ と も あ る • Newton 法よ り 収束が少し 遅い • し かし 関数の評価回数は1 ス テ ッ プあ た り 1 回 数値解析 代数方程式の解法 代数方程式と は 代数方程式と は an xn + an−1 xn−1 + · · · + a1 x + a0 = 0 と いう 方程式であ る 。 • こ の方程式の解は, x を 複素数 に 拡張する と , 必ず n 個存在する • し かし , n ≥ 5 では解を 求める 公式が存在し な い • 解を 求める 公式が存在し て も 数値解法を 用いた 方が簡単な こ と も あ る • 数値解法は Newton 法がよ く 用いら れる 数値解析 多項式の計算法 n 次多項式 は Pn (x) = an xn + an−1 xn−1 + · · · + a1 x + a0 (· · · (((an x + an−1 ) x + an−2 ) x + an−3 ) x + · · · + a1 ) x + a0 と 書き 表せる 。 例え ば 3 x3 + 2 x2 − 2 x + 1 = ((3 x + 2) x − 2) x + 1 であ る 。 こ のよ う な 計算法は ホーナー (Horner) 法 と 呼ばれて いる 。 問 次の多項式を ホーナー法で表せ。 4 x4 − 2 x3 + x2 − 2 x + 1, 数値解析 5 x4 + 2 x3 − 3 x + 4 ホーナ ー法の計算量 Pn (x) を ま と も ? に 計算する と , ai xi の計算で乗算 i 回必要と する ので, 乗算 は合計 n (n + 1) 1 + 2 + ··· + n = 回 2 と なる 。 ホーナ ー法のプロ グ ラ ム P=a[n]; for (k=n-1; k>=0; k--) P=P*x+a[k]; ホーナー法では乗算は n 回 数値解析 xn の計算法 (1) xn は何回の乗算が必要か ま と も に 計算すれば x100 は乗算が 99 回必要に な る 。 では xn は n − 1 回必 要か ? x100 は x100 = x64 · x32 · x4 であ る から , x64 , x32 , x4 の 3 つがあ ればよ い。 こ の3 つは x → x2 → x4 → x8 → x16 → x32 → x64 と いう よ う に 二乗演算を 6 回繰り 返せば得ら れる 。 し たがっ て 合計 6+2=8 回 で x100 が計算でき る こ と に な る 。 問 こ のよ う な 方法を 用いる と , 下のそ れぞれを 計算する のに 何回の乗算が必 要か。 数値解析 x38 , x78 , x47 xn の計算法 (2) こ の計算法は ロ シア の農民算法 と 呼ばれて いる 。 こ の方法は, 本来はベキ xn の 計算でな く , 乗算の計算法 と し て 考え 出さ れた 。 例え ば 37 × 45 = 1665 と いう 計算は, 37=32+4+1 であ る から (32 + 4 + 1) × 45 = 32 · 45 + 4 · 45 + 45 と な り , 4 · 45 と 32 · 45 は 45 を 45 → 90 → 180 → 360 → 720 → 1440 のよ う に , 次々 と 2 倍に し て いく (同じ も のを 加え て いく ) と いう 操作を 5 回繰 り 返し , 必要な と こ ろ (赤い部分) だけ を 保存し て おけ き , そ れら を 掛け れ足せ ばよ い。 し た がっ て 足し 算だけ で, し かも た っ た 5+2=7 回の足し 算で 37 × 45 が求ま る 。 数値解析 ロ シ ア の農民算法のプロ グ ラ ム 1: 2: 3: 4: 5: 6: 7: 8: 9: 10: 11: 12: 13: 14: 15: 16: 17: 18: 19: 20: 21: 22: 23: 24: 25: 26: /* xˆn の計算 */ #include <stdio.h> int pwr(int x, int n); main() { int x,n; } scanf("%d",&x); scanf("%d",&n); printf("%dˆ%d=%d \n",x,n,pwr(x,n)); int pwr(int x, int m) { int p,y=x; int mm; if (m == 0) return (1); p=1.0; mm=m; do { if ((mm % 2)==1) p=p*y; y=y*y; mm=mm/2; } while (mm >0); return (p) ; } 3 13 3ˆ13=1594323 数値解析 組み立て 除法 ホーナー法の計算は, 手計算では 組み立て 除法 を 用いる と わかり やすい: 例 P (x) = 3 x3 − 2 x2 + x − 1 のと き , ホーナー法に よ っ て P (2) を 計算する と P (2) = ((3 · 2 − 2) · 2 + 1) · 2 − 1 = 17 であ る から , 以下のよ う な 組み立て 除法 3 + 3 -2 1 -1 6 8 18 4 9 17 2 P (2) を 行っ て いる こ と に な る (ր は ×2 を 表し て いる )。 問 1 P (x) = 2 x4 + x3 − 2 x2 + x + 1 のと き P (−1) を 求めよ 。 問 2 P (x) = 3 x4 − x3 + 2 x − 4 のと き P (2) を 求めよ 。 数値解析 組み立て 除法と 割り 算の関係 P (x) を x − a で割っ た と き , 商を Q(x), 余り を R と する と P (x) = (x − a) Q(x) + R であ る から , P (a) = R と な る → P (a) は P (x) を x − a で割っ た 余り よ く 見れば, 組み立て 除法は割り 算と 同じ こ と を 行っ て いる 。 P (x) = 3 x3 − 2 x2 + x − 1 のと き , こ れを x − 2 で割れば 3 x2 +4 x +9 x − 2 3 x3 −2 x2 +x −1 3 x3 −6 x2 4 x2 +x 4 x2 −8 x 9x −1 9 x −18 17 数値解析 組み立て 除法を 用いて P ′ (x) も 計算でき る (1) 前ページから , 組み立て 除法に よ っ て 余り R だけ でな く , 商 Q(x) の係数 も 求 ま っ て いる こ と がわかる 。 と こ ろ で, P (x) = (x − a) Q(x) + R を 微分する と P ′ (x) = Q(x) + (x − a) Q′ (x) であ る から , P ′ (a) = Q(a) であ る → Q(x) に も 組み立て 除法を 適用すれば P ′ (a) も 求ま る 数値解析 組み立て 除法を 用いて P ′ (x) も 計算でき る (2) P (x) = 3 x3 − 2 x2 + x − 1 のと き , P ′ (2) = 29 は, 以下のよ う に 組み立て 除法 を 2 回 実行すれば求ま る 。 3 + Q(x) の係数 3 + 3 -2 1 -1 6 8 18 4 9 17 6 20 10 29 2 P (2) P ′ (2) 問 P (x) = 2 x4 − 3 x3 + x2 − 2 x − 1 のと き P (−1) と P ′ (−1) を 求めよ 。 数値解析 P (x) と P ′ (x) を 同時に計算す る プロ グ ラ ム P (x) と P ′ (x) を 同時に計算す る プロ グ ラ ム 1: #include <stdio.h> 2: #define n 3 3: main () 4: { 5: int i; 6: double x,a[n+1],R,T; 7: 8: a[3]=3.0; a[2]=-2.0; a[1]=1.0; a[0]=-1.0; 9: scanf("%lf",&x); 10: 11: R=a[n]; T=a[n]; 12: for (i=n-1; i>0; i--) { 13: R=R*x+a[i]; 14: T=T*x+R; 15: } 16: R=R*x+a[0]; 17: printf("P(%3.2f)=%5.2f \n", x,R); 18: printf("P’(%3.2f)=%5.2f \n", x,T); 19: } 2.0 P(2.00)=17.00 P’(2.00)=29.00 数値解析 組み立て 除法を 用いた Newton 法のプロ グ ラ ム /* /* 数値解析 P_n(x)=a_n xˆn+ ・・・ +a_0=0 の解を 求める Newton 法のプロ グラ ム */ main () { ...... k=0; eps=....; x0= ....; R= P_n(x0) を 計算する か, eps よ り 大き な 値を 設定する R= ....; while ( fabs(R) > eps ) { 組み立て 除法のプロ グラ ム ( 前ページ 11 行---16 行) x1=x0-R/T; x0=x1; k=k+1; printf(" k= %d x1 = %f \n",k,x1); } ..... } */ プロ グ ラ ム (1) x4 − x3 − x2 − x − 1 = 0 の解を 求める Newton 法のプロ グラ ム 1: 2: 3: 4: 5: 6: 7: 8: 9: 10: 11: 12: 13: 14: 15: 16: 17: 18: 19: 20: 21: 22: 23: 数値解析 #include <stdio.h> #include <math.h> #define n 4 main () { double a[n+1],R,T,x0,x1,eps=1.0e-10; int i,k=0; a[4]=1.0; a[3]=-1.0; a[2]=-1.0; a[1]=-1.0; a[0]=-1.0; x0=1.5; R=1000.0; while (fabs(R)>eps) { R=a[n]; T=a[n]; for (i=n-1; i>0; i--) { R=R*x0+a[i]; T=T*x0+R; } R=R*x0+a[0]; x1=x0-R/T; x0=x1; k=k+1; printf(" %d %f %e \n",k,x1,R); } } プロ グ ラ ム (2) 実行結果 1 2 3 4 5 6 7 8 数値解析 2.613636 2.202741 1.992124 1.932199 1.927588 1.927562 1.927562 1.927562 -3.062500e+00 1.836513e+01 4.799914e+00 8.829103e-01 5.896841e-02 3.310245e-04 1.062681e-08 1.304512e-15 Newton 法の誤差 (1) f (x) = 0 の解を α と する 。 すな わち f (α) = 0 と する 。 こ のと き Newton 法の 漸化式 f (xk ) xk+1 = xk − ′ f (xk ) の両辺から α を 引く と f (xk ) xk+1 − α = xk − α − ′ f (xk ) と な る 。 xk − α は xk と 真値 α と の差 (誤差) であ り , そ れを ek と 表す。 そ う する と f (α + ek ) ek+1 = ek − ′ f (α + ek ) と な る 。 こ こ で f (α + ek ) は Taylor 展開よ り 1 ′′ 1 ′′ ′ 2 f (α + ek ) ≈ f (α) + f (α) ek + f (α) ek = f (α) ek + f (α) e2k 2 2 ′ 数値解析 Newton 法の誤差 (2) さ ら に , f ′ (α) は と な る 。 こ れら よ り f ′ (α + ek ) ≈ f ′ (α) + ek f ′′ (α) ek+1 ek f ′ (α) + 12 e2k f ′′ (α) ≈ ek − f ′ (α) + ek f ′′ (α) f ′′ (α) 2 e ≈ 2 f ′ (α) k を 得る 。 こ れよ り , Newton 法では 次回の誤差 ≈ 定数 × (今回の誤差) 2 な ので, 収束が速い。 た だし f ′ (α) 6= 0 のと き 。 ⇒ 二次収束 数値解析 Newton 法はいかに凄いか f (x) = x2 − 2 = 0 に Newton 法を 適用し た 場合 (x0 = 2) √ k ek (= xk − 2 ) ek /e2k−1 0 5.8578 e-0001 1 8.5786 e-0002 0.25000 2 2.4531 e-0003 0.33333 3 2.1239 e-0006 0.35294 4 1.5949 e-0012 0.35355 5 8.9929 e-0025 0.35355 6 2.8593 e-0049 0.35355 7 2.8905 e-0098 0.35355 8 2.9539 e-0196 0.35355 9 3.0849 e-0392 0.35355 10 3.3647 e-0784 0.35355 11 4.0026 e-1568 0.35355 12 5.6641 e-3136 0.35355 ⇐ (1/2)f ′′ (α)/f ′ (α) ‘e-’ の後の数値がほぼ倍々 で増加し て いる ! 数値解析
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