PTA通信 進路講話資料2

かえで支援学校H25年度PTA進路講話 資料
平成25年5月28日
「在学中に付けておきたい力について知り、
卒業後の生活を考える」
社会福祉法人 園樹会
相談支援事業所 With
相談支援課長 三 宅 裕 明
研修のねらい
○特別支援学校在学中にできる事をさがす
○卒業後の生活を考える
本日の内容
1.在学中の今、知っていて欲しいこと
2.卒業後の生活を考えていくうえで
3.高等部3年という1年間(進路先)
4.卒業後の生活
5.当事者の将来、保護者の将来
1.在学中の今、知っていて欲しいこと
*障害児・者をとりまく環境の変化
*計画相談支援…H24.4.1~
支給決定プロセスの見直し(サービス等利用計画案を勘案)
サービス等利用計画…障害福祉サービスを利用す
る全ての障害児・者が対象となる。
↑
対象者の拡大
H26年度末(H27.3.31)までに全利用者が完了。
H27年度以降、全サービス利用者が対象となる。
*サービス等利用計画とは何なの?
当事者の抱える課題の解決や適切なサービス
利用に向けて、ケアマネジメントによりきめ細か
く支援するためのもの。
↓
複数サービスを利用していたり、当事者をとりま
く全ての支援者(応援団)に、その当事者の支
援の大きな流れを示すものと考えられる。
※ケアマネジメント…
生活困難な状態等になり援助を必要とする利用者が
迅速かつ効果的に、必要とされるすべての保健・医療・福祉サービスを受けられるよ
うに調整することを目的とした援助展開の方法。
利用者と社会資源の結び付けや、関係機関・施設との連携において、この手法が取
り入れられている。
相談支援事業所による支援
(
3
仮
サ
ー
ビ
作ス
成利
用
等
計
画
案
の
援
内
容
・
量
が
決
定
)
支給
決定
内容
の提
示
(
6
)
サ
ー
ビ
ス
調
整
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議
事
業
所
と
計
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内
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・
ニ
ー
ズ
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共
有
(
1
)
状
況
把
握
ア
セ
ス
メ
ン
ト
(
2
個
別
支
援
計
画
作
成
)
○本人や環境
に関する諸情報
を共有し、ニー
ズ、支援方針を
確認する
(
4
)
行
政
が
支
給
決
定
(
サ
ー
ビ
ス
計
画
・
支
(
5
)
正
式
な
サ
ー
ビ
ス
利
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計
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作
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(
(
2
)
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依成
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合
(
1
)
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人
と
面
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・
基
本
情
報
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確
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((
3
サ)
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ビ別
ス支
提援
供計
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の
実
施
サービス提供事業所による支援
定
期
的
な
評
価
・
モ
ニ
タ
リ
ン
グ
サービス等利用計画(案)・障害児支援利用計画(案)
利用者氏名
○○ 花子
(児童氏名)
障害福祉サービス受給者証番
192010****
号
障害程度区
分
地域相談支援受給者証
番号
通所受給者証番
号
区分6
モニタリング期間(開始年
6か月(平成25年11月)
月)
計画案作成日
平成25年5月7日
利用者及びその家族の
生活に対する意向
(希望する生活)
本人:返答不可
家族:一人でできることを増やし、自立できるようになってほしい。
総合的な援助の方針
精神的な安定を保ち、安心した生活を地域で送れるようになる。
優先
順位
長期目標
周囲の環境になじみ、安定した人間関係を築く。
短期目標
毎日通所できるように規則正しい生活をする。
解決すべき課題
(本人のニーズ)
支援目標
達成
時期
1体重が増加しないようにする。 規則正しい生活の支援を行う。
6か月
2
他者とトラブルを起こさないよ
他者とトラブルを起こさないよ
うに、支援スタッフと相談をす
うにする。
る。
6か月
3
安定した生活を送れるように 定期的なケア会議を開催し、
する。
情報を共有していく。
6か月
4
5
6
福祉サービス等
種類・内容・量(頻度・時間)
生活介護(原則日数)…月、火
(10:00~16:00)
共同生活介護(各月日数)
生活介護(原則日数)…月、火
(10:00~16:00)
共同生活介護(各月日数)
生活介護(通所)サビ管
共同生活介護(ケアホーム)サビ管、担当職員
後見人、委託・特定相談支援、OTスタッフ、家族
様式1
相談支援事業名
相談支援事業所 With
計画作成担当者
三宅裕明
利用者同意署名欄
課題解決のための
本人の役割
評価
時期
規則正しい生活を心がけ、定
期的な運動を行う。
6か月
生活上のマナーを守り、安定
した生活が出来るようにする。
6か月
ケア会議に本人も出席し、自
分の思っていることを話せるよ
うになる。
6か月
その他の留意事項
*障害者総合支援法
→「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」
平成25年4月1日 施行
ポイント
①障害者の範囲の拡大…難病患者等で、症状の変動などにより、身体障害者手帳
の取得ができないが一定の障害がある方々に対して、障害福祉サービスを提供でき
るようになった。(130疾病)
②障害程度区分 改め 「障害支援区分」に名称変更(H26.4.1施行)
③重度訪問介護の対象拡大
④共同生活介護(CH)の共同生活援助(GH)への一元化
⑤地域移行支援の対象拡大
⑥意思決定支援
2.卒業後の生活を考えていくうえで
*小学部、中学部からできること
①支援学校との関係
当事者さんのいいところ(強み)に着目した支援=家庭内でも同様
保護者の本音、学校の本音をさらけ出していくことがどれだけできるのか?
②社会資源(事業所等)との関係
放課後や休日利用している事業所において、保護者さんが信頼できる支援スタッフさん
を作っていけるのか?(当事者の応援団作りの一歩)
③幼少期からの療育指導者との関係
市町村や児童相談所、小児神経科医や精神科医、リハ担当者(OT、PT、ST)等の関係者
など数え上げればきりがないですが、その方たちは保護者の次に当事者さんの幼少期を
知る、貴重な存在です。何らかの形で関係性や連絡先がわかっていること(連携の意味
で)、もしくは母子手帳や療育手帳に記録を残すことが当事者の宝物になります。
特別児童扶養手当申請時の診断書等もコピーして残しておければ、なおいいと思います。
④家庭内での他家族との関係
家庭内での当事者さんの立ち位置について、早い時期から考えておく必要性があると思
われます。兄弟・姉妹との関係、当事者さんの役割については思春期を迎える時期になる
と多かれ、少なかれ課題となってきます。
*高等部になると…。
義務教育である中学部までとは違い、高等部になると様々な環境が変化します。
高等部1年の3学期になると、卒業後の進路先探しの為の実習が始まります。
また現在、特別支援学校に通学していても手帳(身障手帳や療育手帳、精神保健福祉手
帳)の所持がない当事者さんもいます。
当事者優先の利益を考えていく上で、ただ手帳を取得すればいい、ただ馴れ親しんだ事業
所に卒業後もいければいい、ただ就職できるようにしてほしい・・・ではいけないと思います。
当事者にはどういう特性があり、どういうところが強みで、弱みはこういうところで、~な支援が
あれば、~な理解があれば本人らしくいられる等の事をよく理解をしながら高等部の生活を
送っていただきたいと思います。(当事者主体)
よく保護者さんの口から、「うちの子にはまだ早い」とか「今まで経験がないから無理をさせ
たくない」と聞かれることがしばしばあります。
確かに当事者さんの事を一番理解しているのも、当事者さんの疾病から考えられるリスクを
知っているのも家族だと思います。
が、果たして今の生活がいつまで続くのでしょうか?
当事者さんが若く何に対しても受容できる年代に、たくさんの経験をしていく事が先の将来に
も繋がるのではないでしょうか?
特別支援学校という手厚い環境の中にいるうちに、当事者さんがよりたくさんの経験をする
ことが社会資源との結びつきとなり、そこから良き応援団(支援者)作りの基礎となる出会いが
あるかもしえません。もしかするとたくさんの出会いこそが、高等部の大きな課題なのかもしれ
ません。
*事業所など福祉サービスを利用してい
ない当事者さんはどうしていくのか?
特別支援学校に高等部から進学してきた当事者さんに、福祉サービスを利用してい
ない方が多いようです。
福祉サービスを利用しなくても、放課後や休日・長期休み(夏休みなど)家庭で過ごせ
るためだからと思います。
福祉的な社会資源と繋がっていない当事者さんや家族はどうしていったらいいの
か?とよく問われますが、そこは特別支援学校という枠の中にいる以上、学校が一番
の相談先になると思われます。(特別支援教育コーディネーターの存在を確認)
卒業後の進路についてだけでなく、手帳取得の事や家庭内の悩みなどを相談していく
べきなのだと思います。相談の過程で、学校も当事者にあった相談支援事業所や機
関の紹介、療育指導の担当への紹介があるはずです。
前述の通り、支援学校生活の中で当事者に対し多岐な面から指導が行われ、同時
に相談内容等から担任の先生は、当事者に適してると思われる卒業後の進路や実習
先を探していきます。担任から進路先や実習先の提示があった際に困惑されるご家
族もいるかと思われますが、特に就職を希望される方に関しては当事者さんの将来を
見据えたうえで、本人像を理解しながら学校と協力していくべきなのだと感じます。
夢の実現に向けた支援を行っていくべき支援者(事業所)ですが、理想と現実の壁に
ぶつかることが多いのも現実です。
3.高等部3年という1年間
(進路先)
*18歳を迎える
18歳を迎える1~2か月前になると、障害程度区分(来年度から障害支援区分)の調
査についてなどという言葉が聞かれると思います。
18歳を迎えた直後(誕生月の満了日)から短期入所や居宅介護などのサービスを利
用される当事者さんや、卒業後就労系以外の福祉サービス(生活介護など)を利用予
定の方に関しては必ず聞き取り調査(認定調査)を受けなければならなくなります。
最近では特別支援学校の先生方も積極的に聞き取り調査に参加してくださるように
なっています。
申請書類を出す段階で先生方とよく話し合いをしながら進めてください。
また聞き取り調査の内容の確認についても、先生方と相談しておくといいと思われま
す。
特別支援学校にいる間にたくさんのやらなければならない事があると思いますが、円
滑に進める為にも協力を仰いでください。
なお平成27年度以降、福祉サービスを利用する全ての障害児・者に計画相談という
ものが必要になります。
市町村の委託する相談支援事業所(甲斐市、中央市・昭和町に関しては基幹相談支
援センター)や、計画相談を作成する相談支援事業所に相談するのも良いかと思われ
ます。
*介護給付費のサービス
障害程度区分と利用できるサービスの考え方
区分6
区分5
区分4
区分3
区分2
区分1
非該当
生活介護
○
○
○
○
△
50歳以上
×
×
ケアホーム
○
○
○
○
○
×
×
施設入所支援
○
○
○
△
50歳以上
×
×
×
短期入所
○
○
○
○
○
○
×
居宅介護
○
○
○
○
○
○
重度訪問介護
○
○
○
行動援護
重度包括支援
○
○
○
○
・二股以上に麻痺等
・歩行、移乗、排尿、排便のいずれも「できる」以外と認定
△
行動関連項目(11項目)の合計が8点以
上
意志疎通を図ることに著しい支障がある者で、四肢全てに麻痺等があり、寝たきり状態にある障害者で、
Ⅰ類型:人工呼吸器による呼吸管理を行っている身体障害者
(筋ジストロフィー、脊椎損傷、ALS、遷延性意識障害 等)
Ⅱ類型:最重度知的障害者(重症心身障害者 等)
Ⅲ類型:行動関連項目の合計が8点以上(強度行動障害 等)
訓練等
給付
等
*障害程度区分の聞き取り内容とは?
認
定
調
査
対象者氏名
記入者氏名
調査項目
1
2
3
1
2
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
1
4
2
3
4
5
6
1
5
2
3
4
5
6
(一部抜粋)
票
麻痺等
関節可動域
寝返り
起き上がり
座位保持
両足での立位保持
歩行
移乗
移動
立ち上がり
片足での立位保持
洗身
ア. じょくそう
イ. その他の皮膚疾患
嚥下(飲み込み)
食事摂取
飲水
排尿
排便
ア.口腔
イ.洗顔
清潔
ウ.整髪
エ.爪切り
ア.上衣
衣類の着脱
イ.ズボン・パンツ
薬の内服
金銭管理
電話の利用
日常の意思決定
状
況
1. ない 2. 左上肢 3. 右上肢 4. 左下肢 5. 右下肢 6. その他
1. ない 2. 肩関節 3. 肘関節 4. 股関節 5. 膝関節 6. 足関節 7. その他
1. できる 2. つかまれば可 3. できない
1. できる 2. つかまれば可 3. できない
1. できる 2. 自分の手で支えれば可 3. 支えてもらう 4. できない
1. できる 2. 支え必要 3. できない
1. できる 2. つかまれば可 3. できない
1. できる 2. 見守り等 3. 一部介助 4. 全介助
1. できる 2. 見守り等 3. 一部介助 4. 全介助
1. できる 2. つかまれば可 3. できない
1. できる 2. 支え必要 3. できない
1. できる 2. 一部介助 3. 全介助 4. 行っていない
1. ない 2. ある
1. ない 2. ある
1. できる 2. 見守り等 3. できない
1. できる 2. 見守り等 3. 一部介助 4. 全介助
1. できる 2. 見守り等 3. 一部介助 4. 全介助
1. できる 2. 見守り等 3. 一部介助 4. 全介助
1. できる 2. 見守り等 3. 一部介助 4. 全介助
1. できる 2. 一部介助 3. 全介助
1. できる 2. 一部介助 3. 全介助
1. できる 2. 一部介助 3. 全介助
1. できる 2. 一部介助 3. 全介助
1. できる 2. 見守り等 3. 一部介助 4. 全介助
1. できる 2. 見守り等 3. 一部介助 4. 全介助
1. できる 2. 一部介助 3. 全介助
1. できる 2. 一部介助 3. 全介助
1. できる 2. 一部介助 3. 全介助
1. できる 2. 特別な場合以外可 3. 日常的に困難 4. できない
*3年Ⅰ期の実習
卒業後の進路を決めていく上でも、大事な実習と
なります。
2年生Ⅱ期の実習後、3年生を迎えるまでに実習先
の選定や当事者本人の実態を、担任の先生や相談
支援専門員とケア会議等を通じて相談していくのも
いいかと思われます。
3年生Ⅰ期の実習を実のあるものにしていただきた
いと思います。
また実習の際、宿泊を伴う実習がある場合ご家庭
の都合もあるかと思いますが、当事者さんの家族か
ら離れた状態での“顔”も見に行ってあげていただき
たいと思います。学校の先生方にもお願いするので
すが、少し離れた距離から当事者さんの素顔を見て
みるのもいいかと思います。
*3年Ⅰ期の実習後
高等部3年生という1年間は、さまざまな学校行事に加え、進路の決定という重要な
課題もあり、あっという間の1年間になると思われます。
かえで支援学校でいうと7月下旬に各援護実施予定の市町村同席のもと、進路に
対しての意向調査というものが実施されます。それまでに進路を決めなくてはならな
い訳ではありませんが、高等部1年から始まった実習から現在に至るまでに、だいた
いこんな事業所へ行ってもらいたいな…と思われる事業所は意識しておいた方がい
いかと思います。出来たらそこには保護者の意向だけでなく、実習中の当事者の様
子や学校の評価なども加味したうえで、判断していただけたらと思います。
2学期を迎えると徐々に進路先が決まり始めます。
よく聞く話なのですが、保護者間で当事者の進路が決まり始めたという話が出始める
と、どうも焦りが出てくる方が多いようです。
仕方のない話だと思うのですが、そこは学校に在籍する当事者たちなのですから心
配し過ぎないでください。当事者の個性や力にあった進路先を時間をかけて探してく
ださい。進路先で福祉サービスを利用する・しないにかかわらず、相談支援に結び付
けておく必要もあるかと思います。卒業後の当事者やご家族のよき理解者にもなりう
る存在なので、積極的に相談していただければと思います。
4.卒業後の生活
*家族主体
特別支援学校時代も当事者・家族主体であると思いますが、色々な場面で学校か
らの発信や連絡があったと思います。
卒業後の進路となった事業所(福祉系)にもよりますが、市町村からの障害福祉
サービス更新の為の勧奨通知などは通常家族の申請が基本となります。
もちろん書き方がわからないなどの際は、市町村の担当窓口や事業所に尋ねれば
教えてくれると思います。ただし全てが家族の責任となります。
聞き取り調査等は事業所も協力すると思いますが、申請行為は家族となります。
特別支援学校卒業後、保護者さんからの問い合わせで一番多いのは障害基礎年
金の申請の際苦慮するようです。
かかりつけの病院(精神科医等の指定医)がない方はなおさらの様です。
その際には市町村の国民年金窓口や、地域の相談支援事業所に問い合わせをして
いただくのが良いと思われます。
また各種手帳の更新についても期限等をよく把握し、更新予定の3か月前を目安に
行動を起こすようにしてください。
たくさんの制度が交差する中で生きていく当事者さんの生活ですが、わからない事
や行政等から届く書類をわからないままにせず(封筒の開封は必ずしてください!)、
理解できない書類があったら送付元に電話するなど、対応を図ってください。
5.当事者の将来、保護者の将来
*卒業した後に…(当事者の将来)
特別支援学校を卒業したのち、3年間は予後指導という名目で不定期で進路先に訪
問をしてくれたり、家族の相談にも学校の先生たちは対応してくれると思います。
ただ学校にも異動があり、信頼していた先生がいつまでもいるとは限りません。
長い当事者の人生からすると、地域でどれだけ信頼できる支援者に出会っていけるか
がポイントなのかもしれません。そんな意味からしても、学生時代の実習は貴重な社会
資源との出会いだと思います。
また卒業後の進路先がそのままずっと進路先になるとは限りません。
そんな時が来た時の為にも、よき支援者に出会えるようにしていただけたらと思います。
よき支援者探しはいったいどうしていくのか?
きっとそれは保護者の当事者に対する思いや熱意を伝え、共感してくれる支援者に出
会うのが一番なのかもしれません。
当事者が今まで生きてきた中でも保護者はたくさん当事者について発信してきたとは思
いますが、自身で発信できない当事者さんならなおさらの事、保護者さんの協力が不可
欠になります。
*卒業した後に…(保護者の将来)
今は若く、元気でいらっしゃる保護者さんですがそのまま加齢しないわけにはいき
ません。
ある小児神経科医がいいました。
「障害者の自立というのは、無償の愛をくれる保護者以外の第三者のもとで、生きて
いけるようになる事ではないか?」
保護者さんがいつまでも当事者さんのそばに寄り添っていられるとは限りません。
また保護者の親世代の加齢と共に、今現在の家族形態が変移することも想定してい
ただきたいと思います。
いざという時の為にも、考えていかなければならない事柄なんだと感じます。
当事者さんが若ければ若いほど、たくさんの経験を意識的にさせるようにして下さい。
なぜなら、年齢が上がれば上がるほど受容する力が落ちるからです。
保護者さんより長く生きていかなければならない当事者の為にも、また保護者さん
の将来訪れる生活場面の様々な変容にも備え、若い年齢のうちから将来を考えてい
かなければならないのではないでしょうか?
終わりに…。
当事者さんが生まれてきた日の事や、名前の由来を、相談支援専門員に
なってからよく聞くようになりました。
なぜ聞くようになったのかというと、保護者さんの当事者に対する思いの一
番源がそこに存在するからです。
日々の生活の中で、当事者さんの成長とともに幼少期とは違う悩みや葛
藤があると思います。でもその目の前のエピソードに翻弄されすぎてしまうと、
さもすれば本人主体を見失ってしまいます。
保護者さんが元気で動けて語れるうちに、私たち支援者も当事者さんの事
についてよく聞き、またこれからの人生の為にも率直に意見を交わせていけ
たらと思っています。
ありがとうございました。