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Future Directions in Palliative Care
緩和医療のこれから
Dr Andrew Dickman BSc MSc DPharm IPresc MRPharmS
Consultant Pharmacist - Palliative Care
1) The role of the advanced palliative care pharmacist
先進的な緩和ケア薬剤師の役割
2) The Royal Pharmaceutical Society Faculty
王立薬剤師会
3) Palliative Care in the Future
緩和ケアの将来
薬剤師は 2002 年に英国政府がホスピスに薬剤師を雇用する資金を与えて以来、緩和ケアチーム
の重要なメンバーとして認識されるようになった。2004 年に NICE は薬剤師の専門性を認め、緩
和ケア専門チームが薬剤師と連携することを推奨した。薬剤師は、緩和ケアにおいて、専門家
としての職務、診療ガバナンス、患者中心医療、フォーミュラリーやプロトコールの開発、研
究、教育トレーニングを含めた多くの役割を担っている。
コンサルタント薬剤師は特定の薬物療法をリードする専門家と認められた卓越した薬剤師であ
る。そのような薬剤師はそれぞれの専門領域で、自ら処方できることが許されている独立処方
薬剤師である。コンサルタント薬剤師は医療における新たな発見を臨床に応用することが期待
されている。例えば、薬理学や、遺伝薬理学の知識を通じて、治療の失敗や不都合な薬物間相
互作用を避けることができる。
薬剤師は合併症の多い症例や複雑な薬物療法を効果的に処理できる専門能力を持つことが期待
されている。現在、ヘルスケアシステムと患者ケアが複雑化し、チャレンジ段階にあることか
ら、薬剤師には複雑なサービスを提供し、広範囲で、専門的で、進んだ役割を担うことが求め
られている。これらのサービスを究極的に提供するためには、薬剤師は、より高度で、専門性
の高い実務家であることが公に認知される機会をもつなど、基礎から臨床まで明確に進歩する
手段を持つことが必要である。専門領域の実践力を高めるために必要なポイントは、専門的な
リーダーとケア提供者を兼ね備えて“専門性が高い”ということを十分明白に定義することと
なるであろう。王立薬剤師協会(RPS)は実務での卓越したステージの開発に必要と考えられる 6
つのキーとなる適格性のリストから成る高度薬学のフレームワーク Advanced Pharmacy
Framework (APF)を導入した。
１．専門性の発揮
２．共同研究
３．リーダーシップ
４．管理力
５．教育・トレーニング・開発
６．研究と評価
RPS の組織は専門性の発展を促し、専門性の発展を推進し、能力のレベルが専門家やヘルスケア
の実践レベルに達していることを確認する専門的な認証プログラムを担っている。APF は RPS の
重要部門である。この提携は、専門性を通して認識される能力レベルの信頼性のために重要で
あり、メンバーは多くの時間を費やして熱心に専門性を育成しようとしている。
能力が最も高く、認定された上級レベルで活躍している薬剤師は、患者の安全性を高め、専門
領域における合併症を効率よく管理する。上級の専門性が認知されることにより臨床チームの
同僚により、受け入れられやすくなる。また、ロールモデルとして、インターンを含め、初心
者や経験のない薬剤師の指導者となる。薬剤師を上級者と認識することにより、雇い主やシニ
アマネージャーは能力の証を持つことが可能となる。薬局における高度な機能が認識されてい
ることを示す動きとして、薬局の労働人口は増加している。
将来の緩和医療
Palliative Care in the Future
Liverpool Care Pathway の消滅を受けて、UK 政府は 2020 年までにヘルスシステムを通して、
終末期ケアのばらつきをなくすために 6 つの公約を行った。
これらの内容は以下の通りである。
・ケア提供者と終末期患者が正直に話し合うこと
・終末期患者のケアに対する選択について知らせること
・ケアの個別化
・ケアの提供者と個別化ケアについて話し合うこと
・終末期患者ケアに家族と介護者がかかわること
・メインコンタクト：終末期患者が、1 日のうちいつでも誰にコンタクトすればよいか
これらの公約は、終末期ケアの１つの独立したレビューに基づいている。NHS およびケア関係者
は、それぞれの職域にこれらの公約を反映することが期待されている。地方のケアリーダーが
期待される標準に見合っているかを確認するための新たな測定法の開発が求められている。
週あたりのケアの変化を扱うことは、これらの公約に従うために重要であり、政府は NHS と地
方機関がこれをすることを支持するであろう。計画では、全ての地域における救急ケアの新た
なハブの一部として、患者が必要とする場合に最初に接触することにより、終末期における専
門家のサポートを提供できることを確認することが含まれている。これらの専門家は、1 日 24
時間、週 7 日間質問があるか、支援を必要としている医師と同様に、症状コントロールや夜中
や週末に急変へのサポートが必要な終末期患者もしくは家族を救うことが出来るであろう。
薬剤師は終末期の医療や予測診療においてアドバイスすることにより、この発展的なプログラ
ムへ貢献するという重要な役割を担っている。

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