大阪市立科学館研究報告 26, 213 - 218 (2016) フィンランド・北極圏センター(アルクティクム)での サイエンスショー実演等の実施報告 吉 岡 亜 紀 子 * 概 要 2016年 2月 24日 ~3月 1日 、フィンランド北 部 の都 市 ロヴァニエミにある北 極 圏 センター(アルクティク ム)に遠 征 し、主 に(1)サイエンスショー「虹 のひみつ」を海 外 遠 征 向 けにした演 示 、(2)回 折 格 子を使 っ た万華鏡作りの工 作 ワークショップ、(3)意 見交換と交 流を行った。これらの活 動と、渡航 前に必要となっ た今回の遠征 特 有 の準 備 、および、今 回 のアルクティクム関係者からのフィードバックを報告する。 1.はじめに 日 」(Tähtipäivät)という天 文 や北 極 圏 の芸 術 に関 す 北 極 圏 の境 界 線 上 にあり、オーロラの観 光 地 として るイベントが開 催 された。この度 、ご縁 があって、このイ 有 名 なロヴァニエミには、アルクティクム(Arktikum)と ベントの1つの演 目 を担 当 させていただいた。アルクテ いう、北 極 圏 の土 地 利 用 や文 化 、歴 史 の研 究 施 設 兼 ィクムは科 学 館 ではなく、サイエンスショーを行 うのはこ 博 物 館 がある。アルクティクムには地 元 の小 中 高 校 生 れが初めてとのことであった。 が見学に訪れ、観 光 客 にも人 気 である。 ロヴァニエミ市 大阪市 北緯66.5度 緯度 北 緯 34.4度 東経25.7度 経度 東 経 135.5度 面積 225km 2 人口 約 270万 人 人口密度 12,000人/km 2 8,016km 2 (兵 庫 県 とほぼ同 じ) 約6万人 8人/km 2 表1.ロヴァニエミ市 と大 阪 市 の比 較 写真1.北 極 圏 の入 口 、ロヴァニエミ空 港 アルクティクムでは2016年 2月 26日 ~28日 に「星 の 写真2.アルクティクムの外 観(上)と内部(下) この廊下 の左右 に展示 場がある。右 はロヴァニエ * 大 阪 市 立 科 学 館 科 学 デモンストレーター akikosps@gmail.com ミ市の所有 、左 はラップランド大学 の所有 である。 - 213 - 吉岡 亜紀子 い回 折 格 子 を耐 久 性 のある プラスチックシートで挟 ん 北 極 圏 への遠 征 は当 館 科 学 デモンストレーターとし で取 扱 い易くしたものであり、ひとり1枚 ずつ使用 できる て初 めての試 みであった。アルクティクムで行 った活 動 よう配 布 し、終 演 時 に回 収 する。今 回 、確 実 に回 収 す は、主 に(1)サイエンスショー「虹 のひみつ」を海 外 遠 るため、また 、帰 宅 後 にも楽 しんでいただくため、小 さ 征 向 けにした演 示 、(2)回 折 格 子 を使 った万 華 鏡 作 り な回 折 格 子 カードを500枚 程 度 作 成 し、終 演 時 に大 の工 作 ワークショップ、および、(3)意 見 交 換 と交 流 で きな回 折 格 子 と引 き換 えにおみやげとして配 布 するこ あった。以下に詳 述 する。 とにした。 2.日 程 3.2.2 光 源 日程は表2に示 す通 りであった。 「虹のひみつ」では、光 源として一 般的 な電 球の他 、 高 圧 ナトリウムランプや低 圧 ナトリウムランプといった特 日程 2月24日 2月25日 2月26日 殊なものも使 用する。 主 な活 動 ・出 国 光 源 の中 には、航 空 機 の客 室 内 持 ち込 みとしても、 ・準 備 受 託 手 荷 物 としても 輸 送 できないものがあった 。今 回 ・アルクティクム見 学 は往 復 ともフィンランド航 空 と日 本 航 空 の共 同 運 航 便 ・ワークショップ見 学 だったので、両 社 に問 い合 わせて、どの機 材 を持 ち込 ・10:30 「虹 のひみつ」演 示 みできるか確 認 した。製 造 メーカにも問 合 せ、MSDS ・12:00 「虹 のひみつ」演 示 を送っていただいた。両 航空 会社共 、持ち込み可 否の ・13:30 「虹 のひみつ」演 示 確認にはMSDSが必要 であった。 また 、機 材 の 中 にはフ ィ ンランド の 電 圧 と 周 波 数 に ・14:15 「虹 のひみつ」演 示 対応していないものもあることが事前にわかった。 ・講 演 会 聴 講 2月27日 そこで、輸 送 ・使 用 できない機 材 については、輸 送 ・ ・15:00 「虹 のひみつ」演 示 ・イブニングパーティ 使 用 でき る機 材 に 替 え られ るものは 替 え 、替 え られな 2月28日 ・15:00 万 華 鏡 工 作 ワークショップ いものは現 地 で借 り られる かどうかアルク ティクムに相 2月29日 ・移 動 談 し、替 え られず現 地 でも 借 りられ ないものは演 示 構 3月1日 ・帰 国 成 から外 し、サイエンスショー全 体 の流 れを損 なわない ように気をつけながら、別の実験に置き換えた。 表2.全 日 程 と各 日 の主 な活 動 具 体 的 には、水 素 の放 電 管 、水 銀 の放 電 管 、金 属 3.海 外遠 征 向けサイエンスショー ナトリウムを含 む低圧 ナトリウムランプと高 圧 ナトリウムラ 3.1 演 目 ンプは航 空 機 に持 ち込 みできず、アルクティクムで借 り 主 催 者 からはオーロラの現 象 に関 するサイエンスシ ることもできなかった。 ョーとワークショップを希 望 された。また、フィンランドは そこで、低 圧 ナトリウムランプは、食 塩 を溶 かしたメタ ろうそくの消 費 量 が世 界 一 である。そこで、当 館 のサイ ノールを入 れたアルコールランプで代 用 した。高 圧 ナト エンスショーのうち、分 光 を扱 う「虹 のひみつ」 [ 1 ] を「Fr リウムランプの実 験 は省 略 して、街 灯 を観 察 するよう観 om the Candle Light to the Northern Lig 客 に促 すことにした。水 銀 と水 素 のスペクトルランプは ht(ろうそくの光 からオーロラの光 まで)」として、アルク 省 略 し、代 わりに、ろうそく の光 を観 察 する場 面 と、食 ティクム遠 征用に翻 案 して演 示 した。 塩・ミョウバン・ホウ酸 の炎色 反応の実験を追加した。 演 示 中 、筆 者 は英 語 で発 言 し、現 地 の高 校 の物 旅 客 の手 荷 物 として輸 送 可 能 と判 断 された機 材 に 理 ・化 学 の教 師 をしていた フィンランド人 が 逐 一 、フィ も割 れやすいものが多 く、客 室 内 持 ち込 みにしたかっ ンランド語に通 訳 して下 さった。 たが、危 険 に見 える形 状 のものもあるので、念 入 りに丁 寧に梱包 した上 、すべて受 託手荷物にした。 3.2 機 材 3.3 現地 での準 備 3.2.1 回折格 子 準 備 八 割 というが、本 番の8割 は準 備 で決 まり、また、 「虹 のひみつ」の醍 醐 味 のひとつは、観 客 ひとりひと りが、自 分 の手 で回 折 格 子 のシートを持 ち、自 分 の目 いかに完 璧 に準 備 をしても本 番 ではその8割 しか発 揮 で様々な光源 のスペクトルを観 察 できるところである。こ できないものだという。 大 阪 から遠 く離 れた北 極 圏 で、いつも通 りの機 材 を のサイエンスショーで使 用 する回 折 格 子 のシートは、薄 使 用 することもできず、受 け入 れ先 にサイエンスショー - 214 - フィンランド・北極圏センター(アルクティクム)でのサイエンスショー実演等の実施報告 の経 験 もない状 況 では、いつも以 上 に念 入 りに準備 や して中 学 生 なら、控 え 目 な反 応 が 普 通 であ る 。しか も リハーサルをしておきたいところである。 発 言 も笑 い声 も出 ていたし、あの生 徒 たちは絶 対 に楽 ところが、準 備 とリハーサルのために会 場 に入ってか しんでいたはずだ」と前向きな言葉を掛 けてくれた。 ら、借 りられるはずの機 材 が準 備 できていないことや火 2度 目 以 降 には、通 訳 との息 も合 い、手 順 にも慣 れ 気 厳 禁 の会 場 であることを知 らされた。そのため、ショ て、伸 び伸 びと演 示 することができた。また、中 学 生 や ーの準 備 の前 に、会 場 の環 境 の確 認 と調 整 を行 うこと 高 校 生 の 団 体 に 一 般 来 館 者 が 混 ざ っ た せいか 、より になった。結 局 、思 う通 りの準 備 も、通 し稽 古 もできな 大 きな反 応 を返 していただけるようになった。次 第 に大 いまま本 番を迎えることになった。 阪 市 立 科 学 館 でサイエンスショーをしている時 のような 火 の使 用 やお借 りする機 材 については、アルクティ 活 気 ある雰 囲 気 になり、いつの間 にか、大 阪 でサイエ クム側 も筆 者 も、細 心 の注 意 を 払 って調 整 してきたは ンスショーをしていると錯 覚 するほど、平 常 心 で演 示 し ずだった。それでも、物 事 が予 定 通 りに運 ばないことは ていた。 ある。ここで、置 かれた状 況 の中 でベストを尽 くそうと落 ち着 いていられたのは、国 内 で何 度 も出 張 サイエンス 観 覧 者 数 は、回 毎 に異 なり、50~180名 程 度 であ った。 ショーを経 験 させていただいたことと、学 芸 員 の方 々の 振る舞いを学ばせていただいてきたからだと思 う。 幸 い、通 訳 の方 と意 気 投 合 し、夕 食 を取 りながら台 本 の読 み合 わせをすることができた。実 験 機 材 に興 味 を持 って下 さって、色 々と尋 ねられたので、それに答 え ているうち、この日 できなかった準 備 を翌 日 の本 番 まで にするための手順 を心 の中 で整 理 することができた。 写真4.開演を待 つ観客 写真3.サイエンスショーを案 内 する掲 示 3.4 実 演 1度 目 の演 示 は予 約 団 体 の中 学 生 50名 程 度 が観 客 であった。演 示 が始 まると、事 前 準 備 の不 十 分 さを 写真5.通訳のAnna-Maija は実験も手伝ってくれた。 気にすることはなくなったが、たどたどしい部 分 もあった と 思 う 。中 学 生 らの 反 応 は 、控 え 目 であ っ た 。観 客 が 現 象 を観 察 し、科 学 的 思 考 を楽 しむことを妨 げない程 度には、円 滑な解 説 と実 験 ができていたことを願うばか りであった。 しかし、1度 目 の演 示 を見 学 したアルクティクムの職 員 は、筆 者 の心 配 に反 して、このサイエンスショーにた いへん関 心 を持 って下 さった。そして、予 約 団 体 だけ に見 学させるのはもったいないと言 い、2度 目 以 降のシ ョーを一 般 来 館 者 に開 放 するよう、すぐに館 内 放 送 等 を手配してくれた。 また「フィンランド人 は感 情 を表 に出 さないもので、ま - 215 - 写真6.回折格 子を覗く観客 吉岡 亜紀子 こと、一 文 を短 くすること、文 と文 の間 に休 止 を入 れる こと、というアドバイスをいただいた。一 方 、演 示 後 には、 話 し方 についても実 験 についても、もっとこうした方 が よい、というような指 摘は一切 されなかった。聞き取 り難 い発 言 、見難 い実験 、拙 い部分 がなかったということで はなく、演 示 者 の意 思 を尊 重 し、何 にでもよいところを 写真7.回 折 格 子 を通 して見 た蛍 光 灯 見出し楽しもうとする雰 囲気 を感じた。 4.工 作 ワークショップ 工 作 ワークショップでは、回 折 格 子 を使 った万 華 鏡 を作 製 し、サイエンスショーと同 様 、様 々な光 源 を観 察 した。参 加 者 は40名 程 度 であった。過 半 数 は大 人 の 参加者 であった。 写真8.低 圧 ナトリウムランプに代 えて 食塩入 りメタノールで色 の実 験 3.5 フィードバック 2日 間 、合 計 5回 の演 示 の間 に、たくさんのフィード バックをいただいた。 目 立 って多 かった感 想 は、回 折 格 子 を自 分 の手 で 持 って、自 分 で光 源 を観 察 できるのが楽 しかったという ものであった。終 演 時 、回 折 格 子 を回 収 するぎりぎりま 写真9.工作の材料 と道具 で、天 井 の照 明 をにこにこしながら眺 めている方 もいて、 自分の目で観察 する、自 分 で発 見 する、ということの影 工 作 の手 順 は次 の通 りである。紙 コップの底 に穴 を 響 力 の大 きさは、大 阪 から遠 く言 葉 も文 化 もまったく違 あけ、穴 を覆 うように回 折 格 子を貼り付 ける。これを2つ う場所でも同じなのだということを実 感 した。 用 意 し、重 ねて、飲 み口 にアルミ箔 でふたをする。アル そもそも、回 折 格 子 を初 めて見 た、という方 が多 く、 ミ箔 に 竹 串 でピ ンホ ールを 開 ける 。ピ ンホールを光 源 高 校 の理 科 の先 生 方 でさえ、回 折 格 子 の仕 組 みから に向 けて、外 側 の 紙 コ ップ だけを回 しなが ら、回 折 格 知 りたがって、興 味 津 々の様 子 だった。1枚 1ユーロで 子 側 から紙 コップの中 を覗 くと、万 華 鏡 のように美 しい 作 れるなら、今 後 のワークショップでぜひ使 いたいとお 光が見える。 っしゃっていた。スペクトルランプも好 評 だった。 大学の美術 の先 生 からは、写 真 や模 型 ではなく、本 物 の現 象 を見 ながら話 が進 むから、全 部 納 得 できた、 説 得 力 が あっ た 、と いうご 感 想 を いただ いた 。大 阪 市 立科 学館 が目 指 す、本 物 の現 象 を観 察 することを通 し て、科 学 することを楽 しむサイエンスショーのおもしろさ は通じたと実感できて嬉 しく思 った。 2日 目 の 最 終 回 には 、科 学 雑 誌 の記 者 の 方 に「今 までに 見 たこの 手 の ショー の中 で最 高 !」とお褒 めの 言 葉 をいただき、立 ち上 が って拍 手 して下 さる方 も何 人もいて、大 阪 市 立 科 学 館 のサイエンスショーはフィン ランドでも歓迎されたことを確 信 した。 写 真10.大人の参加者も実 に気軽 に質問をする 打 ち合 わせの段 階 では、通 訳 のため、ゆっくり話 す - 216 - フィンランド・北極圏センター(アルクティクム)でのサイエンスショー実演等の実施報告 このような簡 単な工 作 だったが、大 人 でも、何か気に た。リピーターが多 かったので、見 せる順 序 を変 えたり、 なることがあれば、アルミ箔 はどちらを表 にすればよい クイズを取 り入 れたりしながら進 めた。白 熱 電 球 と蛍 光 かというような些 細 なことでも、遠 慮 なくすぐに質 問 をし 灯 の虹 を比 べる実 験 では、予 想 を超 えるほど大 きなど てくれた。参 加 者 は、大 人 も子 どもも、筆 者 に話 しかけ よめきの声 が上 がり、光 源 の見 せ方 や進 行 にも 、まだ る時には英語で話 していた。 まだ工夫の余地 があるかもしれないと感 じた。 5.意 見交 換 と交流 アルク ティ ク ム滞 在 中 に 開 催 され ていた他 のワ ーク ショップもいくつか見 学 させていただきながら、北 極 圏 センターやラップランド大 学 の方 々と、様 々な話 題につ いてお話を伺ったり意 見交 換したりする機会 があった。 以下、写真とともにいくつかの話題を紹介する。 フィンランドでは、学 校に理 科室 がないことが一 般的 だという。生 徒 は学 校 外 のアルクティクムのような施 設 に出 かけてワークショップに参 加 したり、フィールドワー クをしたりするそうである。確 かに、筆 者 の滞 在 中 、毎 日学校の団 体が来 館 していた。 例 え ば、高 校 生 たちは 、アルク ティク ムの 廊 下 の天 井 まで上 がった風 船 の高 さを、三 角 比 を用 いて求 めよ うとしていた(写 真 13)。三 角 比 のような数 学 の問 題 を、 わざわざアルクティクムまで出 かけてきて、実 際 の環 境 の中 で解 くというのは、筆 者 自 身 にはあまり経 験 がなく、 印象的 であった。 写真12.幼児がフィンガペインティングで作った惑星 写真11.大人も子 どもも自 作 の万 華 鏡 で熱 心 に観察 上 述 のように 、工 作 ワ ーク ショップ の 過 半 数 の 参 加 者 は 大 人 であ っ た 。ひ とりで参 加 す る 方 も あ れ ば、夫 婦 や、何 人 かで参 加 された方 もあった。また、前 日また は前 々日 のサイエンスショーも観 覧 したという方 が3割 ほどいた。 工 作 の後 、各 自 、自 作 の万 華 鏡 で光 源 を観 察 した 写真13.三角 比を使って風 船の高 さを求める高校 生 が、用 意 した光 源 はサイエンスショーと全 く同 じであっ - 217 - 吉岡 亜紀子 また、理 科 室 がないこともあって、学 校 であまり実 験 6.結 び をしたこと がない、と いう 声 を複 数 の方 か ら聞 いた が、 アルクティクムでの活動は準 備を入れても4日 間 しか 先 生 方 は教 室 でも本 物 の現 象 を見 せられるよう、工 夫 なく、短 く感 じた遠 征 であった。しかし、5回 のサイエン していらっしゃるようであった。 スショーと工 作 ワークショップの実 施 、展 示 や他 のワー 例 えば、大 学 の物 理 の先 生 は、高 校 生 を対 象 にし クショップ の見 学 、意 見 交 換 や交 流 など で、これ以 上 た光 についての授 業 で、ビーカーに張 った水 に光を当 望 めないほど充 実 した4日 間 を過 ごした。海 外 遠 征 で てて壁 に虹 を映 し、教 室 全 体 で一 緒 に虹 を観 察 できる は、期 間 が短 くても 、得 るも のは多 いと感 じた。今 後 、 ようにしていた(写 真 14)。 短 期 間 でも海 外 遠 征 の機 会 があるなら、許 される範 囲 内で、積極的 に実現 したい。 写真14.壁 に虹 を映 して光 の授 業 大 学 生 は、光 とは何 かを演 劇 で高 校 生 に伝 えようと していた(写 真 15)。この授 業 後 、高 校 生 たちが、光 と 写真16.橋の上 の低圧 ナトリウムランプ は何 かを正 確 に説 明 できたそうで、指 導 教 官 がたいへ サイエンスショーの観客に、おみやげの回折 格子で ん喜んでいた。 観察するよう勧 めた。 7.謝 辞 今 年 度 二 度 目 の海 外 遠 征 にも快 く送 り出 してくださ った斎藤 館長 、何かと相 談 に乗って下さった長谷 川学 芸員 、岳 川 学芸 員をはじめ学芸 員 の皆さま、信 頼 し応 援 し続 けてく ださる科 学 デモンストレーターの 皆 さま、 大 阪 市 立 科 学 館 の皆 さまにはこの上 なく感 謝 していま す。また、アルクティクムでは、特 に、招 待 していただき、 おおらかな様 子 で見 守って下 さったDr.Nicolas Gu nslay、アルクティクムでの活 動 を全 面 的 に支 えて下 さ ったMs.Jonna Katajamäki、当 意 即 妙 の通 訳 をし て下 さったMs.Anna‐Maija Partanen、絶 妙 のア シスタントとフィードバックで勇 気 づけてくださったDr. Teemu Öhman、そして演 示 中 の写 真 を撮 影 して下 さり、使 用 を快 く許 諾 して下 さったDr.Veikko Kerä nen、Ms.Emma Herranenには、この場をお借 りし て心から感謝 いたします。 本 稿 中 、写 真 2(下 ),5,6,8,11,13はDr.Veik ko Keränen、写 真 4,7はMs.Emma Herranen にご提供いただきました。ありがとうございました。 8.参 考文 献 写真15.演劇 で光 を説 明 する大 学 生 。基 底 状態の [1]長谷川能三「サイエンスショー「虹のひみつ」実施 原子にエネルギーを与 える(上 )と、励 起 する(下)。 報 告 」 大 阪市立科 学館研 究報告 22, 77-80 (2012) - 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