エスクローの語源はフランス語のESCROWで第三者預託 という意味で

●エスクローとは?
エスクローの語源はフランス語のESCROWで第三者預託
という意味です。聞き慣れない言葉ですが、インターネット
のオークションで既にエスクローが行われています。例えば
、インターネットで自分の売りたい物品をオークションに出したとします。ある一定期間にイ
ンターネット上でオークションが行われ落札されます。ところが物品を送るのはいいのです
が、本当に現金がくるかどうか、顔が見えないだけに不安なものです。そこで登場するのが
エスクロー会社です。エスクロー会社は第三者として現金と物品を預かり、間違いないこと
を確認して、それぞれに物品と現金を渡します。エスクロー会社はその行為の対価として手
数料をもらいます。
●工務店が倒産すると・・・
これを住宅にあてはめたものが住宅エスクローです。施主は“まさかお金を支払っているの
に住宅が自分のものにならないなんて”と思っていますが、実際工務店が倒産すると、つな
ぎ融資は個人に対して行われているため、まずそれが借金として残り、住宅が完成されてな
いので住宅ローンは当然実行されません。その上、工務店は業者にお金を支払っていないケ
ースが多いので、当然業者は先取特権を行使し物を取り剥がしにきます。結局借金だけが残
るという悲劇が起きます。
●住宅エスクロー
こういった事故が起きないようにしたしくみが“住宅エスクロー”です。エスクロー会社は
住宅ローン融資を担保に、施主のつなぎ資金を施主に代わって預託管理し、工事の進捗に応
じて出来高で支払います。支払われたモノは完全に施主のモノになります。また建材店やプ
レカット工場も資金回収リスクが無くなります。但し住宅エスクローを動かすためには、完
全に前定義された設計図書(仕様書、設計図書、実行予算書、出来高支払計画書、工程表な
ど)が担保図書として必須になります。さらに、倒産が起きても次の工務店がスムーズに工
事を引き継げるように、完成保証(役務保証付)を義務付けています。
●誰が設計図書をつくるのか?
では住宅エスクローに必要な担保図書を誰がつくるのか?、そこが問題なのです。そこに設
計サポートセンターの重要な役割(ニーズ)があります。国は“4号特例の撤廃”を無期限
の延長にしましたが、住宅性能評価を担保とした“長期優良住宅”を半義務化の方向へ誘導
しています。長期優良住宅は完全な前定義住宅であり、第三者の性能評価で認定されるため
住宅エスクローに最も適合すると言えます。当社が推進する“設計サポートセンター戦略”
は先を見据えた次代のニーズなのです。