単元計画例

単元計画例
【 1 】 小 学 校 5 年 国 語 科 「 人 間 の 生 き 方 を え が い た 作 品 を 読 も う 」 ・ ・ ・ ・ ・ 52
【2】 小学校6年社会科「日本の歴史」
・ ・ ・ ・ ・ 54
【3】 小学校5年家庭科「身の回りを見つめてみよう」
・ ・ ・ ・ ・ 56
【4】 小学校4年図画工作科「つくりたいものを立体に表す」
・ ・ ・ ・ ・ 58
【5】 中学校2年国語科「表現を味わおう」
・ ・ ・ ・ ・ 59
【 6 】 中 学 校 2 年 英 語 科 「 Unit2」
・ ・ ・ ・ ・ 61
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51
−
【1】小学校5年国語科「人間の生き方をえがいた作品を読もう」
教 材 名 「 マ ザ ー ・ テ レ サ 」( 10 時 間 扱 い )
「小学校学習指導要領」の内容「B 書くこと」では「イ 全体を見通して,書く
必要のある事柄を整理すること」
「 ウ 自 分 の 考 え を 明 確 に 表 現 す る た め ,文 章 全 体 の
組立ての効果を考えること」
「オ 表現の効果などについて確かめたり工夫したりする
こ と 」と 示 さ れ ,「 C 読 む こ と 」で は「 イ 目 的 や 意 図 な ど に 応 じ て ,文 章 の 内 容 を
的確に押さえながら要旨をとらえること」と示されています。
これらを踏まえて,この単元では,伝記の人物がどんな人であったのかを文章に即
して正確に読み取ることや,様々な人物の伝記を読み人間の生き方について考えるこ
とをねらいとしています。
「 読 む こ と 」に つ い て は ,ど ん な 人 物 で あ っ た の か 文 章 に 即
してより深く読み取れるように伝記の人物と自分を比較するようなレディネス学習の
課 題 を 設 定 し ま し た 。ま た ,
「 書 く こ と 」と し て 自 分 が 感 銘 を 受 け た 伝 記 を み ん な に 紹
介するための「本のカバーづくり」をします。自分の考えを効果的に表現する方法を
考えたり,書く事柄を整理し文章を組み立てたりする学習のために「本の帯を見つけ
て く る 」や「 伝 記 を 読 ん で メ モ を と る 」な ど の レ デ ィ ネ ス 学 習 の 課 題 を 設 定 し ま し た 。
小 単 元 学 習 計 画を 立て よ う
◆レディネス学習の課題
時
・学習活動の概要
○学習目標
◆全文を音読し,感動した場面にサイドラインを引いてきましょう。
1 ・全 文 を 読 み ,マ ザ ー・テ レ サ の 一 生 を 大 ま ○ 全 文 を 読 ん で 初 発 の 感 想 を 発 表 し , 学 習 の
かにとらえる。
方向について考える。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 引 い て き た サ イ ド ラ イ ン
の 部 分 を 参 考 に マ ザ ー・テ レ サ の 生 き 方 に
ついて初発の感想をまとめ,交流する。
・これからの学習の方向を確認する。
◆全文を音読して,テレサが行ったことにサイドラインを引いてきましょう。
2
伝記﹁マザー・テレサ﹂を読もう
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で ラ イ ン を 引 い て き た 文 章
を も と に ,全 文 を 場 面 ご と に 区 切 り ,書 か
れている内容を確認する。
・① ∼ ⑤ の 場 面 に つ い て ,テ レ サ が 貧 し い 人
たちのために行ったことをレディネス学
習 の 成 果 を 生 か し な が ら 整 理 し ,テ レ サ の
考えや心の動きを一人一人考える。
・整 理 し た こ と を 発 表 し 合 い ,テ レ サ の 行 い
について共通の考えをもつ。
○テレサが貧しい人たちのために行ったこと
をまとめる。
◆ 貧 し い 人 た ち の た め に ,自 分 だ っ た ら ど ん な こ と が で き る か 。一 つ ノ ー ト に 書 い て き ま し ょ う 。
3
・⑥ ∼ ⑨ の 場 面 に つ い て ,前 回 の レ デ ィ ネ ス
学 習 を 生 か し ,テ レ サ が 貧 し い 人 た ち の た
めに行ったことをノートに整理する。
・飛 行 機 で の エ ピ ソ ー ド と レ デ ィ ネ ス 学 習 で
考 え た こ と を 比 較 し な が ら ,テ レ サ の 考 え
や心の動きをとらえる。
・と ら え た こ と を 発 表 し 合 い ,テ レ サ の 考 え
に つ い て 理 解 を 深 め る と と も に ,自 分 た ち
がレディネス学習で考えてきたことも尊
い も の で あ り ,今 後 の 生 活 に 生 か し て い く
ようにする。
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○テレサが貧しい人たちのために行ったこと
をまとめる。
◆テレサと自分のちがいはどこかノートに書いてきましょう。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 取 り 組 ん で き た こ と を も ○ 前 時 に 整 理 し た こ と を も と に , テ レ サ の 生
き方について心に残ったことを話し合う。
と に ,自 分 と の 違 い と い う 点 か ら テ レ サ の
考えや心の動きについて考えたことを発
表し合う。
・今 ま で の 学 習 を も と に し て ,「 貧 し い 人 は
美 し い 」と い う 言 葉 に 込 め ら れ た テ レ サ の
考えについて,各自考えて発表し合う。
・各 自 ,本 時 の 話 し 合 い で 深 め る こ と の で き
た自分の感想について振り返り簡単にま
とめておく。
◆家族の思い出に残っている伝記をインタビューし,メモしてきましょう。
5 ・「 読 書 の ま ど 」を 読 ん で い ろ い ろ な 伝 記 が ○ 「 読 書 の ま ど 」 を 参 考 に し て , 各 自 伝 記 を
あ る こ と を 知 る 。ま た ,レ デ ィ ネ ス 学 習 で
選んで読み始める。
取 り 組 ん だ 伝 記 の 紹 介 を 聞 き ,伝 記 を 読 も
うという意欲をもつ。
・ど ん な こ と を メ モ し な が ら 読 み 進 め れ ば よ
いか考える。
・読 ん で み た い 伝 記 を 選 び ,人 物 の 行 動 や 出
来 事 ,考 え や 生 き 方 な ど を ノ ー ト に メ モ し
ながら読み進める。
◆伝記の続きをメモしながら,読み進めてきましょう。
6 ・レ デ ィ ネ ス 学 習 の 続 き を 人 物 の 行 動 や 出 来 ○ 伝 記 の 人 物 の 生 き 方 や 考 え 方 , 行 っ た こ と
・
事 ,考 え や 生 き 方 な ど を ノ ー ト に メ モ し な
に気を付けながら本を読む。
7
がら読み進める。
◆本についている帯を見つけて持ってきましょう
8 ・持 ち 寄 っ た 本 の 帯 を 見 て ,本 の カ バ ー に ど ○ 本 の カ バ ー の 作 り 方 を 知 り , 構 想 を 練 る 。
のような内容を書いたらよいかグループ
ごとに話し合う。
・話 し 合 っ た こ と を も と に ,友 達 が そ の 本 を
読んでみたくなるような工夫を加えるな
ど ,カ バ ー の 構 想 を 練 り ,本 の カ バ ー を 作
る。
◆本のカバー作りを進めてきましょう。
9
・レ デ ィネ ス学 習 の続 きで 本 のカ バー を 作 ○本のカバーを作成し,発表の練習をする。
る。
・で き あ が っ た 本 の カ バ ー を も と に 発 表 の 練
習をする。
◆家族に聞いてもらい,感想を聞いてきましょう。
10 ・レ デ ィ ネ ス 学 習 の 成 果 を 生 か し 自 信 を も っ ○ で き あ が っ た 本 の カ バ ー を 発 表 し 合 い , 聞
て ,グ ル ー プ ご と に で き あ が っ た 本 の カ バ
いた感想を交流する。
ー を 発 表 し 合 い ,友 達 の 発 表 の よ か っ た 点
や読んでみたくなった伝記について感想
を発表する。
・で き あ が っ た カ バ ー は 本 に 着 け て 図 書 室 な
どに置き,本を選ぶときの参考にする。
4
伝記を読もう
本のカバーを作ろう
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【2】小学校6年社会科「日本の歴史」
小 単 元 名 「 聖 武 天 皇 と 奈 良 の 大 仏 」( 8 時 間 扱 い )
「小学校学習指導要領解説
社 会 編 」の「 内 容 (1)イ 」で は「 大 陸 文 化 の 摂 取 ,大 化
の改新,大仏造営の様子,貴族の生活について調べ,天皇を中心とした政治が確立さ
れたことや日本風の文化が起こったことが分かること」と示しています。この単元で
は,大仏の大きさを実感する活動を通して天皇の力を考える学習,聖徳太子の業績な
どからその人物像を調べる学習などが考えられ,これらの学習を通して天皇中心の政
治が確立されたことなどが分かるようにします。代表的な歴史的事象を単に知識とし
て習得することに止まらないよう,レディネス学習では,主な事象にかかわる人物や
業績,文化遺産などの一部を調べるような課題を設定し,授業においてその成果を手
がかりに歴史的背景を探るようにしました。
小単元
◆レディネス学習の内容
・学習活動の概要
時
○学習目標
◆ 大 仏 の 顔 ,手 の ひ ら ,足 の う ら な ど の 大 き さ を 調 べ ,各 部 分 を 方 眼 紙 に か い て き ま し ょ う 。方
1・2
大仏の大きさを感じてみよう
眼 紙 の 1 マ ス は 1 mと し て 考 え ま し ょ う 。
( 1 cm方 眼 紙 を 配 付 す る )
・P22の 写 真 や P23の 表 の 数 字 か ら 大 仏 の 大 き
さについて話し合う。
〇 大 仏 の 大 き さ に つ い て 調 べ ,聖 武 天 皇 が 大
仏をつくった理由について考えることが
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で か い て き た 大 仏 の 体 の 部
できる。
位を互いに見せ合いレディネス学習の成
果を共有する。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 に よ り 調 べ て き た 大 仏 の 体
の各部位を実際に模造紙を広げて再現し,
大仏の大きさを実感する。
・聖 武 天 皇 は な ぜ 大 仏 を つ く ら せ た か を 話 し
全国から集められた人々が大仏をつくる
合う。
◆ 「 菩 薩 ( ぼ さ つ )」 と い う 言 葉 の 意 味 を 調 べ て ノ ー ト に 書 い て き ま し ょ う 。
3
・大 仏 づ く り の た め に 全 国 か ら 集 め ら れ た 人
○ 聖武天皇の願いや,大仏づくりのために人や
や 物 資 に つ い て , P25の 資 料 を も と に 読 み
物資が全国から集められたことの意味につ
取る。
いて話し合い,本小単元の学習問 題 をつくる
・行 基 が な ぜ「 菩 薩 」と 呼 ば れ て い た か に つ
いてレディネス学習で調べてきたことを
も と に 話 し 合 い ,大 仏 づ く り は 主 に 誰 が 支
えたかについて考える。
・天 皇 が 大 き な 力 を も つ よ う に な っ た わ け に
つ い て 自 分 の 考 え を 発 表 し ,そ れ を 調 べ る
計画を立てる。
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ことができる。
天皇中心の国をつくる
天皇の力が全国に広がる
仏の力で国を治める
◆聖徳太子が定めた「十七条の憲法」をノートに写してきましょう。
4 ・聖 徳 太 子 は ど の よ う な 人 物 だ っ た か を 話 し 〇 天 皇 が ど の よ う に 力 を も つ よ う に な っ た か
を,聖徳太子,中大兄皇子らの活躍を中心に
合い,人物像を明らかにする。
とらえることができる。
・レディネス学習で視写した「十七条憲法」
の 内 容 を 確 認 し ,聖 徳 太 子 の 目 指 し た 国 づ
くりについて話し合う。
・天 皇 の 力 が 強 く な っ て い っ た わ け を ,聖 徳
太 子 ,中 大 兄 皇 子 ,中 臣 鎌 足 の 業 績 を も と
に話し合う。
・天皇中心の国づくりが整えられていった様子
をまとめる。
◆ P29の 山 上 憶 良 の 歌 を 読 ん で , 当 時 の 人 々 の く ら し の 様 子 が 分 か る と こ ろ に 線 を 引 い て き ま し
ょう。
5 ・ 教 科 書 の 文 章 や P28の 資 料 か ら , 平 城 京 の 〇 天 皇 の 力 の 大 き さ や 広 が り を ,平 城 京 の 繁
栄を支えた地方の農民のくらしからとら
様子を読み取り,話し合う。
えることができる。
・ P29の 資 料 や レ デ ィ ネ ス 学 習 で 見 付 け て き
た 人 々 の く ら し の 様 子 を も と に ,農 民 の く
らしや負担する税について調べ,話し合
う。
・農民のくらしと貴族のくらしを比べ発表
し,話し合う。
◆ P31の 「 陸 奥 国 分 寺 」 は 誰 が , い つ , ど こ に つ く ら せ た か 教 科 書 や 資 料 集 を 手 が か り に し て 書
き出してきましょう。
6 ・第 1 時 を 想 起 し ,大 仏 の 大 き さ の 感 想 や P30 〇 天 皇 が 大 仏 を つ く ら せ た わ け を ,当 時 の 世
の中の様子から理解することができる。
の 写 真 を も と に 話 し 合 い ,な ぜ 大 仏 を つ く
らせたかという学習課題を作る。
・教 科 書 の 文 章 や 資 料 ,レ デ ィ ネ ス 学 習 で 調
べ た「 陸 奥 国 分 寺 」の こ と を も と に ,な ぜ
聖武天皇が国分寺や大仏をつくらせたか
を考えて話し合う。
・当 時 の 様 子 や 聖 武 天 皇 の 仏 教 に 対 す る 考 え
について調べたことをもとに話し合う。
大陸の文化を学ぶ
◆「正倉院」の宝物を教科書にあるもののほかに一つ調べてノートに絵を書いてきましょう。
7
・教 科 書 の 文 章 を 読 み ,誰 が ど の よ う な 文 化
を伝えたか調べる。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 調 べ て き た 正 倉 院 の 宝 物
がどのようにして日本に入ってきたのか
を 考 え る こ と で ,遣 唐 使 や 鑑 真 の 果 た し た
役割について話し合う。
・天 皇 が 大 陸 文 化 を 取 り 入 れ よ う と し た 理 由
をまとめる。
〇 大 仏 づ く り の 技 術 ,政 治 や 文 化 を 大 陸 か ら
どのように学んだかをとらえることがで
きる。
貴族のくらし
◆ P34の 復 元 図 を 見 て , 屋 敷 や 人 々 の 様 子 で 気 付 い た こ と を 1 つ ノ ー ト に 書 い て き ま し ょ う 。
8
日本風の文化が
生まれる
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で の 気 付 き か ら ,屋 敷 の 広
さ ,建 物 の 配 置 や 名 称 ,庭 や 池 の 使 わ れ 方
などについて発表し合う。
・貴 族 は ど の よ う な 生 活 を し て い た か 話 し 合
う。
・道 長 の 歌 の 意 味 を 読 み 取 ら せ ,道 長 の 力 の
大きさを想像する。
・こ の 時 代 に 生 ま れ た 文 字 や 文 学 ,絵 ,服 装
などについて調べ発表し合う。
・奈 良 時 代 の 文 化 と 比 べ ,平 安 時 代 の 文 化 の
特長について話し合う。
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55
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〇「 都 の 貴 族 の や し き の 様 子 」の 絵 画 資 料 や
教 科 書 本 文 を 読み取り, 当 時 の 貴 族 の く ら
しについて理解することができる。
〇貴族の生活と結びついて生まれた日本風
の文化の特長について理解することがで
きる。
【3】小学校5年家庭科「身の回りを見つめてみよう」
教 材 名 「 ど の よ う に 生 活 し て い る か な 」( 5 時 間 扱 い )
「 小 学 校 学 習 指 導 要 領 」の「 2
内 容 」で は ,「 (1) 家 庭 生 活 に 関 心 を も っ て ,家
庭の仕事や家族との触れ合いができるようにする。ア
支 え る 仕 事 が あ る こ と が 分 か る こ と 。イ
家庭には自分や家族の生活を
自 分 の 分 担 す る 仕 事 を 工 夫 す る こ と 。ウ
活時間の有効な使い方を考え,家族に協力すること。エ
生
家族との触れ合いや団らん
を楽しくする工夫をすること」と示しています。本単元のレディネス学習として,自
分の家庭生活を見つめ直すような課題を設定することで「実践的・体験的」という家
庭科の特性に触れることができるよう工夫しています。さらに,このレディネス学習
の成果を授業に取り入れることで,自分の生活を具体的に振り返りながら思考力や判
断力を発揮し基礎的な知識や技能を身に付けることができることをねらいとしていま
す。
小題材
◆レディネス学習の内容
一日の生活を見つめてみよう 家族と協力して生活しよう
時
・学習活動の概要
○学習目標
◆家庭でしている自分のお手伝いの種類とその内容をまとめてきましょう。
(「 家 庭 の 仕 事 調 べ 」 プ リ ン ト 配 付 )
1
・教 科 書 P8,9の「 わ た し た ち の 1 日 の 生 活 の
よ う す 」を 参 考 に し て 自 分 の 1 日 の 生 活 を
振り返る。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で ま と め た 自 分 の お 手 伝 い
を 発 表 し 合 い ,そ の 内 容 か ら 家 庭 の 仕 事 を
「 食 べ る 」「 着 る 」「 住 む 」 に 分 類 す る 。
・こ れ か ら 自 分 に で き そ う な 家 庭 の 仕 事 を 考
え発表し合う。
○ 自 分 の 生 活 を 見 つ め ,家 庭 や 家 族 の 仕 事 へ
の関心を高める。
◆家族がしている家庭の仕事を調べてきましょう。
(前回配付した「家庭の仕事調べ」プリントを活用)
2
・前 時 の レ デ ィ ネ ス 学 習 を も と に ,家 庭 で し
たことのある仕事について話し合う。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で ま と め て き た 家 庭 の 仕 事
を 発 表 し 合 い ,自 分 に 関 す る こ と を 自 分 で
し て い る か ,家 族 の た め に で き る こ と は 何
かを話し合う。
・友 達 の 発 表 を 参 考 に し て ,自 分 が し て み た
い家庭の仕事について話し合う。
−
56
−
○ 家 庭 生 活 を 見 つ め ,家 族 の 一 員 と し て 家 庭
の 仕 事 を 分 担 ,協 力 し よ う と す る 態 度 を 育
てる。
◆家族と話し合って,自分にできる仕事を一つ決めてこよう。
3
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 決 め て き た 家 庭 の 仕 事 を
発表し合う。
・仕 事 の 種 類 ご と に グ ル ー プ を 編 成 し ,仕 事
の手順を話し合い実践計画表を作る。
・仕 事 の 手 順 を 発 表 し 合 い ,既 に し た こ と が
ある友達からアドバイスをもらいながら
実践計画表を見直す。
○ 家 族 の 一 員 と し て 家 庭 の 仕 事 を 分 担 し ,実
践するための計画を立てることができる。
自分ができる仕事を増やそう
◆ 家 庭 の ガ ス こ ん ろ の 前 面( つ ま み や ス イ ッ チ が あ る 面 )を 見 て ,く わ し く 絵 に か い て き ま し ょ
う
○ 自 分 が で き る 仕 事 を 見 付 け ,工 夫 し て で き
4 ・お湯を沸かして何ができるか話し合う。
るようにする。
・ ・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 調 べ て き た 家 庭 の ガ ス こ
んろと家庭科室のガスこんろの違いを確
5
認 し な が ら ,ガ ス こ ん ろ の 安 全 な 使 い 方 を
調べる。
・ガスこんろを使ってお湯を沸かす。
・お 湯 の 温 度 ,つ ぎ 方 な ど に 注 意 し て お 茶 を
入れる実習をする。
・自 分 が で き る 家 庭 の 仕 事 を 続 け て 実 行 で き
るよう話し合う。
−
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−
【4】小学校4年図画工作科「つくりたいものを立体に表す」
題 材 名 「 ぱ っ く り 開 い た ら 」( 6 時 間 扱 い )
「 小 学 校 学 習 指 導 要 領 」の「 2 内 容
A 表 現 」で は「 (2)見 た こ と ,感 じ た こ と ,想
像したことを絵や立体に表したり,つくりたいものをつくったりするようにする」と
示しています。この単元では,たまごから生まれたものを想像し,材料を選びその特
徴を生かしてつくることになります。自分の構想に合わせ,様々な材料を用意し製作
することに加え,更に想像豊かに取り組むという視点から,レディネス学習を設定し
ま し た 。「 た ま ご か ら 生 ま れ た ら う れ し い も の 」「 お 話 」「 作 品 名 」な ど ,イ メ ー ジ を 膨
らませることができ,指示が明確で子どもたちに迷いが生じないような工夫をしまし
た。
題材名
◆レディネス学習の課題
時
・学習活動の概要
○学習目標
◆たまごからうまれたらうれしいものを1つ考えてこよう。
1・2
・風 船 を 膨 ら ま せ ,の り を 付 け ,新 聞 紙 を 貼
った上から和紙を貼ってたまごをつくる。
○ 中 身 を 想 像 し な が ら ,楽 し ん で ふ し ぎ な た
まごをつくることができる。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 考 え て き た も の の た ま ご
○たまごやその中に入っているものに楽し
だ っ た ら ど ん な 色 ,ど ん な 模 様 ,ど ん な ふ
く 想 像 を 広 げ ,た ま ご の 材 料 や つ く り 方 を
考えることができる。
うに割れたらいいのか想像する。
・想 像 し た こ と を も と に ,た ま ご に 色 や 模 様
○ つ く り た い た ま ご に 合 っ た 材 料 を 選 び ,そ
の特徴を生かしてつくることができる。
を着けたり,割ったりする。
ぱっくり開いたら
3・4
◆ た ま ご が か え る 時 の こ と を 短 い お 話 に し て プ リ ン ト に 書 い て こ よ う 。( プ リ ン ト 配 付 )
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 考 え た 話 を 生 か し て ,た
ま ご が か え る 様 子 や た ま ご の 中 身 ,た ま ご
○ 中 身 を 想 像 し な が ら ,楽 し ん で ふ し ぎ な た
まごをつくることができる。
○たまごやその中に入っているものに楽し
のまわりを想像する。
・想 像 し た こ と を も と に 材 料 を 選 び ,そ の 特
く 想 像 を 広 げ ,た ま ご の 中 身 の 材 料 や つ く
り方を考えることができる。
徴を生かしてつくる。
○つくりたいたまごの中身に合った材料を
選 び ,そ の 特 徴 を 生 か し て つ く る こ と が で
きる。
5・6
◆ 作 品 に 題 を つ け , プ リ ン ト に 書 い て こ よ う 。( プ リ ン ト 配 付 )
・自 分 の 想 像 し た こ と で 足 り な い と こ ろ は な
い か 。工 夫 す る と こ ろ は な い か 。作 品 全 体
を見直し仕上げをする。
・グ ル ー プ ご と に 発 表 会 を す る 。レ デ ィ ネ ス
学 習 で 考 え て き た 作 品 名 ,た ま ご の 話 ,工
夫した点などを紹介し合う。
・友達のよい点などを見付け合う。
−
58
−
○友達や自分の作品のよい点や工夫したと
ころを見つけることができる。
【5】中学校2年国語科「表現を味わおう」
教 材 名 「 走 れ メ ロ ス 」「 漢 字 の 成 り 立 ち 」 ほ か ( 7 時 間 扱 い )
「中学校学習指導要領解説
国 語 編 」で は ,「 従 来 ,読む こ と の 指 導 に お い て は ,一
般に,文学的な文章の詳細な読解に偏りがちな傾向があったことが指摘されている」
と述べています。そして,このような指摘を踏まえて「自分の考えをもち,論理的に
意見を述べる能力,目的や場面に応じて適切に表現する能力,目的に応じて的確に読
み取る能力や読書に親しむ態度」を育成する指導の充実が必要と述べています。こう
し た 趣 旨 を 踏 ま え た 年 間 指 導 計 画 の 中 で「 文 学 的 な 文 章 の 特 徴 を と ら え ,読 み 味 わ う 」
というねらいをもつ本単元では,小説読解に4時間,言語事項の学習に3時間を配当
しています。
教材の「走れメロス」は,小学校の道徳や学芸会の演劇などで取り上げられること
もあるため,粗筋を知っている子どもも多いと考えられます。また,教科書の文章と
しては比較的長文ながら話の展開が分かりやすく完結しています。さらに,難解な漢
語なども含む作品ながら短文で簡潔に区切られ,独自の調子を生み出す表現が多用さ
れています。このような点から,中学生が文学表現を学習する教材として適した作品
と言えます。また,漢字を用いた表現の特色について関連付けて学習することもでき
ます。そこで,作品の内容読解と表現の特徴把握及び漢字学習への展開を授業で行う
際 に 役 立 つ と 考 え ら れ る レ デ ィ ネ ス 学 習 の 課 題 に つ い て ,以 下 の よ う に 設 定 し ま し た 。
教材名
◆レディネス学習の課題
時
・学習活動の概要
○学習目標
◆「走れメロス」から,三択問題のクイズを1つ考えてこよう。
1
・教 師 の 範 読 を 聞 き な が ら 通 読 し て ,漢 字 の 読 み
と話の展開を確認する。
○小説作品の読解に興味をもつ。
○作品の概要を理解し,場面構成を把握
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 考 え て き た ク イ ズ を カ ー ド に
する。
記して出題したり答えたりする。
走れメロス
・作 品 の 各 場 面 の 概 要 を 整 理 し て 起 承 転 結 の 全 体
構成を把握する。
◆メロスの性格を表している単語を,本文から1つ選んでこよう。
2
・「 邪 知 暴 虐 」 な ど の 難 解 な 語 句 の 意 味 を 確 認 し
ながら前半部分を読み,登場人物を整理する。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 選 ん で き た 単 語 を 挙 げ て メ ロ
スの人物像に対するイメージを確認する。
しながら人物設定に対する理解を深める。
59
がら理解を深める。
○人物像の比較を通して人間や社会につ
いて考えを広げたり深めたりする。
・王 の 人 物 像 を 表 す 表 現 に 注 目 し ,メ ロ ス と 比 較
−
○登場人物の設定について表現に即しな
−
◆本文で題名と同じ表現が使われている部分に,蛍光ペンなどで印を付けてこよう。
3
・メロスがシラクスの町へ戻るまでの部分を読
み,部分的表現を取り上げてメロスの心理変化
の概要を把握する。
○登場人物の心理変化について表現に即
しながら理解を深める。
○題名との関連を通して作品の主題に迫
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 印 を 付 け て き た 部 分 を 挙 げ て
る部分を詳細に読み味わう。
メロスの心理変化と表現との関連を考える。
◆「走れメロス」の中で最も印象に残った表現に,蛍光ペンなどで印を付けてこよう。
4
・作 品 の 終 末 部 分 を 読 み ,メ ロ ス と セ リ ヌ ン テ ィ
ウスが殴りあった理由と群衆が王様万歳と歓声
をあげた理由を確認する。
○表現に即しながら終末部分と作品全体
との関連に対する理解を深める。
○作品の主題に関する自分の考えをまと
・作 品 末 尾 の 表 現 を 取 り 上 げ て 作 品 に も た ら す 効
め発表し合う。
果を考える。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 印 を 付 け た 表 現 を 挙 げ ,そ の
表現上の特徴を作品内容と関連付けて考える。
・作品の主題について考え,意見を発表し合う。
◆「走れメロス」に使われている漢字の四字熟語をノートに書き写してこよう。
5
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 書 き 写 し て き た 四 字 熟 語 を す
○漢字を用いた表現について興味をもち
べて挙げ,それぞれの意味から並列関係や主述
ながら漢字の特性について考えようと
関係,修飾被修飾の関係になっていることを把
する。
漢字の成り立ち
握する。
○漢字の成立と用法によって六書の区別
・漢 字 を 用 い た 表 現 の 特 徴 が ,表 意 文 字 で あ る こ
があることを知る。
となどから生じていることを確認し,
「漢字の成
り立ち」を通読して六書の分類を理解する。
◆漢和辞典で「田」の意味を調べて,ノートに書いてこよう。
6
・漢 和 辞 典 を 用 い て い く つ か の 漢 字 の 成 り 立 ち を
調べ,六書の具体例を確認する。
○具体的な漢字の例を通して六書の区別
について理解を深める。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 調 べ た「 田 」と 国 字 で あ る「 畑 」 ○ 日 本 で 作 ら れ た 漢 字 で あ る 国 字 に つ い
「畠」の意味の違いを漢和辞典で確認する。
て知る。
・日 本 と 中 国 の 農 耕 の 違 い な ど ,漢 字 の 成 立 要 因
について考え,意見を発表し合う。
◆漢字の長所と短所を考えて,1つずつノートに記してこよう。
同じでも違う
7
・漢 字 一 覧 表 な ど を 用 い て 同 じ 部 首 を 持 つ 漢 字 の
例を挙げ,その中で発音が異なる漢字について
漢和辞典で調べて,成立の違いなどから発音が
異なっていることを確認する。
○具体的な漢字の例を通して漢字の形や
音に対する興味をもつ。
○実際の表現例から漢字を用いた表現の
特徴について理解を深める。
・レ デ ィ ネ ス 学 習 で 考 え た 漢 字 表 現 の 長 所 や 短 所
を発表し合い,
「 走 れ メ ロ ス 」の 本 文 か ら 具 体 的
な例を探して確認する。
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60
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【6】中学校2年英語科「Unit 2」
教 材 名 「 Yumi
Goes
Abroad」( 4 時 間 扱 い )
「 中 学 校 学 習 指 導 要 領 」に は ,言 語 活 動 と し て「 聞 く こ と 」「 話 す こ と 」「 読 む こ と 」
「 書 く こ と 」が 示 さ れ て い ま す 。さ ら に ,「 3
指 導 計 画 の 作 成 と 内 容 の 取 扱 い 」の 項
には,
「 特 に 聞 く こ と 及 び 話 す こ と の 言 語 活 動 に 重 点 を お い て 指 導 す る こ と 」と 示 さ れ ,
中学校での音声によるコミュニケーション能力の育成を重視するという観点が述べら
れています。
この単元では言語活動の「話すこと」を中心に取り扱い,子ども同士の会話を通し
て重要な構文を習得していく展開が考えられます。そこでレディネス学習の課題とし
て,授業でのスムーズな英語によるコミュニケーションを図るため,会話の内容を子
どもたちの身近な話題から考えてくるような内容にしました。レディネス学習を取り
入れた授業実践を通して,重要な構文のより確実な習得を目指し,コミュニケーショ
ン能力をより一層育成していきたいと考えます。
題材名
◆レディネス学習の課題
時
・学習活動の概要
○学習目標
◆ ゴ ー ル デ ン ウ ィ ー ク に 旅 行 に 行 く と し た ら ど こ に 行 き た い で す か 。3 つ ノ ー ト に 書 い て こ よ う 。
1
・ 本 文 を 読 み な が ら , be going to に つ い て 理
○ be going to の 文 の 形 ・意 味 ・用 法 を 理 解
解する。
し ,そ れ を 用 い て 自 分 の ゴ ー ル デ ン ウ ィ
・レディネス学習で考えたことをもとに,クラ
ークの予定を表現できる。
スでゴールデンウィークの予定をインタビュ
ーし合う。
・ be going to を 用 い て 友 達 の ゴ ー ル デ ン ウ ィ
ークの予定をクラス全体に発表する。
◆表に当てはまる日本語を書いて,表を完成させよう。
2
t
i
n
U
i
m
u
Y
例
2
だれが
だれに
何を
どうする/どうした
わたしは
ゆみに
ペンを
貸す/貸した
・ 本 文 を 読 み な が ら , show に つ い て 理 解 す る 。
・今まで学習した動詞で,目的語が2つあるも
のを確認する。
○ SVOO 構 文 の 形 ・意 味 ・用 法 を 理 解 し , そ
れ用いて簡単な対話ができる。
○入国審査の場面での問答ができる。
・〔 You Turn〕show を は じ め と す る SVOO 構 文 を
使い,レディネス学習で考えてきた表をもと
に,英作文する。
・作った英文をもとに発表し合う。
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61
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s
e
o
G
d
a
o
r
b
A
◆表に当てはまる日本語を書いて,表を完成させよう。
だれが
例
3
わたしは
何を
○○と呼ぶ
この鳥を
ニワトリと呼ぶ
・ 本 文 を 読 ん で , call に つ い て 理 解 す る 。
○ SVOO 構 文 の 形 ・ 意 味 ・用 法 を 理 解 し 表 現
・レディネス学習で考えてきた表をもとに,英
作文し,発表し合う
・〔 You Turn〕
できる。
○名所を紹介するナレーションを読んで
P18 の A に つ い て 考 え , 友 達 と
発表し合う。
内 容 を 理 解 し ,ま た ,そ れ を 参 考 に 簡 単
なナレーションができる。
Unit2
◆ P17 の 3 つ の 挿 絵 か ら ス ト ー リ ー を 考 え , ノ ー ト に 書 い て こ よ う 。
Yumi
4
・レディネス学習で考えてきたストーリーを発
表し,大仏が作られた由来を話し合う。
○楽山大仏の由来を読んで内容を理解す
る 。ま た ,そ れ を 参 考 に し て「 奈 良 の 大
Goes
・本文を音読し,レディネス学習を生かして楽
Abroad
山大仏の由来を理解する。
仏」の作られた由来を簡単に説明でき
る。
・ in those days, one day, work on の 表 現 を
理解する。
・〔 You Turn〕
楽山の大仏の由来をもとに「奈
良の大仏」の作られた由来を説明する英文を
完成する。
・
「 奈 良 の 大 仏 」の 作 ら れ た 由 来 を 説 明 す る 英 文
を友達と発表し合う。
◆身近な名所を紹介する文を考え,ノートに書いてこよう。
5
・レディネス学習で考えてきたことをもとに,
紹介する英文を作成する。
○ 本 単 元 で 学 習 し た 表 現 な ど を 用 い て ,身
近な名所などを簡単に説明できる。
・英語で作成した紹介文を,グループごとに発
表する。
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