園芸通信 普及センターHPアドレス 施設園芸No.5 平成24年7月20日 JAにいかっぷ、JAしずない、JAみついし 日高農業改良普及センター TEL:0146-42-1489 FAX:0146-42-2521 http://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/ss/nkc/index.htm 札幌管区気象台が6月25日に発表した3か月予報(7~9月)では、昨年及び一昨 年のような高温ではなく、平年並みとのことです。 しかし、好天が続く場合はハウス内気温が上昇することもあるので、高温遭遇によ る生育障害に留意することが必要です。 石灰塗布( 太陽光線量の制御 ) 特長 ・外張りに石灰を塗布することで太陽光線を反射し、ハウス内の温度上昇を抑制す します(写真1)。 ・遮光資材の活用は、気温、地温、葉温の上昇や葉の受光量を抑制して、作物を保 護したり、品質の向上を図る効果があります。 使用機材 ・消石灰、防除機材(噴霧に使用) ・または、石灰塗布剤(商品名(一例):レディソル(写真2)) 作業手順(事例) ①消石灰を水の入ったタンクに入れ、撹拌します。 ②防除に使用する噴霧機でハウス外張りに噴霧します。 ③作業時間は100坪ハウス1棟あたり10分×2人(吹き付け1人、混和1人)です。 使用量は消石灰20kg/600㍑で、ハウス17棟まで使用可能。 利点 ①高温遭遇を防ぐため、高温障害の予防及び適正な生育を確保します。 ②光線量の制御によりハウス内が涼しくなるため、作業労働が改善されます。 注意点 ・ノズル穴は石灰がつまりやすいため、やや大きめのものを使用しましょう。 ・風向きを勘案し、ゆっくりかけましょう。風に乗って少し流れる程度が望まし いです。 ・塗布により外張り資材の耐用年数に影響を与える可能性があるため、注意しまし ょう。また、消石灰はアルカリ成分が高いので、取り扱いには十分注意しましょう。 設置農家コメント 「石灰塗布により 光が柔らかく 感じる」 写真1 石灰が塗布されたハウス 写真2 石 灰 塗 布 剤 (レ デ ィ ソ ル )
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