S E K I S A N リフォーム 法規チェックリスト 工事内容別一戸建て住宅リフォームの法規チェックリスト …………………………… 602 工事内容別マンション専有部分リフォームの法規チェックリスト ………………… 614 既存不適格建築物への増改築に係る遡及緩和 ………………………………………………… 615 法20条(構造耐力)不適格建築物への増改築に係る規定の緩和 ………………… 619 住環境の整備においては、建築基準法を始めとするさまざまな法律や条令、規則等の法規が る基準であり、遵守することが義務付けられています。 これらの基準を守らないことは、住まい手の命や財産を軽んじることであり、また地震や火 災といった災害時には、ことさら大きな影響を及ぼす要因にもなり得ます。 一戸建て住宅リフォームの場合、部屋を増築する、屋根を上げる、構造耐力上主要な部分の 過半を改修するなどの規模の大きいリフォーム工事では、建物の構造や工事規模、防火地域に よって、新築同様、建築確認申請が必要になります。 さらに、築後年数の経っている住宅では、法令の改正が行われたことにより、現在の基準に 適合しない部分が生まれ、リフォーム工事を行う場合には、原則として不適格になっている部 分すべてを、現行の規定に適合させなければなりません。ただし、すべてを現行の規定に適合 させることが困難な場合には、不適格の内容によっては、一定の条件のもと遡及を緩和するこ とができます。現行の法律に適用させる範囲は、工事費や工程に関わることなので、関連法令 の十分な理解が必要です。 確認申請の必要のないリフォーム工事においては、関連法令の基準が適用されないというこ とではありません。リフォーム工事をする際には、確認申請の要・不要にかかわらず、耐震性 や防火性、避難などの命に関わる基準や、屋内で使用する内装材や採光・換気などの健康に関 わる基準に適合させ、安全で快適な住まいにすることが大切です。さらに、大地震の発生が予 想される今、耐震改修促進法による耐震化の促進が図られている現状を踏まえ、耐震化に対す る意識を常に持って工事に臨むことが重要です。 マンション専有部分のリフォーム工事では、マンション特有の制約を把握していないと、隣 戸の住人などとのトラブルが発生し、工事がスムーズに進まない事態も考えられます。区分所 有法、管理規約といった「マンションの法律」のチェックがマンションリフォームの第一歩と いえます。 法規チェックリスト 関わっています。これらの法規は、新築住宅に限らず、住宅のリフォームにおいても適用され ■工事内容別一戸建て住宅リフォームの法規チェックリスト1 工事内容 床面積が増え 特殊建築物へ スケルトンリ 耐震化工事 る工事(屋内 の用途の変更 フォーム工事 (床面積・形態 での増床を含 は変更なし) む) 内装仕上げの 設備の追加・ 構造に絡む開 外装の変更 変更(EV設備・ 口部の変更や(屋根・外壁・ 変更 火気使用設備・ 間取りの変更 軒裏・サッシ) 換気設備) □ □ □ □ □ 大規模な場合 □ 屋根を上げる場合 □ □ □ 法規チェックリスト □ □ □ □ □ □ □ □ 大規模な場合 □ □ 屋根を上げる場合 □ 大規模な場合 屋根を上げる場合 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 602 リフォーム編2015 関連法規 チェック項目 確認申請は必要か 増築工事 建築基準法 建築基準法施行令 告示・その他の法規 法6条1項 2項 大規模な改修、大規模な模 法6条1項 2項 様替え (木造4号建築物以外) 用途変更 法87条 既存不適格建築物か 確認等を要する建築設備の 法87条の2 設置 (ホームエレベーター等) 既存不適格建築物 法86条の7 1項 法86条の7 2項 法86条の7 3項 法87条2項 法87条3項 法87条4項 法42条 事業執行予定道路 (計画道路) 法42条1項4号 位置指定道路(私道) 法42条1項5号 みなし道路(2項道路) 法42条2項 3項道路 法42条3項 地区計画予定道路 法68条の7 1項 道路幅員 法42条 令137条〜 令137条の12 令137条の13 令137条の14 令137条の15 令137条の18 施行規則10条の23〜25 平17国交告566 平18国交告184、185 法規チェックリスト 道路の種類 (下記は要注意) 令146条 道路法 都市計画法 土地区画整理法 都市再開発法 令144条の41項 敷地の条件 4m未満の指定された道路 法42条2項〜4項 法43条の2 接道長さ(2m以上) 法43条 行政の条例 路地状部分の長さ 法43条 行政の条例 角敷地 敷地面積 最低限度 行政の条例 法53条 敷地と道路の高さ関係 令135条の2 地盤面・平均地盤面 令135条の2 敷地の環境 法19条1項 2項 下水管、下水溝 法19条3項 がけ、擁壁 法19条4項 都市計画区域・ 準都市計画区域 法41条の2 令142条 行政の条例 都計法5条 都計法5条の2 市街化区域・ 市街化調整区域 都計法7条 用途地域・防火地域等 都計法8条 9条 リフォーム編2015 603 ■工事内容別一戸建て住宅リフォームの法規チェックリスト2 工事内容 床面積が増え 特殊建築物へ スケルトンリ 耐震化工事 る工事(屋内 の用途の変更 フォーム工事 (床面積・形態 での増床を含 は変更なし) む) 内装仕上げの 設備の追加・ 構造に絡む開 外装の変更 変更(EV設備・ 口部の変更や(屋根・外壁・ 変更 火気使用設備・ 間取りの変更 軒裏・サッシ) 換気設備) □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 法規チェックリスト □ ※1 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ ※1 出窓設置の場合は増床になるかをチェック 604 リフォーム編2015 関連法規 チェック項目 建築基準法 敷地の条件 用途地域内の建築制限 法48条 法別表第2 壁面線による建築制限 法47条 建築協定 法69条 建築基準法施行令 令130条の3 敷地、構造、用途、形態、 意匠等 地区計画 行政の条例 法68条の2 令136条の2の5 敷地、構造、用途、建築設備 行政の条例 都市緑地法35条 外壁の後退距離(第1・2 法54条 種低層住居専用地域内) 令135条の20 行政の条例 法52条1項 2項 法規チェックリスト 容積率の限度 都計法12条の4 行政の条例 緑化計画 (緑地率・生垣等) 外壁 後退 告示・その他の法規 前面道路が2以上ある場合 法52条2項 住宅地下室の容積率不算入 法52条3項4項 昇降機の昇降路の部分の容 法52条6項 積率不算入 令129条の3 容積率 敷地に2以上の容積率の指 法52条7項 定がある場合 特定道路が近くにある場合 法52条9項 計画道路に接する場合 法52条10項 自動車車庫の容積率不算入 壁面線の指定による緩和 令2条1項4号 令2条3項 法52条11項〜13項 小屋裏物置等の扱い 建ぺい率の限度 平12住指発682号 法53条1項 建ぺい率 敷地が制限の異なる2以上 法53条2項 の地域にわたる場合 角地 法53条3項 防火地域内の耐火建築物 法53条3項 5項 行政の条例 敷地が防火地域の内外にわ 法53条6項 たる場合 絶対高さ制限 法55条 高さ制限 軒の高さ 道路斜線制限 令2条1項6号ロ、ハ 令130条の10 令2条1項7号 法56条1項1号 セットバックしている場合 法56条2項 4項 令130条の12 2以上の前面道路がある場合 令132条 リフォーム編2015 605 ■工事内容別一戸建て住宅リフォームの法規チェックリスト3 工事内容 床面積が増え 特殊建築物へ スケルトンリ 耐震化工事 る工事(屋内 の用途の変更 フォーム工事 (床面積・形態 での増床を含 は変更なし) む) 内装仕上げの 設備の追加・ 構造に絡む開 外装の変更 変更(EV設備・ 口部の変更や(屋根・外壁・ 変更 火気使用設備・ 間取りの変更 軒裏・サッシ) 換気設備) 法規チェックリスト □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 606 リフォーム編2015 □ 関連法規 チェック項目 建築基準法 建築基準法施行令 反対側に公園などがある場 合 令134条 地盤面が前面道路より1m 以上高い場合 令135条の2 敷地が2以上の地域にわた る場合 令130条の11 隣地斜線制限 告示・その他の法規 法56条1項2号 セットバックしている場合 法56条1項2号 敷地の地盤面が隣地の地盤 法56条6項 面より1m以上低い場合 令135条の3 1項2号 隣地が公園、広場、水面等 法56条6項 に接する場合 令135条の3 1項1号 北側斜線制限 法規チェックリスト 高さ制限 敷地が2以上の地域にわた 法56条5項 る場合 法56条1項3号 敷地の北側の前面道路の反 対側に水面、線路敷き等が ある場合 令135条の4 1項1号 敷地の北側に水面、線路敷 き等がある場合 令135条の4 1項1号 敷地の地盤面が北側隣地の 法56条6項 地盤面より1m以上低い場 合 令135条の4 1項2号 敷地が2以上の地域にわた 法56条5項 る場合 斜線制限の緩和 (天空率) 日影による高さ制限 法56条7項 令135条の5〜 令135条の11 法56条の2 令135条の12、13 高度地区による高さの限度 法58条 と高度斜線 都計法9条17項 行政の告示 居室の天井の高さ 令21条 居室の床の高さ・床下の換 気 令22条 居室 居室の採光 法28条1項 令19条 令20条 居室の換気 法28条2項 4項 令20条の2 令129条の2の6 シックハウス対策 (使用材料) 法28条の2 令20条の5、6、7 平14国交告1112、1113、 1114、1115 シックハウス対策 (24時間換気) 法28条の2 令20条の8 平15国交告273 リフォーム編2015 607 ■工事内容別一戸建て住宅リフォームの法規チェックリスト4 工事内容 床面積が増え 特殊建築物へ スケルトンリ 耐震化工事 る工事(屋内 の用途の変更 フォーム工事 (床面積・形態 での増床を含 は変更なし) む) 法規チェックリスト □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □※2 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 内装仕上げの 設備の追加・ 構造に絡む開 外装の変更 変更(EV設備・ 口部の変更や(屋根・外壁・ 変更 火気使用設備・ 間取りの変更 軒裏・サッシ) 換気設備) □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ ※2 屋根重量のチェック 608 リフォーム編2015 関連法規 チェック項目 建築基準法 居室 居室の排煙 法35条 2 (延べ面積200m 超の場合) 建築基準法施行令 告示・その他の法規 令126条の2 平12国交告1436 火気使用室 火気使用室の内装制限 法35条の2 令128条の4 4項 平21国交告225 火気使用室の換気設備 法28条3項 令20条の3 1項2項 令129条の2の6 昭45建告1826 地階 火を使用する設備の位置・ 仕様等 消防法9条 行政の火災予防条例 階段 地階における住宅等の居室 法29条 令22条の2 蹴上げ・踏面・幅 令23条 手すりの設置 令25条 平12建告1430 令26条 建築 設備 昇降機(ホームEV・段差 法34条1項 解消機・いす式昇降機) 令129条の3 2項 避難 ベランダの手すりの高さ 令126条 便所の採光および換気 令28条 便所の構造 令29条 令31条 令33条 令34条 浄化槽 令32条 令35条 昭44建告3184 昭55建告1292 水質汚濁防止法3条 浄化槽法4条 基礎の構造 令38条 平12建告1347 地耐力と基礎形状の関係 平12建告1413 法規チェックリスト 便所 階段に代わる傾斜路 平12建告1347 構造(木造) 屋根ふき材等の緊結 令39条 木材 令41条 土台と基礎 令42条 柱の小径 令43条 梁等の横架材 令44条 筋かい 令45条 軸組等の基準 令46条1項〜3項 壁量の計算 令46条4項 平12建告1351 平12建告1352 継手・仕口 令47条 平12建告1460 枠組壁工法の技術的基準 昭46建告109 平13国交告1540 建規8の3 平13国交告1541 外壁内部の防腐措置 令49条 3階建木造住宅 令36条1項 令40条〜49条 組積造 令51条〜62条 リフォーム編2015 609 ■工事内容別一戸建て住宅リフォームの法規チェックリスト5 工事内容 床面積が増え 特殊建築物へ スケルトンリ 耐震化工事 る工事(屋内 の用途の変更 フォーム工事 (床面積・形態 での増床を含 は変更なし) む) 内装仕上げの 設備の追加・ 構造に絡む開 外装の変更 変更(EV設備・ 口部の変更や(屋根・外壁・ 変更 火気使用設備・ 間取りの変更 軒裏・サッシ) 換気設備) 法規チェックリスト □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 610 リフォーム編2015 □ 関連法規 チェック項目 建築基準法 建築基準法施行令 構造(木造以外) 令61条 補強コンクリート ブロック造 令62条の2〜62条の8 補強コンクリート ブロック造の塀 令62条の8 鉄筋コンクリートの 建築物 令71条〜令79条 鉄骨造の建築物 令63条〜令70条 耐久性関係規定の範囲 令36条1項 仕様規定 令36条〜令80条の3 時刻歴応答解析 令81条1項 保有水平耐力計算 令81条2項1号イ 限界耐力計算(古民家など) 令81条2項1号ロ 許容応力度等計算 令81条2項2号イ 中規模な建築物の計算 令81条3項 屋根ふき材等の計算 令82条の4 平12建告1461 平12建告1458 耐震診断の指針 耐震改修法 平18国交告184 耐震改修に関する技術 耐震改修法 平18国交告184 延焼のおそれのある部分 法2条6号 防火地域 法61条 準防火地域 法62条1項 法規チェックリスト 構造計算 組積造の塀 告示・その他の法規 令136条の2 防火・準防火地域の内外に 法67条 わたる場合の措置 22 条区域 法22条 法23条 法24条の2 令109条の5 令109条の6 耐火構造 法2条7号 令107条 平12建告1399 準耐火構造 法2条7号の2 令107条の2 平12建告1358 防火構造 法2条8号 令108条 令109条の6 平12建告1359 不燃材料 法2条9号 令108条の2 平12建告1400 耐火建築物 法2条9号の2 令108条の3 令109条 令109条の2 平12建告1360 準耐火建築物 法2条9号の3 令109条 令109条の2 平12建告1360 イ準耐 法2条9号の3イ ロ準耐1号 法2条9号の3ロ 令109条の3第1号 平12建告1367 ロ準耐2号 法2条9号の3ロ 令109条の3第2号 平12建告1368 新たな防火地域 行政の建築安全条例 防火 リフォーム編2015 611 ■工事内容別一戸建て住宅リフォームの法規チェックリスト6 工事内容 床面積が増え 特殊建築物へ スケルトンリ 耐震化工事 る工事(屋内 の用途の変更 フォーム工事 (床面積・形態 での増床を含 は変更なし) む) 内装仕上げの 設備の追加・ 構造に絡む開 外装の変更 変更(EV設備・ 口部の変更や(屋根・外壁・ 変更 火気使用設備・ 間取りの変更 軒裏・サッシ) 換気設備) 法規チェックリスト □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 612 リフォーム編2015 □ 関連法規 チェック項目 建築基準法 建築基準法施行令 告示・その他の法規 防火・準防火地域内の建築 法63条 物の屋根 令136条の2の2 平12建告1365 外壁の開口部の防火戸 令109条 令136条の2の3 平12建告1366 平12建告1360 法64条 防火 準防火地域内の木造建築物 法62条2項 等(外壁・軒裏) 準防火地域内の木造3階建 法62条1項 ての防火措置 令136条の2 消防法9条の2 消令5条の6〜9 境界線の決定 民法223条 224条 目隠しの設置 民法235条 雨水処理 民法214条 行政の条例 生活排水・雨水の放流 (合流・分流) 行政の条例 その他の関連規定 分別解体 建設リサイクル法9条 再資源化 建設リサイクル法16条 解体工事業の登録 建設リサイクル法21条 アスベスト既存部分の飛散 防止 平18国交告1173 住宅性能評価 品確法 長期優良住宅 長期優良住宅の普及の促進 に関する法律 給水装置の構造および材質 水道法16条 令5条 排水設備の設置・構造 民法220条 下水法10条1項 3項 都市下水路に接続する特定 排水施設の構造 下水法30条1項 排水設備の技術上の基準 特定都市河川浸水被害対策 法8条 家庭用ガス設備の設置工事 高圧ガス保安法24条 ガス消費器具の基準適合義 務 ガス事業法40条の4 高齢者・障害者への配慮 バリアフリー法 リフォーム編2015 613 法規チェックリスト 民法の規定 住宅用火災警報器の設置 間取りの 変更 仕上材の 変更 住宅設備 の変更 冷暖房設備・ 給湯設備の変更 ■工事内容別マンション専有部分リフォームの法規チェックリスト □ □ □ □ 工事内容 の確認 チェック項目 法28条1項 令19条 令20条 居室の換気 法28条2項 4項 令20条の2 令129条の2の6 シックハウス対策 (使用材料) 法28条の2 令20条の5、6、7 平14国交告1112、 1113、1114、1115 □ シックハウス対策 (24時間換気) 法28条の2 令20条の8 平15国交告273 □ 火気 火を使用する設備の位置・ 使用室 仕様等 □ 居室 □ □ □ □ 遮音性能 □ □ □ □ □ □ ※2 □ □ □ □ □ ※3 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ その他の関連規定 □ □ □ 管理規約 消防法9条 行政の火災予防条例 外壁の開口部の防火戸 法2条6号 法2条9号の2 法64条 令109条 防火区画 法36条 令112条 令113条25項 令114条5項 令129条の2の5 住宅用火災警報器の設置 □ 避難 □ □ □ □ 防火 法規チェックリスト ※1 □ 令21条 居室の採光 □ □ リフォーム編2015 昭48建告2565 平12建告1376 平12建告6422 消防法9条の2 消令5条の6〜9 内装制限 法35条の2 (高層マンションの高層階) 令 128 条 の 3 の 2 〜 平12建告1439 129条 避難経路の確保 (バルコニー) 令121条 法35条 行政の安全条例 分別解体 建設リサイクル法9条 ・再資源化 建設リサイクル法16条 ・解体工事業の登録 建設リサイクル法21条 アスベスト既存部分の飛散 防止 平18国交告1173 住宅性能評価 品確法 給水装置の構造および材質 水道法16条 令5条 管理規約 排水設備の設置・構造 民法220条 下水法10条1項 3 項 排水設備の技術上の基準 特定都市河川浸水 被害対策法8条 家庭用ガス設備の設置工事 高圧ガス保安法24 条 ガス消費器具の基準適合義 務 ガス事業法40条の4 ガス・電気容量チェック 管理規約 届け出等 管理規約 ※1 窓ガラスは共用部分である。管理規約の規定による ※2 バルコニー床にデッキ材等を置く場合、ハッチ等を塞がないこと ※3 室外機・給湯器設置の場合、隣戸隔板を塞がないこと 614 告示・ その他の法規 区分所有法 管理規約 居室の天井の高さ □ 建築基準法施行令 工事可能範囲・内容・性能 □ □ 建築基準法 ■既存不適格建築物への増改築に係る遡及緩和 1 既存不適格に係る規定 緩和規定 法86条の7 1項 増改築部分の規模などに対応した既存部分への遡及 緩和(詳細は619頁表1参照)。 令137条の2 大規模な修繕・大規模な模様替えで、構造耐力上危 険のないものは遡及免除。 法86条の7 2項 エキスパンションジョイント等、相互に応力を伝え 令137条の13 ない構造方法で区画された独立部分が2以上ある場合 令137条の14 は、増改築をする独立部分以外の独立部分には規定 を適用しない。 防火壁 法26条 法86条の7 1項 増改築部分の床面積が50 m 未満の場合既存部分への 令137条の3 遡及免除。 大規模の修繕・大規模の模様替えの場合、遡及免除。 耐火建築物としなけれ ばならない特殊建築物 法27条 法86条の7 1項 増改築部分の床面積が50 m 未満の場合既存部分への 令137条の4 遡及免除。 大規模の修繕・大規模の模様替えの場合、遡及免除。 採光 法28条1項 令19条 令20条 令29条 法86条の7 3項 令137条の15 換気 法28条2項 令20条の2 法86条の7 3項 令137条の15 火気使用室換気 法28条3項 令20条の3 法86条の7 3項 令137条の15 石綿等規制 法28条の2 1号2号 令20条の4 法86条の7 1項 増改築部分の床面積が既存部分の1/2以下の場合、既 令137条の4の2 存部分への遡及免除(居室の換気規定除く)。但し、 令137条の4の3 既存部分の飛散防止対策が条件(H18国交告1173)。 大規模の修繕・大規模の模様替えの場合、遡及免除。 シックハウス規制 法28条の2 3号 令20条の6〜9 法86条の7 3項 ホルムアルデヒド規制のみ適用。増改築部分のみ規 令137条の15 定適用(居室単位)。 クロロピリホス規制は建築物全体に適用。 地階の居室の防湿等 法29条 令22条の2 法86条の7 3項 構造耐力 法20条 2 2 法規チェックリスト 増改築部分のみ規定適用(居室単位)。 増改築部分のみ規定適用(居室単位)。 増改築部分のみ規定適用(火気使用室単位)。 増改築部分のみ規定適用(居室単位)。 リフォーム編2015 615 ■既存不適格建築物への増改築に係る遡及緩和 2 既存不適格に係る規定 長屋・共同住宅の界壁 法30条 令22条の3 緩和規定 法86条の7 1項 増築後の延べ面積が既存部分の1.5倍以下、改築につ いては改築部分の床面積が既存部分の延べ面積の1/2 令137条の5 以下の場合、既存部分への遡及免除。 大規模の修繕・大規模の模様替えの場合、遡及免除。 増改築部分のみ規定適用(界壁単位)。 法86条の7 3項 法規チェックリスト 便所・電気設備 法31条・32条 令28条〜35条 法86条の7 3項 昇降機 法34 条1項 令129条の3 〜129条の13の3 法86条の7 3項 廊下・階段・出入り口等の避難設備 法35条 令117条〜126条 法86条の7 2項 開口部のない耐火構造の床または壁で区画された独 令137条の13 立部分が2以上ある場合は、増改築をする独立部分以 令137条の14 外の独立部分には規定を適用しない。 排煙設備 法35条 令126条の2 令126条の3 法86条の7 2項 開口部のない準耐火構造の床または壁か、または常 令137条の13 時閉鎖式等の防火設備で区画された独立部分が2以上 令137条の14 ある場合は、増改築をする独立部分以外の独立部分 には規定を適用しない。 非常用照明 法35条 令126条の4 128条の5 法86条の7 2項 無窓居室の主要構造部 法35条の3 令111条 法86条の7 3項 増改築部分のみ規定適用(便所・電気設備単位)。 増改築部分のみ規定適用(昇降機単位)。 開口部のない耐火構造の床または壁で区画された独 立部分が2以上ある場合は、増改築をする独立部分以 令137条の13 外の独立部分には規定を適用しない。 増改築部分のみ規定適用(居室単位)。 天井・床の高さ、床の防湿方法、 法86条の7 階段の構造、配管設備、煙突等 3項 法36条 壁面後退 法47条 法86条の7 1項 増改築部分のみ規定適用。 大規模の修繕・大規模の模様替えの場合、遡及免除。 令137条の12 大規模の修繕・大規模の模様替えの場合、遡及免除。 令137条の12 用途地域等 法48条1項〜13項 616 リフォーム編2015 法86条の7 1項 増改築後の床面積かつ不適格面積が既存部分の1.2倍 令137条の7 以下の場合は既存部分への遡及免除。 既存不適格建築物への増改築に係る遡及緩和 3 既存不適格に係る規定 緩和規定 用途地域に関する条例 による制限 法49条〜法50条 令130条の2 法86条の7 1項 容積率 法52条1項2項7項 法86条の7 1項 建ぺい率 法53条1項2項 法86条の7 1項 令137条の12 低層住居専用地域内に おける外壁後退 法54条1項 法86条の7 1項 令137条の12 低層住居専用地域内に おける外壁後退 法55条1項 法86条の7 1項 令137条の12 斜線制限 法56条1項 法86条の7 1項 令137条の12 日影制限 法56条の2 1項 法86条の7 1項 令137条の12 特例容積率適用地区内 における高さの制限 法57条の4 1項 法86条の7 1項 令137条の12 高住誘地区内の高さの制限 法57条の5 1項 法86条の7 1項 令137条の12 高度地区 法58条 法86条の7 1項 令137条の12 法86条の7 1項 令137条の12 法86条の7 1項 増改築部分の床面積が既存部分の1/2以内かつ建ぺい 令137条の9 率容積率1.5倍以内かつ最低限度の2/3以下の場合は 遡及免除。 令130条の2の3 令137条の12 令137条の8 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 駐車場で増改築部分の床面積が既存部分の1/5以内の 場合、備蓄倉庫等は遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 リフォーム編2015 617 法規チェックリスト 高度利用地区・ 都市再生特別地区 法59条1項2項 法60条の2 1項2項 適用除外規定有。 既存不適格建築物への増改築に係る遡及緩和 4 既存不適格に係る規定 緩和規定 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 令137条の12 特別街区 法60条1項2項 法86条の7 1項 駐車場で増改築部分の床面積が既存部分の1/5以内の 令137条の8 場合、備蓄倉庫等は遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 令137条の12 防火地域 法61条 法86条の7 1項 2 増改築部分の床面積が50m 未満の場合は既存部分へ 令137条の10 の遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 令137条の12 法86条の7 1項 特別防災整備地区 法67条の2 1・5・6・7項 法86条の7 1項 令137条の12 景観地区 法68条1項2項 法86条の7 1項 令137条の12 法規チェックリスト 準防火地域 法62条1項 全体計画認定制度 法86条の8 618 リフォーム編2015 2 増改築部分の床面積が50m 未満の場合は既存部分へ 令137条の10 の遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 大規模な修繕・大規模な模様替の場合、遡及免除。 一つの既存不適格建築物について、2以上の工事に分けて増築などを含む工事を 行う場合、特定行政庁がその2以上の工事の全体計画が一定の基準に適合すると 認めたときは、最初の工事の着手前に適合しないとされていた規定について、 最後の工事完了時に適合させればよいとし、その2以上の工事の間に法令が改正 施行されても、その規定は適用されない。 表1 法20条(構造耐力)不適格建築物への増改築に係る規定の緩和 1既 /存 2部 を分 超の え延 るべ 場面 合積 の 構造上一体 で増改築す る場合 構造上一体 構造上分離して 増改築する場合 (EXP.Jなど) 構造上分離 構造上一体 1既 /存 2部 以分 下の の延 場べ 合面 積 の 構造上分離 して増改築 する場合 (EXP.J など) 構造上分離 木造の 4 号建築 物の基礎補強 既存部分の延べ面積の 20 分の1以下かつ50 m2以下の場合 【既存部分】 構造計算(令 3 章第 8 節)によって、構造耐 力上安全であることを 確認 【増改築部分】 令 3 章(8 節を除く) の仕様規定に適合させ る 【既存部分】 地震時の構造計算によ って構造耐力上安全で あることを確認する、 または耐震診断基準に 適合させる(新耐震基 準に適合させる場合も 含む) 【増改築部分】 現行の基準(令 3 章) に適合させる H 17 国 交 告 566 第 2 【建築物全体】 構造計算(令 3 章第 8 節)によって、構造耐力上 安全であることを確認する(木造の四号建築物は 壁量計算) 【既存部分】 構造耐力上主要な部分 は、耐久性等関係規定 に適合させる 【増改築部分】 令 3 章(8 節を除く) の仕様規定に適合させ る 【既存部分】 地震時の構造計算によっ て構造耐力上安全である ことを確認する、または 耐震診断基準に適合させ る(新耐震基準に適合さ せる場合も含む) 【増改築部分】 令 3 章(8 節を除く) の仕様規定に適合させ る(木造の四号建築物 は壁量計算) 【既存部分】及び【増改築部分】 構造計算(令 3 章第 8 節)によって構造耐力上安 全であることを確認する(木造の 4 号建築物は耐 力壁規定) 【既存部分】 地盤の許容応力度が一 定以上あり、既存の基 礎を告示の規定に基づ いて補強する H 17 国 交 告 566 第 1 【増改築部分】 令 3 章(8 節を除く) の仕様規定に適合させ る H 17 国 交 告 566 第 3 H 17 国 交 告 566 第 3 H 17 国 交 告 566 第 3 H 17 国 交 告 566 第 4 【建築物全体】 既存部分の危険性を増大させずに、増改築を行う リフォーム編2015 619 法規チェックリスト 増 改 築 部 分 の 床 面 積 の 合 計 構造上一体 で増改築す る場合 【建築物全体】 構造計算(令第 3 章第 8 節)によって、構造耐力 上安全であることを確認する
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