平成28年度第2回はんだ環境パートナーシップ会議録 開催日時 平成28年7月19日(火) 開催場所 半田市役所301・302会議室 会議次第 1.あいさつ 9時30分~11時35分 2.議事 (1)半田市環境基本計画に基づく平成27年度実施事業につい て(重点検討項目の審議) 3.その他 出席委員 (会長)千頭 聡 (委員)神戸 事務局 隆資、京才 泰直、永津 伸治、 鈴木 一郎、石川 由弘、桑田 八重子、牧野 榊原 正躬 環境課長 純子、 ※敬称略 長谷川 和彦、主査 そ の 他 繁明、堀崎 佐々木 信和、副主幹 山下 由美、副主幹 岩瀬 信裕、主事 竹内 俊輔 経済課長 竹内 甲司、学校教育課長 沼田 昌明 出席職員 次 第 1.あいさつ 議 事 概 要 (環境課長) -あいさつ-(略) 2.議題 (事務局) (1) 半田市 ・資料に沿って説明。 環境基本計 (会長) 画に基づく ・本日は前回決めた重点項目の審議を行う。それでは、 『1-1-1 1 / 18 平成 27 年度 事業活動から生じる典型7公害に係る環境基準及び関連規制を 実施事業に 満たします。 』について、何か意見はあるか。 ついて (重点 (委員) 検討項目の ・資料1の6ページの苦情件数のグラフをみると、 「その他」以 審議) 外の項目は平成 23 年から平成 27 年で少しずつ改善しているよ うだが、順調に推移しているという判断でよいか。 (環境課) ・大気は環境基準をクリアしているし、阿久比川のような大き な川は環境基準をクリアしている。小さい川は水源がため池で あるという問題もあり、大きく改善していくことは難しいが、 今後も検討は続けていかなければならないと思う。全体として は、概ね良好な状態を確保できていると感じている。また、近 年は、蜂の巣や雑草の繁茂など、近隣トラブルのような相談が 多い。 (委員) ・蜂の巣や雑草繁茂の苦情はどのように対応するのか。 (環境課) ・所有者に対して適切な管理をお願いしている。 (委員) 2 / 18 ・典型7公害に係る苦情と近隣トラブルは、同じ表で整理すべ きではないと思う。 (会長) ・典型7公害だけでなく、空き地や空き家の問題、雑草繁茂な どの近隣トラブルは条例によって指導している自治体もある。 (環境課) ・半田市にも条例があり、それに基づき民有地の所有者へのお 願いを行っている。 (委員) ・矢勝川の水質については生活排水が原因かと考えていたが、 資料1を見ると矢勝川と神戸川の下水道接続率の大きな差はな い。水質が改善しない理由はため池か。 (環境課) ・ため池も一因であると考えているが、水量そのものが減って いることも影響していると思う。定期的に池干しなどを行い、 ため池の水質を改善することも大切であると考えている。 (会長) ・このような状況からどう対応策を考えるか。 (委員) 3 / 18 ・環境基本計画では河川の水質改善の方策が下水道接続しかな いような記載になっている。何か他に方策はないのか。何のた めに川をきれいにするのかというビジョンが見えない。住民に 川がきれいになることのメリットが伝わっていない。 (環境課) ・これをやれば必ず改善するという対応策がないのが現状であ る。 (委員) ・他県などでは自然工法による河川改修の例もあるが、そうい う記載があってもよい。河川管理者の問題もあるだろうが、市 として改修などを要望していってもよいのではないか。 (会長) ・下水道が整備されていない地域の浄化槽について、単独と合 併の比率はわかるか。 (環境課) ・合併浄化槽の比率は3割程度である。 (会長) ・矢勝川は2年間かけて調査していくということだが、原因は どの程度把握できるか。 4 / 18 (環境課) ・どのエリアからの排水が汚れているかで絞り込むことで原因 を調べていきたい。 (会長) ・環境保全協定について、意見はあるか。 (委員) ・PCBの保管状況は把握しているか。 (環境課) ・PCBが問題となった時に保管状況の確認を行ったが、現在 は全てを把握しきれていない状況である。環境保全協定締結事 業所については、立ち入り検査の際に保管状況を確認している。 また、PCBの処理は順番待ちと聞いている。 (会長) ・これまでの意見を聞いたうえで、何か提案はあるか。 (委員) ・水質改善のために下水道接続以外の方策を考えることや、流 域の住民に川をきれいにするとどうなるのか(整備計画や生態 系の変化など)を示し、地域の協力を得ることが大切である。 (環境課) 5 / 18 ・現状を把握し、住民に知ってもらうことが大切だと感じてい る。環境課では小中学校の先生に依頼して、毎年、川やため池 の生物調査を実施している。今後は、その結果をリーフレット にして環境学習などで活用していきたいと考えている。 (会長) ・これらの話は 1-1-1 だけではなく、1-1-2 ため池の水質改善 や 1-1-3 河川・海域の水質改善につながる話になってくる。矢 勝川や神戸川の水質を目標基準に近づけるために何をしたらよ いか。普段から川との関わり方を考えるべきである。川を身近 なものに取り戻す方策を考えても良いのではないか。 (会長) ・次の重点項目、 『1-1-4 地場産業である畜産業の発展のため、 糞尿処理に起因する臭気について対策を図ります』について、 意見などあるか。 (委員) ・資料をみて、様々な対策をしていることはわかったが、昔に 比べると、強烈なにおいを感じることがある。 (経済課) ・畜産農家の数はこの30年ほどの間に半減しているが、牛の 6 / 18 飼育頭数はあまり変わっていない。大規模化している農家は、 1軒あたりの頭数が増えているので、臭気も強くなるかもしれ ない。 (委員) ・いろいろ対策しているが、実際に臭気の質や量は変化してき ているのか。 (環境課) ・現在はどのような物質が悪臭の原因になるか、大同大学と研 究している。今年度は、住宅地で臭った際に職員が現地で臭気 を集め、悪臭の原因物質が何か分析する予定である。 (委員) ・市外へ堆肥を運搬した際に補助をしているが、どのような内 容か。予算を増やすことにより、運搬量をもっと増やすことが できるのか。それとも、受け入れ先が許可した容量までしか運 搬できないのか。 (経済課) ・南知多町の圃場や、あま市に運搬しているが、受け入れ先の 容量によって運搬できる量が決まってくる。 (委員) 7 / 18 ・先日、新聞で愛知県道路公社のコンセッションの記事をみた が、そこに畜産糞尿を活用したバイオマス発電の記載があった。 そのあたりの情報はどうか。 (環境課) ・事業者から知多半島で事業化したいという話は聞いているが、 場所などの具体的な内容は聞いていない。 (会長) ・バイオマス発電事業については、民間だけでは採算が合わな い。民間は、行政がバイオマス産業都市構想を策定しないと補 助金を受けられないので、行政が動かなければ実現は難しいと 思う。 (委員) ・NEDOが2段バイオマス(畜産糞尿から水素とメタンを取 り出す)の活用を研究しており、実験レベルでは成功している と聞いた。そういう先進事例を参考にしてみてはいかがか。 (会長) ・バイオマス産業都市構想は策定しているのか。 (環境課) ・本年度作成し、国の募集に応募した。 8 / 18 (委員) ・資料1の6ページの苦情件数のグラフの悪臭は減少傾向にあ るが、実際に市民からの連絡はあるのか。 (環境課) ・環境課へは、畜産臭気に係る苦情があまりない。 (委員) ・悪臭の内訳をみると阿久比や乙川源内林町からの苦情はある が、土井山方面からの苦情はない。土井山は牧場などが見えて おり、仕方ないと感じているだけで悪臭がないわけではないと 思う。 (環境課) ・乙川源内林や阿久比町の陽なたの丘は、悪臭の発生源となる 牧場が直接見えないため、苦情があるのではないかと考えてい る。 (委員) ・資料2の2ページに測定結果があるが、28 施設のうち臭気指 数 12~15 が 2 施設、15~18 が 3 施設あるが、臭気指数が高い 施設は何が違うのか。また、今後改善ができるのか。 (環境課) 9 / 18 ・臭気指数が高いのは飼育頭数が多い牧場であり、糞尿の量に 問題があるのではないか。現状で臭気指数を 15 以下にするのは 難しいと考えている。 (委員) ・大規模化していけば臭気も強くなるということか。 (環境課) ・大規模化してくれば、糞尿の量も必然的に多くなり、臭気も 強くなる。しかし、低減する方法はあると思うので、今後も対 策を検討していく。 (委員) ・畜産臭気は産業振興と相反するが、畜産農家はどのように考 えているのか。 (経済課) ・以前に比べると農家の意識は上がってきている。特効薬がな く、解決できない問題としているのではなく、改善していきた いと考えている農家が多い。 (委員) ・臭気問題を早く解決しないと、後継者問題等で半田の大事な 産業である畜産業が衰退していくのではないか。 10 / 18 (経済課) ・畜産農家は、子供が引き継ぐことが多い。また、高齢で廃業 する農家もあるが、他の牧場に統合されることが多いため、寡 占化が進んでいる。 (会長) ・いくつかの農家に対し集中的な対策を行い、モデルケースを 作って検証してみてはどうか。 (委員) ・その通りだと思う。集中的に対策したところと他を比較して 検証するなど、予算をもっと効果的に使用すべきである。 (経済課) ・なかなか決め手となる対策がないのが現状である。 (委員) ・資料に目を通したが、試行錯誤した結果が感じられない。 (会長) ・資料には、モーレスキューを1施設に投入したが、1 施設で は効果の検証ができなかったと記載されているが、事前にわか らなかったのか。 (環境課) 11 / 18 ・効果の検証を大学と業者のそれぞれで実施したところ、同じ ような結果が得られなかったため効果の有無を判断できなかっ た。今年度は農家を2軒増やして3軒で実施し、臭気の原因を 分析する。 (会長) ・アプローチの仕方として、臭気の原因を分析し、その原因の 対策をしていく方法と、糞尿を市外に持ち出すという方法があ る。 (環境課) ・モーレスキューは糞尿の発酵促進剤であり、堆肥化する際の 臭いを抑えることを目的としている。 (会長) ・少しずつやっても効果が出ないのなら、集中的に実施して成 功例を作ることも大事なのではないか。 (委員) ・市外に糞尿をもちだしても、受け入れ先で悪臭や水質汚濁が あっては意味がない。やはり、根本から臭気を減らす対策を研 究していかないと問題は解決しないと思う。 (会長) 12 / 18 ・個人的には、糞尿の固液分離が効果あると考えているが、固 液分離について導入している農家はあるか。 (環境課) ・一部農家で導入しているが、液分の処理が難しいと聞いてい る。 (委員) ・モーレスキューの補助は、平成 26 年に 1 件 120 万円だが、今 年度は 3 件となっている。単純に予算も 3 倍か。 (経済課) ・一番臭う梅雨時期に限定して検証を行っているので、予算は 3 倍ではない。 (会長) ・消臭剤についても、酪農(乳牛)に適したものに限って実施し てみてはどうか。 (会長) ・次の重点項目、『5-1-2 地域と学校が連携した環境学習を推 進します』について、意見などあるか。 (委員) ・資料 3 をみると市内 18 校のうち、地域や企業と連携して環境 13 / 18 学習を行っているのは 7 校である。学校は授業時間数が減って いるうえ、カリキュラムができ上がっているため、新規で環境 学習を組んでいくのは難しい。地域の方で計画していただいた ものに参加するというかたちでならできるかもしれない。 (会長) ・総合学習に限らず、教科の単元に入れ込むことはできないか。 (委員) ・4年生が社会の単元でごみ処理を学ぶためクリーンセンター を見学に行くが、ごみがどう処理されているかを見るにとどま っており、これから自分たちが環境を良くしていこうとかいう レベルには達していない。6年生の理科で環境について学ぶが、 グローバルな視点で行うので身近な環境について考えるものに はならない。本当は、そういう部分が大切だと思う。 (委員) ・かいどり作戦は学校行事としているのか、地域のイベントと しているのか。 (環境課) ・有脇小学校は学校行事としている。横川小学校区は地域のイ ベントに生徒が参加しているとういう形をとっている。 14 / 18 (会長) ・ゲストティーチャー制度などもあるが、地域や企業などが考 えているものと学校側のニーズがうまく合っていないのではな いか。学校側のニーズをもっと明確にしていけばよいと思うが いかがか。 (委員) ・半田市としての環境学習のプログラムがあり、小さいうちか ら段階を追って進めていければ、学校もそれに合わせることが できるし、指導者も育成しやすいのではないか。学校側にすべ て任されても限界がある。 (委員) ・企業側の支援の考え方と、学校側の受け取り方に違いがある という話は聞く。企業が提供するものと学校が求めるものがう まくかみ合えばいいが、なかなか難しいと思う。 (委員) ・毎年小学校で廃油石鹸の出前講座を実施しているが、生徒は 目を輝かせて参加している。総合学習の時間を活用して防災や 文化も学習していると聞いているので、計画的に環境学習も実 施できると良い。 15 / 18 (委員) ・子供が小学校に通っていたときは、学校から手伝ってほしい ことのリストのようなものがあり、学校のニーズを把握するこ とができた。学校側がニーズを発信できれば、お手伝いできる 人も手を上げやすいと思う。 (委員) ・県の事業でストップ温暖化教室の指導員をしている。学年に 応じたプログラムがあるので、そのような事業も活用していた だけると良い。 (会長) ・このプログラムは何年生のこの教科に対応しているというP Rをすることが大切だと思う。 (委員) ・子どもと地域の関わりという点で、地域にはボーイスカウト や子ども会などの団体がある。環境学習を学校だけで行うので はなく、地域の団体を活用して実施するのも一つの方法だと思 う。 (会長) ・ほかに何か提案はないか。学校教育課としては、現状をどう 16 / 18 考えているか。 (学校教育課) ・環境学習の必要性は十分認識している。学校にあまり負担が かからないような形で進めていけると良い。 (委員) ・学校EMSについては、現状として導入が難しいのであれば、 中断でいいのではないか。 (環境課) ・環境基本計画の改定時には見直すことを検討している。 (委員) ・学校の授業時間は限られているので、全て実施しようと思う と中途半端になる。個人的には地域の素材を活かした環境学習 が大切であると考えている。地域の情報を提供してもらえれば、 より良いものができると思う。 (会長) ・地域に頼ることなく、全て自分たちで実施できると思ってい る先生は多いか。 (委員) ・そんなことはない。地域に助けてもらいながら進めていきた 17 / 18 いと思っている先生が多い。 (会長) ・学校や先生のニーズを把握することが必要である。ニーズが 見えてこないため、外から押し売りしているように感じる。 (委員) ・環境教育を重視する先生がいるかどうかでニーズが変わって くる。市として環境教育を一層推進するなら、環境学習プログ ラムを作成すべきと思う。 (委員) ・市として何か企業に要望はあるか。 (環境課) ・環境課で夏休み期間中に親子を対象としたエコ探検隊という 事業を実施しており、今年度から、その中の1回を市内の事業 所の見学とした。来年度以降も継続していく予定であり、情報 提供や受け入れをお願いしたい。 3.その他 (事務局) ・今後のスケジュール等について説明 以上をもって会議終了 18 / 18
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