■ 短絡時または地絡時の許容電流 JCS 0168-1より 短絡・地絡事故などで瞬時(長くても1〜2秒程度)に大電流が流れる場合は、発生した熱量は全て導体の温度上昇にのみ費やされると考えることができ 主な製造拠点 短絡時または地絡時の許容電流 ます。電線・ケーブルの短絡時または地絡時の許容電流は、以下の式により計算できますが、絶縁体の種類に応じて、簡略計算式を用いることも可能です。 1 QA a ー 20+T2 Ⅰ = ℓn ×10-2 1 ar1t a ー 20+T1 銅 3.4J/℃ ・cm 3 T1:短絡前の導体温度(℃) A :導体の断面積(mm2) T2:短絡時の導体許容温度(℃) a :20℃における導体の温度係数 銅 0.00393 t :短絡電流の持続時間(秒) 絶縁体の 種類 T1 ℃ T2 ℃ 計算式 (銅導体の場合) 架橋ポリエチレン 90 230 Ⅰ=134 A t 特殊耐熱ビニル 80 230 Ⅰ=140 A t ポリエチレン 75 140 Ⅰ= 98 A t ビニル 60 120 Ⅰ= 97 A t 耐熱ビニル 75 120 Ⅰ= 83 A t アイコン表記の説明 Ⅰ :短絡時または地絡時の許容電流(A) r 1:20℃における 交流導体抵抗(Ω/cm) Q :導体の熱容量 ● 電線・ケーブルの短絡時または地絡時の許容電流(簡略計算式) ※日本電線工業会「電線要覧」 より 短時間許容電流 ①一時的に過負荷で使用する場合(間歇的に電流が流れる場合、大きなスタート電流が流れる場合、または大電流が2秒を越える継続 時間の場合)に、架橋ポリエチレン絶縁ケーブルでは許容温度を10 〜 15℃上げてJCS 0168-1の短時間許容電流式で計算します。 電線・ケーブル一覧 ②短時間許容温度での運用可能時間は、累積時間で10時間以内/月です。 製品紹介 技術資料 許容電流 その他の技術事項 43
© Copyright 2024 Paperzz