エントゾルガ・エンテコ 2006 ファイナル・レポート 2006年10月24日(火) ∼ 27日(金) ドイツ連邦共和国 ケルンメッセ会場 ■ これまでに類をみない国際性で大成功を収める 出展者は海外の強い関心と来場者のクォリティーの高さを強調 エントゾルガ・エンテコ2006の会期終了時、誰もが満足げな表情を浮かべていました。2006年10月24日 (火)から4日間、28ヵ国910社の出展者は、国際的な専門ビジターに環境分野の製品やサービスを紹介しま した。出展者と来場者の双方から、ケルンメッセの新しい北ホールでの展示や会場の雰囲気について好評を 得ました。出展者910社の外国企業比率は約25%という数値からもわかるように、エントゾルガ・エンテコ20 06はグローバルな環境分野の市場を反映しました。会期最終日の予測を含め、約106ヵ国から43,000人 の来場者(2003年:77ヵ国 48,366人)が環境分野のトレンドや最新情報を入手しました。今年は、2003 年に実施した一般公開日をカットしたにも関わらず、大成功を収めました。とりわけ、東欧、南欧、南米、タイ、 そして日本からの来場者が大幅に増加し、来場者の外国人比率は30%(2003年:21%)に上昇しました。 また、2003年に比べ6%増となった実質展示面積も、当メッセが一歩前進したことを表しています。 「私たちは、ドイツ廃棄物処理協会(BDE)とドイツ機械連合(VDMA)とともにエントゾルガ・エンテコ2006の成功 を喜んでいます。今回の開催を通じて、ドイツの環境産業界が国際的な先導者としての役割を担っていること を改めて感じてもらえたのではないかと思います。また、他の国々も、ケルンが環境技術及び環境サービス分 野における中心的存在であると認知しました。私たちの強み、そして将来のテーマである“環境保護”への強 大な潜在能力はそこにあるのです」と、ケルン見本市会社のヴォルフガング・クランツ副社長は述べました。 主催者及び共同主催者は、前向きに評価 「私たちは、今回のメッセに非常に満足しています。ドイツの廃棄物処理及び水処理業者が提案したソリュー ションへの関心が、世界的に高まっています。今回のエントゾルガ・エンテコのメインテーマは、“ゴミから宝を 拾い上げる”、つまり深刻化する資源不足問題を前に一層重要視されている二次資源経済です」と、ケルン見 本市会社と共同でエントゾルガ・エンテコ2006を開催したドイツ廃棄物処理協会のシュテファン・ハルメニン グ会長は述べました。「多くの来場者がケルンメッセを訪れ、会員企業と私どものブースは連日混雑していま した。メッセとは、まさにそうでなくてはいけません。現場では、新規顧客とコンタクトを取るだけではなく、商談 が成立した企業も多数あったようです。最大の目玉となったのが、25日(水)夕方に私どものブースにドイツ連 邦共和国のガブリエル環境相がおみえになったことです。ガブリエル環境相は、クラウス・ブレッサー氏の司 会のもと、ヨーロッパ廃棄物政策の展望についてヨーロッパ廃棄物処理業者と討議されました」と、続けまし た。 成功を期したメッセの経過については、エントゾルガ・エンテコ2006の共催団体であるドイツ機械連合 (VDMA)も次のようにコメントしました。「従来の廃棄物処理分野とそれに伴うロジスティックだけでなく、エント 1 ゾルガ・エンテコは環境技術の方面にも発展しました。廃棄物処理・リサイクル技術分野に技術を提供してい る大気汚染分野の企業にとっては、有意義なビジネス交流が行われました。また、その他の分野においても、 多くのビジネス・チャンスの場が見受けられました。私どもの大気汚染分野専門部会は、業界発展の余地が まだまだあると見ています」と、ドイツ機械連合内の熱利用技術・廃棄物処理工業会のグトマン・ハービック専 務理事は強調しました。廃棄物処理技術とリサイクル技術分野のドイツ機械連合会員企業は、たいへん満足 していました。機械及び施設建設分野では、有益なビジネス・コンタクトや具体的な問い合わせがあり、さらに 一部では商談成立に至りました。これは、今後の更なる発展を意味しています。「出展者は、外国人来場者、 とりわけ急激な経済成長を遂げている国々から多くの来場者が訪れたことを大いに喜びました。同様に、顧客 とのコンタクトのクォリティーの高さも評価していました。メーカーは、ポジティブな投資ムードに包まれたプロジ ェクト討論を賞賛し、メッセ開催後も良きビジネス・チャンスがやって来ることを期待しています。併催プログラ ムの中でも、特にドイツ機械連合主催の“バイオマス・デー”が人気を博しました。約3,000人の来場者に環 境技術の性能を印象深く紹介することが出来、国際ペレット・フォーラムでは、ペレット市場のチャンスと可能 性をテーマとして取り上げました」と、グトマン・ハービック専務理事は付け加えました。 トレンド:リサイクルからリソースへ エントゾルガ・エンテコ2006の展示商品群は、廃棄物及び廃棄物処理産業が「資源産業」という、決してシ ンプルではない新たなフィールドに踏み出したことをはっきりと示しています。多くの廃棄物処理業者が、廃棄 物から二次資源を獲得・調達することにより経済循環の資源サプライヤーに転じています。この背景には、未 処理廃棄物の貯蔵が禁止されていること、また、石油や天然ガスのような一次資源や従来のエネルギー源の 価格が持続的に上昇するといった現状があります。会場では、廃棄物のエネルギー源としての再利用が紹介 されました。その最新技術は、廃棄物エネルギー技術によって電流と熱エネルギーの産出をさらに高めるとい う取り組みの成果です。バイオマス発酵技術にも大きな進展がありました。ここで発生するバイオガスも、同様 に電流と熱エネルギーの産出に活用できます。このエネルギー産出の特異なメリットは、二酸化炭素が発生 せず、そのため環境保護に貢献することです。木材の再利用及び、林地残材や合板から異物を除去し、ブリ ケットやペレットへ成型し、木材熱発電所でエネルギー源としての活用する方法が紹介されました。とりわけ目 を引いたのは、廃棄物から貴重な資源を選別する技術でした。光学、電磁気、遠心力及びメカニカルな選別 技術の目覚しい進歩により、銅、アルミニウム、青銅、そして合成物質のような貴重資源は、豊富な品種かつ 安全品質で自動的に再生され、経済循環に供給されます。 実地を目指した併催プログラムを反映した分野テーマ エントゾルガ・エンテコ2006は、メッセ史上で、最も広範で最も多彩な併催プログラムを催しました。専門イベ ントは、例外なく大入りでした。公的会議、シンポジウム、セミナーから、環境分野の様々なテーマを扱った特 別ショーまで一挙に開催されました。多くの来場者は、このような情報やコミュニケーションのプラットフォーム の場を活用して、エントゾルガ・エンテコ視察をより意義あるものとしました。 [メッセ・データ] 出展者数:28ヵ国910社(ドイツ国内682社、外国228社、外国比率25%) 来場者数:106ヵ国から4万3,000人 総展示面積: 屋内 90,000㎡ 屋外 15,000㎡ 2 次回のエントゾルガ・エンテコは、2009年に開催予定です。 詳細は、公式ホームページ www.entsorga-enteco.com/をご覧ください。 ケルンメッセに関するお問合わせは下記までどうぞ。 ケルンメッセ株式会社 〒105-0001 東京都港区虎ノ門 5-13-1 虎ノ門 40MT ビル 9F TEL: 03-5405-2202 FAX: 03-5405-2203 E−Mail: [email protected] http//: www.koelnmesse.jp 3
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