(株) 白 繁 H21・3・9 No1 隔 週 月 曜 発 行 ※ 問い合せは弊社及び営業担当まで Tel(0532)31-0337(代) Fax(0532)32-6110 さきごろ東京ビッグサイトで行われたナイス(神奈川県)の住まいの耐震博覧会 2009 春のテーマブースでは、 「住宅はこれからが買いだ!」の著 者である大平浩二明治学院大学教授のトークショーが開催された。大平教授は、現在の超低金利の過去最大規模の住宅ローン減税などが住宅取得 に有利であることを解説。金利が安いことで住宅の購入を検討している来場者が多かったせいか、用意されたイスが、すべて見学者で埋まるほどの 盛況だった。大平教授は、現在の状況が住宅購入に最適な理由として、住宅ローンの金利が低いことのほかに、住宅の品質が以前に比べ格段に上がっ ていることなども取り上げた。住宅の品質は、耐震性能が改正建築基準法により明確に求められることになったことや、瑕疵担保履行法などにより住宅 の性能評価をハウスメーカーが取り入れるようになったことで、施主にも分かりやすくなったことを挙げ、これらにより住宅の品質が格段に向上している とした。金利については、戦後の日本の住宅金利の流れをグラフを使って説明。同時に、自身の住宅購入の経験を踏まえ、今の日本の金利が住宅ロー ンを組むのに有利であることを解説した。また、住宅を借りるより買った方が資産価値になることなどを踏まえ、住宅の購入時期として最適であるとした。 その後、ナイス事業推進本部営業企画部の杉山治氏により、 「今年は住宅取得のビッグチャンス」と題した、金利の状況を解説するセミナーが開催 された。現在の変動金利について説明。特に現在の超低金利の状況は、市況が戻らないことには難しいとし、長期的なローン計画で計算することが適し ているのではないかとした。参加者のなかには、今回の住まいの耐震博覧会 2009 春に出展している工務店などの姿も見られた。参加した工務店は、 「超低金利な実情を施主に理解してもらい、今後、施主へPRするための手段として生かしていきたい」と真剣にセミナーに耳を傾けていた。 ウッドワンのニュージーランド現地法人、ジューケンニュージーランド(以下、JNL)は、NZ国内に保有する 全森林でFSCの森林管理(FM)認証を取得し、併せてLVL等木製品を製造する同国内の全工場で加工・流通の管理認証(COC)を取得した。ウッドワ ンは、90 年からNZの国有林入札に参加し、北島のカイタイア、ギズボン、マスタートンの 3 地区で森林経営権を取得。現在、リースを含め 6 万 8000 ㌶の森林で枝打ちや間伐、伐採、植林を繰り返しながら 30~35 年サイクルで輪伐を行っている。このほど、JNLが経営する全森林でFS CのFM認証を取得した。現在、森林認証は、日本では木材の合法性や持続可能性を担保する一手段として認識が広まりつつある。また、一部の住宅 会社では調達条件になり始めた。今回、NZ国内の森林と工場のすべてで認証を取得したことにより同社が消費する木材の約 70%以上を占めるニ ュージーランドからの木製品はすべて認証材となる。認証が下りると認証製品な幅がフロアなど最終商品にまで拡大する見込み。 H21・3・9 No2 TOTOは、主力製品の 1 つであるウォシュレット アプリ 名古屋木材(名古屋市)は、化学薬品などを使用せずに、ムク木材にゴムのよ うな柔軟性を持たせる軟化圧密技術を開発、現在、商品化を目指している。同製品 コットをエコ改良し、便座と便ふたの内部に断熱材を入れた 「ダブル保温便座」を採用し、発売を開始した。 を含め、木材の欠点を克服した圧密木材シリーズをLIGNOTEX(リグノテ ダブル保温便座は、断熱材で上下を挟み込むことで、便座の クス、商標登録出願中)の名称で展開していく方針。軟化圧密木材は、岐阜大学 暖房の放熱を抑えている。それまでのアプリコット(同じ機種) 応用生物科学部の棚橋光彦教授が開発した技術を使用したもの。高温・高圧の は、ふたを閉めた状態で開けたままのときに比べ約 13%の節電 水蒸気中(80~50℃)で木材を柔軟化して最大 250 ㌧のプレス処理で圧縮し、再 が可能だった。今回の商品は、断熱材効果により、ふたを閉め 度の高温処理(150~200℃)を行い形状を固定して製造する。同社では 4 年前に ると約 30%の節電が可能という。洗浄力や清掃性など、高い機 開発に着手し、西部港工場(飛島村)に試験プラントを導入して研究を進めてい 能は従来どおり。 た。製品は柔軟性に富み、プラスチックの代替品など非常に幅広い用途が期待さ 価格は 10 万 4000 円~18 万 9000 円(税別、工事費別) れるほか、間伐材などの有効活用策としても注目される。 INAXは 4 月 1 日、タンクレス便座「サティス」を改良して発売する。 従来のサティスの後継機種で、機能やデザインなどを見直した。 2 階以上の高層階や高台といった、水が流れる際の水圧が低い場所にも 設置できる「低流動圧対応ブースター」を本体に内蔵できる。洗浄水は従来の 6Lから 5Lに削減。掃除しやすい工夫も施した。使うときだけ温め る便座機能などを搭載したモデル「Wタイプ」を追加するなど、ラインアップした。ブースター非搭載モデルは 21 万円~33 万 6000 円。ブースタ ー搭載モデルは、ブースター非搭載モデルに 3 万 6750 円プラスした価格で用意した。INAXは 3 月 28 日から、東京・新宿のショールームで新 型サティスを展示する予定。その後、順次他のショールームに展示していく。 新型サティスの特長を具体的に見るとまず、大きく変わったポイントの 1 つは、低流動圧対応ブースタ ーを本体に内蔵できるようにしたことだ。タンクレス便座は、直結した水道の圧力で汚物を流す。そのため、水圧が低い場所では採用することが 難しかった。そうしたデメリットを補うためには、洗浄水の圧力や勢いなどを高める機能が必要になる。そこで、新型サティスは、低流動圧対応 ブースターを本体に内蔵できるように改良した。バネの力を利用して洗浄水を押し出す方式を採用。バネ式は電気代がかからず、壊れにくい。
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