英会話教師 B244-99 ど んな職業か 英会話教師は、海外でも国内でも実際に役に立つ会話を中心とした「生きた英語」を教える仕事である。 旅行、ビジネス、留学など、海外へ行く人の数は年々増え続けている。国内で働く場合もインターネット、ビジネス レターなどのやりとりで英語を使う場面が多くなっている。また、大学入試では、英文法を重視した試験だけではなく 、英会話の能力を問う試験を実施する大学もある。国際化時代、英語がますます必要とされており、英会話教室は全国 各地に増えてきている。 英会話教室は、生徒の英語のレベルや学びたい目的ごとに分けられており、生徒の年齢層は幅広く、社会人から幼児 にまで及ぶ。レッスン形態は、3∼4人から20人くらいのグループレッスンと個人レッスンがあり、最近では個人レ ッスンの需要、幼児・子どもに対する英語教育の需要が伸びている。主に日常英会話を教えることが多いが、ビジネス 英語、資格取得を目的としたクラスや文法を中心に学ぶクラスなどもある。 教室で英会話を教えるだけでなく、レッスン外でも質問に答えたり、英語圏の文化や社会に関する情報を紹介するな ど、生徒や保護者ときめ細かいコミュニケーションを取ることも大切である。 就 くには 仕事に就くための免許や資格はないが、英会話のレベルが高いこ とはもちろん、基本的な文法力、単語力、そしてコミュニケーショ ン能力が必要であり、講師の多くは留学を経験している。 採用テストとして筆記テスト、スピーキングのテスト、それに加 えてティーチングの実技テストを課すところもある。 社会人や学生に教える場合は、日本人教師の場合、英検準1級か 1級、TOEIC900点以上、また幼児や児童を教える場合は、 英検2級、TOEIC750点以上の能力が必要とされるのが一般 的である。 ほとんどの教室が独自の研修システムをもっている。 幅広い年齢層の生徒を相手にする仕事なので、やさしさや思いや り、コミュニケーション能力に加え根気強さや責任感も重要視され る。 労 働条件の特徴 主な職場は英会話教室であるが、全国に200以上の教室をもつ大手の学校から、講師が1人か2人といった個人経 営の教室まで、様々である。英会話教室では日本人講師の他、外国人講師も活躍している。 働いている人の年齢層は20∼50歳代までと幅広いが、20∼30歳代が多い。 勤務の形態は、正社員の場合と常勤・非常勤の講師契約による場合とがある。正社員や常勤講師は、週に5∼6日、 昼前後から夜間にかけての時間帯の勤務が多く、非常勤講師は、週に何回か夕方から夜にかけてのレッスンを受け持つ ケースが多いようである。非常勤講師の場合、担当するレッスン数により収入が異なってくる。 最近は、小学校段階から英語教育を積極的に取り入れようという動きもあり、英会話教師の活躍の場も一層拡大して いくことが期待される。
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