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Q1:家庭医療と総合診療の関係によそよそしさを感じる?
全回答: 39名(感じる19名
感じない9名
どちらでもない11名)
(回答者1)感じない。そもそも家庭医療と総合診療は違うものだから。
(回答者2)どちらでもない。大学を離れてもう10年になります。田舎医者になればこういっ
た関係に触れるのは学会くらいなのであまり気にしていません。
(回答者3)どちらでもない。ただ表面的にはよそよそしくみられている可能性はある。
(回答者6)感じる。
(ところで、ここで言う「総合診療」って何でしょうか。私の知っている限
り、
「家庭医療」の指すものはほぼ同一のものですが、
「総合診療」には色々な形態(家庭医療、
総合内科、救急、感染症など)があるので…まあ、そこを突っ込むと話が進まなくなるので、
ひとまず総合診療=GIMってこ
とで話を進めて良いですか?
(回答者7)感じるどちらもジェネラルな視点で臓器に特定しないことをモチーフにしていると
思うが、私の区別としては主に家庭医は診療所、総合診療は病院という場で仕事をすることが
多いのではないかと思う。
環境が違えば、ニーズや対象とする患者や、疾患も違うので、そこが原因の根幹ではないか?
(回答者8) 感じない。(‘関係’ということばに‘よそよそしい’という言葉を使うと、どういう意
味なのかちょっとわかりにくいですね。)
(回答者16)感じる。日本で命名している総合診療なるものの定義が、診療範囲、その特色など
においてされていない点に問題があり、一見近似する家庭医療(学術領域として定義は明確に
されている)との違いが不明瞭になっている。家庭医療の定義さえ知らない一般の国民や医療
者には両者が同じのように見えてしまうことが大きな問題。
(回答者17) どちらでもない 家庭医療と総合診療の区別がよく分かりません。診療の求められ
る場(診療所・病院・在宅・都会・地方)によって呼び分けてるだけかと思っていました
(回答者 18) 私自身はあまり感じませんが、あえて言うなら、施設や状況によってその立ち位置
(役割)が不明確であること
(回答者20) 家庭医療は開業医、総合診療は総合病院の印象があります
(回答者24) よそよそしさというか、雰囲気の違いは感じる。険悪?というまでではないが、お
互いに「違い=自らの正当性」を主張し合っている感じがする
(回答者35)感じない、でも感じている人が多くいることは感じる
(回答者36) 個人的には感じないのですが、日本の中では、家庭医療と総合診療との間に何かよ
そよそしさはあるように思います。
Q2:よそよそしさを感じているのであれば、何が又はどういった状況がその雰囲気を作り出
していると思いますか?
(回答者1)よそよそしさを感じるのは家庭医療≒総合診療と考えている人だけ。しかも年配の
かたのほうが多いと思う。
(回答者3)それは私のことでいえば同じ様な学会が2つあり、学会費を2倍払い、学術集会など
の集会に2倍参加し、運営などの貢献を2倍するだけの余裕もないし、それに見合うだけの見返
りも少なくとも感じられない。そのために片方への注力が中途半端になってどちらもいい加減
になるぐらいなら、一つに限って出きる限りのことをしようと思う。それで精いっぱいなので、
もう一方に参加したり、貢献したりする余裕がなく、結果的によそよそしくなっているように
見える可能性はある。そうしようというつもりはない。学会の合同開催をしてもらえれば(運
営委員会も含め)もっといろいろ交流したい。(回答者3)
(回答者4)それぞれのグループの人が自分の立場・グループの優位性と正当性を主張している
ように見える
(回答者5)(家庭医療は診療所で行う医療に責任を持つ。重傷な場合は病院に紹介するまでが
仕事という意味で、保護されている感じがします。一方、総合診療は病院で行う医療であり、
軽傷でも重傷でも選べない。来た患者はすべて、最後まで決着をつけないとならない。その意
味で保護されていないと思います。)
(回答者6) 色々あると思いますが、要約すると
・言葉の定義の曖昧さからくる不安定感(identityが確立していない)
・単なるmisunderstanding? miscommunication?
だと考えています。
(回答者7) はやり、ジェネラルにみようとする視点が同じなので、教育面では協力できるので
は。あと研究面でも臓器によらないことものであれば可能かも。
(回答者9) 一部の家庭医療関係者に、みられる原理主義的?思想?「家庭医療こそが・・」「家
庭医療だけ・・・」など)
(回答者10) 総合診療側
1.(「普通の医師」という言葉に代表される)あえてアイデンティティを持とうとしないこと
に対して、それに耐えられない若手が不安に感じているのに、それに対処していなかったこと。
2.大学の総合診療部が未だに実態が見えにくいこと。
家庭医療側
1.アイデンティティを強く持とうとしすぎて、逆にそれが排他的な要素を生んだこと。
2.ジェネラリストを増やすには大学の関与が不可欠であるという認識の不足。
(回答者12) 私は総合内科医と家庭医の境界があやふやで,前者が入院中心・後者が外来中心と
いうスタイルで何となく分けているという感じなのですが,そのようなお互いの業務内容の不
透明さが原因の一つではないかと思います.
個人的な印象としては,入院業務(特に multiple problem があり,どこへも行き場がない方)
を受け持つ総合診療科のほうが大変そうに見え,またQOLの面が家庭医のほうが良く見えて
しまう(と言っても往診当直があったり,給料面は厳しい状況もある)ような感じがします.
ただし,これは地方・都市,大学・市中病院など各施設ごとの環境にも左右される問題でもあ
り,一概には言えないと思いますが.
(回答者13) 家庭医療については守備範囲がしっかり確立している印象があるが、総合診療につ
いては定義も不明瞭であり、家庭医を育成する役割も 持ちたいと考えている総合診療(科や部)
がある中で、実行できる施設とできない施設があるためだと思います。(家庭医の養成には、
診療所のような小児を診察したり、
往診したりする場が必要)
また一部には総合診療と名のつく部署を持つ施設の中で、家庭医育 成の必要性を感じていない
施設があるのではないでしょうか。
(回答者 14) 家庭医療は在野であることにプライドを持ち、総合診療はそうでないことにプライ
ドを持っているからの様な気がします
(回答者15) まだ、よそよそしさを感じるような場面を見た事がないためわかりません。
(回答者16) 家庭医療ではされているが総合診療では診療範囲の提示がされていない点。 総合
診療では小児(授乳指導、新生児乳幼児健診、その他)や婦人の問題(生理不順、月経前緊張
症、子宮ガン検診、その他)はするのかどうかとか。もししないのであれば家庭メンバーの全
てに対応する医療はできないのであるから家庭医療とはその診療範囲で異なると思う。家庭医
療は家族全員のよくある病気や健康の問題の90%は自己完結できねばならないと思う。また
家族動態、家族の人間関係を知って医療を行う(家族療法、カウンセリングなど)点が家庭医
療の特徴でもあるので、日本で言う総合診療というものの中でそのことがなされるのかどうか
が疑問。
総合診療という名称は日本独自の定義に基づいたものなのか、またはヨーロッパのGe
neral Medicineと同じ意味で使っているのかが不明。日本独自なものならばそ
の診療範囲や特色などの定義が絶対に必要だと思う。英語の訳ならば、本家ヨーロッパで定義
されているように全科医として小児健診はもとより子宮ガン検診をもちろん含み(ヨーロッパ
では妊婦健診も行っている)小児、婦人、整形、眼科、皮膚科、精神科など全科にわたる医療
をするべきである。これはすなわち家庭医療とほぼ同じ。一つだけ違いを敢えて揚げれば、前
記した家庭動態に対する配慮が弱い点にある。
よそよそしさの原因は、日本で総合診療と呼んでいるものを学会自らその診療範囲、診療
科の特徴を明確にしていないために生じてきていると思われる。家庭医療には世界共通の定義
が存在しその基に各国で家庭医専門医が養成されている。
(回答 18) 初期研修医の教育・症例の全体を見渡したカンファレンス
(回答20) 病気専門的な発想ではなく、病人中心的な発想で診療を行える
家庭医療側に、日本の総合診療医を痛烈に批判する方がいる。日本の「和を持ってよしとす
る」風潮をよしとしないのかも知れませんが、日本風な考えの私としては、何も敵対するよ
うな言い方しなくても・・・と、思う場面に幾度となく出会った。
(回答 23)総合診療はGIMやりたい人と家庭医療やりたい人とその他いろいろのあつまり(特
に大学の講座は必ずしも皆が generalist ではない。)。そもそもGIMと家庭医療はフィロソフ
ィーが異なるもの(と、特に家庭医療実践中の人は強調したがる)。あるとすれば家庭医療を
運良く実践できている人と家庭医志向だが病院ベースでGIMをやらざるを得ない人の間での
自尊心のぶつかり合いであろう。
(回答24)いろいろな要因があると思うが、歴史的背景が大きいのではないかと思う。家庭医療
は、ある意味では、輸入された部分が大きい(実際は、日本でも行われていた部分があるが・・・)。
総合診療は、日本でなんとなく生まれた印象。その分、国際的には、見えにくい。
(回答25)学会のうえの問題?もあると思いますが、問題を定量化しようとしない、文章化しな
い、と問題点から眼をそむけていることかと思います。それと、個人的に「みんな、いい人ぶ
っていて」、組織としての力に変えていけていない。
(回答26)現在の医療情勢(3学会合同の医師養成、厚労省「総合科」)の中で
関係が近づきつつあるだけに、逆に反発する力も目立っている状況のよ
うに感じる。
(回答27)総合診療の定義がわかりにくい。総合内科=総合診療もしくはホスピタリストの会の
ような位置づけになればわかりやすいし、そのような集まりを期待している学生・研修医も多
いのでは?
(回答28)両学会上層部の妙に慎重な物言い
(回答29) 互いに自分たちの正統性を主張して「どちらかひとつを選べ」という踏み絵的な囲い
込みをしてきたから。
(回答 30) ・学会の成り立ちの違い、それぞれの主張がある
・どちらも言葉それ自体からコンセプトを理解しにくいので、色々な人が色々なことを言って
多様に理解されている。
・海外の科とのすり合わせ
(回答 31) 病棟医からみれば,家庭医医療はどのようなことをやっているのか,よくわからない,
というのが現状だと思います.
家庭医たちが,病棟とはちがうどのようなセッティングで,どんなことに気を払い,なにをや
っているのか,まずはきちんと知ってもらう,あるいは見せる,ことが必要だと感じます.
(回答者32)
1)家庭医療と総合診療とが目指すフィールドの違い。家庭医療が重要とする臨床面、例えば、
ウィメンズヘルスや予防医療といった保健面が、総合診療では病院規模が大きく他科専門医が
いるなどの理由から実践が難しく、軽視しているように見える傾向にある。
2)総合診療は、それが設置されている病院で求められている役割を果たす必要が生き残りに
必要であり、患者を継続的に見ずに地域へ返さなくてはいけない。これに対して、家庭医療は、
目の前のプロブレム以外にその患者が抱える問題を積極的にほじくりかえそうとするいい意味
でおせっかい医である。
(回答34)各領域の医師の情報交換の少なさ、お互いの無関心
(回答35)とにかくジェネラリストが必要だし、ジェネラリストこそ医師の真髄
と国民や若い医師、そして厚労省の役人に伝えること
そして、理屈・理念より実践が大事なことも
(回答36)・場の違いとそれに対する様々な条件の違い(患者層、日当直の有無、医師の休みや
給料など)医師の真剣さやプライドなど(いずれも本来は良い意味で)が入り交じって起きて
いるのかなと最近思っています。(回答37)本来の患者中心の医療の重要性をある意味無視し
た、融通の利かなさ、勢力争い(回答38) 学会の上層部が他学会のことをあまりよく言っていな
い姿をこれまで何度も見ている。総合診療という概念は病院総合診療医から地域の総合診療医
(=家庭医)までを包括した概念というが、そのコンセプトが理解しにくい。どうせなら病院
総合診療医を支援する学会と割り切ったほうが個人的にはスッキリする。
(回答39)総合診療は大学病院などの大病院の中でも存在意義がある、
家庭医療は大病院でもそれなりの役割はあるかもしれないが、
そぐわないと感じます。
また一般的に総合診療の方がメジャー、ポピュラーだと思いま
す。
Q3:家庭医療と総合診療の互いに協力できる共通点とは何だと思いますか?(診療、教育、
研究面いずれでも構いません)
(回答者1)他科と協力できることなら何でも協力できるとは思う。
(回答者3)今までの既成の科にこだわらず、視野を広くして一人の患者様のことを総合的に診
ていくこと。その視点で学生教育・研修医教育できること
全て。generalismという点で相違点より共通点の方がずっと多い
(回答者4)卒前・卒後教育、診療(家庭医療は外来や診療所中心、総合診療は入院中心など)、
日本独自の総合診療システムの構築
(回答者5) (教育。カンファレンスなど。仕事の相互乗り入れ。異動が簡単にできる。)
(回答者6) 臨床:EBM 実践、包括ケア、外来診療
教育:卒後教育全般、特にプライマリ・ケア、リサーチ手法、EBM、診断学、臨
床倫理、FD など
研究:プライマリ・ケア・リサーチの実践およびその教育
基本的には、以下の点が共通項だと思っています。
・プライマリ・ケアという大きな概念から考えると、同じものを取り扱っている
・既存の医療モデルへのアンチテーゼ、counterculture としての立ち位置
ですので、上記に列挙した事項は、最近になって注目されるようになったものば
かりです。
(回答者7) 家庭医は、その環境から疾病を生活の場としてとらえる最高の場所にいると思う。
総合医はそれが弱い。逆に多臓器にまたがる重症管理などは、総合医のほうが得意のような印
象。
(回答者8) どちらも患者を全体的に診るということ。臓器、心理、家族、社会にわたり。
(回答者9) 診療、教育、研究面すべての面で協力できるし、共通の理解を得やすいのではない
かと思います。
(回答者10) ジェネラリストがもっと多く必要であるという問題意識
(回答者 11) 患者さんの困っていることを総合的に解決しようという目標があることを理解し
あえれば、それぞれの特性を生かしつつ協力できるのではないかと思います。
(回答者 12) →最も期待されるのは「病-診連携」でしょうか.
本来,外来-入院への連携はお互いに行きつ戻りつ対等な関係のはずです.
総合診療科では環境や疾患もふくめて multiple な問題を抱えている患者さんも多いと思います
が,その受け皿として外来で広くマネジメントができる家庭医にお願いする事もあると思いま
す.そのように,一人の患者さんを診てゆく上で,お互いに同じ様な質の高い内容の医療を提
供するという面で協力体制がとれる利点があると考えます.
さらにそこから発展して,教育面では非常に協力が出来ると思います.
(回答者13) 身につけるべき技術や能力は、重複しているところがあるため、研 修の場の相互
乗り入れも大切だと思いますし、診療、教育、研究いずれも互 いに協力が可能だと思います。
(回答者 14) 共通点は多いんじゃないでしょうか。診療、教育、研究いずれの面でも、医療を患
者中心という視点から考えることでしょうか。
(回答者15)ともに、患者さんの医療への満足度を高めるという点を目標をしているのではない
かと思っています。目的が同じであれば、方法や概念の違いなどを超えて協力できるのではな
いかと信じています。
(回答者16) 家庭医療といわゆる日本の総合診療なるものの共通点は医療をサイコソシアルに
もっと人間的にアプローチしようとする点。これは何科でも共通であるべきであるが・・・・。
診療面) 一般内科分野においては協調できそうに思われるし、一般(プライマリケア)内科
専門医としてのコンサルタントとして有用である。共通点は両者とも内科分野においてはプラ
イマリケアーを目指している。相違点は家庭医療では内科は診療領域の35ー40%でしかな
く、他分野のプライマリケアが65-60%ある。 医学教育面) 内科的診断学、EBM、学
生の基本的医学教育、初期研修医の教育などで協力していける。研究) 臨床疫学
米国でそうであるように、医学教育の面、臨床疫学・EBMなどの研究面で協力することは可
能であるので是非していただきたい。
(回答者17) いずれも協力できると思います
(回答者 18) ・初期研修医の教育
・症例の全体を見渡したカンファレンス
(回答者 19) 患者さんの必要に応じて役割分担できる。
(回答者 21)診療
(回答者22) 臨床能力の面では、大部分がかぶっている(特に内科分野)教育でも、新しい時代
の医療ニーズに合わせた医師養成ができる
(回答 23) 教育の場を提供しあうこと。
(回答24)ほとんどが協力できるのではないか。generalとして共通する部分をお互いにしっかり
と認識した上で、る役割を知ることが必要だが。
(回答25)いわゆる「専門医(言葉の定義はしません)
」とは違うんだという点。キーワードは「当
該科の疾患ではありません」と言わない医師になること。診療:初期診断学、
(自分が働く環境
で)その専門がいない分野に強くなること。横断的な対応がいる分野/誰が教えるのかどうかわ
かりにくい分野
教育:症例検討を中心としたカンファレンス:「失敗から学ぶんだ」「症候から学ぶんだ」とい
うもの研究:・・・。まだ無理しなくてもいいのかなって弱気です。
(回答26) 共通の臨床分野であるためには
1.臨床問題に関する共通の経験
2.臨床的な方法論が一致
3.研究のアジェンダに関する共通点
の3点が必要である。このいずれも現在の家庭医療と総合診療では同一であろう。現状で
やや異なるのは、practiceが行われる場であるから、診療の質向上、医学生・研修医への教
育、臨床研究の振興など全ての分野で十分協力できると思う。
(回答27)診療のフィールドを除けば、かなり共通する部分が多いと思います。
(それについては
他の方の回答と同意見です)。また、当院では家庭医と総合内科医が総合診療科に同居していま
すが、特に内科の難しい症例(Biomedicalに)では総合内科の先生にはかなりお世話になって
います。
(回答28) ジェネラリズムに基づいた診療,教育,研究のいずれも
(回答29) 家庭医として勤務している人にICUで勤務してもらうとか、大病院の総合診療医に在
宅ターミナルケアをしてもらうとか そのような極端な場面をのぞけば、その気にさえなれば大
半が協力できる共通点だと思います。
(回答30)診療:外来診療、研究:地域の疫学研究、診断に関する研究、
教育:基本的臨床技能、臨床倫理、EBM、コミュニケーション技法、Faculty Development
(回答31)プライマリ・ケア,generalに診たい,という,原点はとても似ています.研究面では,
common diseaseの疫学研究など.主訴,疾患の検討,入院症例となったケースの検討など.general
にcommonなものを多く診ているという共通点があるためです.教育については,学生,研修初
期教育には,generalに診る視点は大変重要なため,総合診療医,家庭医の視点はとても有用だ
と思います.アドバイス,教育する内容の方向性は似ていると思います.学生,初期研修医な
どへの教育は,お互いに協力して教育にあたることも可能だと思います.診療面.外来マネー
ジと病棟マネージの方法をお互いに教えあう.互いにスキルアップ.病院での家庭医的視点,
診療所での総合診療的な視点.診療:小児救急を担う.
(回答32) 医学教育。医療面接、身体所見などの教育。プライマリケア分野におけるリサーチ。
地域の医師を研修登録医などの扱いにして、大学で協力してリサーチを進めたり、留学ができ
るなどのサポートをすべき。大学で研究をする間に代診医を大学から派遣できる仕組みができ
れば、大学の医師も地域に出ることができる。
(回答34) 家庭医療と総合診療の互いに協力できる共通点とは何だと思いますか?家庭医療と
総合診療をあまり分ける必要もないと思っており、なんでも一緒にやること(教育、学会など)
だと思っています。
(回答35)場の違いに対して、お互いが補完的な存在ですので、
診療、教育、研究いずれの面でもお互いに協力できるように思います。
違いがわからないのでよくわかりませんが、本来なら、社会のニーズにこたえている、答えよ
うとしているということは共通であってほしいと思います。そういった意味で、両方とも患者
さんが中心であることをうたっていると解釈していますが、どうなのでしょうか。
(回答38) 診療:病-診連携・代診制度(開業医が病院で働き、病院勤務医は開業医の代診をサ
ポートする)
教育:診療カンファレンス(開業医から病院へ紹介した症例など)
指導医講習会
地域医療研修の受け入れ
研究:総合診療医から家庭医へ研究の誘い
診療所または地域医療ベースの題材の臨床研究
家庭医が研究を実施し、総合診療医が解析する。
(回答39) コモンな疾患を扱うところ
受診する患者さんの最初の窓口になること
Q4:家庭医療、総合診療のそれぞれの得意分野とは何だと思いますか?
(回答者1)家庭医療→全人的医療、家族へのアプローチ、心療内科的診療、教育面
総合診療→一般内科、振り分け外来
(回答者3)家庭医療 外来/往診を中心としたプライマリケア 小児、女性も含むこと 地域
志向型のプライマリケア
総合診療 成人のプライマリケア 病棟もしっかりできる GIM でしょう。(回答者3)
(回答者4)上に挙げたように、家庭医療は外来が中心で、予防医学や地域医療(往診という限
定された意味でなく)、学校保健なども得意。総合診療はホスピタリストというイメージ。
(回答者5) 家庭医療;予防、教育、早期発見、地域医療。総合診療;診断学、教育、救急
(回答者6) これは、ちょっと漠然とした質問だと思いますが…
Q3 に挙げた事項は、両者に共通した得意分野だと思います。
違う点を挙げろと言うのなら、診療の場(FP は診療所、GIM は病院)でしょうか。よって、
FP は全年齢を対象としている、より地域社会にとけ込みながらケアを提供できる、という点が
強みでしょうか。GIM は病棟マネジメント、病態の複雑な内科疾患の診療が得意、診断学に長
けていると思います。
(回答者7) 家庭医は、その環境から疾病を生活の場としてとらえる最高の場所にいると思う。
総合医はそれが弱い。
逆に多臓器にまたがる重症管理などは、総合医のほうが得意のような印象。
(回答者8) 家庭医療と総合診療の定義がはっきりしないので、なんとも言えない。この2つに
違いをつけるのであれば、あえて言えば、家庭医療は外来診療ベース、総合診療は入院医療ベ
ースと位置づけたい。
(回答者9) 家庭医療 → 患者さんの生活を実際に経験しながら、アドバイスができる総合診
療 → 入院患者さんに対して、患者さんの生活を意識しながら病院でのマネージメントがで
きるなどでしょうか?
(回答者10) 家庭医療:外来診療、内科以外の知識や技能、家族ケア
総合診療:内科の入院診療、病院内での他科との関係構築、診断能力
(回答者11) 家庭医療;患者さんの生活、家庭内での役割etc.を理解したうえで患者さんの必要な
ことをみとおし、必要な医療を見極めること。 総合診療;より社会的な面からのアプローチで
きる
(回答者12) 上でも述べたようなイメージでそれぞれを分けるとすれば,
総合診療の分野は「疾患」という点からのアプローチに長けているところ.
家庭医療は「病気」という点からのアプローチに長けているところ.
教育面で特にその傾向が認められると思います.
(回答者13) 家庭医療・・地域のニーズにあったプライマリ・ケアを提供できる こと、小児診
療、家族内の問題もトータルマネジメントができる
総合診療・・それぞれの施設で期待される役割を担うことでその施 設全体の診療の質を上げる
こと。
(回答者14) 家庭医療は、一家に一人の医師であること
総合診療は、その人一人のための医師であること
(回答者15)家庭医療の得意分野はやはり患者さんのニーズに合わせて医療サービス を提供で
きる点ではないかなと思います。総合診療の得意分野はよくわかりません。
(回答者16) 一言で言えば、日本の総合診療医は現状の診療の姿からすれば病院一般内科医でし
かない(そうではないと言うのであれば早く診療範囲を明確に提示すべき)ので、内科疾患の
入院治療や内科ベースの開業医は在宅診療やターミナルケアに強いと思われる。家庭医療は内
科にとらわれず、家庭医療の中の30%を占める小児科、20%を占める産婦人科を行うこと
によって家族全員の医療を行うことができる。そしてサイコソシアルな面を強調してして家族
問題にも取り組む。また小児、婦人、成人の疾病予防に取り組む。
(回答17)家庭医療の守備範囲としては診療所・在宅が中心となるイメージがあり小児診療・予
防接種・健診など、
総合診療の実践の場としては病院であることが多いような印象です 救急、研究では大規模・
まれな疾患を対象
(回答 18) 臓器や疾患にかかわらずプライマリのマネジメントができる・他科との連携が得意
(回答19)家庭医療→個々の患者に応じた治療計画(社会的、経済的要素も配慮した)
総合診療→家庭医療では対応できない検査・治療
(回答20)家庭医療は長い年月をかけて家庭の健康管理をしていく
総合診療は全身の疾患を主治医として診療していく
(回答22) 家庭医療:地域・家族志向型ケア 継続的なケア
総合診療:病棟・入院ケア レアケースの診断・治療
(回答 23)家庭医療…診断がつかなくても耐えられる。
総合診療…診断が困難なケースの診断をする。
(回答24)家庭医療:外来ベースでの診療、地域包括ケアかな
総合診療医:病院ベースでの診療、診断学、調整能力かな
あまり、考えたことがないので。ただ、不確実性に耐える能力という点では、家庭医療も総合
診療も同じだと思います。ある意味では、そこはコアの部分かな。
(回答25)わかりません。それぞれの環境に応じて対応しなきゃいけないことが得意なのかと
思います。
(回答26) 前者は、地域志向型プライマリ・ケアによる地域住民全体の健康向上を目指す医療、
後者は総合内科として他の専門家と連携した包括的な病棟医療が得意である。
(回答27) いろいろあると思いますが、差違をつけるなら以下のような部分だと思います。
家庭医:良くある病気の全科診療
総合診療医(=総合内科とすれば)
:内科分野の良くある病気、そして診断のつかない症例のア
プローチ(めずらしい病気も鑑別にあげられる!)
(回答28) 家庭医療:家族を視野に入れたケア、心理、精神面のケア、在宅医療や訪問看護、地
域連携を視野に入れたケア
総合診療:臨床疫学,特にその視点での研究、ヘルスサービス研究、病院内コンサルテーショ
ンの有効利用、専門科で診断が付かない症例への対応
(回答29) 家庭医療は、近接性、継続性、在宅、コミュニティーとの連携などの面が得意で、
総合診療は、病棟、他科との連携、重症・緊急・診断困難例への対応などが得意。
(回答30)家庭医:予防医療、診療所での診療、訪問診療、小児・整形・皮膚などの内科以外の
疾患
総合診療医:病棟診療、診断能力(特に診断のつかない患者へのアプローチ)、感染症や膠原病、
その他その病院でカバーされていない領域、重症患者
(回答31) 家庭医:外来診療.より幅広いプロブレムへの対応.皮膚科,産科含む.行動変容へ
のアプローチや家族へのアプローチができる.心理面へ配慮する機会がおおい.
総合診療:救急.病棟マネージメント.重症疾患患者管理.中等症から重症患者の管理ができ
る.手技.
(回答33)家庭医療のフィールドは地域に密着したクリニックないし小規模病院で、疾病の治療
だけでなく予防や健康増進を含めた継続的なかかわりができること。総合診療のフィールドは
主に病院で、専門分化した生物医学的なアプローチでカバーできない部分を担当し、研修医の
教育も中心に担うこと。
(回答35)家庭医と総合診療の定義によると思いますが、
家庭医=family medicine=診療所での医療
総合診療=hospitalist=病院での医療
と割と割り切って考えているので、家庭医は割と地域医療よりの在宅ケアや外来診療,総合診療
はより重症な入院を必要とする患者のマネジメントがより得意な分野と思います。
(回答38)家庭医:家族志向のケア、(ライフサイクル、家族図、家族システム論の活用)、地域
との連携、患者の不確実性に耐える能力、solo-practice志向
総合診療医:Biomedicalに解決困難な症例の診断、専門医との交渉スキル、専門医からの批判
に耐える能力、集中治療、急性期患者の全身管理、Generalistとしての理想の医療を提供できる
ことができない、現実に耐える能力
(回答39)総合診療は老年医療? 家庭医療は、うつや不安障害などの精神疾患、不眠
Q5:家庭医療と総合診療の関係に関して、日頃から疑問に感じていることがあれば何でも記
載して下さい。
(回答者1)なぜ一部の人はあんなに大騒ぎするのか。家庭医療と総合診療ははっきり別と意識
するものの気がする。
(回答者2)基本は家庭医療も総合診療も特に大きな違いはないと思いますが、自分が研修医だ
った頃自分は以下のように理解していました。
家庭医療:総合診療+家族関係など患者個人と患者周囲を取り巻く集団も含めて診療(患者を
中心に家族単位・・・集団も対象)
総合診療:患者個人を既成の診療科目の垣根を取り払って幅広く診療を提供する(あくまで患
者個人が対象)
診療に携わる先生方がこの違いを元にそれぞれの思い(理想)を付け加えて得意分野というか
特徴を作っていくんだと思っていました。でも結局内科・小児科・心療内科のクリニックを開
業して10年たって診療以外にも学校医・産業医・特別養護老人ホーム嘱託医・不登校事例検
討コメンテーター・特別支援教育巡回指導・介護保険審査会・障害者程度区分審査会・大学医
学部1年生(半日2回)と5年生(3週間)の院外実習受け入れなどいろいろやってきて家庭
医療とか総合診療を区別せず?意識せず?地域医療に関わってきました。不謹慎かもしれませ
んが、これから総合科という標榜だけ認められると家庭医療よりにやってきたつもりの人間に
とって少し寂しい思いが出てきます。
(回答者3)それぞれの学会の基本理念や設立趣旨を読み比べるのが良いと思いますが
「総合診療に関して 海外の equivalent を明示して欲しい(諸外
国での'何科’に相当するのか)」英語では general medicine と書いてあるが、海外の GP と同じな
のか。それならば英国圏の GP のことか。ならば家庭医療とは何がちがうのか英国圏の GP とち
がうなら、
「プライマリケアを専門とするための研修」を受けずに世に出て幅広い診療をしてい
る「昔の GP」のことか。これに帰結します HP の基本理念には(家庭医療学会のそれと比べて)
「年齢を問わず」と書いていない。common disease を扱うと書いていない,地域への言及がない,
継続性への言及がない,近接性への言及がない,患者の自己決定権、主体性への言及がない,患者
の弁護者としての立場への言及がない。
一方、家庭医療学会の設立趣旨には(総合診療医学会のそれと比べて)臨床推論、判断科学を
使うかどうかの言及がない、EBM への言及がない、ただし、generalism という点でとにかくも
っと連携、団結をすべき。細かいことにこだわっている場合ではない。
(回答者4)目指すことが似ているのだから、政治的なことはさておいて、今の社会の流れを最
大限に生かすべき。誰が優位とか先とか本当のジェネラリストとか言っている場合ではない(言
ってないかもしれないけれど)。社会背景や歴史が外国と違えば医療状況も異なって当然なの
だから、あまり輸入先の外国のスタイルや定義にとらわれず、しかし国際的な認定を受けるた
めの条件は揃えるべき。日本で「家庭医」または「総合診療」の訓練を受けましたと言っても、
国際的なスタンダードにのっとった仕組みとして認められていないので、海外で同等のGPあ
るいは家庭医の訓練として認められなかった経験がある。国内は少なくとも一枚岩になってほ
しいです。
(回答者5) 家庭医療にあこがれています。自分も将来、地域デビューしたいと思っています。
ただし、立ち去り型サボタージュのように、病院医療に限界を感じて、開業や診療所 勤務に
なっている風潮があるならば、これからの病院医療がとても心配です。
(回答者6) 例えば、専門の内科と我々generalist は、扱う問題がオーバーラップしやすいにも関
わらず、そのアプローチの仕方が異なることが多いため、とかく conflict を生じやすいと考えて
います(引き合いに出すことが不適当なら削除して下さい)。その点、診療所と病院という場の
違いはあるにせよ、患者へのアプローチの仕方が大きく違わない(と私は思っています)FP と
GIM は、お互いの考え方が良く分かるのでそんなに対立関係になることはないと思っています。
ですが、総合診療という言葉の指し示すものが広すぎるために、家庭医療の側から見たときに、
自分たちを指し示す限定された意味を持つ「家庭医療」という言葉が「総合診療」というより
大きな概念に飲み込まれてしまう、あるいは FP と GIM を混同してしまった人たちから誤解を
受けやすくなってしまうという潜在的な不安があるのではないでしょうか。最終的には、FP と
GIM は(generalist として考えると同じでも)別の領域として考えるべきだと思っていますが、
まさに今プライマリ・ケア重視の風が吹いている中で、弱小勢力である我々が別々にやってい
たのでは時代の流れに取り残されてしまう危険性もあり、やはり generalist の価値を高めるとい
う共通目標の下で一致団結する必要があるのではないでしょうか。
(回答者7) ジェネラルでも得意とする分野は人それぞれである。どちらも理念が同じジェネラ
ルなので、場所のセッティングのみで仲たがいするのは今後の医療界の損失だと思う。3 学会
が統合し、それぞれ3部門となるのがいい発展方向ではないかと思う。
(回答者8) 家庭医療には一応定義があるのだから、総合診療が何を意味するのかをはっきりさ
せてほしい。総合診療は家庭医療と同義に使われることもあるようだし。私としては Q4 のよ
うに、家庭医療は外来ベースの総合医、入院ベースの総合医を総合診療、あるいは入院ベース
の総合医を総合内科とし、総合診療とは家庭医療と総合内科を含めたものとしてはどうかと考
えている。
(回答者 10) 総合診療界にはスーパーマン的な人が多いが、これは一般化できるものではないと
思うが、その認識はどのくらいあるのだろうか?普通の医学生がジェネラリストになれるよう
なキャリアパスを作らないといけない。一方で家庭医療側には、わかりやすいということを求
める人が多いような印象も受けるが、これではやや精神的に弱いようにも感じる。ジェネラリ
ストの必要性という原点に戻れば、敢えて家庭医ということを強く打ち出さなくてもよいと思
うがどうだろうか?また、特に米国帰りの人で、米国で学んだ医学的内容だけでなく、
「米国の
総合内科と家庭医療の仲の悪さ」まで持って帰る人がいるように感じるが、これでは何を学び
に行ったのか正直疑問だ。欧米至上主義ではなく、日本の「和を持って貴しとなす」の精神で、
日本人による日本独自の「ジェネラリスト」を求めていきたい。
(回答者13) 家庭医は地域のニーズに対応、総合診療は施設のニーズに対応して 診療範囲を変
えていると思われるので、家庭医養成の必要性を感じていない総合診療 (部・科)とは協力関
係を築くこと自体が難しいのではないかと最近感じています。家庭医療学会と総合診療医学会
の協力関係を築くには、総合診療医 学会の中で家庭医養成の必要性を感じている施設とそうで
ない施設をはっきり区分していただいた方がいい気がします。(プライマリ・ケア学会と総合
診療医学会との関係も同様に思います)
(回答者 14) 家庭医であり総合診療医であることは矛盾しないと思います。
疑問ではありませんが、もっと自由に行き来できればいいですね。
(回答者 16)疑問1) これだけ全世界で家庭医療学が専門医療として発展しているのに、日本
だけが定義の不明確な開業医療とか総合診療とかジェネラリストとか言う医療専門分野とは関
係のない名称のために混乱をきたされているが、どうしてそこが理解されないのであろうか?
疑問2) 開業医療などという診療の専門分野があるのだろうか?それは内科研修のみを行っ
た医師が行う質の保証のない自称家庭医とか定義の不明瞭な総合診療医なのだろうか?外科研
修しかしたことのない医師が家庭医と呼ぶことの問題。家庭医療をそこまで低質にしてしまっ
てはいけない。やはり専門医療としての家庭医療を行うべきではないだろうか。
疑問3) 各大学の総合診療科の教授陣は何を考えているのでしょう?家庭医療を目指すので
あれば家庭医療学科と命名できるはずなので、そうやって自分たちの医療の目指すところを明
確にしないと学生研修医たちも入局、後期研修医として来ないのではないだろうか?
最後に、海外から見ると、日本の医療は、狭い範囲の臓器専門医の集まりでプライマリケアは
彼らが開業して自己流の質の低いエビデンスのない家庭医療?を行っているとしか見えない。
海外からは相当低く見られているのが現状である。非常に残念です。
(回答17) 家庭医療と総合診療の明確な区別が分からないため明確な答えが出せずに申し訳あ
りません
(回答 18) 入院医療を家庭医がやることについての総合診療医の考え
・逆に家庭医からの入院紹介について総合診療医の本音
(回答 22)私たち、そしてより若い学生さん達が、ややこしい問題に巻き込まれず、いま、そし
てこれからの社会ニーズに合った医師になれるような体制を、早く作ってほしい。
(回答 23)分かりにくいから、家庭医療とGIMにスッパリ分かれるべき。
(回答24)日頃というか、最近、そろそろ一緒でいいよね。と思います。私自身は、総合診療と
いう言葉は、家庭医療もGIMもPCも含んだものだと解釈しています。いわゆるgeneral(special
に対して)という範疇になると思っています。将来的には、3学会が一緒になって、総合医療学
会とでも銘打って、家庭医療(地域医療)部門とGIM部門に大きく分かれて、両者が一同に集
いまた行き来できるような感じになればいいかなと思います。
(回答25) 10年後には変わろう!ということを合言葉に、古い人の「既得権」争いではなく、若
い人に「いい道を示す」ことを目標に、お互い、建設的な話を進めていく流れになればと思い
ます。制度の問題に関しては、臨床の理念として「患者さんのために・・・」って言ってるく
せに、専門医とかの資格の問題には、
「自分たちのために・・・」ってなっていないか、胸に手
を当てて考えて欲しいです。差別化/区別化するのは、いわゆる「専門医」あがりの一般医との
違いだと思います
(回答26) 家庭医療と総合診療はpureに歴史的な経緯と管理上の問題(設立者の立場の相違な
ど)で区分されていると考える。開業医サイドに会員構成の比重が重い日本プライマリ・ケア
学会も含めて、早期に統合することが期待される。
(回答27)僕は家庭医と総合内科医というふたつの存在は認めてよいと思っています。米国の様
に仲が悪くならなければ良いわけで、日本では上手くやっていけるのではないでしょうか。一
つの医局(講座)でも場合によって可能かもしれません。小児科だって血液班があったり腎臓
班があったりしますし、そんな緩やかな区分でも良いかもしれません。
それと、総合内科の集まりがもっと発展すれば、それを魅力に感じる学生・研修医がもっと集
まると思います。それは家庭医療・総合診療双方にメリットがある(盛り上がるという意味で)
のではないでしょうか。現在、そのようなニーズの人も夏期セミナーにかなり来ているようで
す。
(回答28) 学会が合併できない理由が分からない.互いに失うものは特に何もない はずだが,
そう思っている人がいるなら,その理由を聞かせて欲しい.ただ,病院内総合診療をやってい
る人は,診療所で働くことについて特に 難しくとも何ともないと潜在的に思っている場合が少
なくないと思う.これは 大きな誤りであることを総合診療に凝り固まっている人は認めること
が重要 かもしれない.家庭医療学会は病院内総合内科(総合診療部)での研修を敢えて含め, 特
に地域での総合内科における医師不足等にも一石を投じている.総合 診療側は同じように社会
に向けた取り組みが出来ているだろうか.この あたり総合診療側の理解がやや弱い印象は拭え
ない.
(回答29) なぜ「どちらかひとつを選べ」と迫る(人がいる)のでしょうか。「どちらもやりた
い」ということに、何か問題があるのでしょうか。
(回答 30)・総合診療と総合内科について、同じなのか違うのか?
・家庭医療(FP)と総合内科(GIM)は消化器内科と消化器外科の関係と似ていると思います。
前者は臓器・年齢・性別の区別無く診療するがセッティングは地域の診療所と病棟と異なるこ
と。後者は消化管を対象としているがセッティングが病棟/内視鏡室とオペ室というように異な
ること。場が異なればもちろんアプローチの仕方も異なるが、対象としているものが同じなの
で協力ができるし、上手く協力できれば質の高い医療ができる。
「協力すること」と「同一であ
る」ことは違うように思います。
・家庭医療学会と地域医療研究会、地域医療振興協会、プライ
マリ・ケア学会などアイディアはほぼ同じにも関わらずまとまろうとする流れがあまり無いこ
と。
(回答 32)アメリカで研修をした医師の意見が聞きたい。家庭医と総合診療は患者さんへのアプ
ローチの仕方においての根本的なフィロソフィーは共通する。しかし、研修の重点は異なるた
め、この2つをわけずにいることが中途半端な家庭医を育てる要因にもなっており、ひとつの
機関で目指すべきものではないと思う。わざわざ統合しようとせずに、分けてしまった方がよ
い。リーダーが同一だから混乱する。患者さんが満足さえすればよいという考えが、家庭医と
総合診療との融合をもたらしているかもしれない。
(回答 33) 日本での家庭医療や総合診療の定義があいまいで人や施設によっても異なることが
よそよそしさを招いているように感じます。Genaralist をめざすという共通の基盤があるのでよ
りよい協力関係を作ることは可能だと思います。
(回答34)差を探す作業より、共通点を探す作業の方が楽で生産性が高いと思います。>
(回答 35) 学会いっしょになるの!?
(回答36)Q2と関連しますが、いかにして医師が、自分の生き方やポリシーなどを肯定しつつ、
他の人の生き方やポリシーも認め受け入れられるかが大事なことかなあと思い、「家庭医的な
総合診療」を日々悩みながら実践しています。
(回答38)早く3学会が一緒になって欲しいです