第2学年 国語科学習指導案 場所 1 単元名 2 単元について 2年教室 指導者 教諭 北川 志保 手紙で知らせよう (1)本単元は、進級して視野が広がり、言語生活も豊かになりつつある児童に、相手を意識して書 くことの大切さや、手紙を書いて楽しむ喜びを感じ取らせることをねらいとしている。手紙はごく 短い文章でも、相手や言葉を意識することになる。手紙を出す相手のことを考えながら書く活動は、 表現する喜びとなり、意欲や関心を高め、よりよく表現したいという願いにつながっていく。相手 に自分の思いをきちんと伝えたいという思いは、文章を読み返す習慣を付けるきっかけとなり、間 違いなどに注意したり、自分や友達のよい表現に気付くことにもつながっていく。生活科など他教 科と関連させて計画的・継続的な活動を行うことにより、書く力が身に付いていくと考えられる。 (2)本単元に関する系統は次の通りである。 みんなにしらせよう(1年) 手紙で知らせよう(本単元) しょうたいじょうを書こう(3年) 生活の中の出来事を絵と文 手紙の書き方を理解し、相 学校行事などの中で招待したい催 で表現する。 手意識を持って、自分の知 しや相手を選び、相手や目的に合 らせたいことを分かりやす った文章を書く。 く伝える手紙を書く。 (3)児童の実態(男子9名、女子7名、計16名) ①手紙を書いたことがありますか。(ある16名) ②手紙を書くことは好きですか。(とても好き7名 好き7名 ③なぜ手紙を書くことが好きですか。(返事がくる5名 もらったらうれしい1名 仲良くなれる1名 あまり好きではない2名) 書くことが好き2名 絵も描ける1名 送るのが楽しい1名) ④手紙を書く時に、気を付けていることはどんなことですか。(丁寧な字7名 ずれない1名 同じことを何回も書かない1名 相手が喜ぶ1名 間違いがない6名 紙をきれいに1名) ⑤手紙をもらったことがありますか。(ある16名) ⑥手紙をもらった時、どんな気持ちでしたか。(うれしい13名 楽しい1名 ありがとう1名) 以上から、児童全員が手紙を書いたりもらったりした経験があることがわかる。手紙を書くこ とが好きな理由として、手紙を書き、相手から返事が返ってくることへの期待感が伺える。また、 手紙を受け取った相手の気持ちを意識した考えもある。 手紙を書く時の注意点としては、丁寧な文字や、間違いがないかを挙げる児童が多く、相手に 伝わるような内容にしようとする意識があることが分かる。 書くことに関しては、週に1度、絵日記を書いたり、生活科での探検記録を書いたりしている。 その際、目、鼻、口、耳、手、心を使って書こうと呼びかけている。文章量が少ない児童が2名 いるが、他の児童は長い文章や会話文を入れた文も書けるようになってきている。 ①家でパソコンをしますか。(よくする1名 時々する8名 ②パソコンでどんなことをしますか。(お絵かき8名 あまりしない4名 ゲーム7名 お話1名) ③パソコンでお絵かきをするのは好きですか。(とても好き13名 好き3名) しない3名) 以上から、家庭でもパソコンに親しんでいる児童が9名いることが分かる。お絵かきは昨年度 学級で行った時も、全員が意欲的に活動できていた。 -1- 3 仮説検証の手立て (1)仮説1:「児童が学習意欲を高めるような導入にICTの活用を行えば、自分から考えていく ような授業展開になるであろう。」 ア オリジナル便箋を作っている様子をスライドショーで流し、相手のことを考えながら作っ たことを思い起こさせる。 イ スクリーンを考える場とし、手紙例をもとに全員で構成や推敲の仕方について考える。 (2)仮説2:「児童が楽しく、技能に応じたICTの活用を行うような授業展開の工夫をすれば、 自分の考えや学んだことを表現する子どもになるだろう。」 4 ア 児童が意欲的に活動できるパソコンでのお絵かきを取り入れる。 イ オリジナル便箋を作ることで、相手意識、書く意欲を高める。 情報教育の観点 情報活用能力 手立て 本単元では ★情報手段 ☆活用する情報機器 情報活用の実 相手や伝えたいことの内容に 自分が体験したこと等の中から、相手に伝えたいこと 践力 ふさわしい便箋作りをし、書 を選び、自分の思いを伝える。 く意欲を高め、伝えたいこと ★手紙、絵 5 を分かりやすく書くことがで ☆コンピュータ <キューブきっず> きるようにする。 ・お絵かき ・データ保存 ・印刷 単元の目標 (1)書く相手や知らせたいことを選び、手紙を書こうとしている。 〔関心・意欲・態度〕 (2)相手や目的を考えながら、言葉の使い方を工夫して手紙を書く。 〔書くこと〕 6 次 単元指導計画・評価計画(6時間取り扱い<国語5時間、稲田っ子タイム1時間> 学 習 内 容 1 ○手紙例を読み、だれにど 時数 1 評 価 規 準 本時5/6) 関 話聞 書 読 言 評価の方法 手紙を書くことに興味を持ち、 ○ 行動 んなことを知らせた手紙で だれかに何かを知らせる手紙を 発言 あるか知る。 書くという活動に進んで取り組 もうとしている。 ○手紙の構成や書き方を理 1 解する。 2 ○手紙を出す相手を決め、 ○ 発言 ○ ノート 理解している。 1 知らせたいことを考える。 ○オリジナル便箋を作る。 手紙の構成と表現方法について 手紙で知らせたいことを選んで 書き出している。 1 <稲田っ子タイム> 相手のことを考えながら、キュ 便箋 ーブきっずのお絵かきを使い、 便箋を作ることができる。 ○言葉遣いや表現に注意し ながら下書きをする。 1 知らせたいことについて、相手 ○ 手紙 ○ 手紙 本時 によく分かるように書くことが できる。 3 ○清書をする。 ○返事の書き方を知る。 1 相手のことを考えた言葉遣いを 工夫しながら清書している。 -2- 7 本時の学習 (1)目標 知らせたいことについて、相手によく分かるように書くことができる。 〔書くこと〕 (2)展開 過程 学習活動 つ 1 時間 主な発問(指示)予想される児童の反応 便箋作りの 5 T か 様子を振り返 む る。 (徹底) 教師の支援と評価 備考 昨日の便箋作りの様子を振り ○便箋作りの様子をスライドシ スライ 返りましょう。 ョーで振り返らせ、相手意識 ド ・楽しかったな。 を持って作ったことを思い起 T こさせる。 どんなことを考えながら作っ たのかな。 ・喜んでくれるかな。 ・手紙にあった便箋にしよう。 2 本時のめあ 2 T てをつかむ。 今日は手紙の下書きをします。 ・早く書きたいな。 (徹底) 求 3 手紙の構成 10 T め 推敲の仕方を る 確認する。 (徹底) 手紙には何を書いたらいいで ○手紙例をスクリーンに提示し スライ すか。 手紙の構成を確認していく。 ド ・相手の名前です。 ・宛名、本文、自分の名前 ・自分の名前です。 ・相手に応じた言葉遣い、文 ・知らせたいことです。 T 末表現 読み返す時は、どんなことに ○推敲用の手紙をスクリーンに 注意しますか。 提示し、推敲の仕方を押さえ ・字の間違いがないかです。 る。 ・伝えたいことが分かるかです。 ・言葉遣いです。 4 下書きをす 23 T る。 (能動) 下書きをしましょう。書いた ○推敲には、赤鉛筆を使わせる。便箋 ら読み返しましょう。 ・自分が作った便箋に書けるから うれしいな。 ○活動が進まない児童には、自(白黒) 分の気持ちを入れることなど チェッ を個別に支援する。 ・きちんと見直しをしよう。 ・渡したら喜んでくれるかな。 クカー ○読み返す時は、チェックカー ド ドを使って確認させる。 ・もっとこんなことも書いたらい ○活動が早い児童同士でアドバ いんじゃない。 イスをするようにする。 評価基準(B) 構成、言葉遣いや表現に注意 して下書きをすることができ 生 5 本時の振り 5 T 今日の学習を振り返りましょ う。 たか。【書くこと】(手紙) 便箋 か 返りをし、次 す 時の学習内容 ・下書きができてよかった。 次時の活動への意欲を高めさ ー) を知る。 ・アドバイスをしてもらってよか せる。 (徹底) ○よかったところを認め合い、 (カラ った。 T 次の時間は清書をします。 ・丁寧な字で書こう。 -3-
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