ボツワナ月報 平成27年12月 在ボツワナ日本国大使館 図り,ビジネス及び投資機会を模索する。 内政 なお,ボツワナとカタールは,2006年 1.910名のナミビア人難民,本国送還 11月に外交関係を樹立した。 措置へ (3日:デイリー・ニュース紙) ボツワナ,ナミビア両国政府及び国連難民 高等弁務官事務所は,ドゥクイ難民キャン 2.副大統領,FOCAC参加 プのナミビア人難民910名に対し自発的 マシシ副大統領は,モラレ公共政策担当 帰国プログラムに基づき,31日までに, 大臣やセレツェ通商産業大臣を伴い,4日 ナミビアへ戻るよう働きかけている。なお, から5日にかけて南アのヨハネスブルグに 両国政府の取決め上,ナミビア難民の自発 おいて開催される中国・アフリカ協力フォ 的な帰国を求める本件プログラムは31日 ーラム(FOCAC)に参加する。FOC で終了するため,同プログラムの終了後は, ACでは, 「ヨハネスブルグ・サミット宣言」 当該ナミビア人難民は,その資格を喪失し, 及び「2016-2018年行動計画」に その結果,ボツワナ入管法に基づく強制送 係る協議を目的とした閣僚級会合等が,サ 還手続きとなる。 (17日付:メヒ紙) ミット会合に先駆け行われる予定である。 なお,同行動計画には,中国とアフリカが 2.133名,入国禁止移民の宣言受ける 協力を強化すべき7分野(ハイレベル往 本年だけで10,204名が不法移民と 来・対話,経済協力,社会発展,文化交流, して強制国外追放となり,また133名が 報道関係,安全保障,国際協力)が盛り込 入国禁止移民の宣言を受けていたことが, まれる予定である。 今月上旬に行われた労働内務省による記者 (3日:デイリー・ニュース紙) 会見にて明らかとなった。同記者会見にお いて,バツ労働内務大臣は「国外追放とな 3.インド人投資家一行,副大統領を表敬 った不法移民のほとんどはジンバブエ人で 3日,ボツワナを訪問中のインド人投資 あり,10,118名にのぼる」旨述べて 家7名から構成される一行は,マシシ副大 いる。 (18日付:メヒ紙) 統領を表敬訪問し,ボツワナにおける事業 展開について協議した。マシシ副大統領は, 外交 一行を歓迎し, 「ボツワナはビジネスチャン 1.モイトイ外相,カタールへ スに恵まれ,資金の運用も安全である」旨 ベンソン=モイトイ外務国際協力大臣は, 述べた。これに対し,同一行の代表を務め 1日から4日にかけてカタールを訪問し, るカーナ・インド工業連盟(CII)副会長は, 二国間の協力・連携を強化するため,多分 マシシ副大統領が本年10月にムンバイを 野に関する意見交換や知識・経験の共有を 訪問した際に「ボツワナ・ビジネス・セミ -1- ナー」に参加したことを受けて,投資機会 あり,日本の重要な貿易相手であるが,日 の探求のためボツワナ訪問を決定した旨述 本は,経済関係のみに限定されない協力関 べた。 (4日:デイリー・ニュース紙) 係を構築するため,人材育成等の分野にお ける協力を通じて貢献していきたい」旨述 4.レコア次官,駐豪州高等弁務官就任へ べた。さらに,同政務官は,ボツワナによ カーマ大統領は,レコア外務国際協力省 る日本方式の地デジ採用を称え,2016 次官を,駐豪州高等弁務官に任命した。レ 年は,ボツワナ独立50周年やTICAD コア次官は,1977年に同省入省後,駐 Ⅵを控えていることから,重要な年となる ザンビア高等弁務官,駐米大使のポストを 旨強調した。 歴任し,2011年より外務次官に就任し (15日付:デイリー・ニュース紙) た。7日より,豪州高等弁務官としての職 を開始する予定である。 経済 (4日:デイリー・ニュース紙) 1. 経済指標 5.モイトイ外相,日本の支援を評価 1) ボツワナの主要経済指数 9日,ベンソン=モイトイ外務国際協力 ・経済成長率 大臣は,日本大使公邸において開催された 2015年第3四半期(7~9月)は-3. 天皇誕生日祝賀レセプションに主賓として 5%(前年同期は4.0%)。 参加し,日本は長年にわたり,ODAプロ ・インフレ率 グラムやTICADプロセス等を通じ,ボ 2015年11月は2.9%(10月は3. ツワナを含むアフリカ開発に貢献してきた 1%) 。 ことを称えた。これに対し,尾西駐ボツワ ・為替レート(FNB) ナ大使は「日本は,普遍的価値をボツワナ 2015年12月29日: と共有しており,日本にとってボツワナは 1プラ=0.0876米ドル 不可欠なパートナーであると認識してい 1プラ=1.326南ア・ランド る」旨強調した。 1プラ=10.63円 (14日付:デイリー・ニュース紙) 2015年11月30日: 1プラ=0.0897米ドル 6.外務大臣政務官,ボツワナを評価 1プラ=1.29南ア・ランド 10日よりボツワナを訪問中の黄川田外 1プラ=11.11円 務大臣政務官は,11日のプレス・ブリー フにおいて「今回のボツワナ訪問の主な目 2.FNBBの経済予測 的は,二国間関係の増進に向けて,ボツワ ファースト・ナショナル・バンク・ボツ ナ閣僚と意見交換をすることである」旨述 ワナ(FNBB)の発表によると,ボツワ べた。また,同政務官は「ボツワナが世界 ナの2016年上半期経済成長率は3. 第2位のダイヤモンド産出国ということも 5%と緩やかな回復が予測される。201 2 6年は,鉱業部門の低成長に加え,干ばつ を迎えるに至った。マベオ運輸通信大臣は による農作物の不作,水と電力不足等が成 インタビューに対し, 「BTCL株の一般公 長に歯止めをかけるものと見込まれる。セ 開はこの後14日以内に開始される予定で バボレFNBB研究所長によると,201 ある。当初は,適当な国内の株式引き受け 5年の経済成長率は2%前後に留まるもの 組織を探していたが,該当するものは見つ と思われるが,同年の南ア・ランドの暴落 からず,結局政府が一部株式を保有するこ により同国から周辺国に対する投資が減少 とで合意を得た」旨語った。 (16日:メヒ したこともボツワナ経済に影響を与えたと 紙) している。 (19日:ウィークエンド・ポス ト紙) 3.ムーディーズ国債格付け,ボツワナは A2維持 11日,ムーディーズ・インベスターズ・ サービス社は,ボツワナの国債格付けを「A 2」とランクした。格付けの主な要因とし ては,国債がGDPの15%と低く,SW F(当館注:国家が保有する預貯金を運用 管理するファンド,通称プラ・ファンド) がGDPの35%以上でこの先も推移する と見込まれ安定している点などが挙げられ る。一方で,同社は,ダイヤモンド産業へ の依存,深刻な失業問題と経済格差,高い HIV感染率等のボツワナ経済の脆弱性に ついても潜在的リスクとして指摘した。 (1 9日:ウィークエンド・ポスト紙) 4.ボツワナ電信公社、株式一般公開へ 15日,ボツワナ政府が取り組む民営化 政策の柱であるボツワナ電信公社(BTC L)民営化に関し,3億5千2百万株が1 株当たり1プラで一般向けに販売される旨 発表された。これにより,政府所有の株数 は4億8百万株へと削減される。同民営化 政策は2006年に議会を通過し,複数回 の延期を経て今回のBTCL株の一般公開 3
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