岡田昌己スペイン舞踊 50 周年記念公演 FANTASIA FANTASIA FLAMENCO 第 30 回 岡田昌己スペインを踊る 公演を終えて 今回は、上演を重ねてきた「スペインを踊る」シリーズが 30 回という区切りを迎え、ま た、私のスペイン舞踊生活（スペインでのプロ・デビューから）50 周年とが重なる大きな 節目の公演となりました。 この記念すべき公演に臨むにあたって、私は以前から構想を温めていたチャイコフスキ ーの「ヴァイオリン協奏曲」とラヴェルの「ボレロ」の作品化に挑みました。皆様よくご 存じの曲を使って、より身近にスペイン舞踊を楽しんでいただきたいと考えたのです。「ヴ ァイオリン協奏曲」はクラシコで、 「ボレロ」はフラメンコバージョンで舞踊化しましたが、 これがなかなかの難題。全身全霊をかけて創作にあたりました。 スペインから参加したダンサー及びミュージシャン達、舞踊団員、そして舞台裏を支え てくれたスタッフと一丸となって取り組んだ公演でしたが、満場のお客様を迎えて、無事 終了することができました。また、公演後は、多くの方々から、ご好評をいただくことが できました。 無事に公演を終了することが出きましたことを皆様にご報告いたします。今日までの 50 年あまり、私が踊り続けてこられましたのも、皆様のご支援ご厚情があればこそです。心 からの感謝を申し上げます。 公演が終わりますと、次回作への想いが私の中で芽生えてきます。毎回生みの苦しみを 味わいながら、それでもスペイン舞踊への尽きることのない情熱が私の中にあるようです。 さらに精進を重ね、これからもスペイン舞踊の多彩な魅力を皆様にお伝えしてまいりたい と思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、スペイン舞踊 50 周年を記念いたしまして、スペイン音楽・舞踊研究家の濱田滋郎 先生ご執筆による書籍「岡田昌己スペインを踊る―孤独の中の喜び―」が出版されること になりました。完成の際には、また改めてご連絡させていただきますので、今しばらお待 ちくださいませ。 岡田 昌己
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