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LABOR & EMPLOYMENT
November 2007
従業員の個人用保護具に関する OSHA の新ルール発表
2007 年 11 月 15 日、OSHA(Occupational Safety and Health Administration)は、工業一般、造船所、海洋、港湾
の労働、建設に従事する従業員に対して、必要な個人用保護具(Personal Protective Equipment、“PPE”)を、
雇用者が会社の費用負担で提供することに関する最終的なルールを発表した。尚、このルールは、過去に個
人用保護具を提供すべき従業員が存在しなかった雇用者には義務付けられない。
今回のルール以前にも、OSHA は、過剰な騒音、鉛、アスベスト、血液感染病原体に係わる従業員に対し、特
定の基準に則した個人用保護具の社費提供を義務付けてきた。今回の新ルールはこれに続いて雇用者の保護
具提供を義務付けるものだが、以下の場合は雇用者の費用負担による保護具提供が義務付けられない。
 雇用者が社外での着用を認めた非特殊の保護靴(爪先スチール入りブーツ)、非特殊安全眼鏡
 雇用者が義務付けていない任意着用の防塵マスク
 天候からの保護、汚れ防止の目的のみに着用される長袖シャツ、ズボン等の“普段着”
 個人用保護具の紛失、又は故意の損傷
OSHA は、雇用者による個人保護具の提供が、以下の 3 点の理由から、従業員の職場安全を推進すると考えて
いる。(1) 雇用者からの提供であれば、従業員が個人用保護具を使用する可能性は高まることが見込まれる。
(2) 雇用者からの提供であれば、雇用者は個人用保護具の適切な使用、正常な機能、また、保護具が従業員を
正しく保護しているかについての管理が容易となる。(3) 従業員の費用負担なく個人防護具が提供することが
従業員の全面的な安全健康プログラム参加を促すため、職場の安全という文化を育むことが出来る。本新ル
ールは、来年 2 月 13 日に有効となり、5 月 15 日から実施される予定である。
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