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National
EXECUTIVE COMPENSATION
February 2008
米国内国歳入庁が上場会社の能力ベース給与に対する立場を変更
上場会社で高給従業員に支給される「認められている能力ベース給与(“能力ベース給与”)」の控除扱い
に関し、米国内国歳入庁(“IRS”)は、内国歳入法の 162(m)条の解釈で新たな立場を取ることになった。
内国歳入法 162(m)条は、CEO を初めとする上位 4 名の高額給与支給者に対し、上場会社の控除額を制限する
もので、その上限は$100 万とされる。上場会社では、内国歳入法の 162(m)条により、$100 万を超える給与が
同条項に定めた「能力ベース給与」として支払われている場合、超過分を控除して良いとされた。
IRS のこの新たな解釈は、税法ルールに関する IRS の歴史的な立場を変えるものとなる。但し、従業員の事由
なき解雇、正当な理由での辞職、或いは停年退職として(目標到達することなく)支払われる場合は、同条
文に認められた「能力ベース給与」とみなされない。IRS によれば、こうした取決めがある場合、たとえ目標
到達しても、同条項に認められた能力ベース給与とみなさないとする。
上記に関し、上場会社には、一定の期限内に同法準拠をすればよい、という時間的な猶予が与えられる。ま
た、既に履行中の雇用契約については、今回の変更内容の適用を免れるという既得権が認められる。
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