「火の鳥」から「アトム」へ(制作意図) 劇団わらび座では、命の火を灯しつづけるこ と、人間の再生ということを大事な精神・ミッシ ョンとして舞台を制作しています。 その象徴と なる作品として、「火の鳥 鳳凰篇」を、手塚治 虫氏生誕80年という機会に、企画・公演させ ていただきました。 ミュージカル「アトム」はこの「火の鳥 鳳凰編」 に続く手塚作品第2弾となります。 手塚氏が「人間と科学のディスコミニケーショ ン」を超える願いを込めて書き続けたアトム。し かし時代が進むとともに「人間間のディスコミュ ニケーション」、「異文化の衝突」、「自然破壊」 が深刻化し、あらゆる生命が危機にさらされて います。 わらび座は「何よりも生命は尊い」という手塚 氏の志を受け継ぎ、アトムを通して、 「人間 らしさとは何か」「思いやる心」を 現代に問いかける 作品を作ります。 僕たちは愛から生まれたと、信じたい 無償の 愛が対話、つながりを復活させ、勇気を生み出す。 人間はどうしたら愛を取り戻すことが出来るだろうか? あらすじ 20××年、十万馬力のロボット「アトム」の時代は終わり、さらに進化したヒト型ロボットが、パワーを大きく制限され、人間 への絶対服従を強いられている時代。 路地裏の倉庫では、ロボットだけの秘密のパーティーが開かれていた。 元科学者・神楽坂町子の屋敷で働くトキオと、親友のアズリが創った歌は、自由を持たないロボットたちに生きる喜びを 生んでいた。 そこに人間の若者たちが紛れ込んでくる。 工場で働くタケとエミ、親に未来を決め付けられて苦しむマリア。 「私たちだってロボット!」 人間とロボットの叫びは心を結びつける。 やがてマリアとアズリに愛が芽生える。 しかし、それを許さない人間の力と暴力によって、アズリは殺される。 復讐を叫ぶロボット達に、元科学者のスーラが「殺人兵器として十万馬力のアトムを甦らせるのだよ」と煽る。 アトムを密かに預かっていた神楽坂町子は、「暴力で何かを解決した事があったか」と、トキオを諭す。そして、トキオに 隠された秘密が明かされる。 アトムは甦るのか−、トキオの決断は−。 原案/手塚治虫 脚本・演出/横内 謙介 音楽/甲斐 正人 振付/ラッキィ池田、彩木 エリ 美術/金井 勇一郎 照明/塚本 悟 衣裳/樋口 藍 監修/手塚 眞 協賛/手塚プロダクション、角川エンタテインメント 共同制作/新宿区 対象:小学校高学年・中学校・高校 上演時間:110分 上演可能会場:文化施設 スタッフ・出演者:計23名 TEL.0187-44-3316 E-mail:[email protected]
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