ペットショップ店員 D323-99 ど んな職業か ペットショップで、ペットそのもの(生体と呼ぶ)やペットを育てるために必要なペットフード、様々な用具・用品 を販売するほか、ペットに関する専門的な知識を背景にお客の相談に応じたり、ペットを適切に飼育できるようアドバ イスなどを行う。 一日の仕事は、まず開店前業務として、飼育ケースの清掃や食事作り・給餌など「生体管理」と呼ばれるペットの世 話を行う。飼育ケースの清掃の際には、ペットの動き、鳴き声、便や尿の量や固さなどから健康状態を細かくチェック し、飼育ケースを専用の消毒液で隅々まで消毒し、病気の感染を防ぐ。食事はペットの種類や成長段階、健康状態など に合わせて作る。給餌は犬・猫では朝夕の2回、それ以外のペットでは1日1回が一般的であるが、必要に応じて適宜 与える。 開店すると、専門的知識に基づいてお客の相談や質問に応じたり、商品の販売を行う。お客のペットの特徴を理解し 、現在の年齢・体重・健康状態・飼育方法も確認したうえで、お客の要望に合った商品を説明したり、飼育方法をアド バイスしたりする。また、平行して商品補充・商品発注・商品整理・伝票整理などの商品管理業務を行うほか、適宜生 体管理を行う。 夕方からは再び生体管理を行い、閉店後はレジ精算や営業日報作成、店頭・店内の後片づけをし、明日の予定のチェ ックをする。 就 くには 入職にあたって特別の資格は必要ないが、動物専門学校のトリマ ーコース・動物看護コース・アニマルケアコース等を卒業するなど して、「愛玩動物飼養管理士」や「トリマー」資格、関連の知識や 技術を習得していると採用に有利となる。最近のペット人気の高ま りを受けて、採用の倍率は高くなっている。 入職後も、販売員として一人前になるには相当の期間が必要であ る。特にペットの健康を維持する生体管理の仕事は難しく、一通り できるようになるのに1年程度、責任者となるためには3年程度の 実務経験が必要である。 動物が好きで飼育経験があり、ペットに対して愛情と厳しさの両 面をもって接することが求められる。お客の質問に適確に答え、正 しい飼育や商品アドバイスを行って商品を買ってもらわなければな らないため、豊富な商品知識、飼育知識のほか、説得力や社交性も 必要となる。 労 働条件の特徴 従来は家族経営的なペットショップがほとんどであったが、大規模な店が主流になりつつある。大型店では、品揃え やサービスも拡大し、トリミングやペットホテル、動物病院を併設した総合ペット専門店が増えている。 就業者は圧倒的に女性が多く、8割を占めている。生体管理や店長といった責任者クラスでは、男性の割合が多くな っている。 ペットショップの営業時間は長時間になる傾向にあり、営業日は年中無休の場合が多い。従って、労働時間について は、早番、遅番などシフト制やローテーション制をとっており、休日も交替制を採り入れている。 立ち作業が中心で、ダンボール箱など軽いものを運ぶ作業もある。 ペット市場の拡大や総合ペット専門店の増加に伴って労働需要は増加してきており、今後もニーズは高まるものと思 われる。一方で、求職者も潜在的に多く、各種専門学校卒業者数も増加していることから、求職倍率は高止まり傾向に ある。 参 考情報 関連団体 関連資格 日本鳥獣商組合連合会 電話:03-3234-7378 FAX:03-3263-9933 愛玩動物飼養管理士 トリマー
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