数学塾 Motty の囲碁入門 「まず始めに」 入門者向け

(要点のまとめ)
(E1-Igo-0-1-1)
数学塾 Motty の囲碁入門
「まず始めに」
☆☆入門者向け☆☆
1.
囲碁は「数える」という数学の 3 大要素(私の独断)の一つが重要になっており、図形
の要素も含まれている面白いゲームです。囲碁はルールが将棋より少ないのにも関わらず、
打ち始めてから勝つのが将棋より難しいゲームです。その原因を私は「最善手の学習のみ」
をしてしまうからと考えています。最善手は確かに強くなるために必要なのですが、勝て
るようにはなりません。変化が多すぎるからです。
そこで私は、分かりやすい手順で要領よく学べる方法はないものかと考えました(私が
囲碁を始めたきっかけもこれを証明することでした)。実際は右往左往しながらでしたけど
も、それも楽しいものでしたけどね。
このテキストは、「弱くても本当に勝てる」というコンセプトで書いています。本来は
強くなれば勝てるというのが正しいと思いますし、4 級以上を目指すのであれば学習量も実
践も相当積まなければいけないと思います。でもでも、勝てるようになれば強くなるため
の努力も苦にならないとも思うわけです。
勝てる手は弱い手だからダメと否定するのではなくて、弱い手でも勝てる手があると
言ってもよいと思います。弱い手を学ぶことも立派な勉強だからです。そして、これが囲
碁というゲームの面白さだと思います。将棋は 8 枚落ち(上手は金と歩と玉のみ)でも相手の
王様を詰ませなければ勝てません、すなわち攻めなければ勝ちようがありません(異論は認
めます)が、置き碁は戦わなくても勝てるのです。置き碁は始めから1子につき 7 目程度の
地をもらっているからです。守れば勝てるのです。
(E1-Igo-0-1-2)
2.
大前提として、囲碁や将棋などのマインドスポーツもサッカーなどのスポーツと同様
に、血のにじむような努力をしなければ強くなれません。
私は将棋と囲碁の両方をプレイします。将棋が(将棋ウォーズ)二段,囲碁が(ネット碁)15
級です。将棋クエスト(というアプリ)の 10 分切れ負けの最高レーティングは 1850,囲碁ク
エストの 9 路盤の最高レーティングは 1508 です。では、将棋と囲碁ではどの程度勉強に差
があるかと考えてみますと、将棋の方が囲碁の 30 倍以上はやっていると思います。30 倍も
やって 1850 しか行かないのかと思われるかもしれませんが、その通りだと思います。つま
り、強くなればなるほど強くなるのは難しくなるということです。
始めのうちから初段を目指す気概があれば、いくらでも勝てるようになりますし、当
然勝てるでしょう。しかし、本筋の学習に抵抗がある場合は、実際にプレイしても「やっ
ぱり勝てないじゃん」と思って、続けられないんですよね。
3.
1.で戦わなくても勝てると書きましたが、どのような対局でも勝てるというわけでは
ありません。条件は次のいずれかです。
「① 相手が自分より弱い」
「② (19 路盤)8 子以上の
置き碁」「③ (13 路盤)5 子以上の置き碁」「④ (9 路盤)3 子以上の置き碁」です。
天頂の囲碁 6(最高棋力 7 段)という市販の囲碁ソフトがあります。このゲームにはレー
ティング戦というのがあります。私のレーティングは現在 1000 前後(6 級程度)です。天頂
の囲碁 6(7 段)に 9 子置き碁の対局は初段程度ないと勝てないと言われています。しかし、9
子置き碁の私の勝率は 95%を越えています(4 目~15 目程度の勝ち)。別に自分を過小評価
しているわけではありません。レーティングがあるのですから、実際にその程度の力しか
あるわけがないのです。それでも勝てるのです。周りの私より強い人がボコボコにやられ
ているのに勝てるのです。
これは一重に私が強い手を繰り出しているからではなく、私が守る手を知っているか
らなのです。
4.
9 路盤や 13 路盤も十分楽しめます。
「19 路盤強くなったから 9 路盤もかなり強くなっ
ただろう」と思った私が 9 路盤をやっても勝率はあまり上がっていません。当然です。守
る手ばかりを勉強していたので、多少の変化はあってもそこまでレーティングが上がるほ
(E1-Igo-0-1-3)
ど、9 路盤と言うのは甘くありませんし、9 路盤・13 路盤の奥深さを感じます。
19 路盤に抵抗があったり、時間がなかったりという方は「9 路盤・13 路盤」をお勧め
します。はっきり言って 9 路盤も 13 路盤も超面白いです。ニコニコ生放送で、趙治勲先生
が「アマチュアの方にはかっこ悪いから 9 路盤は打たないと言う人がいるけれども、9 路盤
でも十分囲碁の面白さがあります」と仰っていましたが、深みのある言葉だと感服しまし
た。
5.
ここまで読んでくださり有難うございます。続きを学習したい方はお気軽に「数学塾
Motty」にご連絡ください。一緒に勉強していきましょう。