ごみ処理広域化基本計画概要版(案)(PDF)

道央廃棄物処理組合 ごみ処理広域化基本計画(案)の概要
第1章 計画の基本的事項
1.広域化の経緯
平成 26 年 2 月、千歳市、北広島市、南幌町、由仁町、長沼町の 2 市 3 町(以下「関係市町」
という。)は、廃棄物焼却施設の設置、管理及び運営に関する事務を共同処理することを目的と
する道央廃棄物処理組合(以下「組合」という。)を設立し、平成 36 年度に焼却施設の稼動を
目指すこととなりました。
また、平成 23 年度から単独でごみの炭化処理を行ってきた栗山町は、施設の安全性の確保や
維持管理費の問題、さらにごみ分別の困難性の解消を検討した結果、炭化処理施設の廃止に伴う
ごみ処理方針の変更により、平成 27 年 10 月に組合に加入しました。
2.計画策定の目的
環境負荷を低減し、安全かつ適正な処理システムの構築を基本方針とし、組合が焼却対象ごみ
の広域処理を展開する上で必要な統一すべき条件等について、将来の方針を定めるものであり、
また、焼却施設の整備に当たり、焼却対象ごみの発生から最終処分までの基本的事項を明らかに
することを目的としています。
3.計画の期間
計画期間を平成27 年度から平成 42 年度までの16 年間とし、原則として 5 年毎に見直しを
行い、ごみ処理状況等の諸条件に大きな変動があった場合は、必要に応じて見直しを行います。
第2章 地域特性及びごみ処理の概要
1.地域特性
関係市町
面 積
人 口
千 歳 市
594.50 km2
北広島市
119.05 km2
南 幌 町
81.36 km2
由 仁 町
133.74 km
長 沼 町
168.52 km2
栗 山 町
203.93 km2
計
2
1,301.10 km2
年齢別人口 比率
0~19 歳の比率 20%
95,426 人 60 歳以上の比率 27%
59,664 人
8,175 人 0~19 歳の比率
5,635 人 14~18%
11,542 人 60 歳以上の比率
12,749 人 35~46%
193,191 人
※人口・年齢別人口 H26.10.1 現在 / 産業形態別人口 H24.2.1 現在
-1-
産業形態別人口 比率
第 1 次産業 約 1%
第 3 次産業 74~82%
第 1 次産業 7~15%
第 3 次産業 60~77%
2.ごみ処理の現状
関係市町の平成 25 年度のごみ発生量・処理量実績
区 分
計画収集人口(人)
千歳市
北広島市
南幌町
由仁町
長沼町
栗山町
95,138
59,908
8,304
5,708
11,666
12,980
39,450.4
21,073.2
2,003.4
1,474.0
3,168.4
4,302.8
家庭廃棄物
23,420.0
15,865.7
1,725.7
1,214.8
2,353.5
3,219.1
事業系一般廃棄物
15,137.2
4,968.1
277.7
259.2
814.9
1,083.7
産業廃棄物
893.2
239.3
-
-
-
-
674.4
725.6
569.4
583.1
552.7
679.5
ご 焼却施設
24,515.2
-
825.1
527.5
み 破砕施設
9,525.0
208.4
333.8
256.6
処
資源化施設
1,127.9
3,436.3
435.1
315.3
理
量 最終処分場
12,505.5 15,216.2
311.3
226.4
(t)
※ 南幌町・由仁町・長沼町の焼却対象ごみは千歳市焼却施設に搬入・処理
1,265.2
-
567.8
-
766.8
2,263.3
504.0
1,441.8
ごみ発生量(t)
家庭廃棄物の1人1日
当たり排出量(g/人日)
第 3 章 計画条件の整理
関係市町の現行体制における平成 42 年度(計画目標年次)のごみ発生量及び処理量
区 分
計画収集人口(人)
北広島市
南幌町
由仁町
長沼町
栗山町
93,818
59,990
6,649
4,036
9,380
9,687
35,803.9
19,896.1
1,479.0
950.0
2,284.0
3,158.0
家庭廃棄物
21,644.4
14,690.9
1,286.0
803.0
1,770.0
2,440.0
事業系一般廃棄物
13,266.3
4,677.2
193.0
147.0
514.0
718.0
産業廃棄物
893.2
528.0
-
-
-
-
632.1
706.2
529.9
545.1
517.0
690.1
-
574.1
315.9
861.2
-
-
ごみ発生量(t)
家庭廃棄物の1人1日
当たり排出量(g/人日)
ご
み
処
理
量
(t)
千歳市
焼却施設
21,417.9
破砕施設
8,106.8
193.9
241.3
162.6
396.0
資源化施設
1,080.2
5,841.2
342.0
210.0
570.0
1,704.2
最終処分場
10,420.4
11,623.4
229.7
146.0
363.4
989.9
-2-
第 4 章 広域処理体制の検討
1.ごみ分別方法
千歳市・南幌町・由仁町・長沼町は、分別区分に変更はありませんが、北広島市は、家庭系廃
棄物の「普通ごみ」と「破砕しないごみ」及び事業系一般廃棄物の「普通ごみ」を「可燃ごみ」
と「不燃ごみ」に、産業廃棄物の「埋立対象ごみ」を「焼却対象ごみ」と「埋立対象ごみ」に区
分を見直す必要があります。栗山町は、家庭系廃棄物及び事業系一般廃棄物の「生ごみ」
、
「炭に
できるごみ」及び「炭にできないごみ」を「燃やせるごみ」と「燃やせないごみ」に区分を見直
す必要があります。
●千歳市
焼却処理広域化前
焼却処理広域化後
分別区分
分別区分
燃やせるごみ
燃やせるごみ
燃やせないごみ
燃やせないごみ
大型ごみ
家庭系
廃棄物
事業系
一般
廃棄物
大型ごみ
家庭系
廃棄物
有害ごみ
有害ごみ
4種資源物
4種資源物
プラスチック製容器包装
プラスチック製容器包装
集団資源回収物
集団資源回収物
焼却対象ごみ
焼却対象ごみ
事業系
一般
廃棄物
破砕対象ごみ
埋立対象ごみ
破砕対象ごみ
埋立対象ごみ
焼却対象ごみ
産業
廃棄物
焼却対象ごみ
産業
廃棄物
破砕対象ごみ
破砕対象ごみ
埋立対象ごみ
埋立対象ごみ
● 北広島市
焼却処理広域化前
焼却処理広域化後
分別区分
分別区分
普通ごみ(危険ごみ含む)
可燃ごみ
破砕しないごみ
不燃ごみ
生ごみ
家庭系
廃棄物
事業系
一般
廃棄物
生ごみ
家庭系
廃棄物
粗大ごみ
有害ごみ
有害ごみ
資源ごみ
資源ごみ
集団資源回収
集団資源回収
生ごみ
生ごみ
事業系
一般
廃棄物
普通ごみ
資源ごみ
産業
廃棄物
粗大ごみ
可燃ごみ
不燃ごみ
資源ごみ
産業
廃棄物
埋立対象ごみ
-3-
焼却対象ごみ
埋立対象ごみ
● 南幌町・由仁町・長沼町
焼却処理広域化前
焼却処理広域化後
分別区分
分別区分
家庭系
廃棄物
事業系
一般
廃棄物
生ごみ
生ごみ
可燃ごみ
可燃ごみ
不燃ごみ
不燃ごみ
粗大ごみ
粗大ごみ
びん・缶・ペットボトル
家庭系
廃棄物
プラスチック類
びん・缶・ペットボトル
プラスチック類
段ボール類
段ボール類
乾電池
乾電池
蛍光管
蛍光管
小型家電
小型家電
生ごみ
生ごみ
可燃ごみ
可燃ごみ
不燃ごみ
不燃ごみ
びん・缶・ペットボトル
事業系
一般
廃棄物
プラスチック類
段ボール類
びん・缶・ペットボトル
プラスチック類
段ボール類
乾電池
乾電池
蛍光管
蛍光管
粗大ごみ
粗大ごみ
-4-
● 栗山町
焼却処理広域化前
焼却処理広域化後
分別区分
分別区分
生ごみ
燃やせるごみ
炭にできるごみ
炭にできないごみ
燃やせないごみ
プラスチック類
プラスチック
缶、びん、ペットボトル
缶、びん、ペットボトル
鉄類・金属・アルミ箔・
金属を含む電化製品
家庭系
廃棄物
家庭系
廃棄物
紙類
鉄類・金属・アルミ箔・
金属を含む電化製品
紙類
わりばし類
わりばし類
ガラス類・陶器類
ガラス類・陶器類
電池・電球・蛍光管
電池・電球・蛍光管
粗大ごみ
粗大ごみ
食用油
食用油
生ごみ
燃やせるごみ
炭にできるごみ
事業系
一般
廃棄物
炭にできないごみ
燃やせないごみ
プラスチック類
プラスチック
缶、びん、ペットボトル
事業系
一般
廃棄物
鉄類・金属・アルミ箔・
金属を含む電化製品
紙類
缶、びん、ペットボトル
鉄類・金属・アルミ箔・
金属を含む電化製品
紙類
わりばし類
わりばし類
ガラス類・陶器類
ガラス類・陶器類
電池・電球・蛍光管
電池・電球・蛍光管
粗大ごみ
粗大ごみ
2.収集運搬、直接搬入
広域処理において、曜日により燃やせるごみ量の増減が見込まれるため、ごみピットの容量で
対応ができない場合は、収集日の見直し等の検討が必要となります。
また、直接搬入については、市民サービスの維持を考慮した曜日設定の検討が必要です。
3.中継施設
焼却施設までの運搬距離の大幅な増加が見込まれる場合、ごみを小型・中型の収集運搬車両か
ら大型車両に積み替える中継施設を設置することで、収集運搬効率を図ることが可能です。しか
し、運搬効率を考慮した地域に焼却施設を建設することにより、中継施設を設置せず、広域処理
を行うことが可能です。
4.中間処理・最終処分
焼却施設以外の廃棄物処理施設等は、関係市町の現行体制を維持し、各施設等の稼働年限を考
慮し、広域処理の可能性について平成 31 年度から協議・検討していく必要があります。
-5-
5.災害時における対応
廃棄物処理施設は、通常の廃棄物処理に加え、災害時における人命の安全確保はもちろんのこ
と、災害廃棄物を含めた処理が滞ることがないよう、廃棄物処理機能の確保も重要です。
このため、施設の耐震性への十分な配慮及び二次災害の防止を含めた防災機能の付与に加え、
廃棄物処理に必要な薬品・副資材等の備蓄及び施設における発電電力により、災害時にも運転可
能なシステムを構築する必要があります。
第 5 章 焼却施設整備の基本構想
1.構想の基本的事項
国や道の各種法律や計画を踏まえつつ、組合の関係市町上位計画との整合を図り、環境負荷を
低減し、安全かつ適正なごみ処理体制の構築に向け、焼却施設整備の基本的な方向性を示すため
に策定するものです。
2.ごみ処理の現状
第 2 章 2.のとおり。
3.ごみ処理の計画
(1) 広域処理における平成 42 年度(計画目標年次)のごみ発生量及び処理量
燃やせるごみ(可燃ごみ)
、燃やせないこみ(不燃ごみ)としていた資源物に該当しないプ
ラスチック類、破砕施設で発生する高分子、資源化施設で発生するリサイクル残渣を焼却対象
ごみとします。
区 分
計画収集人口(人)
北広島市
南幌町
由仁町
長沼町
栗山町
93,818
59,990
6,649
4,036
9,380
9,687
35,803.9
19,896.1
1,479.0
950.0
2,284.0
3,158.0
家庭廃棄物
21,644.4
14,690.9
1,286.0
803.0
1,770.0
2,440.0
事業系一般廃棄物
13,266.3
4,677.2
193.0
147.0
514.0
718.0
産業廃棄物
893.2
528.0
-
-
-
-
632.1
706.2
529.9
545.1
517.0
690.1
焼却施設
25,079.2
10,168.4
602.2
406.2
934.7
1,649.6
破砕施設
4,427.5
193.9
233.7
136.6
373.1
-
資源化施設
1,080.2
5,841.2
342.0
210.0
570.0
852.0
最終処分場
7,351.5
2,675.0
222.4
120.7
340.8
417.3
ごみ発生量(t)
家庭廃棄物の1人1日
当たり排出量(g/人日)
ご
み
処
理
量
(t)
千歳市
-6-
(2) 施設規模
「廃棄物処理施設整備国庫補助金交付要綱の取扱いについて」
(環境省通知)に基づき、施
設規模を算定します。
施設規模=106.4t/日÷(280 日÷365 日)÷0.96=145t/日
施設規模算定式
施設規模=計画ごみ日量÷実稼働率÷調整稼働率
■計画ごみ日量: 計画年間ごみ量 38,840.3t/年÷365日=106.4t/日
■実 稼 働 率:年間稼働日数(365日-停止日数85日=280日)÷365
(補修整備期間:30日、補修点検期間:15日×2回、全停止期間:7日、起動に要する日数:3
日×3回、停止に要する日数:3日×3回を除いた日数)
■調 整 稼 働 率:0.96
故障の修理、やむをえない一時休止等のため処理能力が低下することを考慮した係数
(3) 炉数構成
2 炉構成(72.5t/日×2)とします。
[理由]
①余裕率を小さくし過剰な施設整備を抑えることが可能、②3 炉構成の場合、2 炉構成と比
較して、設備が複雑となり、建設費及び維持管理費も割高となる、③3 炉構成の場合、1 炉あ
たりの規模が小さくなり、燃焼効率・安定性が低下します。
(4) ピット容量
炉の補修点検時に要するピット容量は、下表のとおりです。
算 定 式
ピット容量
1 炉補修点検時(36 日)
(106.4t/日-72.5t/日)×36 日÷145t/日=8.4 日分
9 日分
全炉補修点検時( 7 日)
106.4t/日×7 日÷145t/日=5.1 日分
6 日分
4.焼却処理技術の動向
熱エネルギーの利用として、廃棄物の焼却により発生した燃焼ガスから蒸気を作り出し、蒸気
タービンによって発電した電力を事業所内で利用するほか、余剰分を電力会社へ売電し、収益を
得ることが可能です。また、余熱を利用した蒸気あるいは高温水を媒体として、場内外の給湯、
冷暖房の利用もされています。
なお、焼却灰の減量化・資源化が可能な灰溶融施設については、平成 22 年 3 月に環境省より
示された通知では、①ダイオキシン対策の推進に伴う排出削減効果の発現により溶融固化処理の
必然性が低下していること、②3Rの推進により最終処分場の残余年数が増加していること、③
灰溶融固化設備の廃止による燃料等の削減により温室効果ガスの削減に寄与すること等から、通
常耐用年数以上の期間使用しなければ補助金の返還が必要となる処理施設を、最終処分場の残余
容量が確保されていることなどの諸条件を満たす場合に廃止することを認めています。
-7-
5.関連技術の動向
廃棄物発電は天候等の自然条件に影響されない再生可能エネルギーによる電源として、地球温
暖化対策の観点からも推進されおり、平成 24 年度における焼却施設 1,188 施設のうち、317
施設が発電設備を有しています。
組合においても、地球温暖化対策ならびに再生可能エネルギーの有効活用、経費縮減の観点か
ら、廃棄物発電によるエネルギー回収推進施設としての焼却施設の位置付けが必要です。
6.処理システムの検討
ストーカ式焼却炉は、千歳市でも採用している方式であり、実績、安全性・安定性、経済性等
に優れ、全国の焼却施設の約 71%を占めており、流動床式焼却炉については、ストーカ式焼却
炉と同様の性能を有するものの、全国の焼却施設の約 14%に留まっています。
また、ガス化溶融又は灰溶融処理については、資源化等の利点はあるものの、経済性や二酸化
炭素発生量、余熱利用等に劣ります。
この結果、新施設においては、環境の保全性に優れ、安全かつ適正なごみ処理方式であるスト
ーカ式焼却炉を選択します。
7.施設整備概要の整理
工場棟・管理棟・計量棟・駐車場等、焼却施設整備の敷地面積は、約 3ha を必要とします。
8.概略施設配置図
-8-
9.事業計画の整理
(1) 事業スケジュール
年 度
項 目
全 体 工 程
建設候補地選定業務
(3次選定)
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度 平成32年度 平成33年度 平成34年度 平成35年度
建設地決定
測量
調
査
・
計
画
等
業
務
見積・発注仕様書
生活環境影響調査
入札方式検討
用地取得
都市計画決定
処理施設設置届
防衛省補助手続き
建設工事
建
設
工
事
関
連
1)基本設計
2)実施設計
3)建設工事
(造成工事含)
4)試運転
(2) 施設建設費・維持管理費(概算)
145t/日
(72.5 t/日×2 炉)
施 設 規 模
建
設
費
維持管理費(25 年間)
総
計
127 億円
112 億円
240 億円
※
端数処理により合計と内訳が一致しない場合
※
プラントメーカー数社からのヒヤリング調査により設定。
(3) 財源内訳
本事業は、
「防衛施設周辺民生安定施設整備事業補助金」の活用を予定しており、補助額は、
「ごみを排出する防衛施設を有する市町村」及び「防衛施設から排出されるごみを処理する施
設建設場所の市町村」の一般廃棄物処理に要する事業費の 5/10 の額となります。
千歳市と長沼町の焼却対象ごみは、組合全体の焼却対象ごみの約 67%であるため、総事業
費の約 33.5%が補助されることとなります。
-9-
10 .事業形態の整理
国内の廃棄物処理事業にて採用される事業化手法は下表のとおりです。
本地域における事業運営方式は、基本的に現在の千歳市で採用している事業運営方式と同様に公
設公営方式が適当と考えられますが、今後、事業運営方式については、特徴やメリット・デメリッ
トを考慮し、導入可能性についても検討を重ねていくこととします。
土地
建物
施設 運転 維持 資金
整備 管理 管理 調達
公共への
関与
所有権
度合
移転
従来の公共施設等の整備方式(分
離発注)
公共
公共 公共 公共 公共 公共
公共
関与
長期包括委託方式
施設整備は従来の公設(性能発
注)により整備し、運営のみを、長
期にわたり包括的に委託する。(設
計・施工及び運営・維持管理は分
離発注)
公共
公共 公共 民間 民間 公共
DBM方式
(Design Build
Maintenance)
従来の公共整備手法の延長線上
で、設計施工・維持管理を一括発
注する。
公共
公共 公共 公共 民間 公共
完成時
従来の公共整備手法の延長線上
で、設計施工・運営維持管理を一
括発注する。
公共
公共 公共 民間 民間 公共
完成時
民間が建設、完工後所有権を公共
へ移転、民間が事業権を受け運営
公共
公共 民間 民間 民間 民間
完成時
公共
(民間へ 民間 民間 民間 民間 民間
貸付
有償/
民間 民間 民間 民間 民間
無償)
契約
終了時
民間活力導入手法
公設公営方式
P
P
P DBO方式
手 (Design Build Operate)
法
BTO方式
(Build Transfer Operate)
P
F BOT方式
I (Build Operate Transfer)
BOO方式
(Build Own Operate)
財産保有
概 略
民間が建設、運営し、事業契約終
了時に公共へ資産譲渡
民間が建設・運営、契約終了時は
施設撤去または民間事業化
事業化方式
公設公営方式
P
P
P
手
法
民間
関与
主な課題
・長期的な視点に立った運営・維持管理の実施に課題がある。
長期包括委託方式
・建設と運営・維持管理を分離発注する場合、運営・維持管理業務発注時の
競争性・公平性・効率性の確保に課題がある。
・SPCを設立する必要がある。
DBM方式
・機器等にトラブルが発生した際の責任の所在の明確化、競争性・公平性・
効率性の確保に課題がある。
・SPCを設立する必要がある。
DBO方式
・施設の建設から運営まで全てを民間委託することで、自治体職員が知識
や経験を学習する機会が失われ、技術力を維持していくことが困難である。
・契約が長期にわたるため、大きな社会情勢の変化等により、契約当初に
想定していなかったリスクが生じる可能性がある。
・SPCを設立する必要がある。
BTO方式
P
F
I
手
法
BOT方式
BOO方式
・従来の施設建設に係る住民との合意形成ばかりでなく、事業自体を民間
事業者に任せるということに対する住民不安の払拭が必要となる。
・施設の建設から運営まで全てを民間委託することで、自治体職員が知識
や経験を学習する機会が失われ、技術力を維持していくことが困難である。
・契約が長期にわたるため、大きな社会情勢の変化等により、契約当初に
想定していなかったリスクが生じる可能性がある。
・民間金融機関からの資金調達が基本となるため、金利が高い。
・SPCを設立する必要がある。
・BOO方式は、契約終了後でも事業者が引き続き施設を保有する。
・BOT方式、BOO方式は固定資産課税の対象となる。
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