全 国 研 修 会 報 告 シ ー ト 参加者氏名 研修会名(大会名) 開催地 氏名:千田 晋 2010年度 第34回 全日本少年サッカー大会 J ビレッジ(福島) 2010 年 7 月 31 日(土) ∼ 2010 年 8 月 4 日(水) 研修期間 インストラクター 研修前の目標 網走地区(北海道) 鈴木 亮哉(JFA) 酒井 昭宏(九州) ユース審判員のサポートおよび手本となること 日本最先端の指導を吸収し、FA へ伝達をすること 1日目( 7 月 31 日) ○グリーンカードについて レフェリーが試されている。DVD を観たからといって機械的に出すのではなく、選 手が良いと思ったことをレフェリーが感じ取れるかどうか、 「サッカー観」が大切 になる。例えば、自分たちの技術を出そうとしている・相手を気づかっている→ グリーンカード。笛で止めて試合を止めない。グリーンカードを出す前にプレー をしてしまったのであれば、声だけでも OK「ありがとう」 「今のグリーンカードだ よ」「OK!」 2日目( 8 月 1 日) ○西村主審の映像と言葉より W 杯というこの場にいれることを誇りに思う。これまでの活動が認められている。 だから(この大会では)これまでどおりに活動をする。そのうえで(この大会で) 講義内容 ①研修会テーマ ②全体会での話等 さらに成長できる場にしていく。審判は選手のためにいる存在。フィーリングで やっているのではなく、いろいろなことを判断した中でベストを尽くしている。 そして日本のサッカーを強くするためにやっている。 3日目( 8 月 2 日) ○山岸さんよりコンディショントレーニング コンディションを整えるために必要なこと ①寝る ②食べる ③(水を)飲む ④冷やす ⑤ねる前にストレッチ ウォーク→バックウォーク→ジョグ→バックジョグ→・・・ 2人1組 静的ストレッチ→2人1組 動的ストレッチ ゴールラインからゴールエリアのライン(5.5m)を使って ジョグ→歩いて戻る→バックジョグ→歩いて戻る→・・・ フルコートを使ってランニング コーナーアークから近くのペナ角までウォーク→ペナ角からセンタースポット方 向にランニング(70 80%ぐらい)→センターサークルを回って対角線のペ ナの角まで走る→コーナーアークまでウォーク→コーナーアークから近くのペナ 角までジョグ→・・・を繰り返す。 ○鈴木亮哉さんよりプラティカルトレーニング フラッグテクニックのプラティカルトレーニング アシスタントレフェリーがお互いに向かい合い、どちらかが主導権を握り、対面 のアシスタントレフェリーがそれをまねする。 (サイドステップ・クロスステップ) インストラクターの提示したカードが黄色(オフサイド)のとき、インストラク ターのいる場所が遠ければ、オフサイドの遠いシグナルをする。カードが赤色(フ ァール)のとき、インストラクターの提示した手の方向をみて、ファールシグナ ル後に方向を指す。 レフェリーとアシスタントレフェリーの協力 1 サイドをドリブルする選手とそれを追いかける選手がいる。アシスタントレ フェリーはその2選手と同レベルにポジションをとり、 (ディフェンス)ファール があったことによりフラッグアップ。ここで、マーカーを目安に左右にジグザグ にステップを踏んでいたレフェリーが「プレーオン!」アシスタントはファール を通知していたフラッグをおろし、オフェンス側がペナ角を目安に蹴ったボール を追って、ボールがアウトオブプレーになったことを確認してゴールキックもし くはコーナーキックのシグナルをする。 2 1と同様で、オフェンスが蹴ったボールの移動中にインストラクターがカー ドを示す。黄色を提示→オフェンスファール。赤を提示→ディフェンスファー ル 。カードを示したときに、ボールの位置がペナの外→その地点からフリーキ ックで再開をするシグナル。ボールの位置がペナの中でディフェンスファールで あれば PK となり、アシスタントレフェリーは PK ポジションにつきレフェリーが PK のシグナルをする。レフェリーとアシスタントレフェリーが協力をしてシグナ ルやポジションを取れるかが大切となる。 試合分析(1) 担当:主審・副審 担当試合 日時: 8 月 1 日 担当インストラクター:鈴木亮哉 バディーSC(神奈川)対 太陽 SC 国分(鹿児島) 結 果 0:0 ( 0:0 ) ( 0:0 ) 試合前テーマ 自己分析 ①ファールの基準を明確に ②選手のよいと思ったことを感じる ①判定についてはばらつきがあった。どの程度を吹いたらよいか戸惑いながらやっ 主審担当の場合は ているうちに終わってしまった。 ①判定②マンマネージメント③その他 ③グリーンカードを出したいと思っていたが、判定にばらつきが見られる状況で 副審担当の場合は は、選手が良いことをしようという気持ちになれない。レフェリーとして一貫した ①協力②オフサイドの見極め 的確な判定基準があればこそのグリーンカードであった。 ③その他 1 よくとれているという判定もあったが、それを取ったらこっちも取らなければ 指導内容 (3つまで) という現象があった。バティーSC の選手③はハイボールの競り合いの前に手を使っ ている。ポジションを修正し、的確な判定に努めて欲しい。 2 笛を加えて(ファールの認識があって)吹かないのは止めた方がよい。 3 プレーオンのロールバックは的確であった。 試合分析(2) 担当:主審・副審 担当試合 日時: 8 月 3 日 担当インストラクター:酒井昭宏 大宮アルディージャ(埼玉) 対 あぐり西町 FC(長崎) 結 果 3:0 ( 0:0 ) ( 3:0 ) 試合前テーマ 自己分析 ①一貫した的確な判定基準をする ②選手が良いことをしようというゲームコントロールをする ①判定基準については的確にできた。とくに手の使用については、影響や利益とい 主審担当の場合は う観点からプレーオンと FK の採用の判断ができた。 ①判定②マンマネージメント③その他 ②大宮の選手の時間の使い方に対して声がけをした。PK については落ち着いてマン 副審担当の場合は マネージメントをすることができた。 ①協力②オフサイドの見極め ③その他 1 走りの量についてはすばらしかった。先取りをしていて良いポジション・予測 指導内容 (3つまで) をしていた。 2 判定基準も統一されていた。 3 疲労があり巻き込まれる場面があった。 4種の全国大会という貴重な体験をさせていただいたことに深く感謝いたしま す。日本協会の目指すものを間近に感じることができました。それは、ユース審判 員の育成・強化です。ゲームの中でさまざまな問題がありました。もちろんユース 審判員にレフェリーをやらせるということは、それなりに(こうなることが)予想 ができていたと思います。それでもユース審判員に「まかせる」のは、若手審判員 を育て、審判のレフェリングをあげるだけでなく、日本のサッカーの発展のために 感 想 必要だからだと思いました。そして、若い審判員を育てるためには、ただ、大会に 当てるだけではなく、わたしのような35歳以上の審判員の関わりやインストラク ターなどいろいろな協力が必要だと思いました。 また、古川さんがやってくれたプラティカルトレーニングも大変勉強になりまし た。読む・観るという行為は2週間後には10 20%しか覚えていないが、体験 的な活動(プラティカルトレーニング)は90%頭や体に残るといわれています。 プラティカルトレーニングの重要性を感じました。 1 ユース審判員の育成・強化の必要性 若手の発掘・育成を早急に進めていきたい。全日本少年サッカー大会をひとつの 目標にさせるようにしたい。 審判仲間に伝えたいこ と 2 グリーンカードから生まれるポジティブなもの 自分のサッカー観を大切にグリーンカードを出していく。子どもたちのポジティ ブなプレーや行為を誉めることがいろいろな力をつけていくこと。 3 プラティカルトレーニングの重要性 ぜひ地区でも取り組みをしたい。
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