平成22年度 荒木小学校便り 7月号 7 月14 日 全ては『夢』を持つこと

平成22年度
7月号
荒木小学校便り
7
月14
日
学校・家庭・地域が総力結集した教育活動
平成22年度の荒木小の教育活動のキーワードは、「総力結集」です。教職員はもちろん、保
護者・地域の方々の教育力を総結集して、子ども達の【知・徳・体】を向上させています。
8月の主な行事(予定)
2日(月)出校日 秋季大運動会拡大運営委員会
20日(金)出校日 子ども会一日キャンプ
29日(日)PTA奉仕作業(ムタグラウンド除草)
安全で有意義な夏休みにするために
① 子どもだけで遊泳させない。荒木漁港は遊泳禁止区域です。
② 自転車の飛び出しやスピード運転をせず、安全運転をさせましょう。
③ 校区外へ子どもだけで行かせない。不審者(車)にも要注意です。
④ 夏休み中、図書室開放・図書貸し出しをします。友達と集中学習を
すると効率もあがります。
⑤ 夏休み中はいろいろな地域行事があります。それに積極的に参加す
ることで、「ふるさとと自らに誇りを持つ子ども」に育ちます。
⑥ ラジオ体操に参加し、規則正しい生活をしましょう。
5・6年生の家庭科の学習に、「裁縫」の諸資格を持つ特別支援員の前田貴子先生が、ミシン
の操作や縫い針での様々な縫い方指導を行いました。子ども達も「プロ」の指導で楽しく学習し、
腕前も上達しました。<下写真①>
豊かな心の育成の一環として、「花いっぱい・緑化美化運動」を進めています。それを支えて
いるのが、学校主事の納沢美智子さんです。毎日のていねいな花の手入れや除草・剪定などで、
全ては『夢』を持つことから始まる(晴永教育長講話)
学校がいつもきれいです。<下写真②>
荒木小の清掃活動は「教児同業」が目玉です。全校児童を縦割りし、担当の職員もともに汗を
先日、家庭教育学級で、晴永清道教育長先生を講師にお招きして、
「先行き不透明な時代を
流すことで、場の美化はもちろん、心の美化にも努めているのです。これを企画推進しているの
たくましく生きる子どもを育てる」と題して、講話をいただきました。「子育て」を熱く語る
が、信岡洋子養護教諭です。<下写真③>
教育長先生の一言一言にお母さん方も感動の様子でした。以下、その概要です。
儀式的行事には、「校歌斉唱」がつきもの。これを荒木小では、池田亜沙美事務職員が伴奏し
今、世の中は、先行き不透明な時代です。日本経済を支えてきた造船業や電気産業界が
ています。幼少時代にピアノを習っていた立派な伴奏で、子ども達もはつらつと合唱しています。
隣国に抜かれ、大きな差をつけられています。自動車産業も厳しい国際競争の中にあり、
時間を見つけて時折練習に励む姿にも感謝です。<下写真④>
そしてJALの倒産に象徴されるように、日本の大企業が経営破たんし、かつての終身雇
保護者の皆様による「読み聞かせ」も好評です。今年度は大岡さん、菊地さん、久保さんらが、
用が崩れてきています。
紙芝居などを、昼休みに全校児童に発表してくださいました。この活動で、子ども達の読書意欲
この先の厳しい世の中を子ども達は生きていかねばなりません。『食』を得るためには
も向上しています。さすが全国表彰の荒木小PTAですね。<下写真⑤>
『職』が必要です。そのためには「資格」がものを言います。
子ども会(育成会長・善原真佐美さん)の活動も充実しています。先月は公民館で登洋一さん
日航系旅客機の副操縦士の藤明里さん(42 歳)は、派遣社員や留学をしながら操縦士免
の指導で「ツール作り」に取り組みました。完成したツールは、六月灯の祭りに保食神社境内に
許を取得し、この夏、国土交通省の機長審査に合格、国内初の女性機長となりました。
飾られます。地域の伝統行事を継承する荒木の子ども達は偉いです。<下写真⑥>
喜界高校商業科からも 2 年前には、梶原君が在学中から多くの資格を取得し、国立大学
先月の「しま興し祭り」には、子ども達が「さっかちやま」などの「八月踊り」を発表しまし
へ進学し、将来の教師への道を歩んでいます。
た。朝日美樹君と久保龍助君が唄を歌い、川畑龍斗君がチヂン(太鼓)をたたき、それに合わせ
藤さんや梶原君に共通するのは、
「自分はこうなりた
て他の子ども達がかわいらしく踊ると、会場から盛大な拍手をいただきました。荒木小の子ども
い」という確かな夢を持っていたことです。全ては『夢』
達は偉いです。指導してくださった光岡さんにも感謝申し上げます。<下写真⑦⑧>
をもつことから始まります。夢が強ければ強いほど、
少々のことにもくじけない忍耐力が生まれます。野球
のイチロー選手は、小学生の時から「一流のプロ野球
選手」を夢見て、ひたすら努力していました。
島の子ども達は、全体的に「ハングリー精神や学力
向上への思いや生活の緊迫感に欠ける」感もあります。
しかし、かつて私共がはだしで歩き、いもを常食としていた子ども時代は、生活は貧し
<写真①裁縫指導>
<写真②花の世話> <写真③清掃指導> <写真④ピアノ練習>
くても、みんな夢を持ち実現させてきました。ですから喜界島の子もやればできるのです。
そのためには、まず親がわが子の良さを探し、それを認め、ほめて、自信と誇りを持たせ
ましょう。そして、親が本気になって(危機感を持って)、「わが子は、このように育って
ほしい」と願いを込めて、生き方を示すことが大切です。
念ずれば花ひらきます。喜界島・荒木の子ども達が『夢』を持ち、その実現のために、
学問に励み続けることを期待しています。
<写真⑤大岡さん、菊地さん、久保さん> <写真⑥ツール作り> <写真⑦⑧ 八月踊りの発表>