頑張る卒業生

静岡県立袋井特別支援学校御前崎分校
(静岡県立池新田高等学校内併設)
第 3 号
平成 23 年7月8日(金)
頑張る卒業生
本年度開校6年目を迎え、御前崎分校の卒業生も1期生から3期生まで、合わせて40人が社会人の
仲間入りをしています。例年、4月から5月に掛けて、アフターフォローの目的で卒業生の進路先を訪
問させていただいています。今回は、その中から企業で働いている卒業生の様子を何人か紹介させてい
ただきます。
Iさん(1期生) 東罐興業株式会社(掛川市)
業務内容:管理棟内の清掃業務
8:30∼12:30の時間帯、年配の女性スタッフと二人組
で業務にあたっています。洗面所、階段、会議室、応接室、更衣
室、食堂、喫煙室、トイレ、給湯室など、業務場所が多岐にわた
ります。女性スタッフの指示を聞きながら、きびきびと業務をこ
なしている様子が印象的でした。在学中気になっていた活動中の
「ウー」という発声もすっかり無くなっていました。伺えば、女
性スタッフが根気よく注意して下さったようです。
Iさんは、以前から家での手伝いを日常的に行っていました。
そこで積み上げられてきた力が会社で働く力に結びついている
ことを改めて感じました。
Hさん(1期生)
いわきゅう浜岡給食(御前崎市)
業務内容:弁当容器の洗浄業務
8:00∼12:00の4時間勤務。5人ほどの
スタッフで、前日回収されてきた大量の弁当箱の洗
浄業務を行っています。残飯をポリバケツに空けて
弁当箱を洗い桶に入れるときに、空いている所を見
て入れたり時々平均になるようにならしたりするこ
とが自然にできていました。また、一緒に働いてい
る方が投入した弁当箱が桶の外に出てしまったとき
も自分から拾いに行って桶に戻すことができていま
した。弁当箱が入っているコンテナが少なくなって
くると、外から10段ぐらいずつ運んでくることも
任されてやっていました。一緒に働いている方たち
からも休まずに出勤して、まじめに仕事してくれる
のでとても助かっているというありがたい評価をい
ただきました。
Nさん(2期生)㈱サンメンテナンス
(御前崎市)
業務内容:ごみの分別業務
山のように積まれたゴミが入った袋を一袋ずつ開封して、中に
入っているカン、ビン類をひとつずつ分別する作業を根気強く行
っていました。中に残っている液体をバケツに空け、カンはアル
ミとスチール分別する。ビンはキャップを外して色別に分別する
仕事をしていました。
Nさんは、在学中5回の現場実習はすべてサンメンテナンスで
お世話になりました。繰り返したことで、作業のやり方にも慣れ、
見通しをもって取り組むことができているのだと思います。ただ
し、屋外での仕事になるので、季節や天候によっては、かなりき
ついと思います。休まずに働き続けるためには、日々の健康管理
もたいへん重要になります。
Aさん(2期生)特別養護老人ホーム喜久の園(菊川市)
業務内容:居室の清掃業務
Aさんは御前崎分校を卒業後に浜松技術専門校の訓練生とい
う身分で喜久の園で事業主委託訓練を3ヶ月受け、その後同じく
3ヵ月間のトライアル雇用を経て、昨年10月常用雇用に移行し
ました。実習の時は、好きなことや得意なことには積極的に取り
組むが、嫌なことや苦手なことからは逃げてしまうという評価を
いただいていました。しかしながら、実習→訓練→トライアル雇
用→常用雇用と階段を上がるにつれて、働いて賃金をいただくと
いう意識が少しずつ育ってきたようです。
喜久の園はユニット型の老人ホームです。各ユニットごとの家
庭的な雰囲気を作り上げながら、利用者さん個人のプライベート
を大切にしています。Aさんは18部屋ある居室の清掃業務を二
日かけてローテーションしています。家からも近く、職場の方た
ちからも支えられて、とても張り切って働いている様子が伝わ
ってきました。
事業所から求められること
7月の予定
∼8日(金)産業現場等における実習及び
・自分からはっきりと返事やあいさつができる
・分からないときや困ったときに自分から聞く
ことができる
・指示や注意を素直に聞くことができる
・毎日休まずに働き続けることができる
・家庭の協力が期待できる
・現状に満足せずに向上心が見られる
校内実習
11日(月)防災訓練
12日(火)体重測定
漢字検定
合同あいさつ運動
13日(水)1年参観・懇談会
14日(木)実習報告会
25日∼29日進路面談(2,3年)
25,26日校内ワープ梨検定
27日(水)終業式
短縮日課(11:30)
29日(金)陸上競技大会(草薙)