古色液の作り方 栗のイガで作る 胡桃の実で作る やしゃ節で作る カヤの実で作る 2、点火から 15 分たちました。透明の水が少し赤茶色くなってきました。 古色を作るには様々な方法があります。今回は皆様お住まいの身近にある栗のイガで にガス点火。水は無色透明です。 作る方法を説明いたします。 出来上がった古色液の色は黒に少々の赤の入った色です。 1、直径 31cm のホーローボールに水を張り、栗のイガを投入します。1 時 5 分 3、開始から 50 分、透明な水が濃い赤茶色になり、水の量も 80%位になりました。 4、開始から 1 時間 20 分、透明だった水が濃い赤茶色になり、水の量も 50%位に なりました。ボールの縁に乾いた色が見られます。かなり黒いです。 5、開始から 1 時間 55 分、イガを取り除き、水分約 30%になりました。 6、開始から 2 時間 30 分、水が濃い黒茶色になり、水分も 20%位になりました。 7、開始から 2 時間 30 分、布で濾し不純物を取り除きます。 8、開始から 2 時間 40 分、水が濃い黒に近い茶色になり、とろっとした感じまで 煮詰めます。水の量も 5%位になりました。 9、完成。 開始から 2 時間 40 分、水分 5%で一瓶になりました。 この古色を薄めたり、赤や墨などの顔料を調整し使用します。 今回は栗のイガで作りましたが、他の材料、胡桃、ヤシャ、カヤ、などで様々な古色液が 作れます。使用する面に合わせて、色々と試すことが出来、古色付けの幅が広がると思い ます。色々試してみて自分にあった古色液を作ってみましょう。 ●胡桃は少々赤みのある仕上がりです。 ●ヤシャは、入手がしづらいですが、染色材料店で手に入ると思います。関東では東急ハ ンズ、関西ではケインドレイクなどで入手出来ます。今ままでの経験上少ない量で手軽に 古色液が出来るのがヤシャです。色は赤みの強い茶色ですが、天然の煤竹で作られたものに 近いかもしれません。 ●カヤは茶色になり濁りがあります。ヤニ分が多く古色としては不向きかもしれません。
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