・野菜が不足がちなのでサプリメントでビタミンを補う場合 過剰症の心配があります。ビタミンは下の図のように 2 種類あります。 NO.6 栄養士 H25.9 辰巳 まどか サプリメント(栄養補助食品) ★お子さんがサプリメントを利用したことがありますか? 調査結果で幼児の15%がサプリメントを利用しているという結果が出ていま す。「野菜が嫌いだから」「バランスのとれた食事を心がけたいが難しい」という 理由から利用される方が多いようです。お子さんの健康や食事が大切だと意識し ているからでしょう。お子さんの栄養状態はどうでしょうか。お子さんにサプリ メントは必要なのでしょうか。 ★こどもの栄養足りている? 毎年、国が行っている栄養調査の結果、今のこども達に過度の栄養不足は見ら れません。不足している栄養素はカルシウムと鉄ですが、普段の食事において下 の表を参考に意識して摂取すれば問題ありません。 モロヘイヤ、小松菜、水菜、大根やかぶの葉、牛乳、ヨーグルト、小魚 ひじき、ごま、大豆など 小松菜、ほうれんそう、レバー、赤身の肉や魚、ひじき、あさり、しじみ プルーン、大豆など ★こどもにサプリメントは必要? 上記のことから、毎日の食事をきちんと食べていればこどもにサプリメントは 『必要ない』と考えられます。サプリメントを利用する前にお子さんの栄養状態 を把握することが重要です。予防のための利用はやめましょう。 また、こんな問題点も指摘されています。 ・栄養摂取基準とは関わりなくサプリメントを利用している ・サプリメントが栄養補助ばかりでなく、過剰摂取につながっている サプリメントの中でもカルシウム、ビタミン、魚油が多く利用されているようで す。期待する効果と実際について考えてみます。 水溶性ビタミンの摂りすぎは尿として排出されますが、脂溶性ビタミンは肝臓 など体内に蓄積され、過剰摂取による副作用が出てしまいます。 ・ 「牛乳嫌い」 「背を伸ばしたい」からサプリメントでカルシウムを補う場合 骨の成長にカルシウムは欠かせませんがタンパク質やビタミンDも必要であ るためカルシウムだけ摂取しても意味がありません。 ・「頭をよくしたい」からサプリメントで魚油を補う場合 魚に含まれるDHAが脳を活性させることに期待しますが、脳の活性化には 食材だけでなくよく噛むことや手先や身体を動かすことも大切です。 各栄養素には摂取基準が設けてあります。不足でも過剰でもいけないのです。 身体に必要な栄養素は、やはり食事を通していろいろな食材からバランスよく摂るのが 理想です。噛むこと、箸を使うこと、いろいろな味を経験すること… どれも幼児期に大切な食習慣です。 ★バランスの良い食事は何をどれだけ食べればいいの? 食事バランスガイド幼児 はご存知ですか? 幼児が一日に「何を」「ど れだけ」食べるとよいかコ マのイラストで示してあ ります。コマ回しはバラン スが大切です。 コマがキレイに回るよう 食事バランスに気をつけ ていきたいですね。
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