日進市地域公共交通に関する総合的な計画策定調査事業 最優秀提案者選定審査結果及び講評 日進市は、平成8年から公共施設巡回バスとして試行運行を重ね、平成11年には市内巡回バス 「くるりんばす」として本格運行を開始し、その後見直しを重ねる中、平成21年より一部コース の双方向運行や巡回形態とは異なる鉄道駅間をシャトル的に運行する中央線を新設し、市民の生活 の足の確保を進めています。 しかし、現状の課題解決及び継続的な地域の発展には、持続可能な公共交通体系の構築といった 視点、コンパクトシティの実現に向けたまちづくりとの連携にかかる視点及び低炭素社会の実現に 向けたマイカー利用の抑制という視点から、市内の路線バス、くるりんばすに加え、周辺都市のバ ス路線等と一体となった面的な公共交通ネットワークの形成や路線機能に応じたサービス水準の設 定及び評価のあり方など、将来に向けた公共交通計画となる「地域公共交通に関する総合的な計画」 の検討・策定が急務となっています。 このような背景の下、 「 (仮称)日進市地域公共交通に関する総合的な計画」の策定のため、日進 市の地域公共交通の課題を定量的な視点や周辺都市と一体となった公共交通ネットワークの形成と いった視点などから明らかにするため実施する調査業務の事業実施者を選定するにあたり、最適か つ優秀な提案を選定するため、公募型プロポーザルを実施しました。 地域公共交通計画調査事業実施事業者選定委員会は、参加表明のありました4社より提案書の提 出とプレゼンテーションを受け、審議を行いました。 A社(提案要請番号3)の提案は、募集要項の要件を満たした上で、適切な現状分析や課題整理 に基づく緻密な提案であり、周辺都市との関係性を含めた広域ネットワークに関する提案や調査と PRを兼ねた手法が評価されました。 B社(提案要請番号2)の提案は、募集要項の要件を満たした上で、地域ごとの交通診断書の作 成に関する提案やGISを活用した分析手法が評価されました。 C社(提案要請番号4)の提案は、募集要項の要件を満たした上で、市及び周辺自治体の将来動 向を踏まえた提案や市民意識を定量的に把握する手法が評価されました。 D社(提案要請番号1)の提案は、募集要項の要件を満たした上で、日進市の現状や課題につい て良く分析されており、まちづくりとの連携や面的ネットワークの構築を意識した、的確な調査・ 分析の手法が評価されました。 この4社の提案について、下記技術提案評価基準に基づき評価しました結果、株式会社国際開発 コンサルタンツ 名古屋支店を最優秀提案者として選定いたしました。 なお、提案者ごとの総得点数は次のとおりです。 最優秀提案者 株式会社国際開発コンサルタンツ 名古屋支店 502点 C社(提案要請番号4) 348点 A社(提案要請番号3) 343点 B社(提案要請番号2) 252点 ※ A社(提案要請番号3)等の呼称は、選定委員会時に使用したものです。 平成26年7月11日 地域公共交通計画調査事業実施事業者選定委員会 委員長 松本 幸正 日進市地域公共交通に関する総合的な計画策定調査事業の事業実施者選定に関する 技術提案評価基準 平成26年6月27日 決裁 日進市地域公共交通に関する総合的な計画策定調査事業の最優秀提案者選定の基準は、次のとお りとする。 1 審査方法 (1)業務提案内容の口頭説明 ・1社25分(入退室時間を含む)とする。 プレゼンテーション=15分、ヒアリング(質問)=10分 ・プレゼンテーションは、提出された提案書を使用して行うこととする。 ・プレゼンテーションでは、提案者を特定できる表記や表現(企業名等)はしないこととする。 2 決定方法 (1)書類審査 ・参加表明書及び提案書に記載された内容を基に、事前に書類審査を行う。 (120点満点) (2)選定委員 ・地域公共交通計画調査事業実施事業者選定委員会設置要項第3条で規定する者(選定委員)6 人が、業務提案毎に点数をつける。 (1人80点、480点満点) (3)選定委員会 ・業務提案毎に書類審査及び選定委員全員の点数を合計し、600点満点中360点以上獲得し た提案者のうち、もっとも高い得点を獲得した提案者を最優秀提案者とする。 (4)同得点数の場合 ・同得点数となった提案者のみで判断する。 ・事前に行う書類審査の「見積について」及び各選定委員が付けた「提案書(2)各種ニーズ調 査の実施と分析」 、 「プレゼンテーション 積極性・責任性」の3つの評価項目の点数を提案者 別に合計し、最高点数を得た提案者を最優秀提案者とする。 ・ 「見積について」及び「提案書(2)各種ニーズ調査の実施と分析」 、 「プレゼンテーション 積 極性・責任性」の3つの評価項目の点数が同得点の場合には、くじ引きで最優秀提案者を決定 する。 ・提案審査会参加提案者が1者だけだった場合は、各選定委員が付けた「提案書」 「プレゼンテー ション」の評価項目において、各選定委員の合計点数が全員50点以上だった場合、その提案 者を最優秀提案者とする。 3 審査結果の公表及び通知 (1)審査の結果は、全提案者に結果と併せ、審査員全員の点数を合計したものを明記し文書によ り通知する。電話や口頭、FAX、電子メール等による問い合わせには応じない。 (2)審査結果に対する異議を申し立てることはできない。 (3)審査結果について、最優秀提案者は、日進市のHP等で提案者名及び合計得点を公開する。 最優秀提案者以外のものについては、提案者名を非公開としたうえで合計得点を公開する。 なお、選定委員毎の得点は非公開とする。 (4)審査結果内容について公開を求められた場合は、日進市情報公開条例による。 日進市地域公共交通に関する総合的な計画策定調査事業実施事業者選定委員会 配点表 基 本 事 項 評価項目 配点 会社の業務経歴(実績等) 30 担当技術者の構成 30 見積について 60 小計 提 案 書 交通計画に関する基本的な考え方 60 (1)日進市の地域特性と公共交通の現状分析 60 (2)各種ニーズ調査の実施と分析 72 (3)日進市の地域公共交通の課題の整理 60 (4) (仮称)日進市における地域公共交通に関する総合的な計画案の検討 48 調査業務のスケジュールについて 30 小計 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 120 330 積極性・責任性 60 専門知識・技術力 60 コミュニケーション能力 30 小計 合 区分 委員長 市民代表 行政職員 計 地域公共交通計画調査事業実施事業者選定委員会 名簿 所属・役職等 氏名 学識経験者 名城大学教授 松本 幸正 区長会代表 米野木区長 鈴木 啓 老人クラブ連合会 会長 宇野 公秀 地域女性団体連絡協議会 会長 岩月 ミサヲ 愛知県地域振興部交通対策課 主幹 古橋 昭 日進市 副市長 堀之内 秀紀 150 600
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