田中真澄先生講演会 人生の勝負は後半にあり 記 2014年11月22日 大手町サンケイプラザ 田中真澄塾生 渡部利範 1.始めにということで、田中先生は世のトラブルの原因を切り出した。 トラブルの原因は二つある。 ・無知---知らないことは本当に怖い。医療ミス等がその典型であろう ・ものぐさ----怠け 自分で商売をする場合、土日休む考えでは到底成功しないだろう。 世の多くの失敗はものぐさが原因であると断言した。 (確かにそのとおりだと思う。早寝早起きでも継続することは難しい。習慣に成れば問題 ないと田中様は習慣の大切さを訴えるのである。) 2.世の中の変化 成功の概念が変わった。成功とは、次々と目標を設定し懸命に働き続けることである。 大切なのは、目標と働き続けること。この2点である。 (同感である。目標を達成すると今度はもっと難しい目標を立てたくなる。感動で涙が出 る、あの瞬間がたまらない。だから高い志をもち次々とやってみたくなる。これが新しい 人生観だと話された田中様の話に感動する。) 3. 新しい生き方 これからは、生き方を変える必要がある。これは年齢に関係ない。人生観を変えることで ある。55 歳、65 歳、80 歳、さらに 100 歳と生きる時代になった。日経ビジネスでも 100 歳まで生きると言う考え方を今では、100 歳まで働くと言っている。終身現役が新しい 生き方である。 終身現役になるためには、何かのプロになることが欠かせない。特殊なプロになるばかり がプロではない。例えば、おじいさん、おばあさんの話を聞くプロもいる。なるほど、そ うですか、相槌をしながらひたすら聞く。これで 1 回何千円のお金をもらう等の話ではな い、数万円を頂くプロもいるらしい。大体、年寄りはお金持ちだ。 (お金を頂くには、相手の要望に応える必要がある。何を期待しているのかをきちんと把 握し、相手が期待する以上の仕事をする。田中先生がひたすら本で記載している。人生 100 年をいきいき生きる 74 頁~75 頁) 自営業はその点よい。その一つとして販売代理店がいいのではなかろうか。 (私が親しくさせていただいている整体マッサージの方がいる。その奥様は、介護の仕事、 化粧品の販売代理店もしている。大変仲のよい御夫婦である。この方は、40代後半にサ ラリーマンから整体マッサージ士に転身した。まさに田中先生の言う家族自営業への転身 である。) 中小企業白書をぜひ読んで欲しい。事業を起こす情報が満載である。政府もやっと気づい たか。 http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H26/PDF/h26_pdf_mokuji.html 4.定年後の生き方を考える 武士道の考えではうまくいかない。商人道で生きる。商人道とはいかにお金を儲けるかと いう考え方。武士道はお金を儲けてはいけないという考え方。多くの人は、明治以降もこ の考えで生きてきた。商人道を学ぶこと。 (一時、日本社会の「道徳の崩壊」を嘆き、武士道の復活を求める議論が流行したことが あった。著者はこうした通俗的な「道徳教育」を批判し、むしろ市場のルールを守る「商 人道」こそ、重要だと説く。武士道の依拠しているのは、集団に忠誠をつくす安心社会の 原理だが、商人道は不特定多数の相手と取引するための信頼社会のルールだ。日本人は互 いを信頼しているなどというのは神話で、その実態は特定の集団の中での長期的関係に依 存する安心社会だ。 武士道より商人道に学べ 山岸 俊男著) http://agora-web.jp/archives/770161.html 5.生き方の変革 (1)仕事観の変革 サリーマン中心の世の中は、労働基準法が支配している。土日休み、8 時間労働、休暇制度 の保証等。この考え方は自営業には全くだめだ。 労働基準法は、家族は無関係と記載されている。自営業には関係ない。事業主には、超労 働基準法の精神が必要である。年中無休、24 時間受け付け。この精神である。お客様が喜 ぶ仕事をする。これに尽きる。このような考えでやっていれば、商売繁盛する。間違いな い。 金額。この文字をよく見てみよう。額の方が肝心だ。客と頁が一緒になっている額という 文字。客がきちんとページ化されている。つまり顧客リストだ。これがあるかどうかで商 売が決まる。We Live on the lists. 複数の S とは?300 人以上のリストがあり ますか? (2)能力観の変革 毎朝、自分を鍛える。心構えが大切なのである。習慣を磨く。 人を成功に導くものは、知識の多さや闇雲の努力ではなく、よい習慣である。 よい習慣とはなんだろうか?心構えの問題である。 だるまを見てほしい。なぜ転んでもすぐ起き上がるのか。それは、底に重りがあるから。 全体の重量比 80%である。これは人間にも言える。知識、技術はそれぞれ 10%。心構えが 80%である。 (ここで心構えを能力と断言している点が私には新鮮である。田中真澄パワー日めくり No4 にも記載されている。そうか、心構えも能力なのか?と納得したことを覚えている。知識 と技術の習得にはものすごい時間がかかる。つまり、努力の蓄積の結果、やっと習得でき る。これにはたくさんのお金もかかる。たくさんの人がここだけに力を入れている。 しかし、心構えにどれだけ、時間をかけているだろうか?心構えは、努力の蓄積で習得す るのではなく、毎日、毎日、その日の心構えを作ってゆくものである。それは良き習慣で 鍛えてゆく。心構えは蓄積でため込んでゆくようなものではない。精神的なものである。 そうすると、早寝早起きが納得できる。これこそまさに習慣である。おまけに、心構えに は、それほどの時間をかからず、お金はかからない。) 6. 心構え(心を作る習慣)=積極性、前向き (1)行動 心構えを作る行動とは、初動の習慣である。 ・早寝早起き 6:30 分までの起きることが基本である。 健康を維持できる 能率が上がる ・歩く 7200 歩から 10000 歩 若さを保つ、活力の源 ・しつけ 3 原則 挨拶、返事、後始末 毎日、5 分でいいから、部屋を後始末してはいかがですか?すっきりします。やる気が出 てくる。 (2)考え方 ・積極性 凡人はコツコツ努力する。凡人の成功哲学とは、弱者の戦略である。一点集中そして 続けること。1%の努力を100乗すれば、2.7倍になる。 ・明るいこと デパートでも笑顔の店員がいる場所は繁盛している。笑顔は最高のもてなしの精神で ある。商は笑なり勝なりというではないか。 ・陽転思考 私は運がよい、これが松下幸之助の言葉である。無駄な経験等一つもない。なにごと もよい経験と受け止める。 7.仕事をうけたら一所懸命にやる。 そうすれば必ず世間の支持がある。田中先生の例がそれを示している。TV に出ない。 有名でない。でも今でも仕事がある。それは、仕事をうけたら一所懸命にやったからだ と思う。 (全く同感である。私の場合、仕事の依頼はどなたかの紹介がほとんどである。自営業と して8年になる。いろいろ顧問先を増やさない。一社に一点集中。セミナも日本能率協 会に絞る。そうするとぶれない計画を立てやすい。そして、一所懸命にやる。世間では、 いろいろ幅広くやる方法を推薦している。セミナを DVD にしたらいかがかと。私は、そ の方法はとらない。セミナに来て初めて、内容の良さが分かる。) 8.人生の満足度 生きがいとは、家族、友人そして、 事のこと。 仕事に恵まれること。仕事とは自営業の自分の仕 9.フォローアップの大切さ 即、礼状をだす。 以上
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