南 ア ル プ ス 市 議 会 第4回定例会(12月)会議録

平 成 2 5 年
南 ア ル プ ス 市 議 会
第4回定例会(12月)会議録
平成25年12月 6日 開会
平成25年12月24日
閉会
山梨県南アルプス市議会
1
南アルプス市告示第132号
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)を次のとおり招集する。
平成25年11月29日
南アルプス市長
1.期
日
平 成 2 5 年 1 2 月 6 日(金)
1.場
所
南 ア ル プ ス 市 議 場
2
中 込 博 文
○ 応 招 ・ 不 応 招 議 員
応招議員(22名)
1番 早 田 記 史
2番 名 取
泰
3番 小 池 伸 吾
4番 中 込 恵 子
5番 飯 野
久
6番 穴 水
7番 斉 藤
諭
8番 清 水 重 仁
10番 齊 藤 博 明
11番 河 野 木綿子
12番 花 輪
進
13番 西 野 浩 蔵
14番 金 丸 一 元
15番 石 川
壽
16番 小 林 敏 徳
17番 清 水
実
18番 向 山 敏 宏
19番 名 取 常 雄
20番 浅 野 伸 二
21番 内 池 虎 雄
22番 深 澤 米 男
不応招議員(なし)
3
広
9番 藤 本 好 彦
平 成 2 5 年
南 ア ル プ ス 市 議 会 第 4 回 定 例 会(12月)
1 2 月 6 日
4
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)(1日目)
平成25年12月6日
午 後 1 時 3 0 分
於
議
会
議
場
1.議事日程
諸 報 告
日程第 1 会議録署名議員の指名について
日程第 2 会期の決定について
日程第 3 議案第89号
南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付
条例の制定について
日程第 4 議案第90号
消費税率及び地方消費税の引上げに伴う関係条例の整備につい
て
日程第 5 議案第91号
南アルプス市ひとり親家庭医療費助成に関する条例の一部改正
について
日程第 6 議案第92号
南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正について
日程第 7 議案第93号
平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
日程第 8 議案第94号
平成25年度南アルプス市介護保険特別会計補正予算
(第2号)
日程第 9 議案第95号
平成25年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第
2号)
日程第10 議案第96号
平成25年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計補正
予算(第2号)
日程第11 議案第97号
市道路線の認定について
日程第12 議案第98号
市道路線の変更について
日程第13 議案第99号
市道路線の廃止について
日程第14 議案第100号
南アルプス市塩前フレンドリーセンターの指定管理者の指定に
ついて
日程第15 議案第101号
白根げんき館の指定管理者の指定について
日程第16 議案第102号
南アルプス市養護老人ホーム慈恵寮の指定管理者の指定につい
て
日程第17 議案第103号
南アルプス市甲西保健福祉センターの指定管理者の指定につい
て
日程第18 議案第104号
南アルプス市櫛形健康センターの指定管理者の指定について
日程第19 議案第105号
南アルプス市総合交流ターミナルの指定管理者の指定について
日程第20 議案第106号
南アルプス市八田農畜産物処理加工施設の指定管理者の指定に
ついて
日程第21 議案第107号
南アルプス市クラインガルテンの指定管理者の指定について
日程第22 議案第108号
南アルプス市交流施設やまなみの湯等の指定管理者の指定につ
いて
5
日程第23 議案第109号
南アルプス市金山沢公園の指定管理者の指定について
日程第24 議案第110号
天恵泉白根桃源天笑閣等の指定管理者の指定について
日程第25 議案第111号
南アルプス市農業体験実習館の指定管理者の指定について
日程第26 議案第112号
南アルプス市南アルプス温泉ロッジ周辺関連施設の指定管理者
の指定について
日程第27 議案第113号
南アルプス市広河原山荘の指定管理者の指定について
日程第28 議案第114号
南アルプス市白根御池小屋の指定管理者の指定について
日程第29 議案第115号
南アルプス市両俣小屋の指定管理者の指定について
日程第30 議案第116号
南アルプス市長衛小屋の指定管理者の指定について
日程第31 議案第117号
櫛形総合公園の指定管理者の指定について
日程第32 議案第118号
南アルプス市若草生涯学習センターの指定管理者の指定につい
て
日程第33 議案第119号
南アルプス市高度農業情報センターの指定管理者の指定につい
て
日程第34 議案第120号
南アルプス市八田屋内運動場等の指定管理者の指定について
日程第35 議案第121号
南アルプス市若草体育館等の指定管理者の指定について
日程第36 議案第122号
南アルプス市櫛形総合体育館の指定管理者の指定について
日程第37 議案第123号
南アルプス市学校体育施設等の時間外一般開放業務の指定管理
者の指定について
日程第38 議案第124号
桃源文化会館の指定管理者の指定について
日程第39 議案第125号
ペレットボイラー設置工事請負契約の締結について
日程第40 同意案第3号
芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員の選任について
日程第41 同意案第4号
芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員の選任について
日程第42 同意案第5号
芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員の選任について
日程第43 諮問第 1号
人権擁護委員候補者の推薦について
日程第44 諮問第 2号
人権擁護委員候補者の推薦について
日程第45 諮問第 3号
人権擁護委員候補者の推薦について
日程第46 南ア議第8号
「庁舎建設特別委員会の定数の改正」に関する決議案について
6
2.出席議員は、次のとおりである。
(22名)
1番 早 田 記 史
2番 名 取
泰
3番 小 池 伸 吾
4番 中 込 恵 子
5番 飯 野
久
6番 穴 水
7番 斉 藤
諭
8番 清 水 重 仁
10番 齊 藤 博 明
11番 河 野 木綿子
12番 花 輪
進
13番 西 野 浩 蔵
14番 金 丸 一 元
15番 石 川
壽
16番 小 林 敏 徳
17番 清 水
実
18番 向 山 敏 宏
19番 名 取 常 雄
20番 浅 野 伸 二
21番 内 池 虎 雄
広
9番 藤 本 好 彦
22番 深 澤 米 男
3.欠 席 議 員( な し )
4.会議録署名議員
1番 早 田 記 史
2番 名 取
泰
22番 深 澤 米 男
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名(18名)
市
長
中 込 博 文
副
市
長
名 取
武
総
務
部
長
石 川
一
総合政策部長
保 坂 邦 博
市
民
部
長
上 田
清
保健福祉部長
野呂瀬 毅 明
長
入 倉 隆 士
長
中 込
農林商工部長
依 田 昭 造
建
企
長
高 野 晃 史
消
総 務 部 理 事
飯 野 清 徳
総合政策部理事
中 村 博 明
会 計 管 理 者
野 田 正 貴
教
長
横小路 允 子
教 育 委 員 長
渡 邊 次 朗
教
長
清 水 文 秀
代表監査委員
山 本 正 敏
農業委員会長
沢 登 義 之
業
局
6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名)
議会事務局長
清 水 栄 男
書
記
村 松 直 樹
書
記
伊 藤 寛 朗
書
記
手 塚
健
7
設
部
防
育
育
部
修
開会
午後 1時30分
○議長(浅野伸二君)
皆さん、ご苦労さまでございます。
本日、議員ならびに中込市長はじめ執行部各位におかれましては、公私ともご多忙のところご参
集いただき、ここに12月定例会が開会できますことを、まずもって御礼申し上げます。
ただいまから平成25年南アルプス市議会第4回定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
今定例会に提出する議案につき市長から通知がありました。
提出議案はお手元に配布した議事日程記載のとおりでありますので、朗読を省略いたします。
次に、中巨摩地区広域事務組合議会および三郡衛生組合議会、山梨県後期高齢者医療広域連合議
会が開催した各定例会の報告書が、それぞれ提出されましたので、お手元に配布しておきました。
報告書に沿って、各議会へ出席した議員に報告を求めます。
はじめに中巨摩地区広域事務組合議会について、花輪進議員から報告をお願いいたします。
花輪議員。
○12番議員(花輪進君)
平成25年10月2日に開会されました「平成25年9月中巨摩地区広域事務組合議会定例会」
の報告を行います。
報告書がお手元に配布してありますので、要点のみの報告とさせていただきます。
会議には、清水重仁議員、齊藤博明議員、西野浩蔵議員、金丸一元議員と私の5名が出席いたし
ました。
それでは定例会の議案要旨を報告します。
(1)平成25年度中巨摩地区広域事務組合一般会計補正予算(第 1 号)については、職員給与
費の減額に伴い、諸手当の計算等が複雑になり、現行の給与計算システムを変更する必要が
生じたため、委託料として15万8千円を新規に計上し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ、
3,574万7千円とする補正予算案が提出されました。
(2)平成25年度中巨摩地区広域事務組合勤労青年センター事業特別会計補正予算(第1号)
については、関東電気保安協会の点検により、非常用自家発電機が老朽化のため作動しない
ことが判明したことにより、工事請負費として480万9千円を新規に計上し、歳入歳出予
算の総額をそれぞれ、5,508万7千円とする補正予算案が提出されました。
(3)平成24年度中巨摩地区広域事務組合一般会計歳入歳出決算の認定については、ご覧のと
おり、歳入合計が6億4,045万7,479円、歳出合計が6億3,776万1,209円
でした。歳入歳出差引残額は269万6,270円となりました。
(4)平成24年度中巨摩地区広域事務組合ごみ処理事業特別会計歳入歳出決算の認定について
は、
ご覧のとおり、
歳入合計が12億5,
582万9,
228円、
歳出合計が12億4,
479万
7,069円で、歳入歳出差引残額は1,103万2,159円となりました。
(5)平成24年度中巨摩地区広域事務組合地区公園事業特別会計歳入歳出決算の認定について
は、ご覧のとおり、歳入合計が886万6,719円、歳出合計が825万3,250円で
歳入歳出差引残額は61万3,469円となりました。
(6)平成24年度中巨摩地区広域事務組合老人福祉事業特別会計歳入歳出決算の認定について
は、歳入合計が3,181万7,033円、歳出合計が3,090万5,685円で歳入歳
8
出差引残額は91万1,348円となりました。
(7)平成24年度中巨摩地区広域事務組合勤労青年センター事業特別会計歳入歳出決算の認定
については、歳入合計が5,302万1,415円、歳出合計が5,160万3,611円
で歳入歳出差引残額は141万7,804円となりました。
(8)平成24年度中巨摩地区広域事務組合し尿処理事業特別会計歳入歳出決算の認定について
は、歳入合計2億5,836万242円、歳出合計2億5,363万1,233円で、歳入
歳出差引残額は472万9,009円となりました。
以上提出された8案件につきましては、慎重審議の結果、いずれも原案のとおり可決いたしまし
た。
なお、これらの議案および資料は議会事務局に備えてありますので、ご参照いただきたいと思い
ます。
以上で中巨摩地区広域事務組合議会の報告を終わります。
○議長(浅野伸二君)
ご苦労さまでした。
次に、三郡衛生組合議会について、斉藤諭議員から報告をお願いいたします。
斉藤議員。
○7番議員(斉藤諭君)
平成25年10月1日に開会されました、三郡衛生組合議会第2回定例会の報告を行います。
なお、報告書がお手元に配布してありますので、要点のみの報告とさせていただきます。
会議には、名取泰議員、穴水広議員、藤本好彦議員、河野木綿子議員、小林敏徳議員、向山敏宏
議員、内池虎雄議員と私の8名が出席いたしました。
それでは定例会の議案要旨を報告します。
(1)平成24年度三郡衛生組合一般会計歳入歳出決算の認定については、ご覧のとおり、歳入
決算額1,854万4,215円、歳出決算額1,554万6,018円で、歳入歳出差引
残額は299万8,197円となりました。
(2)平成24年度三郡衛生組合し尿処理事業特別会計歳入歳出決算の認定については、ご覧の
とおり、歳入決算額3億7,910万7,241円、歳出決算額3億7,039万2,751円
で、歳入歳出差引残額は871万4,490円となりました。
(3)平成24年度三郡衛生組合火葬事業特別会計歳入歳出決算の認定については、ご覧のとお
り、歳入決算額1億8,731万30円、歳出決算額1億7,817万6,693円で、歳
入歳出差引残額は913万3,337円となりました。
(4)三郡衛生組合公平委員の選任については、東南湖の元区長でありました、村松寛治さんを
再任することに同意されました。
以上提出された4議案につきましては、慎重審議の結果、いずれも原案のとおり可決いたしまし
た。
なお、これらの議案および資料は議会事務局に備えてありますので、参照いただきたいと思いま
す。
以上で三郡衛生組合議会の報告を終わります。
○議長(浅野伸二君)
ご苦労さまでした。
最後に、山梨県後期高齢者医療広域連合議会について、河野木綿子議員から報告をお願いいたし
9
ます。
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
平成25年10月25日に開会されました、平成25年第2回山梨県後期高齢者医療広域連合議
会定例会の報告を行います。
なお、報告書がお手元に配布してありますので、要点のみの報告とさせていただきます。
この会議には、私、河野木綿子が出席いたしました。
それでは定例会の議案要旨を報告いたします。
(1)
平成24年度山梨県後期高齢者医療広域連合一般会計歳入歳出決算の認定につきましては、
収入済額5億8,888万4,462円、支出済額5億7,092万1,795円で、歳入
歳出差引額は1,796万2,667円となりました。
(2)平成24年度山梨県後期高齢者医療広域連合後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定
につきましては、収入済額910億7,691万3,279円、支出済額896億2,515万
5,623円で、歳入歳出差引額は14億5,175万7,656円となりました。
(3)平成25年度山梨県後期高齢者医療広域連合一般会計補正予算(第1号)につきましては、
898万2千円を増額し、歳入歳出予算の総額はそれぞれ4億7,413万6千円となりま
した。
なお、歳入は決算により繰越金で、歳出は基金積立金が増額されました。
(4)平成25年度山梨県後期高齢者医療広域連合後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
につきましては、9億5,232万1千円を増額し、歳入歳出予算の総額はそれぞれ945億
4,632万7千円となりました。
なお、歳入は交付金の精算や繰越金で、歳出は基金積立金と償還金が増額されました。
(5)山梨県後期高齢者医療広域連合副広域連合長の選任については、富士河口湖町の渡邊凱保
町長を選任することが同意されました。
なお、副広域連合長は慣例により、山梨県町村会長が兼任することになっており、6月の改選に
より、昭和町長から代わったため、今回の定例会に人事案件が提出されました。
(6)任期満了に伴う山梨県後期高齢者医療広域連合監査委員の選任については、身延町の近藤
文男議員を選任することが同意されました。
以上提出された6議案につきましては、慎重審議の結果、いずれも原案のとおり可決いたしまし
た。
なお、報告書の巻末に参考資料としまして、平成25年度補正予算の概要と平成24年度の決算
概要を添付しておきました。
また、市町村ごとの負担金一覧と、その内訳資料もありますので、後ほどご確認をお願いいたし
ます。
さらに、これらの議案および資料は議会事務局に備えてありますので、ご参照いただきたいと思
います。
以上で山梨県後期高齢者医療広域連合議会の報告を終わります。
○議長(浅野伸二君)
ご苦労さまでした。
次に、今定例会において受理した請願は、請願第25-5号および6号の2件であります。
お手元に配布してあります、請願文書表のとおり、総務文教常任委員会および厚生常任委員会に
10
付託いたしました。
次に、監査委員から平成25年10月分の例月出納検査結果について報告がありました。
お手元に配布しておきましたので、ご了承願います。
次に、12月3日に浅原橋供用開始記念式典が行われ、私と産業土木常任委員会の向山委員長が
出席いたしました。
なお、報道関係者等から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。
以上で報告事項を終わります。
これより本日の日程に入ります。
本日の議事日程はお手元に配布したとおりであります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(浅野伸二君)
日程第1 会議録署名議員の指名についてを議題といたします。
会議録署名議員には、会議規則第76条の規定により、
1番 早田記史議員
2番 名取 泰議員
22番 深澤米男議員
を指名いたします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(浅野伸二君)
日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。
今定例会の会期は、本日から12月24日までの19日間といたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、今定例会の会期は19日間とすることに決定いたしました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(浅野伸二君)
日程第3 議案第89号 「南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付条例の制
定について」から、日程第45 諮問第3号 「人権擁護委員候補者の推薦について」までの43案
件を一括議題といたします。
市長から市政一般に対する説明および提出議案に対する説明を求めます。
中込市長。
○市長(中込博文君)
本日ここに、平成25年第4回定例会の開会にあたり、提出いたしました案件につきまして、そ
の概要をご説明申し上げます。
併せて、私の所信の一端を申し述べ、議員各位ならびに市民の皆さまのご理解とご協力をお願い
申し上げます。
長い残暑が終わり、南アルプスの山々が紅葉に染まるやいなや、一気に頬にふれる八ヶ岳おろし
が冷たく感じられるようになりました。
今年は春先から不安定な天候が続き、梅雨明け後には最高気温が40度を超えるなど、記録的な
11
猛暑となりました。
また、過去に経験したことのない豪雨や台風、竜巻が全国各地で発生し、大きな被害をもたらし
ました。
特に、10月の伊豆大島を襲った台風26号では、自主避難を促さなかった町の対応が被害拡大
につながったとの指摘がある一方で、
「夜間の避難は2次災害を招く危険がある」という声もあり、
判断の難しさが浮き彫りになりました。
しかしながら、私は市を預かるものとして、少しでも危険性があると判断した場合は、ためらわ
ずに避難を促すべきであると考えております。結果的に大きな被害がなくても、積極的に避難を促
し続けることが大切で、市民の命を守ることを最優先したいと考えております。
次に、国の天然記念物ライチョウの保護を考える第14回ライチョウ会議山梨大会が、鳥類保護
活動に携わっておられる高円宮妃久子さまのご臨席のもと、開催されました。久子さまは、
「鳥を通
じて地球を考える」と題して講演され、ライチョウについて「環境の変化の影響を受けやすく、温
暖化などで絶滅の危機にひんしている」と訴えられました。
また、赤や黄などに色づいた木々が山肌に広がりつつある櫛形山のトレッキングコースを散策さ
れた久子さまは、バードウオッチングを楽しみながら「都会では味わうことができない贅沢な時間
を過ごすことができました。このトレッキングコースを多くの皆さまに訪れていただく中で、自然
を大切にする気持ちを持っていただけると良いですね」と、お話になられておりました。
次に、先ごろの新聞報道によりますと、安部政権の経済政策アベノミクスの効果で来春に卒業す
る大学生の就職状況が改善しているとのことであります。10月時点の就職内定率は81.7%と
高水準が示され、都市部を中心に好況感が出てきているようですが、県内の就職内定率は38.1%
と、依然として地方の就職活動は厳しい状況であります。
このような中、本市では地域の特性を生かした雇用創出を図るべく、県内で唯一採択された国の
実践型地域雇用創造事業を活用して、3年間で151人の雇用創出に取り組んでおります。
今後も地方から国を変えていくという強い気持ちで、進めてまいりたいと考えております。
さて、本年は南アルプス市誕生10周年を迎え、第28回国民文化祭も開催される中、これらを
記念し「南アルプス市ビッグテンイヤープロジェクト」として、
「輝け 南アルプス」を合言葉に「全
国シニア演劇大会」
「トライアスロン大会」
「山岳フェスティバル」
「合唱の祭典」など、市民と行政
が協働してさまざまなイベントを開催してまいりました。
こうしたイベントを通して、延べ1万人を超える来訪者があったと聞いており、市のPR効果は
もとより、特産品の売り上げ向上にもつながったものと認識しております。
また、参加した皆さんからも、
「旬の果物など南アルプス市らしさのおもてなしが良かった」
「南
アルプスの山々の魅力が再認識できた」
「市民の皆さんの声援が力となった」など、イベントに参加
して良かったという多くの声が寄せられました。単年で終わるのではなく、今後も何らかの形で継
続していくことが大切であると考えております。
プロジェクト実行委員会、JAこま野、市商工会、青年会議所、ボランティアの方々など多くの
市民の皆さまのご協力に感謝申し上げる次第であります。
私は、このビッグテンイヤープロジェクトを実行した理由として、市民の皆さまがこれまで各町
村にあった素晴らしさ、資源を十二分に自分の物として認識・活用しきれていないと感じていたか
らであります。
南アルプス市の資源は、きれいな水、森林、山々などの自然です。これに都会の人は感激し、癒
されるのです。私たちの周りには資源がたくさんありますが、景色などの良さは、そこに住んでい
12
る人には気付きにくいものです。私たちの市の良さをまず市民の皆さまが良く知って、市民が皆笑
顔になれば、必ず人々はこの地を訪れるようになります。
また、新しい取り組みをすることで、南アルプス市民として一体感が生まれ、今まで見えなかっ
たものが見えるようになることもあります。何も行わないより、行った方が良く、たとえ失敗して
もそれで課題が見えてくることがあります。
ホンダの創業者、本田宗一郎さんは、
「チャレンジして失敗しても、それは前進への足跡であり、
大いに奨励すべきもの。しかし、失敗を恐れて何もしないのは最低だ」こう述べて社員たちに奮起
を促したといいます。
私は、これからのまちづくりについて、中央集権時代のように前例を踏襲するのではなく、前例
は参考にして、新しいことにチャレンジするというスタンスが大切であると考えております。この
経験を今後につなげられるよう、職員も市民もともに知恵を出し合い、一緒に挑戦していきたいと
思っておりますので、市議会をはじめ市民の皆さまのご協力をお願いする次第であります。
次に、私が掲げる施政方針に基づいて、市政推進の重点をご説明いたします。
現在、第2次南アルプス市総合計画の策定を進めております。これは、将来における本市のある
べき姿と進むべき方向についての基本的な指針として、平成27年度から36年度までの将来ビ
ジョンを掲げ、南アルプス市の10年間に取り組むべき方策について定めるものであります。
まずは、自治体の主人公である市民の皆さまの意向を把握するため、市民意識のアンケート調査
を実施いたしました。また、その間に総合計画審議会を設置し、計画の構成や策定手順について審
議を進めてきました。
現在、アンケート結果を審議会に報告するとともに、庁内ワーキンググループにより、計画の素
案作成を進めている状況であります。
審議会では毎回、熱心なご議論をいただいております。特に今回の審議会委員には、20代の若
者2名を含め4名が公募参加されており、将来を担う世代の若者が重要な計画策定に関心を持ち、
議論に加わっていることに、頼もしさと市民参画の意識の高まりを感じております。
また、計画策定にあたっては、市の将来を担う小中学生から「未来の南アルプスの絵」を描いて
いただき、その想いを計画に反映させております。総数2,288点の未来への想いを描いた作品
が集まり、その中から4作品を計画書に掲載することを予定しております。
私からは、計画策定にあたり、市民憲章を基本理念に、南アルプスの豊かな自然資源を活用した
未来を描いていただけるようお願いするとともに、シンプルで分かりやすく、市職員、市民が共有
できる計画をお願いしております。
今後、進捗状況につきましては、随時、広報や市のホームページ等でお知らせしてまいります。
次に庁舎整備についてであります。
8月に設置いたしました市民委員による庁舎建設委員会は、これまでに3回開催され、庁舎整備
の必要性の確認から、整備規模、整備候補地などが協議され、基本構想にまとめられつつある状況
です。
併せて、同時期に6地区の自治会連合会に出向き、各自治会の役員さん方に対して、庁舎整備に
ついての説明を行ってまいりました。ここでも熱心なご意見等をいただく中で、おおむね庁舎整備
の必要性と合併特例メリットを活用した実施について、ご理解をいただきました。
また、現在、窓口サービスセンターが行っているサービスにつきましては、高齢者等、社会的弱
者に対する行政サービスや自治会運営の支援などの補完策について、
要望を伺うことができました。
行政改革の方針を踏まえつつも、庁舎整備がそのまま「支所全面廃止」ということではなく、求め
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られるサービスを提供できるような、効果的で効率的な仕組みを講じてまいりたいと考えておりま
す。
市議会が設置した庁舎建設特別委員会にも、
庁舎整備の意義や整備方針について丁寧に説明をし、
皆さまのご理解をいただく中で、庁舎整備を進めてまいりたいと考えております。
先の特別委員会におきましては、
「合併特例債期間内での庁舎建設を推進する」という市の方針に
対して、同意していただけることが確認されました。
先日行われました市の庁舎建設委員会では、建設候補地について、警察署もあり、行政機能が集
約する「市消防本部周辺が望ましい」との意見集約がなされました。その結果を踏まえ、現在、市
議会へのご説明を進めている状況ですが、市民の皆さまへのご説明も進める中で、市全体のメリッ
トを見極め、サービスを向上させながら、行政コストの低減が実感いただけるよう進めてまいりた
いと思います。
次に「ふるさと愛プロジェクト」の推進状況についてであります。
まず、
「インターチェンジ開発六次化プロジェクト」についてご報告申し上げます。
総合特区計画に位置付けた6次化拠点整備につきましては、7月に「株式会社南アルプスプロ
デュース」を設立し、8月には市職員4名を交流職員として派遣して、整備計画策定を進めており
ます。
今議会では、第1期事業計画のうち、農林業の6次産業化推進のための基幹事業として、市が同
社に事業実施をさせる部分について、ご説明いたします。整備を行う主な施設といたしましては、
直売所、レストラン、加工所およびカフェ、そして駐車場とトイレなどの施設群のほか、7ヘクター
ルに及ぶ農園の整備であります。既存の果樹園を生かす中で、それぞれの施設をうまく配置し、果
樹空間の中に広がる南アルプスの風土・文化を見せる場を構築するものであります。
基幹事業の施設建設費は約5億2千万円を見込んでおり、この財源として5億円を同社に貸し付
ける考えであります。今議会において、貸付条例を上程しておりますが、審査委員会の厳正な審査
を行った上で、5億円を限度として、30年償還で貸し付けることとしております。
民間事業者との連携につきましては、基幹事業の整備方策が固まったところで、市内の農業生産
法人や加工販売等の事業者と具体的な協議に入ることになります。すでに連携の意向を示している
法人等もある中で、市として基幹の施設群を整備する状況を示し、具体的な協議を行ってまいりま
す。
また、直売所で委託販売を行っていただく農家の方々とも、勉強会を立ち上げてまいります。
整備する施設の概要についてでありますが、施設名称を「南アルプス完熟農園」とし、完熟でお
いしいフルーツをイメージさせるネーミングとし、直売所やレストラン等もこのコンセプトに沿っ
て運営を行います。
直売所については、春から秋にかけて完熟フルーツが主な商品となりますが、新鮮で多種にわた
る野菜の通年販売、冬季においてはラン等の花卉、また地場産品を使った加工品などで通年営業を
行います。
「南アルプス完熟農園ブランド」の価値を高め、インターネット販売も収益の大きな柱と
して力を注ぎます。
ビュッフェスタイルのレストランでは、新鮮な野菜などの地域農産物を使った豊富なメニューを
開発し、フルーツカフェと合せて、完熟の名にふさわしい飲食の新しいスタイルを提供してまいり
ます。
また、市内の観光農園を訪れた観光客の皆さんに利用していただく大型駐車場を設け、長年、市
内観光の弱点となっていた、団体観光でのお客様に市内で食事を提供する役割を担い、課題である
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観光客の市内滞留時間の延長を図ります。
また、観光の目的地にふさわしい規模と内容を備えますので、南アルプスを訪れる観光客が安心
して立ち寄れる施設となります。そこでは市内の魅力的な観光情報を提供し、各種観光プログラム
への連携窓口としての役割を担い、農業観光にとどまらず、市全体の観光拠点となります。
基幹事業全体で年商7億6千万円を見込んでおります。加えて、民間事業者との連携事業も合せ
て投資を行い事業規模の拡大を図ります。
「南アルプス完熟農園」は、南アルプス市の農産物のイメージリーダーとして、新たな価値を創
造・発信してまいります。これにより、南アルプスブランドを確立し、販売単価を押し上げ、市内
の農家の所得向上や、やりがいの向上を図り、ひいては農業就業者の増加、耕作放棄地の減少を図
るものです。加えて市民が自慢できる施設として、市の豊かさに貢献していくものにしていきたい
と考えております。
次に「自然を学び楽しむプロジェクト」についてであります。
ふるさと愛プロジェクトで最初に完成した「櫛形山トレッキングコース」は、7月のオープン以
来、4千人を超える多くの方々に訪れていただいております。
また、櫛形山周辺ではフルーツトライアスロンや櫛形山トレイルランなど、首都圏の団体が主催
するイベントや、市と市雇用創造協議会が開催した「伊奈ヶ湖紅葉まつり」などに、多くの方が来
訪しております。特にカヌーやヨット、ノルディックウォーキング、ジャズ演奏など、多彩な体験
や楽しみを提供した紅葉まつりは、地元市民だけでなく、近県からも多くの方々が訪れ、身近な自
然の魅力を再認識していただけたと感じました。
私たち南アルプス市は、北岳をはじめとした南アルプスの山岳資源、櫛形山周辺の里山資源、豊
かな緑を提供する農業の田畑など、まさしく自然環境に恵まれております。その自然の素晴らしさ
や尊さを、しっかりと理解することが、自然を正しく活用する前提として重要であると考えており
ます。関係者や市民がしっかりと理解することで、自然を守り活用する理念を定め、来訪者にとっ
て、より魅力的な自然を体験していただける仕組みを提供するエリアになるべきであると考えてお
ります。
私は先日、20年間にわたり櫛形山をガイドとしてお客様を案内している、ベテランの日本山岳
ガイド協会認定ガイドさんに、改めて櫛形山を案内していただく機会がありました。そして、これ
まで気が付かなかった沢山の貴重な自然を見て、今後を考える新たな気付きをいただきました。櫛
形山には本当に貴重な資源が残され、それをしっかり保存することで、資源として活用することが
でき、南アルプスの価値を高めることができると確信いたしました。
今、本市は周辺自治体と連携し、ユネスコエコパークの推進や自然を楽しむトレイルの整備、来
訪者を受け入れるガイドの養成など、民間や行政において、さまざまな取り組みが始まっておりま
す。
市は、これら自然資源を浪費することなく、永続的な活用に資する取り組みについて、積極的に
取り組んでいくように考えております。
海外におけるナショナルパークなどの自然公園では、トイレやキャンプサイトなどが整備される
一方で、自然資源として価値の高いエリアには、国家資格を有するガイドの引率なしでは入れない
仕組みが一般的だそうです。そこでは、来訪者が質の高いガイドにより、厳しい規制の中でゆっく
りと快適にエリアの素晴らしさを体感しながら滞在し、地域の食を堪能し、自然を保全し、風土や
文化を楽しんでいるそうです。
南アルプス市は、
日本で初めての真のエコツーリズムの市を目指すべきであると考えております。
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次に、
「地域エネルギー活用プロジェクト」についてであります。
総合特区計画に位置付けた、油脂酵母によるバイオマスエネルギー実証実験事業は、これまでに
実験設備の整備を終え、今月から油脂の生成実験が始まりました。
この実験は山梨大学や株式会社ライオンとの協働により、
廃棄果実や食品廃棄物、
原料植物から、
油脂としてディーゼル燃料やハウス栽培用の暖房用燃料を作り出すものであります。
私は、調達が不安定で限りある化石燃料への全面依存から少しでも脱却するため、地域で調達で
きる再生可能エネルギーの導入を進める必要があると考えます。小水力発電や太陽光エネルギー、
木質バイオマスなど、地域で調達可能なエネルギーを模索し、導入することで、地域経済の安定や
環境負荷の低減を図り、自然と調和した暮らしの実現に取り組んでまいります。
次に、先進型大規模野菜工場の整備についてであります。
この事業は、県営6次産業化農業団地整備モデル事業として、山梨県が基盤整備を行う新規事業
として位置付けられたものでありますが、地権者数名の方の理解が得られず、農地の集積を図るこ
とが困難となったため、計画を断念いたすこととなりました。
しかしながら、新たな農業経営のモデルの構築および耕作放棄地の解消ならびに地元雇用の創出
による地域の活性化等に大きな期待が寄せられている事業でありますので、今後も大規模農業法人
等の企業参入につきましては、鋭意積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、当面の政策課題につきまして申し上げます。
まず、中央リニア新幹線についてでありますが、JR東海が進めるこの事業につきましては、国
策によるものと理解する中で、本市にとりましては、首都圏への人のアクセス時間が飛躍的に短縮
され、さまざまな可能性が生まれるインフラであると考えます。市が魅力を発信することで、観光
面はもとより、知的活動を行う企業などの進出なども想定されます。
一方、軌道の予定路線が公表され、市内公共施設はもとより、直接的な影響を受ける市民の方も
おり、不安を抱いておられることと推察いたします。市は関係機関と連携して情報を収集し、市民
の皆様に提供するとともに、できるだけの対応をしてまいりたいと考えておりますので、よろしく
お願いいたします。
次に、現在計画中の(仮称)南部給食センターについてであります。
これまで基本設計が完了し、その概要は床面積がおよそ3千平方メートル、調理可能食数4,
600食、配食対象は若草、櫛形、甲西の3地区、小学校9校、中学校3校であります。総事業費
は、約20億円程度を想定しており、平成27年7月の完成を目指しております。この事業により、
各校の給食調理場の老朽化、衛生環境の向上、児童生徒へのアレルギー対策などの課題に対応でき
ることになります。
次に、企業局駒場浄水場管理棟改修工事についてであります。
駒場浄水場は市民の飲み水を供給する、市内で最も大きな浄水場であります。日量2万立方メー
トルの浄水を各家庭や企業に送り出しており、近々完成する管理棟は、この浄水施設の総合的な維
持管理を行うものであります。この施設が完成すると、より正確な監視装置や非常用発電機、操作
盤などが最新装置となり、水道の信頼性を高めることができるようになります。
「南アルプス市水道
ビジョン」に沿って、水道全体の信頼性・効率性を高め、市民の皆さまにより安全で安心できる水
の供給に取り組んでまいります。
現在、取り組んでいる主な政策や事業について述べましたが、市と市民すなわち議会とが、共通
する目的に向かって、互いの役割を果たし、しっかりと理解し、合意することが、事業効果を高め
る基本であると考えております。事業推進につきましては、さまざまな場所、折々のタイミングで
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情報を発信し、説明し、合意形成を図り進めていくというスタンスで臨んでまいりますので、議員
各位、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
続きまして、本定例会に上程いたしました案件につきまして、ご説明申し上げます。
提出いたしました案件は、条例案4件、予算案4件、市道路線に関する案3件、指定管理者の指
定案25件、同意案3件、諮問3件、合わせて42件であります。
はじめに、議案第89号 南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付条例の
制定についてであります。
これにつきましては、南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業を実施する「株式会
社南アルプスプロデュース」に対し、拠点事業に必要な資金の貸付けを行うことにより、本市の農
林業の6次産業化の発展を図り、もって農林業の振興に資するため制定するものであります。
次に、議案第90号 消費税率及び地方消費税率の引上げに伴う関係条例の整備についてであり
ます。
これにつきましては、
「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費
税法の一部を改正する等の法律」および「社会保障の安定財源の確保を図る税制の抜本的な改革を
行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律」に定められている消費税率および地
方消費税率の引上げに伴い、関係条例の整備を行うものであります。
次に、議案第91号 南アルプス市ひとり親家庭医療費助成に関する条例の一部改正についてで
あります。
これにつきましては、
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律の一部を改正する
法律」が公布され、題名改称された法律が平成26年1月3日から施行されることに伴い、同法を
引用している本条例の一部を改正するものであります。
次に、議案第92号 南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正についてであります。
これにつきましては、本年4月に国営林野事業が企業形態を廃止したことに伴い、道路法施行令
の一部が改正され、道路占用料の徴収に関する国の事業がなくなったため、また消費税率および地
方消費税率の引上げに伴い本条例の一部を改正するものであります。
次に、補正予算についてご説明申し上げます。
本定例会に提出いたしました補正予算案は、南アルプス市一般会計および3特別会計の、合わせ
て4会計の補正予算案であります。
はじめに、議案第93号 一般会計補正予算案(第3号)についてご説明申し上げます。
補正額を14億1,364万2千円とし、歳入歳出予算の総額を277億4,426万6千円と
いたすものであります。
それでは、歳出の主なものについて、政策体系別にご説明申し上げます。
まず、
「情報と連携の都市づくり」においては、消防団詰所等修繕支援事業として、老朽化に伴い、
新たに建設する沢登地区消防団の詰所建設事業費に補助金として、500万円を計上いたしており
ます。
次に、
「にぎわいと活力あふれる都市づくり」においては、6次化のまちづくり推進事業として、
5億2万1千円を計上いたしております。これは、農林業6次化ネットワーク拠点整備事業にかか
わる「株式会社南アルプスプロデュース」に対する貸付金5億円と、資金を貸し付ける際の審査委
員会委員の報酬であります。
また、起業支援型地域雇用創造事業として、476万6千円を計上いたしております。地域の産
業・雇用振興策に沿って、雇用創出に資する事業を展開する民間企業に補助するものであり、財源
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は全て県の緊急雇用創出事業臨時特例基金事業費補助金の活用により賄うものであります。
さらに、農業整備基盤事業として、農道や農業用水路の補修などの費用に1,372万6千円を
計上いたしております。
次に、
「うるおいと利便性のある都市づくり」においては、芦安地区に新規転入された方に、過疎
対策事業として、転入後3年間の通勤費の一部を補助する芦安地区通勤支援事業に16万8千円を
計上いたしております。
次に、
「快適で心のかよいあう都市づくり」においては、障がい者自立支援事業の介護給付・訓練
等給付事業に4,668万4千円を計上いたしております。障がいをお持ちの方などが、自立した
日常生活、社会生活を営むことができるよう、必要な福祉サービスの給付を行う事業であります。
今年6月に障がい者相談支援センターが開設され、福祉サービスを必要とする方に、多く利用して
いただいたことによります増額補正であります。
また、地域医療救護体制整備事業として、1,404万8千円を計上いたしております。大規模
災害時において、迅速・確実な医療救護の実施を図るため、医療救護所の体制強化に必要な資機材
の整備を行うもので、財源は全て県からの補助金を充当するものであります。
次に、
「個性と文化を育む都市づくり」においては、本市出身の方から、ふるさと納税として2千
万円のご寄附いただきました。
教育分野に役立てて欲しいとのことから、
白根八田学校給食センター
の食器・食缶の劣化が著しいため、その購入費用2,746万1千円の一部として活用させていた
だきます。
また、甲西市民グラウンドの利用において、隣接する事業所へのボールの飛び込みを防止する防
球ネット設置のため、社会体育施設維持管理事業に952万4千円を計上いたしております。
なお、将来の公共施設の整備や市民福祉の向上に資するための事業に充てるため、公共施設整備
等事業基金積立金として、7億円を計上いたしております。
以上、歳出予算の財源といたしましては、地方交付税、国・県支出金、寄附金、繰越金等を見込
んでおります。
次に、特別会計補正予算案についてご説明申し上げます。
提出いたしましたのは、議案第94号 介護保険特別会計をはじめとする、3特別会計の補正予
算案であります。
主なものにつきましては、介護保険特別会計にあっては、保険給付費の増額による補正、下水道
事業特別会計にあっては、受益者負担金にかかわる報奨金や下水道台帳管理システム更新費、また
芦安農業集落排水事業特別会計にあっては、下水処理施設の修繕費の補正であります。
以上で補正予算案についての説明を終わります。
次に、議案第97号から議案第99号の市道路線の認定、変更、廃止の3案件についてでありま
す。
これにつきましては、開発行為および市道改良事業等による4路線の認定、5路線の変更および
3路線を廃止いたすものであります。
次に、議案第100号から議案第124号までの指定管理者の指定についての25案件について
であります。
これにつきましては、地方自治法第244条の2第3項および、南アルプス市公の施設の指定管
理者の指定の手続等に関する条例第6条第1項の規定により、議会の議決を経る必要があるため、
提案するものであります。
次に、同意案第3号から同意案第5号までの、芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員の選任に
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ついての3案件であります。
これにつきましては、芦安恩賜県有財産保護財産区管理会条例に基づき、欠員となっております委
員の選任について提案し、議会の同意を求めるものであります。
次に、諮問第1号から諮問第3号までの人権擁護委員候補者の推薦についてであります。
これにつきましては、人権擁護委員法の規定に基づき、委員3名の任期満了に伴い、再任候補者
2名、新任候補者1名を推薦したいため、議会の意見を求めるものであります。
なお、入札日が議会告示日後であったため、本日、契約案1件をお手元に配布のとおり、新たに
お願いしております。
議案第125号 ペレットボイラー設置工事請負契約の締結についてであります。
これにつきましては、去る12月2日に行われた事後審査型条件付一般競争入札の結果、永田工
業所・日設工業ペレットボイラー設置工事共同企業体と1億5,435万円で工事請負契約を締結
することについて、地方自治法並びに議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分の範囲を
定める条例の規定に基づき提案するものであります。
以上、提出案件について、ご説明を申し上げました。
何とぞ、よろしくご審議の上、ご議決いただけますようお願い申し上げます。
平成25年12月6日
南アルプス市長 中込博文
○議長(浅野伸二君)
以上で市長の説明が終わりました。
この際、申し上げます。
ただいま議題となっております43件のうち、日程第3 議案第89号から日程第39 議案第
125号までの37案件については、所管の常任委員会に付託することになっておりますので、こ
れらの案件につきましては、大綱的な質疑にとどめたいと思います。
これより大綱質疑に入ります。
大綱質疑の通告がありませんので、大綱質疑を終結いたします。
ただいま議題になっております、日程第3 議案第89号から日程第43 議案第125号まで
の37案件につきましては、お手元に配布いたしてあります、議案付託表のとおり、所管の常任委
員会に付託いたします。
ここで暫時休憩といたします。
再開は2時45分といたします。
休憩
午後 2時32分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 2時45分
○議長(浅野伸二君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、日程第40 同意案第3号から日程第42 同意案第5号までの芦安恩賜県有財産保護財
産区管理会委員の選任について、補足説明を求めます。
農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
同意案第3号から同意案第5号までの補足説明をさせていただきます。
議案書の54ページをご覧ください。
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同意案第3号 芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員の選任について
次の者を芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員に選任したいので、芦安恩賜県有財産保護財産
区管理会条例(平成15年南アルプス市条例第229号)第3条の規定により、議会の同意を求め
る。
平成25年12月6日提出
南アルプス市長 中込博文
住
所
南アルプス市芦安芦倉806番地
氏
名
秋山栄男
生年月日
昭和13年3月10日
提案理由
財産区管理会委員を現状の3人から6人に増員することにより、管理会の機能を強化するため、
この案を提出するものである。
次に55ページをご覧ください。
同意案第4号 芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員の選任について
次の者を芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員に選任したいので、芦安恩賜県有財産保護財産
区管理会条例(平成15年南アルプス市条例第229号)第3条の規定により、議会の同意を求め
る。
平成25年12月6日提出
南アルプス市長 中込博文
住
所
南アルプス市芦安芦倉220番地
氏
名
伊東徹
生年月日
昭和23年5月20日
提案理由
財産区管理会委員を現状の3人から6人に増員することにより、管理会の機能を強化するため、
この案を提出するものである。
次に56ページをご覧ください。
同意案第5号 芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員の選任について
次の者を芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員に選任したいので、芦安恩賜県有財産保護財産
区管理会条例(平成15年南アルプス市条例第229号)第3条の規定により、議会の同意を求め
る。
平成25年12月6日提出
南アルプス市長 中込博文
住
所
南アルプス市芦安芦倉1578番地
氏
名
伊東隆雅
生年月日
昭和27年8月12日
提案理由
財産区管理会委員を現状の3人から6人に増員することにより、管理会の機能を強化するため、
この案を提出するものである。
それではお手元の同意案第3号から第5号の資料をお開きいただきたいと思います。
芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員につきましては、管理会条例第2条の規定により、7人
以内をもって組織することになっています。
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合併以降5人の委員で組織してきましたが、平成23年4月1日以降は4人、先月、望月委員の
逝去に伴い、現在は3人となっています。
委員の多くは高齢で管理会機能の低下を招くことから、
このたびの同意案件を提出するものです。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
以上で農林商工部長の補足説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告はありませんので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております同意案第3号から第5号は、会議規則第35条第3項の規定によ
り、委員会への付託を省略したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、同意案第3号から第5号は委員会付託を省略することに決しました。
これより同意案第3号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより同意案第3号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、同意案第3号はこれを同意することに決しました。
次に、同意案第4号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより同意案第4号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、同意案第4号はこれを同意することに決しました。
次に、同意案第4号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより同意案第4号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、同意案第4号はこれを同意することに決しました。
次に、同意案第5号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
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これより同意案第5号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は原案のとおり同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、同意案第5号はこれを同意することに決しました。
次に、日程第43 諮問第1号から日程第45 諮問第3号までの人権擁護委員候補者の推薦に
ついて、補足説明を求めます。
上田市民部長。
○市民部長(上田清君)
それでは補足説明をさせていただきます。
議案書の57ページをお開きください。
朗読いたします。
諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について
次の者を人権擁護委員の候補者として推薦したいので、議会の意見を求める。
平成25年12月6日提出
南アルプス市長 中込博文
住
所
南アルプス市芦安芦倉734番地
氏
名
内藤とも子
生年月日
昭和25年9月9日
提案理由
平成26年3月31日の任期満了に伴い、人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条
第3項の規定により選任したいので、議会の意見を聞く必要があるため、この案を提出するもので
あります。
なお、内藤氏の公職歴につきましては、次ページに記載してありますので、ご覧いただきたいと
思います。
続きまして、59ページをお開きください。
朗読いたします。
諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦について
次の者を人権擁護委員の候補者として推薦したいので、議会の意見を求める。
平成25年12月6日提出
南アルプス市長 中込博文
住
所
南アルプス市十日市場1944番地1
氏
名
金丸一明
生年月日
昭和17年11月17日
提案理由
平成26年3月31日の任期満了に伴い、人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条
第3項の規定により再任としたいので、議会の意見を聞く必要がありますので、この案を提出する
ものであります。
金丸氏の公職歴につきましては、やはり次ページに記載してありますので、ご覧いただきたいと
思います。
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続いて61ページをお開きください。
諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦について
次の者を人権擁護委員の候補者として推薦したいので、議会の意見を求める。
平成25年12月6日提出
南アルプス市長 中込博文
住
所
南アルプス市下高砂177番地
氏
名
山本道雄
生年月日
昭和27年1月14日
提案理由
長谷川利行人権擁護委員が平成26年3月31日に任期満了となるため、人権擁護委員法(昭和
24年法律第139号)第6条第3項の規定により新たな候補者として、議会の意見を聞く必要が
あるため、この案を提出するものであります。
山本氏の公職歴につきましては、次ページに記載してありますので、ご覧いただきたいと思いま
す。
なお、今回、諮問いたしました第1号から第3号までの資料としまして、お手元に配布してあり
ます人権擁護委員名簿が資料として配布してございますが、その中の名簿の網掛けになっている部
分、1番から3番までの3名が今回、任期満了としてお示ししてありますので、併せてご覧いただ
きたいと思います。
以上で補足説明を終わります。
○議長(浅野伸二君)
以上で市民部長の補足説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告はありませんので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております諮問第1号から第3号は、
会議規則第35条第3項の規定により、
委員会への付託を省略したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、諮問案第1号から第3号は委員会付託を省略することに決しました。
これより諮問第1号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより諮問第1号を採決いたします。
お諮りいたします。
人権擁護委員候補者の推薦については、内藤とも子氏に同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、諮問第1号は内藤とも子氏に同意することに決しました。
次に、諮問第2号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより諮問第2号を採決いたします。
23
お諮りいたします。
人権擁護委員候補者の推薦については、金丸一明氏に同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、諮問第2号は金丸一明氏に同意することに決しました。
次に、諮問第3号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより諮問第3号を採決いたします。
お諮りいたします。
人権擁護委員候補者の推薦については、山本道雄氏に同意することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、諮問第3号は山本道雄氏に同意することに決しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(浅野伸二君)
日程第46 南ア議第8号 「庁舎建設特別委員会の定数の改正」に関する決議案についてを議題と
いたします。
提出者である清水実議員に提出議案の説明を求めます。
清水議員。
○17番議員(清水実君)
南ア議第8号
件名 「庁舎建設特別委員会の定数の改正」に関する決議案について
上記の議案を、
別紙のとおり南アルプス市議会会議規則第13条第2項の規定により提出します。
平成25年12月6日
南アルプス市議会議長 浅野伸二様
提出者
南アルプス市議会議員
清水 実
賛成者
南アルプス市議会議員
中込恵子
賛成者
南アルプス市議会議員
穴水 広
「庁舎建設特別委員会の定数の改正」に関する決議(案)
本市議会に設置した庁舎建設特別委員会の委員定数を19名から22名に改める。
変更理由
正副議長および議会選出の監査委員が委員から除かれていたが、重要事案を慎重審議する上で、
全議員が公平に意見や採決を行う権利を有することが望ましいため。
以上であります。
○議長(浅野伸二君)
以上で説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
( な し )
質疑がないようなので、質疑を終結いたします。
清水議員は自席にお戻りください。
これより討論に入ります。
24
名取議員の発言を許します。
○2番議員(名取泰君)
南ア議第8号 「庁舎建設特別委員会の定数の改正」に関する決議案について、反対の立場から
討論を行います。
庁舎建設特別委員会は、すでに設置後5回にわたり開催してきました。
そして第4回委員会では、合併特例債期間内の建設について、表決も行われています。
庁舎建設という1つのテーマを協議している特別委員会の定数を途中変更するということは、こ
の表決の母数を変更することにもなり、好ましくないと考えます。
また、第4回の委員会では庁舎の建設場所について、全議員の意向を表明することが求められ、
今月11日開催予定の第6回委員会では、建設場所について表決を行うことを、すでに表明されて
います。
こうした経過を見るならば、今回、委員の定数を変更するのは、表決を恣意的に導こうとしてい
るといわれても仕方ありません。
以上、議会運営上、看過できない問題があるので、今決議案について反対するものです。
○議長(浅野伸二君)
ほかに討論ありますか。
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
南ア議第8号 「庁舎建設検討委員会の定数の改正」に関する決議案について、賛成の立場で討
論を行います。
変更理由については、先ほど提案があったとおりですが、そもそもこの建設検討委員会の特別委
員会においては、私が覚えている限り、消防庁舎の建設検討委員会を行政で立ち上げたころは、議
員もその建設委員会に参画しておりました。
そして、この委員会での審議というのは、どうしても議会側、要は議員が発言力を強く持ってし
まうということで、今後、審議会も委員会についても、議員は参画をしないということで、特別委
員会を今期は設置して、私はそこに全員の意見を出していく。こういう方向の中で調査特別委員会
が設置されたという認識であります。
そして先ほどの名取議員の反対討論の中で、表決うんぬんと言われますが、50年に一度、建て
るか建てないかの庁舎を、本来的に議員全員で議論しなくていいのかどうか。第3回の委員会でし
たか、委員長はすでに監査委員、副議長、議長の意見を求めて、そしてそういった形での全部の参
画もしております。
そして、この委員会自体が、そういった特性を持ち、そして我々議会として、議員として責任を
持った議論を、そして表決をしていく。そういったことに関して、やはり全員の参画、これは今後
の位置も含めて、すべて必要であると、私は思います。
よって、賛成いたします。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
ほかにございませんか。
( な し )
以上で討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
25
この採決は起立によって行います。
本案は原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、南ア議第8号は原案のとおり可決されました。
ただいま可決されました、庁舎建設特別委員会の委員定数の改正に伴い、新たに3名の委員を選
出いたします。
委員の選任につきましては、委員会条例第8条第1項の規定により、10番 齊藤博明議員、
12番 花輪進議員と、私、20番 浅野伸二の以上3名を追加して指名したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました3名を新たに庁舎建設特別委員会の委員に選任することに決
しました。
以上をもちまして、本日の議事はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。
委員会審査等のため、12月7日から12月16日までの10日間は本会議を休会にしたいと思
います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
異議なしと認めます。
よって、12月7日から12月16日までの10日間は、本会議を休会することに決定いたしま
した。
休会明け本会議は12月17日、午前9時30分から会議を開き、市政一般に対する質問を行い
ます。
本日はこれにて散会いたします。
大変ご苦労さまでございました。
散会
午後 3時10分
26
平 成 2 5 年
南 ア ル プ ス 市 議 会 第 4 回 定 例 会(12月)
1 2 月 1 7 日
27
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)(12日目)
平成25年12月17日
午 前 9 時 3 0 分
於
議
会
1.議事日程
1.諸報告
日程第 1 市政一般に対する質問
(代表質問)
質問順位
1番
名取
泰 君(日本共産党南アルプス市議団)
〃
2番
金 丸 一 元 君(南アルプス改革クラブ)
〃
3番
飯野
久 君(一期会)
〃
4番
清水
実 君(かがやき21)
〃
5番
河野木綿子君(公明党)
6番
早 田 記 史 君(日本共産党南アルプス市議団)
(一般質問)
〃
28
議
場
2.出席議員は、次のとおりである。
(午前22名、午後21名)
1番 早 田 記 史
2番 名 取
泰
3番 小 池 伸 吾
4番 中 込 恵 子
5番 飯 野
久
6番 穴 水
7番 斉 藤
諭
8番 清 水 重 仁
10番 齊 藤 博 明
11番 河 野 木綿子
12番 花 輪
進
13番 西 野 浩 蔵
14番 金 丸 一 元
15番 石 川
壽
16番 小 林 敏 徳
17番 清 水
実
18番 向 山 敏 宏
19番 名 取 常 雄(早退) 20番 浅 野 伸 二
21番 内 池 虎 雄
広
9番 藤 本 好 彦
22番 深 澤 米 男
3.欠 席 議 員( な し )
4.会議録署名議員
1番 早 田 記 史
2番 名 取
泰
22番 深 澤 米 男
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名(18名)
市
長
中 込 博 文
副
市
長
名 取
武
総
務
部
長
石 川
一
総合政策部長
保 坂 邦 博
市
民
部
長
上 田
清
保健福祉部長
野呂瀬 毅 明
長
入 倉 隆 士
長
中 込
農林商工部長
依 田 昭 造
建
企
長
高 野 晃 史
消
総 務 部 理 事
飯 野 清 徳
総合政策部理事
中 村 博 明
会 計 管 理 者
野 田 正 貴
教
長
横小路 允 子
教 育 委 員 長
渡 邊 次 朗
教
長
清 水 文 秀
代表監査委員
山 本 正 敏
農業委員会長
沢 登 義 之
業
局
6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名)
議会事務局長
清 水 栄 男
書
記
村 松 直 樹
書
記
伊 藤 寛 朗
書
記
手 塚
健
29
設
部
防
育
育
部
修
再開
午前 9時30分
○議長(浅野伸二君)
おはようございます。
ただいまから本日の会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
報道関係者等から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。
以上で報告事項を終わります。
これより日程に入ります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(浅野伸二君)
日程第1 市政一般に対する質問を議題といたします。
この際、申し上げます。
質問者は、申し合わせ事項を遵守され、質問の要旨を簡潔明瞭に述べられ、また執行部の答弁も
適切簡明にされ、議事進行にご協力いただけるよう、お願い申し上げます。
なお、質問者および各議員の皆さまにおかれましては、議会の品位が保てるよう、十分なご配慮
をお願いいたします。
通告者は12名であります。
各会派の発言順序は、今定例会は日本共産党南アルプス市議団からであります。
お手元に配布してあります、代表質問・一般質問通告表の順序により進めてまいりますので、ご
了承願います。
それでは、これより代表質問を行います。
はじめに、日本共産党南アルプス市議団の代表質問を行います。
質問に移る前に名取泰議員より、代表質問にあたりパネルの使用についての申請がありましたの
で、これを許可いたしました。
それでは、質問順位1番、名取泰議員の発言を許します。
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
日本共産党南アルプス市議団の代表質問を行います。
まず、大きな1点目として、新庁舎建設にかかわる問題です。
まず確認したいのが、支所機能存続についてです。
この間、市の12月広報でも書かれていたように、新庁舎建設と一体に進めてきた支所の廃止に
ついては方針を修正し、支所機能の一部を現在の場所を基準として存続するという考えでよろしい
でしょうか、伺います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
名取議員のご質問にお答えいたします。
支所機能のあり方については、原則として支所は廃止をする方向で考えております。
ただし、相談機能や防災機能など支所機能の一部については、存続させることを考えております
ので、今後、議論を進める中で現在の場所も含め、施設の老朽化や地域の特性などを踏まえ、より
合理的かつ効率的な配置を検討してまいりたいと考えております。
30
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
再質問いたします。
建物の耐震構造などを含めて、変更などはあるかもしれませんが、場所については、現在の5カ
所を基準として存続する方向であるということで、よろしいでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
今の庁舎の位置については、原則的には今の5カ所でございますが、場所によっては、古い庁舎
もございますので、そのへんは今後、庁舎検討委員会、あるいは庁舎特別委員会、行革委員会のご
意見を聞きながら検討していきたいということでございます。
以上でございます。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
すでに新聞でも報じられています。
総務省が合併前の旧町村の数に応じて、支所の機能を存続する交付金を検討しているということ
も報じられています。ぜひ、これを生かして、現在の5カ所を維持しながら、支所機能についても、
より充実していけるように求めていきたいと思いますが、よろしくお願いします。
次の質問です。
市は国からの有利な措置がある合併特例債が使える5年間に新庁舎を建設したいとしているわけ
ですが、
11月7日の市議会庁舎建設特別委員会において、
このことについて採決が行われました。
日本共産党市議団は現在の本庁舎はあと14年、甲西支所はあと27年、企業局はあと22年の
耐用年数があり、まだ使えるものがあるのに、借金までして建替えることは無駄であるという立場
から、委員会の採決では反対いたしました。
そこで確認ですが、計画を進めていった段階で合併特例債期間内の5年間に完成しなかった場合
は、特例債の規定により、事業費全額が市の負担になるということで、よろしいでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
合併特例債期間内に完成しなかった事業費については、合併特例債の対象にはなりません。
しかしながら、事業は年度計画に基づき、各年度で予算計上し、項目ごと契約し、事業を進めて
まいりますので、想定外の事情が発生し、合併特例債期間内に完成できない項目があれば、その項
目のみ合併特例債の対象から外れることとなりますので、全体事業費の全額が市の負担となること
はありません。
つきましては、議員の皆さまにもご同意をいただいた合併特例債期間内に、1日も早く新庁舎が
建設できますように議員各位のご協力をお願いします。
31
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
再質問いたします。
今、完成しなかったものについては、合併特例債の対象にならず、市の負担となることが示され
ました。
そこで、パネルですが、これは新庁舎建設を行う際に計画どおりに進まない可能性がある問題や
懸念材料をまとめたものです。
東日本大震災の復興や東京オリンピック準備等で今、職人の確保が難しく、工期内に建設ができ
ない事例が相次いでいます。
また、建設資材の高騰などで入札価格が折り合わず、何回も入札不調になっている事例も、全国
で今、問題になっています。
また、市の計画した野菜工場が地権者の合意が得られず、誘致を断念せざるを得なかったという
ことも最近報じられました。
こういった用地交渉の難しさもあります。
そして建設予定地の中には、
埋蔵文化財が存在する可能性もあります。
こうした事情を見ますと、
市の計画する5年以内に建設できない可能性は非常に高いと思います。
そのときには、財政上、計画が狂ってくるわけですが、そうした大きなリスクがあると思います。
改めて、こうしたリスクの中で計画をすすめてしまっていいのか、見解を求めます。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
議員の再質問にお答えいたします。
そのような状況も確かにありますが、もともと私は市長になるときに、庁舎建設はマニフェスト
に掲げておりませんでした。
しかし、東日本大震災のこともありまして、そして庁舎も耐震化をして、市民を守るためにとい
うことの中で、特例期間が延びたということが去年、国会で決まって、これはきちっとした市民を
守る防災の拠点となるようなことも考えながら、いろいろな考えの中で熟考して、ご議論をいただ
いて、ここまで来たというところであります。
でありますから、将来、ここで私は今、この期間内に造るということで、鋭意努力をするという
のが現時点。将来、今のような状況があり得たときにも、努力をして完成することに突き進んでい
く、執行者としては。
しかし、それは、もしそういうことがあって、できないということは、国の問題でもありまして、
東京オリンピックの招致もあるし、復興が遅れるということ自体も、これも私たち市町村の首長、
執行者としては、今の時点ではそういうことで特例債が延びた、この有利な状況でやろうというこ
とで、私は今やっておりますので、そういうマイナス要因が将来できたときは、鋭意、国にも働き
掛けて、
皆さまにも国のご支援をいただくようなことも対応していくんですが、
現時点においては、
それがあるからやめてしまうという議論にはならない。そういうことが、万が一、こういうことが
あるかもしれないから、ではやめてしまうかということは、執行者としては無責任だと考えており
まして、今の時点、市民のため、将来、財政的に有利になるためであれば、これはご議論をいただ
いた中で、大多数の方に多数決の中で賛成をしていただけるならば、実行していきたい。
そして、そういうことが起こらないように、鋭意努力をしていきたいという決意を述べさせてい
32
ただきたいと思います。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
計画が狂って、この合併特例債が活用できないと。市の負担分が膨れ上がると、そういうことも
想定されるわけですが、その段階で、そういうことが市民に対して、まだ説明されていないわけで
す。
やっぱり、そこもしっかり市民に示して、そういう危険性があると。もしかしたら、今の事業費
よりも、
もっと膨れ上がる危険があるということは説明する必要があると思いますが、
いかがでしょ
うか。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
事業費が膨れ上がるということは、計画の中にも一応、B案については68億円という数字を示
させていただきました。
当然、今、議員さんが言われるように、現在、消費税につきましても8%、あるいは10%とい
うことがありますので、その場合につきましては、その都度、今言われるように、市民にお知らせ
する中で、これが特別委員会で議決されたように、合併期間内に建設するということで、職員一丸
となって努力していきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
期間内に建設ということを努力したとしても、さまざまな要因でそれが延びる可能性があるとい
うことで、質問しているわけですが、やはり期間内に建設できないということも想定して、もっと
事業規模を抑えるとか、また建設場所についても、新しい場所ではなくて、現在の用地を活用する
とか、そういうことも検討しなければいけないと思います。
ぜひ、こういったことも、市民の皆さんに知っていただきたいと思っています。
次の質問ですが、3番目に新庁舎を今、新しい土地へ新築する案が市から出ています。
これは結局、新たな公共用地や公共施設を増やすことになります。
市の公共施設白書では、この中、冒頭で市長が説明で述べている部分があります。
そこから抜粋しました。
「これからは合併のスケールメリットを生かし、公共施設の総量を抑制するとともに、本市の身
の丈に合った適正配置とし、持続可能な行政運営と変革を進めることうんぬん」ということで述べ
ています。
明確に、公共施設の総量を抑制するということが書かれています。新庁舎を新地へ建設すること
は、こうした市の行政改革の観点に反すると思いますが、見解を伺います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
33
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
行政改革の視点では、合併効果を生かし、類似施設の機能を集約することが、効率的に必要な機
能を維持し、総量を制する方策として有効であると考えております。
その中で、新庁舎建設はすでに老朽化が進んでいる本庁舎や支所庁舎の改修や建替えにかかわる
経費負担の削減、定員適正化に基づく職員の削減、防災拠点機能の強化、行政機能の効率化など、
多角的な視点から必要であると判断しております。
また、庁舎を含め、公共施設全体で機能集約により、空いた施設を廃止や譲渡、貸与などを進め
ていくことで、市の保有する総量の抑制を図ってまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
今、答弁の中でも既存の施設を廃止や譲渡していくということもありました。
ただ、なかなかそうなっていないから、今、公共施設の問題で苦労していると思います。
それでちょっと確認ですが、これは総合政策部長に伺おうかと思いますが、新庁舎建設の計画に
ある敷地面積2万8千平方メートルが加わることによって、現在の官公庁施設の敷地面積が何%増
えることになるか、もし今、手元に資料があれば、答弁できるようであれば、お願いします。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
ただいまの質問に答えますが、総合政策部では敷地面積のうち、総枠を今、把握しておりません
ので、どのくらい増えるかということは、今、回答できませんので、後ほど回答をさせていただき
たいと思います。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
公共施設白書には書いてありますので、見ていただければと思いますが、ちょっと私がまとめて
みました。
現在の官公庁施設の敷地面積は合計で5万9,545平方メートルです。それに新庁舎建設計画
の2万8千平方メートルを加えると、実に47%増、1.47倍になります。
市長は、この数字を承知していたでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
細部は承知していませんでしたが、名取議員の官公庁施設の面積という考え方が、その官公庁施
設が6つある。例えば、いろいろありますが、旧町村の役場というものを、それを1つにまとめる
ということですから、それで新庁舎ができれば、あとのものは庁舎としての機能ではなくて、民間
に売ったり、地域の方にご利用いただいたり、あるいは違う目的で使うということですから、ここ
から削除して、私は考えているわけです。
それを足して、今まであった官公庁施設の面積に足していって1.47倍というのは議論が違っ
て、1つにして、そして経済的な運営、そこには広い旧6つの施設を維持管理していくには、修繕
34
費だとか光熱費すべてかかってくるのでということで、これをまとめるために1つにしていくとい
うのが庁舎建設ですので、それをまた足して多くというのは、議論が合わないのかなと。
でありますから、1.47倍ではなくて、1倍以下になっていくという認識で、そうやっていき
たい。
現時点においては、足すということですが、これを造ることによって、ほかのところをなくして
いく、減らしていくと。多目的に使っていく、こういうことでご理解をいただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
ほかのところを減らしていくということですが、もう譲渡や売却とか、そういうめどは立ってい
るんでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
これは庁内では検討していますが、まだこのやり方については、市民の皆さま、議会の皆さまの
承認を得てからでないと、ですからまず造るということの承認がないと、こちらのほうには作業が
進まないわけですが、ただ考え方、理念としては、新しい庁舎を造って、古い庁舎をそういうこと
で減らしていくと、こういうことは決まっております。
具体的にはまだ皆さんのご意見を聞いてからやっていきたい、こういうことであります。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
再質問です。
先ほども言いましたが、なかなか民間でも今、設備投資が思うようにいかないとか、また自治会
でも公民館を含めて払い下げを求めても、とても大変だという話も聞きます。とても売却や譲渡と
いう点でも難しい話だと思います。
約1.5倍ですから、これはもう白書でいっている抑制するというどころの話ではないんです。
この白書も、この数字も市の見解ですから、明らかに矛盾しているわけです。これはきちんと市
民に説明しないと、納得が得られないと思います。どっちが本当なのかと。
もう一度、答弁をお願いします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
全然矛盾していないと私は考えております。
名取議員が言われるとおり、造ったら増えますが、温泉施設にしても庁舎施設にしても、いろい
ろな施設を公共白書では、これから整理・統合していきますと。それは6カ町村時代のものは全部、
図書館も健康センターも温泉施設も6つあるわけです。
名取議員の議論からいくと、そこに新しいものを統合しようとして造ったときは増えていく。議
員の議論であれば増えていく。そうではなくて、1つを造る、あるいは北と南に2つつくって、6つ
あるものを新たに廃止したりしていきますから、理論的に大まかでいくと、6つあるものを2つに
するとすれば、
3分の1に減るというのが理論でありまして、
これが行財政改革の理念であります。
35
ですから、議員の理論はまだこれは引き続き残しておいて、また新しいものをつくるとか増える
というお考えだと思いますが、私は新しいものをつくったとしたら、この議会の承認を得てつくっ
たとすれば、あとは類似施設を減らして、潰して、そして人も減らし、そして光熱水費、運営費を
減らしていく。これが行政改革だと考えております。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
本当に行政改革というのであれば、今ある施設を、今ある土地を有効に活用していくと。これ以
上、新しい土地も施設も増やさないということが一番の節約だと、私は思います。
次の4番目に移ります。
農業振興とのかかわりです。
新庁舎建設が計画されているところは農地です。農地を潰して新庁舎を整備することは、農業振
興を掲げる本市の理念に反すると思いますが、いかがですか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
新庁舎建設を計画している区域は、平成19年2月に策定された市のまちづくりの基本方針であ
ります都市計画マスタープランにおいて、まちのエリアに位置づけられた区域であり、農地利用計
画とも整合が取れていると判断しております。
また、新庁舎の整備は、将来の南アルプス市のまちづくりに向けた重要な拠点整備でありますの
で、まちづくりの観点で捉えていただきたいと考えております。
農業振興の理念につきましては、農地利用計画に基づき、南アルプス市全般の振興を図ってまい
ります。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
再質問をします。
市のまちづくりの基本方針であるマスタープランですが、私も見させていただきました。
この中に、まちづくりの方針図があります。
新庁舎建設が計画されている地域のうち、現在の消防本部の南側の地域については、樹園保全活
性化ゾーンに指定されています。これは果樹園の土地利用を保全するとしている地域です。
マスタープランに基づいても、ここは果樹園を潰すことはできませんが、ここは地域から、対象
から外れるということでいいでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
南側というのは、消防署のすぐ南のところといいますか、西側ということで、2点、ちょっと思
いますが、すぐ南側と西側ということでありまして、今回、B地区は消防署・警察の周辺というこ
とですので、その中の検討ということが1点。
36
あと、今、都市計画マスタープランから外れるということですが、都市計画マスタープランでも
示したとおり、そのエリアについては、まちのエリアということで、農地利用計画と都市計画マス
タープランの中で、まちのエリアということで位置付けをしているということで、理解しておりま
す。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
あとでぜひ、方針図を見ていただきたいのですが、市のB案の円があります。あの中の東側半分
は明確に、この果樹保全活性化ゾーンに含まれています。
そこは果樹園を壊してはいけないとなっているわけですが、それでよろしいですか。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
一部そういうところが入っているということは承知しております。
ただ、今回の位置については、消防の周辺ということで位置付けておりますので、議員さんご指
摘のことについては、承知はしております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
ぜひ、円の多くの部分が樹園保全活性化ゾーンになっているということを、あとで見てほしいと
思います。
もう1つ。今、南アルプス市は農業の6次化を掲げているわけですが、ここに市の6次化基本構
想から資料を持ってきました。
ここでは基本構想の大前提として、明確に農地の総量を変えないと、目標を掲げています。農地
を壊して新庁舎を建設することは、市長の掲げる農業の6次化の方針にも矛盾しますが、どう説明
されるでしょうか。市長、お願いします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
今の議論を聞いていますと、まちづくりと農地ということですが、農地を、そこだけをどうする、
こうするではなくて、南アルプス市の農業をどうするんだと。庁舎をどうするんだと、こういうこ
とが議論の対象だと、私は思っております。
名取議員は、これで農地が減るのではないかと言うんですが、それよりも農地として、今は遊休
農地になっていて、ものすごく増えている。こちらを農業振興としてはやることであって、農地と
いう名目とか、ここはどうだとかありますが、市長としては農業振興をやるのと、農地の面積、こ
れは前の計画で、プランですから、計画でやったから、それに準じて、それを守ろうとして努力は
するんですが、ここの農地だけきちっと、では守ったからといって、南アルプス市全域の農地が遊
休農地になったら、これは執行者として農業振興と相反すると思っております。
でありますから、農業の6次化というのは、どんどん遊休農地が増えていっているのを止めて、
今ある農地は全部成園に戻したいというのが、私の6次化であります。
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でありますから、一部のところの農地が農地ではなくなるということも、これは無視しているわ
けではないですが、それはやろうと努力はするんですが、それは庁舎を建設して、そしてみんなが
一丸となって、農業を改革しようという意欲があって、そして若者が帰ってきて、そしてまた農地
に波及していく。そういう相乗効果の中で庁舎建設も考え、農業振興も考える。
ただ、一部の農地が減る、減らないというのは、これは計画にうたってあります、その努力はす
るんですが、その狙いというのがどこにあるかということを明確にしながら私はやっていくという
ことで、農業の6次化で農業振興と庁舎建設とは、私の考えの中では矛盾はしていないと考えてお
ります。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
遊休農地の活用も大事です。
ただ、それは農業振興の観点から活用していくことが必要なわけで、庁舎で成木まで切って、そ
れでそこに農地を潰して庁舎を建てるということは、これは農業振興の観点から違います。
新たにそこに畑を耕すということではないわけですから、農業振興を考える市で、そういう理念
を持っている市で、新庁舎を建設することで今まである農地を潰してしまうということは、それは
その理念を頭から壊すことになると。
市長の農業振興の理念も、それくらいのものかと、市民も見てしまいます。
新庁舎建設で農地を潰すことはやめるべきだということも、強く求めておきたいと思います。
この問題で最後の問題ですが、いろいろいくつか問題点を指摘してきたわけですが、最後に5点
目として提案です。
先ほど述べたように、現在、庁舎を分けている教育委員会などの建物は、20年以上の耐用年数
があります。これらは引き続き活用すれば、分庁方式を維持することは十分可能です。
また、本庁舎よりも早く耐用年数を迎える市内の小学校の校舎を、さらに耐震補強を行って、長
寿命化を図る計画もあります。耐用年数を伸ばすことはできます。
こうしたさまざまな角度から、庁舎のあり方を検討すれば、建設場所についても、事業費につい
ても、今の市の計画とだいぶ違ってきます。まずは、それらをしっかり検討し、市民に示した上で
どの案が一番いいのか、市民の意向調査を行うことが必要だと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
新庁舎建設は、庁舎と職員を集約することで市民サービスの向上と行政機能の効率化、防災拠点
としての機能強化、将来に向けたまちづくりなどを目的としておりますので、現状の分庁方式の維
持や施設の長寿命化は、考えておりません。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
再質問です。
これは総務省が昨年まとめた、市町村合併に関する調査です。
この中で全国の合併した自治体に質問し、
庁舎について、
分庁方式を取っている自治体が30%、
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総合支所方式を取っている自治体が34.7%となっています。
分庁方式は依然、3割の自治体で採用されています。
このように合併をしたら、何が何でも1つの庁舎に集約しなければならないということではあり
ません。分庁方式、全国でもやっている事例ですから、検討してみる必要があると思いますが、改
めて伺います。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
分庁方式につきましては、合併時にやったということでございますが、行政改革の観点から職員
数についても、現在は140人ぐらい少なくなっているということで、今後の定員適正化計画を含
めながら職員も減らしていくということで、経費削減をやっていくということになりますと、やは
り1カ所で業務をやることが効率的ということで、今回につきましては、庁舎を新しく造って、事
務の効率化ということの観点を1つ。
将来のまちづくりの中でも、発展性のあるところで事業をやっていきたいという観点の中、また
先ほど市長が言ったとおり、合併特例債が東日本大震災によって、5年延長になったという、この
機会を使えば、将来、議員さんも言っておりますが、庁舎を造るのに有効な財源が庁舎の場合はあ
りません。
今回については、合併特例債という財源がありますので、将来の負担も考えれば、この機会に造
ることがいいということで、事業を進めているということで、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
再質問です。
ちなみに県庁では今、議会棟の改修に続き、昭和5年に建築された別館についても、耐震改修工
事を行い、長寿命化を図る計画です。
これには防災対策事業債、充当率90%、交付税措置50%の地方債を活用するそうです。建物
の長寿命化ということであれば、合併特例債でなくても、この防災対策事業債を使えると思います
が、こうしたことも検討しないまま、また市民に伝えないまま、新庁舎建設だけが働いたら、正し
い判断はできません。
建物の長寿命化についても検討すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
長寿命化については、それは全般には橋とか、それは検討していくつもりであります。それは財
政を効率的にやる。
この分庁方式にするか、庁舎1つにするかという、このことについては、合併のときから、とり
あえずなるべく分庁ではない方向でいこうということの中で、現状に即して分庁で来たということ
が、これであると考えております。
これは、どちらがいいか、議員が3割近くは平成の合併をしたときから分庁だと言われますが、
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それは地域の特性に応じているわけだと、私は思っております。
当然、一つ遠くにあって、そしてこっちが5つであれば5つを1つにして、遠くは分庁にすると。
これは私がそこの首長にならせていただいても、そういうことを考えるだろうと。
でも、南アルプス市という、この地域の特性だとか、あるいは合併したときからの検討の歴史の
流れを読ませていただく、流れだとか、そういう流れの中で来たときに、もう分庁ではなくてとい
うことが起きているということでありますので、そして今の分庁と長寿命化とは一緒にしているん
ですが、長寿命化にして分庁にしなさいというのが議員の考えですが、いろいろな要素の中で庁舎
というのは、分庁がいいのか、統一がいいのかという話だというときに、それだけで議論、いつも
議員、そういう議論をされますが、私は首長としてあらゆる多くの要素の中で、すべていいという
ことはないので、よりいいということの中で分庁方式で、施設の長寿命化、これは私はやっていこ
うと思っていますが、庁舎建設の長寿命化と抱き合わせての議論は、これは別個の問題だと考えて
おります。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
昭和5年に建築した建物についても、県庁では使おうということで長寿命化を図っているわけで
すが、いろいろなことを考えてということですが、庁舎建設について言えば、今、提案したような、
いろいろなことが、まだまだ市民に示されていないと、ここに私は問題があると思います。
市民の中では、この庁舎建設について、住民投票条例を制定する直接請願の動きもあると聞きま
す。市民の理解を得られないままの事業は、必ずどこかで審判を受けるということを申し上げて、
次の質問に移ります。
大きな2点目として、リニア中央新幹線にかかわる問題です。
日本共産党は、リニア新幹線については、建設業会計がなく、採算割れの危険があり、国民への
過大なツケが生じること、路線の大半がトンネルや大深度地下の走行であり、強力な電磁波が発生
するなど、安全性への不安が解消されていないことから、建設に反対しています。
ただ、同時に、これから事業を進める中で起こってくる住民の不安については、それを解決する
ために取り組んでいく立場です。
そこで、まずリニア新幹線の環境影響評価書が発表されて以降、JRによる説明会が開催され、
私も沿線を歩いて住民と対話しましたが、沿線住民からは多くの不安の声が聞かれています。
また、いくつかの自治会からは、JR側に大幅な計画の見直しを求める意見書も提出されている
と聞きます。
市としては、こうした住民の声に、どう対応する考えか。また、市としても、こうした住民の声
をもとにJR側に対して、より影響の少ない形で路線変更や計画の見直しを求めるべきだと考えま
すが、どうでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
本市は、リニア中央新幹線建設による地域活性化や経済効果を期待して、官民を合わせた「リニ
ア中央新幹線建設促進山梨県期成同盟会」に加盟し、早期実現を目指してきました。
平成23年5月に整備計画路線に格上げされてから、環境影響評価が進むなど、実現に向けて新
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たな段階に入っています。
現在、リニア中央新幹線の「環境影響評価手続き」の中で、リニア新幹線の路線が公表されてい
ます。
この予定路線にかかる、沿線にお住まいの方々のご不安は、大変大きなものであると認識してい
ます。そのため、市民の相談等の窓口として、担当職員を設け、すでに対応を始めております。路
線変更の声も聞かれますが、現時点での根本的な対応は困難であると予想されます。
「環境影響評価手続き」を含め、不安を抱いている市民の方からの相談等につきましては、山梨
県と連携して情報収集を図るとともに、JR東海に対する不安の解消、軽減にかかる相談や要望な
ど、市民の立場に立って、できる限りの対応をしてまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
再質問です。
市民の立場に立って対応するという答弁がありました。これは非常に大事なことだと思います。
今後、いろいろな問題が起こってくる中で、JR側ではなくて、やはり市の代表者である市長に
とっては、市民側に立って対応していただきたいと思います。
この沿線住民の中から、こういう声が出ています。
騒音や電磁波の心配、日照問題などから、人が住みたくなくなる地域に、このままではなってし
まう、こういう心配をされています。
これは沿線住民だけではなくて、南アルプス市にとっても大変重大な問題だと思います。
そういう認識で、この問題をとらえることが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
私も沿線住民にとっては、そういう認識、議員の認識と同じ認識であります。
でありますから、住民の皆さんの不安を聞く中で、私も住民側に立って、それに対応することを、
これから県なりJR東海なりに、これは要求をしていく中で住民とともに、この事業を進めていく
というように考えております。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
次の質問に移ります。
今回のリニアの計画によりますと、市としても公共施設や道路の改廃など、将来のまちづくりへ
の影響が懸念されます。
また、自然環境や農業などへも大きな影響が出ると考えられます。
市としては今後予想される問題、どのようにとらえて対応しようとしているのか、伺います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
リニア中央新幹線の予定路線の公表により、影響が予想される市内の公共施設は、現時点で「若
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草なかよし児童館」や「甲西市民総合グランド」および道水路等が考えられます。
現時点においては、路線が施設と干渉するということだけであり、用地買収の範囲や施設の構造
など、整備内容の詳細は不明であります。
また、自然環境、農業などの影響につきましては、
「環境影響評価法」の項目に該当するため、市
としての意見書を、市長の諮問機関であります「南アルプス市環境審議会」において審議された後
に、山梨県知事に対し、提出いたします。
今後の対応については、担当者を置き、県など関係機関との連携や地域の相談窓口となるなど、
市民の皆さまの不安解消に努めていきたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
再質問ですが、公共施設もいくつかかかるということです。移転も当然、必要になるものも出て
くるかもしれませんが、そういった際に市の負担になる事業といいますか、そういうものが生じる
可能性はあるんでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
現時点では、先ほど市長が申しましたように、詳細設計がございませんので、JRからこういう
ものについては、こういうこととかという、具体的なお話がないので、現時点については、市の持
ち出しがあるかどうかについては、判明していないという状況でございます。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
もう1つ大事な問題で、南アルプスのユネスコエコパーク登録を今、目指しているわけですが、
これにどんな影響があるのか。
また、市として、どんな対策が必要と考えているか、お答えできれば、お願いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
ユネスコエコパーク登録に関して、お答えしたいと思います。
これにつきましては、すでに南アルプスの世界自然遺産登録を目指す南アルプス世界自然遺産登
録推進協議会で、自然景観や生態系など、学術的な価値を調べている南アルプス総合学術検討委員
会、南アルプスのユネスコエコパーク登録を進めるユネスコエコパーク推進部会、それからユネス
コエコパーク登録検討委員会において、それぞれJR東海に対し、自然景観などに配慮した工事を
求めることを決め、意見書を提出してあります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
最後のこの問題で3番目ですが、電磁波や騒音など、リニア新幹線特有の問題があります。
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これに対しては、住民の中から不安が大きいのが実態です。
JR側の説明だけではなく、県とも協議し、行政として第三者機関を設置して、これらを検証す
るなど、住民の不安に答えるべきだと考えますが、どうでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
ご質問の電磁波や騒音などの問題につきましては、山梨県森林環境課主催の生態系の分野、放射
線医学の分野、自然環境保護の分野など、さまざまな専門知識を持つ審議委員で構成されている「山
梨県環境影響評価等技術審議会」において、すでに協議を重ねておるところであります。
また、JR東海は12月5日にリニア中央新幹線の車両から発生する磁界の測定作業を、都留市
の実験センターで公開し、結果は国際的なガイドライン基定値と比べて、磁界の強さは4分の1で
あったことが、報道等において示されております。
市としては、
「第三者機関」の設置につきまして、現時点では計画しておらず、
「山梨県環境影響
評価等技術審議会」での報告内容を考慮し、県とも協議する中で、市民の不安解消を図るため、J
R東海との仲介をしていきたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
県の技術審議会も、また12月5日のJR東海側の公開実験も、JR側の機器を使って、JR側
が公開したものであり、また技術審議会に出されている資料もJR側からのものと聞いています。
ぜひ、こういったことを県とも協議して、やはり第三者が客観的にそれを調べるということにつ
いても、市民の立場に立って求めていってほしいと思います。
最後の質問です。
10月に行われた南アルプス市子育てを考える会との「おきがる座談会」の場で、市長は小中学
校へのエアコン設置の考えを示したそうですが、
今後どのような計画で進めていくのか、
伺います。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
お答えいたします。
地球温暖化に伴い、酷暑日が続き、小中学校すべての普通教室に天井扇を設置済みですが、室内
温度と外気温との差はあるにしても、30度を越える室温での授業も行われています。学校では授
業に集中させるために、いくつかの取り組みがされてはきましたが、機械的に室温調整をする必要
があり、教室に空調設備の設置を考えています。
今後は、小中学校施設のキューピクルの状況と電気配管経路調査を実施し、導入についての検討
資料にしたいと思っております。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
教育委員長から答弁をいただきましたが、市長がその座談会の場でおっしゃったことについて質
問をしておりますので、
市長からもエアコン設置についての考えを示していただきたいと思います。
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○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
最近の温暖化、異常気象、今年の夏も異常な暑さということで、この「おきがる座談会」では、
そんなご要望をいただく中で、私もこれは前向きに考えていかなければいけないのかなと答えて、
今の議員の質問になっていると思っています。
でありますから、やはり子どもたちが勉強に集中できるように。
ただし、教育というのは、ある意味では自然環境に耐えて、たくましくなっていくというところ
があります。
そんなことの中で、教育委員会とも議論をする中で、私としては前向きに、このエアコン設置に
ついては、あるいはご父兄ともお話をする中で、市民等と、あるいは議会等のご意見をいただく中
で、前向きに検討していきたいというのが、私の現時点での考えであります。
予算だとか、いろいろな、まず調査をしてと、現時点においては、前向きに検討をするという考
えを表明させていただきたいと思っております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○2番議員(名取泰君)
この問題は9月議会でも私、質問で取り上げまして、具体的提案もさせていただきました。
ぜひ、それらも生かして、早急に実現できるようにお願いしたいと思います。
以上で質問を終わります。
○議長(浅野伸二君)
以上で名取泰議員の代表質問を終結いたします。
ここで暫時休憩といたします。
再開は10時35分といたします。
休憩
午前10時19分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午前10時35分
○議長(浅野伸二君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に、南アルプス改革クラブの代表質問を行います。
質問に移る前に、金丸一元議員より代表質問にあたり、資料配布についての申請がありましたの
で、これを許可いたしました。
なお、配布資料については、事前にお手元に配布しておきましたので、ご了承願います。
それでは質問順位2番、金丸一元議員の発言を許します。
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
南アルプス改革クラブの代表質問をさせていただきます。
まずはじめに通告しておきました、新庁舎問題について、お伺いいたします。
常々申し上げていますように、本市は平成15年の合併以来、国からの合併したことによる、さ
まざまな恩恵措置に浴してきましたが、それらの恩恵措置も5年後の平成30年度には、すべて完
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全に終了いたします。
地方交付税に関する合併算定替えの特例措置は今年で終了し、来年度から5年間で段階的に削減
される激減緩和措置の期間を経て、平成31年度にはゼロになります。これにより、約30億円を
超える財源が失われることになります。
また、起債可能期間が5年延長された合併特例債も平成31年度からは起債できなくなります。
合併特例債は起債された元金の元利合計の7割が後年、交付税措置されるというものであり、例え
ば30億円、起債した場合、市の実質的な負担はその3割、すなわち9億円と、その金利というこ
とになります。
ですから、21億円と、その金利分は後年、交付税措置されることになります。
しかし、起債できなくなりますと、こうした特例効果もなくなります。
したがって、市の財政課は今後5年間でおおむね50億円の財源が失われ、現在の280億円前
後の財政規模は230億円規模にまで縮減されると予測しています。
一方で昨年3月にできた市の公共施設白書によりますと、現在、市で保有管理している公共施設
は432施設で、そのうち建物がある施設は247であり、これらの建替え改修費用は今後25年
間で818億円、年間平均の約33億円かかると指摘しております。
建設事業にかかる費用は、そればかりではありません。以前、経済の高度成長を背景に公共事業
の名のもとに、バンバンつくられた道路・橋・水路・河川等の、いわゆるインフラの維持整備は全
国的にも大きな問題になっていますが、これらにかかる費用も今後かなりのものになります。
さらには、これからの10年は人口が突出して多い団塊の世代の大半が後期高齢者入りし、本格
的な高齢化社会を迎えることになり、社会保障費はうなぎ上りに激増していくことは明らかであり
ます。その結果、市の財政はまさに危機的状況に直面することになります。
したがって、今の南アルプス市の最大にして、かつ喫緊の課題は、この危機的状況にいかに対処
するかということに尽きます。それには公共施設を大胆な統廃合などを含む抜本的な行財政改革し
かありません。
しかし、行財政改革の断行は行政サービス水準の低下に直結しますので、市民の皆さんには痛み
に耐え、我慢することをお願いしなければなりません。
支所の統廃合、さまざまな補助金のカット削減、集会所・公園などの公共施設の地域への払い下
げ、保育所の統廃合、通学定期券の支給廃止、各地区の健康センターの統廃合、さらには小中学校
の統廃合すら視野に入れていかなければなりませんし、ほかにもさまざまな行財政改革の対象事案
があります。
これらはすべて市民の皆さんに痛みに耐え、我慢することをお願いしなければならないものであ
ります。
こうした背景がある中での新庁舎問題であります。
市民の皆さんには我慢をお願いし、一方では68億円もかけて立派な新しい庁舎を造るというの
は、市民感情には全くそぐわないものだと思います。
市が今、進めようとしている大型事業は、新庁舎建設は当初は中込市長が言っていた50億円を
はるかに上回る68億円、給食センター建設も当初は13億円前後とされていたものが20億円、
6次化ネットワーク拠点整備事業も最終的には15億円を超える規模のものになると思われますの
で、これらを合計すれば、今後、4、5年間の間に、ゆうに100億円を超える巨額の事業費がつ
ぎ込まれることになります。
しかし、巨額の投資は予測される将来の財政の危機的状況を一層深刻なものにすることは間違い
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ありません。さらなる行政サービス水準の低下と市民の負担増は必至ということになります。
しかし一方、そうした状況ではありますが、現在の市庁舎内の狭隘状態はひどいものであり、一
刻も早く解消されねばなりませんし、また市庁舎は災害時の指令塔として、安心・安全は確保され
たものでなければなりません。
そうしたさまざまな事情を勘案し、市の将来を見据えれば、新庁舎建設は今ある施設を最大限活
用し、現在地での拡張にとどめ、規模は必要最小限のものとし、可能な限り事業費を抑え、極力、
将来の財政負担の軽減を図らなければならないと思いますが、どのように考えますか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
金丸議員のご質問にお答えいたします。
今後、厳しくなる財政状況を踏まえるがゆえに、合併特例債期間内に新庁舎の建設を行うもので
あります。
将来負担の軽減を図ることは重要であると考えており、議員各位におかれましても、そのような
理解のもと、庁舎建設特別委員会において、庁舎建設に対し、ご同意いただけたものと認識してお
ります。
新庁舎は、今後の社会情勢や市民ニーズを考慮し、市民サービスの向上と行政機能の効率化、防
災機能の強化など、効率的かつ効果的な新庁舎の建設が必要であると考えております。
庁舎建設委員会ならびに庁舎特別委員会での意見集約を踏まえ、作成している基本構想をベース
として、今後詳細な事項を決めていく基本計画や基本設計の段階において、必要な機能や施設配置
などを精査し、効率的な規模の新庁舎建設を行ってまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
ここに昨日、私の支持者の吉田さんという方が、日経新聞にこんなことが書いてありますよとい
うことで、早朝届けてくれたわけですが、私も日経をとっておりますので、見ました。
いわゆる「平成の大合併、財政圧迫」という、このタイトルの文書でありますが、ちょっと読ま
せていただきます。
「合併による財政支援措置が終了すれば、交付税が40億円弱減る。何も手を打たずにいたら、
財政破綻する。2006年3月に6町1村が合併した千葉県南房総市の石井裕市長は、危機感を
隠さない。市が自由に使える財源は年間150億円程度。このほぼ4分の1が特例期間が終わ
る16年度から段階的に減り始め、5年後にはゼロになってしまう」
ということで、大変な危機感を表明されておりますが、うちの場合はそれが全く危機感も感
じられませんし、またこの記事のあとのほうでは、日本政策投資銀行、これは一種のシンクタ
ンクみたいな国がつくった大きな銀行ですが、そこでも「効率化が進んでいない自治体は特例
終了で財政運営が行き詰る可能性が高いと警告を鳴らす」ということで、この算定替えの措置、
合併特例債が起債できなくなるということについては、あちらこちらの自治体が相当危機感を
持っておるところが多いわけでありますが、うちの場合は今、この中でも言わせてもらいまし
たが、新庁舎で68億円、給食センターで20億円、それと6次化事業の整備で、恐らく3期
に分けてということですが、これは15億円ぐらいだと。
ということは、100億円ぐらい、ここ4、5年に間に拠出、投資をしなければならないと
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いう事態なんですが、これについて、市長、直感的にどういうふうに思われますか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
先ほど金丸議員の言われるとおり、私も同じ認識だなと思っております。
ただ、手法がちょっと変わっているのかなという感じであります。
議員は100億円ということを言われますが、100億円を、その庁舎のときに、そこまでいく
かどうか分かりませんが、庁舎建設は何のためにするかというと、例えばですが、60億円とした
としても3割で造れる。そして7割は交付税でバックしてくる。
だから私は、最初は造ろうと思いませんでしたが、こんな有利な時期に造らなければいけないと
思ったのが、やがて100億円近くかかることが来るので、今やろうということです。
そして、これは行政改革の本丸と、私は言い続けていますが、すべて庁舎も6つありました。旧
6カ町村がありました。そして温泉施設も6つあります。図書館も6つあります。公園も6つあり
ます。健康センターも6つあります。この10年間、合併して、これを効率化してきましたかとい
うときに、私はこの合併特例債を使いながら効率化して、そして30億円減らされるときには、十
分、健全にいくということで、今まで来たんです。
それはできないので、私はこれからこれを議員言われるように、市民の皆さまに説明させていた
だいて、一緒になって、これを効率化していく。サービスをできるだけ低下しないことで、これを
断行していこうというのが私の決意であります。
でありますから、この庁舎も、ここで3割で、大まかに言うと、できるので、これをやらせてい
ただいて、そして国からの交付税をいただく中でやっていこうと。
給食センターを議員は20億円と言われましたが、給食センターも櫛形・甲西・若草の給食セン
ターは、いろいろ議論がございましたが、これももう古くなってきて、修繕したり建替えなくては
いけない。
であるならば、この特例債が使える期間にまとめてつくっていけば、将来、5年後、10年後に
全部の各学校の給食センターを修繕したり建替えていくお金をトータルしたとするよりも、ずっと
効率的だから、今回やらせていただく。
もう1つは6次化の拠点ですが、
これは15億円かかる。
そんなにかからないようにしたいと思っ
ているんですね。10億円以内でやろうとしていますが、これも今までだったら、すべて出してし
まった補助金ですが、これは一生懸命、補助金を一部活用するんですが、少ない中で支出を少なく
するんですが、これも何とか新しい形の行政で成功させたらば、丸々、市に返ってくるという、そ
ういう財源を考えながら、ここでやっていこうというのが私の考えで、認識は金丸議員と私は同じ
ですが、手法はこの有利な特例債を使いながら、そして民間を使いながら、また昔のような補助金
行政で無駄なことでばらまくことをやめながら、ここを乗り切っていくと。
そして市民の皆さんと一緒に行政改革をやって、そして南アルプス市へ大勢の人が来て、ここが
豊かになってくれば、また税収も増える。
大きな、この2本立てでやっていけば、私はやっていかなくてはいけないと思っていますが、そ
れをやることによって、財政は決して、先ほど言われた、南房総市のようなことにならないように
やっていくのが私の考えでありますので、ご理解をいただきたいと思います。
以上です。
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○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
細かい話はあとでさせていただきますが、感覚の問題として、例えば1軒の家で収入が今後間違
いなく、5、6年の間に減っていくというときに、豪邸を建てたり車を買ったり、まだ庭を築こう
というような、そんな話なんですよ、100億円というのは。
そのことについて、直感的にどう思いますか。これは市民の方が納得できると思いますか。
市民の皆さんには行革だ、行革だといって、いろいろなことを我慢してもらっている。そんな中
で100億円ですよ。
私も給食センター、これはもう仕方ない。これは絶対にやらなければならないこと、分かります。
6次化、これはもう成功してもらわなければならない、これは分かる。
ただし、庁舎の68億円というのは、これはばかげていますよ。
もう1回お願いします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
今の感覚の問題ですが、68億円ありきではなくて、ご議論をいただく中でそれですが、その豪
邸を建てるという認識と、私は今回、豪邸とは言わないんでしょう。私は本当に必要な庁舎を造っ
ていきたいと思っております。
ただ、これは観点が、今造れば、豪邸かどうかは認識を別として、今造ったならば、例えば、お
金持ちのおじさんがいて、今造ったら7割は私が援助してあげるから造れと言うということだと私
は思っております。
自分で3割ぐらいは出してと、そういう認識で国が、私は当初造る予定はなかった。今まで言っ
てきましたが、たまたま東北でご不幸なことがあって、防災ということを大事にするために延ばし
て、5年使っていいよということで、国が7割は補助するよということが去年湧いたので、こんな
いいタイミングというように私は認識をしていますので、その一家庭に例えたならば、たまたま裕
福なおじさんが、この時期に造って、防災にも耐えられるような、耐震構造のものを造るなら、7割
ぐらいは出してあげるよというような認識の中でやらせていただいたと思っております。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
先ほども名取議員が指摘したことなんですが、新しい庁舎というものは1万2,800平方メー
トル、それに加えて敷地は2万8千平方メートル、これは全く新たに造るということなんですよ。
1万2,800平方メートルといってもピンとこないと思いますが、どの広さだと言いますと、
この本庁舎と西別館と甲西の庁舎と若草の庁舎、これを合わせても1万1,941平方メートルな
んですよ。
さらに芦安の906平方メートル、これを加えて、やっと1万2,800平方メートルですよ。
そのくらいのものを建てるということですよ、新たに。
しかも先ほど名取議員も指摘していたように、約1万坪近い用地を新たに取得するんですよ。ダ
ウンサイジングもしていかなければ駄目なんでしょう、今。統廃合をして。
だったら、今ある施設をできるだけ利用するとか、そういうことにしていかなければ、こんなも
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のを新たに造ったら、結局、負担が増加するじゃないですか。
どう思いますか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
面積で議員言われましたが、いずれにしても、そこは今回の特例債が延びたというのは、東日本
の教訓からそういうことで延びたということもあります。
そして今まで石川市政の時代から流れてきて、庁舎を合併して造ろうという話の中で検討されて
きました。
しかし、リーマンショック等の流れの中で石川市政・今沢市政のときには、この基金を貯めなが
ら行って、将来、造ればいいということで、ここまで来た。
造ることに関しては、造ろうという意欲はあったんですが、その社会情勢を見ながら、ここまで
来たということであります。
今回の特例債が延びたのが、防災の拠点ということも大きな要素でありますし、そして市が合併
して10年経つ、このときにみんなが一丸となって、南アルプス市として新たに出発するスタート
の年でもある。
こんなようなときに、総合的に判断しての、面積というものではなくて、できるだけ議員は財政
的なことがあるので、安くということだと思いますが、そのことも勘案する中で、しかし防災とい
うことを考えたときに、ヘリコプターから資材が下りるエリアだとか、そういうことも、いろいろ
なことも加味する中で、ご議論をいただいた中で、そういう場所にそのくらいの案だと。
これは、これありきではないわけですから、これからその場所等が決まった段階で中身について
はご議論をいただくんですが、一案として、そのくらいを、今まで庁舎というものを、先ほど言わ
れましたが、いろいろな合併して造った庁舎のところを見る中で、基本的な国の基準がある中で、
そういうふうに考えているということであります。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
いろいろお答えになっていますが、基本的にはそういうふうに新しいものが増えてしまう。
本来、統廃合をして小さくしていかなければならないのに増えてしまうと。これは行革に全く逆
行することなんですよ。
市長は市長選の演説の中で「私は箱物行政からは、さよならします」
、必ずそのことは言っていま
した。
あのとき、どういう思いで、それを言っていたか。もう一度、思い返してください。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
私は本当にこれからは市民と一緒に箱物行政ではなくて、みんなでこのまちをつくっていくとい
うことであります。
だから、この庁舎は箱物で、先ほど名取議員との議論もありましたが、この新しい庁舎を増やす
のではなくて、新しい庁舎を造って、今まであった箱物である、それを統廃合して、廃止したり、
他の目的に使ったり、あるいは民間が買いたいとなれば、その土地を売ったり、ここに6つあるも
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のをなくして、1つの若干大きくなりますが、これをつくっていくということであります。
これを私は行政改革の、ハードものの行政改革と思っていますので、決して私が議員が言いまし
たとおり、そこを箱物行政をやっていくのではなくて、箱物行政をやめるために、これを統廃合し
ていくということで、これが1つ出れば、ですからこれから支所は、昔の役場は廃止をしていく。
市民サービスの機能は残しますが、箱物は民間に売ったり廃止したり、他の目的で使っていく。
こういうことが箱物行政ではないという、
私は認識ですので、
ご理解をいただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
そうではなくて、市長選へ出たときの、箱物行政をしないということの思いは、どういう思いだっ
たんですかと聞いているんです。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
思いは、ですから、箱物ではなくて、市民の皆さんと一緒に新しい産業をおこしたり、農業です
ね。そして、そういうもので豊かにしていくということで、箱物であるものは行政改革をして、で
きるだけ経費のかからないような、スリム化した行政をつくるということと、そして産業を、新し
い観光とか農業の産業をおこしていく。
これは箱物ではなくて、ソフト事業の中でこれをおこしていって、豊かなまちにすると。無駄を
廃して将来には税収が増えるようなソフト事業をする。
これが私の市長に立候補したときのビジョンだと思っております。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
あまりよく分かりませんが、それでは保坂部長、お答えください。
この4、5年の間、100億円からの投資になるわけですが、これをした場合、経常収支比率の
ピーク、それから実質公債費比率のピークはいつごろ来て、その数値はどれくらいか、お答えくだ
さい。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
それにつきましては、細かい計算はしておりません。
前にも金丸議員さんから言われたように、市の財政計画、長期計画をつくれということでござい
ましたので、これにつきましても、毎年度、見直しをしているということで、ここである程度の数
字が出れば、また来年に向けて、財政計画を見直す中で数字を示したいと思います。
以上でございます。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
ちょっと部長、待ってくださいよね。
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この実質公債費比率というものは、ものすごく大事な数値でしょう。健全化のための。
経常収支比率だって、これは確実に把握していなければ、まずいじゃないですか。こんな大きい
投資をして、そのときどうなるか分かりません、今からあれしますなんて。
第一、この前、出てきた財政計画、給食センターは13億円、庁舎は50億円というものをもと
にした財政計画ですよね。これですら、私は問題ありですよと言っているんですよ。
25億円増えているわけですよ、すでに。その計画を早急につくって、その数値を出さなければ
駄目でしょう。
財政課がそんな重要な数値を把握しないで、こんな大きい計画をバンバン進めるなんていうこと
があるんですか。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
今、数字がございませんので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
数字がございませんなんていう話じゃないんですよ、これは。
これだけのことをするんだったら、その数字の裏付けを取って始めなければ。決まってしまって
から、ああ、駄目でしたよでは間に合わないんですよ。
大問題ですよ、これは。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
金丸議員から大問題だというご指摘をいただいていますが、この庁舎は我々財政課としても、今
回、議会、特別委員会も含め、そして造る、造らない、それが決まった段階で我々としては、それ
が決まらないときに、ですから先行的、先行的ではなくて、基本的な長期財政計画があって、毎年
見直していきます。
でありますから、市民の皆さん、ご安心くださいということでやっています。
だから、今回この12月議会等で庁舎についても、あるいは給食センターについても、議会の承
認をいただいて、そしたら具体的に、これもまだ規模も、議員は68億円かかるのは贅沢すぎでは
ないかというお考えもあるし、ある議員は50年、100年に1回で特例債も使えるなら、もっと
すごいものを造れというご意見も聞いております。
これは議会制民主主義ですから、ご議論をいただいて、決まった段階で、議会のご承認をいただ
いた段階で、これが予算的に確定したら、すぐに財政計画も見直して、市民の皆さまには経済指標
においても、ご心配ありませんということを示すので、急に今、仮定の段階で大問題というのは、
ぜひご理解をいただいて、これが確定して、年度末等になれば、来年のものに対してきちっと出し
て、議会にお示しをしたい、このように思っております。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
市長、言っていることが全然逆ではないですか。市が出してきたんでしょう、68億円で造ると
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いうことを。だったら、その裏付けを、財政的な裏付けをきっちりつくらなければ駄目じゃないで
すか。
まだ5月にできて、こんなものしか出ていないんですよ。これだって怪しいものなんですよ。そ
れが25億円増えているんですよ、計画が。
この数値的な把握はないなんて、こんなことで市政の運営がなっていくんですか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
先ほどから議論していまして、消費税の問題、あるいは東北の震災の復興の問題、いろいろなも
のがあって、財政的には流動的であります。
だから、基本計画をやる中で確定した段階で財政計画を見直すということでありますから、いい
加減にしていると、そういうふうに思わないでいただきたいと思っています。
議会の承認を得て確定して、そして社会情勢を見ながら、またそういうものを出していくという
ことでありますから、68億円ありきというのは、これも市民の皆さんとか議会の皆さん、あるい
は調査建設委員会の皆さんにも、一案、何かないと、ある方は30億円で造る、ある方は100億
円で造れ、ある方は60億円がいいよということがあるだろうということで、これはあくまでも、
これでやるということではなくて、一応一般的な、国が市町村の庁舎を造るときには、こういうこ
とだというひな型、一案です。
だから、これありきではなくて、ですからこれは決まった段階で財政計画には反映していくとい
うことで、ご理解願いたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
ですから、私の言わんとすることは、そういうふうに財政が非常に厳しくなる中であるから、こ
こにも書いてありますように、規模は最小限のものとし、可能な限り事業費を抑え、極力、将来の
財政負担の軽減を図らなければならないと思いますと、これをしていかなければ大変なことなんで
すよ。
次の質問に関連しますので、次の質問に入らせていただきます。
市の総務省基準をもとにした試算によりますと、新庁舎の必要延べ床面積は1万2,800平方
メートルとのことであります。
しかし、この面積は旧甲西町役場に入居している教育委員会の職員41名、健康福祉センターに
入居している健康増進課の職員29名、企業局庁舎に入居している職員30名と下水道課職員の
10名、また支所を全部廃止した場合の22名をすべて新庁舎に入居させた場合を前提としたもの
であります。
旧甲西町役場庁舎は耐用年数50年まで、あと28年、企業局庁舎は20年を残しており、改修
工事を施せば、さらなる長寿化が可能であります。
また、両部署とも独立性の強い部門であり、多少の不便はあっても、離れていることが業務に支
障を来たすようなことはないはずであります。
また、健康福祉センターに至っては、まだ建設されてから3年しか経っておらず、入居している
健康増進課は健康増進のための拠点施設という位置付けで、
わざわざそこに入居させたものであり、
これをまた新庁舎に戻すなどということは、あり得ないことであります。
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これらの3施設を従前どおり残した場合の必要延べ床面積は、市の試算によりますと1万
300平方メートルだそうですが、支所機能は残すとのことですから、そこへも職員は配置しなけ
ればなりませんし、また企業局に入居している下水道課10名の職員も、そこにとどめておけば、
さらには臨時職員の問題もありますが、必要延べ床面積はさらに小さくてもよいことになります。
敷地面積にしましても、必要面積は2万8千平方メートルで、そのうち1万平方メートルは職員
の駐車場用だとのことですが、現在、本庁舎に通う職員の駐車場はすべて民間の駐車場で、市で借
り上げているものは一切ありません。
山寺地区にある大きな駐車場も市が借りているものではなく、職員組合の互助会が借上げ、それ
を職員がつき300円で借りているとのことであります。
駐車場は民間企業においても、山梨中央銀行さんでもトキコさんでも、すべて個人で借りていま
す。
したがって、職員の駐車場用地としての1万平方メートルの敷地は必要ないものと思います。新
庁舎の必要延べ床面積は1万2,800平方メートル、敷地面積は2万8千平方メートルとされて
いますが、その内容と根拠について伺います。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
新庁舎の想定する必要延べ床面積と敷地面積につきましては、行政手続きが一度に行うことので
きるワンストップサービスの導入や、
利用者の誰もが使いやすいユニバーサルデザインの導入など、
市民サービスの向上と機能集約による行政機能の効率化、防災拠点としての機能強化、市民が集い
交流し合える場所などを前提に想定面積を算出しております。
必要延べ床面積につきましては、現在分庁で業務をしている教育委員会、企業局、健康増進課も
集約することとし、総務省の基準を採用して、今後協議を進めていくためのベースとなる想定床面
積として、1万2,800平方メートルを算出しております。
また、敷地面積につきましては、4階建てを想定した庁舎建築面積3,200平方メートルのほ
か、駐車場2万平方メートル、市民が集い交流し憩える場としての広場や緑地4,600平方メー
トルなど、合せて2万8,000平方メートルを想定敷地面積として算出しております。
駐車場や広場・緑地は、災害時やイベントなど多目的に活用することも視野に入れて想定してお
ります。
以上でございます。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
ですから、私は今ある施設を最大限利用してやるべきだということなんですよ。
と申しますのも、今言う教育委員会、企業局、それから健康増進課、これを今までいるところに
いてもらえれば、これはそんなに業務に差し支えはないと思いますよ。いてもらえれば、市では1万
300平方メートルと言っていますが、もっと小さくなると思いますよ。
というのは、支所もどうだ、臨時職員ということになれば、1万を切る数字になってくると思い
ます。
例えば、ここでやれば、この庁舎の面積は4千平方メートルあるんですよ。そうしますと、せい
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ぜい6千平方メートルぐらいの建物、これで十分間に合う。それも西別館の敷地、これは資料提供
させていただきましたが、それをご覧になってください。
この青くなっているところ、これが建設予定面積ですが、これも実は内藤ハウスさんという県内
ではトップクラスの建築関係の会社なんですが、そこに相談して、これでできるかと。十分できま
すと。費用もそんなにかかりませんということで書いていただきまして、細かいことを言ってもな
んですから、しっかりしたものを出してもらいました。
ですから、ここでも十分に建設は可能です。しかも6千平方メートルまで取らなくてもいいと思
います。仮に6千平方メートルにして、市で言うように、平方メートル40万円、この平方メート
ル当たり40万円というのは、坪にすると130万円で、これは豪邸みたいなものですが、それで
やっても、24億円で建設が済むんですよ。
それに、当然ここに、皆さんにお示ししてありますが、周りを多少買収しなければなりません。
8件あります。
でも、このうち7件はすでに協力してくれるということで、内諾を得ています。私個人的ですが、
これは。
最後のHと書いてあるところだけ、この方は横浜に住んでいて、連絡がなかなかうまく取れなく
て、そのままになっていますが、あちらに住んでおるわけですから、恐らく協力はしてくれると思
いますが、土地収用も非常に簡単にできるわけです。多少、家が建っていますから、補償は高くな
りますが、そうすればここで十分できる。
そうしますと、その収用の金額を入れても何にしても、30億円もかからなくて、私は出ると思
うんですよ。
例えば、甲斐市の庁舎、あれはすぐ隣に公民館があった。ここと非常に似ているんですが、ただ
道を挟んでいませんが、ここみたいに。それを潰して建てました。5,100平方メートルです。
総事業費で21億円です。総事業費というのは建築だけでなく、附帯設備も全部入れて。21億円
で5,100平方メートルのものを建っています。
ですから、それをそんなに上回る金額にはならないと思うんですが、そういったこと、それが一
番、私はむしろ金もかからないし、今までの施設も利用できるし、例えば駐車場にしても、何も1万
平方メートルの職員用の駐車場を用意しなくても、すでに今、皆さん借りているわけですから、全
然ここの庁舎に人が増えるわけではないわけですから。
問題は、今のこの庁舎の狭隘化状態を解消するということと、もう1つは確かに東日本大震災が
あって以降の、安心・安全の確保ということについては、多少の不安があることは現実です。
ですから、それに見合った耐震のしっかりしたものを、6千平方メートルぐらいで建てればいい
じゃないですか。どう思いますか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
庁舎をつくる段階的な手順として、議会の承認をいただく、あるいは市民のご理解をいただきな
がらやっていくと。
金丸議員のご議論の中では、分庁で、まだ27年もあるような、甲西支所をあそこに残せとか、
こういうことを一緒くたに話されているわけです。
そうなると、ある人たちにしても、それでは若草ではなくて、甲西も残せ、あるいは何とかと、
いろいろな条件がまあまあ出てくる。
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そしてある方は、では合併特例債が使えるようになったこの間なので、1カ所だけをやれば、合
併といえば、理由がたって特例債を使えるから、それでは1つだけにしようかと。
要は、つくっていく手順の中でいろいろなやり方があるんですが、それを議員が言うように、こ
この地域において、このくらいやって、これをくっ付ければとか、それでは最初に、先ほど名取議
員からも言われましたが、分庁でいったらどうかというご意見もあります。
だから、それをいろいろなご意見を、分庁でいくかいかないか、規模をどうするか、どうしない
か、場所をどこにするか、どうしないか、これを言ったら、何10通りもの建て方があって、それ
は民主主義の中で議論がなかなかできていかないという中で、執行者としてはこれを、皆さんが特
例期間内に造るべきだという大多数のご意見をいただいたので、造らせていただきますと。造る、
造らないということを決めました。
造るとなったときに、では次はいっぱいある案をいただいて議論をしても、これは執行側として
は実現できませんので、では場所をどこにしましょうか、その前に分庁方式でいくのか、1つにす
るのかという段階的な中でご議論をいただいて、分庁はやめていこうではないか。少々、ある場所
においては、まだ使えるところがある。でも、それはまた決まって以降、違う方向で考えていけば
いいだろうということで、まずその中で場所と大まかな規模を決めていただく。
これが議会の決議事項、あるいは我々の承認事項。だから今回は規模については、今、金丸議員
が言われる、まだ決めていませんから、これからいろいろなことをやるんですが、まず場所をとい
うことで、今回ご議論をいただいたという段階です。
だから、議員が今、ここでこの1案を出されて、こうやったとしたら、もっとこっちの案がいい
という議案もいっぱいあるだろうと思います。
だから、執行者側に立っていただいて、これを5年以内にやっていくときには、執行者のやり方
も、ぜひ皆さんの中で議論をいただく。しかし、議論は物理的な問題もあるので、その手法もご理
解いただく中でやっていっていただきたい、このように思っておりまして、今はそういう段階であ
ると。
議員が言われる財政規模については、今後もまた議論をしていただく中で、一つ進めていって、
そして細かなところになったところは、国の基準もありますので、執行側に任せるよという、こん
な手順で行えればと思っております。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員に申し上げます。
庁舎建設位置については、特別委員会で結論が出ておりますので、それを踏まえながら、質問を
考慮していただきたいと思います。
○14番議員(金丸一元君)
議長、それは問題ですよ。まだ場所は決まっていないですよ。
まだ決まっていないですよ。
○議長(浅野伸二君)
場所は、一応この前、検討委員会で多数決で・・・。
○14番議員(金丸一元君)
地方自治法の4条をご存じですか。
○議長(浅野伸二君)
委員会のことを踏まえてと、私は申し上げているんです。
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○14番議員(金丸一元君)
踏まえていますが、認識がおかしいですよ。
まだ決定はしていませんから。
議決はしていないではないですか。
今、市長が分庁方式、分庁方式と、盛んに言われますが、今の実態は分庁方式なんですか。
だって健康福祉センターへわざわざ入れたんですよ、分庁方式ではないでしょう。企業局という
のは、もともとあそこにあって、あれは特別会計で、会計だって別なんですよ。こんなものを、わ
ざわざ何で入れなければならないわけですか。
甲府だって、そうでしょう。水道局は別にあるじゃないですか。分庁方式ではないんですよ。た
だ、今ある施設がせっかくあるんだから、十分利用して経費を節減したらどうですかという提案な
んですよ。
では次の質問に入ります。
市では来年早々、1月6日から2月5日にかけてパブリックコメントを実施し、新庁舎の基本構
想について、施設概算規模および敷地概算規模、新庁舎の候補地、建設のための概算事業費などの
点に関するコメントを募集するとのことでありますが、
それには市民の皆さんが判断するのに足る、
正確で正しい、かつ十分な情報が開示・提示されなければなりません。
これまで市から新庁舎問題について、判断材料として市民に提示されたものは、10月に全戸配
布された南アルプス市よりのお知らせとして、
「新庁舎建設に向けた検討を進めます」というパンフ
レットたった1枚であります。
しかも内容は全く客観性に欠けるもので、南アルプス警察署・消防署周辺で68億円の事業費で
建設する方向に誘導するような内容のものであり、市民の皆さんの正しい判断の材料になるもので
はありません。
パブリックコメントの実施にあたっては、市民への正確で正しい、かつ十分な情報が開示されな
ければなりません。新庁舎問題につきましては、それが十分になされていません。
このような状態でのパブリックコメントの実施について、どのように考えるか、お考えを伺いま
す。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
市が計画しているパブリックコメントは、これまで庁舎建設委員会や庁舎特別委員会で協議され
た結果を踏まえ、現在作成している基本構想(案)について、市民の皆さまの意見をお聞きするた
めに行うものです。
そのため、これまでも開催した都度、庁舎建設委員会の協議内容や資料をホームページで公開す
るとともに、協議概要を載せた広報および広報の特別号により、市民の方々に情報を発信してきて
おりますので、基本構想(案)が作成された段階でパブリックコメントを実施したいと考えており
ます。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
私は、その正しい情報が十分開示されて、市民に届けられていない。例えば、このパンフレット
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も、言いましたように、極めて偏った情報ですよね。
例えば、ここでの拡張に何で73億円かかるんですか。向こうへ行くより、こっちのほうが高く
つく。これは無理もないですよね。14年経ったら、ここを建て直さなければならないから、その
費用まで持ち込んでいる。
さらには職員の駐車場、こんなものは必要ないですよ、はっきり。その費用も入っている。一生
懸命、膨らませているじゃないですか。必要もない面積を足しているじゃないですか。
そういうことを、ちゃんと市民に公開してください。こういう考え方もありますよと。私が言っ
ているような、こういうことも考えられますよという情報もちゃんと発信してくださいよ。全然そ
れができていないじゃないですか。自分たちの一方的な意見だけじゃないですか、このパンフレッ
トは。ずっとそうですよ。委員会にしても、どこにしても。
規模とかあれについて、ちゃんとされた資料が出てきたためしはないですよ。どうしますか、今
後。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
金丸議員の誘導してと、そんなことはなくて、我々としては、その部数の範囲内において、でき
るだけ客観的に市民に説明をしているつもりであります。
議員が言われるようなことで、例えば駐車場はどうなのか、必要ないんじゃないかという意見も
ある。いろいろなことがある。そのいろいろなパターンを全部、それをつくり上げて、市民にパブ
リックコメントとして出したとしても、それは物理的に無理があると思っております。
これは議会制民主主義の限界だろうと、
私は思っておりますが、
できる限り我々執行部としては、
要約した中で公平性を持って客観性を持ってお示ししている。
だから、今言った、誘導しているではないかではなくても、それでなくても、町内を回って説明
をさせていただく。今までもいろいろなことでやる。あるいは、いつでも説明に来いと言えば、ま
いりますという発信もしている。
そんな中で、
あらゆることを執行側としては、
市民にご理解いただく中でご議論をいただく中で、
その意見を吸い上げていこうと思っておりますので、それをやっている。
議員は、それが不十分だと言われますが、これは議員が言われるような、議員の今の考え方で、
まだあるものを使えばいいんじゃないかとか、いろいろなことを考えたら、たぶん市民の方々も何
が何だか分からなくなると思います。
ですから、ある程度の段階でご理解をいただく中で、段階的に進んでいく。そして、いつでもご
質問をいただければ、出向いて説明をするというのが、今までの流れ。そして、なおかつ市民から
選ばれた、この議場は皆さま方が代表しているわけですから、ここでの議論があって、建設特別委
員会というものも私は重視する、そういうご意見の場でもあって、そして市民からも直接、パンフ
レットを配ってご意見をいただく。
こんなことを総合しながら、段階的にやっていかないと、すべて資料を出して、いろいろな案が、
何十もある案があって、それは議会制民主主義の中で限界かなと思っていますが、できるだけご理
解をいただくように、努力してまいりたい。このように思っております。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
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○14番議員(金丸一元君)
でも、私が言ったような案というのは、全然今まで示されたこともないですよ、そちら側から。
私は言いましたよ、委員会でも何でも。示されていないんですよ。現にやれば、できるんですよ。
そういうことがあるんですよ。選択肢としてありますよということを、市側で示してくれなけれ
ば、こんなパンフレット1枚で、これでおしまいですよでは、どうにもならないでしょう。判断で
きないではないですか。
やはり、いかに節約するかということは基本ですよ、今。いかに節約して、将来の財政負担を軽
くするか。これは基本ですよ。そのためには、今ある施設を最大限利用する。当たり前のことでは
ないですか。それには、これしかないじゃないですか。これも十分1つの選択肢ですよ。それをちゃ
んと市民の皆さんに諮ってください。
○議長(浅野伸二君)
傍聴者の皆さんに申し上げます。
議会はお静かに願いたいと思います。
よろしくお願いします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
議員との議論の中で、先ほど言いましたように、執行側として、この重要な問題をできるだけ、
やっていくのに具体的な資料が不十分だという、議員の考え方に対する、例えば資料を全部付けて
出すという考えだと思いますが、これは議員が22名おられる中でいろいろな案を持っておられる
かと思いますが、その中で、では全部の議員の方々から案をつくっていただいて、それに対して資
料を出して、さあ、市民の皆さん、どうしますかというやり方もあるでしょうけれども、そうでは
なくて、それは現実に執行していくとき、やるか、やらないか、先ほど申しましたように、やると
なるならば、分庁方式でいくのか、1つにまとめるのか。そして次に規模はどうするのか、場所は
どうするのか。そういうことを決めていく段階において、効率的なことと、市民にご理解を、分か
りやすくしていかないと、いろいろなことで、駐車場はどうする、企業局は入れる、入れない、あ
るいは健康センター、こんなことを言い出したら、案としてご議論いただくものを市民に提案して
もご理解いただけない。
だから、段階的にやっていく中で、こうやって来ているというのが、今までのこの庁舎建設。そ
れも5年以内に造ったほうが特例債が使えるということでありますから、こういうことをやってい
く段階で、完璧ではなく、不十分かもしれませんが、その不十分な状況の中でできるだけ市民のご
意見をいただく。
それは議会制民主主義でありますから、議会を重視する中で、そしてパブリックコメントをやる
というご指摘があれば、パブリックコメントのための資料を配る。こういうことでやらせていただ
きたい、このように思っております。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
今まで、とにかく執行部から、ここで、こちらで拡張するという案なんて、全然出ていないんで
すよ。68億円で消防署付近に建てるということが、もう先行してしまっていて、全然出ていない
じゃないですか。議論もされていないじゃないですか。資料も全然出ていないですよ。
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これ、出してくださいよ。そうしないと、市民の皆さんに分からないじゃないですか。こういう
方法もありますよと。それでもいいという市民が多かったら、どうするんですか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
今回のいろいろな段階で、私は市民の皆さんの意見を聞く中で、場所の問題を建設特別委員会で
もご議論をいただいた。その中でA案であったとなれば、今度はA案でも金丸議員が言うようなや
り方もあるでしょうし、議論の中では違う、西別館をきちっとすべきだという案もありました。
だから、それはまず地域を段階的にやってきた中でありますから、その案を出したら混乱するの
で、金丸議員が言われるのがどうではなくて、まず地域を確定し、そういう段階に来ていますから。
これでもし私、執行者として、いろいろなところの意見を聞く中で、今回ももしA案に決まったな
らば、今度はA案の規模だとか、建て方だとか駐車場をどうするとか、いろいろな案が、これもま
た1つではないかと思いますが、これを集約する中で市民が判断できるような形で、2案か3案に
してご理解をいただく。こういう手法でやってきていると。こういうことですので、そうしないと、
執行側にとって、一緒くたに場所も建て方もお金の出し方も分庁も、こんなことは議論ができてい
かないというのが私の執行者としての考え方として、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
言っていることが、私、ほとんど分からないんですが、これではA案というのは73億円かかる
と出しているんですよ、
市民に。
30億円かけなくてもできますよという案は出ていないんですよ。
こんなもので判断できるわけないじゃないですか。ちゃんと出してくださいよ、それも。
出してくれますか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
出してくれと言われても、出せません、今のところ。それでやっていませんので。
私は、そういう手法でご理解をいただいていくということで、もし金丸議員が言うのであれば、
ほかの議員さんも、いっぱいあちらこちらの形を出せと言われたときに、議論にならないというこ
とで、私は今から金丸議員に言われたからといって、議員だけの要望に応じて出すということはで
きないと、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
市長の姿勢は、よく分かりました。よく理解できました。そういう方向で強引に進めていくとい
うことですね。分かりました。結構です。
次の質問に入らせていただきます。
中込市長が市長選の公約に掲げたフルーツ公園構想を主軸とした6次産業化政策につきましては、
私も含め、大半の議員が賛同しております。
南アルプス市の産業を活性化するのには、どのような方法があるか。もはや工場誘致による活性
化にも限界がありますし、商業面におきましても、商店街の再生も望むべくもありませんし、大型
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商業施設の建設も人口が減少している中にあっては、過当競争を激化させるだけで、活性化にはつ
ながりません。
しかし、農業面においては、サクランボ・スモモなどの果樹資源は県内外の他地域よりも優位性
があり、これを6次産業化し、さらには観光と結び付けることによる相乗効果で、南アルプス市の
産業の活性化につなげていくという構想には大賛成であります。
しかし問題は、6次化拠点整備事業の推進体制であります。議会側は6月定例会において、株式
会社南アルプスプロデュースの設立のための資本金として3千万円、さらに運営のための補助金と
して1億7千万円、合計2億円の拠出を決めました。
このときの、運営計画も推進体制も具体性や明確さを欠き、資金の拠出には多くの議員が不安と
懸念を抱いていたのでありますが、いずれにしても、これを認めなければ事業が始まらないという
ことで、やむなく議決したものであります。
市は今回の定例会で南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付条例なるもの
を制定し、株式会社南アルプスプロデュースに5億円を貸し付けるよう、求めてきました。
市は当初から事業の整備資金については、国の成長ファンド、地域ファンド、私募債、別のロー
ンなどを活用して調達するとのことでしたが、紆余曲折はあったようですが、結局はすべて活用不
可ということになり、市に貸付を求めてきました。
この間、多くの議員が市で整備資金を拠出しなければならないという事態には、絶対に陥らない
ようにと、強く警告を発し続けてきました。にもかかわらず、結局5億円の貸付を求めてきました。
提出された条例案では、貸付期間は30年、据え置き期間は最長15年、金利は0.5%、しか
もこの条例案には債権に対する担保条項、すなわち貸付金の返済保証については、何も書いてあり
ません。このような条例を認めるわけにはいきません。
そもそも現在の事業推進体制、スキームでは、投資リスクを回避することはできません。すなわ
ち、株式会社南アルプスプロデュースがファンドであれ私募債であれ民間銀行からであれ、自ら資
金を調達し、その資金で拠点施設の整備を行うというのは、あまりにもリスクが大きすぎます。
したがって、拠点施設の整備は市が全面に出て、国・県などの補助金、合併特例債などを十分に
活用して、可能な限りリスクの少ない資金で行い、これを賃貸借契約により、株式会社南アルプス
プロデュースが一括管理運営するというスキームでなければ、
リスクを回避できないと思いますが、
いかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
まず、現在、私たちが考えている事業体制について、ご説明いたします。
私は就任以来、合併後なかなか進んでいなかった公共施設の再配置、統廃合に取り組んでおりま
す。この過程で、補助金や起債制度で目的や利用方法等が縛られ、運営自由度の低い施設、また補
助金ありきで建設し、開設当初から利用率の低い施設が多いことに驚きました。
そこで、総合特区計画の中心的事業であります、この6次化ネットワーク拠点整備につきまして
は、レストランや直売所などの物販施設を含むこともあり、当初から株式会社による整備と運営を
行うことと考えておりました。
経営的な観点をもって整備を行うことで、施設や設備の過剰投資を避け、補助金のメニューに縛
られることなく、
自由にイメージどおりのものを建設することができ、
建設後も利用者の視点に立っ
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て、施設の改善点が顕在化したら直ちに施設を改修し、あるいは運営形態を見直すことができると
考えたからであります。
無駄を排し、建設費を抑制することと、施設建設、増改築の自由度を考え、営業活動を行う物販
施設等の施設整備には、整備主体と経営主体を同じくすることが必要と考えております。また、社
会情勢の変化に迅速に対応できることも、この事業体制を取る大きな理由であります。補助金によ
る赤字補てんを考えておりませんので、社会のニーズに合わなくなり、施設の目的が達成できない
ならば、撤退もその時は考えますが、これこそが必ずや成功させるための「新しい行政の形」であ
るといえます。
次に、投資リスクについてでありますが、5億円という貸付金につきましては、貸付条例にも明
記しましたとおり、限度額であります。これ以上の貸し付けはありません。また、整備目的を施設
や設備の整備に限定しておりますので、
整備した施設等は残るものであります。
この点においては、
市で直接整備するものと同じといえます。
続いて、補助金や合併特例債を使って市で直接投資を行った場合でありますが、補助金も合併特
例債も万能ではありません。対象にならない部分も出てまいります。また、事業費も市直営で実施
する場合は、どうしても高くなりがちです。着工するまでの時間も補助金申請から交付決定を経る
と余分にかかります。
投資リスクは、市直営で補助金を導入した場合、ほとんどないといえますが、これは整備時だけ
のことです。経営的観点から見たとき、整備時のリスクで比較するのではなく、事業が行われる期
間全体で比較することが必要です。
持続可能で数多くの利用者が訪れるようにできるかどうかも、重要な視点だと思います。他の自
治体に先駆けて、
「新しい行政の形」として、臨機応変に対応が可能なシステムを導入していきたい
と考えておりますので、ご理解をよろしくお願いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
金丸議員。
○14番議員(金丸一元君)
今の市長の答弁で、どこの市でも手掛けてない新しいやり方だとおっしゃいましたが、新しいわ
けですよ。こんなやり方を取ったら、危なくてしょうがないですよ。それはみんなどこでも、こう
いうことをやるときは、必ず補助金とか、特例債が使えるような特殊なあれですが、それでやって
いるんですよ。そうでなければ、民間がどんどん参入してやっているじゃないですか。
国でなかなか参入できないというのは、
そういう初期投資、
イニシャルコストが膨大にかかると。
それを返していかなければならない。それがあるから手が出せないんですよ。
市でやる場合には、そういう補助金、それは縛りがありますよ、当然、補助金は。でも特例債な
んかは、相当緩いわけですよね。縛りが基本的にはないわけだから。
そういうものを十二分に活用してやるべきではないですか。これをやったら、絶対にまずいです
よ。こんなもの、返せるわけないですよ。
この前、我々が視察に行った郡上市の、水野さんという、この6次化を手掛けて、もう20年やっ
ている方です。カリスマといわれる方で、やっと売上が6億円を超すようになったようです。その
方がはっきり言っていました。金利がかかるとか、返済があるとかという金でやったら、これは駄
目ですよと。相当苦労してやっている人ですよ。その方が、そう言っているんです。
例えば我々も行った川場村、あそこも過疎債、あるいは補助金、そういうものを十二分に活用し
ている。それは当然、市が出さなければならない部分も出てきますよ。でも、その投資のリスクを
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できるだけ下げてあげないと、南アルプスプロデュースが全部かぶってやったのでは、返済なんか
できるわけがないんですよ。こんな事業。
そのへんをよく承知して、あれしてください。私はいずれにしても、この貸付、5億円が限度だ
といっても、担保条項が何もないなんていう条例はあるんですか。私は反対をさせてもらいます。
以上で私の質問を終わります。
○議長(浅野伸二君)
以上で金丸一元議員の代表質問を終結いたします。
ここで暫時休憩といたします。
再開は1時30分といたします。
休憩
午前11時42分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 1時30分
○議長(浅野伸二君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に、一期会の代表質問を行います。
質問順位3番、飯野久議員の発言を許します。
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
一期会の飯野久でございます。
私ども、この1年を通しまして、一期会として数々質問をしてまいりました。
明確な回答をいただいた項目、あるいは抽象的な回答をいただいた項目等ありましたが、課題に
よっては、明確な回答、あるいは行動計画を必要とする事項を感じました。
そこで一期会を代表して、この1年間を自らも総括しながら、明確な回答をいただきたく、質問
をいたします。
まず、観光協会ならびに6次産業化拠点と農業振興についてであります。
観光協会につきまして、私は常に農業振興を基盤に活性化を考えております。昨年、一般質問に
おきまして、三者確認書の認識はしているとの回答をいただきました。
しかしながら、観光協会の今後について、明確なる回答をいただいておりません。平成26年度
から新体制で臨むとのことでありますが、
この三者確認書を踏襲して実行していくのか。
あるいは、
その事業展開をどのようにして行っていくのか、伺います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
飯野議員のご質問にお答えいたします。
観光協会は、平成23年にJA・商工会と確認書を取り交わし、新たに発足し活動を行ってきて
おります。
この確認書では、平成26年度をめどに独立採算による法人化を進めるとしておりましたが、現
状では、目標どおりに準備は進んでおりません。
このようなことから、現在、観光協会の今後の運営方法等について、JA・商工会と協議を進め
ております。
ご質問の確認書の踏襲についてですが、協議途中で内容等が定まっておりませんが、運営方法等
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については、新たな内容の確認書を取り交わし、ご協力をいただきたいと思っております。
また、観光協会の事業については、
「サクランボ狩り」
「完熟フルーツこだわり探訪」
「ブルーベリー
狩り」等を継続実施し、市内資源の魅力をより一層発信したいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
再質問、申し上げます。
運営方法について、新たな方法も取り入れながらというご回答をいただきました。
昨年、私が質問した1項目の中に、自主財源のことを問うたところがあります。この観光協会と
いうのは、組織・機能・場所・性格、これは1つの産業振興のキーポイントだと私は考えておりま
す。
この観光協会に何をどのようにさせるかという部分について、これが基盤と、組織・機能・場所
が決まってくると考えております。
結局、観光協会に何をどのようにさせるかという重要で単純な命題に対して、明確な意識が若干
欠けているのではないかと感じます。
今、先ほど市長からの答弁の中に、サクランボ観光、あるいはこだわり探訪、ブルーベリー狩り
等、具体的なお話しも出ましたが、1つの考えの中には自主財源を求めすぎて、観光協会自体の活
動範囲が狭隘になると、昨年の質問にも出させていただきました。
事業を分離提案という形で出させていただきましたが、そういう検討はなさったのでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
昨年、提案をいただきましてから、農協・商工会、それから市の行政と三者で何回か今後の観光
協会のあり方といこうとで、話し合いを繰り返しています。
ただし、拠点施設の絡みもありまして、とりあえずは2年間継続してやっていって、その後どう
していくかということを明確にしていこうということで、来年度からなお一層、そのへんの協議に
ついて、詰めていく予定でいます。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
2年延長ということでは、単なる先送りのようにしか私には感じられません。観光協会イコール
観光会社ではないと。自主財源が表に出だすと、こういうことがイコール関係に出てくると感じら
れます。
農村の資源を活用して、都会からいかにお客さんを呼ぶか、あるいは南アルプス市の物産をいか
に紹介するか。観光協会の本来なる使命というのは、ここにあるんじゃないかと私はいつも感じて
おります。
したがって、この観光協会が自主財源を持ってという部分に関して、もう少し突っ込んだ議論を
していただきたいなと、私は思います。
観光協会が儲けるのではなくて、市民が儲ける方向で、ぜひお願いしたい。これは6次産業化の
中での市長の考え方とは一致すると思いますから、ここは。
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したがって、先ほど観光協会の活動範囲が狭隘になると言ったのは、この点です。結局、自主財
源を求めると、自主財源がなければ、今言った観光資源としての活用の模索ができなくなると私は
感じておりますので、この観光協会のあり方として、自主財源でなくて、JA、あるいは商工会、
もちろん南アルプス市を絡めた中での補助金を含めて、こういう活動範囲でやっていただければあ
りがたい。
特に、今度は南アルプスプロデュースという会社も出ましたから、当然ながら三者ではなく四者
という形になろうかと思いますが、そういう考え方は、市長、いかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
考え方については、飯野議員と同じ考えを持っております。
観光協会というのは、儲けるとか、そういう協会ではなくて、南アルプス市のPRをして、そし
て多くの方に南アルプス市に来ていただいて、それが市民のいろいろな活動に対して援助して、そ
して豊かな市になっていきたい。そのためのPR活動が主たる協会の任務だと、このように思って
おります。
そんな観点からは、議員が言われるとおりでありますが、今回2年、先延ばししたのは、これで
独立採算でいくということが、不可能になったということが1点であると同時に、私が市長になら
せていただいて、観光というものを、櫛形山には日本一の富士山と2番目の北岳が見える、日本で
誇れる、そういうニューポイントもあるし、十二分に市外から来ていただいて、誇れて、またリピー
ターになっていただけるだろうというところもありますし、6次化によって拠点をつくることに
よって、また南アルプス市の持っている、おいしい果物・野菜等、そういう誇れるところもある。
これをPRするのが観光協会であると、私は思いまして、そんなこともあって、今まで求めてき
た観光協会の形を、あと2年先に延ばす中で市民の皆さん、あるいは農協・商工会の皆さん等々の
意見も聞く中で、じっくり検討する中で新しい姿に観光協会の姿を模索していこうということであ
ります。
利用につきましては、議員が今、言われたとおりの考え方であるということであります。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
再質問いたします。
今、市長とは理念の一致を見ました。
あと、三者協議、あるいは四者協議という部分で協議をしていただくんですが、これまでの流れ
の中でいくと、非常に矛盾をはらんでいるんですよ、この観光協会。
まず1つ、この自主財源確保という点で、先ほど市長はもう独立採算性は不可能ということを認
知したという話をいただきましたが、過去の流れを見てみますと、まず会費でもって会員のために
という運営をしていますね。それから税金という形で市民のためにという運営をなさっている。
ここで収益性を求めてという、今度は力学がここで働きます。公共性の立場、それから会員の立
場ということは、ここで対立構造が生まれてくるわけですよ。
この組織が商工観光課のもとに置かれておるということは、商工課の観光の課長さんから重要な
指示が出てくる。もちろん予算措置もそこから出てくる。ということは、市長からの命令がここで
働いている。
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ところが一方では、この市民のためにという方向からすると、市長が実は会長なんですね。観光
協会の会長。
それから今度新たにという形で、南アルプスプロデュース、社長が市長ですね。こういう立場の
中で役職の責務を負いながら、この対立構造を生んだまま、この矛盾を持ったまま、この2年間を
進むということは非常に危険があると思います。
その点、いかがですか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
私は危険があるとは考えていません。
市長として税金を使うということは、南アルプス市をPRする。市長という立場だったら、そう
思います。
会員で会長という立場であれば、会員の農家の方、あるいは商工会等々、会員の方のPRに観光
協会がやっていく。
プロデュースの社長という形ですが、このプロデュースが成功するということは、南アルプス市
の6次産業化が発展していくと、こういうことですので、1人が3つを兼務することが物理的にど
うかということは、これから検討するところでありますが、今言われたその中では、その3つの形
があえて相互に関連していますので、
とりあえずこの観光協会が、
この3つの機能の中ですべてを、
南アルプス市のPRをし、南アルプス市に多くの方に訪れていただいて、来られた方にいろいろな
ところに行っていただくということであるならば、私はその点は矛盾はしていないだろうと、現時
点においては思っております。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
これは大きな矛盾が出ているんですよ。
現場では、例えば物産展に行こうとすると。物を持っていくというときに、では誰の農産物を持っ
ていくかという議論が出るわけですよ。
広く市民から募るか、あるいは会員から持っていくか。現場で今年の桃の販促の中で、そういう
矛盾が出て、非常に品質が悪かったという話を聞きました。
これはなぜかというと、
会員さんは会員さんの流れの中で、
1つの自分の品質の中で持っていく。
では、これを、簡単に言うと、農協から持ってきた場合、また違った形が生まれるということで、
こういう部分が今言う矛盾の表れと私は取っているんですが、このへんはいかがですか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
その例につきましては、矛盾が表れているとは思わなくて、それは私が観光協会の会長として、
これを持っていくときに、いろいろな矛盾が出た、それは観光協会が持っていくときに、どの農家
のものを直接に持っていくのか、
農協から持っていくのか、
このへんのところの理念がきちっとあっ
て、PRをするというときに、変なものを持っていったら、南アルプス市のPRならずに、かえっ
てマイナスのイメージを与えてしまうわけですから、これは具体的にはちょっと私は分かりません
が、マイナス的なイメージであったとならば、その当時、担当した観光協会のものに、そのへんの
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やり方がまずかったのではないかという認識を持っています。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
なかなか、そこの点がもう1つ、認識をしていただけてない点だったなと感じました。
この6次化拠点に、この概念を持ち込みますと、やはり同じようなことが出てきますよ。全員が
全員参加しているわけではありませんから、このへんの整理整頓は当然ながら必要だと思います。
だから、あの拠点の中の使い方のうち、この観光協会のあり方をきちっとしておかないと、将来
的に足の引っ張り合いになりますよということを、私は危惧しておるわけであります。
したがって、この観光協会はやっぱり消費宣伝部隊として、完全に私は分離すべきだと感じてお
ります。やっぱり宣伝となりますと、手慣れた人がやるのが一番いいんですが、いずれにしても、
JA・商工会を巻き込んでやるということが常道だと思います。なぜならば、お互いに現物を持っ
ているんですから。
そこで資金をという部分よりも、現物提供という形で物事は今まで県も全部そういう手法を取っ
てまいりました。
そのへんも消費宣伝という形のくくりの中で、お互いに持ち寄りながらやることが、私はまず第
一歩だと思います。
このへんを、くどいようですが、提案はしていきたいと思います。
この収益性という部分からは、
この2年間の間に三者協議、
あるいは私は四者協議という部分を、
この際なので言っておきますが、協議しながら見直すと私は理解いたしましたから、この観光協会
の今後のあり方については、ぜひそういう形で切り離して、できれば市と切り離しても私はいいと
思うんです、これは。
そのへんは市長の午前中の質問の中でも自由度ということを、かなりおっしゃっていましたが、
これこそ自由度を求めた動きが必要ではないかと思います。
スケジュール的には、
観光協会に私もちょっとお邪魔していろいろ話を聞くことがあるんですが、
かなり毎月スケジュールが詰まっておりますから、
そういう中での動きを十分発揮していただくと。
パンフレットとか、そういうものの作成はしているんですが、すべてみんなにただで配るという
わけにはいかないと思います、予算的に。これは、もう皆さん方、十分承知していると思いますが、
やっぱり自分の分は自分で出してもいいと思うんです。企画製作は観光協会でやっても。
というと、かなり資金的な部分も絞られてまいりますし、そういう検討もぜひお願いしたいと思
います。
それから矛盾点の2つ目をちょっとお話させていただきますが、トレッキングコースの観光協会
の誘客という部分、トレッキングコースをだいぶ仕掛けてまいりました。
これについては、まず観光協会が3千円で募集しましたね。トレッキングコースの。これは会長
の立場で市長、お話を持っていったかなと感じます。
一方、
生涯学習課は500円で募集しているんですよ。
これは市長の立場の中でトレッキングコー
スへの誘客を積極的にやりなさいという指示が入ったのかなと、私は感じます。
ここは市民無視もはなはだしいなと感じました。これがもう1つの対立の話なんです。会長と市
長の立場の。3千円と500円、これはあまりにもかけ離れていませんか。
この対立構造については、市長、どう考えますか。
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○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
今、通告をいただいてなくて、このことについて、観光協会が3千円で生涯学習課は500円、
これはたぶん目的が違ったんだろうと思っています。そして連携を取ってなくて、私にもそのとき
のことは、私は観光協会の会長でありますから、責任を返す意味ではありませんが、市外から人を
呼んでトレッキングコースの素晴らしさを見てもらって、リピーターになっていただこうと、そう
いうことの中で3千円というものの中で観光協会がやったと。
500円というのは、たぶん市内の人たちに生涯学習ということですから、市民に楽しんでいた
だいて、我がまちの中にもこんな素晴らしいところがあるということで、観光という意味よりも市
民が我がまちに誇りを持っていただきたい、
こういうことの施策だったように思っておりますので、
確認をしておりませんので、申し訳ありませんが、そんな中で値段が違ったんだろうと認識をして
おります。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
その値段のことを言っているわけではないんですよ、私は。こういう事象が起きているというこ
とは、市長の立場を異にした部分が出ておるので、それなりの指示がいけば、こういう結果が表れ
る。
これは、市民に対して、市外に対してという部分ではないです。1つのパンフレットが出回れば、
市民も市外の人も関係なくなってしまいますから、
こういうことが起こり得るのが、
私がさっき言っ
た危険があるというのは、ここなんですよ。
これはますます今度の6次産業化の拠点が積極的にものをやれば、こういうことがまた起きてく
る可能性があるということを、私はこの例で申し上げたわけで、通告がなかったからとか、そうい
う部分ではなくて、この対立がこういう形でも表れているということを私は言いたかったんです。
もう1つ、では同じような形を言わせていただくと、自然観察会がありますね。櫛形山と南甘利
山をやりました。これについて、櫛形山はみどり自然課なんですよ。南甘利山は生涯学習関係です
ね。同じようなことを、これは縦割り行政の見本ではないかと一瞬思うんですが、ここまで、先ほ
ど市長、あまり細かい話を、市長にここまで管理監督していろなんていうことは、ちょっと酷なも
のですから、ここは行政知識が非常に豊富で事務手続きに非常に長けている副市長に、ちょっとお
尋ねしたいです。
この行政経験豊かな、この見地から、この矛盾をどんなふうに感じますか。
○議長(浅野伸二君)
名取副市長。
○副市長(名取武君)
今の、みどり自然課と生涯学習課、市役所の業務の中にも執行部で行っている市長部局、それか
ら教育委員会部局があります。
教育委員会部局のほうで行った、その自然学習というものは、やはり生涯学習といいますか、学
習の中で実施したものであります。
それから、みどり自然課は行政の中で今、櫛形山をよそから来た人たちにも知ってもらったりと
いうことで、自然に親しむ空間に、これはよその県からもおいでていただくということで、市内向
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けの事業と、それから市外向けの事業ということで別に事業を実施したということでございます。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
もっと単純な話で私は聞いたんですよ。同じ自然観察会で、市外向けと市内向けは表れるんです
か。
こういうことが、私は単にこの縦割り行政の見本みたいなものだから、横の連携を取ったらいか
がですかということなんですよ。
もし、今の形でそのまま押し通すといいますから、私はこれについて不思議に思いませんかとい
うことをお尋ねしたんですが、もう1回どうですか。
○議長(浅野伸二君)
名取副市長。
○副市長(名取武君)
事業の中には、それぞれ同じ事業を別のところでやる場合が当然、出てきます。それは、その目
的によっても変わってきます。
これは、例えば運動の関係でもそうだと思いますし、多少の違いは同じようなことが行われると
いうこともありますが、連携取れる場合と取れない場合もありますが、そのように理解していただ
きたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
すみません。補足で説明させていただきますが、みどり自然課でやっている自然観察会の事業に
つきましては、ガイド養成とか一般向けを対象にした自然観察会でありまして、生涯学習課でやっ
ているものについては、子ども向け、児童向けの学習会ですので、そのへんの対象が違うというこ
とで、それぞれの担当部署で行っているところです。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
この問題は通告の中に入っていませんので、ご注意願います。
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
また議長から指摘をいただきました。すみません。
いずれにしても、こういう矛盾をいくつもはらんでいることに関して、横の連携を取ってくださ
い。結論はここですから。
言葉の端々を、揚げ足を取るようなことはしたくないんですが、いずれにしても、問題は横の連
携を取っていただくと。
先ほどの3点の矛盾点を言ったことには、ここにあるんです。横の連携を取っていただいて、お
互いに同じ方向を向いていただければ。対象が市外・市内とか、それから子ども向けだとか、ガイ
ド養成だとか、こんなことはパンフレットに全然書いてないんですから。
そのへんを強調したいところでありますから、別にこういう形で突っ込んでうんぬんという話で
はありませんから、ぜひ今後の行政のこの部分は生かしていただきたいと思います。
次の質問に移ります。
68
6次化の拠点の関係でございます。
6次産業化拠点と、この観光協会との関連の問題でちょっと質問いたします。
率直に伺いますと、観光協会とこの6次化拠点が同一の場所で、この業務を将来的に行うのか。
それに合わせて農業振興をどうとらえて、その効果を見出すか。
言い換えると、観光協会との事業展開を、いわゆる6次産業化との、どういう整理整頓をして推
進していくか。
もう1つ、道の駅、今、白根インターのところにありますが、この位置付けをどうするのか。こ
の点について、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
観光協会の案内所を含む事務所については、複数あっても差し支えなく、6次産業化拠点施設の
整備に伴い、同施設内において、観光案内所等を開設し連携する体制については、会社の事業進捗
状況により、観光協会の実施事業も変化させなければならないと考えております。
さらに、現在観光協会が実施している事業の中でも、好評を頂いている「さくらんぼ狩り」や「完熟
フルーツこだわり探訪」「ブルーベリー狩り」などの事業につきましては、農業振興が図られるよう、
JA・商工会の意見を伺う中で、
より集客効果のある協力体制を築いていきたいと思っております。
また道の駅につきましては、物産販売での活用も考えられますが、当面は現状どおり、直接市の
管理で観光協会が利用する施設とし、6次産業化拠点施設が整備されましたら、2つ目の道の駅へ
の申請も視野に、現在の道の駅は観光案内拠点施設としての役割を考えております。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
観光協会は複数、
場所的にあってもいいというご意見ですが、
やっぱりそのへんはどうなんでしょ
うか。
一般的に1つの拠点で会長が1人いるとなると、会長補佐をどちらかに持たなければならない、
どこが主か分からなくなるに違いありません。
いずれにしても、業務的に案内を中心に行うというご回答をいただいたと理解しております。
農業振興との連動性というのは、6次産業化の中に1次産業を育成という点では、一番大事なこ
とだと思います。
地方の基礎産業は農業と観光という部分は市長と前にもお話をさせていただいて、一致している
ところであります。
これに付加価値を付けて、地域外から人を呼ぶ。ここまでは一緒です。ここからが若干、この間、
2時間ほど市長と議論をさせていただいたんですが、ここからがちょっと違うんですね。
農業振興の指標、何を持って農業振興かという部分について、私としては、まず耕地面積、それ
から農業者人口、さらに農業生産高、この3つを1つの指標として私は考えております。
前回も議論させていただいた中で、市長の農業振興の中で私と若干異なるのは、一農家、特に大
型農家を育成して、一農家当たりの収益を上げるという部分で、就業機会を与え、それから税金を
増やすという考えを力説していただいた。
私は逆なんですね。先ほどの指標からすると、一農家当たりではなくて、対面積当たりの収量と
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いうことを私はいつも考えています。
これはやっぱり西郡の農業の特性でして、
大きい面積を持たないところから収益を得るためには、
単位面積当たりの収量をいかに上げるか。それには技術が一番の重要なポイント。当然ながら、耕
地面積は必要であるということで、ここで活性化、あるいはコミュニティーが生まれる。これがま
さに私は農業のいわゆる資源だと思うんです。
市長の午前中の議論の中でも、農業振興と農地が減るという部分が矛盾していないというご意見
のようでしたが、ここの理論を持っていくと、大きく矛盾してくるんですね。
今、耕地面積は農業センサスによると、南アルプス市の耕地面積は1,921ヘクタールという
んですよ。これは県の最近の経営面積というくくりからいくと、1,860ヘクタール。だいぶこ
こまで落ちていまして、10年前までは2千ありましたから、これら12町歩、それから市庁舎、
さらにリニアモーターカーだって100町歩はたぶん下らないと思いますね、
潰れる部分。
だから、
こういうことを考えていただいて、農業振興はしていただきたいと思っております。
実はこの間、新聞紙上に地方交付税の法案を今、検討しているということで、午前中も若干出て
いましたが、支所数に応じて配分ということもありましたが、私は産業の振興について、右肩上が
りの市に対しては加算するという新聞に報道されていました。これは復活という形であったんです
が、これについて、農業振興という観点からすると、耕地面積、農業者人口というものを頭に入れ
て進めていただきたいと思います。
ここまではちょっと通告がありませんから、市長に答えをということはありませんが、いずれに
しても新聞でここまで来ていますから、右肩上がりをどうするか、確保するか、しないかという部
分も頭に入れて、お願いしたいと思います。
この農地保全という部分からすると、ちょっと農業委員会はどんなふうに感じているかなと思い
ますが、これも通告がありませんから、そういう疑問を持っているということだけ認識をお願いい
たします。
次の質問に入らせていただきます。
農業用水の確保の問題につきまして、9月議会で私、質問をさせていただきました。来年も、こ
の水不足が懸念されます。その対策としての事業の計画、あるいは予算化について、ご配慮賜った
か、伺います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
今年の夏においては、全国的に広範囲で猛暑となったとともに、山梨県においては、夏の雨量と
して、観測史上、最も少なかったと、記録されたところです。この気象状況は、平年から大きくか
け離れた天候であり、全国的に大きな影響をもたらしたとともに、本市農作物においても、水稲、
果樹において被害が出たところでもあります。
また一方、全国的にも、また関東甲信越地域においても、局地集中的なゲリラ豪雨による被害も
多く記録されており、これも地球温暖化が影響しているとの見方もあり、今後の気象状況の予想は
大変困難であると予想されます。
このような気象状況に対応していくには、まずは現状の農業用水関係施設等の維持管理や修繕等
の整備を第一に考える中で、農業用水の確保を考えているところであります。
本年度におきましては、本市農業の水源として、重要な役割を果たしている釜無川右岸に整備し
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たかんがい施設、徳島用水路において、国および県営事業を取り入れ、事業期間10年の中で腐食・
ひび割れ等による漏水個所の修繕を行うほか、用水路のパイプを補強する等、農業用水のさらなる
確保を行うとともに、施設の長寿命化に着手しました。
また、この徳島堰においては、本市中央を流れる滝沢川へと流入し、若草地区、また甲西地区へ
と流れております。つきましては、6月から9月における夏のかんがい期に一定水量を配水してい
ただけるよう、既定の許可水利権の許す限り、徳島堰土地改良区へ働きかけていくことといたしま
す。
こうした中で、今後の天候にもよりますが、気象情報を的確に把握する中で、対応策について前
向きに検討していく次第でありますので、ご理解をお願いします。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
再質問いたします。
農業用水の重要性、それから国営の事業、あるいは徳島堰の水利権の活用という部分でのご回答
をいただきました。
これは当然だと私は思いますし、これをさらに拡大していただきたいというのが、前回の質問の
ときの曲輪田新田地区の要望事項といいますか、これも1つの話でございますから、そのへんも加
味していただいて、下のほうへなるべく徳島の水が流れるように、再度お願いしたい。
これは行政がやらなくては、どうしても組合だけでは、いまひとつパワー不足でありますから、
こういうことは行政がやるべきだと思います。
それからもう1つ、前回提案させていただいたという形でありますが、実は釜無川右岸のかんが
い施設が入っていない地区がありますね。これは甲西の秋山と八田地区の榎原地区。これは過去の
いろいろな事情もあろうかと思いますが、もうすでにここの耕作者、もうこれで水が来なければ放
棄地になってしまうよということも、下のほうの水があるところの畑を借りてでも、そっちで営農
したいという意欲のある方もいらっしゃいます。
これを放っておくと、そこの地帯が全部放棄地になってしまう。これこそ行政がやるべきだと、
私は考えております。
ちょうど国営も入っている時期ですし、アクションをぜひ起こしていただきたい。そのへん、市
長、いかがですか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
飯野議員が言われるように、行政が主体的にこれをやるべきだと、これは私はそのように思って
います。
しかし、それはあくまでその地域の方々と農家の方々と、その意欲があって、そして一緒にやっ
ていくことであろうと思っております。
でありますから、この要望等があって、具体的な要望があって、その時代、時代によって、温暖
化によって、雨が降らなくなった等々の状況に関しては、行政も主導的にやっていくんですが、一
番、私はこれから大事なのは、この地域として、そこで農業をやろうとしている方が、どういう情
熱を持って、そして地域の農協、あるいは地域の人たち、そして行政、こういうものが一体となっ
てやっていく、そういう時代に来ておりまして、行政がすべてをお膳立てしてということではなく
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て、一緒になってやっていこうと思っておりますので、地域がそういう情熱を持ってやろうとなれ
ば、行政としても積極的に対応していきたい、このように思っております。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
地域要請が必要というふうに受け取りましたので、
このへんについては、
また地域の皆さん方と、
このへんについての動きは出るかと思います。
よろしくお願いしたいと思います。
それを待たずにして、やっぱりこういう土地があるから、もしその方々が高齢になって、やれな
くなったら、例えば水がなければ、新しく農業をする方も引いてしまいますよ。
だから、できれば基盤整備という観点の中からやっていただきたいというのが私の今の提案でご
ざいますから、そのへんについても含んでお願いしたいと思います。
一生産法人のために2千万円、市は出そうという話でございましたから、ここは1人、2人の地
権者ではございませんので、ぜひそのへんを農業の振興という原点でお願いしたいと思います。
次の質問に移ります。
次は図書館の整備と公共施設の再配置でございます。
図書館の増設という日程は、先の質問で伺いました。ただ、図書館というものは、その入れ物だ
けの議論ではいけないと考えております。
事業に対する議論が私は大切だと思います。
そこで市民サービスの観点から、図書館における市民サービスとは、またその実効性について、
どのようなものか伺いたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
市内では図書館ネットワークにより、地域間の格差なく図書館サービスを利用できるようになっ
ています。
図書館は、市民の学習活動の拠点で市民の抱える課題の解決をサポートし、市民のニーズに合っ
た図書館事業を展開することは、図書館サービスの基本です。
図書館では、これまでも市民の求める資料や情報の提供にかかわるさまざまなサービスや、乳幼
児から高齢者まで、幅広い年齢層を対象とした事業を展開してきましたが、時代の変化とともに利
用者が求めるサービスは多様化しております。
こうした現状を踏まえて、調査研究を支援するレファレンスサービスを向上させていきたいと考
えています。
一方、各図書館に分散していた事業を集約・拡充し、子どもの発達段階に応じた読書支援等、多
様な市民ニーズに応じられるようなサービスを拡充させたいと考えております。
また、昼間は来館できない市民も利用できるよう、中央館である櫛形図書館の開館時間の延長に
ついても、季節ごとの試行を行い、検討していきたいと考えています。
地域を支える情報拠点として、これからの図書館のあるべき姿について、図書館協議会の意見も
伺う中で検討を重ね、新しい時代に即した、より良い図書館サービスの充実が図れるよう努力して
まいりたいと考えております。
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○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
早速、開館時間、時間帯の試行をするというお言葉をいただきました。前回の質問でそのへんを
投げ掛けてあったんですが、このへんが勤めをしている方々、行ったら閉まっていたということも
ありますし、土日にせっかくゆっくり勉強したいのにという意見もありますから、ぜひこのへんに
ついては、
全館開けろとはいいませんので、
そのへんを拠点のところだけでも開けていただけると、
ありがたいなと思います。
今、教育長からレファレンスサービスということが出ました。私も図書館の使命には、このレファ
レンスサービスをいかに、これは利用する人が利用できるような状態になるかということが大事だ
と思います。
かなりの方々、司書の方を使って、こういう本を調べたい、こういうものをやりたいということ
の要望もかなりあるようですから、こういうことをしているということ自体を、市民の方で知らな
い方が多い。
ましてや、小学校・中学校の図書館には司書の先生もいらっしゃいますから、これこそレファレ
ンスサービスの私は最たるものだと、常に思っております。
やはり図書館の役割がいくつかある中でも、これがすぐに答えが出なくて、図書館に行って勉強
したから、例えば私は会社をおこして社長になったよという話が出てくれば、こういうものが一番
大事な活動ではないかと。
本を読ませるために、
子どもさんからそういう形で本を与えながらやるということも、
これも1つ
の方法です。
いずれにしても、そういう図書館が果たす機能というものは、非常に多岐にわたって、要望も今、
教育長がおっしゃったように、多様化しておりますから、こういう部分に関しては、ぜひ市民目線
の中で、監査指摘事項の中にも7万人規模のシステムの構築をしなさいとありますから、ぜひその
方向で進めていただきたいと思います。
このへんをお願いして、次の質問に移りたいと思います。
この中央図書館と分館という考え方であります。
再配置の中で中央図書館と図書室という位置付けをするというお答えをいただきました。
これまでどおり、それ以上の市民サービスが実行できるかどうかということ。というのは、この
図書室という概念が、
いわゆる公共図書館という法律の中で、
法体系でいくと教育基本法があって、
社会教育法があって、図書館法があっての図書館。
ところが図書室というのは、そこの中にないんですね。ということは、業務に非常に縛られる部
分がある。簡単に言うと、著作権のあるものはコピーできなくなってしまうということもあります
し、CDを今、貸付を行っておりますが、ああいうものも貸せなくなってしまうということなので、
ぜひここの考え方として、この図書館の中央、それから図書室という考え方、あるいはそうなった
場合、これまでどおり、それ以上の市民サービスが実行できるかということについて、お伺いしま
す。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
73
中央図書館と分館につきましては、合併当初から市内5館1分館の中で櫛形図書館を中央館と位
置付け、資料の収集や企画展の開催等に重点を置いてきました。
図書館の望ましいあり方については、図書館協議会で検討をいただき、
「今後も図書館としての利
用サービスの継続が望ましい」というご意見や、市民の皆さまからも「子どもや高齢者が歩いて行
ける、身近な図書館を望む」という声も多くいただきました。
また、図書館を図書室と位置付けますと、映像資料や相互貸借資料の貸出などが難しくなり、サー
ビスの低下が懸念されます。
今後も、市内の図書館は現在の体制で、市民サービスの充実が図れるように努めてまいりたいと
思います。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
ここで図書館という位置付けの中のご理解をいただいたようですから、ぜひお願いしたいと思い
ます。
あと、分館という形の中で、実は専門知識を重点とした図書館もほしいなと。特に、農業関係は
八田が非常に充実している。私も昨年、農業大学校へ行ってちょっと研修した経過がありますが、
そこの先生が新規就農者の質問で、学校の図書室だと、どうも本が少ないから、どこかいいところ
がありますかという紹介の中で、
県も八田の図書館は充実していますという紹介もしているんです。
やっぱり分館という形のくくりでも、こういう専門性を持った図書館というものは非常に重要だ
と思います。
それを利用する、利用しないという部分は、入館者の人数で把握はしないでください。今、県の
図書館も100万人超えたからとか、そういうことばかりクローズアップされていますが、実際に
行った人がどういう形で勉強しているかのほうが私は重要だと思います。
それがやっぱりレファレンスのサービスの第一だと思いますから、そういう考え方をぜひ広めて
いただきたい。南アルプス市の図書館は非常に充実していて、どこへ行ってもいいというように、
子どもさんから大人まで勉強できるよという、ぜひ環境をつくっていただきたい。
これが人材育成という部分では非常に重要なポイントだと思います。このへんもお願いしたいと
思います。
それから、中央図書館の位置の問題ですが、これは私が公共施設の再配置という部分をこの命題
に挙げたのは、今、中央図書館を櫛形にという、当初からの計画のようですが、あそこの増設には
非常に面積的に難しい部分があります。
公共施設の再配置からすると、私も広さを見てみますと、非常にいいなと思ったのが、今の教育
委員会のところ。あそこは非常に面積的にも十分な面積がある。
それから企業局、これについても2階になりますが、非常にいい面積を持っているし、さらに言
わせていただくならば、
この地域もそういう部分でいけば、
十分活用できると感じておりますから、
あまり櫛形にこだわらなくて、ぜひそういう広い観点から、この中央図書館という位置付けを考え
ていただきたい。
そのへんは市長、いかがですか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
74
○市長(中込博文君)
今、突然言われて、今考えておりますが、議員言われるように、私はこのことは、これから公共
施設の再配置を断行していかなければいけない。
そのときには、
まさに柔軟な発想でいかなければいけないと思っています。
こうありきとなると、
やはり今までの中で一番充実しているというものが、櫛形ということであるのか。だから、それで
そこに集めるということも一案だと思っておりますが、今度は面積的に、今、飯野議員が言われる
ように、もし甲西の地区にあれば、引っ越しだとか、いろいろなことも、いろいろな条件が、今ま
でのネットワークの準備ができている、できていない、いろいろなものもあると思いますが、私は
これから公共施設の再配置を考えているときには、柔軟な発想、これをみんなで議論する中で、み
んなで決めていけばいいということが基本的な考えであります。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
ありがとうございます。
突然そういう話を持ってきまして、申し訳ございません。
この改革というものは、古いものを壊せば改革という認識がありますが、市長はよくスクラップ
アンドビルドという形で表していますが、やっぱりスクラップした部分の使い方というものが大事
だと思います。
この議論がなくて、
壊すだけでは意味ないなと感じておりますから、
これをどのように改革する、
その制度設計も含めて、ぜひ今のご意見を参考にしていただきたいと思います。
それから、さっきのレファレンスサービスの関係で、これだけ司書の皆さん方が頑張っていらっ
しゃる。学校の先生も含めてですが、これがもう少し、図書館としてのPRをしたらいかがでしょ
うか、と思います。
皆さん方、あれはオスかメスか分かりませんが、ライライ君が今、図書館のマスコットという形
になっています。これはライチョウのライライですね。くしくもライチョウ会議も開かれました。
そのキャッチフレーズも、図書館は宇宙への旅というキャッチフレーズであります。
こういう形を、どのような形で市民に知らしめるかという、これが一番大事だと思いますが、ぜ
ひこのへんのPRをお願いしたいと思いますが、このへんはいかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
お答えいたします。
図書館では、各種いろいろなイベント・事業を行っていますが、まず第一に市内の皆さんに向け
ては、広報に図書館だよりのページをいただいて、広報させていただいております。
これはお話し会からはじまりまして、
各種講座まで全部のところ、
それから子ども向けの新刊書、
一般向けの新刊書というところまでご案内をさせていただいています。
今の話に出ましたように、レファレンスサービスでございますが、今、時が経って、いろいろな
言葉が言われるようになりましたが、図書館コンシェルジュとかという言葉が出まして、積極的に
図書館を利用していただくようなご案内をさせていただいています。
その中でも今回、シニア向けの講座を何回かやらせていただきました。その中のものをNHKで
取り上げていただきまして、今回、たまたまこの話になりましたが、12月26日にNHKのカイ
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ナビという番組の中で、櫛形図書館でやっている講座等が紹介されるものがありますので、また参
考にしていただけたらと思います。
図書館といたしましても、いろいろな事業については、積極的に広報させていただく予定でいま
すので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
分かりました。
よろしくお願いします。
次の質問に移ります。
次は、ユネスコエコパークの推進と県との協調の問題であります。
ユネスコエコパーク登録の吉報を待つばかりということで、市長もアナウンスしていらっしゃい
ます。
これまで担当者が環境省、あるいは文部科学省との折衝の中で非常に苦労した、この苦労につい
ての敬意を表したいと思います。大変ご苦労さまでございました。
これからは、次なる目標、世界自然遺産登録ということが形になって表れるかと思いますので、
山梨県との協調が重要と私は考えております。
3県に分かれておりますから、このへんがやはり富士山の次は北岳、市長もおっしゃっておりま
すから、山梨県を動かさないと、なかなかこれが前へ一歩、進んでいかないのではないか。この山
梨県とどのような協調体制で臨むか、伺いたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
南アルプスのユネスコエコパークの申請につきましては、去る9月4日、文部科学省日本ユネス
コ国内委員会自然科学小委員会MAB(マブ)計画分科会におきまして、審査を受け、国内推薦が
決定いたしました。9月30日には政府が正式にユネスコへ推薦書とともに、申請書を提出いたし
ました。ユネスコでの審査は、来年の6月ごろ、スウェーデンで開かれるMAB(マブ)計画国際
調整理事会におきまして、登録の可否が決定されます。
山梨県の申請市町は、本市とともに、韮崎市、北杜市、早川町であります。
山梨県申請区域内にある南アルプス国立公園や山梨県立南アルプス巨摩自然公園は、法律的にも
厳しく保護され、長期的に保全されている核心地域と、教育や研修、森林セラピー、エコツーリズ
ムなど、自然の保全や持続可能な利活用、将来の自然保全の担い手の育成を進める緩衝地域に指定
しております。
この地域のほとんどは県有林が占めており、南アルプスの自然環境保全活動や適切な自然公園の
利用について、山梨県と連携を図りながらの保全対策が必要不可欠であります。
今後はユネスコによる審査を受けて、
正式に南アルプスユネスコエコパークとして登録されれば、
富士山の世界文化遺産とともに、山梨県が国際的に高い評価を受けることにもなります。
将来にわたり、積極的なユネスコエコパークの運用を図るためには、申請4市町長とともに山梨
県知事に対し、窓口となる担当課を明確に示すことや、富士山の世界文化遺産と一体的な周知を図
る体制整備、併せて移行地域における持続可能な地域づくりを進めるなど、ユネスコエコパーク推
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進事業への支援を強く要望したいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
県との重要性ということは認識していただいて、県に強く要望ということのお答えをいただきま
した。
この地域出身の県議会議員さんも、お三方ともこのユネスコエコパークの関係については、ご質
問なさっているということなので、県議会議員さんも含めて、ぜひ積極的なアプローチをお願いし
たいと思います。
実は私、前にも質問をしたことがありますが、高校生とのコラボの問題、巨摩高校・白根高校、
このへんについて、予算付けはどうかというお話をさせていただいた経過がありますが、実は巨摩
高校スーパーサイエンスハイスクール、これはSSHと、通称、言われているものですが、これは
実は文科省の事業です。
県で4校、これについてのつながりは、ユネスコエコパークの理念と、このSSHの理念、全く
合致しているんです。
これはいずれ世界遺産を目指すということであるならば、世界に発信する絶好の機会ではないか
と、私はそうとらえております。
したがって、巨摩高校との研究、あるいはその後押しをぜひお願いしたいと思います。
実は、巨摩高校の後援会長を中込市長がなさっておりますから、このへんも十分、校長先生とは
話が合うと思いますので、将来に向けて、一過性ではなくて、予算化的なものをして、高校生、そ
れがまた中学生につながるような施策を、ぜひお願いしたい。
もし、具体的にそういう計画があるならばお願いしたいんですが。
○議長(浅野伸二君)
質問内容と違いますが。
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
子どもたちが、ふるさとの自然を学び、伝える活動を創出し、自然環境の調査研究活動を行うこ
とは、ユネスコエコパークの重要な取り組みであります。
そのためには、山梨県との協調や連携は行政間ばかりでなく、教育分野におきましてはも必要不
可欠であり、市内の県立高校に環境教育や調査研究活動のしやすい環境を提供していくことが必要
であると考えております。
櫛形山にトレッキングコースが新設された本年、櫛形山の自然環境と新設ルートとの影響を継続
的に調査していくため、巨摩高校・白根高校と連携し、トレッキングコース周辺の植生調査を実施
いたしました。
また、巨摩高校については、本年度より蛍見橋公園周辺のホタルの再生を通して、ホタルの生息
する棚田の景観を取り戻し、自然と共生するまちづくりの実現に向けて、地域の皆さまと取り組ん
でおります。
このような取り組みとともに、市内の県立高校が櫛形山を含む自然を研究テーマに活用し、研究
を進めやすいよう、研究環境を提供するなど、高校生の活動がユネスコエコパークの取り組みの中
で国際的な評価を得られるよう、支援してまいりたいと思っております。
77
以上です。
○議長(浅野伸二君)
飯野議員。
○5番議員(飯野久君)
ぜひ、その方向でお願いします。
ただ、櫛形山に一極集中しないように、そのへんもお願いしたいと思います。
南甘利山というところにクリンソウという面白い花がございます。そのクリンソウは実は自家受
粉をしない仕組みになっている面白い花です。これは、プリムナ ジャポニカといいまして、日本
固有の種でございます。
ぜひ、その研究を、どちらかの高校にしていただくと、櫛形のアヤメ、南甘利山のクリンソウと
いう1つの目玉が出るかなと、私は感じておりますから、今、部長がおっしゃったような観点の中
から、ぜひその方向付けもしていただければありがたいなと。
また、これから要望になってしまいますから、そういう形でお願いします。
それから今度、事務所を芦安のほうに持っていくという話なんですが、3県、あるいは県が出入
りしやすい場所のほうがいいかなと、実は感じておりました。これはまた委員会の中でもお話をさ
せていただきましたから、市長の耳にも届いているかと思います。
いずれにしても、県を動かすことが第一ということで、ご理解をお願いします。
最後に、ぜひ市長にお願いしたい一説がございます。
「広く会議を興し万機公論に決すべし。上下心を一にして盛んに経綸を行うべし」ということで、
五箇条の御誓文を引用しながら、市長、ぜひスピーディーな市政を期待します。
これで私の質問を終わります。
○議長(浅野伸二君)
以上で飯野久議員の代表質問を終結いたします。
ここで暫時休憩といたします。
再開は2時45分といたします。
休憩
午後 2時31分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 2時45分
○議長(浅野伸二君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に、かがやき21の代表質問を行います。
質問順位4番、清水実議員の発言を許します。
清水議員。
○17番議員(清水実君)
かがやき21、清水実です。
南アルプス市の山々にも真っ白な雪が色づいておりまして、寒さ一段と厳しい冬の場を迎えると
いう季節でございます。
議場もその反面は白熱した議論が先ほどから続いておりますが、このへんでリセットしていただ
きまして、私の質問にもお答えしていただきたい。
それでは、まずはじめに本市の合併は平成15年4月1日、4町2村により、県内においても先
駆けて、住民発議のもと新設合併いたしました。
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この平成の大合併は政府主導で行われた市町村合併であり、政府の目的は自治体を広域化するこ
とによって、行財政基盤を強化し、地方分権の推進に対応することなどを目的とし、合併特例債、
合併算定替え措置法、さらには地方権限の拡充など、アメとムチの財政支援法をうたい、全国市町
村自治体の合併による広域化を推進してきました。
これにより、全国に平成11年には3,232の自治体が平成22年には1,727の自治体数
になったわけであります。
県内においては、64の自治体は27市町村と半分以下になったところであります。合併した市
町村も本市と同じように、10年を迎える自治体が多く、10年経過の評価と成果、そして課題と
問題点などを検証していると聞いております。
そこで市長に伺いますが、本市が合併して10年経過しましたが、合併の経過を踏まえ、メリッ
ト・デメリットについて、市長の基本的な考え方と課題・問題点があるとするなら、今後どのよう
な対策を進めるかを伺います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
清水議員のご質問にお答えいたします。
平成15年4月1日に合併した本市は、これまで新しい市としてのまちづくりを進めてまいりま
した。
全国で唯一、カタカナ表記の自治体名の市として、マスコミに取り上げられ、全国的に名前を知
られる市となりました。
民間の調査機関であるブランド総合研究所の「地域ブランド調査2013」によると、
「環境にや
さしいまち」
「自然の豊かさ」の調査項目で、全国でそれぞれ6位、15位であり、環境が良く自然
豊かな地域のイメージが定着しております。
合併前の6町村における行政サービスや公共施設整備には格差があり、合併によるまちづくりの
一環として、平準化が進められてまいりました。例えば、子育て支援における放課後児童クラブの
設置や延長保育の導入、また保育所や児童館、学校施設の新築・改築を進め、震災に備えた安全・
安心な、子育て環境の整備を進めてまいりました。
行財政運営の面では、
行政改革に取り組み、
合併時の職員数を776人から636人へと140人
を削減し、議員数も96人から22人へと削減されるなど、大幅な人件費の削減を果たしました。
同時に繰り上げ償還など、地方債残高の減少にも努め、県内でもトップクラスの財政健全性を確
保するに至りました。
一方、合併前の旧町村の枠を超えたまちづくりについては、まだ十分ではないと感じています。
これまでは、合併前の旧町村意識が強く、一つの市としてのまちづくりには、市民全体の一体感の
醸成が必要でありますが、まだその域に達していないのが現状であります。
今後の対策としては、町村合併の目的の一つである行政改革を推進していく上で、市民の総論賛
成、各論反対という考え方など、意識改革に取り組んでまいります。
併せて、新しい産業を興し、多くの人に来てもらい、豊かなまちづくりに取り組んでまいりたい
と考えております。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
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○17番議員(清水実君)
合併して市長はその10年間のうちの、その一角を最後に占めた10年目の市長ということで、
すべてにかかわったわけではありません。
しかし、合併して、私も一番最初に出ました、南アルプス市というブランド名、これはシンクタ
ンクの調査でも、山梨県の本市だけが上位へ入っていたということでは、大変いい南アルプス市と
いう名称を付けていただけたのかなと、そんなふうに思っています。
また、適正な職員配置などについても、今、本当に取り組んでいるということを評価する1人で
あります。
公共施設の統廃合、今それぞれ白書なんかでもうたっていますが、総論賛成・各論反対、こういっ
た場面もありますが、これらもやっぱり今後、大きな課題として取り組んでいかなければならない
のではないかと思っています。
ただ、課題のほうはあまり言いませんでしたが、やはり私が思うには、周辺部の旧町村の活力の
創出、こういったものがやはりここのところ見えてくるのかなと、そんなことも思っていますし、
住民の声も届きにくい、それからやはり支所機能も徐々に低下していきますので、住民サービスの
低下なども大変危惧しているところであります。
そういった中で、旧町村の活力の創出という中で、芦安地域については、このあと質問していく
予定ですが、この1番目の問題の中で少しだけ離れている芦安について、市長は今後どのようなス
タンス、基本的に思っているか、ちょっと聞きながら、そのお答えを念頭に次の問題へ入っていき
たいと思いますので、そのへんをお答えください。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
芦安地域というのは、今、議員ご指摘のように、私も同じ認識ですが、6カ町村の中でちょっと
奥で、遠くにあると。そして人口も減っている、こういうことは認識しております。
しかしながら、これを大きく考えますと、日本全体を考えますと、東京とか大都市と田舎である
南アルプス市、そういう位置関係にあって、私はこの南アルプス市を都市と農村が交流して、そし
て南アルプス市が本当に南アルプス市が持っている豊かさを発揮していくという、こういう考えで
ありますから、
まさにそれを市の認識を縮小したときには、
南アルプス市が発展することによって、
日本が良くなると同じように、芦安地域がこれから活性化することが、南アルプス市もひいては活
性化するという、同じ考えを持っております。
でありますから、そして私は南アルプス市が持っているのは、あくまで自然と、そして農林業が
主要産業と、こういうことでありますので、これを生かしていく。
そうしますと、芦安の自然が豊富である。南アルプス市の中であれば、一番自然が残っているし、
林業とか農林、こういうことのところでありますから、まさにそういうものを、南アルプス市はそ
れで発展することによって、芦安もと、こう思っております。
でありますから、本当に私は市長として負託をいただいている期間において、芦安が今まで、私
が市長になる以前より元気になるということが、ひいては南アルプス市もそういう結果につながっ
ていくだろうと、こういう認識であります。
そんなことで、ユネスコエコパークも来年、登録される可能性もある、まさに芦安はその代表の
エリアでもあると思っていますし、市を挙げて、一緒に芦安とともに、この発展にまだまだ尽くし
ていきたいなと、このように考えておるところであります。
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○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
ありがとうございました。
今の市長の答弁を念頭に置きまして、次の質問に入ります。
過疎地域に指定されている芦安地域についての質問です。
本市において、旧芦安地区は合併前に全域過疎の指定を受けていました。
合併後は本市の一部過疎として、唯一、過疎地域に指定されており、総務省の自立促進法でご支
援を受けているのが現状であります。
しかしながら、過疎事業への評価と効果がいまだに検証されていません。総務省では平成22年
に過疎地域市町村が行う先進的で創造性の高い相当事業を幅広く支援するため、過疎地域自立活性
化推進交付金事業を創設いたしました。
この見直しは、それまでにすべてではありませんが、ハード事業を対象に国全体では80兆円も
の支援をしてきましたが、一向に過疎対策は改善されないことから見直されたものであると認識し
ております。
本市、芦安地域も全く同じで、自立できないどころか、特に合併後は過疎へ急速に進行の一途を
たどっているのが現況であります。
そこで伺うわけですが、本市でも総務省で平成22年度に自立過疎事業を見直したことを受け、
平成23年度から27年度の6年間、総事業費は8億円弱の南アルプス市過疎自立促進計画を策定
し、現在、その計画に沿って事業を行っています。
この計画書は策定時に社会情勢・経済情勢等の変化、さらに住民の要望など、新たに発生した課
題と問題には、随時検証等を行い、対処することになっていますが、いつ、何を対象に検証と見直
しをするのか。
また、過疎地域となっている芦安地域の全体将来像も見据えた未来展望は、喫緊の課題と思われ
ますが、行政としてのスタンスを伺うものであります。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
平成22年4月1日、過疎地域自立促進特別措置法の一部改正により、過疎法の失効期限の6年
延長および過疎債のソフト事業への対象拡充が認められました。
本市におきましても、芦安地域審議会の皆さんと協議・相談をしながら、過疎地域自立促進法の
延長および計画事業の見直しを行っております。
平成22年度の策定時におきましては、
現状と問題点を検証した上で、
地域要望を踏まえながら、
計画の見直しを行いました。
できるだけ多くの住民に参画していただき、特にソフト事業につきましては、地域住民が取り組
みに誇りを持ち、
将来に渡り持続可能な魅力ある事業内容となるような計画づくりを心がけました。
ただし、このときには時間が不足し、具体的なソフト事業を計画に盛り込むには至りませんでし
たが、地域づくりを学ぶ勉強会を提案させていただいたところ、快諾をいただきましたので、この
事業は計画に入れさせていただきました。
それからこれまでの間、地域では「芦安の将来を考える会」
「レディースはたご」
「芦安チーム若
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人」をはじめとする団体が、主体的に地域活性化の取り組みを行い、自らの地域を自分たちで何と
かしようとする高い意識が芽生えました。
平成24年6月には「過疎地域自立促進特別措置法の再改正」により、失効期限が平成32年度
まで、さらに延長されました。
この機会を契機に、市といたしましても、来年度から現計画の検証見直しを開始したいと考えて
おります。
前回同様に、地域の主体性を重視することはもちろん、地域活性化のグループと連携し、地域の
将来を考え、地域づくりの具体的な活性化事業を計画に盛り込めるように支援していきたいと考え
ております。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
今、市長から答弁をいただきました。
この問題は、要は過疎は構造的な問題であると思っています。
この過疎計画もある意味では地域の皆さんの意見を聞きながらと、いろいろな団体の意見を聞き
ながらと、こういった言葉をよくいただくんですが、これはやはり総務省、あるいは総務省に沿っ
た県の自立促進計画法、これもほぼ同じなんですが、行政に対して、そういった創造的な事業、ソ
フト事業をやりなさいと、こういうことをいっているわけでございまして、市民の皆さんにその計
画を、あなたたちが考えなさいといっても、なかなか無理なことで、行政がやはり強力に全面に出
て取り組む必要があると思うんです。
その際には、前回でも西野浩蔵議員に質問していただきました、芦安のグランドデザイン、要す
るに将来像、行政が中心となって描くんだよと。これがないことには、前に進まないと思うんです。
ですから、私は確かに地域の声を聞くことも重要なことではあると思いますが、行政が全面的に
前に出て、こういった、私もここにその総務省で出した自立促進法、計画のこれを持っていますが、
本当にその地方自治体が自らの創造で考えてやっていきなさいということを、うたっているわけで
す。
ですから、そのへんを今後、今、市は見直しを来年するんだという答弁をいただきましたが、そ
のへんをある意味で私は、この過疎に対する問題を解決というか、取り組んでいくには、やはり1つ
のチームがないと無理ではないかなと思っています。
今、政策推進課のほうでこれをやっているようでございますが、なかなかいろいろな事業があっ
て忙しくて、これにはなかなか目が届かないという面もあると思うんです。
ですから私はここで言いたいのは、行政がこの問題に対して、1チーム、違ったところでつくっ
ていただけないかと、そういったことをお願いしているわけでございますが、そのへんはどんなお
考えでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
私もこの過疎の問題というのは、議員が言われるとおり、構造的な問題であろうと、このように
思っております。
でありますから、
南アルプス市として芦安地域をどうするかという、
その基本的な考えがあって、
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これからやっていかなくてはいけないだろうと思っております。
私も市長になって2年半が過ぎるわけですが、芦安に対しては教育委員会と話す中で、まず教育
で少しでもやろうということの中で、今、国に英会話の、それも実現しました。
また、チロル学園も閉園を迫られたところ、また新しく復活して、東京から新しい学園がまた入っ
てくる。こういう教育のことも基本的には考えておりまして、これをやっていこうと。
これからは議員言われるように、まさに行政主導の中で考えております。
これは、議員は今のご質問では、そのチームをつくれということですが、これも1つの手法です
が、とりあえず首長として、総合政策部の担当を含めてでもいいと思いますが、将来は必ずそうい
う形を持っていきますが、あそこにできるならば今のところ将来のユネスコエコパーク、あるいは
トレッキングコースの完成、そして6次化の拠点、その次の中部横断道完成を含めて、トンネルが
抜けると、また新しい形の芦安地域の活性化も生まれるだろう。
それができますと、また奥の広河原というところで、通年の交通が確立できたとなれば、日本の
ツェルマットというか、南アルプスにおける拠点もできるだろうと。
その前衛としての温泉を持っている芦安地域をどうするかと、
こんなことも議員言われるように、
大きな構造改革の中で芦安地区を考えていく。
ただし、これをやっていくには、今まで議員言われるように、80兆円もの、日本全国過疎化で
やっても、その構造的にみんな出て行ってしまうわけですね。
だから、私はそういう中でやはり核となる、今、おられる芦安地域の方々とともに、一緒に、そ
の核となる人たちが情熱を持ってやって、市としての構造改革と一体となって、これは結果が出せ
ると思っていますので、この2つの両者が一体となるような考えを進めていきたいなと、今、考え
ております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
分かりました。
今まで過疎債の借入額の一覧表というのを私、
いただいておりまして、
平成15年から平成24年
度まで、4億8,900万円です、現在。
やはりこれを見ると、地元の皆さんの希望ももちろんあったとは思いますが、ハード事業にほと
んど使われているんです。今までのハード事業も大事なんですが、総務省の見直した、その自立過
疎の改正法には、要するにどんなことをやりなさいということかと言いますと、地域医療の確保や
住民に身近な生活交通の確保、集落の維持および活性化、将来にわたる住民の安心・安全な暮らし
の確保が求められていることにかんがみ、市町村行政が基礎自治体として自立的に、かつ主体的に
これらの問題に取り組むことができるよう、いわゆるソフト事業についても過疎対策事業債の対象
とするなど、支援の充実が図られていると、こういうことをいっているわけでございまして、こう
いったことを果たして住民の皆さんは、ここまでのことは知らないわけです。
やはり、これは総務省から県に伝達が来て、県でもこの計画をつくって、それをうちの市の政策
推進部であります、推進部へ説明をして今度は過疎債、そういったものに十分活用してくださいと
いうことをいっているわけですから、やはりこういうことの点は行政が中心にならないと駄目だと
思います。
そのへんは、来年度、早々見直しということを聞いておりますので、そのへんにしっかり組み込
83
んだ中で取り組みをしていっていただきたいと思います。
では2の1番については以上でございます。
次に、路線バスが廃止となった件について伺います。
本年4月から路線バス3路線が本市で廃止となりました。廃止の理由は利用者が少なく、採算性
の取れないことについては、市からの補助金がない限り運行できないといっているのが、交通事業
者の言い分であり、市でも利用者が少なく、大きな負担となっていることから、補助金の支出は見
送りとし、廃止決定になりました。
私が質問したいのは、廃止路線となった、その1つ、芦安地域への路線バスの廃止であります。
南アルプス市となって、路線バス、公共交通が全くないのが芦安地域であります。利用者が少な
い、費用対効果を見ると、そんなところに補助金まで出して運行することは困難であると言われま
すが、他の2路線の地域とは違い、芦安地域は改正過疎地域自立促進法の対象地であります。
過疎化の視点の考慮、さらに合併した元自治体に公共交通が何もないのは、あまりにも行政とし
て過疎地域への配慮と、そこに住む住民を無視した判断であると思います。
そこでこの質問は過疎自立促進地域に指定されている旧芦安のソフト事業として、地域住民をは
じめ交通弱者、さらに来訪者のため、復活運行を地元の悲願ともいえる要望も含め、速やかに見直
していただきたいのですが、当局のご答弁をお願いするものであります。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
平成22年度の過疎地域自立促進法の一部改正に過疎債の対象事業にソフト事業が加えられまし
た。
ご質問にありますとおり、ソフト事業としてバス事業を取り入れることも可能と思われます。
山梨交通による路線バス廃止は、芦安地域において利用される方が極めて少なく、負担金が高額
であったため、廃止したと認識しております。
反面、芦安地域の皆さまの社会基盤として公共交通網を求める気持ちは、十分理解いたしており
ます。
ただし、過疎債という有利な財源ありきで事業を開始するのではなく、来年度からの過疎計画見
直しの中で、芦安地域の皆さんと協議し、交通システムについて前向きに検討してまいります。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
今の市長の答弁では、来年の見直す時期に前向きに地域と相談した上でというご答弁でございま
した。
確かにそうでありますが、地域はすでにこの路線バスの復活を願っているわけです。
例えば今まで1日5本あったところを、朝と夕方2便でもいいからということも含めまして、お
願いしているわけでございます。
その運行に仕方については、今までと違った公共交通のあり方を見直してもらった中で、運行し
ていただければ、それはそれで大変ありがたいことだと思いますが、ただ一番心配しているのは、
こういった地域のために運行するということが、費用対効果で終わるのであれば、何もできないん
です。
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それで仮にやめたとしたらば、過疎をまた過疎にしていくということになっていくと思います。
確かに今は財政厳しい面がありまして、非常に私どもも赤字路線は廃止したほうがいいのかなとい
う頭も、もちろんありますが、しかし赤字路線を赤字ででも、全国の過疎地域においては、赤字で
もやっているんですよ。
その背景には、やはりあれもこれも取ってしまうと、さらに過疎が進行してしまうということか
ら、その過疎地域を助けるために、生活交通の安定した路線バスを確保しているんです。
ですから、本市でのそういった面は、ぜひ行政が主導になって、強力に前向きに押していただき
たいと思っています。
今度、このことを見直すときには、先ほどの質問やこの質問、また今後の質問等々、含まれてい
くと思いますが、ぜひソフト事業に有効な事業を取り入れていただいて、芦安地域の皆さんが安心
して生活できる地域にしていただきたいと思っています。
来年度早々という意味で政策部長、いいですか、その見直し期間というのは。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
来年早々に計画に見直しについては、
入っていくということでご理解をいただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
見直していただけるということは、当然その計画の中にこの計画を組み入れた中で見直しをする
という認識で、よろしいでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
過疎法の自立促進法ですから、その交通だけを集中的にということではなくて、芦安地域全体の
過疎の見直しを来年早々から入っていくということで、ご理解願います。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
今現在、芦安地区の現状というものは、平成15年の合併したときには510人いました。今年
の4月には365人ということで、145人ぐらいの減と急激に減っているわけです。高齢化率も
36.7%という高い数字になっています。
本市の場合は、全体では25.5%ということになっております。私、この合併のあと、すぐに
国勢調査がありまして、石川市長時代でしたが、この人口動態のことについて質問したことがあり
ました。
それは南アルプス市全体では増えている。それぞれの旧町村も増えている。減っているのは芦安
だけですと、こういったことから、その当時の市長だった石川市長に、市長が座長になって、過疎
化対策の検討会をつくってくださいと。そういった中で、先ほど言いましたように、先進地の事例
として僻地を、私どもの自治体はこういうことで立派にやっていますよというものをつくって、先
進的な地域になるべきだということを言ったことがあります。
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石川市長はそのときに、芦安には過疎債も付いているし、いろいろな補助金があっても、上乗せ
の補助金があって有利に使っていけるから、そういったものを使っていけば大丈夫、過疎は解消で
きますということを言ったんです。言ったんですが、やはり何の効果もないんです。やはりこれに
は南アルプス市が一体となった行政の中で考えていかないことには脱却できない、私はそう思って
います。
旧芦安村であれば、村長さんがいて、収入役もいれば助役さんもいて、小さい村でもみんなで考
えて、観光のこと、産業のこと、やってきたんです。それが合併すると、やはり市長は1人になっ
て、芦安の地域のことには、かまっていられないということが実際にあると思うんです。
だから、そのためにはやはり市の一部過疎地域を、これからそういった問題を起こさないために
は、行政が主導で持っていかないと、この問題は解決していかないと思っています。
それから、先ほど飯野議員が言うユネスコの問題もありましたが、ユネスコエコパーク、芦安は
恐らく緩衝地域的なところにいるんだろうと思いますが、そういったことも踏まえると、この芦安
地域に人が住まなくなれば、エコパークなんて何の意味もないと、私は思うんです。やはり、そこ
に地域住民がいて、自然と共生して生きていく姿こそが、ユネスコエコパークへの登録の1つでは
ないかなと、こんなふうに考えます。
でありますから、あの地域を人口が少ないから、過疎だからというようなことではなくて、あの
地域を何とかしなければという行政の全面的なご支援をいただきたいと思いますが、そのへんにつ
いて、市長にもう一度お願いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
まさに清水議員の言われるとおりでありまして、私はそれと同じ考えのもとに、これから行政主
導でユネスコエコパークも登録されますので、ユネスコエコパークは登録が目標ではなくて、登録
されたことが、来年がスタートであって、それが世界にエコパークとは、こういうものだというこ
とを示すということがあって、緩衝地域であろうという芦安地域は人口が増えるということで、取
り組んでまいりたいと思っております。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
分かりました。
それでは次の質問に入ります。
過疎地域に指定されている芦安地域についての質問でございます。
創成広場について伺います。
この創成広場の活用には、昨年6月定例会においても、やはり西野議員から広場の活用方法を積
極的に展開すべきだとの指摘を受けたところであります。
その後、
芦安地域に在住する若い人たちを中心に仲間が集まり、
芦安若人の会が設立されました。
この芦安の若人の会が創成広場を市より賃貸契約を受け、この広場の活用方法を話し合い、地域
活性化のために何ができるのかと奮闘されています。
市長は若人の会の熱意を感じ、広場につながる老朽化し、使えなくなった創成広場へ渡る橋の復
旧材料費代150万円の補助金を本年6月補正に盛り込んでいただきました。
その材料費をもとに、若人の会では汗水たらし、流した労力の結果、立派な橋が完成し、普通車
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ぐらいなら十分に広場まで車で行けるようになりました。
これから、この創成広場をいかに活用して地域活性化と市民の広場として活用できるか検討して
いるようですが、行政の知恵と指導も必要と考えております。
協働のまちづくりの視点からも、どのような提言と指導をするのか、今後の対応について、お伺
いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
創生広場については、平成25年4月に芦安若人の会と賃貸借契約を結び、その後、市が原材料
費を負担し、関係者により、キャンプ・バーベキュー場として再整備されてきております。
当初、若人の会の計画では、都会に住む子どもたちの参加や登山者のキャンプサイトとして活用
を考えていたようですが、開設初年度ということもあり、思うようなPR活動ができず集客が少な
かったと聞いております。
こうしたことから、
整備された広場が多くの人に活用されるよう、
自主的な活動を尊重しながら、
市としてできるPRや助言を今後行ってまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
いろいろな面で応援していただけるというお言葉をいただきました。
ただ、もうすでに去年もいろいろな方が、あそこを利用したいということで、視察に来た人たち
が、トイレが使えなくて、ちょっとこれではということで、断られた経緯もあるということでござ
いました。
確かにトイレは、その上のロッジの駐車場にはあるんですが、そこまで行くにはちょっと大変か
なと思います。
私も、この賃貸契約の内容書をコピーしていただいたんですが、これを見ますと、7条に甲は、
市のほうですが、契約期間中、賃借物件の主体構造にかかる補修の必要が生じた場合は、これにあ
たるものとすると、
早い話、
市が必要に応じて補修してあげるよということが書いてあるんですが、
そのへんは、もしトイレを改修するとなれば、あなたたちが借りたんだから、自分で直しなさいと
いうのか、あるいは補助金を多少でも見てあげて、これでやるのか、そのへんはどんなふうに考え
ていますか。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
今の話は初めて聞いた話で、まだ検討している段階ではありませんが、予算的にはもうすでに当
初予算の計画に入っていますので、そのへんで対応できるかどうか検討しまして、また現地などを
見て、補正予算でいいのか、そのへんは検討させていただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
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○17番議員(清水実君)
では、そのへんはぜひ現地を見直していただきながら、検討していただきたいと思います。
もう1点、この創成広場の南側は御勅使川が流れています。それが昭和57年の水害でかなり浸
食されまして、そこを県の土木部のほうで応急的に蛇籠で工事がしてあります。
その後、いろいろな台風が来て、その蛇籠もかなり傷んでいまして、若人の会から私のほうへ何
とか公園を守るために、その工事のお願いができませんかということで、あるいは県の砂防になり
ますので、斉藤県議会議員、それから県の土木部の皆さんと、私ちょうどそのとき、小笠原村へ行っ
ていましたので、入倉部長にそのとき、立会いをお願いいたしました。
できればそのときの県との話し合いが分かれば、ここで教えていただきたいです。
○議長(浅野伸二君)
入倉建設部長。
○建設部長(入倉隆士君)
ただいまの質問にお答えします。
芦安創成広場河川境界の件についてですが、10月3日に、今言われたように、清水議員さんは
小笠原村へ行っていました。それで斉藤県議会議員と市、山梨県中北建設部河川砂防課と現地を見
ました。
その結果ですが、協議の中であの場所は御勅使川の護岸であることから、今年度中に測量を行い
ます。そして平成26年度に法面の復旧を計画しております。
また、復旧方法については、現在、検討中であります。河川緑化とか、階段工につきましても、
今後、地元と協議して行っていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
ありがとうございました。
要は復旧工事を実施してくれるということですね。
であれば、市の創成広場、市の公園も災害から強い防災工事ができると思うんです。ただ、これ
をする場合に、活用するときに、いろいろな方法があると思うんです。
例えば、バーベキューに来た人たちが、御勅使河原へ下りていって遊びたいというのには、階段
になるような護岸工事の方法とか、工法ですね、あると思いますが、そのへんは今後の協議の中で、
ぜひそういった観光的なものも視野に入れながら要望していただくよう、これはこちらのお願いで
すから、要望です。お願いいたします。
それでは質問事項2の最後の質問です。
旧芦安村時代から合併後、受け継がれている事業に古屋敷沓沢線の改良工事があります。この事
業の計画は県道甲斐芦安線の終点から南アルプス林道へとつながり、広河原まで安全な道路整備を
するための計画でした。
合併前、林道起点からすぐ入ったところで土砂崩れがあり、通行ができなくなったため、県でも
完全整備をするには通行止めしかないと判断したことから、迂回ルートとして村中を通る道路整備
が、この古屋敷沓沢線でした。
合併前に旧芦安村でも、この事業に大きな予算を計上し、事業したもので、合併後は市に受け継
がれてきました。
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すでに合併後の当初計画400メートルも完成に近付いているとのことで、平成26年度には完
成予定と聞いています。
そこで伺いますが、度々延期され、利用者にご不便をかけている古屋敷沓沢線事業は延期なく、
計画どおり平成26年度には完成するのか。
また、完成後は既設道路の改良は今後どうなるのか、併せてお伺いします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
市道古屋敷沓沢線の道路整備事業につきましては、合併前の旧芦安村時代に事業化され、平成
15年、合併によって南アルプス市に引き継がれ、現在に至っております。事業概要としましては、
延長400メートル、幅員7メートルで計画されており、総事業費は3億8千万円を予定しており
ます。平成25年度の事業費は2,400万円で、新設道路予定地、横の斜面の整備を行っている
ところでございます。
ご質問の事業の完成時期ですが、平成26年度完成を予定しております。
その後の計画につきましては、
先ほどご説明いたしました過疎地域自立促進計画の見直しの中で、
地域の皆さまのご意見を踏まえ、検討してまいります。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
平成26年度に完成するということで、大変ありがたいと思っています。
要は手を付けないところも、平成18年度に地区の区長さんが急カーブがあるから、直してくだ
さいとか、いろいろな要望を出しているわけですが、そのへんをまだ一向に手を付けていられない
ということもありますので、完成したとはいえども、その後、危険個所には手を付けていただきた
いと思います。
というのも、その道路の脇には備蓄防災倉庫もあるんです。芦安住民の避難道路にもなっている
わけです。やはりそういった道路であれば、ぜひ現地を一度調査していただいて、見直しを含めた
中で検討してもらいたいと思います。
では、次の質問に入ります。
山岳観光についての質問です。
南アルプス市の自然環境を維持していくため、
マイカー規制を平成17年度から実施しています。
多くの方が訪れ、協力金にも理解を示され、100%に近い徴収率となっています。
平成24年度決算での協力金は750万円ほどに上がりました。本年度は決算前に協力金につい
ては示されていませんが、24年度よりさらに多くの方が訪れたことを聞きますと、協力金も前年
度を上回る金額になるものと考えています。
世界遺産に登録された富士山でも、山梨県・静岡県、それに地元自治体、あるいは観光団体等で
入山料について、検討されています。
南アルプスでは利用料金を実施して7年の実績がありますが、中込市長が会長となっている南ア
ルプス山岳交通適正化協議会で見直しの検討を今後されるのか。あるいは、するべきなのかを伺い
ます。
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○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
南アルプスマイカー規制の実施に伴う協力金については、平成17年から南アルプス山岳適正化
協議会により、利用者から片道100円を徴収し、主に駐車場誘導員やゲートの管理費等に支出さ
れております。
ご質問の協力金の見直しについては、登山者の理解と協力が必要となるので、南アルプス山岳適
正化協議会がシーズンごとに実施しているアンケートを分析する中で、協力金の使途を登山者の安
全対策を含めた環境整備に利用できるよう、同協議会に提案し、併せて協力金の見直しを協議して
いきたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
現在でも、手元に平成20年度から24年度の余剰金元金、預金残高が1千万円弱、950万円
ほど今、残っているわけです、この協力金の。
私は、この中で一つ言いたいのは、やはり登山する方にはすべて平等でないとまずいのではない
かと考えています。
ということになりますと、夜叉神の杜に100台ほどの駐車場スペースがありまして、そこから
夜叉神峠越えで鳳凰三山へ登る方々の徴収場所がない。それは適正化協議会の片落ちではないかな
と思っていますが、一方側の人からはいただいて、一方の人のルートからは取らない。これはいか
がなものかと思いますが、そのへん、市長、ご存じでしたか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
知っておりました。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
もし知っているということであれば、同じ登山者でありながら、一方側は無料、一方側からはい
ただいている。これではちょっと不公平な気がいたしますが、そのへんはどう考えますか。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
南アルプスマイカー規制の実施に伴う協力金については、自然環境の保全と通行の安全確保を目
的として、バスや乗り合いタクシーを利用し、広河原に向かう登山者に負担をお願いしていくこと
として始められました。
そのため、登山者のためのトイレ等の環境が整っている夜叉神ゲート前にある駐車場利用者から
は、規制の導入当初から協力金はいただいておりません。
ご質問の夜叉神駐車場の利用者の負担については、導入時とは違い、富士山での協力金の議論や
90
自然環境を守るために、
負担に協力するという考え方が登山者にも受け入れられるとは思いますが、
今までの経過や関係する機関の考え方をお聞きし、協力金を負担していだたく利用者の公平性など
も含めて、どのような方法により、夜叉神駐車場利用者に協力金を負担していただけるのかを調査
したいと思います。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
やはり協力金は確かに利用者の整理のお金に大きな予算を使っているわけで、利用料金の負担と
一部をうたいながら、大前提は自然環境を守っていこうという姿の中でいただいているわけです。
そのへんは今、依田部長のほうでは調査して検討していくということですので、時間がありませ
んので、次にいきます。
次の質問です。
夏山シーズン中は芦安地域のロッジ周辺の整理駐車場、支所南側の臨時駐車場、それに夜叉神の
杜駐車場といくつかありますが、駐車スペースは全体で約650台分であります。
休日の前、大型連休などには、すべての駐車場が満杯となり、駐車できない車は支所の駐車場を
はじめ市営団地、あるいは県道甲斐芦安線の沿道脇などへ無断駐車。また、1泊2日、あるいは数
時間前泊での観光登山であれば、その間、地元の車は自分の駐車場から動くことができない状態に
なることも、しばし発生しております
来訪者については、ありがたいのですが、無断駐車には迷惑しているものであります。
このようなことがないようにするためには、市営駐車場をすべて有料化し、広くいただく駐車料
金で駐車場のスペースの確保から、誘導員の人件費に充て、来訪者に安全・安心な駐車場を提供す
ることが、地元自治体としての第一歩のおもてなしになると思いますので、駐車場の有料化を検討
することを提案しますが、市の考えをお聞きいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
市営駐車場の有料化については、
周辺整備の財源確保の観点からも必要ではないかと思いますが、
利用者の理解を得るには、
苦情や要望をいただいている山岳トイレの改修や増設、
乗り合いタクシー
を含めた山岳バスの増便対策等、おもてなしの環境整備を先に行うことが必要であり、こうした整
備や対策を図った上で、関係機関に了解が得られれば、駐車場の有料化については検討してまいり
たいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
1点だけ再質問いたします。
これはやはり合併した直後、平成16年に石川市長に質問したことがあります。
そのときには、市の監査委員から市でも駐車場へお金を使っているんだから、有料化を考えてく
ださいということを指摘されていました。
石川市長はその後、それにとどまっただけで、その後、何の検討もしなかったということだと思
91
いますが、いまだに無料ですから。
でも、そういったふうに、もしお金を取るとすると、莫大な駐車料金が入るわけです。というの
も、上高地あたりでは民間の駐車場と同じ料金で市営駐車場をいっぱいつくってやっているわけで
す。
こういったことも、地方分権の中で市長が言われる新しい地方のあり方として、今後考えて、そ
ういったものも必要かなと思いますので、このへんもぜひご検討を一つお願いしたいと思います。
次の質問に入ります。
3項目の3番でございます。
本市の南アルプスに点在する山小屋には、市で直轄運営している北岳山荘をはじめ指定管理者施
設としての白根御池小屋、広河原山荘、長衛小屋、それに両俣小屋など4つの山小屋が指定管理者
のもとに運営されています。
そのほか、観光施設として山岳資料館、金山沢公園なども指定管理者となっています。
これらの施設は旧芦安村時代からも現在の指定管理者と同じように管理人を定め、その管理人が
村へ年間使用料を納める仕組みとしていましたから、同じように見えますが、一番大きな違いは山
小屋の管理人は1つの山小屋の管理人となっていることであります。権利は平等に与えられており
ました。
今の指定管理者制度では一団体が独占的に指定管理者になっているということであります。旧芦
安村時代では、考えられない制度であります。芦安村時代の山小屋管理人は地元の方々で、夏は山
小屋管理人となり、冬場はアルバイトなどをしながら家族を支え、子どもたちも立派に育ててきた
んです。
そこで伺いますが、山小屋関係、観光施設は現在の指定管理者制度から外し、地域活性化の拠点
となる施設運営を求めますが、市当局の考えを伺うものであります。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
指定管理者制度は平成15年の地方自治法の改正により、
「公の施設」の管理・運営を民間事業者
等に委ねることができるようになったもので、本市では平成18年度より順次導入してきておりま
す。
ご質問にある地域活性化の拠点となる施設運営を行うためには、現状では次の方法が考えられま
す。
まず1つ目は条例改正を行い、行政財産から普通財産とし、山小屋としての運営ではなく、地域
拠点施設として管理・運営を行う方法。2つ目は、指定管理者制度で選定方法を公募から非公募と
する方法。3つ目は、北岳山荘のように直接市で管理・運営を行い、業務を地域に委託する方法で
す。
いずれの方法につきましても、税を投入せず、市民サービスの向上、管理の効率化を図ることの
できる施設の運営方法となることが必要でありますので、次回の選定の折までには、市民の皆さん
や地域に対して最善の方法が採れるよう、検討してまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
92
○17番議員(清水実君)
今、市長から答弁をいただきました。
この件について、私は一団体が受けているのが駄目と、そう言っているわけではないんです。
先ほど言いましたように、過疎化の地元の皆さんの雇用の場として、そういったところも、もし
そういった管理人になりたいということであれば、そういったところにも開かれるようにと、こう
いったことをお願いしているわけでございます。
この管理者指定制度がある限り、芦安村の団体自体が、言っては失礼かもしれませんが、ノウハ
ウでは、指定管理者制度では合格点が得られないと私は読んでいます。
そういった中で、それ以外であれば、もう行政でこの団体にやったらどうかというお考えを持っ
てもいいのではないかと。そういったことで、この質問については、終わります。
ただ、私、北岳山荘から山小屋の売上金やら何やらを見ると、大変大きい売り上げがあるんです
よ。今年の北岳山荘も約8千万円以上の売上ですね。
ほかの山小屋については、24年度までしか出ていませんが、合わせると約8千万円以上ありま
す。ですから、大きな台風とか、予期しない風水害がない限りは、恐らく2億円から3億円ぐらい
のお金が山で生まれるんです。こういったことも、今後、一つの地域の活性化として、いろいろな
方面で考えていただければありがたいと思っています。
では一番最後の質問でございます。
4番になります。
この南アルプス林道では6月下旬から11月上旬まではマイカー規制のため、一般車両は利用で
きません。マイカー規制は平成17年度から実施されています。
その中でマイカー規制も利用者に徐々に浸透し、大きなトラブルもなく、今夏の夏山シーズンも
終了したところであります。
そこでマイカー規制実施から9年経った今、このマイカー規制についても検討しなければならな
いと考えています。
私が地元の方々と意見交換をすると、このマイカー規制により、お客さんが激減してきたことを
嘆いています。要は、マイカー規制がないころは、乗用車で来訪して広河原へ行く前と帰りには多
くの方が利用してくれたと、そういったことを言っております。
富士山でも、遺産登録後は地元自治体などでもマイカー規制の件で意見の相違が見られます。関
係する自治体の観光施設、さらに観光業者にとっては大きな問題であります。
この問題は富士山ほどの短い規制ではなくても、期限を切って、一般車両の通行を可能にした利
用方法ができないか、検討する価値があると思いますが、市長のお考えを伺うものであります。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
南アルプス林道の通行につきましては、現在、所管する山梨県を事務局とする「南アルプス山岳
交通適正化協議会」で、豊かな自然環境を保全し、安全に通行するために一般車両の規制を行って
いるところです。
ご質問の一般車両の乗り入れは、さまざまな方からの要望も寄せられていることから、検討する
必要性は感じております。
車両の乗り入れには、安全対策を行った上で1日の通行台数等の制限を定め、電気自動車のみ通
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行可能とするなど、環境への負荷を最小限に抑えた利用方法もあるのではないかと思います。
このようなことから、一般車両の林道乗り入れの許可が得られるか調査をさせ、許可される可能
性があれば、関係機関へ市として提案をするよう指示を行いたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
清水議員。
○17番議員(清水実君)
最後に1点だけ質問いたします。
市長は今答弁で許可が下りればということですが、やはり私は、これは市の政策として、もしこ
れをやったときに、市が潤っていくというものがあれば、こういった計画を積極的に組んで、許可
はその後に強力に推し進めていってもいいと思うんです。
あくまでも許可ありきということになれば、どんなこともできないんですよ。やはり、こういう
ことをして、うちの市で潤う人たち、潤う団体等があれば、こういったことも視野に入れながら前
へ進んでいくのが行政の一つの力添えということにもなると思いますので、許可が駄目です、駄目
ですではなくて、そこを突破することも行政の役目ではないかと、私は思っています。
そういったことで、こういったこともぜひ今後検討していただきたいと思っています。
以上で質問を終わります。
ありがとうございました。
○議長(浅野伸二君)
以上で清水実議員の代表質問を終結いたします。
ここで暫時休憩といたします。
再開は4時5分といたします。
休憩
午後 3時52分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 4時05分
○議長(浅野伸二君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
報告事項を申し上げます。
19番、名取常雄議員が一身上の都合により、本日5時に早退届けがありましたので、これを許
可いたしました。
次に、公明党の代表質問を行います。
質問順位5番、河野木綿子議員の発言を許します。
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
公明党を代表いたしまして、質問いたします。
まず、通告に従いまして、最初の質問であります、農業6次化産業拠点事業における資金につい
てでございます。
9月議会では公明党から質問しました、資金計画の今後に対しまして、市として資金需要の事業
主体となります、株式会社南アルプスプロデュースの資金形態がまちづくり会社であり、農業者と
しての性質を持たないため、国の成長産業ファンドを活用することは厳しいとの見解を示されまし
た。
そこで、地域振興基金や一般財源を使うことは、できるだけ行わないよう、提言いたしました。
94
今議会に条例の提出とともに、5億円の一般財源から資金貸付をする案が出されました。
先日、総務文教・産業土木常任委員会での連合審査会で、市長は株式会社としての自由度、そし
て柔軟性を優先した事業を行うため、制約のある国の補助金や交付金を使う考えはないと見解を示
されました。先ほど金丸議員の質問にも、そのような見解も示しております。
私たち公明党といたしましては、6次化産業の振興策として、拠点事業の推進には、ともに力を
尽くしていく決意は変わりません。
しかし、今回の条例案に対して、当初からの資金計画が国の方針変化に伴いまして、変転してき
た経過があったからこそ、根本的な資金計画の見直しをするべきときが来ており、国の補助金を受
けるために事業主体を変更してでも対応するなり、あらゆる手を尽くして対応策を講じるべきとき
ではないかと考えまして、反対の立場を示しました。
総務文教常任委員会は条例に対して賛成の形となりましたが、そこで改めてお伺いいたします。
事業主体はあくまでも市ではなく、株式会社南アルプスプロデュースであるならば、今回の資金
貸付の5億円に対し、今後、有利な交付金、また補助金を使うことで、5億円の資金を少しでも返
済していく考えはないのでしょうか。
市長のお考えをお示しください。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
河野議員のご質問にお答えいたします。
今般お示しした整備計画の内容として、基幹となる直売所やレストラン、カフェ、駐車場、大型
トイレなどについて、
市の貸付を財源とさせていただく説明を行いました。
市の貸付によることは、
成長ファンドの導入が困難だという判断に基づいております。本事例だけでは、銀行としても地域
ファンドの組成が困難であるためであります。大変残念ではありますが、市からの貸付を行うこと
で、当初から進めている「新しい行政の形」ともいえる株式会社での整備運営という原則は崩さず
に、市民や民間と協働して事業を推進していきたいと考えております。
一般的には、当初の設備投資時に補助金や合併特例債等が利用できれば、投資経費は少なくて済
みます。しかしながら、市直営の場合、数字には出てこない人件費や、事務手続きの煩雑さととも
に、公共工事となると、どうしても高くなってしまいがちな整備費など、いくつかマイナス要素も
あります。黒字運営の施設であっても、当初の建設費まで回収している例は、ごくわずかだと思い
ます。ここにも挑戦しようということです。
物販等、経営が伴う施設の運営については、これまでの市直営で建設して、運営を民間に任せる
という方法では臨機応変の対応が難しく、施設の設置目的等があいまいになってしまいます。
したがいまして、南アルプス市の農産物ブランド化、ひいては南アルプス市のブランド化につな
げるこの事業では、ぜひ「新しい行政の形」での推進、つまり株式会社による施設の整備・運営が
必要だと判断したものであり、これをぶれることなく推進していきたいと考えております。
しかしながら、議員ご指摘の当初の投資経費を減らすためには、早急に有利な補助金等の助成制
度の活用について、調査研究も行ってまいりたいと考えております。会社において、補助金等の活
用が可能となり、投資金額に余裕が生じた場合は、市民の大切な税金を原資としている貸付金につ
いて、早急に繰り上げ償還等も行ってまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
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○11番議員(河野木綿子君)
ただいま答弁の中で述べられた中と重複するかもしれませんが、市の直営、そういった事業形態
よりも、この南アルプスプロデュース、これにすることが、どういうメリットなのかということを、
もう一度改めてお伺いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
新しい行政という言葉を使わせていただきましたが、これは去年、総合特区でも取って、南アル
プス市の農業の6次化ということで、国にまいりました。
そのときに、農林水産省でも新しい形の制度でやらないかということでありまして、それで進め
てまいりました。
そんな経緯がありまして、そして戦後、そのときの農林水産省の、今、審議官になっておられる
局長ですが、先ほどの清水議員のご指摘で過疎債というものもありまして、何兆円というお金を投
入し、また農水省の補助金を投入してきたと。その経緯の中で、これからはお金を、補助金であれ
ば出しっぱなしであるけれども、これからはファンドとして提供して、うまくいったときには、そ
れは全額、補助金は出しっぱなしですが、成功したら返すと、こういう理念を並べまして、では南
アルプス市をモデルとしてやっていただけませんかという話で、こういう話が出てきたと。これが
国との約束で来たんですが、国がこの制度は十分熟してなくて、いろいろなことがありまして、今
回はできなかったと。これは9月の河野議員のところにも、そういう説明をしました。
そんな中で今回来ましたので、それが国の言われるとおり、補助金となると、いろいろな一つひ
とつ制約があるということでありますから、本当は国から半分来ていれば、議員からもご理解をい
ただけたと思いますが、これが途中でいかなくなったということで、そして市は、でもこの手法で
チャレンジをさせていただいて、そして何とか成功させたい。こういうことであります。
しかし、議員ご指摘の、それを経緯に、そこだけにと考えてきたわけですが、その中にまだ農水
省、今まで6次化の補助金等もありますし、あるいはそういう農水省のいろいろな補助金もありま
すよと。
このことも、この制度で来ましたので、実現するため一本で借入金だけでいけばいいやというこ
とで来たんですが、今回ご指摘をいただく中で、その形ではやらせていただきたいんですが、しか
しこれからは6次化の、あるいは農水省のいろいろな補助金を探す中で、あるいは使えるものは、
これから部署、部署にいっぱい出てくると思います。
特例債につきましても、すべて補助金、特例債で使えるというわけではなくて、ハード事業にこ
うだとかとあるわけですが、そんなこともありましたので、今後は使えるところはご指摘のとおり
使って、できるだけこの借入金が少ない中でやっていくという方向にやっていこうと、こういうこ
とでありまして、運用については、新しい形ということで、どうしてもやらせていただければと、
このように思っております。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
私も、公明党の国会議員のパイプもございますので、政権が変わりまして、今までは特区、特区
という、特別な地域のみに与えた規制緩和の中で6次化産業、またそういった事業を進めてきたん
ですが、今後の国の方針としては、特別な地域だけではなく、いろいろな方が手を上げて、この6次
96
化産業に進んでいけるような政策を進めて打っていきたいという、そういうお話も伺ったもので、
今回、農林水産省であります食糧産業局産業連携課、そこに問い合わせをさせていただきました。
その中で平成26年度予算として、6次産業の市場拡大、そして6次産業の支援対策を推進する
にあたって、特に地域における農林業者、また食品事業者、流通業者、観光業者、こういった多様
なネットワーク、事業者とのネットワーク。これは私たち南アルプス市もネットワークを通じて地
産地消、そして6次産業化の取り組みを推進していくという、こういうものが今、国でも提示され
ております。
そういった中でも、また先導していく人材の育成、派遣、ネットワークによるプロジェクトの調
査・検討、プロジェクトに必要な機械、施設整備、そして商品開発、販路開発、こういった取り組
みを支援するための6次産業化ネットワーク活動交付金が全体として21億7,
200万円、
26年
度予算で示しております。
実施事業主体によって、事業費が2分の1出る場合、そして3分の2出る場合、定額で出る場合、
これは主体によって変わりますが、そういったことを研究していただきまして、株式会社南アルプ
スプロデュースは民間団体になりますので、そういう中で交付金を、これは食らいついてでも、そ
ういったものを取っていくんだと。
ぜひ、この5億円の一般財源を、こういうところに頭を突っ込んで、貪欲に取っていただきたい
と思います。
そのことについて、市長、お考えをお願いします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
河野議員ご指摘のとおり、私もこの考え方で6次化で総合特区を取ったときは、食糧産業局の針
原局長さんという方とお会いしたときに、まさに今の農水省の食糧産業局が去年の9月に立ち上
がったわけです、この局が。
今、議員に調べていただいた、それが去年の9月だったと思います。1年経って、今はもうその
局長さんは、その上に出世されたということでありますが、そんなことでありますので、まさにこ
れから今、言われた、いろいろなネットワークの中で、その交付金とかがあるものですから、この
事業主体は農業法人でもいいし、株式会社でもいいわけですから、この株式会社南アルプスプロ
デュースとしては勉強する中で、少しでも貪欲に交付金を取って、そしてこの事業を成功させ、財
源を、市からのものを軽減しながらやっていきたいと、このように思っていますので、よろしくお
願いしたいいと思います。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
ぜひ、私たちも主張してきました、一般財源を使った事業に移行してきてしまった、この経緯は
いろいろありますが、またそういったものをぜひ使っていただいて、次の事業につなげていけるよ
うにしていただきたいと思います。
それでは次の質問に移らせていただきます。
高齢者に対します、肺炎球菌ワクチンの助成拡大についてでございます。
平成20年12月議会で肺炎球菌ワクチンの高齢者への助成を訴えてまいりまして、平成24年
4月から80歳以上の方に肺炎球菌ワクチンの助成が開始されました。
97
しかし、当初から私たちが提案してきました、65歳以上への助成拡大、これも昨年3月時点で
も必要性を訴えてまいりました。
市民からの声の一部紹介としますと、病院で肺の病気になりまして、治療を受けていたときに、
お医者さんから「今、肺炎球菌ワクチンの補助が市町村であるから、ぜひ受けたほうがいいよ」
、こ
う言われて、私のところに電話がありました。しかし、本市は80歳以上が対象でございまして、
その方は70歳でした。そのほかの市民からも多くの要望が寄せられており、医師会からも肺炎球
菌ワクチンの必要性が示されております。
本市も肺炎球菌ワクチン、高齢者への助成を65歳まで拡大するべきと考えますが、お考えをお
伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
本市では、昨年度から国保疾病統計上の発病率、死亡率等が高い80歳以上の高齢者を対象に助
成を行っております。
しかし、65歳以上で実施しているインフルエンザ予防ワクチンとの同時期での接種が、肺炎予
防にさらなる効果があるとの市内医師会からの意見や、厚生労働省予防接種部会の調査報告もあり
ます。
高齢者にとって肺炎は、死亡原因の上位に位置するとともに、増加傾向にあります。
こうしたことから、市民の関心度も高まる中、肺炎の重症化の抑止および健康を守ることを目的
として、また医療給付費の抑制につながる状況となるのであれば、65歳以上の拡大について、前
向きに検討してまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
前向きに検討していただけるということで、できれば来年度の4月から実施していただける方向
はありますでしょうか。ちょっとそこを伺いたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
去年、議員からも言われて、80歳でスタートいたしました。
1年経ちまして、今度65歳ですから、財源のこともありますが、できるだけ、来年4月、ここ
ではちょっとまだそのへんが、今回指摘を受けたので、検討させていただいて、財源はどうなのか
とか、それも今、調べております。
でありますから、
今日の答弁は前向きにということで、
ご了解をいただきたいと思っております。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
ぜひ、前進していただけるように、お願い申し上げます。
次の質問に移らせていただきます。
子どもたちを守るための安全・安心対策について、まず第1点目の質問でございますが、平成
98
22年12月議会で不審者情報の保護者に対します周知を小中学校、また保育所に通っている方だ
けではなく、すべてのお子さんを持つ保護者に対して、不審者情報を周知することにより、情報を
共有することで地域の子どもたちを見守るネットワークが構築されると質問いたしました。
検討するとの答弁でしたが、その後の対応のお考えはいかがでしょうか。
お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
平成22年12月議会において、
河野議員からの質問に対しては、
次のような答弁を行いました。
「不審者情報が学校から報告された場合、即座に市内小中学校や南アルプス警察署生活安全課等
の関係機関へファックス等を行います。さらに保護者には、学校よりメール配信により情報提供が
行われております。しかし、小さなお子さんをお持ちの保護者には、情報の提供が行えておりませ
んので、市関係機関で協議・連携を進める中で体制づくりを進めていきたいと考えています。
」
この答弁後、教育委員会としても検討を行いました。
例えば、市内の防災無線を活用した情報提供のあり方も検討しましたが、逆に不審者をあおって
しまう事態も考えられるというデリケートな部分があるため、現実化されませんでした。また、メー
ル発信を考えた場合、どの部署がメール発信するのか、またその登録方法や預かったメールアドレ
スをどう管理するのか等の問題があり、教育委員会としての運用は難しいと判断しました。
その解決策を模索する中で、教育委員会から各関係機関にファックスした内容を、警察署を通じ
て「ふじくん安心メール」への掲載が可能かどうか調整を行いました。その際、報告様式の問題が
あり、実質的には来年1月から掲載可能になりました。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
それでは、まずは今、メール配信を小中学校に対しましても、保護者メール、そういったものを
流していると思いますが、その中で本市、今、私もずっと不審者情報を拝領しまして、調べており
ます。
平成23年10月20日には、女子中学生の首を羽交い絞めして「殺すぞ」とか「5分でもいい
から付き合え」とか、こういったことが言われる事例がございました。
そのとき、教育委員会への報告書には、保護者へのメール配信の報告はされておりません。
また、私もずっとこの不審者情報の報告書を見ておりますと、不審者情報の、特に小学校に保護
者に対しましては、不審者情報はそのたびごとメール配信させることが、大体、常でございますが、
中学校については、保護者配信メールを行っている場合、行っていない場合が非常にあります。
特に私が気になったのは、前の情報になりますが、23年10月に不審者情報の中で、それもこ
の羽交い絞め自体もメール配信しておりません、保護者に対して。
そして11月の時点も、中学生の不審者情報の中で、これもメール配信が保護者にされておりま
せん。ただ、もう1つの23年11月、そこは警察のパトロールもそうですが、文書によって保護
者にお知らせをするという、そういう事例がございました。そしてもう1点、24年2月もメール
配信はしていないという中でございます。25年1月、この不審者出没に関しては、メール配信を
したと。
99
非常に私もこれを見ていて、どのような基準の中でこのメール配信の運用方法が図られているの
かということを、ちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
この不審者情報というものは、学校から来たものを教育委員会がもらいまして、それをすべての
関係機関に発信するという形になっています。
新聞報道にあったものを、必ずしも学校が察知して、こちらへ来るという情報ではなくて、学校
が察知した内容を全関係機関に発信するという方法になっています。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
今、質問した内容は、特に平成19年に、先ほど教育長が答弁したとおり、メール配信推進会議
でメール配信事業の推進と具体的な運用方法を諮問して、平成20年にこの運用のガイドラインと
いうものをメール配信する、こういうものができたということでございますが、今、質問した内容
は、要するにそういう事態が、教育委員会にはもちろん報告があります。そして関係機関に報告が
あります。そうしますと、生徒はもちろん注意しますが、保護者に対してのメール配信の基準とか、
そういうものがバラバラであるということなんです。
そこらへんの基準というものは、ガイドライン的にはあるのかないのかということを、お伺いし
たいと思います。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
一応、子どもに被害といいますか、何らかの形で表れたものは教育委員会にあげてくださいとい
うお話はしていますが、基準として、このくらいはいいですよとか、このくらいはやってください
という基準というものは、学校の判断に任せていますので、そこのはっきりしたものはないと思い
ます。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
私も今回この報告書をずっと見ていまして、やはり基準はないのかなと感じました。
私は特に今回強調したいのは、自分の娘が中学校、どこか横の道で首を絞められ、羽交い絞めに
されて「殺すぞ」なんて言われたら、本当に震えてしまいます。
そう思ったときに、そういう情報をやっぱり保護者にも一斉にしっかりメール配信をして、注意
をしていく。また、近所や保護者の皆さんの目で本当にそういう不審者が近くにいないかどうかと
いうことを注意し合っていくという、そういうことは必要だと思います。
特に、どうしても各学校長の基準の判断の中で、こういうことは最終的に任されているという、
今の教育長のお話だと、そういうふうに思いますが、これはぜひ校長ごとの判断ではなく、ある程
度の基準のガイドラインを持つべきだと思います。
100
その点に関して、今後お考えはないでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
羽交い絞めにされた場合、
どうしてそこに発信されなかったかなと、
ちょっと私自身も疑問に今、
思っているんですが、やはりそういう事例については、ほとんどこちらにあがってきていると思い
ます。
ただ、子どもたちが、22年に41件という報告がありました。その中で精査をしていく中で、
ちょっと声をかけられた、写真を撮られたと、簡単なものまで報告があがってきましたので、それ
は精査をして、こちらにあげていただいている現実があると思いますが、今、河野議員のおっしゃ
いました、羽交い絞めとか刃物を持ったという事例がありましたら、校長はこちらのほうにすぐ連
絡をする体制は取れていると思います。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
教育委員会にすぐ報告するのは、もちろんなんです。そうではなくて、保護者に対しての基準で
す。メールを配信するべきだとか、そこの基準をやっぱり持ったほうがいいのではないかというこ
とです。そのことについての答弁をお願いします。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
教育委員会にあがったものを、すべて保護者にメール配信を、学校に伝えますと、保護者にはす
べてメール配信をしている、今は現状があります。
その当時は、どういうふうにしていたのかなと、ちょっと疑問になりますが、教育委員会に来た
ものは、すべて学校にメールで配信しまして、それを受けて、学校はすべて保護者に連絡をしてい
る処置を取っています。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
確認ですが、小学校も中学校もすべてということで、よろしいでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
教育委員会で発信しているのは9カ所やっています。
中北教育事務所、もちろんですが、警察、それから市民部、それから市議会事務局、それから保
健福祉部、市内小中学校、市内保育所・保育園・幼稚園、それから図書館、カウンセラーの9つの
部署にメールを送って、今、対策を練っています。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
101
○11番議員(河野木綿子君)
それをメールしたものは、すべての保護者に全部送っているということと解釈して、よろしいで
すね。今は、もうそうなっているということで、よろしいでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
そういう認識でいますが、地域的に、例えば芦安で起きて、甲西でとなると、そこらへんは学校
長の判断にはなると思いますが、
こちらとすれば、
すべて発信するようにメールを発信しています。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
先ほど教育長が来年1月から南アルプス警察署のメール配信の中に、この不審者情報も入れてい
ただけるということ、検討されているということで、進んでくださっていると思いますが、もう少
し具体的には、どのような形でメールが配信されるのかだけを、ちょっと伺いたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
お答えいたします。
山梨県警本部との関係で南アルプス署でも「ふじくん安心メール」という、本人が申し込んでお
くと、どんな事例があったかということを、メールを配信してくれます。
そこに私どもからも情報提供したりして、南アルプス署から登録している皆さんに、それぞれの
事件ごとに登録しておけば、メールを配信してくれるという手続きになります。
基本は県の警察本部のメールに参加するという形になります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
私も今回、これを質問するにあたりまして、先進的な事例はないかということで、調べさせてい
ただきました。
茨城県の龍ヶ崎市で行っているものは、今年7月から市のウェブサイトに不審者情報マップを掲
載して、誰でもそれをクリックすると分かるというものでございます。
これは災害時の避難情報や避難所など、そういったものをリアルタイムで広く伝達する手段とし
て、本市でも採用になっていますが、被災者支援システム、これを活用したものであります。
これは独立行政法人の防災科学技術研究所が開発をして、無償で公開しているものなので、これ
は龍ヶ崎市の教育委員会の学務課、そして危機管理室が連携をして行っているそうです。これは両
方の部署に確認をさせていただきました。開発費用はないので、それを立ち上げるだけの費用が
36万円ということで、不審者情報を受けると、それが1時間後にはマップに掲載でき、それぞれ
のマップに不審者情報がありますと、そこをクリックする前に、置くだけで、どういう事例があっ
たかということが、すぐ一目で分かるという、そういうものを採用しているそうです。
それを採用して、今年7月に採用したばかりですが、もう今、10月の時点で2,735件の検
102
索をしているということでございますので、こういったものも、ぜひ参考にしていただきたいなと
思います。
これは市独自で市内の不審者情報ができるものでございます。そういったことも取り上げていた
だき、研究していただけるか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
お答えいたします。
市独自ということになりますと、ちょっと難しくなるかと思いますが、時間がかかるかと思いま
すが、同じ条件で、この「ふじくんメール」にもそれぞれ盗難の関係とか、不審者の関係、それぞ
れのマークが位置されます。南アルプス署管内のほうで全部マークされますので、それをクリック
して、同じような条件だと思いますが、市のホームページでそれが使えるかどうか、またちょっと
検討させていただきますが、同じ条件の図面表示は警察の「ふじくんメール」で十分対応できると
思っています。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
また、そういったものが発展的になっていただければと思います。
この安全・安心という部分で不審者情報を含めた中で、私が今回感じたことでございますが、ナ
イフを持った事例とか、いろいろな事例がございます。
これは本当に教育委員会としても、決してこれに対しても緊急の思いで対応していただいている
と思いますが、私も議員になって、初めて地元の小笠原小学校以外の小学校や中学校に出向いて行
事に参加することがありますが、感じたのは、小笠原小学校だけはもともと正門、またそのほか5カ
所あるんですが、正門も含めて6カ所、門扉が全くないんですね。
それで、何かそういった不審者情報があって、教員が対応するとなっても、門もなければ開放し
たままであれば、安全対策というものが非常に大変だと思います。
こういった同じような、小笠原小学校のように門扉がないところがほかにもあるのかどうか、
ちょっと伺いたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
今ちょっと分かっている範囲で1カ所だけありますが、若草中学校がやはり同じような状況であ
ります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
今後、こういった不審者情報も含めまして、それにみんなが対応するためにも、やはり門扉は防
犯上、必要だと思いますので、そういったことも考慮して設置を考えていくべきだと思いますが、
これはまた通告にはないですが、安全・安心という面でちょっと伺いたいと思います。
103
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
周りを囲むということ、門扉があるということは大事だと思いますが、場所によっては、中に公
道が通っていたり、隣接の家に出入りができるようなということで、公道が通っているところがあ
りますので、ちょっと検討させていただきたいと思います。
確かに門扉があって閉めることは、あったほうがいいかと思います。
そんなところもありますが、申し訳ございません。ちょっと検討する時間をください。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
本当に安全・安心のためにも、1日も早い設置をお願いしたいと思います。
それでは2点目の質問に移らせていただきます。
現在、
2013年の総務省の通信利用者調査によりますと、
インターネットの普及率は国民の79.
5%といわれ、6歳から12歳が69.0%、13歳から19歳が97.2%と若年化しておりま
す。
その中で、ネット依存によります遅刻や不登校・成績低下、またラインによる、いじめ問題など
が指摘され、またネットでの出会いからストーカー殺人になる被害が起きているなど、児童生徒の
安全・安心を確保するためには、
ネットについての教育現場での対応が急務ではないかと感じます。
児童生徒と学校や家庭でのスマホや携帯のルールづくり、対応マニュアルの作成、また教員と保
護者が連携して、専門家による検証を受けるなど、ネット教育が必要と考えますが、本市の対策へ
のお考えをお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
現在、インターネットやICT機器の急速な発達に伴い、各家庭でもコンピュータだけでなく、
スマートフォンや携帯電話の利用が増加しています。特に、スマートフォンや携帯電話におけるS
NSと言われる書き込みソフトやアメーバピグ等のバーチャルソフトにおけるネットトラブルは、
議員御指摘のとおり急増していると言われています。
このような中で、学校では学級指導の中で子ども達に使い方やネット上のモラル指導等も発達段
階に応じて行っています。
さらに保護者向けの通知を出したり(16校)
、懇談会や学習会で話題にして(15校)
、保護者
と連携して多くの取り組みを進めています。
また、市内の教職員は山梨県総合教育センターで行われている「情報セキュリティ・ネットトラ
ブル対応研修会」に多くの教職員が参加し(15校)
、専門家からの指導や助言を仰いだり、校内研
修として「出前研修」の中で研修主事を招聘し、SNSソフトの研修等を進めたりしている学校も
あります。
(1校 落合小)
市教育委員会としても各校に「情報セキュリティーポリシー」を作成・整備していただき、児童
生徒の情報教育の指導やルールづくりに役立ててもらっています。
また、SNS等の書き込みについては、指定業者に委託して「チェック機能」も進めています。
104
全てにおいて調査やチェックをかけることは難しいですが、少しでも未然防止につなげていけたら
と考えています。
教職員向けの「ネットパトロール啓発研修会」も年明け1月には予定しており、学校・家庭と連
携した取り組みも視野に入れながら、今後とも子どもたちがネットトラブルに巻き込まれないよう
な取り組みを進めていきたいと考えています。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
今、教育長の答弁でも、かなりこのネット教育は必要であるということで、さまざまな対応を考
えてくださっているなと思います。
特に、保護者が子どもを見ていて、このネットにのめり込んでいるというのが、実はあとで請求
書が来て初めて気が付いたという、こういう事例がやっぱりたくさんございます。
先日の新聞にも掲載されていたと思いますが、14歳の中学男子が200万円も請求が来てびっ
くりしたという、こういう事例もあります。
私も実はある方から、知らないで息子の請求書が来たら7万円だったとかと、本当にネット社会
というのは急速に浸透しておりまして、それは非常に大変な、私たちが思った以上に子どもたちの
中に浸透しているということが現実だと思います。
今、このネット依存という言い方をしますが、これは学術的・医学的に言うと、嗜癖というそう
なんですが、それがくせになって、それがやめられなくなってしまうという、それがネット嗜癖に
なるわけですが、このネット依存の、特に今回、私も質問するにあたりまして、ネット依存の専門
外来があります、国立病院の久里浜医療センターの樋口先生の記事も読ませていただいた中で、で
きるだけ早く手を打つ。
それが一番大事だということでございますので、
これはどちらかというと、
子どもにもしっかりそこの注意をするとともに、保護者が子どもの様子を見る中で、ちょっと起き
るのが遅くなったとか、
本当にささいなことなんですが、
そういうところの変化を早く読み取って、
そのネット依存になる前に防いでいくということが大事であるということでございます。
来年1月に、まずは教員の皆さんがしっかり研修を受けていくということでございますので、今
後、教員の皆さんが研修を受けて、そしてそういった細やかなネットの予防に、そういうことを保
護者に、今後どういう予定でそれをしっかり研修していくかということが、もしございましたら、
そこまで教えていただければと思います。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
どのへんまでと言われると、ちょっと今、お答えできませんが、やはり学校でもインターネット
とかのトラブルはだいぶあると思うんです。友達同士で誹謗中傷したりという部分がありまして、
すでにその面では、そのたびに注意をしていく状態があると思います。
そんな面では、早く子どもたちの状態をつかんで、そして指導していく。それもやはり家庭で気
がついていただくことが一番なのかなと思います。学校では、遅刻を少しする、学校で眠っている
なという部分では、そういう部分でとらえることができますが、家庭に一番早く察知していただい
たり、また学校と一緒に子どもの指導をしていくということのほうが大切なのかななんて思ってい
ます。
以上です。
105
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
本当にまさに教育長がおっしゃるとおり、家庭でまず発見することが大事でございます。
それには、やはり専門的な、要するにガイドラインを持った、そういうものをしっかり研修を受
けて、指導を連携する中でしていっていただければと思いますので、また今後、そこを進めていた
だいてほしいと思っております。
これで次の質問に移らせていただきます。
災害時における緊急発令の基準と市民への周知について、質問させていただきます。
伊豆大島での台風26号によります土砂災害は、多数の犠牲者を出すという、心痛ましい大災害
でした。
避難勧告や避難指示が適切に出されていなかったことが、被害を大きくした最大の要因とされて
おります。
本市においては、ハザードマップを地震・洪水に続いて、土砂災害も作成してきました。そこで
本市における災害時の避難勧告・避難指示の基準と市民への周知徹底の方法について、お考えをお
示しください。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
自然災害の猛威、近年における台風の巨大化に伴う暴風雨がもたらす影響は、想定をはるかに超
えた未曾有の被害であります。
伊豆大島で生起した土砂災害は、
気象庁が10年に一度の台風と警戒を促し、
「土砂災害警報情報」
を出し、土砂災害を警戒するよう通達されましたが、8月末に開始された「特別警報」は出されま
せんでした。
本市における災害時の避難勧告等の発令基準は、南アルプス市地域防災計画に基づいて定められ
ています。
細部につきましては、
「避難勧告等の判断・伝達マニュアル」をもとに、台風等の大雨暴風状況を
十分に考慮し、早め早めでの判断により、まず水防配備体制による動員を図ります。
特に、
重要な情報につきましては、
情報を発表した関係機関と相互に密な連携体制を整えており、
「避難を要する区域」を特定する際には、自然災害であることを肝に、不測の事態も想定し、広域
的に状況把握し、少しでも危険性があると判断した場合は、ためらわずに避難を促すべきであると
考えております。
また、伝達方法につきましては、避難を要する区域へは即時、市の防災体制の所管より、自主防
災会や町内会へ伝達、併せて消防団(水防団)による警戒広報活動や防災行政無線、緊急速報メー
ルを活用し、地域住民のみならず、関係機関や滞在している方々への伝達を実施いたします。
一方、災害への対応は日ごろからの備えが大切であり、特に台風など予知できる自然現象への対
処は、最初の対応が後手に回れば、それだけ避難するかどうかの判断が難しくなるため、発令の判
断基準である「避難準備」
「避難勧告」
「避難指示」の違いを重要視し、今後も地域の自主防災会等
を通じ、市民の安全確保に向けて一層努めてまいります。
106
○議長(浅野伸二君)
質問の途中ですが、本日の会議は都合により、あらかじめこれを延長いたします。
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
本当にこういった緊急勧告・緊急避難指示というものは、早め早めに、ためらわずに、本当にま
さに言うとおりでございます。市長の言うとおりだと思います。
特に私は東日本大震災のときに、聴覚障害の方がそのときに非常に怖かったと。どういうところ
に自分が逃げていいのかも全く分からないと。アパートに住む方だったんですが、それであったか
カードの紹介をして、その中でメール配信がありますよということをお知らせさせていただきまし
て、その方には緊急のときには、そういうことができるということもお伝えさせてもらいました。
特に聴覚障害者の緊急情報というものは、このメール配信の伝達で考えていくのでしょうか。そ
の対策について、ちょっと詳しいことをお伺いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
石川総務部長。
○総務部長(石川一君)
お答えいたします。
聴覚に障害をお持ちの方につきましては、防災無線とか広報車での情報は無理だと考えます。
今、考えられるのは、先ほど市長の答弁にもありましたが、緊急速報エリアメールというメール
を、今現在、手続き中なんですが、これはメール登録とかアドレス登録とかではなくて、南アルプ
ス市地域限定で、その地域の携帯電話に一斉にメール送信するという、地震の誤報があった防災訓
練の前に、関西で起きた地震が、大きい地震が来ますよという、たぶん携帯にみんな入ったと思い
ますが、それと同じもので、要するに南アルプス市地域限定でメールを送るというサービスがあり
ます。
それを今、手続き中で、まずそれを考えます。
あと、先ほどからメールの種類がいろいろあるんですが、すでに聴覚障害者支援事業ということ
で、これは保健福祉部とも連携が必要なんですが、メール配信事業もすでにやっていますので、そ
のへんのメールも活用したいと思っていますし、あと少し広域的になるかもしれませんが、山梨県
の災害情報メールというものもやっていますので、そのへんの、利用方法については登録しないと
メール送信されませんが、登録を推進していきたいと思っています。
あと実際に避難指示、避難勧告が出された場合につきましては、その地域の災害弱者の方には隣
近所の方々とか消防団員とか自主防災会の人たちに、実際に声をかけていただいて周知していただ
くとともに、実際に避難が必要であれば、その方たちの支援をまたお願いするということが大事だ
と思いますので、そのへんも周知と協力をお願いしていきたいと、このように考えています。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
今、部長が答弁をして、先ほど市長が緊急メールという中、また具体的に緊急速報エリアメール
ということで、今、進めているということでございますので、これはもう障害がある、なし、かか
わらず、私たちがこの南アルプス市に住んでいるエリアの携帯電話を持っている人には、もう自動
的に緊急メールが流れるという解釈でよろしいでしょうか。
107
○議長(浅野伸二君)
石川総務部長。
○総務部長(石川一君)
お答えします。
エリアが、南アルプス市限定ということで、無線で届く、どこまで限定か、要するに周辺の町村
には流れるのかもしれないですが、逆に南アルプス市民の人には流れない可能性もありますが、一
応、広めということで、たぶん流れると思っています。
これについては、
いろいろな電話会社がありますが、
ドコモとかauとかソフトバンクであれば、
一応流れる、今、手続きを取っているところです。
ただ、古い携帯電話だとやっぱり個人が操作をして、そのメールを受信できるような状況にする
必要がある携帯電話があるようです。ただ、今、販売されているものについては、必然的にそれを
受け入れる仕組みに最初からなっているようですので、送信されるのではないかと思っています。
○議長(浅野伸二君)
河野議員。
○11番議員(河野木綿子君)
この緊急事態に関しまして、
かなりそういった部分では進めていただいていると思っております。
私たち、
身近にいる方で聴覚障害、
そして目の見えない方は前回の東日本大震災の地震のときに、
家族がキャーと言ったり、ワーと言ったり、揺れたと同時にそういうことと、あとラジオ・テレビ
で言っている、その音だけでものすごく不安になって、挙動不振になってしまったりということが
あったということを、家族からも伺っております。
本当に緊急事態の場合には、メールの配信、また無線、そういったことで全体的にも流れるわけ
ですが、本当に共助という部分で地域と連携した助け合いというものも、本当に必要であるという
ことを感じました。
そのことも含めまして、これからぜひこの緊急時の発令に南アルプス市民が一丸となって、また
進んでいけるような形を構築していただければと思っております。
これで私の質問を終わらせていただきます。
○議長(浅野伸二君)
以上で河野木綿子議員の代表質問を終結いたします。
これより一般質問を行います。
質問に移る前に、早田記史議員より一般質問にあたり、パネルの使用についての申請がありまし
たので、これを許可いたしました。
それでは質問順位6番、早田記史議員の発言を許します。
1番、早田記史議員。
○1番議員(早田記史君)
日本共産党南アルプス市議団の早田記史です。
早速、一般質問に入ります。
まず最初に、雇用相談窓口と雇用担当部局の設置についてです。
全国では、非正規労働者が2千万人を超え、年収200万円未満のワーキングプアも約1,
100万人に達しています。
若者を使い潰すブラック企業が社会問題となり、就活状況も深刻です。このままでは日本社会の
未来もありません。
108
雇用の安定を取り戻し、
人間らしい働き甲斐のある生活と仕事を実現することが緊急の課題です。
そして県内の雇用情勢も大変厳しい状況です。
2012年に県内で働いた非正規労働者の数は雇用者全体で占める割合で全国平均の38.2%
を上回る39.5%と、約4割に迫っています。有効求人倍率季節調整値も全国平均に比べ、低迷
しています。
帝国データバンクの景気動向調査の推移の順位でも、本年秋口9月以降ですが、全国47位、
10月も47位、11月が46位と、常に下位の状況にございます。
そして、帝国データバンクの中で県内大手製造業の工場撤退や縮小の報道が相次ぎ、雰囲気が悪
化し、先行きが不透明感を増している、このような評価もいただいています。
そして隣のルネサスエレクトロニクス株式会社、甲斐市にございますが、甲府事業所を2年以内
に閉鎖すると突然発表し、従業員や関係する自治体、関係する業者など、県内に衝撃が走りました。
関連会社を含め、900人規模の労働者や300社近くの取り引き業者、そして地元商店街など、
地域経済や県内経済、関係する自治体に深刻な影響を及ぼすことが懸念されています。
そこで最初の質問ですが、本市として今日の雇用実態をどのように把握しているのか、お伺いい
たします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
早田議員のご質問にお答えいたします。
県内の経済状況は国内に比べ、依然として厳しい状況が続いていますが、雇用環境につきまして
は、運輸業などで求人が増加していると聞いており、少しずつ回復の兆しを感じています。
ご質問の事業所の閉鎖については、本市にも少なからず影響があるのではないかと心配をしてお
り、求職者に本市のできる支援は行っていきたいと考えています。
このような県内の状況から、山梨労働局には雇用対策本部が設置され、工場閉鎖に伴う就職支援
をすでに実施し始めていると報告を受けておりますが、引き続き設置された連絡調整会議などを通
じ、情報の収集把握に努めたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
早田議員。
○1番議員(早田記史君)
先ほど市長の答弁で求職者に支援という答弁もありましたが、こちらのパネルをご覧いただきた
いと思います。
これは平成22年の南アルプス市国勢調査産業等基本集計、総務省統計局のものでございます。
これは最新のものということで、ご理解をいただきたいと思いますが、南アルプス市の平成22年
の労働力人口が総数3万6,321名、その中で第1次産業の農業従事者が3,655人で、全体
の10.1%として、第2次産業の建設業従事者は2,772人で全体の7.6%を占めています。
注目していただきたいのが一番下の完全失業者です。これは平成22年の段階ですが、完全失業
者は2,399人、全体で6.6%、本市の労働力人口のうち約16人に1名が完全失業者です。
極めて深刻な状況と考えますが、市長の見解を改めてお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
109
○市長(中込博文君)
極めて深刻な状況だと私も考えています。
○議長(浅野伸二君)
早田議員。
○1番議員(早田記史君)
本市では観光商工課が主幹で、この本庁舎の入り口に求人情報の設置や、毎月第2金曜日に社会
保険労務士を迎えての各種相談事業の中で労働問題事業の実施をしているということを伺っており
ます。
先ほどの質問でも触れましたように、本市も大変深刻な状況の中で市内には公共職業安定所、ハ
ローワークもないところから、もっと身近なところで、身近に相談できることが一番ベストな施策
ではないかと私は考えます。
地方分権改革法により、市町村での無料職業紹介事業ができるようになり、大阪府内を中心に全
国的に各自治体で取り組まれているところであります。
働くということは、基本的人権の1つであり、経済的自立の基盤でもあります。
市は、国や県、民間事業者などと連携して積極的な就労支援施策を地域で総合的に展開する責任
があると思います。
次の質問に移りますが、
労働行政を専門とする労働相談窓口と雇用担当部局の設置を求めますが、
市の考えをお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
本市では、今年7月に厚生労働省から採択を受けた協議会により、自発的な雇用機会の創造や産
業振興を目的に実践型地域雇用創造事業に取り組んでおります。
この事業では、求職者向けの8つのスキルアップセミナーを実施しており、併せて就職に結び付
くように、求職者と企業の合同面接会の開催も予定しております。
このように、市独自の取り組みを引き続き積極的に行いたいと思いますので、今のところ、雇用
だけの担当部局の設置は考えておりません。
○議長(浅野伸二君)
早田議員。
○1番議員(早田記史君)
再質問します。
県内では山梨県と甲府市に、このような窓口があるということで、その他の市町村には現状はあ
りません。
甲府市の産業部労政課は、このようなチラシを出しておりますが、毎週平日の火曜と木曜の夕方
5時から8時、山梨労働局の職員と社会保険労務士が交互に担当して、まず週2回、隔週で日曜日
の午前10時から午後4時に社会保険労務士が担当し、併せて月に10回、無料労働相談室を開設
しています。
相談は面接でも電話でもOKだそうです。
昨年は、
その中で71件の相談が寄せられたそうです。
そして同じく甲府市では、このような働く者のサポートガイドというものを作成しております。中
には労働基準法とか、さまざまな職場環境の健康診断、社会保険のこととか、いろいろな働く皆さ
110
んのための情報が載っております。
これを甲府市内の各大学や高校、国・県・市の各施設に1,500部程度作成し、配布している
そうです。
本市でも、もっと積極的な労働相談室の開設や、このような働く者のサポートガイドを作成し、
普及することを求めますが、改めて考えをお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
本市でも、社会保険労務士会による無料相談会が毎月1回ですが、開催されています。24年度
の実績につきましては、11件の相談があり、25年度については今のところ8件の相談が来てい
ます。
ただし、内容的には年金の相談がほとんどの相談事になっています。
今後についても、情報提供など積極的に観光商工課の窓口でしていく予定ですので、よろしくお
願いしたいと思います。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
早田議員。
○1番議員(早田記史君)
この甲府市はすべての、労働局とかハローワークとかすべてそろっている中で、ローテーション
で設置していて、71件の相談と。本市はそういった環境が全くありませんので、もしこういった
ことを積極的に行えば、相談件数はまだまだ増大していくのではないかと。失業者数もかなりいま
すので、積極的に今後取り組んでいっていただきたいと思います。
次の質問に移ります。
2番目の質問として、紙オムツ等の支給事業の制度拡充についてであります。
こちらの質問に関しては、市内のある市民の方から寄せられたものを参考に作成しました。
ですが、ちょっと個人情報がありますので、プライバシーは控えさせていただきますが、市内の
Aさんという方で、第2号被保険者の男性です。
この方は要介護認定が下りているにもかかわらず、オムツ代の助成は南アルプス市の制度で
65歳以上の要介護4・5の在宅生活者、または先天性の疾患により、オムツを必要とする人しか
対象にならないということで、このAさんは65歳には届かず、先天性の疾患もないため、この制
度から漏れてしまっているという状況です。
オムツの支援に関しては、何ら打つ手がないということです。奥さまに聞きますと、オムツをもっ
と使いたい、しかしその少しのお金がない。オムツもすぐにはがしてしまうので、オムツ代もばか
にならない、こういうことを寄せていただいております。
日常生活用具の事業における各項目の対象者は、国で大枠を決められているそうですが、実施主
体が市町村であるため、対象の詳細は市町村の判断で決められているということを確認しました。
そこで質問ですが、障害を持つ人で紙オムツ等を必要とするすべての人々が安心して利用できる
よう制度の拡充を求めますが、市の考えをお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
111
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
本市では、障害者の方に対して、日常生活の便宜を図り、福祉の増進に資するため、
「障害者の日
常生活及び社会生活を総合的に支援する法律」に基づき、南アルプス市障害者等日常生活用具給付
等事業の要綱を制定し、日常生活用具の給付を行なっております。
紙オムツの支給対象者は皮膚の著しいびらん、ストーマ変形のためストーマ用装具を装着できな
い方、または高度の排便機能障害者、高度の排尿機能障害者、脳原生運動機能障害かつ意思表示困
難者で先天性の方です。
対象者の拡充については、現在考えておりませんが、まず現状の給付基準に適合しているにもか
かわらず、オムツの支給申請をしていない障害者の方々に、広報等でオムツの給付制度の周知徹底
をしていきたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
早田議員。
○1番議員(早田記史君)
再質問をします。
こちらは先ほども実施主体が市町村であるということで、市町村の見解が違うということですか
ら、お隣の甲斐市の事例を少しご紹介したいと思います。
甲斐市では、介護保険の第1号被保険者、第2号被保険者のいずれも利用できる制度で、要介護
3以上の認定があれば、オムツ等を必要とする方が利用できる制度となっています。
利用者は市が指定する取扱い店でオムツ等を購入する際に、市が発行したクーポン券を提出し、
オムツ等の支給を受けることができます。
平成24年度は436名の申請があり、総額で1,200万円を超える決算となりました。オム
ツ等を必要とするすべての人々が安心して利用できる制度の先駆例と考えます。
地元業者の売上も伸び、利用者にも喜ばれる、地域経済の活性化そのものにもつながると思いま
す。
改めて、このような先駆例も含めて、本市でも利用拡充を求めますが、改めて見解をお伺いいた
します。
○議長(浅野伸二君)
野呂瀬保健福祉部長。
○保健福祉部長(野呂瀬毅明君)
今回の事業は2点あると思います。
まず市長が答えたように、日常生活用具の給付については、現状維持と。そして事業については、
支給者制度を周知徹底するということで、これは障害者を対象とした事業でございます。
もう1点、甲斐市の例を挙げた例につきましては、介護保険法の制度でございます。これは、年
齢が65歳以上、そして特定疾患16ある方については40歳以上ということでございます。
そして介護保険制度については、ご存じのように財源構成があります。65歳以上の保険者は
21%、40歳から64歳までは29%で50%、公費負担ということで、国が25%、県が12.
5%、市が12.5%で100%ということの歳入の構成があります。
そして今言ったオムツが、うちでは4・5が対象者でございますが、それが甲斐市だと3である
ということで、事業を拡大することも可能でありますが、やはり歳入も伴ってくるということで、
本市については、オムツ以外に10の事業を実施しております。
112
どういった事業と言いますと、生きがい活動支援とか軽度生活支援事業とか食配等、本市独自の
事業を11やっております。
そういった財源も踏まえて検討しなければならないということで、そういうことも踏まえて、こ
れは3年計画でございます。介護保険法に基づく、26年度が見直しの時期で27、28、29と
いうことで、費用負担も含めて事業の見直しの検討はしたいと思います。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
早田議員。
○1番議員(早田記史君)
事業の検討をしていただけるという答弁もいただきましたが、先ほどのAさんに関してですが、
甲斐市の制度ですと、第2号被保険者でも要介護度の認定さえあれば、出していただけるというこ
とで、自治体によっては救われる方もいらっしゃいます。
本市では、
ちょうど狭間になっていまして、
現状制度が利用できないということでございますが、
今、制度が2つあるということで、この介護用品の購入費助成事業と障害者等日常生活用具給付事
業ということで、2つに分けているということもありますが、より明快な分かりやすい支援体制を
含めて、より制度拡充を引き続き求めていくものです。
先ほどの雇用相談窓口の設置も併せて設置に向けて努力していただくようお願いしまして、私の
質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(浅野伸二君)
以上で早田記史議員の一般質問を終結いたします。
以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
明日12月18日は午前9時30分に開会いたしますので、お集まりいただきたいと思います。
大変ご苦労さまでございました。
散会
午後 5時22分
113
平 成 2 5 年
南 ア ル プ ス 市 議 会 第 4 回 定 例 会(12月)
1 2 月 1 8 日
114
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)(13日目)
平成25年12月18日
午 前 9 時 3 0 分
於
議
会
1.議事日程
1.諸報告
日程第 1 市政一般に対する質問
(一般質問)
質問順位
7番
藤 本 好 彦 君(夢会派)
〃
8番
向 山 敏 宏 君(南アルプス改革クラブ)
〃
9番
石川
壽 君(南アルプス改革クラブ)
〃
10番
斉藤
諭 君(一期会)
〃
11番
名 取 常 雄 君(かがやき21)
〃
12番
小 池 伸 吾 君(公明党)
日程第 2 議長辞職の件
日程第 3 議長の選挙
日程第 4 副議長辞職の件
日程第 5 副議長の選挙
115
議
場
2.出席議員は、次のとおりである。
(22名)
1番 早 田 記 史
2番 名 取
泰
3番 小 池 伸 吾
4番 中 込 恵 子
5番 飯 野
久
6番 穴 水
7番 斉 藤
諭
8番 清 水 重 仁
10番 齊 藤 博 明
11番 河 野 木綿子
12番 花 輪
進
13番 西 野 浩 蔵
14番 金 丸 一 元
15番 石 川
壽
16番 小 林 敏 徳
17番 清 水
実
18番 向 山 敏 宏
19番 名 取 常 雄
20番 浅 野 伸 二
21番 内 池 虎 雄
広
9番 藤 本 好 彦
22番 深 澤 米 男
3.欠 席 議 員( な し )
4.会議録署名議員
1番 早 田 記 史
2番 名 取
泰
22番 深 澤 米 男
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名(18名)
市
長
中 込 博 文
副
市
長
名 取
武
総
務
部
長
石 川
一
総合政策部長
保 坂 邦 博
市
民
部
長
上 田
清
保健福祉部長
野呂瀬 毅 明
長
入 倉 隆 士
長
中 込
農林商工部長
依 田 昭 造
建
企
長
高 野 晃 史
消
総 務 部 理 事
飯 野 清 徳
総合政策部理事
中 村 博 明
会 計 管 理 者
野 田 正 貴
教
長
横小路 允 子
教 育 委 員 長
渡 邊 次 朗
教
長
清 水 文 秀
代表監査委員
山 本 正 敏
農業委員会長
沢 登 義 之
業
局
6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名)
議会事務局長
清 水 栄 男
書
記
村 松 直 樹
書
記
伊 藤 寛 朗
書
記
手 塚
健
116
設
部
防
育
育
部
修
再開
午前 9時30分
○議長(浅野伸二君)
おはようございます。
ただいまから本日の会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
報道関係者等から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。
以上で報告事項を終わります。
これより日程に入ります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(浅野伸二君)
日程第1 市政一般に対する質問を議題といたします。
一般質問通告表の質問順位7番より議事を進めてまいります。
はじめに質問順位7番、藤本好彦議員の発言を許します。
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
通告に基づき、1点目から伺いたいと思います。
農業を土台としたまちづくりについて、以下8点伺います。
まずはじめに、担い手の育成について。
我が国の耕地面積は455万ヘクタール、そのうち耕作放棄地が40万ヘクタールあり、農業者
の平均年齢は66歳に達していると報道されています。
政府は、攻めの農林水産業を展開するため、農林水産物の輸出促進を掲げて、4,500億円あ
る現状を平成32年までに1兆円の目標にするとされております。
農業法人の経営体も1万2,500を超え、このうち2割の経営体では、売上が1億円を超えて
いるという報告がございます。
政府の日本再興戦略会議では、今後10年でさらに法人経営体を4倍に増やすことが目標と位置
付けられております。
本市もそうですが、本県、我が国において、農家の生産技術の担い手、生産基盤である農地の担
い手の確保が急務となっています。
昭和50年代後半まで、主に学校を卒業して就農する場合が主でしたが、昨今では他産業からの
離職者・退職者も含め、他産業との兼業者が増えております。
汗をかきながら野良仕事をするのに、
なかなか所得に結び付かないのが主な要因とされています。
例えば、日経ベリタスの報道ですと、吉川農林水産副大臣は1時間当たり、全国の最低賃金は平
均で760円なのに対し、農家は329円と、最低賃金の半分にも満たないことが報告されており
ます。
このことは、食糧を生産していることだけにとどまらず、地域の自然環境や農地を維持している
農家を国民の多くが真摯に評価していないことの表れではないでしょうか。
はじめに本市の農家の担い手の実態と、その推移について、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
藤本議員のご質問にお答えいたします。
117
ご質問の本市の農業の担い手の実態とその推移につきましては、農林業センサスにおいて平成
22年の結果を10年前の数値と比較しますと、農家数が912戸、販売農家人口が8,888人
が減少していますが、専業農家は168戸増加しています。
また、普段主に農業のみに従事している基幹的農業従事者は、74歳以下が1,086人減少し
ている中で、29歳以下および75歳以上の農業従事者は438人増加している状況です。これら
の要因の1つは、減塩食等の食事の改善や健康診断による病気の早期発見等により、長寿化が図ら
れているものと思われるとともに、29歳以下の増加については、青年層を中心とした新規就農者
の確保を重点に、意欲ある農業従事者への支援事業を実施している成果だと考えているところであ
ります。
本市は、意欲と能力のある農業従事者が自らの経営を計画的に改善するための計画を作成し、そ
れを認定している認定農業者が数多く登録されています。
また、地域における話し合いによって、人と農地の問題を解決するための未来設計図を作成する
「人・農地プラン」においては、地域の中心となる経営体として、農業関係法人を含む農業従事者
の皆さまが経営規模を拡大したい意向を示し、登録されております。
また、新規就農者の就農直後の経営への不安を取り除くため、一定期間において、生活資金を交
付する青年就農給付金交付事業や都市に生活拠点を置く住民を、農業技術の習得など新たな担い手
として育成していく地域おこし協力隊員の農業活動も実施しており、いずれは本市への定住や定着
を勧めてまいります。
さらに、県立農業大学校の本市在住の在学生には、大学卒業後、農業経営指導者または農業後継
者として市内に定着し、本市の農業振興推進に寄与していただくことを要件に、農業後継者奨学助
成金支給制度も実施しているところであります。
今後も、農業従事者の高齢化や減少が進むと推移されますが、各種の制度を活用しながら新規就
農者の育成と確保を積極的に進めるとともに、意欲ある農業従事者や農業関係法人等への農地集積
等に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
再質問いたします。
ただいま農家の担い手は10年間で74歳以下が1,086人減少し、29歳以下74歳以上が
438人増えたということですが、また本市で認定農業者等の支援、またそれ以外の政策はあるよ
うですが、今後、農業振興を図る上で本市の農業の基幹となる担い手を明確に位置付けることが望
ましいと考えますが、市のご所見をお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
担い手を明確に位置付けることが望ましいということですが、本市においては、農林業センサス
の定義のとおり、普段、主に農業のみに従事している者として位置付けをしております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
118
○9番議員(藤本好彦君)
再質問いたします。
本市では、基幹となる農業の担い手を明確に位置付けていかないということと理解して、よろし
いでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
いかないということではなく、担い手にもいろいろな種類がございまして、大規模にやっている
農家もございますし、小規模でやっている農家もございます。
それぞれを担い手として位置付けていくということで考えております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
再質問いたします。
ただいま、いろいろな形態があるので、なかなか本市として基幹的な担い手がこれだという位置
付けができないということでございますが、いろいろなそのパターンというものがあると思うんで
す。
例えば規模は小さくて家族で農業をされていても、地産地消に推進して取り組むであるとか、大
規模に観光で農業をされているので、南アルプス市のPR等も含めて取り組んでいる農家、もしく
は今後、学校給食の食材を提供していきたいという思いを持つ担い手が出てくる、すでに持ってい
るんですが、こういういろいろなパターンというものを市でも描けると思うんです。
今すぐにとは申しませんので、山付き地帯や平地によっても、農業の仕方、あるいは作物等によっ
ても、担い手の縛りというか、想定が違ってまいりますので、ぜひこれは担当課で基幹的な担い手
を今後、位置付けることを求めまして、次の2点目の質問に移りたいと思います。
水田二毛作の推進について、お伺いいたします。
稲刈りが終わると、翌年までそのまま休ませて、冬を越している水田が多いようです。
手間をかけて作物を育てることが面倒だったり、収益性の高い作物が見当たらないなどが原因で
す。
しかし、水田の地力は極めて高く、これまで以上に水田の利用が有効に図れるならば、麦や冬野
菜等、多くの恵みを得られることが可能となります。
近ごろでは、ほとんど見かけませんが、本市においても、昭和60年代初頭までは水田裏作が行
われていたと、市内の農家から伺いました。
本市の気候や水田の基盤整備の状況から見ると、サルやイノシシ等の鳥獣の被害が著しい地域を
除き、市内のほとんどの水田で冬場において、畑として利用する二毛作の実現は可能です。
今後、地場農産物が求められる機会が訪れます。既存の畑地だけではなく、田も有効利用するこ
とで、本市の魅力をさらに高めることが可能です。
そこではじめに、本市の水田二毛作の現状と具体的な営農状況についてお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
119
○農林商工部長(依田昭造君)
藤本議員の質問にお答えします。
本市の二毛作の現状につきましては、2010年の農林業センサスにおいて、農業関係法人およ
び家族経営農家において22戸であるとともに、農地面積においては、386アールとなっており
ます。
これを水田における二毛作の割合で見ると、水稲作付け経営農家1,190戸に対しまして、1.
8%、また面積2万9,648アールに対しまして、1.3%と非常に少ない状況となっておりま
す。
数値に表れておりますとおり、本市における水田の二毛作の現状につきましては、さまざまな課
題があると考えられるところであります。
また、具体的な営農状況につきましては、小麦、冬野菜、飼料作物となっており、家族経営農家
のほとんどが販売を目的としておらず、自家消費となっている状況です。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
本市の22年の水稲農家は22軒が水田二毛作を行っていると。そのうちの栽培面積はおよそ
36反であるということですが、それでは次に山梨県内の市町村で水田二毛作の営農状況は、どの
ようになっているのか、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
同様の資料でございます。
農林業センサスにての比較となりますが、山梨県内においては、農業関係法人および家族経営農
家において、528戸、面積において1万1,777アールの二毛作を行っている状況です。
営農状況につきましては、小麦・大豆・冬野菜等となっております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
通告からあまり離れないように。
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
再質問いたします。
山梨県内では、およそ水稲農家のうち水田二毛作をされているのが528戸、そして営農規模は
1万1,777アールということですが、私も県内の水田地帯を歩きました。ただ歩いたわけでは
ないのですが、調査したところ、北杜市、韮崎市、富士川町、また市川三郷町の一部では行われて
おり、都留市とか大月市、また東郡の果樹地帯では水田の一部を自家消費のために野菜を生産して
いるだけでした。
先ほど部長が言われたとおり、県内では水田二毛作はほとんどない。また、本市においては、相
当、見かけないということでございますが、②の質問に移ります。
では、本市で水田二毛作を推進するにあたっての課題というものは、どのようにお考えか、お伺
120
いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
まずはじめに、水田を活用し、水稲と小麦の作付けを考えた場合、水稲の品種において、早植え、
遅植え品種等があり、田植え、収穫時期に重なり難しいとの見方もあります。
また、一帯的に同品種にて、作付け・収穫が可能であればいいのですが、他の作付け地との間に
おいて、水の管理という点でも課題があります。
その他、本市各農家において、一筆ごとの面積が小さく、個々の生産では採算が合わないとの課
題もあります。
次に、本市の農業の特徴といたしまして、水稲と果樹栽培の複合農家が多く、冬場においては、
果樹の剪定作業、また春先の受粉に伴う交配作業があり、時期的に重なってしまうという作業工程
における課題もあります。
二毛作を推進するかどうかは、まず農家の方々にその意思があるかどうかを市としては認識すべ
きであると考えます。
市といたしましては、二毛作の課題解決以前に農家経営者の高齢化および後継者対策等が重要な
課題と認識しております。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま、市長より水田二毛作を進めていくには、本市においては、水の管理であるとか、果樹
との労働力の分担の面で難しいということと、栽培する上で早まき、遅まきということで、品種が
混合するということで、なかなか進めていくことが難しいと。
最も政策として進めていくことが困難なのは、まずはその生産者である農家の皆さんの思いが、
本当に進めていきたいかどうかということが明確でないということが感じ取れましたが、市内にお
いても、また県内においても、水田二毛作をここで見直したらいいという声が非常に多く上がって
おります。
そこで県内の自治体でも、現在、水田二毛作を進めていこうということを、それぞれの自治体の
農政の中で推進しているというところがございませんので、ぜひ田んぼが眠っている秋季から春季
に田んぼを動かすことができたならば、そこから新たな価値が生まれると思いますので、今後、本
市で水田二毛作の推進に向けて、どういうふうに進めていくのか、改めて伺います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
再質問にお答えいたします。
議員、今、各地で二毛作をという声が上がっていると、こう言われましたが、本来であれば、各
市町村で上がっているのであれば、各市町村の首長がそれを真摯に受け止めて対応していかないと
いけないということだろうと思っております。
私も、本当に議員が言われたとおり、多くの方々からそういう声が上がるのであれば、先ほどセ
ンサスでお答えしたとおり、わずか1.何%というような、まずやっておられる方がそんな数。そ
121
の中でも、声を上げている方がいるかということもなくて、それはちょっと私のところに届いてい
ないというのが現状であります。
議員が言われる二毛作というものを活用していくということの必要性だとか、将来についての、
それはあるのかなということで、今回考えさせていただいているんですが、私は今、南アルプス市
の農林業を考えたときに、もっと大事というか重要というか、議員にご指摘いただいた、これが大
事ではないとは言いませんが、優先順の中でやるべきことはもっといっぱいありまして、そしてこ
の二毛作によって、農家に莫大な収益があるとなれば、黙っていても農家はそちらをやっていただ
けるだろうと思っておりまして、今、遊休農地がどんどん増えている中で、そのところの優先順位
ということの考え方の中では、農業の6次化だとか、新規就農者の育成だとか、あるいは高齢化し
ている農家の方に対して、どのように農業を、働きやすい場を提供するとか、そちらのことを優先
的にやる中で、議員ご指摘のことも、今後、将来にわたって考えていきたいと、このように思って
います。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま市長からは水田二毛作の推進は大切だけれども、今、優先順位が本市の中においては、
農政の上位には来ていないということですので、まずはその田んぼを動かすというよりも、放置の
畑を何とかするという方向に政策の重点を置くということが分かりました。
本市も水田二毛作について、これを機会にぜひ今後見直していっていただきたいと思います。
次の3番の土地改良事業についての質問に移ります。
各地区の土地改良区では、賦課金を徴収したあと、釜無川右岸土地改良区連合に施設の維持管理
を委託しています。
この賦課金は、委託費として右岸に納められており、賦課金の使途についても、毎年定期的に開
催される総代会において議決がなされており、透明性にも配慮がされております。
担い手の離農や農業従事者の高齢化により、今後5年、10年先を見据えた場合、この賦課金を
納めることが負担になってくることが大いに予想されます。
市の直接の管轄ではございませんが、本市の農業従事者や過去に農業に従事していた方の課題で
すので、今回もお聞きいたします。
21年の3月議会で農地を利用していない方の負担金の実態についてお伺いしましたが、昨今で
は、より深刻になっております。
あれから4年が経過しましたが、
平成21年の答弁を踏まえて、
その経過はどうなっているのか、
お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
藤本議員のご質問にお答えします。
平成21年3月議会の質問内容であります、土地改良事業における遊休地での散水の実態と、徴
収金の使途の情報公開について、その後の経過について、お答えいたします。
まず、スプリンクラーによる散水につきましては、前回の回答と同様で、自動システムで地域ご
とに行なっていることから、遊休地のみを区別した散水停止はできません。しかしながら、地権者
において、ご自身の圃場に設置してありますスプリンクラーからの散水を停止することは可能と
122
なっております。
次に、徴収金の使途の情報公開についてですが、事業報告ならびに決算報告について、各土地改
良区の組合員から選出された総代による総代会において議決されております。他の組合員について
は、問い合わせをいただいた上で、必要に応じ、随時対応を行なっているところであります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま、コンピューターによる自動システムで地域ごとに行われているので、圃場にあるスプ
リンクラーからの散水は停止できるけれども、農地ごとに区別して散水を停止することは困難だと
いうことでございます。
そこで2点目の質問に移りますが、現在、そうは言われましても、農地の利用の有無にかかわら
ず、毎年この負担金が発生し、徴収されております。
土地持ち非農家や自給的農家が増えることで、負担の拡大が予想されます。
市として、負担の軽減に向けて、今後、どのように取り組んでいく考えなのか、お伺いいたしま
す。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
ご質問のとおり、今まで農業をけん引してきた方々の高齢化や後継者不足により、遊休農地等が
拡大するとともに、スプリンクラー施設を一旦停止している組合員が増加してきております。
この問題への取り組みにあたっては、まず土地改良区の現状、しくみ等を把握し、将来的に考え
ていく必要があります。
土地改良区の事業経費および運営経費の負担については、原則として組合員が負担することと
なっております。
今後、小規模な土地改良区においては、農地転用等に伴う受益地および受益者の減少や施設の老
朽化による修繕等の負担増により、賦課金を上げ、事業運営をしていかなければならなくなると、
懸念するところであります。
ついては、本年度より国営・県営事業の導入により、10年間かけて施設の改修事業に取り組ん
でいきます。
国・県・市合わせて事業費を負担することにより、組合員の負担軽減に努めているところでもあ
ります。
また、5年後、10年後の地域農業を考える上で、どのように維持・発展させていくか「人と農
地の抱える問題」を、地域や集落の話し合いによって解決することを目的とした、地域農業マスター
プラン「人・農地プラン」により、農地の集積を進めるとともに、JA・農業振興公社との連携の
もと、農業の担い手の確保・育成、農地等の流動化の促進に力を入れていきたいと考えております。
さらに、土地改良区の財政基盤を強化するために、白根・櫛形・若草・甲西の4土地改良区の代
表、市、県による構成員のもと、4土地改良区の統合整備を視野に検討会を立ち上げ、協議を重ね
ているところでもあります。
123
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
市長から今後、土地改良区の将来を見据えて、まずは現状を把握した上で関係機関、JA、また
公社との連携を密にして、土地の有効利用を図っていく。そして、今後そういった、できる限り組
合員に負担をかけないということを、理解いたしました。
では次に移ります。
4点目、農業者が経営し、開設する民宿、いわゆる農家民宿について、お伺いいたします。
本市をはじめ県内では、農家民泊は盛んに取り組まれておりますが、農家民宿を実践しているの
は、極めて少ないのが現状です。
そこで先日、政務活動費を使い、夢会派として秋田県横手市、能代市を訪問した折、会派のかが
やき21ともご一緒でした。宿泊所として、農家民宿を視察してきました。
農業者にとって、交流し、農山村の暮らしを体験してもらうことで、農業や地域を知ってもらう
機会になり、地域の愛好者になってもらえることや、農業経営に新たな可能性が加わること、また
副業として気軽に取り組むことができることも魅力であります。
さらには、来訪者が農産物などを購入してくれるなど、農家の所得の向上にも寄与し、農山村の
地域の活性化にも期待が持てます。
秋田市では、都市と農村の交流促進を目的に農家民宿や農家レストラン等を新規に開業する場合
は、農家に対して、改築費用等の一部を補助する事業を実施しています。
そこで、はじめに本市における農家民宿のこれまでの開業の状況と運営の実態について、お伺い
いたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
まず、本市における農家民宿のこれまでの開業状況と運営の実態についてであります。
農家民宿は、農作業体験やその地域の自然や文化に触れ、地元の人々と交流をするための宿泊所
です。
本市において、現在、農林漁家等が旅館業法や食品衛生法上の営業許可を取得して農家民宿を運
営している経営体はなく、これまでも運営の実態はありません。
山梨県内を見ても、峡東地域で1軒が営業しているにとどまっているのが原状です。
しかしながら、2010年世界農林業センサスを見ると、山梨県で16軒、その内、本市で2軒
が農家民宿を行なっていると答えています。
この違いについては、推測の域を出ませんが、農林業センサスの数値は農家民宿業を行っている
のではなく、宿泊体験の一環として宿泊の対価を求めずに受け入れた農家だと考えられます。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま、本市においては、そのような状況はない。また、本県においても、東郡の農家が1軒
実践しているのみということでございました。
124
私が調べたところですと、
道志村では大学と連携して推進していき、
隣の富士川町や笛吹市でも、
今後は推進していく方向であるということが分かりました。
再質問いたします。
本市で農家民宿を開設した場合、長期的に地域に与える効果について、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
次のような効果が考えられます。
1つ目は、都市部に新たな地域のファンやサポーターをつくり出す効果があり、来訪者の地域内
消費活動が活発化できる。
2つ目は、農林漁業体験や農家民泊、産地直売活動や直送契約などによって、農林水産業の高付
加価値化がもたらされ、所得が向上する。
3つ目は、農林水産加工、伝統工芸、郷土料理、郷土芸能、祭りの復活と体験の事業化ができる。
4つ目は、体験指導をきっかけとして、地域に伝わるさまざまな生活の技を再生・再評価するこ
とができる。
5つ目は、地域の廃屋・廃校・荒廃農地の有効活用も期待できる。
最後に、直接的な経済効果以外に都市住民とのふれあい交流によって、住民の関心が外に向き、
ともすれば内向きになりやすい意識が変わり、心の活性化ともいえる開かれた地域づくりが進むな
どが、一般的にいわれています。
本市でも同様な効果があると思われます。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま、部長より農家民宿における効果について、ご答弁がありました。
私も農家民宿の一番の効果、魅力は、いろいろな人に出会えること、そしてその輪が広がってい
くことだと思っています。
本市で、それでは今後、農家民宿を開設するにあたっての課題について、どのように認識をして
いるのか、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
最も大きな課題につきましては、客間の個室化が進んでいない、台所・便所・風呂の改造、消防
法・食品衛生法による改造に金がかかるなど、家の構造と法制度の問題があります。
また、現実的な問題として、農業体験と宿泊のセットとなれば、農繁期では受け入れが難しいこ
とや、安く泊めて作業の邪魔をされるなどが、運営農家から指摘されている点です。
さらに、客商売に向き・不向きな人がいることや、母屋に泊めると精神的な苦痛で長続きしない
という事例もあるようです。
以上です。
125
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま農家民宿を本市で開設するにあたって、お金がかかるということと、法整備であるとい
うことと、一番のネックはそれぞれの農家の家に知らない人を招いたり、もしくは本業としての農
業に差し支えがあるということでございました。
先日、山梨県立大学で農家民宿の普及を目指すための農家民泊 山梨研究会が発足されました。
先ほど部長が言われた課題、これを解決するためにも、この研究会と連携していくことが、本市で
農家民宿を開設するための第一歩になるに違いありません。
ぜひ、この農家民泊 山梨研究会との連携をしていくことを求めまして、次の2点目の質問に移
ります。
農家民宿を開業する場合の市独自の支援制度の整備について、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
農家民宿を開業する場合の市独自の支援体制の整備についてであります。
農家民宿は、宿泊と合わせ、農家が持つ技術を体験指導に活用することにより、副収入が得られ
るだけでなく、地域高齢者の生きがい対策になるなどのメリットがあります。
しかし、農家民宿を開業するには、関係法令の許可が必要になります。
平成15年以降、農家民宿等の開設にかかわる規制緩和は行われてきてはいますが、許可取得に
慣れていない農家にとっては、家屋改修費がかさむことや、複数の役所で事前協議が必要になるこ
となど、敷居が高く、煩雑で分かりにくいことが増えない理由だといわれています。
私はかねてより、主に英語圏各国で行われている宿泊と朝食の提供を料金に含み、比較的低価格
で利用できるベッド・アンド・ブレックファスト(B&B)が、農家や地域の活性化につながると
考えておりました。農家民宿はまさしく、日本型B&Bであると考えております。
ついては、農家民宿を開業したいという農家があれば、公益性の観点から補助金の創設はできま
せんが、各種手続きや課題解決のための相談窓口となって、関係機関との橋渡しをするなどの支援
を行ってまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま市長より、農家民宿を本市において開業する場合、市として事務手続きであるとか、許
認可手続きであるとか、窓口となって担当部局の中で積極的に支援していくということを認識いた
しました。
ぜひ、この農家民宿、まずは本市において、1軒を目標にして営業していただけるような形に担
当部局で協力して取り組んでもらいたいと思います。
次の5点目の質問に移ります。
違法な農地転用について、お伺いいたします。
先日、農業委員会でも農地パトロールが実施され、農地の利用状況の調査が行われました。
昨年、平成24年度の調査が行われた結果、違反転用は47筆、およそ3万平方メートルあるこ
126
とが確認されました。
遊休地や耕作放棄地の対策も急務ですが、農地が農地として利用されていないことを改善するこ
とが、最も必要だと思います。
そこで、はじめに昨年12月議会で取り上げて1年が経過しましたが、違法な農地の利用の実態
について、市のご所見をお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員の質問にお答えします。
農業委員会では、違反の事実が確認された場合は、土地所有者や転用事業者に対し、早急に農地
に復元するよう指導をしているところであります。
また、今年度の農地パトロールについては、10月および11月に実施し、現在調査表を回収中
であり、
違反転用数や違反内容についての数値については、
これからの集計作業後となりますので、
まだお答えすることはできません。
以上で私の答弁を終わります。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま、沢登農業委員長から今年の実態は集計中であるということで、分からないということ
でした。
2点目の質問に移ります。
では、農地が違法に転用され続けている場合、本市が行ってきた取り組み、先ほど農業委員長は
指導と言いましたが、その指導の内容について、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員の質問にお答えします。
農業委員会では、農地法違反転用の事実を直接、農業委員や職員により、現地調査で確認したも
のや、市民の方から通報があったものについては至急現地調査を行い、地目および農地転用の許可
の有無等を調査し、違反行為が判明したものについては、転用事業者または土地所有者等に対して
直接口頭指導や農地無断転用通知による是正指導を行っております。
通知や口頭により指導したにもかかわらず、継続して違反転用を続けているものについては、中
北農務事務所と連携を図り、今後の指導方法や対応策について協議する中で、土地所有者や転用事
業者に対し、是正するよう指導しているところであります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
再質問いたします。
本市において、農地が違法に継続して利用されている場合、市としては県と連携して協議する中
で是正するように指導しているということでございました。
127
では、平成24年度12月議会で、市長はできるだけそういうことをしない、つまり違反転用は
しない市民になっていただくような啓蒙や啓発を行っていきたいと答弁されましたが、市の取り組
みの効果について、もう一度お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
土地所有者、または転用事業者に対し、違反行為であることの説明を行い、納得を得る中で農地
へ早期復元できるように指導しているところであります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
効果については、繰り返しですが、指導をしているということでございました。
南アルプス市6次化基本構想の中で、農地を活用し、農地の総量は変えないと断定していること
は評価いたします。
また、農水省によりますと、違法な農地というものは、発覚したものだけで年間1万件以上に上
り、ほとんどが反省文と称する始末書を提出するだけで、何の罰則もなく、承認されているのが現
状です。現在も、こういう状況です。
そこで、市として今後、是正のために、どのような措置を取っていく考えなのか、お伺いいたし
ます。
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員の質問にお答えします。
違反転用については、早期発見・早期回復が最も重要であると考えております。担当地区農業委
員によるパトロールの強化や、地域農業者からの指導・情報により、対処していきたいと考えてお
ります。
違反転用することは、自らその転用に注意し、復元することを念頭に置いて取り組んでいただく
よう、指導してまいりたい。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
今後、市として早期発見して、早め、早めに対応すると。また、地域住民の皆さまにも協力を得
た中で、早期解決をしていくということでございました。
再質問いたします。
農地法では違反転用について、法人では1億円以下の罰金、個人においては300万円以下、も
しくは3年以下の懲役というものがございます。
今後、農地法の罰則規定を理解した上で是正措置を取るということで理解してよいのか、お伺い
いたします。
128
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員にお答えします。
違反転用農地については、先ほど申し上げたように、早期発見・早期回復することが大事である
ことから、農業委員等に任せるだけでなく、地域の農地は地域の農業者が守ることを基本に、その
中で農業委員・JA職員や市の職員等が連携し、違反行為を農業委員会へ情報発信し、早期に農地
に復元できるよう取り組んでいくことが急務と考えております。
罰則等については、今のところ委員会としては、取り組むことを考えておりません。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま農業委員長から罰則規定はあるけれども、あえて罰則はせずに、今後も地域の皆さまの
協力を得る中で、この違反転用の解決に向けて取り組んでいくということの答弁がございました。
それでは罰則規定を設けないのであれば、今後、何年後にはこれだけ違反転用されている農地を
解決しますよというような具体的な数値、どれだけの面積を回復するのかということ、そういった
数値を掲げて、改善目標を立てて取り組んでいくことについての認識をお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員の質問にお答えします。
違反転用については、土地所有者の認識により、さまざまなケースがありますので、数値目標は
揚げてありませんが、農地パトロールにより判明したものや、直接、市民からの通報等により、現
地確認する中で、口頭指導や是正通知により指導を行ってまいりたいと思います。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま、市として具体的な改善目標は立てないと。その理由は、土地所有者には、いろいろな
事情があるからだということでございましたが、どのような事情があるにしろ、農地法という法律
がございまして、違反であるということには変わらないわけでございますので、そこを今後、加味
した上で農業委員会としても取り組んでいただきたいと思います。
再質問いたします。
先ごろ政府は成長戦略において、今後、農業委員会の権限をできるだけ市町村に移し、農地の円
滑な貸し借りや売買を促すということを明確に打ち出しました。
これから、ますます違法な農地の利用や転用が拡大することが危惧されます。
そうなる前に、違法な農地の利用や転用の解決はまず市を挙げて取り組むべき喫緊の課題である
と、私は認識しております。
それについて、中込市長の認識をお伺いいたします。
129
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
再質問にお答えいたします。
私の考えとしましては、これから地方分権の時代が来て、国から権限が地方に委ねられるときに
は、恐々をもって、これを実行していくべきだろうと考えております。
今まで戦後のいろいろな条例なり罰則規定があっても、事なかれ主義ということも出ております
し、ただし、これも一概に議員が言われるとおり、すぐにできるかというと、地域住民を違法であ
ると分かっていながら、農地転用をせずやっているということは、それなりの今までの背景があっ
て、すぐこれは法定闘争に持ち込まれて、長い時間解決が延びる。それに対して、行政は一つひと
つ対応していって、市民から、市職員はできるだけ減らせと言われる中で、業務をできるだけ効率
化してやっていく中で、民間市民の権利意識も上がっていく中で、そういう中で、たぶん今までの
流れの中では、事なかれで、まあまあ目をつぶってというような、こういうことで来ているんだろ
うと思っておりますが、今、議員言われたとおり、これからは地方分権の時代でもあるし、みんな
でまちをつくっていく時代。地域でまちをつくっていく時代になったときには、市民もルールは守
るという市民に変わっていただかなくてはいけないし、変わろうということで厳罰に、例えばこれ
をもとにするということでやると、またあちらこちらで法定闘争が起こる。
そして、混乱しながら、長引く。このような現状にあると、私は認識しております。
私の基本的な考えをというご質問ですので、私はこれからは将来のそういう時代を見て、条例を
つくったならば、必ずその条例に違反する人は捕まえて厳罰にして、マスコミでも公表していただ
く中で、実効性あるそういうものをやっていきたいと、このように思っておりますが、そういう法
定闘争のマイナス面も考慮しながら、また市民からも、議会からも、そういうご協力をいただく中
で、そういう方向でやっていきたいと、このように考えております。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
市長は今後、地方分権がこれからさらに進んでいき、権限が来たのであれば、そういった条例に
基づいて、強く対処していくということで、違法な農地の利用転用については、今後、すぐではな
く、長期的に取り組んでいくということでございました。
今後も、
この市内の違反転用や違法な農地利用について、
継続して注視していきたいと思います。
次の6点目の農地中間管理機構について、伺います。
農地の受け皿として、農地中間管理機構が本年度内に都道府県ごとに設置される方向です。国に
よると、この機構が放棄地や飛び地を借り受けたり、買い受けた上で農地として利用できるよう、
基盤整備を行ったあと、公募した企業や個人を審査して入札にかけ貸し出すと、報道がされていま
す。
そこで本市として、この機構をどう位置付けているのか、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
現在検討されております農地中間管理機構(仮称)につきましては、都道府県に1つ知事が指定
130
し、農地の集積・集約化を行い、圃場の基盤整備、農地の売買、利用権の設定等、農地所有者と農
業経営者の間に農地の賃貸借を通じて介在し、農地利用の再配分を行なうこと等により、経営規模
の拡大、農地利用の集約化、その他農地の利用の効率化および高度化を促進することを目的とする
農地中間管理機構(仮称)を設置する方向で検討しているようであります。
具体的な実施要綱等が示されていないため、
農地中間管理機構がどのような位置付けになるのか、
現時点では不明であります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
まだ具体的な姿というものが示されていないので、どういうものかということが分からないとい
うことでした。
2点目の質問に移ります。
では、本市の農業委員会や農業公社、またこの機構の想定する業務と、それぞれの役割について、
お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
お答えします。
各都道府県に設置した農地中間管理機構を頂点として、農地流動化を推進するものと思われ、農
地中間管理機構の事務の一部を市町村に業務委託し、市町村を中心に動かすことを基本とする方向
で検討しているようであります。
また、農業委員会、農業振興公社などの業務が重複するものについては、業務の統廃合や整理を
行なうのではないかと思われますが、役割分担等、具体的な業務内容が示されていないため、それ
ぞれの業務や役割等の内容が現時点では不明であります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま、依田部長より、それぞれ想定する業務については、機構の位置付けがまだはっきり示
されていないので分からないということでございました。
確かに、私も実際、調べてはみたんですが、具体的にその姿が、まだ今、政府でも検討中である
ということであります。
ただし、本市で農業公社というものができるという方向で今、ありますし、農業委員会、また農
業公社と、今度できる機構、この三者の役割というものが重複するならば、重複したところの機関
ないし農業公社が、機構と全く同じ役割であるならば、その農業公社についても、見直しをしなく
てはならないのかなと思っております。
今後、公社、また農業委員会、そして機構と連携を図る中で、恐らく末端の自治体の農業委員会
に、この機構の大方の事務作業というものが下りてくると思いますが、これ以上、農業委員の負担
が増えないよう、またそのサポートについて、振興課も全面的に協力してもらいたいと思います。
農業委員については、このあと8番で伺いますので、7番の質問に移ります。
131
口頭での農地の貸借について、農地の貸借を書面で行わず、口頭で約束し、20年以上が経過し
た場合、農地の権利が移動することで農地を返してもらえない、容易に返ってこないということが
市内で発生しております。
私の調査では、この問題は本市に限らず、隣接する市町村でも確認されています。
はじめに、本市が誕生してから今日まで、このような事件の発生の有無の認識について、お伺い
いたします。
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員の質問にお答えします。
農地の賃貸借の相談については、来庁により窓口で応対する中で、口頭だけにより農地を賃貸借
していたことが相続等で判明したが、今後どのようにしたらいいか等の相談があることから、口頭
だけによる契約が多々あることは認識しておるところであります。
平成5年に農業経営基盤強化促進法が制定されたことにより、農地法の許可は必要なく利用権設
定をすることで農地の貸借が容易にできるようになり、従来の農地法3条での貸借と違い、この制
度では、契約した期間が到来すると、貸し手に農地が返還されることになり、貸した農地が戻って
こないのではないか、などの不安感を解消するものであることから、制度を利用するよう説明して
おります。
また、このような制度があることについての周知については、農業委員会だよりに掲載している
ところですが、それ以外による周知方法についても、今後、農業委員等の意見を聞く中で検討して
いきたいと思います。
以上で答弁を終わります。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま、本市ではこのような口頭による農地の貸借が多々あるということを、農業委員会が把
握しているということでありました。
そして、これまでそれについて、把握しているが、なかなか利用権の設定の周知に至っていない
ということでありました。
再質問いたします。
私は、このようなことが起こる背景は、当事者同士がお互いに信頼関係があれば、農地は貸した
り借りたりしても大丈夫だという誤解であるとか、正規のルートで貸借すると、農地が返ってこな
いという認識を持っていること、また煩雑な事務が面倒であるということで起こっていると思いま
すが、市ではこのようなことが起こる背景を、どう認識しているのか、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員の質問にお答えします。
農業経営基盤強化促進法により、農地権利設定の制度ができるまでは、農地法3条による使用賃
貸の許可を取るよう指導しておりましたが、現在は農地の使用賃借について、利用権設定するよう
指導しております。
132
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
ただいま利用権設定を勧めているということでございましたが、今後はそのようなことがなされ
ていても起きているわけですので、未然防止に向けてどのように取り組んでいくのか、ご所見をお
伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員の質問にお答えします。
申請書類等の作成等の面倒な手続きをしなければ、農地法3条の許可を得ることができない等の
理由により、口頭での契約が多くあるのではと思われますが、現在の利用権設定制度による申請要
件は緩和されており、
農地法等の権利移転移動の円滑化を図ろうとするもので、
制度活用について、
十分指導しているところであります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
再質問いたします。
利用権の設定を今後促すとともに、注意喚起のための広報の強化を求めますが、いかがですか。
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員の質問にお答えします。
年1回の農業委員会だよりに掲載しているところですが、それ以外に常時、周知できるよう、検
討していきたいと思っております。
相談された際は、十分に制度の説明をして、安心して不安なく賃貸できるよう、指導していきた
いと思っております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
時間が迫っています。
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
利用権の設定、広報の充実に努めていただきたいと思います。
最後の8番に移ります。
農業委員会について、24年の12月議会では、市長に農業委員会の負担は大きいが大丈夫なの
かと質問したところ、そういう状況ではないとお答えをいただきましたが、今後もその方針に変わ
りはないのか、伺います。
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
133
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員の質問にお答えします。
農振法違反と重複する農地法違反については、従来通り農林振興課と連携を取り、連名による指
導通知の発送や直接口頭指導により対応しています。一例を挙げますと、青地農地に許可なく廃棄
物等山積みにしている状況に対し、土地所有者や転用事業者に来庁してもらい、担当地区農業委員
や各課担当者により何が違反行為にあたるのかを説明し納得してもらう中で、早急に農地に復元し
てもらえるよう指導しています。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
藤本議員。
○9番議員(藤本好彦君)
最後、大きい2点目に移ります。
違法な行為の抑止につなげるための農地情報の積極的な公開を求めていきたいと思いますが、ど
のようにお考えでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
沢登農業委員会長。
○農業委員会長(沢登義之君)
藤本議員の質問にお答えします。
農地の転用計画や許可後の情報について、
県内でもホームページ等で公開している市町村はなく、
今後も公開することは考えておりません。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
夢会派の時間がなくなりましたので、以上で藤本好彦議員の一般質問を終結いたします。
ここで暫時休憩といたします。
再開は10時55分といたします。
休憩
午前10時42分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午前10時55分
○議長(浅野伸二君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に質問順位8番、向山敏宏議員の発言を許します。
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
南アルプス改革クラブの向山です。
私からは大きく3点について、質問いたします。
それでは1点目のオープンデータについて、2つの質問をいたします。
オープンデータ、聞きなれない言葉ですが、この意味は広く開かれた利用が許可されたデータと
いうことでございます。
主に、行政機関が保有する公共の各種情報を利用しやすい形で公開することをさしています。
例えば、人口、世帯数、観光個所の位置や写真、災害時の避難個所、公園やスポーツ施設の位置、
利用形態、道路工事状況、文化財ハードマップ、消火栓の位置等々、多岐にわたります。
134
これらの公共データが広く活用されることによって、もたされる経済活動・情報の流通等の活性
化が期待されています。
国際的にも注目されており、日本でも2012年からオープンデータ推進のための環境整備を進
めています。
福井県の鯖江市など、いくつかの地方自治体においても、すでにこのオープンデータの活用を先
進的に取り組んでおります。
本市においても、これを活用することにより、多方面にわたって経済や市民活動等の活性化が期
待できるものと考えます。
以上のように、オープンデータの活用は市の活性化に大きな効果を得られるものと考えるが、市
としてオープンデータ等の情報戦略について、どのくらい理解しているのか、お聞きします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
向山議員のご質問にお答えいたします。
政府のIT戦略本部では、公共で保有している各種のデータを公開することで、行政の透明性の
向上や国民参加、官民協働の推進、経済活性化、行政の効率化を目的として、昨年7月、
「電子行政
オープンデータ戦略」を定めました。
特に、地方自治体は住民に身近な公共データを保有していることから、2次利用可能なデータ形
式で公開・提供を積極的に行うことによって、地域の課題や問題意識が共有されるとともに、行政
に対する信頼性の向上と、住民や企業・団体などから公開データを活用しての行政への提案や、住
民と協働したまちづくりにおいても有効であり、新たな可能性が拡がっていくことが期待できるの
ではないかと認識しているところであります。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
2つ目の質問をいたします。
利用されるオープンデータは著作権特許等の制限を受けることなく、誰もが利用・活用できるも
のです。もちろん経済活動に利用が可能となります。
例えば、北岳等、山岳写真です。これをオープンデータとして開示して、旅行雑誌・登山情報誌・
ポスター等に使用されれば、無料により、宣伝効果が得られます。
また、今、進めている6次化のために、農産物の出荷量や品種紹介、農地利用形態など、さらに
地図データに代表される地理空間情報、例えば避難場所、消火栓、公共施設、名所旧跡、コンビニ、
病院、医院等です。
これらのデータを利用しやすく加工したりして、積極的に活用・利用していただく。もちろん市
民にも、福祉や衛生・環境等の生活情報を積極的に提供することで、市政と市民の共通意識の醸成
にもつながり、協働事業の推進にも効果が期待できるものと思います。
このように、国も積極的に進めているオープンデータについて、市は今後、導入する考えはある
のか、お聞きします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
135
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
市が保有する情報をオープンデータとして提供・公開することで、住民や企業などが従来にはな
かった視点で活用することで、新たな価値が生まれ、市民生活をより豊かにすることができると考
えます。
オープンデータの導入につきましては、個人情報の保護など、制度面の課題やデータ整備に要す
る経費、市民ニーズとの整合性など、運用面での課題もあると考えます。
国においては、総務省や経済産業省で環境整備のための調査研究や実証実験が行われており、今
後、データ公開にかかわる技術・制度の検討・整備が進められていくものと考えられます。
この動向も見ながら、先進事例などの調査研究を行い、自由に利用できるデータの公開を検討し
てまいります。
なお、現在、情報提供を目的として、本市のホームページでは、人口・世帯数や各種統計、財政
状況、
各種計画などを公開していますが、
これらのデータは閲覧者が加工できないデータ形式になっ
ています。
まずは、これらのデータを加工して2次利用できるように、執りかかっていきたいと考えており
ます。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
再質問します。
今後、導入を目指すとするならば、オープンするデータの選択が最大な課題となります。そのこ
とに対応するためにも、何らかの専門的組織をつくらなければならないと思いますが、市ではその
考えはありますか。
○議長(浅野伸二君)
中村総合政策部理事。
○総合政策部理事(中村博明君)
お答えいたします。
当然、今の段階ではいろいろなほかの状況、国、それから他市町村等の状況等も分かりません。
こういったものも調査していかなければなりませんので、一部署だけではいかないと思いますが、
ただ、専門的という、大掛かりな組織ということでなく、当面、ワーキンググループというような
庁内の組織で対応していき、その上で必要であれば、専門的な意見もお聞きする中で、学識経験者
を入れた専門的な組織も考えなければならないと思いますが、現在の時点で専門的組織をという考
えはございません。
以上でございます。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
いろいろと大きな成果が得られるのではないかと思われます。
厳しい財政の状況の中ですが、ぜひとも先進地の視察やら、いろいろなことをして、積極的に進
めていくべきだと思いますが、再度、市長から答弁をお願いしたいと思います。
136
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
議員言われるとおり、これからの時代はデータをオープンして協働のまちをつくっていくという
ことでありますので、私の考えとしましては、前向きに先進地等の例を研修する等、前向きに対応
していきたいと思っています。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
ぜひ一つ、こういう素晴らしいことは進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いしま
す。
次に、指定管理制度について質問いたします。
指定管理制度については、過去幾度となく質問がされております。
本年6月の定例会においても、斉藤諭議員、また清水実議員が質問されておりましたので、一部
重複する面もあるかと思いますが、よろしくお願いします。
指定管理制度については、地方自治法の改正により、管理委託制度が見直され、広く民間企業等
が公共施設の管理運営ができることとされた制度であります。
この制度の真の狙いは運営費用と職員の削減であることから、行政改革の面だけが過剰に着目さ
れたものであります。
確かに民間企業等が運営することで、高いサービスの提供や経費の節減が図れますが、弾力性・
柔軟性のある施設運営が条例規則に縛られることによって、十分に発揮できないという面もありま
す。
本市においては、平成17年度、条例化し、平成18年度から導入され、本年度で8年目を迎え
ます。この間、1回から2回の更新が行われました。本年度末に期間が満了する16施設について、
市長は6月定例議会で行政改革推進本部が中心となり、検討した結果、15施設は直営、払い下げ、
休止すると、残り施設については指定管理を継続すると答弁がありました。
検討内容については、施設の設置目的、利用状況、指定管理による運営効果、好ましい活用等に
より、対象施設の方向性を討議したと答弁しています。
この検討内容だと、先に指定管理ありきでの検討ではないかと思われます。
多くの自治体は条例規則や運営規定等の見直しを行い、より効率・効果的に指定管理が行われる
よう、努力しています。
法により、委託管理ができなくなり、施設管理は直営か指定管理しかない状況であります。継続
して指定管理を受けなければならないならば、本市に合った施設管理体制を構築するために、制度
そのものの内容を変えていかなければならないのではないですか。
以上のような視点から、指定管理導入から8年経過した中で今回、更新を含めた今までの指定管
理制度についてのメリット・デメリットについて考察しているか、質問いたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
137
指定管理者制度の目的は、公の施設の管理に民間の能力を活用し、住民サービスの向上を図るこ
と、経費の節減を図ることにあります。
市では、同じコストで、より高い質のサービスを提供すること、また同じ公共サービスを、より
安価なコストで提供するという行政改革の観点から、指定管理者制度を運用しております。
現在、市では107施設に指定管理者制度を導入しておりますが、直営時と比較して、経費は大
幅な削減が図られております。
また、運営面においても、民間のノウハウの導入と工夫により、サービスの向上が図られており、
利用者と市の双方に制度のメリットが反映されていると考えております。
一方、デメリットといたしましては、安易にコスト削減に偏った視点で運用を行なうと、適正な
施設管理に影響を与える懸念があります。
市では、こうしたデメリットが生じないよう、指定管理者から運営状況について、定期的に報告
を受けるとともに、年度協定の際には、次年度の事業計画や収支計画について協議し、必要に応じ
た指導、監督を行なっております。
今後も、指定管理者制度の活用にあたりましては、適切な管理とサービス提供がされるよう配慮
してまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
再質問いたします。
委託者である市と受託者であるものとは、この制度のメリット・デメリットの見方が変わってく
るのではないかと思います。
指定管理の受託者には、民間会社、市の外郭団体、福祉団体、または地域の地縁組織、NPOな
ど、多岐にわたっております。
それぞれの要望等も出されていると思います。
それに対応できたか、状況等も踏まえた中で、受託者はこの指定管理者制度をとらえているのだ
と思いますが、その点をお聞きします。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
受託者がこの問題について、要望が受け入れられたかという質問と理解しましたが、受託者につ
きましては、
指定管理の募集をするときに内容等を示して、
こういう事業はうちでは受けられると。
そしてこういう事業をやって、サービスの向上を図りながら、事業を展開したいということで応募
して、審査しているということでございますので、おおむねそのへんは受け入れられていると理解
しております。
以上でございます。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
両者がいい方向で指定管理を進めていっていただければと思いますが、そのへんもよろしくお願
いしたいと思います。
138
2つ目の質問に移ります。
指定管理者制度の管理にある施設は、107あるということですが、今回の更新では48施設に
ついて見直しが行われるということですが、当然、残りの59施設についても更新期には事務事業
の評価、公共施設再配置等、総合的に判断し、見直しがされるものと考えます。
ただ、この見直しの前に指定管理の期間や利用形態、委託金等について、制度運用内容の見直し
を行う必要があるのではないでしょうか。
例えば、福祉施設などは、専門的な知識・技術等が必要であり、また人間関係の意思疎通も重要
であるので、
委託期間が3年とか5年では、
十分な運営ができないのではないかと疑問があります。
すでに福祉関係の施設については、委託期間が10年とかという期間にしてある自治体もありま
す。
また、委託金でありますが、利用料等も加味していて、積算が行われていますが、指定管理者が
努力した結果、委託金等の運営ができた場合、翌年度にはその余裕分があるということで、その分
だけ引いた委託金になされてしまうということでございます。
このようなケースだと、管理者の努力が評価されず、管理意識の低下や事業内容の後退にもつな
がります。
市として、このような状況はすでに把握していると思いますが、制度内容の見直しや現状の指定
管理制度はもとより、今後、指定管理を予定している施設、事業等を速やかに決定して、市民の周
知や理解が必要ではないかと思います。
以上のような視点から、市としては、この指定管理制度について、抜本的な見直しを行い、早い
段階で直営で行うのか、指定管理で行うのか、市の施設管理の施策として示していく。そういった
考えはお持ちでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
市では、平成24年度に公共施設再配置の方針をまとめ、現在は施設ごとに利用者や地域市民の
皆さまに方針を説明させていただく中で、取り組みを進めております。
指定管理者制度を導入している施設につきましては、本年度末をもって指定期間の終了となる
61施設のうち、45施設は指定管理を更新いたしますが、残りの16施設につきましては、再配
置の方針を反映させ、休止や貸与のほか、直営や払い下げへと転換する方向で、協議や調整を図っ
ております。
今後も指定管理施設につきましては、
継続ありきではなく、
利用状況や老朽化の課題等を踏まえ、
指定期間終了のタイミングに合わせ、施設のあり方を検証し、必要に応じて統廃合や運営の見直し
を図ってまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
再質問です。
今後、保育所、学童保育、図書館、美術館等、指定管理ができる施設事業はありますが、市はこ
れらについて、どういう方針でいくのか、お聞きします。
139
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
総体的に回答させていただきたいと思いますが、廃止・統合、あるいは譲渡ということにつきま
しては、それぞれの担当課と協議する中で進めていきたいと思います。
今、一例を申し上げますと、地域集会施設については、平成27年度までに満了ということがあ
りますので、こういうところについては、今時点、協議をしていくという形で、方針が決まってい
るものについては、早め、早めの対応ということで進めていきたいと思っておりますので、ご理解
をいただきたいと思います。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
ぜひ、こういう施設、使用方法、廃止、また休止については、地域の皆さんに早め、早めに周知
をして、理解をしていただくということが一番大事だと思いますので、こんなことでよろしくお願
いしたいと思います。
次に、次世代を担う人材の育成について、お尋ねします。
私は先日、女性議会を傍聴した際、市総合計画審議委員会を務めている若い女性からの質問とし
て、地域おこし活動に興味を持つ若者が集まりつつある。農業後継者やUターンして市内で暮らす
人、地域をより活発にしようと考える人、NPO関係者や市民活動にかかわる人など、さまざまな
若者がネットワークをつなぎ、まちの将来を考え始めていることを知りました。
私が若いころは、青年団や生活改善などの活動で若者が地域社会にかかわる機会がたくさんあり
ました。経済成長の時代に移り、労働力を求める社会の中で若者は仕事に専念するとともに、豊か
な時代を反映し、社会参加から個人でスポーツや文芸など、趣味を楽しむ時代が続きました。
しかし、成熟社会を迎え、都市部が人材を受け止められなくなると、若者の価値観も都会志向、
経済志向から自然志向、ゆとりや絆といった新しい価値観に変化してきたように思います。
今では、地方や田舎に可能性を見つけ、地域の人々とつながりを、体を動かしながら精神的な豊
かさを求める若者が増えてきたようです。
3.11、東日本大震災のあと、多くの若者がボランティアとして被災地に入り、地域の人々を
支援しているということも、近年の社会の潮流と裏付けるものであると思います。
そこで1つ目の質問をいたします。
市は現在、今の若者の地域への意識を、どうとらえているのか、お尋ねします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
近年、地方で地域を見直し、課題を整理し、魅力ある将来のまちをつくろうと、地域振興やまち
づくりに関わる若者が、確実に増えているように思います。
経済の成長期を過ぎ、成熟社会を迎え、若者の価値観も変化しています。自分らしく人生を過ご
す場所として、都市部ではなく地方や田舎に可能性を見出しているようです。
UターンやIターンなどで地域に入った若者と在住の若者とが交流し、市民団体やNPO等を設
140
立し、地域の活性化に取り組む事例も増えております。
市内におきましても、子育てサークルが協働事業により「子育てフェスタ」を提案プロデュース
して、大変多くの来場者を集めました。
また、高尾古道の再生活動や、農業後継者とデザイナーが協力しての商品開発、サルやシカなど
の獣害対策を通じて、地域コミュニティを再生するNPOなど、個性的な取り組みが始まっていま
す。
私は、若者のまちづくりへの関心が確実に高まっていることを感じるとともに、自分たちの暮ら
しを自分たちで考え、自ら幸せにしていく、地方自治の精神を体現する、素晴らしい動きであると
思います。
市は、この動きに対応し、将来を担う若者のまちづくり活動について、積極的に応援してまいり
たいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
答弁ありがとうございました。
市のとらえが私たちと同様であることが分かりました。安心いたしました。
再質問いたします。
ただいまの答弁の中で、若者のまちづくりを支える活動を大いに応援していくと伺いました。市
はどのように応援をしていくのか、伺います。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
市内には、公共施設が充実しています。また、さまざまな活動や会議の場所の提供などもできる
かと思いますし、人材の用意、あるいは関連する行政部門における事業支援など、さまざまな点で
応援ができるように考えておりますので、その若者の形にとらわれることなく、そんな若者の意向
を聞きながら、市のできる支援を積極的にやっていきたいと考えております。
よろしくお願いします。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
近年、社会の成長が止まり、成熟社会になったこと、特に3.11の東日本大震災以降、若者の
ふるさとや地域への思考が高まっていることは明確です。
また、スポーツや芸術・文化への取り組みも同じように、地域生活活性化活動に情熱を傾ける若
者たちの動きも明確になっています。
市もこの動きをしっかり受け止めて、またその活動を支援していくとのことが、未来のまちづく
りのために有効だと思います。
そこで2つ目の質問をいたします。
女性議員の質問にもありました。新潟県の燕市の事例で、つばめ若者会議と称して、一般公募で
集まった50名あまりの参加者に対し、コミュニティーデザイナーとして著名な山崎亮氏の指導の
もと、ワークショップを開催し、地域課題を抽出し、取り組みのテーマとして、解決手法の学習を
141
行い、成果発表という取り組みを始めています。
全国には、行政は若者や住民を巻き込み、まちづくり地域振興の視点から学びの輪をつくる事例
が多くあります。地域の人材育成には、必要なコストをかけてでも取り組むべきと思われます。
そこでお聞きします。
市は若者の次世代地域リーダーとして養成する取り組みを行うつもりはありますか、伺います。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
まちの将来を担う若者が次世代のリーダーとなって、これからの時代の地域課題を乗り越えてゆ
く、そんな社会を形づくっていくことは、現在の社会を運営する私たちに課せられた、とても大切
な役割であると考えます。
少子高齢化が進み、経済成長の停滞が見込まれる将来においては、これまでのような行政の対応
方法では、解決し得ない課題に数多く直面することが予想されます。
新潟県燕市の事例にもあるように、昨今、市民が主体となって、成長しない社会経済を前提に、
地域がいかに幸せに暮らすかを、まちのあり方から考え直し、それに取り組む動きが注目されてい
ます。
合併から10年を経過し、6町村の融合の時代を経て、今後はまちが一つになって新たな課題に
取り組む、次の時代を迎えております。
行政主導とならないよう、まちづくりや地域活性化に取り組む若者たちと広く意見を交換し、彼
らと一緒に次世代の地域リーダーが育つ場をつくっていきたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
ありがとうございました。
何らかの具体的な取り組みができるように期待しております。
市が将来を担う若者に投資することは、
どんなハード整備よりも意義深いものであると思います。
よろしくお願いしたいと思います。
再質問をいたします。
現在のさまざまなつながりや活動、試みに挑戦している若者が市内にもたくさんいるようです。
彼らの取り組みが、より効果的になるよう、行政の助けが必要だと思います。
そこで若者の意見や相談を聞き、話し合いながら地域参加を促したり、未来のリーダー育成を手
掛けたりする、そんな担当をつくる考えはありますか。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
このことにつきましては、地域振興の活動やまちづくり、あるいはまちの将来構想など、組織の
横断的なかかわりが非常に強いということでございますので、市の中の連携を図りながら進めてき
たいと考えております。
特に、女性議会でもお話させていただきましたが、今、どこの担当ということではなくて、いろ
142
いろな場所で若者がいろいろな発想を持っている。
例えば、芦安の若人の会が創成広場をやりたいというようなところについては、農林商工部にな
りますし、そういうことがありますので、それぞれの部署については、それぞれに行っていただき
たいと思っておりますし、どこへ行ったら分からないよということにつきましては、総合政策部の
政策推進課へお問い合わせをいただきたいということの中で、支援をしていきたいと考えておりま
す。
よろしくお願いします。
○議長(浅野伸二君)
向山議員。
○18番議員(向山敏宏君)
いろいろと前向きな答弁をいただきました。
心が明るくなりました。
20年後、30年後の南アルプス市は間違いなく、世代交代が行われる。新しい時代に進んでい
るはずです。
そのときに、各分野、地域で素晴らしいリーダーが育ち、市民みんなをまとめて課題を乗り越え
て、明るく楽しいまちをつくってくれる、私はそんな南アルプス市を夢見ます。
人口減少の成熟社会の大変革の機会をとらえ、市は次世代リーダーの育成にしっかりと取り組ん
でほしいと思います。
以上で私の質問を終わります。
ありがとうございました。
○議長(浅野伸二君)
以上で向山敏宏議員の一般質問を終結いたします。
次に質問順位9番、石川壽議員の発言を許します。
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
改革クラブの石川壽です。
一般質問を行います。
まず1つ目に、東京オリンピックについて、質問いたします。
東京五輪・パラリンピックの2020年開催を県内の振興につなげるため、県は推進本部を立ち
上げました。
世界文化遺産の富士山をシンボルに掲げ、出場選手の事前合宿や観光PRなどを進めていく予定
です。
本市も立地条件を生かし、練習会場の誘致を積極的に進めるべきであると思います。
市のお考えをお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
石川議員のご質問にお答えいたします
先般、
本市にお成りになった、
高円宮妃殿下のIOC総会での冒頭ごあいさつを含めたオリンピッ
ク東京招致のプレゼンテーションが記憶に新しいですが、東京オリンピック・パラリンピックの開
催が9月7日に決定し、7年後に向けて国立競技場の建替えや組織委員会の構成など協議が始まり
143
ました。
本市としても、国や県との情報交換会への参加や、オリンピック実施競技団体とコンタクトを図
り、事前練習、合宿地として受け入れ可能地となるよう、国の制度を利用した施設の改修も視野に
積極的な誘致を考えております。
また、この機会を通じて、国内だけでなく、グローバルな観点からも南アルプス市をアピールし、
選手関係者以外のさまざまな対象者の誘客を図ってまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
この誘致に関しては、県を通してもいいと思いますが、本市と姉妹関係にある国等々に積極的に
誘致を求めることと、本市の立地条件を併せ、市独自で誘致を考えることを求めたいと思います。
今後、どの県も市町村も誘致合戦が非常に激しくなると思います。それに負けないよう、誘致に
早めに取り組むことが大事であると思います。
そこで誘致推進室などを設置する考えがありますか、お聞きいたします。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
オリンピックは7年後なので、まだちょっとそのへんまでは考えていませんでした。
誘致に関しては、今現在も外国からホッケーなどで来ていまして、いろいろな条件的にも、いろ
いろなことができるのではないかと考えております。
ただ、観光の面では、うちが担当課になりますが、それ以外の面でも当然必要になりますので、
部局を横断した中で推進していくような形でやっていきたいと思います。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
今、部長の話の中で、まだ先のことだというお話をしましたが、7年後というのは、もうすぐだ
と思います。
もうすでに、ある県ではアンケートを市町村に取っている。そういう県もあります。そういうと
ころに遅れてはいけない。
だから、県を通してもいいけれども、そうではなくて、うちの市はそれぞれ姉妹関係の都市を持っ
ています。そういう国と交渉することや、そういうものを早め、早めに進めていっていただきたい。
ぜひ、そんなことをお願いしておきたいと思います。
だから、誘致推進室なりを早く設置して、早め、早めに取り組んでいただきたい。そのようにお
願いしたいと思います。
本市は都心にも近いという、そういう利点もあります。それから陸上にしてもバレーにしても、
このバレーについては、もう国体の会場などでも使っていますし、櫛形総合体育館は。ホッケーの
施設も十分なものが整っている。
ラグビーなんかは種目ではないけれども、
芝生を使うのであれば、
そういう施設も本市には、立地条件としていろいろなものが整っている。これを利点として使うべ
きだと思うんです。
オリンピックはちょうど夏の暑い時期に行われるということで、
ここの南アルプス市というのは、
144
すごくいい立地条件がある。なぜなら、伊奈ケ湖へ行って、涼しいところで練習をして、暑いとこ
ろで練習したければ、下のグラウンドへ来てやるという、そういういい条件があります。
これは富士吉田とか、あっちへ行くと、常に一定の温度の中でしか練習ができないという1つの
欠点もある。ここでは涼しいところで練習したけれども、では伊奈ケ湖のほうへ行こうよ、ちょっ
と暑いところで練習したければ、下のグラウンドへ来てやろうと。そういういい条件も整っている
わけです。
そこで部長がさっき答えてくれましたが、お伺いしますが、伊奈ケ湖で例えばトレーニングをす
るということであれば、そこにトレーニングコースというものが必要だと思います。舗装道路は伊
奈ケ湖から高尾のほうへ走っておりますが、それ以外に選手が交通事故とか、いろいろなことを心
配するのであれば、あの県民の森の中にトレーニングコース、1キロなり2キロなり、そういうコー
スを設置すべきだと思います。
先ほど市長の答弁の中に、
施設の面で補助金がもらえるということも考えられると思いますので、
そのへんについて、部長、いかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
依田農林商工部長。
○農林商工部長(依田昭造君)
伊奈ケ湖周辺につきましては、指定管理者制度が今まで県の管理になっている部分がありました
が、来年度から南アルプス市が指定管理を受ける形になりますので、先ほど市長の答弁にもありま
したように、練習会場・合宿所等、可能になるよう、できるだけ施設整備を行う中で誘致活動に向
けて頑張っていきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
来年から南アルプス市の管理ということで移管されてくるようですから、そういう利点も生かし
ていくべきだと思います。
あそこの伊奈ケ湖のところというのは、ちょうど高低差もありますし、それから日陰も取れる、
いろいろいい好条件がそろっていますので、ぜひこの施設の補助金等を利用しながら、あそこにト
レーニングコースなりを設置してほしいと思いますが、もう一度、お答えをお願いしたいと思いま
す。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
石川議員の再質問にお答えします。
これは櫛形山の開発を含めて、活性化等も含めて考えていまして、現時点で先ほど議員から言わ
れた準備室は、もうちょっと先に考えようと思っています。
その前に、市の櫛形山開発の中での戦略の中で、今年、トレッキングコースができました。そし
て、また将来も、来年、県から指定管理、3年後は、もしかするとうちがそこをいただくという今、
計画でありますので、その中で観光開発、そしてユネスコエコパーク、そして東京オリンピックの
準備としての招致と、
このへんのことを早急にまず市の、
私を含めて幹部の中で構想を決める中で、
どのようにしていくかということを明確に議会のほうへもお示しをして、その決まった段階の中で
やっていきたいと思っておりまして、今現時点、答弁できることは、これに向かっては、東京オリ
145
ンピック・パラリンピックの招致が決まったことをもって、その準備会場としての世界に向けて南
アルプス市をPRという意味と、市内のスポーツ振興という意味において、これは取り組むべきも
のであるということでありますが、具体的なこの7年間の準備コースについては、もう少し検討の
時間をいただきたいということで、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
諸外国の皆さんからすれば、片仮名の、しかも南アルプスという、そういう地名もございますの
で、ぜひ早めに誘致活動に取り組んでいただいて、櫛形山一円、あのへんも総合的に見る中でやっ
ていただきたいなと思います。
恐らく普及効果として、
外国の方が見えれば、
大人も子どもたちも国際交流ができるでしょうし、
それからもちろん農産物の販売もできますし、南アルプス市の名前も出ると思います。
それと同時に世界のトップ選手の技術や能力、いろいろなものを学ぶ機会になる。また、その人
たちとの交流の中でご指導もいただけるという、そういういい効果が表れると思いますが、市とし
ては、どんな効果を期待していますか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
今、議員言われたとおり、まず南アルプス市という名前を世界に発信できる。来年はユネスコエ
コパークで発信できると思っております。
それに相乗効果的に南アルプス市を発信できて、そして市民も、そのためには世界に誇れる市に
ならないといけないという意識の高揚にもつながるだろうと。
そして、スポーツ面では本当に世界の超一流の技術、スポーツのレベルを目の当たりにできると
いうことで、たぶんの市民のスポーツに対する関心も高まる。
そして多くのお客さんも来られますので、たぶん経済効果もあると。大きくは、そんなところか
なと思いますが、いずれにしましても、ただバランスのいい発展をしていかなければいけませんの
で、
議員からはスピードを上げすぎで、
やりすぎではないかというご指摘もいただいていますので、
何でもかんでも取り入れてというわけではなくて、やはりその種目の限定をするというのが、そう
いうことの手法についても、
また考える中で、
また議会のご意見もいただく中で進めていきたいと。
効果については、そんな効果があって、必ずやプラスの効果は大だろうと。このビックチャンス
を活用してやらない手はないと思っています。
結果はどうなるか分かりませんが、そういう方向で効果を求めてまい進していきたいと思ってい
ます。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
私ども、高山市にへ研修へ行った折に、朝、子どもたちが外国人の皆さんとお話をしているんで
す。だから、それだけ外国の人たちが来ているのに慣れているんですね。
やっぱり、こういうものを、今、市長が言われたように、ぜひ生かしていただいて、国際交流も
できるだろうし、スポーツの交流もできるだろうし、果物とか農産物の販売もできるだろうし、い
146
ろいろな相乗効果があると思いますので、ぜひ今後、誘致に向けてお願いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
質問の途中でありますが、昼食のため暫時休憩といたします。
再開は1時30分といたします。
休憩
午前11時46分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 1時30分
○議長(浅野伸二君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
石川議員の質問をお願いします。
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
それでは2つ目に防災について、質問したいと思います。
深層崩壊対策として、国土交通省は地盤の震動を検地するセンサーを全国150カ所に設置し、
発生位置を把握する監視システムを導入する。
県内では10カ所で2016年度以降の運用開始を目指しています。
本市も土砂災害や洪水ハザードマップから分かるように、中山間地は危険地帯が非常に多い。こ
のことから、設置を国に求めるが、市の考えをお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
気象庁は、この夏の猛暑・豪雨などの日本の極端な天候について、
「異常気象」であると位置付け
ました。年々その激しさを増している豪雨は、秋田県仙北(せんぼく)市では6名、東京都大島で
は39名に上る死者・行方不明者を出す甚大な被害をもたらしました。ここに被災者に対し哀悼の
意を表します。
さて、ご指摘のとおり、深層崩壊対策は国直轄で対応するものでございます。国土交通省富士川
砂防事務所管内では、大規模土砂検知システムを平成24年度、3カ所設置し、平成25年度、残
りの7カ所を設置する予定です。
それから、他事務所でも同様に設置し、2016年度より運用を行い、南アルプス市も深層崩壊
が検地できるようになります。
本市では、土砂災害防止法の改定に伴い、県で調査した「土砂災害危険個所」について、土砂災
害ハザードマップを作成し、年度当初に関係山間地区20自治会、2,370世帯を対象に説明会
を行いました。
これからの対策として、国・県と連絡を密に取り、早期に情報を提供していただき、住民に伝え、
安全を確保したいと考えております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
私もこのシステムについて、あまりよく知らなかったので、建設部へお話をお伺いしたら、非常
147
に素晴らしいシステムであるということが分かりました。
本市に設置されなくても、周りのところに設置したところの震動を検地して、瞬時にどこで深層
崩壊が起こるということを把握できるという話を聞いて、それは素晴らしいシステムだということ
が分かったわけですが、市長が申しましたように、センサーが感知した場合には一刻も早く市民に
周知徹底を図っていただき、市民の生命・財産を守るようにしていっていただきたいというお願い
をしたいと思います。
次に、3つ目の質問に入ります。
教育について質問いたします。
最初に、全国学力テストで県の小学校の国語と算数、中学校の数学が全国平均を下回ったことを
受け、県は学校で優先されるべき学力向上の取り組みが十分ではなかったとの認識を示しました。
正解率に一喜一憂して、こんな大規模な調査結果を生かさないのはもったいない。子どもたちへ
の質問から読み取れる現実は、学校改善の宝庫であります。
学校には、校内検証改善委員会などがあるか、お伺いします。
また、教育委員会が独自の検証を今後どのように生かしていくのか、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
石川議員がご指摘のとおり、
全国学力状況調査の結果には、
授業改善の方向性を見出すためのデー
タが数多くあり、そこから読み取れる内容は、まさに学校改善のための宝物であることは間違いあ
りません。その貴重な資料をもとに各校が分析を行い、自校の傾向をつかみ、それに見合った対策
を施して行くことが求められています。
その中心的な役割を果たす機関が、石川議員の言う「校内検証改善委員会」の機能を果たす組織
が、本市内の全小・中学校に設置してあります。そこで分析された資料をもとに、全体の校内研究
会で情報を共有し、全校体制で計画的・組織的に実践につなげることが最も大切だと考えます。
また、教育委員会としても結果を分析し、具体的な取組に結び付けている最中です。本市の傾向
は、国語は書くこと・記述式の問題、算数・数学も記述式の問題に苦手意識を持っている児童・生
徒が多いことが挙げられます。
また、基礎基本である数の計算や図形に対しての課題も見られます。こうした傾向を分析する中
で、教育委員会ではじっくりと学習に向かう学習習慣の確立が大切であり、学校だけではなく、家
庭学習との連携をより充実させることが重要であると考え、
「南アルプス市版学習の手引き」の作成
に着手しました。
また授業改善の必要性にもかんがみ、従来の一斉授業型を中心にするのではなく、子どもたちが
お互いに学び合う中で内容を確認し合い、定着度を高めていけるよう、
「学びの質を高める授業づく
り」を推奨していきます。
同時に、市単講師の計画的配置による、きめ細かな指導により一層取り組んでいきたいと考えて
います。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
今回の学力テストの出題や問題形式については、普段、子どもたちが経験したことのない問題形
148
式になっている。
そこで、私なりに考察させていただきましたけれども、
「生きて働く読みの力」ということで、私
はまとめたんですが、要するに文字に対する抵抗を減らしていくこと。そして時間の範囲内に読む
こと、自分の考えを持つこと、初見・初読、要するに最初に見たり読んだりする、その態度がしっ
かり備わっていくこと。その中で読んでみよう、最後まで調べてみようという、そういう力が備わっ
ていないと駄目だということが、私なりの分析で分かったんですが、これらのことについて、教育
委員会ではどんなふうにお考えになるでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
やはり今、石川議員がおっしゃいましたように、読む力というのは、本当に生活の基本でして、
それぞれの学校でやはり読書活動とか発表活動を中心に力を入れて取り組んでいるところです。
そして、やはりそれを力にするためには、基礎学力、そして生活習慣というものがとても大事だ
と思っていますので、また家庭とも協力しながら、基礎的なものに力を入れていきたいと思ってい
ます。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
ある実例の中を読ませていただきましたら、学校で配る保健だより、それから給食だより、それ
から学校通信、学級通信、これらのものを子どもたちが、ただ配ってカバンに入れるのではなくて、
そこで一読して、どんな内容が書いてあるのかを発表させる。そういうことをして、文字に慣れさ
せる、読む力を育てていきたい、そんなことをしている学校もあるようですが、市内の学校ではそ
んなところがあるでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
やはり配布物を読むということは、とても大事なことでして、多くの先生が簡単に説明する程度
のことはやっていると思いますが、しっかり子どもたちに読ませて把握するということは、これか
ら指導していきたいと思っています。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
子どもたちに対する質問要旨の調査、これを見ますと、内容は学習に対する関心・意欲・態度、
それから規範意識、学校の指導の取り組み、生活習慣、コミュニケーション能力、社会に対する興
味・関心、地域とのかかわり、土曜日の過ごし方、家庭でのコミュニケーション能力等々、いろい
ろな調査がなされております。
この結果を見ると、一人ひとりの子どもたちがどんな結果を出したかということが、この調査か
ら読み取れる。それと同時に、学校全体もこの結果が分かってくる。そういうことで、教育委員会
としては、この中で質問要旨の調査の取扱いについては、どんなふうにされておりますか。
149
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
今回の学力テストにつきましては、生活的なものも質問事項に入っていまして、それについて、
各学校で集計しまして分析しています。
そして、それを校内検討で話し合いを行いながら、次のステップにつなげていると思います。
こちらでも一応、把握しまして、提出をお願いしています。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
調査の結果をちょっと読みますと、
国語B-2-3の分析結果ですが、
「回答しようと努力したが、
問題が難しく回答できなかった」
、これが79%。
「回答を文章で書く問題だったので、回答しよう
とは思わなかった」というものも非常にパーセントが高かった。
それから、算数・数学、特に中学校の数学を見ますと、数学のB-4については、やっぱり「回
答しようと努力したが、問題が難しくて回答できなかった」というものが66%、
「書く分量が多い
問題だったので、回答しようと思わなかった」が25%。
こういうところから、何に要はさせなければいけないかということが、必然的に見えてくるわけ
です。
こういう分析結果というものは、市教委・学校ではどんなふうに分析されているのか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
学校におきましても、やはりその力を付けるには、どういうふうにしたらいいかということが一
番課題でして、本当に生活習慣の基本的なことですが、人の話をしっかり聞く、自分の考えをしっ
かり述べる、友達の答えに対してしっかり自分の考えが言える、ということに力を入れながら、や
はり考える力と、そして人の話を聞くという我慢、あるいはこれは我慢しなくてはいけないなとい
う行為について、やはり基本的なものを、私がいつも言っていることは、1年生から9年間かけて
基本的なものを全部一斉に、同じことなんだけれども、レベルに合わせてやっていって、基本的な
考え方、基本的な生活習慣をしっかり付けましょうという話を、22校会等ではしています。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
コミュニケーション能力の分析をちょっと見ますと、友達の前で自分の考えや意見を発表するこ
とは得意と回答している、パーセントに出すと、小学校50%、中学校48%。
自分の行動や発言に自信を持っていると回答している児童生徒が、
小学校56%、
中学校は50%
ということで、自分の考え方というものに自信を持って発言しているという子どもは半数しかいな
い。
こういう結果については、どう思われますか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
150
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
今の現場を考えますと、そういうことを懸念しまして、QUテストとか人間関係、あるいは学級
集団の雰囲気づくりというものが一番問題になっているのかなということを感じています。
今、問題で、いじめ・不登校とかとありますが、やはりそういうものは人間関係を改善すること
によって、少しでも改善するのかなということも考えていまして、分析としまして、やはり学級で
みんなが認め合って、そして支え合えるような学級づくりが一番必要ではないかなと。
何か言うと、やじではないですが、あとで「あなた、こんなことを言ったね」とかと言われるよ
うな雰囲気だと大変まずいのではないかということで、やはり人間づくり、人間関係づくりを、ま
ずクラスでやっていくことが一番大事だと思っています。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
社会に対する興味・関心、この分析を見ますと、
「週1回以上、新聞を読んでいる」と回答した児
童生徒は、小学校32%、中学校26%。
「地域のボランティア活動に参加したことがあるか」
、小
学生では38%、中学生が45%。それから「地域や社会を良くするために何をすべきかを考えた
ことがあるか」
、
「ある」と回答したのが、小学校39%、中学校27%。
こういう分析の中から、私たちの地域の子どもたちは、どんな生活をしているのか。それから読
書力はどうなのか。要するに学校で朝読をやったりしていますが、それ以外に新聞を読んでいる子
どもたちが非常に少ない。
こういう結果の分析をして、子どもたちに指導をしていく。それが教育委員会のあり方だと思い
ますが、その点について。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
やはり周りの地域のこと、あるいは社会のことに興味を持つということは、とても大事なことで
す。
現在、新聞を読んでいる子どもたちは確かに少ないと思います。
そして本を読んでいる子も、たぶん小学生はすごく多いんですが、中学校になりますと、部活動、
あるいはメールとか何とかというものによって、友達と固定の話し合うコミュニケーションはでき
ているんですが、新聞を読むということは、たぶん少ない、今の結果のとおり少ないと思います。
やはり社会に目を向けるということは、今からの将来を考えるにあたっては、とても大切なこと
ですので、また学校等に指導していき、社会に目を向け、あるいは新聞でも、メールの中でも読め
ることですので、そんな指導の中でメールの使い方等も考えながら指導していきたいなと思ってお
ります。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
文科省でも学校へ、1紙だけは無料で今、新聞が配布されていると思います。
前に私は、そのときに1紙ではなくて、子どもたちは政治経済のものを見るんだろうけれども、
151
スポーツの新聞というようなものも、当然必要になってくる。
だから今後、市でするよりも、また文科省に陳情なり意見書を出していただいて、2紙、3紙の
新聞を学校でもとって置くこと、
それをまた教育現場の教育課程の中で使うと。
そういうことをやっ
ていただきたいと思いますが、その点については、いかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
今、新聞をそのまま記録する。そして、それを子どもたちに写させて、そして興味・関心を持た
せたり、文を読む力を付けたりということをやっている学校もあります。
そんな中で、やはり図書館でも子どもたちに雑誌、週刊紙ではないですが、スポーツ紙とか、そ
ういうものはだいぶ子どもの状況において入れているようですので、またそこは検討して、陳情で
きたら陳情してもいいのかなと思っています。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
今度の調査から、いろいろなことが見えてくるということを、ぜひ認識していただいて、学校の
中でも個人のデータをしっかり分析すること。それから学校については、学校の分析をすること。
市教委は市教委としての分析をしていただいて、
ぜひ子どもたちをいい方向に導いていただきたい、
こんなことをお願いしたいと思います。
次に、タブレット端末で授業を始めたところもありますし、先日の山日にもタブレット端末導入
学習成果を動画記録ということで、道志小学校のことも山日に載っておりましたが、恐らく10年
後にはタブレット端末の授業が主力になっていくかもしれません。
そこで市では今後、取り入れていく考えはあるか、お伺いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
議員ご指摘のとおり、
「反転授業」は佐賀県武雄市で先進的な取り組みを進めているものであり、
ここ数年注目を集めている指導法です。
この指導法については、メリットとして子どもたちが自宅において、一人ひとりのペースで学習
が進められることや、何度も繰り返し再生し、学習できることで、定着が図れるといわれています。
一方、
「反転授業」では、学校教育の一番大切な位置付けである授業へ取り組む姿勢がおろそかに
なるという心配もあります。
現在、
「学力向上」が叫ばれている中で、本市は学校の通常授業の中で教師が意図的に問題解決的
な学習を仕組み、児童生徒が意見や考えを言い合い、しっかり問いかけながら考えさせる等の授業
改善を進め、この授業方法を取ることで児童生徒が授業を大切にし、学び合いが深まっていると考
えています。
また、財政事情が厳しい中で1台数万円程度のタブレット端末を市内7千名の児童生徒に配置す
るとなると、大規模な予算措置が必要になること。また、保護者の負担が増大することにつながり
ます。
152
現在市内でのタブレット端末活用状況については、児童生徒用ではなく、教職員向けに八田小に
28台、八田中学校に20台の合計48台を授業の教具の1つとして活用してもらっています。
これについては、実証運用中で、その成果を見ながら検討していきたいと考えますが、
「反転授業」
については、時期尚早ではないかとも思っています。
市教育委員会としても、指定研究事業や学校と連携しての取り組みをさらに進め、児童生徒の学
力向上に努めていきたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
今、教育長がお答えになった佐賀県の武雄市の反転授業については、本当に大きな見出しで、新
聞の4分の1ぐらい割いて、ここに記事が載っておりますが、確かに今、教育長が言われるように、
予算の問題、それから家庭の理解の問題、まだいろいろなものをクリアしていかないと駄目かなと
いうことは、よくよく分かりますが、このタブレット端末をつなぐことによって、先生たちの意識
が変わってきたと。
先生たちも教材研究を一生懸命しないと、
濃縮してタブレットに入れられない。
子どもたちは、それを持ち帰って勉強する。必然的に、もう勉強しなければならないという、家
庭学習が身に付くということが利点としては挙げられているということで、ぜひ教育長、まだ試行
段階で、これからだということですが、これから恐らくこの授業が主力になっていくんだろうと思
われますので、ぜひ本市でも、予算もかかることではありますが、まず八田小・中に48台入れて
いるということですから、ぜひそのへんをモデル校として発信していただいて、市内にできるよう
にしていっていただきたいと思います。
再度、お願いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
タブレットというのは反転授業ばかりではなくて、授業中の子どものノートを写し出すとか、そ
ういう面ではすごく、
いろいろな面で利用価値があると思いますので、
また検討していきたいと思っ
ています。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
道志小学校では、体育の授業なんかで使っているということで、自分の動画を見ながら、要する
に自分の欠点はどうなのか、利点はどうなのか、探すというような、そういうような、ちょっと遊
び心のようなところもあるようですが、そんなところから始めていただいて、タブレット端末の授
業を今後取り入れていくようにしていっていただきたいと思います。
それでは最後になりますが、子どもたちは苦しい練習に耐え、文化部門・体育部門で支部、県の
大会を勝ち抜き、関東大会および全国大会への出場を目指している。
しかし、せっかく出場権を得ても、今年度から連泊を認めないことで、保護者の負担が重くなり、
旅費が出せない家庭は大会に出場させられないケースも出てくる。すべて一律でなく、種目や距離
によって連泊を認めるようにすべきであるが、教育委員会の考えをお伺いします。
153
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
本事業については、学校教育活動の一環として、県内外で行われる体育大会等に出場する中学校
の生徒および引率の教職員に対し、経費の一部または全額を補助することにより、学校教育の振興
を図ることを目的に実施していました。
これまでは、交通費、宿泊費、食料費(昼食代)
、参加料、諸経費などへの補助を行っていました。
しかしながら南アルプス市の行政経営の方針として現在実施している事業は、平成24年度にい
ずれも見直し、今年度より実施しております。
見直しにあたっては、保護者への負担増をできるだけ抑えることを念頭に、補助の対象をどこま
での範囲にするか検討しました。
その際、他の市、町などの補助対象経費についても調査したところ、それぞれの市、町によって
内容が異なりますが、食料費を経費として含めていない場合や、補助を一つの部活で一大会分まで
とする場合、前泊を認めていない場合など、それぞれの市や町で補助対象を限定しておりました。
これら他の市、町の状況を考慮し、本市では大会参加のための直接的な経費を補助の対象とする
よう見直しました。
これまで対象としていた経費のうち、食料費を除いたほか、宿泊費については、対象となる基準
日を設け実施をしました。
生徒が日々の努力の結果として関東大会、全国大会等への出場権を獲得し、そこに出場すること
で切磋琢磨することは、生徒にとっては大変有意義なことです。
今回の見直しは保護者への負担が増えることをできるだけ抑え、
その上で事業の継続を図るため、
行ったものです。
本市としても事業を見直す中で、できる限りの支援を図るために取り組んでいることを、ご理解
いただきたくお願いいたします。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
ぜひ、見直しをするべきだと思います。
全国一律、どこへ行っても1泊ということでは、ちょっと納得できないと思います。
櫛形中学校が全国駅伝大会で優勝したのは、皆さん記憶に新しいことだと思いますが、全国駅伝
大会は山口県、数年後にはまた滋賀県に戻るような話も聞いていますが、現時点では山口県。
中学校の総合体育大会は、来年は四国ブロックです。その次は北海道と東北ブロック。しかも、
その中で野球とかサッカーとか、要するに予選・準決戦・決勝と進んでいく。とすれば、1日1試
合ずつやっても、3日も4日もかかっていくと。
そういう現状の中で1泊しか認めない。そのことはちょっと納得できないところがありますが、
そのへんはどうなんですか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
大変難しい問題でして、どのように頑張った子を一生懸命応援できるのか。あるいは大会におい
154
て区別していいのかという問題もありまして、全国はもちろん素晴らしいことですので、補助金は
出すべきだなと、私自身も考えることもありましたが、どの大会にしても同じように補助金を出す
にはどうしたらいいかということと、保護者の負担を同じようにしていただくには、どうしたらい
いかという判断の中で、この結果が出ました。
ということで、全国大会だからこうということが、ちょっとどうなのかなという疑問点もありま
して、今の結果になったということですので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
だから、一律ではなくて関東大会、要するに関東近県、この周辺なら分かります。まだ前の日に
行くこともできる。しかも関東大会でも、予選・準決勝・決勝という、そういう種目も当然ありま
す。
しかも全国大会、遠くへ行く。これについて、1泊しか認めないということは、どうしてなんで
しょうか。南アルプス市は教育に金をかけているということは、もう皆さん知っている。市単教員
もたくさん取っていただいています。
いろいろなことで金をかけてくれている子どもたちに、要するに先行投資していただいておりま
す。それに魅力があって、子どもを連れて南アルプス市に住もうという家庭もいますよ。現実にあ
ります、ご存じのとおり。
そういうふうに教育に金をかけているからこそ、魅力がある南アルプス市だと思います。そうい
うものを、やっぱり維持していくことも必要になります。
大会においては、先ほどから言っているように、距離やいろいろな大会の種目、そういうことに
も考慮しながら規定をつくるべき。すべて一律、これでは納得できないわけですが、どうですか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
この検討するにあたって、周りの市町村の様子を聞きますと、本当に南アルプス市って子どもの
ためにすごくお金をかけてくれているなということは、いつも感謝しているわけですが、その中で
一番検討材料、先ほども言いましたが、1人の子どもが同じ種目で関東と、それから全国という種
目もありまして、そこもどうしたらいいのかなという話題にはなりました。
そんな中で石川議員がおっしゃるように、遠くの子は少し出してあげてもいいかなということを
思ったこともあります。そんな中で今後も検討させていただいて、結論は出していきたいと思いま
す。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
検討するというか、ぜひ見直すということをやっていただきたい。
本当に近くならば、いいです、前の日に行けば。それでもいい。これが四国とか九州、北海道、
やはり前の日に、例えば会場へ行って練習もできない。試走もできない。しかも予選・決勝がある。
そういう種目については、ずっと連泊しなければならない。
そういう考慮条件というものを、何で加味しないのか。そのへんが私、すごく不思議なんです。
どこもみんな一緒でいいんでしょうか、本当に。
155
教育委員長、どう思いますか。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
お答えいたします。
種目によるかと思いますが、大会があって、その競技があるときに関しては、1泊。今、議員が
おっしゃったとおり、前もって入って準備をするため、それは例えば準決勝とか予選ではなく、準
備のための時期というお話かと思います。
大会の規定で定められていない、ただ選手にとっては、やはり大切な時間であるということは、
私たちも認識しておりますが、そういった大会の日程には入っていない日の前の日に入るというよ
うなことだと思いますが、なかなかそのへん、おっしゃるとおり、私も子どもの親ですので、それ
は頑張った子たちには出してあげられればいいなということは思いますが、実際に金額を、確かに
100万円単位とかというお金になっていることも事実ですので、そのへんはその金額をしっかり
と検討して、教育長が申したとおり、見直しということのお話はできませんが、もう一度考えると
いうことは必要なのかなと。
ただ、やはりその金額が、それだけ大きいということも皆さんご承知かと思いますが、それだけ
の負担を、その生徒さん、そして能力のあるということ、努力をしているということではあるんで
すが、その努力というものは実はいろいろな部活動の子たちが、たくさん努力をしている。
ただ、その中で関東大会、また全国大会に行ける、その子たちにだけ、かなり大きな予算の配分
をするという、結果的にそうなっているということ。
その努力に見合っているということかもしれませんが、違う、例えば野球部であれば、そこまで
いかない場合もあるわけですので、
そこはやはり努力、
金額的に見合っているのかなということは、
私自身も感じますし、その中で今回、こういった規定を改定したということは、ある程度、理にか
なっているとは認識しておりました。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
石川議員。
○15番議員(石川壽君)
毎年、関東・全国へ行けるという保障は、子どもたちには何もないんですよ。一生懸命やった努
力の結果が関東・全国に結び付く。
櫛形中学校が優勝したときには、ペアで行きました、男子・女子。今年は女子しか行っていませ
ん。男子も頑張りました。2位でした。だから全国へ行けなかった。これは、いくら頑張っても行
けないときもある。でも頑張ったから行ける。
行ったら、では行って、前日に入って試走しようよと。もう1泊して、そこの地域風土に体をな
じませようと、いろいろなことがある。
先ほどから言っているように、1日で終わる大会ならいいけれども、予選・決勝があるというこ
とは、1日に当然、野球はダブルヘッダーもありますよ。私も全国大会、知っていますが、野球な
んかはダブルヘッダーで予選・準決勝、1日に2試合やっていますよ。そうやっても、次の日もあ
ります。
そういう段階を追って、2泊3泊、当然しなければならない。これが1泊しかできないという、
そのへんがやっぱり納得できない。
156
ぜひ、見直しをしていただきたいと思います。
これ以上、言っても話が進まないようですから、そのへんはぜひ改革をして、南アルプス市は教
育に金をかけてやっているんだということが世間には分かっていますし、子どもたちが頑張ってい
る、その者には評価をしてあげるということは必要なことだと思います。
お願いして、4月から今度は見直しをしていただいて、ぜひ期待しておりますので、よろしくお
願いします。
以上で質問を終わります。
○議長(浅野伸二君)
以上で石川壽議員の一般質問を終結いたします。
これより南アルプス改革クラブの割り当て時間に5分以上の余裕がありますので、南アルプス改
革クラブによる関連質問を行います。
関連質問は5分以内となっておりますので、ご了承願います。
質問はありませんか。
( な し )
以上で関連質問を終結いたします。
次に質問順位10番、斉藤諭議員の発言を許します。
斉藤議員。
○7番議員(斉藤諭君)
一期会の斉藤諭です。
昨年12月、初めてこの席で質問をしてから1年が経ちました。
まだ初心者マークも取れていませんが、よろしくお付き合いいただきたいと思います。
そのとき、最初の質問で介護予防事業について、また3月の議会でも一般質問をさせていただき
ました。
本日の第1点目として、介護予防事業について、質問をさせていただきます。
南アルプス社協を中心に実施されている各地区のサロン活動が、各地域で少しずつ増えてきまし
た。
先の南アルプス市女性議会においても、女性議員の質問の中で「楽しい輪・鏡中條」がオープン
し、また湯沢地区では「すもも・ラブ」というサロンが開設されております。
しかし、市内には114の自治会がありまして、その半数以下であります55の地域でのみ活動
が行われております。
来春1月早々に、サポートリーダーの養成講座が計画されています。各地区のサポートリーダー
を活用し、サロン活動を推進することについて、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
斉藤議員のご質問にお答えいたします。
サロン利用者は、引きこもりや1人で悩みを抱えている人、外出する機会の少ない高齢者や子育
て中の母親、また障害者など、さまざまな方々を対象にしています。
活動は、参加者と市民ボランティアが中心となり、手芸・体操等を通して、楽しく仲間づくりが
できる「集いの場」として、社会福祉協議会が事業を展開しております。
今年度は、
介護予防と地域づくりを目指し、
1カ所でも多くのサロンを地域に展開していくため、
157
サロンボランティア・サポートリーダーフォローアップ研修会を、本市と社会福祉協議会が合同で
開催しました。
今後もサポートリーダーをはじめ、活動に対し率先して手を挙げていただける方を募り、社会福
祉協議会とともに研修や支援を行い、活動の推進を図ってまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
斉藤議員。
○7番議員(斉藤諭君)
再質問をさせていただきます。
サポートリーダーに認定されているのが250人、そのうち辞退等されている人が72人、現在
178人のサポートリーダーが養成されています。
また、先ほど申しましたように、来春20人ぐらいの定員で新たなサポートリーダーが出ると思
います。
また、本年12月、今月ですが、新たに民生委員が、再任された方もいらっしゃいますが、175人
いらっしゃるということです。
私もサロンなどへ何回か行くんですが、民生委員の方がサポートリーダーと一緒になって運営し
ている。そのへんにつきまして、新しく民生委員になった方にも、こういったサロン活動を展開す
るように市から社協を通じて要請をしていただければと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
野呂瀬保健福祉部長。
○保健福祉部長(野呂瀬毅明君)
斉藤議員の質問にお答えいたします。
民生委員に活動をということでございます。
ご存じのように、今年12月1日、民生委員175名が新たに委嘱いたしました。これから民生
委員が新しい民生委員、再任の民生委員もいますが、新たな民生委員も兼ねて一緒に研修会、ある
いは勉強会等をしながら、この事業を進めていきたいと思います。
なおかつ民生委員の仕事は幅広く、高齢者以外にも子ども、あるいは障害者という事業もいろい
ろありますので、そういった事業も含めて研修会、あるいは民生委員の代表であります、正副会長
で協議会をつくっております、28名が常に毎月1回研修会、協議会を開いております。その席に
も、そういった説明をしていきたいと思っております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
斉藤議員。
○7番議員(斉藤諭君)
ありがとうございました。
よろしく、民生委員の方にもご指導をお願いしたいと思います。
続きまして、2番目の質問に入ります。
11月24日付けの山梨日日新聞の記事にありましたが、特集記事で「カラオケ+体操」という
介護予防のテーマが掲載されていました。
先ほど申しましたように、私も1年間、議員にならせていただいてから、各地区のサロン活動に
参加させていただきました。
その中で社協から派遣されている講師の方々に、いろいろな指導を受けるんですが、やはり折り
158
紙とか、講師の指導による体操もありますが、非常に受け身の講義が多いということで、この通信
カラオケが開発されて、販売されているということですので、今、5カ所でやられていますが、そ
こでこのカラオケ通信機械を使って、集まるたびにカラオケをしながら運動して、介護予防に続け
てもらいたいと思いますが、導入についての考えをお願いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
サロン活動は、市民が主体的に創意工夫により、実施するものであります。
ご質問のありましたサロン会場への複合型カラオケの設置につきましては、地域の要望等を勘案
し、高齢者の健康増進を図ることを目的として、今後、購入費一部助成制度の導入等含め、前向き
に検討してまいります。
また、サポートリーダーの養成講座やそれぞれのサロンで行う介護予防に向けた体操、認知症予
防等のための講師派遣や費用負担については、これまで同様に継続して支援をしていきたいと考え
ております。
○議長(浅野伸二君)
斉藤議員。
○7番議員(斉藤諭君)
再質問します。
ありがとうございます。
できるだけ前向きにお願いしたいと思います。
南アルプス市の歌とか、南アルプス音頭とか、私も議員になるまでは知りませんでした。非常に
覚えやすい歌であるし、音頭はそれに振り付けをして踊ればということで、そういった面にも使え
ると思いますので、ぜひ導入の検討をお願いしたいと思います。
続きまして、第2番目に移ります。
公共施設の統廃合と再配置について。
先の9月議会で金丸議員からこの問題について、質問が出ました。
公共施設白書についての市長の答弁は、統廃合・再配置について、ほとんど進んでおらず、各施
設、各担当部局の工程表についても、消極的な答弁がありました。
公共施設白書の1ページに、昨日の共産党の名取議員からも取り上げられていましたが、市長の
言葉として「本市の財政見通しは非常に厳しく、公共施設の現状機能を総体的に維持していくこと
は極めて困難な状況であります。これからは合併のスケールメリットを生かし、公共施設の総量を
抑制するとともに、本市の身の丈に合った適正配置とし、維持可能な行政運営への変革を進めるこ
とが重要な課題であると受け止めております」
と、
24年3月の白書の巻頭部分に記されています。
まさに、そのとおりだと思います。
そこで伺います。
公共施設白書が24年3月に出ましたが、この施設、各担当部局それぞれの進捗状況について、
お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
159
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
市では、公共施設の現状を客観的に把握する施設白書のデータを踏まえ、平成24年度に公共施
設再配置の方針を取りまとめました。
再配置方針の進捗管理につきましては、毎年度、取り組み状況をヒアリングし、行政改革にかか
わる庁内機関である行政改革推進本部において、課題等を把握する中で再協議や必要な指示を行な
い、進めていく考えであります。
現在は、方針策定から一年が経過した段階で、まだ進捗状況は取りまとめておりませんが、現段
階の具体的な取り組み事例といたしましては、新庁舎の整備に伴う支所機能の見直し、保育所の統
廃合(南湖第一・第二保育所の統合、落合保育所)
、温泉施設の休止(山渓園・ヘルスピア)
、温泉
利用料の見直しとペレットボイラ導入による赤字解消を目指した取り組み(やまなみの湯・樹園・
金山沢温泉)
、南部給食センター整備による学校給食調理場等の廃止、地域集会施設の払い下げ、総
合健診会場(八田健康管理センター)の見直しなどを進めてまいりました。
再配置を進めていくためには、
市民の皆さまのご理解が重要となりますが、
現実的には総論賛成、
各論反対の議論がなされる場面が多く、方向性の最終的な結論付けには、時間を要している状況で
あります。
市といたしましては、次世代に課題を先送りする姿勢では、この課題は解決されないと強く感じ
ており、今後も方針に基づき、再配置を進めていく考えでありますが、議員各位と市民の皆さまと
ともに、魅力ある市、安心して住める市を目指し、まちづくりを進める過程の重要な課題として、
建設的な議論を行い、着実に進めてまいりたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
斉藤議員。
○7番議員(斉藤諭君)
再質問といいますか、ただいま市長から各部署の統廃合・再配置について説明がありましたが、
補足といいますか、各部局で自分の部では、こういう再配置・統廃合計画をしているというところ
がありましたら、ご説明をいただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
お答えいたします。
一例でございますが、先ほども質問がありましたが、地域集会施設につきましては、平成27年
で10年間の指定期間が切れるというものについて、今度は各自治会へ払い下げをするということ
で、そういうところについては、もう何度も職員が行って説明をさせていただいております。
場合によっては、総合政策部が入ったり市民部が入ったり、関係するそれぞれの教育委員会とか
が入って行っているということが事実で、逐次進めているということでご理解いただきたいと思い
ます。
また、さっき市長が言われたように、取りまとめにつきましては、終わり次第、また説明をして
いきたい。議員さん方にも説明をしていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思
います。
以上です。
160
○議長(浅野伸二君)
斉藤議員。
○7番議員(斉藤諭君)
ほかにはないと思いますので、次へ進めさせていただきます。
市からいただいた資料の中で公共施設白書ですが、
「公共施設の今後を考える」という資料の中で
保育所施設の再配置が示されています。
先ほど市長が申しましたように、平成22年、大明保育所が大井保育所と統合され、市内第1号
の指定管理者による保育所が大明保育所として誕生しました。
また、その案の中には、落合保育所を平成25年度に廃園するとも書かれております。しかし、
承知のとおり、落合保育所につきましては、地元の陳情等により、2年間の延長、条件付きという
ことで、案が市から地元に示され、その後の経過については聞いておりませんが、先ほど市長が申
されたように、総論では賛成、各論になると反対、要するに住民の意識の問題が非常に難しいとい
うことが取り上げられます。
また、保育所の再配置問題につきまして、この例によりますと、各旧6カ町村に公立を1カ所、
そのほかについては私立、または指定管理者にするという計画が示されております。
実は今年、視察に高山市へ、先ほど石川議員も申しましたが、一緒に高山市へ行ったときに、高
山市では公立保育所の民営化を図っている。また、県内においても、笛吹市では公立保育所を民営
化させて、市の財政を軽くしていると伺います。
そこで来年、開園予定の南湖保育所についての経営方針と、本市の公立保育所の民営化の取り組
みについて、考えをお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
南湖保育所の経営方針でありますが、平成23年9月議会におきまして、答弁した経過がありま
す。
現在、甲西地区には4カ所の公立保育所、1カ所の私立保育所があります。そのうちの1カ所は
指定管理者による運営を行っております。
市民ニーズを考えますと、いくつもの選択肢を踏まえ、甲西地区に公立と私立が混在することが
望ましいと考えております。
このため統合する(仮称)南湖保育所につきましては、公立運営を考えております。
次に、保育所の民営化についてですが、民営化には運営主体のみを民間に委ねる「指定管理者制
度」と設置主体、運営主体とも民間へ移行する「移管」があります。
指定管理者制度につきましては、平成22年度から大明保育所に導入し、利用者から良い評価を
いただき、現在も運営しております。
今後、保育所整備検討委員会の答申を考慮しながら、公共施設の再配置計画に基づき、公立保育
所と併用させながら指定管理者制度を導入し、地域・保護者の安心と、良い評価を得た上で民営化
による「移管」も検討していきたいと考えております。
○議長(浅野伸二君)
斉藤議員。
161
○7番議員(斉藤諭君)
再質問させていただきます。
民営化、旧若草地区におかれましては、公立が1つ、あと民間で経営されている保育所と、非常
に市にとっては経済的にいい機関だと思われます。
そんなこともあって、民営化についてお伺いしたわけですが、実は認定子ども園という制度がす
でに発表されていますが、その認定子ども園と保育所の関係につきまして、再配置計画には取り上
げてはいないか、伺いたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
野呂瀬保健福祉部長。
○保健福祉部長(野呂瀬毅明君)
認定子ども園につきましては、去る9月議会におきまして、子ども園の会議を設けた条例をつく
りました。
そして委員さんに委嘱してスタートして、計画を練っているところでございますが、やはりその
計画の中に、そういった議題、あるいは行政から提案した内容等を議論する中でやっていきたいと
思いまして、ここでやるか、やらないかではなくて、今後、その計画を見る中で進めたいと思って
おります。
計画は27年度には実施する予定でございますので、ご理解をお願いします。
○議長(浅野伸二君)
斉藤議員。
○7番議員(斉藤諭君)
ありがとうございました。
認定子ども園という新しい幼稚園でもない、保育所でもない制度ができるということですので、
その機会に公立保育所、
または民間の保育所も絡めて再配置に、
子どもの数は決まっていますので、
その中の検討に入れていただきたいと思います。
続きまして3番目の質問に入ります。
南アルプス市内には公立小学校が15校、中学校7校を有しています。先ほどの公共施設の今後
を考える資料の中には、小中学校の統廃合・再配置の計画は示されておりません。
本年10月、山梨県教育委員会では峡南地区に身延高校と身延中学校、南部中学校の連携型の中
高一貫教育の設置計画が発表されました。
本日の山日新聞には、早川中学校も入れてくれという記事が出ておりましたが、小中学校の再配
置と中高一貫教育についての本市の考えを伺います。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
お答えいたします。
平成23年度の「南アルプス市教育施設再配置検討委員会」での答申において、学校施設の統廃
合についての答申は出されず、今後、小中学校の「統廃合」は考えておりません。
また、中高一貫教育についての本市の考え方ですが、現時点では実施に向けての検討はしており
ません。実施検討に向けては、大きなハードルが考えられます。それは、高等学校と中学校では設
置者が異なることと、入試制度の問題があります。
公立高校と南アルプス市内の中学校との連携型の中高一貫教育を考えた場合、現行の全県一区の
162
入試システムでは、対応が難しい部分があります。加えて「受験戦争の低年齢化を招く」といった
慎重論があることも、今後考慮しなければならないと考えております。
県では今、議員おっしゃったとおり、中高一貫校設置を探る中、今年の4月から先行的に韮崎高
校と韮崎市内の中学校との間で、初めて教員の人事交流を始めたばかりです。
また県下で初めて中高一貫教育を導入する地域・高校の候補を、県境地域の身延高校とその周辺
中学校に絞り込んだばかりで、導入時期に関しては未定のままです。県としてもこれから動き出す
ところですので、その動向を見守っているのが状況であります。
以上で答弁を終わります。
○議長(浅野伸二君)
斉藤議員。
○7番議員(斉藤諭君)
再質問させていただきます。
本市では中高一貫教育を全く考えていないということの答弁でありましたが、市内には巨摩高
校・白根高校、県立高校が2つあります。その高校を利用して中高一貫教育をするということは、
これからの時代が要望することだと思います。子どもを持つ親にとっては。
ぜひ、そのへんの検討を、これからは研究していただいて、本市ではやらないということではな
くて、県と連携して検討していただきたいと思います。
いかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
資料を調べましたところ、全国で中高一貫校が公立の中でないという県は非常にマレだと。たぶ
ん3県だけとありました。
やはり今、議員おっしゃったとおり、保護者の選択肢という意味で中高一貫が必要であろうとい
うことで、県で検討しているというのが現状であると思います。
ただ、先ほども申しましたとおり、具体的にこの白根高校・巨摩高校があるわけですが、例えば
の話として、
巨摩高校と一番近い櫛形中学校を中高一貫で考えようとした場合、
櫛形中学校の生徒、
そうすると6年間のカリキュラムというものを組んでいくということになるかと思います。
ただ現状、全県一区の入試制度になりますと、櫛形中学校の生徒、3年生の多くが巨摩高校に行
くわけではなく、違う甲府の学校、または峡南地域の学校等々、韮崎の高校に行く生徒もおる。
そうしますと、実際に中学校で学んだカリキュラムと新しい巨摩高校以外のカリキュラムがそぐ
わない。同様にして、巨摩高校に今、行っている生徒、市外でもたぶんすべての中学校から、ほと
んど中学校から行っているわけでして、そうしますと、違う中学校、櫛形中学校以外から来た生徒
が巨摩高校に入った。高校1年生として入ったときに、カリキュラムがそぐわないということが、
具体的に考えられます。
そういった意味で、なかなかすぐに検討するということは困難であろうということの認識ではあ
りますが、実際、県で具体的に検討しているところでありますので、その動向を見て、必要に応じ
ては考えていくということは必要かと思っております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
斉藤議員。
163
○7番議員(斉藤諭君)
中高一貫教育ということは、
すべての子どもたちにそれをやれということではないと思うんです。
要するに、そういうことに子どもが受験勉強に時間を取られたくないと。要するに高校入試はもう
そこで、要するに中学に行ったところから、もう高校へ行けるという道を、いわば東京の例を言え
ば私立幼稚園へ行けば、そのまま大学まで行けるというような感覚で、中高一貫教育というものも
考えられていると思うんです。
そのへんでやはりこれからの動向ですが、
まだまだ分かりませんが、
県でそういう方針を出して、
身延地域、峡南地域で中高一貫教育を進めるということですので、それを十分注視しながら、本市
においても、取り入れるものがありましたら、ぜひ取り入れていただきたいと思います。
次に移ります。
給食センターの建設が計画されて、この前、説明会で資料をいただきました。
ご承知のように、埼玉県の狭山市やふじみ野市等ではPFIを取り入れ、給食センターを建設し
ています。
PFIを取り入れての事業で、よく知られており非常に有名なのが、山口県の美祢社会復帰促進
センター、要するに刑務所のPFIです。
県内では、山梨県立中央病院の駐車場整備運営事業が行われております。
また、
本年10月にオープンしました、
山梨県防災新館もPFIを導入して建設されております。
県の資料によりますと、
山梨県防災新館の建設を県が直接実施する場合の財政負担額は133億3,
800万円、PFIにより実施する場合には76億200万円と、財政負担の減額率は43%とな
る。
実際の建設費は公募時の予定価格が116億1,900万円に対し、76億800万円で落札い
たしました。
公・民が連携して公共サービスの提供を行うスキームをPPPと呼ばれ、PFIはPPPの代表
的な手法の1つです。
給食センターの建設に対し、PFIの導入の考え、また本市におかれまして、各種事業でのPF
I等を含むニュー・パブリック・マネージメント、NPMの取り組みについて、伺います。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
お答えいたします。
本市旧櫛形地区は、山梨県において最初に給食提供が本格的に始まったという歴史があり、献立
の作成・食材調達・調理については、地産地消の推進や災害時への対応を含め、設置者である市が
責任を持って直営で行うべきと考えていました。
また、平成23年度に行った保護者への学校給食施設説明会でも、運営に関する質疑はありませ
んでした。
このことから、平成24年10月に策定した南部学校給食センター整備基本計画において、直営
で建設・運営することといたしました。
平成24年の時点では、山梨県においてPFIなど民間活力を導入し建設を行った事例は2件の
みでしたので、本市では具体的な導入について、当時、検討は行いませんでした。
今日では、全国的に見ると、議員おっしゃるとおり、PPPやPFIなど「民間にできることは
民間に委ねる」との方針により、民間資金活用や外部委託は増えておりますが、これらの手法につ
164
いては、今後検討をしていきたいと考えております。
なお、ニュー・パプリック・マネージメントの取り組みについては、総合政策部長よりお答えを
していただきたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
保坂総合政策部長。
○総合政策部長(保坂邦博君)
私どもからはNPM、ニュー・パブリック・マネージメントの取り組みについて、お答えいたし
ます。
地方自治体は、これまでの地方分権改革、三位一体改革により、国の関与が縮小し、地方の権限
と責任の拡大が進められております。
こうした状況を踏まえ、市では職員一人ひとりが意識改革を図るとともに、自立的な行政経営シ
ステムを構築することが必要と考え、平成19年度に行政評価制度を導入し、現在、本格運用を行
なっております。
この行政評価は、民間企業における経営理念・手法を公共部門に適用したもので、従来の「計画」
と「実施」の過程を繰り返す行政運営のやり方を変え、
「実施」した結果を振り返り、その成果等を
「評価」し、必要に応じた「改善」と次の「計画」に反映するという民間企業の経営管理に用いら
れるPDCAサイクルを導入したもので、
行政のマネジメント能力を高め、
効率化と活性化を図り、
より質の高い行政サービスの提供を目指すものであります。
市では現在、総合計画の進捗管理と予算編成の作業に行政評価を連動させ、毎年度40施策、約
1,200の事務事業を評価しております。
行政活動を客観的に評価し、方向性の判断や改革改善を図る取り組みを、市の幹部層から担当職
員まで、それぞれが役割を担い、運用をしております。
また、指定管理者制度の導入により、市場原理を活用するなど、民間にできるものは民間に委ね
ることを基本姿勢に推進していくほか、組織力の強化を目指し、人事評価を活用した人材育成や人
事配置、組織体制の見直し等を行っております。
今後も厳しい財政見通しではありますが、限りある行政資源である財源や職員力を最大限に活用
し、成果をあげてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
斉藤議員。
○7番議員(斉藤諭君)
給食センターはPFIの導入は無理だということだと思いますが、実はPFI法というものは
1999年に議員立法で制定され、2011年、2年ほど前に大規模な改正がされまして、非常に
従来のPFIとは根本的に改正され、非常に使い勝手のよいPFIに改正されていますので、ぜひ
これからの新しい事業を行うときには、取り入れていただきたいと思います。
それから先ほど総合政策部長から話がありましたように、指定管理者制度もNPMの一部でござ
います。
NPMと言われましても、
いろいろなものがあります。
今言うPFIもその一部でございますし、
また独立行政法人とか、要するにPPPというパブリック、プライベート、パートナーシップとい
うPPPでございますから、要するにいかに民間を活用し、市の財政をできるだけ軽量化してやっ
ていくというスキームだと思いますので、そのへんを検討して、これからの新規事業にも取り組ん
165
でいただきたいと思います。
以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(浅野伸二君)
以上で斉藤諭議員の一般質問を終結いたします。
これより一期会の割り当て時間に5分以上の余裕がありますので、一期会による関連質問を行い
ます。
関連質問は5分以内となっております。
質問はありませんか。
( な し )
以上で関連質問を終結いたします。
ここで暫時休憩といたします。
再開は午後3時といたします。
休憩
午後 2時45分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 3時00分
○議長(浅野伸二君)
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に質問順位11番、名取常雄議員の発言を許します。
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
通告に従い、一般質問を行います。
最初に、南アルプス市立小中学校児童生徒の通学区域を定める規則についてであります。
本年9月に小学校の運動会において、次年度入学予定の子どもたちが招待されましたが、その中
に学区外入学を希望している子どもがありました。
その子や家族の状況は、一昨年までは豊小学校区域のアパートに住んでおり、保育園は現在も櫛
形地域の保育園に通園しておりましたが、昨年、若草地域に住宅を建設したために、若草小学校の
区域となり、友達がいない若草小学校への入学をしなくてはならない状況で、お友達が入学する豊
小学校への学区外入学を希望するものでありました。
さらに、母親が櫛形地域で育ち、昨年までは櫛形地域に住んでいましたが、吉田と道を挟んで寺
部地域に住宅を建設したため、若草小学校への入学を規則により通知されたものだと思いますが、
子どもや家族は豊小学校への学区外入学を教育委員さんに9月に申し出をしましたが、以降、教育
委員会からは何の回答もなく、11月末に申請書を出すように教育委員さんから連絡をもらった家
族は、今までの時間的経過と申請書類を提出してもかなうかどうか分からない状況の中で、子ども
の不安や影響を考える中での断念をした事実があります。
このことは、小学校へ入学する子どもの期待を裏切っただけではなく、教育委員会が家族に対す
る不親切な対応によって、疑念を抱かせたものであります。
このことから、
1点目、
この南アルプス市小中学校児童生徒の通学区域を定める規則の第4条2項
は、学区外の小学校、または中学校を志望するものは、教育委員会に申し出なければならない、と
なっておりますが、この申し出はどのように行うのか。申し出は教育委員さんに申し出た時点、あ
るいは教育長、
部長が知っている時点では申し出になっていないのか。
このへんを質問いたします。
166
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
本規則は、南アルプス市立小中学校へ通学する際の学区と通学区域を定めたものであります。
学区外の小学校、または中学校を志望する方にあっては、本規則に記載されているとおり、本市
教育委員会へ来ていただき、相談をさせていただいております。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
この規則の第4条2項の学校の申し出、これは教育委員会に行って申し出ろということでありま
すが、ではこの申請書等、誰が受け付けるのか、お答え願います。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
申請の受付は担当の窓口が受け付けております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
この申請の関係については、部長も教育長も内容はご存じのはずですので、答弁書がなくても答
えられる質問をいたしますが、まず11月15日に教育委員会で議論をするという電話を教育部長
としましたよね。その結果はどうだったんでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
お答えします。
この申請につきましては、ご本人さんから、もしくはご父兄の方から、その希望を申し出ていた
だいたところで、初めて受付をいたしますので、簡単に「はい」とは返事はしていないと思います。
申し出をお願いしますということで、電話は切らせていただいております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
では教育長にお伺いしますが、教育長は教育委員さんに申請書を出すように11月末ごろに言い
ましたよね。これは事実かどうか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
日程的にはちょっと何日とは言えませんが、確かに委員さんにその話はしました。
167
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
実務的なところは教育長も教育委員会の方針とか教育関係では長けているんでしょうけれども、
実務的なところは教育長よりも、副市長にちょっと聞きたいのですが、いいですか。
この問題で、これまでの経過でいくと、9月の運動会、このときに初めて子どもの親も若草小学
校へということで、教育委員さんにそのときに氏名・年齢、いろいろな情報を教育委員さんに話し
て、状況も話して、そしてそれを預けたわけです、教育委員さんに。
このあと11月15日の教育委員会の審議の中で、部長はこの問題について、許可できるかどう
か議論をするということを言っていったんです。
ところが当日のその委員会での内容は、一職員がこれは申請書がないから、議論はできませんと
いうことで審議はできなかったんです。それで教育長が教育委員さんに申請書を出してくれと、当
本人にもう1回言ってくださいと。ここまでの事務処理というものは、要は行政として正しいので
しょうか。
それをお答えください。
○議長(浅野伸二君)
名取副市長。
○副市長(名取武君)
教育委員会の事務の手続きの関係ですが、この件に関しては、私も議員さんともお話をした経過
がありまして、その経過については、教育長ともお話をした経過、日付については何日ということ
は覚えていませんが、そんな経過がございます。
最終的な結論、今のその教育委員会でのいきさつについては、事務担当者と部長との間で、その
内容で齟齬があったから、そんなような申請の書類の関係の齟齬があったと、私は今のお話だと理
解します。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
教育委員会でこの条項の規則の中の申し出、このことを教育長は教育委員会に出向いて申請書を
出せということを今、答弁されましたが、だったらなぜ9月の時点でそのことを言ってくれなかっ
たか。
要は自分たちが分かっている間、9月の運動会の時点で、その親は教育委員さんにきちっと住所・
氏名・年齢、そしてその子の状況、いろいろなことをお話しして、今までこういった事例はないか
ら、このところでどういう申請をしていいか分からないから、そういった形でやったものです。
ですから、手続き上、どういうふうに手続きをするかなんていうものは、父兄の方には全然分かっ
ていない。
だったら、その時点で教育委員さんが申し出た。では部長でもいいですよ、教育長、副市長でも
いいですよ。誰かその時点で、ではこの申請書を出していないのなら、出してくださいということ
を一言でも言ったかどうか、3人で答えてください。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
168
○教育部長(清水文秀君)
お答えします。
教育委員さんからお話を伺ったときに、こういう申請用紙というものがありますということで、
お話をさせていただきました。
そして申し出ていただければ、初めて教育委員会にかかりますので、こういう様式がありますの
で、ご相談を窓口でお願いいたしますとは話をさせていただきました。
こんなふうに覚えています。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
時間がないので、
ここであまり使いたくないんですが、
実際にその親が先ほど言いましたように、
断念をした事実は、その11月末に申請書を出せということを言われて、初めて、これは出しても
許可になるかどうか分からない。学区外の申請ですから。基準も分からない。こういった状況の中
でありますから、子どもが保育園に行っていて、どこの学校へ行くかという話になったときに、や
はりどこの学校なのか、まだ決まっていない。もう12月ですよ、11月末ですよね。
そして、それからもずっとそう。
9月の時点でそういうことの話をしているのに、どうしてこういうふうになってしまったのか。
ここが一番の問題だと思うんです。
執行側として、やはりそのへんをきちっと精査していただきたいと思いますので、次の点に入り
ます。
2点目として、この要綱を使用したケースは今までにどの程度あったのか、お伺いします。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
先ほどの質問でもお答えいたしましたが、学区外の小学校、または中学校を志望する方にあって
は、教育委員会へ申し出ていただき、その内容についてお話を伺うようにしております。
本規則の条項にあるようなケースは確かにあります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
ケースはあるということで、次の質問に入ります。
この条項により、申請したあとの学区外入学を許可する基準、これはどこにあるんでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
本規則により申し出を受けた案件については、南アルプス市立小中学校における指定学校の変更
等に関する取扱い要綱に基づき、学区外の小学校、または中学校への変更が可能な内容であるかを
志望者に説明し、その上で申請書を提出していただきます。
169
なお、この取扱い要綱には判断基準が記載されておりますが、申請書は定例教育委員会で審議さ
れ、決定されます。
この規則に関する条文や前述いたしました取扱い要綱、関係する申請書につきましては、南アル
プス市のホームページにも掲載しており、学区外の小学校、または中学校を志望される方に周知し
ていただけるようにしております。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
この入学許可をする判断基準というものは、公表されているということなんでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
そういうようにされています。
市のホームページを見ていただいて、一覧になって、全部それが公表されていますので、それは
大丈夫だと思います。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
それは、いつから公表されているんですか、ホームページで。合併は平成15年ですが、いつか
ら公表されているんでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
公表はされていますが、
私もいつからという年月日は確認しておりません。
申し訳ございません。
確かに公表はされています。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
次の質問に入ります。
この規則の第5条で、この規則に定めるほか、通学区域等に関し、必要な事項は教育長が定める
となっていますが、教育長はほかに定めたものがあるでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
本規則第5条では、通学区域等に関し、必要な事項は教育長が別に定めるとされております。現
状にあっては、特に通学区域に関し、別に定めたものはございません。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
最後に、学区外を希望した児童生徒の保護者が学区外入学をあきらめたという事実、この規則で
170
何が問題だったのか。
そして、またこのようなケースがなかったか。また、生じないか、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
お答えします。
先ほどの答弁でも説明いたしましたが、指定学校の変更等に関する許可基準は、南アルプス市立
小中学校における指定学校の変更等に関する取扱い要領に記載されております。
項目が多いため、項目の説明は省略いたしますが、この申請書を提出されても、すべて定例教育
委員会で審議して、許可基準に照らし合わせ該当しない場合は許可できません。
よって学区外への通学ができない場合もあります。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
私、この規則でいろいろな形で問題なのは、その子どもにいまだどういった理由で通学できない
んだよと、豊小学校へ。
要は大人の、書類整備が不備なのかどうなのか分かりませんが、結局、子どもに対しては、その
9月の時点で豊小学校へ友達と一緒に入学したいという希望があって、いろいろな事情があった中
にもかかわらず、それを審議もしないで、実際問題として結論は付けていない。
これは書類を提出していないから、教育委員会での議案にも載らないでそのままになった。これ
は歴然たる事実なんですよね。
ここに、どうしてこの規則で問題だったのか、もう一度、教育長、お答えください。
○議長(浅野伸二君)
横小路教育長。
○教育長(横小路允子君)
どれが問題かということは、私自身、今考えるのは、やっぱり本人の申し出がなかったというこ
とが問題ではなかったかなと思います。
11月15日、
ちょっとそこの期間が遅くなってしまいましたが、
その時点で提出されていれば、
議題にもあがったと思います。
その点で、この区域外は本人、または保護者ですが、申請書を出すということが第一前提ですの
で、そこの認識が私たちの、また指導の遅さということもありまして、今、問題になっていますが、
一番の今の問題は申請書が出されなかったということだと思います。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
先ほどもちょっと確認しましたが、この申請書というものは、教育委員さんが扱うべきものなん
ですか。
部長と教育長が分かっていながら、その申請書が出てこないということを理由に、審議できませ
んでしたということを一生懸命おっしゃっていますが、それは誰がやるべきなんですか。
その申し出の内容は全部、教育委員会で知っていて、まだ申請書が出ていないからと。どこか、
おかしくないですか。
171
副市長、どう思いますか。
○議長(浅野伸二君)
名取副市長。
○副市長(名取武君)
教育委員会の問題ですので、事務的な部分は知っている部分であれば教えして、親切にするとい
うことだろうと思います。
ただ、1つ前提の中に、私も議員さんとお話しした経過があります。
地域的な問題の中で、寺部地区、それから若草へ通っているのは下今井地区と。そういう前提も
あって、
場所もちょっと厳しいのかなという感じを受けまして、
それは私と名取議員さんとの話で、
そのような感じを受けました。
その後の経過については、今、話があった部分で申請書の問題がありますが、ちょっと事務的な
齟齬があったかなという感じがいたします。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
この問題は、下今井地域というのは、豊小学校へ学区外で入っていますよね。この子の距離とい
うのは、下今井の一番外れよりも、まだ近いんですよ。下今井を許可しておいて、下今井よりもま
だ近いところの子どもを、若草だから若草へ行ってくださいと。申請書も出ていない、うんぬんと
言いますが、本来的にはどうして教育委員会もそうですが、行政が、ではそのときに言ってくれれ
ばいいじゃないですか、一言。
部長だってそうでしょう。自分だって電話をして、協議をしますと言ったじゃないですか。私と
の電話で。なぜ協議ができなかったか、自分でよく考えてみてくださいよ。どこがいけないのかと。
私は、こういう子どもを二度とそういう目に遭わないように。
要は、今回はもうしょうがないですよ。これを取り戻すなんていうことはできないから。子ども
も傷付けた。これはしょうがない。
だけど、次からはこういうことがないようにしていくには、反省すべきは反省をすべきだと思い
ますが、どうですか、部長。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
その点、申し訳なく思いますが、実は私も申し出ていただいて、本人もしくは保護者の方から申
し出があって、初めて受け付けるものだと思っておりましたので、本人さんからの申し出、もしく
は保護者の方からの申し出がなかったものですから、正式には受け付けておりませんので、そのよ
うな形になってしまいました。
申し訳ございません。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
分かりました。
次からはこういうことがないように、何とか申し出といいますか、受付も、例えばちゃんとした
ら、申請書を出してくれとか、今のホームページの中の規則を見ただけでは、私でも分からなかっ
172
た。どういう書類を出せばいいか、全然分からなかったです、実際問題として。
だから教育委員さんに、本人と親のいろいろな事情を聞いてもらったんですよ。そして、やった
んですよ。その当日に。運動会の日に。教育委員さんにも聞いてくださいよ、それは事実だから。
そういうことなんですよ。
だから反省すべきはきちっと反省しながら、次にこういった事例がないように、しっかりと経営
管理をしていただきたいと思いますので、一職員の考えで書類が出ていないから、審議する、しな
いなんていう問題にならないように、きちっとしていただきたいと思います。
次の質問に入ります。
2点目として、スクールバスのこれまでの経過で質問をいたしましたが、スクールバスの設置運
行につきましては、これまで住民の要望や地域説明会などを通して、議会へも陳情が提出された経
過がありますが、この一連の経過の中で疑問に思うのは、国の制度で実施できるスクールバスを運
行しないのは、何が問題なのかということです。
予算措置も国の算定替え交付金で実施される事業の何が問題なのか、お伺いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
お答えいたします。
ただいまの質問については、
平成25年南アルプス市6月定例市議会で答弁と重複いたしますが、
ご了承願います。
スクールバス導入にあたっては、基本的に通学距離を考慮する必要があると考えております。
南アルプス市内の小学校の場合は、そのほとんどが指定されている学区からの通学距離が徒歩で
の通学が可能な距離にあり、スクールバスを導入する必要はないと考えております。
通学距離に関しましては、国が示しております義務教育諸学校等の施設費の国庫負担等に関する
法律施行令第4条第2項に定めがあり、
本市でもそこに示されている距離を基準と考えております。
現時点では、南アルプス市内の小学校の通学距離は、その基準内にございます。
これらのことから、本市ではスクールバスの運行は行わないということとしております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
再質問いたします。
距離的な問題ということですが、今度、芦安小学校が全地域対象になっております。
こういった形の中で、今は父兄の方々が独自で送り迎えをしているというのが状況だと思います
が、今後こういった状況の改善にスクールバス等、いろいろな形で対応していけるかどうか、検討
していただけるかどうか、そのへんを再度、ご答弁お願いします。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
お答えいたします。
芦安地区を除いた距離につきましては、具体的に4キロという数字だと思いますが、ほぼ4キロ
以内に収まっているということで、スクールバスは出す必要がないと。それは補助制度うんぬんと
173
いうことではなくて、出す必要がないと考えております。
芦安地区につきましては、本当に皆さん、ご理解のもと、地域の方々ご理解のもと、英会話科等
を導入する中で、おかげさまで本当に芦安地区外からも子どもたちが通学を、小中学校にしており
ます。
それについては、親御さんの送り迎えということで現在お願いしております。それについても、
実はちゃんとした考えがございまして、もちろんスクールバスが出ればいいんでしょうけれども、
やはりそうではなく、地域、芦安地区のことを親御さんにも知っていただきたい、地域の小中学校
なので、その地域をぜひ違う地区から行く親御さんにも承知をして、理解をして、その入学をして
ほしいという思いがあります。
ですので、現状、芦安地区への、もちろん4キロを超えるわけですが、バスについての運行は考
えてはいないところであります。
ちょっと事情が他の地区と違いますので、そういった事情を踏まえても現状では考えていないと
いうことであります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
スクールバスという事業は、今言われた説明の中で、事業の中で、要は距離数によって検討はし
ませんよという回答をいただきました。
その芦安地域以外のところで、今度、芦安へ通える子どもたちは、そのスクールバスという事業
の対象にならないということを言いたいんですか。
どういうふうに言いたいのか、
ちょっとそのへんは部長でもいいですし、
教育長でもいいですが、
再答弁をお願いします。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
すみません。
繰り返しになりますので、もしあれでしたら、もう一度聞いていただきたいと思いますが、基本
的にスクールバスというのは、その学校に行くことが困難だということで、そこへの配慮というこ
とで、充てるべきものだと思っております。
ただ、この芦安の小中につきましては、非常に独特な教育をする、そしてそれを地域が支えてい
る部分が非常に大きいですので、その地域を知っていただきたいということで、ぜひ毎日、やはり
芦安の地域に、夏も春も秋も冬も行っていだたく中で、地域を理解していただくということが、や
はり子どもたちの教育にとっても、必ずや役に立つことであろうと。
それは家庭も交えての教育ということは、とても大切なことですので、そちらを優先していきた
いという意味であります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
今、苦しい答弁をされているようですが、実際的に子どもに対してスクールバスというものは、
174
みんな同じだと思うんですよ。家族が地域との交流をするために送り迎えをするとか、そんな話で
はないと思います、実際的には。
ですから、そういった、もともとこのスクールバスというものが持っている意味合いをきちっと
精査する中で、教育委員会でも今後検討していただけないかということでお願いをして、次の質問
に入ります。
小中学校の冷暖房施設について、質問いたします。
私は平成22年12月定例会での質問の回答で、
「子どもに我慢をさせ、今後、教室内の温度調査
や熱中症対策を検討していく」という答弁がありましたが、本年の子ども議会のときにも、この質
問が出まして、市ではこれまで学校整備に多くの予算をかけているとの答弁で、私にとっては意味
不明な答弁でありました。
そこで、この議会の質問での総括として、設置しない理由は何なのか、ご答弁をお願いいたしま
す。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
お答えいたします。
現在、学校施設の整備につきましては、白根御勅使中学校屋内運動場改築の完成を目指し、耐震
対策を最優先に行ってきておるところであります。
ようやく耐震化率100%達成まで来ましたが、
引き続き非構造部材の耐震化事業に取り組まなければならず、財源、事業量とも厳しい状況であり
ます。
このことから、普通教室にエアコン導入については、今後策定する学校施設整備計画で検討して
いきたいと思っております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
名取議員。
○19番議員(名取常雄君)
最後に、時間もないので、小中学校の冷暖房施設については、設置できない最大の理由は財源で
あると、私は考えております。
合併して、
今まで旧町村が政策的にやってきた学校施設の整備を後回しにして、
温泉施設をつくっ
たり、いろいろな地域間格差があった、これは事実であります。それを是正するために、この10年
間、学校教育施設にすべて注入してやってきた。全部のものを後回しにして、学校施設の整備をやっ
てきたと言っても過言ではないと思います。
これだけ頑張ってやってきた。しかし、やはりこの冷暖房施設というものは、いろいろな形の中
で、これは命の保護といいますか、やはり今、熱中症対策をやっておかないと、今後、あのときやっ
ておけば、こういうことにはならなかったということがあってはいけないということだと思うんで
す。
そういった中で、やはり私は今までの行政の方向性をある程度変える中で、温泉施設とかいろい
ろな施設を統廃合によって出た財源を、この教育施設の冷暖房施設に回すという提案を市民に投げ
掛けて、そしてそれが受け入れられるようだったら、ぜひとも教育委員会と他の部署が連携をする
中でやっていただけないかどうか。
やはり、私はもう教育委員会だけで予算配分をどうのこうのというときは、もうこういった時代
175
だから無理だと思っています。その部署配分の中で削減する。だから、いろいろな形になってくる
かもしれません。
ですが、市民は教育施設のクーラーを入れるためだったら、温泉が1つなくなってもよいとか、
いろいろなことは言ってくれると思います。
そういった形で、ぜひともこういった考えがあるかどうか、ご答弁をお願いいたします。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
お答えいたします。
公共施設の再配置は合併優遇措置の終了に向け、財政の健全化を維持すること、併せて将来的な
改修・建替え経費の負担増に備え、再編を進めるものであります。
ただし、公共施設の再配置に伴う削減経費を他の事業に充当できる場合は、優先して維持する公
共施設の老朽化対策に充てていく考えであります。
しかし、
今後の老朽化対策にかかる負担は年々増加が予想されており、
合併優遇措置が終了する、
これからの財源を十分に確保することは困難であります。
まずは次世代に向けた現在の市の役割として、再配置を確実に進めることが重要であり、今後も
議員各位や市民の皆さまと、この課題を共有し、ご理解をいただく中で推し進めていきたいと考え
ております。
なお、今、お話がありました、小中学校施設への冷房施設導入については、文部科学省・学校施
設環境改善交付金事業を活用することができます。
そういった事業の活用も検討し、今後、小中学校施設のキューピクルの状況と電気配管経路調査
を実施し、導入についての検討資料にしたいと考えています。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
時間が経過いたしましたので、以上で名取常雄議員の一般質問を終結いたします。
次に質問順位12番、小池伸吾議員の発言を許します。
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
公明党の小池伸吾でございます。
早速、最初の質問に入らせていただきます。
私たち公明党は、かねてより防災・減災力強化のため、防災・減災ニューディール政策と銘打ち、
推進してまいりました。
それを具現化する、強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靭
化基本法、いわゆる防災・減災基本法が先日、国会において成立いたしました。
大規模災害に備える防災・減災対策を強化し、人命を最大限に守る。さらに、東日本大震災をは
じめ、昨年12月に発生いたしました中央自動車道・笹子トンネルの天井盤落下事故の教訓を踏ま
え、公明党が掲げた防災・減災ニューディールの考えが反映されました。
近年、大規模災害やインフラの老朽化による事故等による被害を事前に防ぐため、また最小限に
とどめるための点検・対策が強く望まれております。
そこで本市において、
学校施設等における非構造部材の耐震化対策について、
お聞きいたします。
非構造部材の点検調査費として、市内すべての小中学校を対象に今年度当初予算に計上されてお
176
りますが、点検調査の進捗状況をお伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
お答えいたします。
本市小中学校22校を対象に、非構造部材耐震調査業務委託を専門的な知識を有する専門家に発
注、現在、実施しております。点検内容は、文部科学省から出されている「学校施設の非構造部材
耐震化ガイドブック」に記載されている点検チェックリストを用いた点検です。
また、8月には建築基準法の一部改正により、特定天井および特定天井の構造耐力上安全な構造
方法が定められました。これにより、文部科学省では技術基準の内容に沿った点検および対策の実
施に資するように、
「学校施設における天井等落下防止対策のための手引き」
も作成されましたので、
手引きも参考にして、当初点検項目より範囲を広げて、現在、調査実施しております。
耐震調査業務報告については、今月中に報告書の検収を予定しております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
再質問いたします。
私たち公明党は、この問題に対して何度も繰り返し質問をしてまいりました。
しかし、これまでの市の対応を見ますと、以前より何度も指摘させていただいているとおり、あ
まりにも対応が遅すぎると感じずにいられません。
繰り返しになりますが、子どもたちの命を守る、この最も大事な施策であるにもかかわらず、昨
年、学校の先生による点検を済ませまして、本年度に専門家による点検、これも1年かかっている
わけですね。実際の施工は来年度から。
何で、この学校の先生による点検が1年かかって、また専門家の点検が1年かかって。とてもス
ピード感を持って取り組んでいるというようには私は感じていませんが、この点、いかがでしょう
か。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
お答えします。
学校の先生方にお願いしている部分については、簡単に手当ができる部分で、ほとんどビス止め
ぐらいの形で、金具で止めるとか、そういう形で済むところの範囲を学校ごとにやっていただきま
した。
今年度、予算をいただきまして、早速4月に入りまして、業者から、建築協会から見積りをいた
だきまして、5月に契約を締結しました。
それからチェックリストに基づいてチェックをしていただいているわけですが、一応10月
31日までに工期を設定してお願いはしたんですが、途中で建築基準法の一部改正がありまして、
検査項目が増えたということで、完成を12月13日までということで工期を延長いたしました。
こんな流れがありまして、ちょっと時間がかかっていますが、学校22校でおおむね82の施設
があります。
177
それを全部点検していくとなると、やはりこのくらいの時間が必要になってくると判断しており
ます。
そういうことで、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
再質問です。
私も業者による点検というものは時間がかかるのは、よく分かりますが、それまでにも指摘させ
ていただいた、各学校の先生による点検がなぜ1年かかるかということなんですが、以前からそこ
の部分がすでにスピード感がないということの指摘をさせていただいているわけで、そのへんがも
う昨年は過ぎてしまって、本年度は専門家による点検ということなので、どうかこのへんは、ここ
らへんでとどめて、明年からの実際の対策を期待したいと思います。
1番の2番目の質問に移ります。
本年3月議会において、河野議員の質問に対し、今年度の対策として緊急性の高いところから改
善をするということでしたが、その現状と今後の計画について、お伺いいたします。
○議長(浅野伸二君)
渡邊教育委員長。
○教育委員長(渡邊次朗君)
お答えいたします。
非構造部材の耐震点検結果については、本年度に法改正などで点検項目範囲を広げて調査してい
るために、今月中報告書の検収となっていることは、先ほども述べさせていただきました。
この点検結果で各学校の現状および対策方法が示されるので、緊急性を考慮して、優先順位を付
けて耐震化対策事業を実施していきます。
一方、財源的な手当てとして、文部科学省では学校施設環境改善交付金に防災機能強化事業が設
定されていますので、この事業を活用して非構造部材の耐震化を進めてまいりたいと思っておりま
す。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
再質問いたします。
今回、質問をさせていただくにあたりまして、私たち公明党は学校の対応と現状を確認するため
に、何度か視察をさせていただきました。
確かに今もご説明があったとおり、市からの指導もありまして、簡単なL字金具等で止めるよう
な、壁に付いている棚等、そういったところは固定されていましたし、また棚の下に挟む転倒防止
用のシートとか、そういったものは設置されておりました。そういった簡単な部分は、ほぼ対策が
なされているようには見えました。
しかし、固定方法が難しい、あるいは複雑なもの等については、大変、手をこまねいている場所
もありました。
対策がなされてないものの中には、
キャスター付きの棚でありますとか、
あるいは大型のパーテー
ション、それからオルガン等といった重量物が非常に多いと感じました。
178
こういった重量物が固定されていないということは、小学生、特に低学年の生徒にいたしまして
は、非常に危険であるということを大変感じました。
このようなところこそ、まさに今おっしゃったとおりの緊急性の高いところではないかと、私は
考えますが、この手付かずになっていることに対して、市はどうお考えですか。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
お答えいたします。
先ほど話がありましたように、L字金具等、それからベルトで止めることができるようなものに
ついては、先生方の協力でお願いして、無事に終わっているかと思いますが、大型のものにつきま
しても、今回の点検の中に含まれて調査させていただいています。
特に、ここは大至急、お願いしたいというようなものは、今回の場合、あがってきておりません
ので、点検の中で一括して調査している中で手当をしていきたいと考えております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
今、私が申し上げたキャスター付きのものとか、専門家の点検を受けなくても、学校の先生が見
ても、当然、私たちが行った時点でも、こういうものは危険であるということは認識しておりまし
た。
なぜ、これが学校の先生たちの点検の時点で危険なものと判断されなかったのか。それとも報告
が上がっても、気が付かなかった等、そこはすでに対策されていてもおかしくない場所だと、私は
思いますが、どう思いますか。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
職員も現場を確認させていただいて、先生方のご意見を伺ってチェックをしているはずです。
その中で、そのとき漏れたのかどうか、ちょっと分かりませんが、早急に必要なものは手当をし
たいと思います。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
こういったところは、やはり職員としてももう少し厳重なチェックをしていただいて、こういっ
たものはどうなっているのか、
その時点で指摘をしていただければ、
もっと早い対策ができたんじゃ
ないかと感じておりますので、その点もお願いしたいと思います。
それからもう1点、ある学校では予算が足りないので、対策ができないというお話もございまし
た。
これは大変複雑な部分のところがありまして、壁が真っすぐではないところとか、いろいろなも
のが置いてあるところに、キャスター付きの棚を移動して、そこに一時、置かなければならないと
か、そういったときに先生方にも考えていただいていて、止め具のいろいろな組み合わせで対処可
179
能な部分もあるというお話をしておりました。
ところが、その部品代をすべて計算すると、大体10万円程度の予算がかかってしまう。市から
の指導では、各学校の消耗品費の中で対応してくださいと指導されていますということで、その
10万円程度の予算がないので、これが限界ですと。これ以上の対策が取れないというお話もあり
ました。
大規模改修でしたらともかくとしましても、この子どもたちの命を守る対策費として、決して小
さいお金ではありませんが、10万円程度の予算措置というものはできないのでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
今、お話を伺いまして、10万円程度ということですが、これは学校からちょっと確認をさせて
いただいて、補正等でこれはお願いしていきたいと思います。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
私の考えとしては、例え費用がもっとかかる場所だとしても、補正予算を組んででも対処すべき
であると考えております。
さらに、ある学校ではガラスに飛散防止フィルムの施工を望んでおりました。この飛散防止フィ
ルムについては、私も教育委員会に確認をさせていただいたんですが、本市においては、随時、強
化ガラスに変更しているとお聞きしましたが、この強化ガラスへの変更ということは、どの程度進
んでいるのか。今、分かりましたら、教えてください。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
今、確実に、ちょっと私、持っていませんので、お答えできませんが、スクールテンパという特
殊なガラス、通常のガラスの3倍から強度のあるガラスに今、替えております。
機会があるごとにということになりますから、耐震工事とか大規模改造といったときには進めて
います。
私は今言う、申し訳ございません、数字を今ここで何個とはちょっと言えませんが、そういうガ
ラスに替えております。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
このガラスに対してですが、強化ガラスといいますか、専門的な強化ガラスではないんですが、
そのガラスに変更しますと、大規模災害で割れた場合も細かく割れるという説明を受けました。
通常のガラスですと大きく割れて、鋭利な刃物的になるということで危険なので、細かくバラバ
ラに、車のフロントガラスみたいに細かく割れるということを聞きましたが、この強化ガラスにし
ても結局は割れて、バラバラになってしまうというものだと、私の素人考えでいくと、こういった
ものにもフィルムを貼ったほうが、より安全になるのではないかという感じを受けますが、この点
180
はいかがでしょうか。
○議長(浅野伸二君)
清水教育部長。
○教育部長(清水文秀君)
確かにそれにフィルムを貼ったほうが間違いないとは思いますが、通常、今学校で使われていま
す、この新しいガラス、強化ガラスといいますが、このガラスにつきましても、3倍以上の強度が
あって、割れたときに飛散しないと。飛散の幅が狭いということで、これを使っております。
ですから、全部できた上のフィルムコーティングになれば一番いいかと思いますが、なかなかそ
こまではいかないのが現状であります。
以上です。
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
お隣の中央市の例ですが、中央市は全小中学校8校ということで本市より少ないんですが、小学
校6校、中学校2校という中でガラスに対しては、教室・廊下・玄関ホール等、避難経路にあたる
ところ、そして教室という形でガラスにフィルムの対策がされております。
本市と違って強化ガラスではないということで、
ただ強化ガラスでなくても、
中に金属のメッシュ
の入ったものは、当然、飛散しないので、そこを除く部分ということでありました。中央市に関し
ては、約900万円近い予算を使って、昨年度、施工されております。
どうか本市においても、このガラスに対しては、強化ガラスの、ちょっと私も安全性はよく分か
りませんが、フィルムで対応するなり、また早い時点ですべて安全性の高いガラスに変更するとい
う措置を取っていただきたいと思いますが、先ほど現状が分からないということなので、このへん
は要望にとどめておきたいと思います。
いずれにしても、この問題は来年度からしっかりと予算措置を取って進めていただけるとは思い
ますが、とにかくできることはスピーディーに、子どもの命を守るという部分でしっかりとスピー
ド感を持って取り組んでいただきたいということを、強く要望しておきます。
それでは次の2番目の質問に移りたいと思います。
本市における今後の公共交通のあり方について、質問いたします。
路線バス3路線の区間廃止やコミュニティバスの運行廃止により、多くの市民が不便を強いられ
ており、新たな公共交通を必要としている声が多く寄せられております。
今こそ市民のニーズに合った対応策を検討・実施すべきと考えますが、市の考えをお伺いいたし
ます。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
お答えいたします。
これまで市では、民間路線バスの運行補助や市内循環バス、コミュニティバス事業の実証運行を
行ってまいりました。
しかしながら、予想に反して利用者が少なく、市民の皆さまの税金を無駄に使っていると、お叱
りをいただいたこともありました。
生活習慣が変化し、車での生活が当たり前となり、公共交通の利用者は年々減少しております。
181
免許を取得できる年齢になると、進学や就職のため、車の免許を取るのが一般的であり、公共交通
の利用者は減少し続けている状況です。このため、収益的な公共交通事業は成り立っていかない社
会情勢となっています。
今後は、社会インフラとしての視点から、市民ニーズを把握し、現状にマッチした公共交通シス
テムのあり方を考えるとともに、6次化集客拠点や櫛形山トレッキングコースなどの櫛形山観光へ
のアクセス整備としての観光交通システムも視野に、市全体を見渡した交通体系を考えていきたい
と考えております。
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
再質問いたします。
ただいまの市長の答弁にもありましたが、市全体を見渡した交通体系ということをおっしゃって
いましたが、これは具体的にどのように進めていくのか、このへんの現時点でのお考えをお聞かせ
ください。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
小池議員の再質問にお答えいたします。
現時点ですが、オーソライズされていないという前提で、私も公共交通は議員ご指摘のとおり、
必要だと思っております。
しかし、現実に私がこれに携わったときに、本来であれば山交のバスに、あるいはコミュニティ
バスに乗っていただいた運賃で、市民に乗っていただく運賃で賄っていただければ、市民の税金を
投入しなくてもいいということで見てきまして、なかなか市民が乗ってくれないということが現状
でありまして、そんなこともあって、費用対効果を含めて、公共性もあるということは私も考えて
おりますが、今回こういう現状になったということであります。
そして、芦安の問題、清水議員からもご指摘があり、いろいろなご指摘もいただいておりますが、
では地域の方、市民の方が自分の車を、便利さが、若干不便であっても、では公共交通を利用しよ
うかという市民の方も、そのへんを私が見ると全員ではなくて、ほとんどの方が自分の便利さだけ
で私用車で行っている。このへんのところもあって、市民と一緒にこの問題は考えていかなくては
いけないだろうと思っております。
そんなことで、しかし議員が言われる、この公共交通は絶対に必要だと、私も思っておりまして、
今考えておる。
それで再質問は、具体的には、まだオーソライズされておりませんが、私は少なくとも竜王駅・
東京とか松本へ行く、竜王駅を結ぶ南アルプスステーションを市内の中央につくって、そしてパー
クアンドライドで自由に、お金のかからない駐車場に置いて、そして皆さんが東京へ行くとか、あ
るいは県外へ出て行くときには、そこのバス停に車を置いて、その公共交通であり、メインにこれ
を使ったらどうかと、これも今考えておりまして、近く検討に入るように、今、総合政策部に指示
をしたところでありまして、竜王駅から南アルプス市駅、そして南アルプス市駅から6次化拠点、
そしてイオンモール、あるいは医大、こういうメインの一本を考えている。
そして市民にもご理解をいただいて、5分でも10分節約したくて竜王駅に行くのではなくて、
竜王駅に行って、駐車代がかかりますから、無料である、この市内のところに駐車場をおいて、そ
182
のメインのバス路線を使ってというようなことを私はイメージしておりますが、これはこれから執
行部案を検討したあと、議会にもお諮りする。これが基本的なメインです。
そして、市内の今、いろいろなことでご指摘をいただいていますので、中央線と身延線を結ぶ、
そのメインの1本と、今度は芦安とか平岡を含んだ西地区、あるいは甲西地区の落合地区、湯沢地
区、このへんのところには、大勢の人が来たら、これから6次化で中に入っていただくためにも、
これは市内のタクシー会社、あるいは観光会社等の中でマイクロバス等でと、こんな面をつくった
らどうかと考えております。
そして今度、山のほうは、やはり来年、ユネスコエコパークということも指定されたときには、
この理念に合致したエリアということであれば、ここからは電気自動車だとか、あるいは上のほう
はマイカー規制をするとか、そして新しい交通システム、できればメインの都会から、あるいは世
界から大勢人を呼ぶメインの交通、市内の交通、そして環境に配慮した山の交通、この3段階ぐら
いをこれから検討して具体化したところで、ぜひ皆さんのご意見もいただく中で、この新交通網を
考えていきたい。
まだ、全然、今、オーソライズされておりませんが、小池議員からご質問がありましたので、現
時点のオーソライズされていないという段階での私の考えということで、いずれにしても、このよ
うな一案のシステムで、やはり公共交通システムも考えていくべきだろうと考えております。
以上で答弁を終わります。
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
再質問いたします。
今、
市長からかなり具体的なビジョンの話をいただきましたが、
私にはあまりにも全体的すぎて、
それは実際に、
では目標といいますか、
いつごろに実現をしようという思いでいらっしゃいますか。
○議長(浅野伸二君)
中込市長。
○市長(中込博文君)
今、議員もご指摘のように、本当に不満を持っておられる方がおられますので、これは早急にやっ
ていきたい。
ただ、何年にということはないのですが、この骨組みを来年度ぐらいには考える。と同時に、並
行しながら、もう再来年くらいには具体的なもの、あるいは逆に3段階を考えたとしたら、これも
まだ私の今の考えですが、例えばメインの竜王駅と身延線と、そして南アルプスステーションを結
ぶのは、
山交にさえ了解していただければいいわけですので、
あと市民に大勢乗っていただければ、
市のお金を出す必要はありません。
だから、これはすぐにでもできるかなと思うんです。ただ、市民の皆さまも一緒にやろうという
ことで乗っていただければ、赤字の分は市が補てんしないと、山交はやってくれませんので、皆さ
んのご理解をいただいたならば、来年、構想をつくり、市民の皆さまもやろうという話になって、
乗ってあげるよという話になれば、再来年くらいからはできるのかなと。
それと同時に上のほうの段階、また一番山のほうなんかに行く、これもできるだけ早い時点で実
現していきたいと思っています。
以上です。
183
○議長(浅野伸二君)
小池議員。
○3番議員(小池伸吾君)
私以外にも、この問題に関しては何人もの議員が質問しているところでございますが、やはり市
民の声があまりにも多いということで、私も今回質問をさせていただいております。
先進事例ということでもないのですが、長野県安曇野市の場合では、これはデマンドのタクシー
なんですが、ドアツードアの移動をしているというところで、この中で年間利用者数6万8,
204人、当然6割が70歳以上の高齢者で約8割が女性であると。これの素晴らしいところが、
この運行で市民交流が活発になったほか、運転免許の返納者が急増し、高齢者の事故防止にもつな
がったというところが私はすごいなと感じたんですが、当然、この問題は部長とも打ち合わせをさ
せていただく中で、非常に難しい問題であるということは感じています。
しかし、いろいろな市でもいろいろな取り組みをして、その中にあっても、すでに取り組みをし
ているんですね。実際にこうやって走らせて、費用対効果という話もありましたが、当然、大きな
予算をかけてやっているところは当然多いです。
そういう中にあっても試行しながら、模索しながらやっているというところを見ると、やっぱり
もうすでに実際に試験運行等をしていかなければ、もういけない時代になったのかなと、私は非常
に感じております。
そういう意味で、先ほど市長の答弁の中で大きなビジョンは理解いたしました。
その前段階としてでも結構ですから、部分的試行運転とか、いろいろなそういった模索をする中
で、皆さん素晴らしい知恵をお持ちでしょうから、知恵を出し合って、こんなことがいいんじゃな
いか、あんなことがいいんじゃないかという中で、少しでも、また1人でも多くの市民が運行して
もらって良かったという、喜んでいただけるような施策を実現していただきたいと思います。
要望いたしまして、以上で私の質問を終わります。
○議長(浅野伸二君)
以上で小池伸吾議員の一般質問を終結いたします。
以上で一般質問を終わります。
ここで暫時休憩といたします。
再開は4時15分といたします。
休憩
午後 4時00分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 4時15分
○副議長(花輪進君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
ただいまの休憩中に議長、浅野伸二議員より議長の辞職願いが提出されました。
お諮りいたします。
議長辞職の件を日程に追加し、日程第2として議題とすることに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議長辞職の件を日程に追加し、日程第2として議題とすることに決しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
184
○副議長(花輪進君)
日程第2 議長辞職の件を議題といたします。
地方自治法第117条の規定により、浅野伸二議員の退場を求めます。
(浅野伸二君 退場)
まずは、浅野議長の辞職願いを事務局長に朗読させます。
(事務局長 朗読)
お諮りいたします。
浅野伸二君の議長の辞職を許可することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
異議なしと認めます。
よって、浅野伸二君の議長の辞職を許可することに決しました。
浅野伸二議員の入場を求めます。
(浅野伸二君 入場)
ただいまの議長が欠員となりました。
お諮りいたします。
この際、議長の選挙を日程に追加し、日程第3として直ちに選挙を行いたいと思います。
これにご異議ございませんか。
(異議なしの声)
異議なしと認めます。
よって、議長の選挙を日程に追加し、日程第3として選挙を行うことに決しました。
ここで暫時休憩といたします。
休憩
午後 4時18分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 4時27分
○副議長(花輪進君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第3 議長の選挙を行います。
お諮りいたします。
選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定によって、指名推選にしたいと思い
ます。
これにご異議ございませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、選挙の方法は指名推選で行うことに決しました。
お諮りいたします。
指名の方法については、副議長が指名することにしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、副議長が指名することに決しました。
議長に深澤米男君を指名します。
185
お諮りいたします。
ただいま副議長が指名しました、深澤米男君を議長の当選人と定めることに、ご異議ありません
か。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、ただいま指名しました深澤米男君が第10代議長に当選されました。
ただいま議長に当選されました深澤米男君が議場におられますので、本席から会議規則第31条
第2項の規定による告知をいたします。
深澤米男議長から、ごあいさつをお願いいたします。
○議長(深澤米男君)
このたび、不肖、私、議員の皆さま方のご推挙によりまして、市議会議長の職に就くことになり
ました。
身に余る光栄でございます。
心から感謝いたしている次第でございます。
私は、自我浅学非才をかんがみまして、責任の重さを一層痛感しておりますが、ここに皆さまの
ご推薦をいただきました上は、本市の発展と市民福祉の推進に誠心誠意、努力いたす覚悟でござい
ます。
何とぞ、先輩、同僚の皆さま方、中込市長をはじめ執行部各位におかれましても、今まで以上に
ご支援ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げまして、就任のあいさつとさせていただきます。
ありがとうございました。
○副議長(花輪進君)
それでは、深澤米男議長、議長席にお着き願います。
○議長(深澤米男君)
これより議長職を務めます。
ただいま議長の職を辞職されました浅野伸二君から退任のごあいさつがあります。
浅野伸二君。
○20番議員(浅野伸二君)
議長就任よりも緊張しています。
先ほどはご無理をいって、皆さま方にご審議いただき、議長の辞職を許可していただきました。
本当にありがとうございます。
1年間、議員の皆さま方、また執行部の皆さま方に支えられて、何とか私なりに議長を1年就任
させて、無事に終了することができたことに対し、改めて厚く御礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
1年間を振り返ってみますと、本当に長いようで、今ここへ来てみますと、あっという間のよう
な気がします。
私も役を知り、役を徹して、役を超えない、これをモットーにやってきました。
もう1つ、役を楽しむという、この4つを念頭に置いて、この1年やってまいりました。
しかし、皆さま方、ご不満もあったでしょうけれども、役を超えたり、役を知らなかったり、そ
ういう場面が多々あったと思うことに対して、本当にここで改めてお詫びを申し上げる次第でござ
います。
この1年を振り返って、議長職というものは本当に大変だなと思っておりまして、各種の会合や
186
ら、各地区の会合、お祭り等、いろいろな形の中でご招待をしていただき、またその地区へ行って
もごあいさつなんかを申し上げたんですが、この南アルプス市は本当に各地区とも、各市民の皆さ
ま方が一生懸命、この南アルプス市を良くしようという気持ちが、私もよく感じられることができ
たということは、多くの皆さま方にお会いできたことは、私の一期一会ではないんですが、財産と
して蓄積されております。
この財産を、また今後とも皆さん方と一緒に、この南アルプス市政発展のために尽力するつもり
であります。
また、いろいろな行財政改革と申されましたが、そんなにできたかななんて思いますが、これは
私の不徳のいたすところであります。
ただ、私の1年間の思い出の中に、4月に春の園遊会で天皇陛下ご一家にお会いしまして、皇太
子からは南アルプスの山々の良さとか、紀子さまには南アルプスは愛育会の発祥の地だから頑張っ
てくださいねというお言葉をいただいたり、11月にはライチョウ会議の折に高円宮妃殿下、久子
さまをお迎えして、また会食されたということが私の楽しい思い出に残っております。
今後とも皆さん方と深澤議長を中心に一緒に、この南アルプス市を良くするように頑張っていき
たいと思いますので、ぜひご支援をいただきたいと思いまして、ごあいさつに代えさせていただき
ます。
本当にありがとうございました。
○議長(深澤米男君)
ここで暫時休憩いたします。
休憩
午後 4時35分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 4時37分
○議長(深澤米男君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
ただいまの休憩中、副議長 花輪進君から副議長の辞職願いが提出されました。
お諮りいたします。
副議長辞職の件を日程に追加し、
追加日程第4として議題にすることに、
ご異議ございませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、副議長辞職の件を日程に追加し、日程第4として議題とすることに決しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤米男君)
日程第4 副議長辞職の件を議題といたします。
地方自治法第117条の規定により、花輪進君の退席を求めます。
(花輪進君 退場)
まず、花輪副議長の辞職願いを事務局長に朗読させます。
(事務局長 朗読)
お諮りいたします。
花輪進君の副議長の辞職を許可することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
187
よって、花輪進君の副議長の辞職を許可することに決しました。
花輪進君の入場を求めます。
(花輪進君 入場)
ただいま、副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。
この際、副議長の選挙を日程に追加し、日程第5として直ちに選挙を行いたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、副議長の選挙を日程に追加し、日程第5として選挙を行うことに決しました。
ここで暫時休憩いたします。
休憩
午後 4時39分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 4時46分
○議長(深澤米男君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第5 副議長の選挙を行います。
お諮りいたします。
選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定によって、指名推選にしたいと思い
ます。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、選挙の方法は指名推選で行うことに決しました。
お諮りいたします。
指名の方法は、議長が指名することにしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議長が指名することに決しました。
副議長に名取常雄君を指名します。
お諮りいたします。
ただいま、議長が指名しました名取常雄君を副議長の当選人と定めることに、ご異議ありません
か。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、ただいま指名しました、名取常雄君が第10代副議長に当選されました。
ただいま、副議長に当選されました名取常雄君が議場におられますので、本席から会議規則第
31条第2項の規定による告知をいたします。
名取常雄副議長からごあいさつをお願いいたします。
188
○副議長(名取常雄君)
19番、名取です。
ただいま議長の推薦、そして議員各位の皆さんのご同意をいただき、副議長職に就くことになり
ました。
誠に重い職ということで、私もいささか緊張しておりますが、これから皆さんのご指導をいただ
きながら、そして議会が各会派を越えて、市民の負託に応えられる素晴らしい議会になるように、
私も一生懸命努力してまいりますので、今後とも執行部含めて、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお
願いをして、ごあいさつとさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
○議長(深澤米男君)
ただいま副議長の職を辞職されました、花輪進君から辞職のごあいさつがあります。
○12番議員(花輪進君)
役に徹し、役を超えないという、浅野議長と一緒に夫唱婦随で1年間、副議長として皆さま方の
協力をいただく中で何とか務めることができました。
心より感謝を申し上げたいと思います。
今年度は合併10年のビックテンイヤー、それから国文祭、いろいろな行事、イベントがありま
した。
その中で議長、
それから私においても、
いろいろな会合への出席の依頼等がたくさんありました。
そういう中で、何とか議長と力を合わせて、ここまでやって来られました。
最後、先だって、今年を表す漢字として「輪」が選ばれました。私にも、その「輪」があります。
これから南アルプス市のまちづくりが大きな輪になってくるように頑張りたいと思いますので、こ
れから皆さんのご協力をお願いし、あいさつとさせていただきます。
本当にありがとうございました。
○議長(深澤米男君)
本日の会議は都合により延長します。
ここで暫時休憩いたします。
休憩
午後 4時51分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 4時59分
○議長(深澤米男君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
議会運営委員ならびに総務文教常任委員の変更を申し上げます。
私、深澤米男は本日付けで議会運営委員会の委員と総務文教常任委員会の委員長の辞職願いを提
出したので、委員会条例第8条第1項の規定により、14番 金丸一元議員を新たに議会運営委員
会に選任いたしました。
また、20番 浅野伸二議員を総務文教常任委員会に選任いたします。
それでは、総務文教常任委員会は休憩中に委員会を開催し、正副委員長の互選を行い、報告する
よう、ここに総務文教常任委員会を招集いたします。
ここで暫時休憩いたします。
189
休憩
午後 4時59分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 5時06分
○議長(深澤米男君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
報告事項を申し上げます。
休憩中、総務文教常任委員会を開き、正副委員長の互選を行いましたので、報告いたします。
総務文教常任委員会委員長に清水実君、副委員長に金丸一元君がそれぞれ互選されました。
以上で報告を終わります。
以上で本日の本会議の日程はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。
議事整理等のため、12月19日から12月23日までの5日間を休会にしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、12月19日から12月23日までの5日間の本会議を休会することに決定いたしまし
た。
休会明け本会議は12月24日、午後1時30分から会議を開き、常任委員会に付託いたしまし
た各案件の審査の経過と結果について、各常任委員長からの報告後、質疑・討論および採決を行い
ます。
また、新たに提出された追加議案についての採決も併せて行います。
本日の本会議は、これにて散会といたします。
大変ご苦労さまでした。
散会
午後 5時08分
190
平 成 2 5 年
南 ア ル プ ス 市 議 会 第 4 回 定 例 会(12月)
1 2 月 2 4 日
191
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)(19日目)
平成25年12月24日
午 後 1 時 3 0 分
於
議
会
議
場
1.議事日程
諸 報 告
日程第 1 議案第89号
南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸
付条例の制定について
日程第 2 議案第118号
南アルプス市若草生涯学習センターの指定管理者の指定につ
いて
日程第 3 議案第119号
南アルプス市高度農業情報センターの指定管理者の指定につ
いて
日程第 4 議案第120号
南アルプス市八田屋内運動場等の指定管理者の指定について
日程第 5 議案第121号
南アルプス市若草体育館等の指定管理者の指定について
日程第 6 議案第122号
南アルプス市櫛形総合体育館の指定管理者の指定について
日程第 7 議案第123号
南アルプス市学校体育施設等の時間外一般開放業務の指定管
理者の指定について
日程第 8 議案第124号
桃源文化会館の指定管理者の指定について
日程第 9 議案第125号
ペレットボイラー設置工事請負契約の締結について
日程第10 請願第25-5号
新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書の採択を求め
る請願
日程第11 議案第90号
消費税率及び地方消費税率の引上げに伴う関係条例の整備に
ついて中、当委員会所管分
日程第12 議案第93号
平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、
当委員会所管分
以上
総務文教常任委員長報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第13 議案第91号
南アルプス市ひとり親家庭医療費助成に関する条例の一部改
正について
日程第14 議案第94号
平成25年度南アルプス市介護保険特別会計会計補正予算
(第2号)
日程第15 議案第100号
南アルプス市塩前フレンドリーセンターの指定管理者の指定
について
日程第16 議案第101号
白根げんき館の指定管理者の指定について
日程第17 議案第102号
南アルプス市養護老人ホーム慈恵寮の指定管理者の指定につ
いて
日程第18 議案第103号
南アルプス市甲西保健福祉センターの指定管理者の指定につ
いて
192
日程第19 議案第104号
南アルプス市櫛形健康センターの指定管理者の指定について
日程第20 請願第25-6号
山梨県に対して、
「重度心身障害者医療費助成制度」の窓口無
料の維持を求める意見書を提出することを求める請願
日程第21 議案第93号
平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、
当委員会所管分
以上
厚生常任委員長報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第22 議案第92号
南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正について
日程第23 議案第95号
平成25年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第
2号)
日程第24 議案第96号
平成25年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計補
正予算(第2号)
日程第25 議案第97号
市道路線の認定について
日程第26 議案第98号
市道路線の変更について
日程第27 議案第99号
市道路線の廃止について
日程第28 議案第105号
南アルプス市総合交流ターミナルの指定管理者の指定につい
て
日程第29 議案第106号
南アルプス市八田農畜産物処理加工施設の指定管理者の指定
について
日程第30 議案第107号
南アルプスクラインガルテンの指定管理者の指定について
日程第31 議案第108号
南アルプス市交流施設やまなみの湯等の指定管理者の指定に
ついて
日程第32 議案第109号
南アルプス市金山沢公園の指定管理者の指定について
日程第33 議案第110号
天恵泉白根桃源天笑閣等の指定管理者の指定について
日程第34 議案第111号
南アルプス市農業体験実習館の指定管理者の指定について
日程第35 議案第112号
南アルプス市南アルプス温泉ロッジ周辺関連施設の指定管理
者の指定について
日程第36 議案第113号
南アルプス市広河原山荘の指定管理者の指定について
日程第37 議案第114号
南アルプス市白根御池小屋の指定管理者の指定について
日程第38 議案第115号
南アルプス市両俣小屋の指定管理者の指定について
日程第39 議案第116号
南アルプス市長衛小屋の指定管理者の指定について
日程第40 議案第117号
櫛形総合公園の指定管理者の指定について
日程第41 議案第90号
消費税率及び地方消費税率の引上げに伴う関係条例の整備に
ついて
日程第42 議案第93号
平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、
当委員会所管分
以上
産業土木常任委員長報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第43 同意案第6号
監査委員の選任について
日程第44 南ア議第9号
新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書の提出に
ついて
193
日程第45 南ア議第10号
介護保険制度における新たな地域支援事業の導入に係る意見
書の提出について
日程第46 南ア議第11号
軽自動車税の増税に反対する意見書の提出について
2.出席議員は、次のとおりである。
(22名)
1番 早 田 記 史
2番 名 取
泰
3番 小 池 伸 吾
4番 中 込 恵 子
5番 飯 野
久
6番 穴 水
7番 斉 藤
諭
8番 清 水 重 仁
10番 齊 藤 博 明
11番 河 野 木綿子
12番 花 輪
進
13番 西 野 浩 蔵
14番 金 丸 一 元
15番 石 川
壽
16番 小 林 敏 徳
17番 清 水
実
18番 向 山 敏 宏
19番 名 取 常 雄
20番 浅 野 伸 二
21番 内 池 虎 雄
広
9番 藤 本 好 彦
22番 深 澤 米 男
3.欠 席 議 員 ( な し )
4.会議録署名議員
1番 早 田 記 史
2番 名 取
泰
22番 深 澤 米 男
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 (18名)
市
長
中 込 博 文
副
市
長
名 取
武
総
務
部
長
石 川
一
総合政策部長
保 坂 邦 博
市
民
部
長
上 田
清
保健福祉部長
野呂瀬 毅 明
長
入 倉 隆 士
長
中 込
農林商工部長
依 田 昭 造
建
企
長
高 野 晃 史
消
総 務 部 理 事
飯 野 清 徳
総合政策部理事
中 村 博 明
会 計 管 理 者
野 田 正 貴
教
長
横小路 允 子
教 育 委 員 長
渡 邊 次 朗
教
長
清 水 文 秀
代表監査委員
山 本 正 敏
農業委員会長
沢 登 義 之
業
局
194
設
部
防
育
育
部
修
6.職務のため議場に出席した者の職氏名(4名)
議会事務局長
清 水 栄 男
書
記
村 松 直 樹
書
記
伊 藤 寛 朗
書
記
手 塚
健
195
再開
午後 1時30分
○議長(深澤米男君)
これより本日の会議を開きます。
各常任委員長から付託案件の報告書が提出されました。
お手元に配布しておきましたので、ご了承願います。
次に、庁舎建設特別委員会の西野浩蔵委員長から、報告書の提出がありましたので、お手元に配
布しておきました。
報告書に従って、西野浩蔵委員長に報告を求めます。
庁舎建設特別委員会委員長、西野浩蔵委員長。
○庁舎建設特別委員会委員長(西野浩蔵君)
庁舎建設特別委員会の委員長報告を行います。
報告書の1ページをお開きください。
本文から朗読いたします。
第1回 庁舎建設特別委員会委員長報告書
平成25年6月定例会において、当特別委員会が設置されて以来、12月11日までに計6回の
委員会を開催し、新庁舎建設の是非や候補地について協議をしてきました。
これまでの協議事項と結果などについて、第1回目の報告を次のとおり行います。
第1回 平成25年7月22日(月)
「庁舎建設にかかる合併後の検討経過」や「庁舎建設にかかる今後の方針・スケジュール等」に
ついて、執行側から説明を受けました。
「当委員会の基本方針」については、①庁舎建設委員会が協議する事項や②庁舎建設推進本部が
意見を求める事項、③各委員からの提案事項などを協議していくことが確認されました。
庁舎建設の是非については、できるだけ早く判断する。
協議過程において、特別委員会として意見集約した「結果」は、最大限尊重するとともに、今後
の協議において意見のぶり返しは行わない。
新庁舎の建設について、広報紙やチラシ、説明会等を通じて、市民への周知を積極的に行うよう
意見が出されました。また、議員も地域の人や支援者に特別委員会の状況を周知するとともに、市
民の声をまとめてくることを確認いたしました。
第2回 平成25年8月26日(月)
山梨県内の先進地として甲府市を訪ね、甲府市議会での特別委員会の検討内容や新庁舎の目玉と
なる設備等、甲府市役所庁舎の建設事業について、視察を行いました。
第3回 平成25年10月10日(木)
新庁舎の「建設規模」と「候補地の3案」が示され、執行側から説明を受けました。
庁舎建設委員会の検討状況を聞くとともに、各委員から活発な意見が出されましたが、意見集約
には至りませんでした。
第4回 平成25年11月7日(木)
中込市長より支所機能について、
「相談業務と防災機能は最低限存続する」との今後の方針が出さ
れました。
この方針を受け、合併特例債期限内での新庁舎建設に対する是非について、起立採決を行った結
果、賛成多数(15対4)で「是」となりました。
しかし、新庁舎の候補地については、意見集約できませんでした。
196
第5回 平成25年11月26日(火)
新庁舎の建設候補地について、A案(Aエリア:現庁舎周辺)とB案(Bエリア:南アルプス警
察署と南アルプス市消防本部の周辺)に絞って議員間討議を行いましたが、意見集約には至らず、
次回の委員会において、改めて意見集約を行うことが確認されました。
第6回 平成25年12月11日(水)
議員間討議の後、A案(Aエリア)とB案(Bエリア)に対して、起立採決した結果、Aエリア
が8名、Bエリアが13名により、賛成多数でB案(Bエリア)に意見集約を行いました。
なお、執行側の庁舎建設推進本部へは、これらの結果に会議録を添えて中間報告する予定です。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤米男君)
以上で庁舎建設特別委員長の報告が終わりました。
委員長は自席にお戻りください。
次に、中込市長から追加の同意案件が提出されました。
提出案件は議事日程記載の日程第43でありますので、ご了承願います。
次に、総務文教常任委員会の清水実委員長から、南ア議第9号 新聞への消費税の軽減税率適用
を求める意見書の提出について、議員提出議案が出されました。
議事日程記載の日程第44でありますので、ご承知願います。
次に、齊藤博明君から議案第10号 介護保険制度における新たな地域支援事業の導入にかかわ
る意見書の提出について、議員提出議案が出されました。
議事日程記載の日程第45でありますので、ご了承願います。
次に、中込恵子君から南ア議第11号 軽自動車税の増税に反対する意見書の提出について
議員提出議案が出されました。
議事日程記載の日程第46でありますので、ご了承願います。
さて、本定例会において、議案書の訂正が行われました。
いずれも各担当の確認ミスによるもので、管理職の入念なチェックがあれば防げたはずであり、
本定例会前にも監査委員から指摘されていたと聞き、大変残念に感じます。
よって、今後はチェック体制の強化を図るよう、異例ではありますが、この場を借りて注意させ
ていただきます。
次に、報道関係者等から撮影の申し出があり、これを許可いたしましたので、ご了承願います。
以上で報告事項を終わります。
これより本日の日程に入ります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤米男君)
日程第1 議案第89号 「南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付条例の制
定について」から日程第12 議案第93号 「平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第
3号)中、当委員会所管分」までの12案件を議題といたします。
これら12案件は、審査を総務文教常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過
と結果について、報告を求めます。
総務文教常任委員会、清水実委員長。
○総務文教常任委員長(清水実君)
平成25年12月24日
197
南アルプス市議会議長、深澤米男様。
南アルプス市議会総務文教常任委員会委員長、清水実。
総務文教常任委員会委員長報告書
12月6日開催の本会議において、当委員会に付託されました案件は、議案第89号と第90号
の条例案件が2件、議案第93号の補正予算案件が1件、議案第118号から124号までの指定
管理者の指定が7件、議案第125号の契約案件が1件、その他として請願の審査が1件あり、合
計12案件となりました。
そのうち、議案第89号の「南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付条例
の制定について」と議案第93号の補正予算で、秘書課の「6次化のまちづくり推進事業」につい
て、産業土木常任委員会と連合審査会を行ったところ、中込市長自らが説明員として出席されまし
た。
なお、12月11日と12日に開催した委員会での審査経過と結果について、次のとおり報告し
ます。
はじめに、連合審査会での主な質疑と答弁内容等を申し上げます。
議案第89号については、
1 この事業を推進する上で、貸付金以外に国や県からの補助金を活用する考えはあるか。との
質疑に対し、この事業の推進にあたっては、民間のように運営にある程度の自由度を付すため
に株式会社を立ち上げた。農水省との交渉により、全国の先駆けとなる新しいシステムでの事
業実施を考えている。との答弁がありました。
1 社会通念上、貸借契約を結ぶ際には、担保や保証人を設定すると思うが、この条例案にはそ
れらの設定がないのはなぜか。との質疑に対し、民間同士の貸付と違い、今回は100%市が
出資している会社に対しての貸付である。本来は市が行うべき地域振興策のために貸し付ける
ので、担保や保証人については想定していない。株式会社は民間であるとはいえ、市とは親子
のようなものなので、担保設定は想定しなかった。との答弁がありました。
1 担保要件の設定や市への損害補償条項がないことに対し、仮に事業が頓挫した場合は、市民
の負担となる。5億円もの金額を貸し付けるのだから、責任の所在を明確にすべきである。と
いった内容の意見も複数ありました。
1 事業開始後、さらなる整備が必要な場合は、5億円の限度額を改正することもあるのか。と
の質疑に対し、5億円以上の貸付は市として行わないことを明言する。との答弁が、中込市長
からありました。
1 この条例案は借り手に有利であり、リスクについての記述がない。貸し手側の市の条例とし
ては、貸付の条文に不備が多いようである。今後、貸し手の立場を明確にした規則や要綱など
で不備を補うよう求める。との意見に対し、例規上、あるいは弁護士にも相談したが、問題な
いと判断された。また、条例では貸付目的・貸付期間や限度額など、主なものについて規定す
るものなので、指摘された点については、今後規則等で対応したい。との答弁がありました。
1 貸付限度額が5億円となっているが、仮に10年後に3億円を償還した場合、新たに3億円
の貸付が可能となり、その分の償還期限も30年となるのか。との質疑に対し、そのときの審
査会で新たな整備事業の内容が認められれば、新たな貸付となり、その3億円の償還期間も新
たに30年となる。との答弁がありました。
また、
「貸付条例」と「6次化のまちづくり推進事業」は密接にかかわっているため、拠点整備事
業の質疑や意見も多くありました。よって、
「6次化のまちづくり推進事業」の審査とあわせて、次
198
のとおり報告いたします。
議案第93号中、
「6次化のまちづくり推進事業」については、
1 現在、市の職員4名でこの事業に取り組んでいるが、大きな事業である。市の職員の努力は
評価できるが、今後事業を推進していく上で、民間のノウハウやマネージメントも取り入れた
運営・管理が必要ではないか。との質疑に対し、他県において成功している先進施設を立ち上
げた方を顧問として契約し、協力を願うよう手配している。また、農林業の振興や産業振興・
遊休農地の解消など取り組んでいかなければならない。そうした面でも民間のノウハウやマ
ネージメントは重要である。との答弁がありました。
1 この事業については、ほとんどの議員が将来の本市にとって必要なものだと理解している。
目的は一致しているのだから、あとは方法論に対し、どのようにしたら成功するかといった議
論が不足しているのでは。成功させるために、執行部も議会も同じ方向を向いた協議が必要と
感じる。といった意見がありました。
1 10年後に売上高が20%アップすると試算しているが、根拠はなにか。との質疑に対し、
直売所に参加する農家の努力や加工品目が増え、品質が上がって人気が出てくることで、当初
の5年間は毎年5%伸びていく。5年後からは大体平らに推移するだろう。レストランなどの
飲食の部分については、
最初から人気が出ると思うので、
5年間で20%アップすると予想し、
10年後には約2億円売り上げが増えると試算した。これでも控えめな試算である。との答弁
がありました。
1 中部横断自動車道の周辺整備で、富士川町ではハイウェイオアシスの整備に着手している。
同じ沿線の施設として、競合しないのか。市はどのような検討を行っているのか。との質疑に
対し、類似する部分もあるが、本市の施設内には農園があり、観光の拠点になるなど、だいぶ
性格が違ったものである。直売所に対する平日の利用客については、地元の人が多いので、平
日の集客は南アルプス市が有利であると考える。また、新山梨環状道路の起点でもあり、甲府
盆地周辺の集客についても、かなり有利だと思っている。影響はあると思うが、それぞれの相
乗効果もあると考えている。との答弁がありました。
1 今回の事業計画を一緒に立てた(株)ネオスペースには、これまでにどれくらいの委託料を
払っているのか。との質疑に対し、複数年契約を結んでいるが、今年度の支出予定額は900万
円となっている。パンフレット等のデザインのほか、運営計画、事業計画、収支計画なども契
約に入っている。との答弁がありました。
1 事業が頓挫した場合に、(株)ネオスペースに対し、何らかの補償を求めることもあるのか。
との質疑に対し、計画を丸投げしたのでなく、(株)ネオスペースから提案されたものをもとに、
南アルプスプロデュースが自分たちの計画として見直した事業なので、補償を求めるのは難し
いと考える。との答弁がありました。
1 全体の事業計画が甘すぎる。先進施設や(株)ネオスペース以外にも、こうした6次化産業に
精通した複数のコンサルタントにも意見を聞くべきである。といった提言がありました。
連合審査会での質疑応答は以上です。
続いて、当委員会で審査を行った案件について、議案番号順に報告いたします。
議案第90号については、
1 改正案に消費税率の数値の記述を削除したのは、
今後さらなる消費税率が変更された場合に、
修正しなくても対応できるための手法なのか。との確認がありました。
199
議案第93号 一般会計補正予算のうち、
1 財政行革課が所管する公共施設整備等事業基金積立金について、現在の基金残高が約14億
円で、それに今回の補正予算で7億円を積み立てると約21億円となるが、12月補正で計上
する理由について質疑したところ、一般会計において、職員給与の削減などにより、年度内の
財源調整の見通しができたので、
後年度の財政需要に備えて、
今定例会において予算計上を行っ
た。また、3月補正分についての財源は、別途見込んでいる。との答弁がありました。
1 危機管理室が所管する防災対策事業について、簡易ハンディ無線機を35台購入するという
ことだが、全体計画について、どうなっているのか。との質疑に対し、平成24年度に35台、
今年度の当初予算で28台、そして今回の補正予算で35台を整備したい。合計では98台と
なるが、主に本庁や支所などの地域防災拠点と消防本部などに設置するとともに、66名いる
防災地域連絡職員が災害時に最寄りの支所から持ち出し、それぞれの地域の被災状況を防災本
部に連絡するために使用する計画である。との答弁がありました。
1 地域防災拠点としての支所機能については、今後も現在の5カ所が必要と考えるか。との質
疑に対し、防災の観点だけで回答するなら、現在と同じような体制が望ましいと考える。との
答弁がありました。
1 教育総務課が所管する白根八田学校給食センターの関連事業で、同施設が10年経過したこ
とに伴い、機械設備の修繕や食器など買換えが予算計上されているが、サイクル的には10年
が目安となるのか。との質疑に対し、水周りの機器なので、大体10年ぐらいで交換や修繕が
必要になることが多い。また、食器についても10年経つと変色が著しくなり、食管について
もテフロンがはがれてくる。以前から交換の要望が出ていたが、今回は寄附による特定財源が
活用できることと、来年4月の消費税増税前に購入することで予算を節約できるので、補正に
計上した。との答弁がありました。
1 生涯学習課が所管する社会体育施設維持管理事業で、甲西市民総合グラウンドの防球ネット
の設置予算が計上されたが、ここはリニア中央新幹線の沿線となる予定だと思う。移転などが
必要な場合は、せっかく防球ネットを設置しても無駄になってしまわないか。また、移設が必
要な場合は、JR側に補償を求めていく考えか。との質疑に対し、JR側からリニア新幹線の
計画はまだ具体的に示されていないが、隣接する民間施設へのボールの飛び出しは早急に解決
しなければならないので、野球などのオフシーズンである今回事業を計画した。もし、将来、
リニア新幹線に伴い、移転対象となれば、防球ネットも含めて補償を求めていくが、防球ネッ
トの設置場所はグラウンドの東に位置し、リニアが掠めるダッグアウトとは反対側である。と
の答弁がありました。
1 図書館事務研修事業について、指定管理者制度導入している図書館と図書等の有料宅配サー
ビスをしている図書館への先進地視察ということだが、市立図書館としては、今後どのような
方向性を考えて、研修内容を生かそうとしているのか。との質疑に対し、今後の方向性につい
ては、模索をしている段階である。特に高齢者への対応として、図書館コンシェルジュや図書
の宅配などを考えていきたい。との答弁がありました。
議案第118号から124号の指定管理者の指定については、報告すべき質疑等はありませんで
した。
議案第125号については、
1 ペレットボイラーが故障した場合の保証要件は、どうなっているか。との質疑に対し、法定
耐用年数は10年前後であり、
故障した場合は設備の仕様書に定める範囲で保証される。
また、
200
ペレットボイラーが故障しても、施設が営業できるように現状のボイラーも稼動できるよう対
応する。との答弁がありました。
1 ペレットボイラーの設置場所は3カ所であったのに、なぜ一括発注としたのか。市内業者の
企業育成のことを考えると、個別に発注したほうがよかったのではないか。との質疑に対し、
個別発注をした場合は、
700万円程経費が多くなるので、
当初の予定どおり一括発注とした。
ご理解いただきたい。との答弁がありました。
請願25-5号について、紹介議員の齊藤博明議員に説明を求め審査したところ、質疑はありま
せんでした。
総務文教常任委員会に付託されました合計12案件について、慎重に審査した結果は次のとおり
です。
議案第89号の条例案については、リスクを軽減するため、担保条項が不可欠であるので、賛成
できない。さらに、この貸付条例には担保や保証人を記した条文がなく、これでは事業が破たんし
た場合、貸付金は回収できない。5億円にも及ぶ事業を無担保・無保証で貸し付けることは、市民
の理解を得られるものではない。よって、これ以上市の一般財源を投入し、回収できないような事
態を生じさせないためにも、5億円の貸付条例に反対する旨の反対討論が2件ありました。
それに対し、貸付条例の目的は市の農林業振興であり、農家等の所得向上や遊休農地の減少、農
業従事者の増加等を図るものである。また、市が100%出資する株式会社が事業主体となるのは
全国でも本市が初めてであり、不安もあると思うが、事業内容については、目的・手段等も明確に
示されており、農林業の振興ばかりでなく、広く産業や雇用の実現にもつながると考え、賛成する。
しかし、事業を担当する株式会社南アルプスプロデュースには、これらの審議の内容を重く受け止
められ、借入金とはいえ、市民からの税金を投入することを肝に銘じて、堅実な事業推進を図って
いただきたい。と苦言を呈した賛成討論が行われました。
よって、起立採決を行った結果、可否同数(3対3)であったため、委員長採決により、原案の
とおり可決すべきものと決定しました。
議案第90号の条例案については、国民の所得が増えていないもとでの消費税増税は、景気回復
策どころか、ますます景気を落ち込ませ、経済も財政も破たんさせる危険がある。公共料金の値上
げも、それに追い打ちをかけるので、反対する旨の討論がありました。
それに対し、この条例は提案理由にあるように、消費税の改正は社会保障の安定財源の確保等を
図る税制の抜本的な改革を行うためであり、国の法律の改正による市の条例整備であるので、賛成
する旨の討論が行われました。
よって、起立採決を行った結果、賛成多数(5対1)で原案のとおり可決すべきものと決定しま
した。
議案第93号の一般会計補正予算案については、
「6次化のまちづくり推進事業」の5億2万1千
を減額する修正案が提出されました。この修正案に対し、議案第89条の賛成・反対討論で記述し
たのと、ほぼ同じ趣旨の討論が計3件(反対1、賛成2)行われました。
よって、起立採決を行った結果、可否同数(3対3)であったため、委員長採決により、修正案
は否決されました。続いて、原案に対しての起立採決を行った結果、やはり可否同数(3対3)で
あったため、委員長採決により、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
議案第118号から124号の指定管理者の指定についてと、議案第125号の契約案件につい
ては、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
請願25-5号については、消費税の増税はますます景気を落ち込ませ、経済も財政も破たんさ
201
せる危険があるので、中止すべきである。よって、増税を前提にした軽減税率適用という内容には
賛成できない旨の反対討論がありました。
これに対し、新聞は公共性が高く、国民に広く情報提供を行っており、生活必需品といえるので、
軽減税率に適している旨の賛成討論がありました。
よって、起立採決を行った結果、賛成多数(5対1)で原案のとおり採択すべきものと決定しま
した。
また、意見書についても、当委員会から改めて議員提案することに決しました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤米男君)
以上で、総務文教常任委員長の報告が終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
( な し )
質疑を終結いたします。
委員長は自席にお戻りください。
この際申し上げます。
議案第90号 「消費税率及び地方消費税率の引上げに伴う関係条例の整備について」は、総務
文教常任委員会と産業土木常任委員会に所管分を付託しておりますので、産業土木常任委員長の報
告後に討論および採決を行います。
また、議案第93号 「平成25年度 南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
」は、各常任委
員会に所管分を付託しておりますので、3常任委員長の報告後に討論および採決を行います。
次に、議案第89号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、はじめに反対討論の1番、早田記史君の発言を許します。
1番、早田記史君。
○1番議員(早田記史君)
議案第89号 南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付条例の制定につい
て、反対の立場から討論いたします。
この貸付条例案については、担保や保証人を記した条文がなく、これでは事業が破綻した場合、
貸付金の回収ができず、市の負担になってしまう危険があります。
また、当初の地域ファンドを主体とした財政計画から、市の貸付金を中心とする財源に方向を大
きな転換したことは、地域ファンドで民間の資金投資が得られないのは、この事業の成功への信頼
性が疑われている結果であり、事業の根本要素とする財政基盤があまりに不安定であることを示す
ものであります。
よって、今回の5億円の貸付条例案については認めることができないので、反対するものです。
○議長(深澤米男君)
次に、6番、穴水広君の発言を許します。
6番、穴水広君。
○6番議員(穴水広君)
議案第89号 南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付条例の制定につい
て、私は賛成の立場で討論を行います。
この条例は、南アルプスインターチェンジの南側に計画されている6次化ネットワーク拠点の整
202
備を行うため、本市が設立した株式会社南アルプスプロデュースに基幹施設の建設事業費を貸し付
けるための条例であり、その目的を南アルプス市の農林業および6次化の振興におき、農家の所得
向上、遊休農地の減少、農林業従事者の増加、関連商工業の振興、雇用の拡大等につながる拠点事
業であります。
本条例の内容につきましては、貸付の目的・手段などのほか、限度額や貸付期間も明確にされて
おり、詳細は規則により、具体的に補完されるとのことです。
また、先日の代表質問において、公明党の河野木綿子議員の質問に対し、早急に国や県からの有
利な補助金や助成制度について調査研究し、活用が可能となり、投資金額に余裕が生じた際には、
貸付金の繰上償還を行うとの答弁が市長よりありました。
事業を担当する株式会社南アルプスプロデュースには、市民の尊い税金を投入することを肝に銘
じて、会社として早期に健全なる経営を確立し、かつ市内の産業振興へ貢献することを提言し、期
待を込めて今回の貸付条例に賛成いたします。
以上で私の賛成討論といたします。
○議長(深澤米男君)
次に14番、金丸一元君の発言を許します。
14番、金丸一元君。
○14番議員(金丸一元君)
私は、議案第89号 南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付条例の制定
について、反対討論を行います。
今回の代表質問でも申し上げましたが、中込市長の他地域よりも優位性のある果樹資源を6次産
業化し、さらには観光と結び付けることによる相乗効果で南アルプス市の産業の活性化につなげて
いくという構想には大賛成であります。
しかし、現在の6次化拠点整備事業の推進スキームでは、投資リスクを回避することができませ
ん。
すなわち、株式会社南アルプスプロデュースがファンドであれ私募債であれ、民間銀行、あるい
は市からであれ、自ら資金を調達し、その資金で拠点施設の整備事業を行うというのは、あまりに
もリスクが大きすぎます。
したがって、
これに対し、
5億円もの市民の血税を貸し付けることを認めるわけにはいきません。
条例案では貸付期間は30年、据え置き期間は最長15年、金利は0.5%、しかもこの条例案
には債権に対する担保・保証条項が全くありません。
したがって、5億円もの市民の巨額の血税を無担保・無保証で貸し付けることになります。
また、条例案では5億円は単なる貸付ではなく、株式会社南アルプスプロデュースに対し、半永
久的に利用できる5億円の貸付枠を与える内容になっており、到底認めることはできません。
したがって、私は、議案第89号 南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸
付条例の制定には反対いたします。
○議長(深澤米男君)
次に4番、中込恵子君の発言を許します。
4番、中込恵子君。
○4番議員(中込恵子君)
議案第89号 南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付条例の制定につい
て、私は賛成の立場で討論を行います。
203
本条例は、その目的が南アルプス市の農林業6次化の振興であり、6次化により販路を拡大し、
農業所得の向上や耕作放棄地を減少させて、若者にも夢の持てる農業経営の実現であります。
昨今、6次化という言葉ばかり一人歩きして、一般の農家が取り組むことは難しいと思われてい
るかもしれませんが、南アルプス市においては、昭和57年ごろ宅配事業が本市に参入して30年
以上にわたる産地直送、観光農業の実績があります。
果物を栽培し、収穫したものを商品価値が上がるように箱詰め梱包して、注文に応じて直売・直
送することは、すなわち6次化を実践してきたといえます。
長年、観光直売農業に携わる者として、大きな駐車場、快適なトイレ休憩と買い物ができ、レス
トランを兼ね備えた施設は、観光客・観光業者からも待ち望まれていることを実感しています。
今年7月に完成した櫛形山トレッキングコースをはじめとする、まだまだ多くの人に知られてい
ない観光ルートを案内し、観光客の本市での滞留時間を長くして、買い物や食事をしていただくこ
とが農林業の6次産業化推進にとどまらない本市の産業振興になることでしょう。
株式会社に整備・運営させるという事業形態は、
本市として初めて取り組むものでありますから、
総務文教常任委員会においては、関係する産業土木常任委員会との連合審査を行うなど、さまざま
な観点から本条例について、
慎重に審議をした上で委員長報告のとおり可決されたものであります。
行政改革を進める上で、利用者も大変少ない、あるいは利用目的を失ってしまっている公共施設
であっても、何らかの補助金を受けて建設されたものを用途変更するには、いったん補助金を返納
しなければならず、統廃合については、重い足かせとなっている場合もあります。
この拠点施設における物販施設等の整備については、その成果によっては、抜本的な見直しを行
う必要が生ずる可能性もあるとの説明もありました。
今回の貸付条例は、その解決策として提案されているものであります。
厳しい経営環境の中、チャレンジしていくわけですが、市として農林業の6次化を進める立場、
まちづくりの観点からも有意義な事例であると考えるものであります。
以上で私の賛成討論を終わります。
○議長(深澤米男君)
以上で討論を終結いたします。
これより、議案第89号を採決いたします。
この採決は、起立によって行います。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、議案第89号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第118号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより、議案第118号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は、可決であります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
204
よって、議案第118号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第119号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより、議案第119号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第119号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第120号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより、議案第120号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第120号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第121号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより、議案第121号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第121号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第122号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより、議案第122号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第122号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第123号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより、議案第123号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
205
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第123号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第124号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより、議案第124号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第124号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第125号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより、議案第125号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第125号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、請願第25-5号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、はじめに反対討論の2番、名取泰君の発言を許します。
2番、名取泰君。
○2番議員(名取泰君)
来年4月からの消費税増税に対しては、景気をさらに落ち込ませ、経済も財政も破綻させる危険
があるとの立場から、日本共産党は増税中止の一点で協同を呼び掛けています。
よって、増税を前提にした軽減税率適用という内容の請願には賛成できません。
また、この請願要旨の中では、
「一般家庭の所得が増える見込みがない中で、消費税増税は家計を
圧迫し、民主主義を支える基盤である新聞購読中止を招くことを懸念しています」と述べています
が、増税が家計を圧迫するというならば、まず増税に対して異議を唱えるべきだと考えます。
さらに、消費税増税により、リテラシーの低下に拍車がかかり、社会的・経済的な格差が広がり、
社会不安を招きますとも述べていますが、消費税増税がこうした状況をつくり出すのであれば、増
税そのものに対して反対をするのが権力の監視役といわれる新聞各社の責任ではないでしょうか。
以上のことから、請願第25-5号 新聞への消費税の低減税率適用を求める意見書採択を求め
る請願に対しては賛同できませんので、反対するものであります。
○議長(深澤米男君)
次に、13番、西野浩蔵君の発言を許します。
13番、西野浩蔵君。
206
○13番議員(西野浩蔵君)
請願第25-5号 新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書について、賛成の立場から討
論を行います。
新聞は国内外において、日々起きるニュースや情報を報道するとともに、多様な意見・論評を広
く私たち国民に提供しております。
ネット社会といわれる現在においても、新聞は民主主義社会の健全な発展と国民生活の向上に大
きく寄与する中で、日常生活の知識の源となっております。
新聞には課税せず、新聞には最低の税率を適用すべしという認識は、欧米諸国においては、すで
に定着した事実であります。
また、新聞は知識の提供と併せて、戸別配達制度により、毎日決まった時間に配達されておりま
す。
このことにより、1人暮らしのお年寄りを見守ったり、防犯ネットワークに協力するなど、地域
社会に安心や安全をも届けております。
我が国の新聞普及率は世界でも、まれな高い水準にあるといわれております。今後も私たち国民
が、より少ない負担の中で新聞を容易に購読できる環境を維持することは、健全な家計を守ると同
時に読み解く力や教養・常識を養い、人間形成の上からも大変重要な位置付けにあります。
よって、軽減税率適用実現を求めるものであります。
以上で私の賛成討論を終わります。
○議長(深澤米男君)
以上で討論を終結いたします。
これより、請願第25-5号を採決いたします。
この採決は起立によって行います。
本案に対する委員長の報告は採択であります。
本案は委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、請願第25-5号は委員長の報告のとおり採択されました。
ここで暫時休憩といたします。
再開は2時45分といたします。
休憩
午後 2時32分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 2時45分
○議長(深澤米男君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第13 議案第91号 「南アルプス市ひとり親家庭医療費助成に関する条例の一部改正につい
て」から、日程第21 議案第93号 「平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
中、当委員会所管分」までの9案件を一括議題といたします。
これら9案件は、審査を厚生常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過と結果
について、報告を求めます。
厚生常任委員会、河野木綿子委員長。
207
○厚生常任委員長(河野木綿子君)
平成25年12月24日
南アルプス市議会議長、深澤米男様。
南アルプス市議会厚生常任委員会委員長、河野木綿子。
厚生常任委員会委員長報告書
12月6日の本会議において、当委員会に付託されました、議案第91号 「南アルプス市ひと
り親家庭医療費助成に関する条例の一部改正について」
の条例案1件、議案第93号 「平成25年
度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、当委員会所管分」および議案第94号 「平成25年
度南アルプス市介護保険特別会計補正予算(第2号)
」の補正予算案2件、議案第100号 「南ア
ルプス市塩前フレンドリーセンターの指定管理者の指定について」から議案第104号 「南アル
プス市櫛形健康センターの指定管理者の指定について」
までの指定管理者案5件、
請願第25-6号
「山梨県に対して、
「重度心身障害者助成制度」の窓口無料の維持を求める意見書を提出することを
求める請願」の請願1件について、12月9日に委員会を開き、慎重に審査した経過と結果につい
て、次のとおりご報告いたします。
主な質疑と答弁内容を申し上げます。
議案第91号について。
1 法律名に「等」が加わったが、
「等」の具体的内容は。との質疑に対し、配偶者から暴力を受
けている被害者を対象としていたものについて、配偶者でなくても本拠地を同じくしている交
際相手も含んだ者から暴力を受けている被害者についても準用すると改正された。本条例にお
いても、法律名の改正だけではなく、内容的にもこの準用が適用されることとなる。との答弁
がありました。
議案第93号中、芦安窓口サービスセンターが所管する事業について。
1 芦安地区通勤支援事業について、補助金支給額の5千円と7千円の違いは何か。との質疑に
対し、5千円の支給区分は南アルプス市内、韮崎市大草町・旭町であり、7千円の支給区分は
それ以外の地域であり、通勤圏の違いによるものである。との答弁がありました。
1 芦安地域の活性化のためにハード面も必要だが、ソフト面ももっと充実を図る必要があるの
ではないか。との質疑に対し、過疎債での対象はハード面が主たるものであり、ソフト面の対
象は過疎計画によるところである。しかし、芦安の振興策を考えると、新たな取り組みを図り、
今後の対策に結び付けたい。との答弁がありました。
1 芦安支所財産管理事業について、電気料の値上げによる補正とのことだが、芦安窓口サービ
スセンター以外は補正しなくてよいのか。との質疑に対し、芦安窓口サービスセンターの当初
見込み額が低く、年間支払額を見込んだ中で今回補正となった。との答弁がありました。
福祉課が所管する事業について。
1 障害者移動支援事業(障害者自立支援)について、契約事業者が増えたとのことだが、どこ
の事業者か。との質疑に対し、藤田の「さくらんぼ介護事務所」と飯野の「あおぞらヘルパー
ステーション」の2事業所が増えた。との答弁がありました。
1 障害者訪問入浴サービス事業(障害者自立支援)について、提供事業者が増えたので補正し
たとあるが、増えた額が既存の事業者の割り当て分より多いのではないか。との質疑に対し、
事業者が増えたことにより、利用者および利用回数全体が増加した。昨年度4月から8月まで
の利用回数は55回であったが、今年度4月から8月までは108回に増加したため、補正額
は今後の利用数の増加を見込んで予算計上した。との答弁がありました。
208
子育て支援課が所管する事業について。
1 民間保育所活動支援事業について、保育士の処遇改善とはどんなことか。との質疑に対し、
本市に5カ所ある私立保育所の保育士の給与に当てるものとして交付する。との答弁がありま
した。
1 市内保育所管理運営事務について、
子ども子育て支援新制度に対するためのシステム導入は、
あくまでシステム導入のみの確認で間違いないか。との質疑に対し、その通りである。本補正
額はそのまま繰越明許し、国の動向を踏まえて平成26年度以降に実施する。との答弁があり
ました。
健康増進課が所管する事業について。
1 (新規)地域医療救護体制整備事業について、この予算で購入する資機材はどこへ保管する
予定なのか。との質疑に対し、危機管理室とも協議の上、現時点では白根かがやきセンターの
敷地内の備蓄倉庫にすべて保管する予定である。との答弁がありました。
議案第100号について。
1 塩前フレンドリーセンターの指定管理者がノースランドライディングクラブに変更されると
のことだが、障がい者との関わりに対する実績、あるいは対策は。との質疑に対し、ノースラ
ンドライディングクラブは東京農業大学と提携しており、大学院の学生達が障がい者のための
訓練をしている。またインストラクターも1名以上は常駐するようにしていく。との答弁があ
りました。
1 塩前フレンドリーセンターだけ指定管理を2年にした理由は。との質疑に対し、課題のある
施設なので、期限を短くし、その中で廃止を含め検討していく。ただ、短期間で方向性を決め
なければいけないため、収益性からの判断は難しいので、事業内容や運営方法、市民の利便性
などを考慮して判断したい。との答弁がありました。
請願第25-6号について。
1 重度心身障害者医療費助成制度の窓口無料の廃止については、県としても窓口無料に対する
国からのペナルティの金額が大きいことから、苦渋の決断をしたものであり、その旨を市議会
としても了承し、6月定例会において、これにかかわるシステム改正の補正予算をすでに議決
している。
ペナルティをそのままに県に対して維持を求めるのではなく、
国に対してペナルティ
を廃止すべきことこそを本来求めるべきであるので、
本請願については、
採択すべきではない。
との意見が出されました。
以上、厚生常任委員会に付託されました、すべての案件を慎重・審査した結果は、次のとおりで
す。
議案第91号、
議案第93号および議案第94号、
議案第100号から議案第104号までの8案
件は、異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
請願第25-6号について、討議の中で反対意見があったため、起立採決を行った結果、起立少
数(1対5)で、不採択と決定しました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤米男君)
以上で厚生常任委員長の報告は終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
( な し )
209
質疑を終結いたします。
委員長は自席にお戻りください。
これより、議案第91号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
次に議案第91号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第91号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第94号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第94号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第94号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第100号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第100号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第100号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第101号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第101号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第101号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第102号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第102号を採決いたします。
210
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第102号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第103号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第103号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第103号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第104号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第104号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第104号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、請願第25-6号の討論に入ります。
本案に対する委員長の報告は不採択であります。
1番、早田記史君より本請願に対し、賛成討論の通告がありますので、発言を許します。
1番、早田記史君。
○1番議員(早田記史君)
請願第25-6号 「山梨県に対して、
「重度心身障害者助成制度」の窓口無料の維持を求める意
見書を提出することを求める請願」について、賛成の立場から討論いたします。
重度心身障害者医療費助成制度における窓口無料化は、2008年、子どもの医療費やひとり親
世帯の医療費と同時に導入された、全国に誇ることのできる山梨県の制度の1つです。
しかし、山梨県は2014年11月から現在の窓口無料を廃止し、自動還付方式に変更するとし
ています。
自動還付方式では、約3カ月経たないとお金が戻らないため、精神的にも金銭的にも大きな負担
が生じます。
医療費の上昇を抑えるためとして、国も窓口無料に対するペナルティこそ廃止すべきであり、県
は国に対してペナルティこそ障害者との共生や自立を即すことに反するとしていると、より一層抗
議すべきです。
千葉県では、9月議会で新たに2015年度から窓口無料を実施することを、森田知事が表明し
211
ました。
山梨県内でも各市定例会において、システム改修補正予算をすでに議決している自治体でも、身
延町や笛吹市、富士河口湖町で本請願が採択されたと聞いています。南アルプス市でも、この請願
を採択いただけるよう、賛成する立場で討論いたします。
○議長(深澤米男君)
次に、16番、小林敏徳君の発言を許します。
16番、小林敏徳君。
○16番議員(小林敏徳君)
請願第25-6号 「山梨県に対して、
「重度心身障害者助成制度」の窓口無料の維持を求める意
見書を提出することを求める請願」について、私は反対の立場で討論を行います。
重度心身障害者医療費助成制度の窓口無料の廃止については、窓口無料に対する国からのペナル
ティの金額も8億5千万円と、あまりにも大きいことから、山梨県としても苦渋の決断をしたもの
であります。
その旨を南アルプス市としても了承し、6月定例会において、これにかかわるシステム改修の補
正予算を103万1千円計上し、すでに議会の議決を得ています。
制度利用者の方のご不満もご理解できますが、ペナルティをそのままにして、山梨県に対して窓
口無料の維持を求めるのではなく、国に対してペナルティの廃止を訴えることが本筋ではないかと
思います。
よって、本請願については、本議会として採択すべきではないと考え、反対いたします。
以上で私の反対討論を終わります。
○議長(深澤米男君)
これより、請願第25-6号を採決いたします。
この採決は起立によって行います。
本請願に対し、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 少 数 )
起立少数であります。
よって、請願第25-6号は委員長の報告のとおり、不採択となりました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤米男君)
日程第22 議案第92号 「南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正について」から、日程第
42 議案第93号 「平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、当委員会所管
分」までの21案件を一括議題といたします。
これら21案件は、審査を産業土木常任委員会に付託しておりますので、委員長から審査の経過
と結果について、報告を求めます。
産業土木常任委員会、向山敏宏委員長。
○産業土木常任委員長(向山敏宏君)
平成25年12月24日
南アルプス市議会議長 深澤米男様。
南アルプス市議会産業土木常任委員会委員長、向山敏宏。
産業土木常任委員会委員長報告書
12月6日の本会議において、当委員会に付託されました条例案件については、議案第90号
212
「消費税率及び地方消費税率の引き上げに伴う関係条例の整備について」ならびに議案第92号
「南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正について」の2案件でした。
補正予算案については、議案第93号 「平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
中所管分」
、議案第95号 「平成25年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第2号)に
ついて」
、議案第96号 「平成25年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計補正予算(第
2号)について」の3案件でした。
指定管理者の指定については、議案第105号 「南アルプス市総合交流ターミナルの指定管理
者の指定について」
から、
議案第117号
「櫛形総合公園の指定管理者の指定について」
までの13案
件でした。
その他案件としては、議案第97号 「市道路線の認定について」
、議案第98号 「市道路線の
変更について」
、議案第99号 「市道路線の廃止について」の3件、以上21案件について、12月
10日に委員会を開き、慎重に審査した経過と結果についてご報告いたします。
主な質疑と答弁内容等を申し上げます。
議案第93号について、観光商工課が所管する事業。
1 (新規)緊急雇用創出事業起業支援型地域雇用創造事業について、事業対象となる会社は。
との質疑に対し、若草地区に2年程前に創業した、石鹸やクレンジング等の化粧品の製造会社
の「オクルス」という企業である。との答弁がありました。
1 同事業について、農業法人等も事業対象として適用されるか。との質疑に対し、適用される
が、現在のところ農業法人からの申請がないので、この緊急雇用制度を利用した助成は12月
補正予算に計上していないと利用は厳しい。との答弁がありました。改めて、農業法人でも利
用できるよう、市の地域雇用創造協議会とも連携を取りながら進めてほしい、との要望が出さ
れました。
農林土木課が所管する事業。
1 「市単土地改良事業」について、農業用施設修繕個所の一部に「水路が深く危険なため修繕
する」とあるが、その内容は。との質疑に対し、本事業は本来、農業用施設の老朽化や漏水に
より、耕作に支障が生じるために修繕を行うものである。大師地区の水路修繕においては、側
溝が深く危険が伴う水路であり、幹線道路で車の往来も激しい場所に位置し、特に夜間は道路
と区別しにくいため、今回修繕を行う。との答弁がありました。今後は、側溝工事の施行前に
安全性を確保した中で進めてほしい、との要望が出されました。
議案第95号について。
1 受益者負担金の報奨金が増額されているが、一般の加入状況はどうなっているか。との質疑
に対し、報奨金が936万円増額したのは、大口企業の加入と宅地開発による影響があったた
めである。一般の加入状況については、宅地開発とリフォームが増えたことなど、消費税増税
前の駆け込み需要もあり、今年度加入が多くなった。との答弁がありました。
議案第105号から議案第107号について。
1 八田農畜産物処理加工施設は衛生面において適切な施設管理がされておらず、苦情もあると
聞いている。その点を理解した上での指定か。との質疑に対し、これまでも指定管理者に対し
て、適切な指導や助言を行っているが、いまだに苦情があるというのは理解している。今後の
清掃等に関する事業計画の中で、新たな改善策が示されており、選定審査会においても評価さ
れたと思っている。今後も指導を徹底していく。との答弁がありました。選定審査においては、
審査員に指定管理施設の現地調査をしてほしい、との要望が出されました。
213
議案第108号から議案第116号について。
1 交流施設やまなみの湯・甲西ふれあい公園指定管理候補者からの納付金については、管理期
間1年目と2年目以降では、納付金が大きく増額されているが理由は。との質疑に対し、ペレッ
トボイラーの導入による燃料費の削減および利用料金に関する条例改正により、利用料に幅を
持たせたことによる利用料金の増額を見込んでいる。経費削減と収入増の想定の中から納付金
の設定を行っている。との答弁がありました。
1 ペレットボイラーの導入を行う交流施設やまなみの湯、金山沢公園、農業体験実習館「樹園」
の3施設については、納付金の増額、委託金の削減が見込まれている。他の施設について、ペ
レットボイラー導入の考えは。との質疑に対し、国等の補助事業の活用と導入3施設の実績を
把握した中で、今後検討していく。との答弁がありました。
1 白根御池小屋、両俣小屋、長衛小屋の指定管理期間は5年間であるが、広河原山荘は2年間
である。指定管理期間の違いは。との質疑に対し、広河原山荘は築30年を経過しており、建
て替えの時期に来ている。そのため、広河原山荘活用検討委員会で議論しており、その結果を
想定し混乱を来たさないよう、2年間とした。との答弁がありました。
以上、産業土木常任委員会に付託されました条例等の一部改正案および補正予算案、指定管理者
の指定について、ならびに市道路線の認定、変更、廃止についての21案件について、慎重審査し
た結果、原案のとおり可決するものと決しました。
以上で報告を終わります。
○議長(深澤米男君)
以上で産業土木常任委員長の報告が終わりました。
これより委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
( な し )
質疑を終結いたします。
委員長は自席にお戻りください。
これより、議案第92号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、はじめに反対討論の1番、早田記史君の発言を許します。
1番、早田記史君。
○1番議員(早田記史君)
議案第92号 南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正について、反対の立場から討論いた
します。
安倍政権は来年4月からの消費税増税を表明しましたが、労働者の賃金は17カ月連続で減り続
けるなど、国民の所得は増えていません。
こうしたもとで消費税を増税すれば、ますます景気を落ち込ませ、日本経済はもとより、国・地
方の財政も破綻させる危険があります。
こうしたことから、日本共産党は来年4月からの消費税増税中止の1点で国会でも法案の提出を
目指して、他党や諸団体にも協同を呼び掛けているところであります。
よって、
増税を前提にした値上げについては認められませんので、
本条例案に反対するものです。
○議長(深澤米男君)
次に、9番、藤本好彦君の発言を許します。
9番、藤本好彦君。
214
○9番議員(藤本好彦君)
議案第92号について、賛成の立場から討論いたします。
いまだ我が国には十分なお金があり、個人の資産、つまり預貯金も十分ございます。
これまでの政策の失敗のつけを今回、増税することで少しでも次の世代の負担を減らさなくては
なりません。
平成20年に公表されましたOECDの報告では、先進国の所得配分の状況が掲載され、我が国
は貧困率が昭和60年の12.5%から平成17年には26.9%になり、この20年で2倍になっ
ております。
また、平成17年度の所得の再配分の前は26.9%だったものが、再配分後は14.9%にな
りましたが、他のヨーロッパの国々では20%以上も貧困率を減少させているにもかかわらず、我
が国は12%しか削減ができませんでした。
そして、OECDに所属している先進国の中で、日本よりもこの所得の再配分前とあとの削減幅
が小さい国はアメリカ1国ということが報告されております。
つまり、財政危機というより、政策危機であります。貧しい人たちへの適切な所得の再配分を充
実させ、強化することにより、最低限の所得保障の実現に思いを膨らませ、貧困層を抑制し、減少
していくことが期待できる方向に導くことが必要です。
今後、我が国の伝統を基軸とした広域経済を確立することが、再び我が国経済の繁栄の第一歩と
なるでしょう。
先日、安倍内閣は来年4月1日に消費税を5%から8%へ引き上げることを確認されました。
これにより、できる限り消費税を引き上げることによって、起こり得る景気危機意識や影響を和
らげ、その後の経済の成長力の助走につなげるべく、経済状況と持続的な経済成長に向けた取り組
み、財政状況や社会保障制度の改革、消費税率引上げにあたっての対応など、4点の経済政策のパッ
ケージを決め、
デフレ脱却と経済再生に向けて、
筋道を確固たるものとすることを確認されました。
そこで今回、若者の活動意欲を向上させ、我が国の未来に期待を抱かす雰囲気を醸成される展開
が開けてきました。
そこで今回、南アルプス市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例を改正することに対して、
賛成いたします。
○議長(深澤米男君)
以上で討論を終結いたします。
次に、議案第92号を採決いたします。
この採決は起立によって行います。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、議案第92号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第95号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第95号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
215
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第95号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第96号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第96号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第96号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第97号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第97号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第97号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第98号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第98号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第98号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第99号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第99号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第99号は委員長の報告のとおり可決されました。
216
次に、議案第105号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第105号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第105号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第106号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第106号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第106号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第107号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第107号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第107号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第108号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第108号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第108号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第109号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第109号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
217
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第109号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第110号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第110号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第110号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第111号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第111号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第111号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第112号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第112号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第112号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第113号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第113号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第113号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第114号の討論に入ります。
218
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第114号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第114号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第115号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第115号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第115号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第116号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第116号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第116号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第117号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第117号を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。
本案は委員長の報告のとおり決することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、議案第117号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、日程第11、日程第41 議案第90号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、はじめに反対討論の2番、名取泰君の発言を許します。
2番、名取泰君。
○2番議員(名取泰君)
議案第90号 消費税率及び地方消費税率の引上げに伴う関係条例の整備について、反対の立場
から討論いたします。
219
先ほどの議案第92号についても、早田議員が討論したように、消費税の増税はますます景気を
落ち込ませ、日本経済全体はもとより、国・地方の財政を破綻させる危険があります。
公共料金の値上げも、それに追い討ちをかけるものになってしまいます。
よって、増税を前提にした公共料金の値上げについては認められませんので、本条例案に反対す
るものです。
○議長(深澤米男君)
次に9番、藤本好彦君の発言を許します。
9番、藤本好彦君。
○9番議員(藤本好彦君)
議案第90号について、賛成の立場から討論いたします。
先ほど議案第92号についても申しましたとおり、同様の理由から今回、消費税率及び地方消費
税率の引上げに伴う関係条例の整備に関する条例を改正することに、賛成いたします。
○議長(深澤米男君)
以上で討論を終結いたします。
これより議案第90号を採決いたします。
この採決は起立によって行います。
本案に対する両委員長の報告は可決であります。
本案は両委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、議案第90号は両委員長の報告のとおり可決されました。
次に、日程第12、日程第21、日程第42 議案第93号の審議に入ります。
ここで暫時休憩といたします。
休憩
午後 3時36分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 3時48分
○議長(深澤米男君)
再開いたします。
お手元に配布いたしましたとおり、議案第93号に対しましては、名取泰君ほか1名から修正の
動議が提出されております。
よって、これを本案と併せ議題とし、提出者の説明を求めます。
2番、名取泰君。
○2番議員(名取泰君)
議案第93号 平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)中、6次化のまちづくり
推進事業で計上されている6次化ネットワーク拠点整備事業資金への市からの5億円貸付金につい
ては、その根拠となる市の条例案に対し、先ほど反対いたしました。
日本共産党市議団としては、同事業に対して6月議会でも売上や集客目標が過大であり、経営破
綻する危険があることを指摘し、会社設立と運営経費のための2億円支出について、減額する修正
案を提出いたしました。
今回、目標値などは若干、下方修正されましたが、依然として指摘された疑念は払拭できていな
いと考えます。
220
よって、今回の貸付金5億円と関連する予算の執行については、認めることはできないので、補
正予算を減額する修正案を提案するものです。
それでは修正案について、ご説明申し上げます。
お手元に配布してあります資料をお開きください。
朗読いたします。
議案第93号 平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)に対する修正案。
議案第93号 平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)の一部を次のように修正
する。
第1条中「14億1,364万2千円」を「9億1,362万1千円」に、
「277億4,426万
6千円」を「272億4,424万5千円」に改める。
第1表 歳入歳出予算のうち、歳入・歳出の一部を次のように改める。
以下は、見え消しの修正個所を中心に説明させていただきます。
歳入、10款、地方交付税、1項、地方交付税の補正額「6億5,044万3千円」を「1億5,
042万2千円」に修正し、補正後の合計額を「88億42万2千円」とします。
よって、歳入合計の補正額は「9億1,362万1千円」となり、補正後の歳入合計額は「272億
4,424万5千円」となります。
次に歳出について、2款、総務費、1項、総務管理費の補正額「5億1,182万1千円」を「1,
180万円」に修正し、補正後の合計額を「23億7,870万4千円」とします。
よって、歳出合計の補正額は「9億1,362万1千円」となり、補正後の歳出合計額は「272億
4,424万5千円」となります。
次ページ以降の予算説明書、歳入歳出補正予算事項別明細書については、参考資料なので、説明
を省略させていただきます。
以上で修正案の説明を終わります。
○議長(深澤米男君)
以上で説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
質疑を終結いたします。
名取泰君は自席にお戻りください。
ただいま説明のありました修正案に対する討論がありましたら、
至急、
文書により提出願います。
議事整理のため、ここで暫時休憩いたします。
休憩
午後 3時52分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 3時53分
○議長(深澤米男君)
再開します。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、12番、花輪進君の発言を許します。
12番、花輪進君。
○12番議員(花輪進君)
ただいま提案された議案第93号の修正案に対し、私は反対の立場で討論いたします。
221
先ほどの、議案第89号 南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸付条例の
制定についての討論においても意見がありましたが、貸付先の株式会社南アルプスプロデュースが
整備を行うにあたり、連携する民間事業者に対し、まちづくりに合致する事業として、また南アル
プス市の意志で基幹事業を実施するという意味合いも含めまして、貸付金の5億円は必要でありま
すので、修正案には反対いたします。
以上で反対討論を終わります。
○議長(深澤米男君)
以上で討論を終結いたします。
これより議案93号を採決いたします。
まずは、本案に対する名取泰君ほか、1名から提出されました修正案について採決いたします。
この採決は起立によって行います。
本修正案に、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 少 数 )
起立少数であります。
よって、修正案は否決されました。
次に、原案について、起立によって採決いたします。
原案に対し、各委員長の報告は可決であります。
原案に、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、議案第93号は原案のとおり可決されました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤米男君)
日程第43 同意案第6号 監査委員の選任についてを議題といたします。
地方自治法第117条の規定により、浅野伸二君の退場を求めます。
(浅野伸二君 退場)
中込市長から提出案件の説明を求めます。
中込市長。
○市長(中込博文君)
本定例会に追加して提出いたしました案件につきまして、ご説明申し上げます。
追加して提出いたしました案件は人事案1件であります。
同意案第6号 監査委員の選任についてであります。
この案につきましては、
議員のうちから選任する監査委員であります、
齊藤博明氏の退職に伴い、
新たに浅野伸二氏を選任したいので、地方自治法第196条の規定に基づき、議会の同意を求める
ものであります。
以上、追加して提出いたしました案件につきまして、説明を終わります。
平成25年12月24日
南アルプス市長 中込博文
○議長(深澤米男君)
以上で市長の説明が終わりました。
次に同意案第6号の補足説明を求めます。
222
総務部長、石川一君。
○総務部長(石川一君)
補足説明いたします。
追加議案書の1ページをお願いいたします。
同意案を朗読いたします。
同意案第6号 監査委員の選任について
次の者を監査委員に選任したいので、地方自治法(昭和22年法律第67号)第196条第1項
の規定により、議会の同意を求める。
平成25年12月24日提出
南アルプス市長 中込博文
住
所
南アルプス市野牛島2347番地2
氏
名
浅野伸二
生年月日
昭和20年9月13日生
提案理由
平成25年12月23日をもって、議員のうちから選任する監査委員が退職したことに伴い、新
たに選任する必要があるので、この案を提出するものである。
次のページに略歴書がありますが、
朗読いたしませんが、
ご確認をしていただきたいと思います。
以上で補足説明を終わります。
○議長(深澤米男君)
以上で補足説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか。
質疑の通告はありませんので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております同意案第6号は、会議規則第35条第3項の規定により、委員会
への付託を省略したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、同意案第6号は委員会付託を省略することに決しました。
これより同意案第6号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、討論を終結いたします。
次に、同意案第6号を採決いたします。
お諮りいたします。
同意案第6号は、これに同意することにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、同意案第6号は、これに同意することに決定いたしました。
ここで、浅野伸二君の入場を求めます。
(浅間伸二君 入場)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
223
○議長(深澤米男君)
日程第44 南ア議第9号 「新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書の提出について」を議
題といたします。
提出者の総務文教常任委員会、清水実委員長に提出議案の説明を求めます。
清水実総務文教常任委員会委員長。
○総務文教常任委員会委員長(清水実君)
新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書(案)
新聞は、日本国内で起きるさまざまなニュースや情報を正確に伝え、多角的な意見や評論を提供
しています。
民主主義社会の中で住民が正しい判断基準を持つためには、いろいろなジャンルの情報が容易に
入手できる環境が必要です。
近年は文字離れや活字離れによるリテラシー(読み書き能力・教養の常識)の低下が問題となっ
ています。
知的レベルや社会への関心が衰えれば、国力の低下や国際競争力の減退につながる恐れがありま
す。
現在、日本政府は景気回復に向けた経済施策を展開しています。来年4月以降に予定されている
消費税増税も、その1つです。
欧州各国では新聞や一定の条件を備えた出版物には、民主主義を支える公共財として、ゼロ税率
や軽減税率を適用し、消費者負担を軽くしています。
知識には課税せず、新聞には最低の税率を適用すべしという認識は欧米諸国でほぼ共通していま
す。一般家庭の所得が増える見込みがない中での消費税増税は家計を圧迫し、民主主義を支える基
盤である新聞の購買中止を招くことを懸念しています。
消費税増税により、リテラシーの低下に拍車がかかり、社会的・経済的弱者にその傾向が強く出
るようになれば、社会的・経済的な格差は広がり、社会不安を招きます。
政府は課税品目に例外をつくることに慎重のようですが、品目ごとに複数税率が導入されている
国は少なくありません。
よって、下記の事項の実現を強く要望します。
1.消費税増税にあたり、複数税率の導入と新聞への軽減税率適用を実現すること。
平成25年12月24日
衆議院議員 伊吹文明様
参議院議員 山崎正昭様
内閣総理大臣 安倍晋三様
財 務 大 臣 麻生太郎様
南アルプス市議会議長 深澤米男
○議長(深澤米男君)
以上で説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告はありませんので、質疑を終結いたします。
清水委員長は自席にお戻りください。
これより南ア議第9号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、はじめに反対討論の2番、名取泰君の発言を許します。
224
2番、名取泰君。
○2番議員(名取泰君)
南ア議第9号 「新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書の提出について」は、先ほど意
見書の提出を求める同請願に反対しましたので、本議案についても反対するものです。
○議長(深澤米男君)
次に10番、齊藤博明君の発言を許します。
10番、齊藤博明君。
○10番議員(齊藤博明君)
南ア議第9号 「新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書の提出について」
、賛成の立場で
討論を行います。
去る12月12日の与党政策責任者会議で、来年度税制改正大綱が決まりました。
消費税増税に伴う恒久的な低所得者対策として注目された、生活必需品などの消費税率を低く抑
える軽減税率については、公明党の主張のとおり、社会保障と税の一体改革の原点に立って、必要
な財源を確保しつつ、関係事業者を含む国民の理解を得た上で消費税率10%時に導入すると明記
されました。
このため、今後、引き続き与党税制協議会において、これまでの軽減税率をめぐる言論の経緯お
よび成果を十分に踏まえ、社会保障を含む財政上の課題と併せ、対象品目の選定、区分経理等のた
めの制度整備、具体的な安定財源の手当、国民の理解を得るためのプロセス等、軽減税率制度の導
入にかかわる詳細な内容について検討し、2014年12月までに結論を得て、2015年度の与
党税制改正大綱を取りまとめる予定であります。
そもそも新聞の機能は国民の文化的生活、あるいは民主主義社会を支える大きな知的インフラで
す。そういう意味では生活必需品であり、いわゆる公共財として位置付けられるのではないでしょ
うか。
米、みそ、しょうゆなどの生活必需品と同様、知的生活の必需品と見なされるべきであると考え
ます。
ヨーロッパ諸国でも、近代民主主義国家、市民社会を実現する上で新聞などによる情報の自由な
流通が重要な役割を果たしたという共通認識があります。
知識には課税しない、これが民主主義社会の基本的な原理の1つであるはずであります。表現の
自由、報道の自由、出版の自由、こうした基本的人権を守るために、知識課税はしないという観点
から、ヨーロッパでは新聞などにはゼロ課税、あるいは低い税率を出すことが定着しています。
新聞には情報の偏食をなくす役割があります。新聞は満遍なく網羅した情報を毎朝届けてくれる
優れたメディアであります。
歴史を振り返れば、新聞の宅配制度によって、民主主義的な国や社会が生まれました。
今後とも、民主主義には権力を監視し、批判するメディアの力が不可欠です。いわゆる民主主義
の基礎体力は、新聞の取材力によるといっても過言ではありません。
以上、健全なる民主主義のさらなる発展のためにも、新聞への軽減税率適用の実現を要望する、
本意見書に対し、賛意を表すものであります。
○議長(深澤米男君)
以上で討論を終結いたします。
これより南ア議第9号を採決いたします。
この採決は起立によって行います。
225
本意見書は原案のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、南ア議第9号は原案のとおり可決されました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤米男君)
日程第45 南ア議第10号 「介護保険制度における新たな地域支援事業の導入に係る意見書の提
出について」を議題といたします。
提出者の齊藤博明君に提出議案の説明を求めます。
10番、齊藤博明君。
○10番議員(齊藤博明君)
南ア議第10号 介護保険制度における新たな地域支援事業の導入に係る意見書の提出について
上記の議案を別紙のとおり、会議規則第13条第2項の規定により、提出します。
平成25年12月24日
南アルプス市議会議長 深澤米男様
提出者 南アルプス市議会議員 齊 藤 博 明
賛成者 南アルプス市議会議員 河野木綿子
賛成者 南アルプス市議会議員 小 池 伸 吾
賛成者 南アルプス市議会議員 西 野 浩 蔵
介護保険制度における新たな地域支援事業の導入に係る意見書(案)
現在、国においては、第6期介護保険事業計画を視野に、これまで個別給付として実施してきた
介護予防給付について、市町村が実施している地域支援事業に段階的に移行させ、新しい地域支援
事業として包括的に実施する方向で検討が進められています。
介護予防給付や、これまでの地域支援事業については、介護予防を進めるため、市町村の現場で
要支援者などに対する取り組みが進められ、介護サービス受給者のうち、3割程度は要支援者であ
り、また介護予防給付も4千億円を超える額となっており、介護予防に大きな役割を果たすように
なってきています。
また、介護予防給付を担う事業所も地域の中で育ってきており、大きな力となってきています。
こうした状況の中で急激な制度変更は、現場の事業者や市町村に大きな混乱を生ずることになり
ます。
よって、国におかれては、以下の項目について、十分配慮の上、特段の取り組みが計られること
を強く求めます。
記
1.新たな地域支援事業の導入にあたっては、市町村の介護予防事業の機能強化の観点から、市
町村の現場で適切に事業を実施できるよう、手引き書の作成、先進的な事例の周知、説明会や
研修会を通じた丁寧な説明の実施を行うこと。
2.特に介護給付と併せて、事業実施を行っている事業者などに対して、円滑な事業移行ができ
るよう、適切な取り組みを行うこと。
3.これまでの地域支援事業については、事業費の上限が設定されていたが、新たな地域支援事
業への移行に伴い、上限設定について、適切に見直すこと。また、事業の詳細については、市
町村の裁量で自由に取り組めるよう、配慮すること。
226
4.新たな地域支援事業の実施にあたっては、住民主体の地域づくりなどの基礎整備が重要であ
り、こうした市町村における環境整備に合わせて、適切な移行期間を設けるとともに、地域の
マネジメント力の強化のため、必要な人材の確保等については、消費税財源を有効に活用する
こと。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。
平成25年12月24日
内閣総理大臣 安倍晋三様
厚生労働大臣 田村憲久様
総 務 大 臣 新藤義孝様
南アルプス市議会議長 深澤米男
○議長(深澤米男君)
以上で説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告はありませんので、質疑を終結いたします。
齊藤博明君は自席にお戻りください。
これより南ア議第10号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、はじめに反対討論の2番、名取泰君の発言を許します。
2番、名取泰君。
○2番議員(名取泰君)
南ア議第10号 介護保険制度における新たな地域支援事業の導入に係る意見書の提出について、
反対の立場から討論します。
厚生労働省は当初、介護保険制度のうち要支援1・2の利用者を国基準の介護保険給付から全面
的に切り離し、市町村の事業に全面的に移すとの方針でしたが、サービス切り捨てや負担増に反対
する世論に押され、介護サービス費用の4割を占める訪問介護やリハビリなどについては、引き続
き介護保険によるサービスを継続する方向へ転換しました。
しかし、要支援者の約6割が利用する訪問介護(ホームヘルプ)と通所介護(デイサービス)に
ついては、あくまで市町村に移管するとして、年明けの通常国会に改定案を提出しようとしていま
す。
その中では、事業者への報酬引き下げや事業をボランティアへ丸投げするなど、サービスを切り
下げる方向も示されています。
40歳以上の国民は介護や支援の必要性が生じれば、保険給付を受けられるという前提で介護保
険料を支払い続けています。
最も利用頻度の高いサービスだけを途中で保険給付から外すなどということは、保険制度の破綻
に等しいものです。
こうした動きに対して、全国の市町村で介護保険制度を国の責任で維持するよう求める意見書が
採択されたり、介護事業者からも制度改革の撤回を求める声が高まっています。
以上のことから、国の介護保険制度改定を前提とした今回の意見書提出については、反対するも
のです。
○議長(深澤米男君)
以上で討論を終結いたします。
次に南ア議第10号を採決いたします。
227
この採決は起立によって行います。
本意見書は、原案のとおり決することに、
賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、南ア議第10号は原案のとおり可決されました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○議長(深澤米男君)
日程第46 南ア議第11号 「軽自動車税の増税に反対する意見書の提出について」を議題といた
します。
提出者の中込恵子君に提出議案の説明を求めます。
4番、中込恵子君。
○4番議員(中込恵子君)
南ア議第11号 軽自動車税の増税に反対する意見書の提出について
上記の議案を別紙のとおり会議規則第13条第2項の規定により、提出します。
平成25年12月24日
南アルプス市議会議長 深澤米男様
提出者 南アルプス市議会議員 中込恵子
賛成者 南アルプス市議会議員 飯野 久
賛成者 南アルプス市議会議員 穴水 広
賛成者 南アルプス市議会議員 齊藤 諭
賛成者 南アルプス市議会議員 清水重仁
軽自動車税の増税に反対する意見書(案)
政府与党は消費税率を10%に引き上げる際に、地方税の自動車取得税を廃止する方針で、廃止
した場合に年間およそ1,900億円減る地方税収を確保するため、同じ地方税の軽自動車税を検
討した結果、再来年4月以降に購入される新車の軽自動車を対象に、現在の7,200円から1.
5倍の1万800円に引き上げることで合意した。
長引く景気低迷と燃料高騰の中、価格・燃費・税金が安い軽自動車に乗り換えた人も多い。
我が南アルプス市は人口、約7万2千人、山梨県で唯一鉄道のない市であり、隣接市のいくつか
の最寄り駅からのバス路線もない、公共交通に恵まれない地方の生活を支えるのには、低所得者で
も高齢者でも、また農作業をはじめとする零細企業にも車が必要であり、少しでも安く買えて維持
できる軽自動車に頼らざるを得ない。
軽自動車税の引上げは、弱者をますます追い詰めることに、ほかならない。
よって、以下のことを強く要望します。
1.要望事項
軽自動車の増税をしないことを求める。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
平成25年12月24日
内閣総理大臣 安倍晋三様
内閣官房長官 菅 義偉様
財 務 大 臣 麻生太郎様
228
国土交通大臣 太田昭宏様
南アルプス市議会議長 深澤米男
○議長(深澤米男君)
以上で説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告はありませんので、質疑を終結いたします。
これより南ア議第11号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、はじめに反対討論の10番、齊藤博明君の発言を許します。
10番、齊藤博明君。
○10番議員(齊藤博明君)
南ア議第11号 軽自動車税の増税に反対する意見書に反対の立場で討論を行います。
先ほどの討論でも申し述べましたとおり、12月12日に与党が決めた来年度税制大綱では、軽
減税率の導入とともに、軽自動車に対する税制なども公明党の主張が大きく反映されました。
軽自動車にかかわる税は取得税と軽自動車税の2つが主な議論の対象でした。
自動車取得税は消費税10%引上げ時に廃止されることになっていますが、当初、自民党が示し
た案は消費税8%となる来年4月からの現行の3%から引き上げず、軽自動車税は現行の1.5倍
にするという、軽自動車往復ビンタと言ってもいい内容でございました。
公明党は、軽自動車は庶民の足であり、特に婦人や高齢者の生活の足だと主張しました。
そして、地方では1人1台なくてはならないと言っても過言ではない。暮らしに根ざした軽自動
車の税を上げるべきではないと粘り強く交渉しました。
交渉の結果、軽自動車の取得税は3%から2%に引き下げることで決着しました。
取得税は今年度、
税制改正大綱の中で消費税率が8%になる段階で軽減すると約束していたので、
3%のまま据え置いたら約束違反になると訴えてまいりました。
また、軽自動車税については、今、所有している軽自動車は増税せず、実施時期も自民党案より
も1年遅らせて、2015年4月1日以降に新規購入した軽自動車のみを増税の対象とすることで
落ち着きました。
なお、軽トラックなど貨物用の軽自動車と営業用の軽自動車は、中小企業や農家への影響を考慮
して、増税幅を1.25倍にまで抑えています。
そのほかにおいても、軽自動車だけでなく、普通自動車も取得税を引き下げ(5%から3%)
、エ
コカー減税も拡充させました。
こうした取得税を引き下げ、負担増を抑制したことで、大手軽自動車メーカーの会長からも、実
質的に軽自動車を守ってくれたと、今回の決定への承認とともに評価の声もいただいています。
以上、来年度税制改正大綱の決定を尊重し、本意見書に反対の意を表します。
繰り返しますが、今回の税制改革は与党政策責任者会議で決定された、来年度税制改正大綱に含
まれているものであります。
議員各位の見識あるご判断を賜りますようお願い申し上げ、反対討論といたします。
○議長(深澤米男君)
以上で討論を終結いたします。
清水実君。
○17番議員(清水実君)
採決の前に暫時休憩を動議しますが、いかがですか。
229
(賛成の声)
○議長(深澤米男君)
ただいま清水実議員から暫時休憩されたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、
動議は成立しました。
本動議は直ちに議題とし、採決いたします。
本動議のとおり決定することに、ご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
暫時休憩といたします。
休憩
午後 4時31分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
再開
午後 4時52分
○議長(深澤米男君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
先ほど以上で討論が終結いたしましたというところで動議がかかりましたが、
休憩前に引き続き、
討論を終結から始めたいと思います。
次に、南ア議第11号を採択いたします。
この採決は起立によって行います。
本意見書は原案のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
( 起 立 多 数 )
起立多数であります。
よって、南ア議第11号は原案のとおり可決されました。
ただいま可決されました南ア議第9号から第11号までの意見書の提出について、その条項・字
句・その他の整理を要するものについては、その整理を議長に委任されたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(異議なしの声)
ご異議なしと認めます。
よって、条項・字句・その他の整理は議長に委任することに決しました。
以上で、今定例会の議事はすべて終了いたしました。
よって、平成25年南アルプス市議会第4回定例会を閉会といたします。
大変、ご苦労さまでした。
散会
午後 4時54分
230
この会議の経過を記載して、その内容が相違ないことを証するために
ここに署名する。
平成
南アルプス市議会前議長
浅
野
伸
二
南アルプス市議会前副議長
花
輪
進
南アルプス市議会議長
深
澤
米
男
南アルプス市議会副議長
名
取
常
雄
会 議 録 署 名 議 員
早
田
記
史
会 議 録 署 名 議 員
名
取
231
泰
年
月
日
本会議録の作成にあたった者の氏名は次のとおりである。
議会事務局長
清 水 栄 男
書
記
村 松 直 樹
書
記
伊 藤 寛 朗
書
記
手 塚
健
232
平成25年
南アルプス市議会第4回定例会(12月)議案審議結果等
233
平成25年 南アルプス市議会 第4回定例会(12月)
会 期 日 程 表
日 次
月 日
曜日
〔19日間〕
種
別
開議時刻
摘
要
○開会
○諸報告、会議録署名議員の指名、
会期の決定、議案の上程
○提案、説明、一部採決
第 1日
12月 6日
金
本会議
午後1時 30 分
第 2日
第 3日
7日
8日
土
日
休 会
第 4日
9日
月
委員会
午前9時
○厚生常任委員会
第 5日
10日
火
委員会
午前9時
○産業土木常任委員会
第 6日
11日
水
委員会
午前9時
午後1時 30 分
第 7日
12日
木
委員会
午前9時
○総務文教常任委員会
第 8日
13日
金
委員会
午前9時
○委員会予備日(各常任委員会)
第 9日
第10日
14日
15日
土
日
休 会
第11日
16日
月
委員会
午前9時
第12日
17日
火
本会議
午前9時 30 分
○代表質問
○一般質問
第13日
18日
水
本会議
午前9時 30 分
○一般質問
234
○庁舎建設特別委員会
○総務文教常任委員会
○委員会予備日(各常任委員会)
第14日
19日
木
休 会
○一般質問予備日
第15日
20日
金
休 会
○議事整理のため
第16日
第17日
第18日
21日
22日
23日
土
日
月
休 会
第19日
24日
火
本会議
午後1時 30 分
235
○委員長報告(条例・補正)
質疑、討論、採決
○閉会
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)審議結果一覧
議案番号
議案第89号
議案第90号
議案第91号
議案第92号
議案第93号
議案第94号
議案第95号
議案第96号
件
名
南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整
備事業資金貸付条例の制定について
消費税率及び地方消費税の引上げに伴う関係条
例の整備について
付 託
委員会
議決月日
結 果
総務文教
12月24日
原案可決
12月24日
原案可決
厚生
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
12月24日
原案可決
厚生
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
分割
総務・産業
南アルプス市ひとり親家庭医療費助成に関する
条例の一部改正について
南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正に
ついて
平成25年度南アルプス市一般会計補正予算
(第3号)
分割
3委員会
平成25年度南アルプス市介護保険特別会計補
正予算(第2号)
平成25年度南アルプス市下水道事業特別会計
補正予算(第2号)
平成25年度南アルプス市芦安農業集落排水事
業特別会計補正予算(第2号)
議案第97号
市道路線の認定について
産業土木
12月24日
原案可決
議案第98号
市道路線の変更について
産業土木
12月24日
原案可決
議案第99号
市道路線の廃止について
産業土木
12月24日
原案可決
厚生
12月24日
原案可決
厚生
12月24日
原案可決
厚生
12月24日
原案可決
厚生
12月24日
原案可決
厚生
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
議案第100号
議案第101号
議案第102号
議案第103号
議案第104号
議案第105号
南アルプス市塩前フレンドリーセンターの指定
管理者の指定について
白根げんき館の指定管理者の指定について
南アルプス市養護老人ホーム慈恵寮の指定管理
者の指定について
南アルプス市甲西保健センターの指定管理者の
指定について
南アルプス市櫛形健康センターの指定管理者の
指定について
南アルプス市総合交流ターミナルの指定管理者
の指定について
236
議案番号
議案第106号
議案第107号
議案第108号
議案第109号
議案第110号
議案第111号
議案第112号
議案第113号
議案第114号
議案第115号
議案第116号
議案第117号
議案第118号
議案第119号
議案第120号
議案第121号
議案第122号
件
名
南アルプス市八田農畜産物処理加工施設の指定
管理者の指定について
南アルプス市クラインガルテンの指定管理者の
指定について
南アルプス市交流施設やまなみの湯等の指定管
理者の指定について
南アルプス市金山沢公園の指定管理者の指定に
ついて
天恵泉白根桃源天笑閣等の指定管理者の指定に
ついて
南アルプス市農業体験実習館の指定管理者の指
定について
南アルプス市南アルプス温泉ロッジ周辺関連施
設の指定管理者の指定について
南アルプス市広河原山荘の指定管理者の指定に
ついて
南アルプス市白根御池小屋の指定管理者の指定
について
南アルプス市両俣小屋の指定管理者の指定につ
いて
南アルプス市長衛小屋の指定管理者の指定につ
いて
櫛形総合公園の指定管理者の指定について
南アルプス市若草生涯学習センターの指定管理
者の指定について
南アルプス市高度農業情報センターの指定管理
者の指定について
南アルプス市八田屋内運動場等の指定管理者の
指定について
南アルプス市若草体育館等の指定管理者の指定
について
南アルプス市櫛形総合体育館の指定管理者の指
定について
237
付 託
委員会
議決月日
結 果
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
産業土木
12月24日
原案可決
総務文教
12月24日
原案可決
総務文教
12月24日
原案可決
総務文教
12月24日
原案可決
総務文教
12月24日
原案可決
総務文教
12月24日
原案可決
付 託
委員会
議決月日
結 果
総務文教
12月24日
原案可決
総務文教
12月24日
原案可決
総務文教
12月24日
原案可決
―
12月6日
原案同意
―
12月6日
原案同意
―
12月6日
原案同意
監査委員の選任について
―
12月24日
原案同意
諮問第1号
人権擁護委員候補者の推薦について
―
12月6日
原案同意
諮問第2号
人権擁護委員候補者の推薦について
―
12月6日
原案同意
諮問第3号
人権擁護委員候補者の推薦について
―
12月6日
原案同意
―
12月6日
原案可決
総務文教
12月24日
原案可決
―
12月24日
原案可決
―
12月24日
原案可決
厚生
12月24日
不採択
議案番号
議案第123号
議案第124号
議案第125号
同意案第3号
同意案第4号
同意案第5号
同意案第6号
南ア議第8号
南ア議第9号
南ア議第10号
南ア議第11号
件
名
南アルプス市学校体育館施設等の時間外一般開
放業務の指定管理者の指定について
桃源文化会館の指定管理者の指定について
ペレットボイラー設置工事請負契約の締結につ
いて
芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員の選任
について
芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員の選任
について
芦安恩賜県有財産保護財産区管理会委員の選任
について
「庁舎建設特別委員会の定数の改正」に関する決
議案について
新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見
書の提出について
介護保険制度における新たな地域支援事業の導
入に係る意見書の提出について
軽自動車税の増税に反対する意見書の提出につ
いて
山梨県に対して、「重度心身障害者医療費助成制
請願第25-6号
度」の窓口無料の維持を求める意見書を提出する
ことを求める請願
238
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)議案付託表
付託委員会
議案番号
議案第89号
議案第90号
議案第93号
議案第118号
議案第119号
総務文教常任委員会
案
件
南アルプス市農林業6次化ネットワーク拠点整備事業資金貸
付条例の制定について
消費税率及び地方消費税の引上げに伴う関係条例の整備につ
いて
平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
南アルプス市若草生涯学習センターの指定管理者の指定につ
いて
南アルプス市高度農業情報センターの指定管理者の指定につ
いて
議案第120号
南アルプス市八田屋内運動場等の指定管理者の指定について
議案第121号
南アルプス市若草体育館等の指定管理者の指定について
議案第122号
南アルプス市櫛形総合体育館の指定管理者の指定について
議案第123号
南アルプス市学校体育館施設等の時間外一般開放業務の指定
管理者の指定について
議案第124号
桃源文化会館の指定管理者の指定について
議案第125号
ペレットボイラー設置工事請負契約の締結について
議案第91号
議案第93号
議案第94号
議案第100号
厚生常任委員会
議案第101号
議案第102号
南アルプス市ひとり親家庭医療費助成に関する条例の一部改
正について
平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
平成25年度南アルプス市介護保険特別会計補正予算(第
2号)
南アルプス市塩前フレンドリーセンターの指定管理者の指定
について
白根げんき館の指定管理者の指定について
南アルプス市養護老人ホーム慈恵寮の指定管理者の指定につ
いて
議案第103号
南アルプス市甲西保健センターの指定管理者の指定について
議案第104号
南アルプス市櫛形健康センターの指定管理者の指定について
239
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)議案付託表
付託委員会
議案番号
議案第90号
件
消費税率及び地方消費税の引上げに伴う関係条例の整備につ
いて
議案第92号
南アルプス市道路占用料徴収条例の一部改正について
議案第93号
平成25年度南アルプス市一般会計補正予算(第3号)
議案第95号
議案第96号
平成25年度南アルプス市下水道事業特別会計補正予算(第
2号)
平成25年度南アルプス市芦安農業集落排水事業特別会計補
正予算(第2号)
議案第97号
市道路線の認定について
議案第98号
市道路線の変更について
議案第99号
市道路線の廃止について
議案第105号
議案第106号
産業土木常任委員会
案
議案第107号
議案第108号
南アルプス市総合交流ターミナルの指定管理者の指定につい
て
南アルプス市八田農畜産物処理加工施設の指定管理者の指定
について
南アルプス市クラインガルテンの指定管理者の指定について
南アルプス市交流施設やまなみの湯等の指定管理者の指定に
ついて
議案第109号
南アルプス市金山沢公園の指定管理者の指定について
議案第110号
天恵泉白根桃源天笑閣等の指定管理者の指定について
議案第111号
南アルプス市農業体験実習館の指定管理者の指定について
議案第112号
南アルプス市南アルプス温泉ロッジ周辺関連施設の指定管理
者の指定について
議案第113号
南アルプス市広河原山荘の指定管理者の指定について
議案第114号
南アルプス市白根御池小屋の指定管理者の指定について
議案第115号
南アルプス市両俣小屋の指定管理者の指定について
起案第116号
南アルプス市長衛小屋の指定管理者の指定について
議案第117号
櫛形総合公園の指定管理者の指定について
240
平成25年 南アルプス市議会 第4回定例会(12月)
請 願 文 書 表
受 理 番 号
25-5
25-6
受 理 年 月 日 平成25年11月28日
平成25年11月28日
甲府市北口 2-6-10
甲府市丸の内 2-9-28 6F
山日会 会長 渡辺正志
山梨県民医連内
重度心身障害者医療費助成制度を守
る会
甲府市国母 7-4-2
山静信越産経会山梨県地区会
会長 丸山康夫
(呼びかけ人代表)
甲府市朝日 2-17-12
甲府市善光寺 3-16-16
山梨県朝日会 会長 古屋澄夫
宇藤健司
請 願 者 の 甲州市塩山上於曽 382
住 所 及 び 氏 名 山梨県日経会 会長 古屋澄夫
笛吹市八代町北 1617
北嶋恒男
韮崎市水神 2-10-20
笛吹市八代町増利 674-1
山梨県毎日会 会長 三枝久人
土屋 始
甲府市宝 1-9-1
富士河口湖町船津 4334-3
山梨県読売会 会長 藤本恭助
三浦雅子
甲府市丸の内 3-4-8
山梨県新聞販売商業協同組合
理事長 赤坂征幸
新聞への消費税の軽減税率適用を
山梨県に対して、「重度心身障害者医
療費助成制度」の窓口無料の維持を求
件
名
求める意見書の採択を求める請願
める意見書を提出することを求める
(請願の要旨)
(別紙)
請願(別紙)
紹 介 議 員 氏 名 西野浩蔵、 齊藤博明
名取泰、 早田記史
付 託 委 員 会 総務文教常任委員会
厚生常任委員会
241
南ア議 第8号
件 名 「庁舎建設特別委員会の定数の改正」に関する決議案について
上記の議案を、
別紙のとおり南アルプス市議会会議規則第13条第2項の規定により提出します。
平成25年12月6日
南アルプス市議会議長 浅 野 伸 二 様
提出者
南アルプス市議会議員
清 水
賛成者
南アルプス市議会議員
中 込 恵 子
賛成者
南アルプス市議会議員
穴 水
242
実
広
「庁舎建設特別委員会の定数の改正」に関する決議(案)
本市議会に設置した庁舎建設特別委員会の委員定数を19名から22名に改める。
変更理由
正副議長及び、議会選出の監査委員が委員から除かれていたが、重要事案を慎重審議する上で、
全議員が公平に意見や採決を行う権利を有することが望ましいため。
243
南ア議 第9号
新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書の提出について
上記の議案を、別紙のとおり地方自治法第109条第7項及び南アルプス市議会会議規則第
13条第3項の規定により提出します。
平成25年12月24日
南アルプス市議会議長 深 澤 米 男 様
提出者 南アルプス市議会
総務文教常任委員会委員長 清 水
244
実
新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書(案)
新聞は、日本国内外で起きるさまざまなニュースや情報を正確に伝え、多角的な意見や評論を提
供しています。民主主義社会の中で住民が正しい判断基準を持つためには、いろんなジャンルの情
報が容易に入手できる環境が必要です。
近年は文字離れや活字離れによるリテラシー(読み書き能力、教養や常識)の低下が問題となっ
ています。知的レベルや社会への関心が衰えれば、国力の低下や国際競争力の減退につながる恐れ
があります。
現在日本政府は、景気回復に向けた経済政策を展開しています。来年4月以降に予定されている
消費税増税もその一つです。
欧州各国では新聞や一定の要件を備えた出版物には、民主主義を支える公共財としてゼロ税率や軽
減税率を適用し、消費者負担を軽くしています。
「知識には課税せず」
「新聞には最低の税率を適用すべし」という認識は、欧米諸国でほぼ共通して
います。
一般家庭の所得が増える見込みがない中での消費税増税は、家計を圧迫し民主主義を支える基盤
である新聞の購読中止を招くことを懸念しています。
消費税増税により、リテラシーの低下に拍車がかかり、社会的・経済的弱者にその傾向が強く出る
ようになれば社会的・経済的な格差は広がり、社会不安を招きます。
政府は課税品目に例外をつくることに慎重のようですが、品目ごとに複数税率が導入されている
国は少なくありません。
よって下記の事項の実現を強く要望します。
1.消費税増税にあたり、複数税率の導入と新聞への軽減税率適用を実現すること
平成25年12月24日
衆議院議長
伊 吹 文 明 様
参議院議長
山 崎 正 昭 様
内閣総理大臣
安 倍 晋 三 様
財務大臣
麻 生 太 郎 様
南アルプス市議会議長 深 澤 米 男
245
南ア議第10号
介護保険制度における新たな地域支援事業の導入に係る意見書の提出について
上記の議案を、別紙のとおり会議規則第13条第2項の規定により提出します。
平成25年12月24日
南アルプス市議会議長 深 澤 米 男 様
提出者
南アルプス市議会議員
齊 藤 博 明
賛成者
南アルプス市議会議員
河 野 木綿子
賛成者
南アルプス市議会議員
小 池 伸 吾
賛成者
南アルプス市議会議員
西 野 浩 蔵
246
介護保険制度における新たな地域支援事業の導入に係る意見書(案)
現在、国においては、第6期介護保険事業計画を視野に、これまで個別給付として実施してきた
介護予防給付について、市町村が実施している地域支援事業に段階的に移行させ、新しい地域支援
事業として包括的に実施する方向で検討が進められています。
介護予防給付やこれまでの地域支援事業については、介護予防を進めるため市町村の現場で要支
援者などに対する取り組みが進められ、介護サービス受給者のうち3割程度は要支援者であり、ま
た、介護予防給付も4千億円を超える額となっており、介護予防に大きな役割を果たすようになっ
てきています。
また、介護予防給付を担う事業所も地域の中で育ってきており、大きな力となっています。
こうした状況の中で、急激な制度変更は、現場の事業者や市町村に大きな混乱を生ずることにな
ります。よって国におかれては、以下の項目について、十分配慮のうえ、特段の取り組みが図られ
ることを強く求めます。
記
1.新たな地域支援事業の導入に当たっては、市町村の介護予防事業の機能強化の観点から、市町
村の現場で適切に事業を実施できるよう手引書の作成、先進的な事例の周知、説明会や研修会を
通じた丁寧な説明の実施を行うこと。
2.特に、介護給付と合わせて事業実施を行っている事業者などに対して、円滑な事業移行ができ
るよう適切な取り組みを行うこと。
3.これまでの地域支援事業については事業費の上限が設定されていたが、新たな地域支援事業へ
の移行に伴い、上限設定について適切に見直すこと。また、事業の詳細については市町村の裁量
で自由に取り組めるよう配慮すること。
4.
新たな地域支援事業の実施に当たっては、
住民主体の地域づくりなどの基盤整備が重要であり、
こうした市町村における環境整備に合わせて適切な移行期間を設けるとともに、地域のマネジメ
ント力の強化のため必要な人材の確保等については、消費税財源を有効に活用すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成25年12月24日
内閣総理大臣
安 倍 晋 三 様
厚生労働大臣
田 村 憲 久 様
総務大臣
新 藤 義 孝 様
南アルプス市議会議長 深 澤 米 男
247
南ア議第11号
軽自動車税の増税に反対する意見書の提出について
上記の議案を、別紙のとおり会議規則第13条第2項の規定により提出します。
平成25年12月24日
南アルプス市議会議長 深 澤 米 男
様
提出者
南アルプス市議会議員 中 込 恵 子
賛成者
南アルプス市議会議員 飯 野
久
賛成者
南アルプス市議会議員 穴 水
広
賛成者
南アルプス市議会議員 斉 藤
諭
賛成者
南アルプス市議会議員 清 水 重 仁
248
軽自動車税の増税に反対する意見書(案)
政府、与党は消費税率を 10%に引き上げる際に、地方税の自動車取得税を廃止する方針で、廃止
した場合に年間およそ 1,900 億円減る地方税収を確保するため、同じ地方税の軽自動車税を検討し
た結果、
再来年4月以降に購入される新車の軽自動車を対象に、
現在の 7,200 円から 1.5 倍の 10,800
円に引き上げることで合意した。
長引く景気低迷と燃料高騰の中、価格、燃費、税金が安い軽自動車に乗り換えた人も多い。我が
南アルプス市は、人口約 72,000 人、山梨県で唯一鉄道の無い市であり、隣接市のいくつかの最寄
り駅からのバス路線も無い。公共交通に恵まれない地方の生活を支えるには、低所得者でも高齢者
でも、また農作業をはじめとする零細事業にも車が必要であり、少しでも安く買えて維持できる軽
自動車に頼らざるをえない。軽自動車税の引き上げは、弱者をますます追い詰めることにほかなら
ない。
1.要望事項
軽自動車税の増税をしないことを求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成25年12月24日
内閣総理大臣
安 倍 晋 三 様
内閣官房長官
菅
財務大臣
麻 生 太 郎 様
国土交通大臣
太 田 昭 宏 様
義 偉 様
南アルプス市議会議長
249
深 澤 米 男
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
代 表 質 問 通 告 表
質問
順位
1
質問者
日本共産党
南アルプス市議団
名取泰
質問事項
質
問
要
旨
1.新庁舎建設に関わる ①庁舎建設と一体に進めてきた支所廃止について
問題について
は、現在の場所を基準に支所機能を存続させると
いう考えか。
②合併特例債期間内に完成しなかった場合は事業費
が全額市の負担になるか
③新地への新築となると、新たに公共用地や公共施
設を増やすことになり、市の行政改革の観点に反
するのではないか。
④農地をつぶして新庁舎を整備することは、本市の
農業振興の理念に反するのではないか。
⑤分庁方式の維持や、既存の施設の長寿命化など
様々な角度から情報を提供し、市民の意向調査を
行うことを求める。
2.リニア新幹線整備に ①沿線住民からは不安の声、大幅な路線変更を求め
関わる問題について
る声が出されている。市としてはどう対応するの
か。また、市としても住民の声をもとにJR側に
要請すべきと考えるがどうか。
②市としても公共施設の移転や道路の改廃などの街
づくり、自然環境、農業など大きな影響を受ける
と考えるが、予想される問題をどうとらえ、どう
対応しようとしているのか。
③電磁波や騒音などリニア新幹線特有の問題に対し
ては、県とも協議し、行政として第3者機関を設
置して検証するなど、住民の不安に答えるべきと
考えるがどうか。
3.小中学校の普通教室
へエアコン設置につ
いて
10月の市民との「お気軽座談会」で、市長は、
小中学校へのエアコン設置の考えを示したそう
だが、今後どのような計画ですすめるのか。
250
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
代 表 質 問 通 告 表
質問
順位
2
質問者
南アルプス
改革クラブ
金丸一元
質問事項
質
問
要
旨
1.新庁舎問題について ①平成31年度以降、危機的に厳しくなる財政状況
を踏まえれば、新庁舎建設は、今ある施設を最大
限活用し、規模は必要最小限のものとし、可能な
限り事業費を抑え、極力、将来の財政負担の軽減
を図らなければならないと思いますが、どのよう
に考えますか。
②新庁舎の必要延べ床面積は、12,800㎡、敷
地面積は、28,000㎡とされていますが、そ
の内容と根拠について伺います。
③新庁舎の必要延べ床面積は、12,800㎡、敷
地面積は、28,000㎡とされていますが、そ
の内容と根拠について伺います。
2.南アルプス市6次化
ネットワーク拠点整
備事業について
現在の事業体制では、投資リスクを回避できま
せん。すなわち、株式会社南アルプスプロデュー
スが、自ら資金調達し、その資金で拠点施設の整
備を行うというのは、あまりにリスクが大きすぎ
ます。
したがって、拠点施設の整備は、市が前面に出
て、国、県などの補助金、合併特例債などを十分
に利用して、可能な限りリスクの少ない資金で行
い、これを賃貸借契約により、株式会社南アルプ
スプロデュースが、一括管理運営するという形で
なければ、リスクを回避できないと考えますが、
いかがでしょうか。
251
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
代 表 質 問 通 告 表
質問
順位
3
質問者
質問事項
質
一期会
飯野 久
1.観光協会、6次産業
化拠点と農業振興に
ついて
問
要
旨
①観光協会の平成 26 年
度以降の事業方針及
び事業展開について
平成 26 年度から自主財源確保により運営する
とのことを伺いましたがが、市・JA・商工会三者
確認書を踏襲して実行するのか、またその事業展
開はどのように行うのか伺います。
②6次産業化拠点との
関連について
6次産業化拠点と観光協会は、同一場所にて事
業展開するのか、更に農業振興をどう捉えその効
果をどのように考えているのか、また、その場合、
現在の「道の駅」の存在をどのように位置付ける
のか伺います。
③農業用水確保対策に
ついて
来年も異常気象が予想され、夏季の農業用水不
足が懸念されます。次年度以降の渇水対策として
事業化及び予算化する考えがあるか伺います。
2.図書館整備と公共施
設再配置について
①図書館の市民サービ
スについて
中央図書館増設の明確な日程計画は伺いまし
た。図書館は事業の考え方が重要と考えます。そ
こで、図書館の市民サービスとは何か、その実行
性はどのように考えているか伺います。
②中央図書館と分館に
ついて
櫛形中央図書館、他を図書室と位置付け運営す
るとの説明をいただきましたが、この方法策で今
まで通りあるいはそれ以上の市民サービスが実
行できるかどうか伺います。
3.エコパーク推進と県
関連部署との連携に
ついて
①県との協調体制につ
いて
各方面での市長の表明を伺うとユネスコエコ
パーク登録申請を終え、吉報を待つばかりのこと
でありますが、これからは、山梨県との協調が重
要と考えます。そこで今後、南アルプス市として
山梨県とどのような協調体制で臨むか伺います。
252
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
代 表 質 問 通 告 表
質問
順位
4
質問者
かがやき21
清水 実
質問事項
質
問
要
旨
1.南アルプス市合併の ①合併して 10 年経過したが合併の経過を踏まえ、
メ
10 年経過の課題・問
リットとデメリットについて市長の基本的な考
題点について
えと、課題・問題点があるとするなら今後の対策
をどう進めるか。
2.過疎地域に指定され ①南アルプス市内において芦安地域は、唯一過疎地
ている芦安地域につ
域となっているが、過疎地域自立促進計画(平成
いて
22 年作成)を検証し、見直しを含め将来像の対策
は喫緊の課題である行政としてのスタンスを伺い
ます。
②本年4月から路線バスが廃止となったが、過疎自
立促進計画のソフト事業としてとり入れ、地域住
民や交通弱者、さらに来訪者のため復活運行を望
むが、当局の考えを伺います。
③創生広場の賃貸借契約を若人の会と契約している
が、今後の利用方法を全て若人の会にお任せする
のではなく、行政の指導も必要であると考えるが
どのように考えているか。
④古屋敷沓沢線の完成と、その後の計画は。
3.山岳観光について
①入山者から頂いている協力金の見直しについて。
②登山客・一般観光者に提供している市営駐車場の
有料化を検討する考えは。
③山小屋関係・観光施設は指定管理者制度から外し、
地域活性化の拠点となる施設運営を望むが市の考
えを伺います。
4.野呂川林道の活用方
広河原まで乗り入れ可能となっている期間内では
法について
定期バスと民間タクシー会社のマイクロバスなど利
用し通行できるが、期限を切って一般車両の通行を
可能にした利用方法を可能にすることができないか
検討する価値があると考えるが市の考えを伺いま
す。
253
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
代 表 質 問 通 告 表
質問
順位
5
質問者
公明党
河野木綿子
質問事項
質
問
要
旨
1.農業6次化産業拠点
9月議会で公明党より質問した資金計画の今後に
事業における資金に 対して、市として資金需要の事業主体となる株式会
ついて
社南アルプスプロデュースの資金形態が、まちづく
り会社であり、
農業者としての性質を持たないため、
国の成長産業ファンドを活用することは、厳しいと
の見解を示しました。そこで、地域振興基金や一般
財源を使うことをしないよう提言しました。今議会
に条例の提出と共に、5億円の一般財源から資金貸
付をする案が出されました。
根本的な資金計画の見直しをするべき時が来てお
り、国の補助金を受けるための事業主体を変更して
対応するべきと考えますが、本市のお考えは。
2.高齢者に対する肺炎
平成20年12月議会で肺炎球菌ワクチンへの助
球菌ワクチンへの助 成を訴え、平成24年の4月より80歳以上の方に
成拡大について
肺炎球菌ワクチンへの助成が開始されました。しか
し、当初から提言してきた65歳以上への助成拡大
を、昨年3月時点でも必要性を提示してきました。
市民からも多くの要望が寄せられており、医師会か
らも肺炎球菌ワクチンの必要性が示されておりま
す。本市も肺炎球菌ワクチンへの助成を65歳まで
拡大するべきと考えますが、お考えは。
3.子ども達を守るため ①平成22年12月議会で不審者情報の保護者に対
の安全・安心対策につ
する周知を、小中学校や保育所に通っている方だ
いて
けではなく、すべてのお子さんを持つ保護者に対
して不審者情報を周知することにより、情報を共
有することで、地域の子どもたちを見守るネット
ワークが構築されると質問しました。検討すると
の答弁でしたが、その後の対応へのお考えは。
②現在、インターネットの普及率は、国民の79.
5%と言われ、6~12歳が、69.0%、13~
19歳が、97.2%と、若年化しています。
その中で、ネット依存による遅刻、不登校、成績
低下、また、ラインによるいじめ問題などが指摘
され、教育現場での対応が急務であります。児童・
生徒と学校や家庭でのスマホ・携帯のルール作り、
対応マニュアル作成、教員・保護者が連携し専門
家による研修を受けるなど、ネット教育が必要と
考えます。本市の対策へのお考えは。
254
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
代 表 質 問 通 告 表
質問
順位
質問者
質問事項
質
問
要
旨
4.災害時における緊急
伊豆大島での台風26号による土砂災害は、多数
発令の基準と市民へ の犠牲者を出すという心痛ましい大災害でした。避
の周知について
難勧告・避難指示が適切に出されなかったことが、
被害を大きくした最大の要因とされています。本市
においては、ハザードマップを地震・洪水に続き土
砂災害も作成してきました。そこで、本市における
災害時の避難勧告・避難指示の基準と市民への周知
徹底の方法のお考えをお示し下さい。
255
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
一 般 質 問 通 告 表
質問
順位
6
質問者
日本共産党
南アルプス市議団
早田記史
質問事項
質
問
要
旨
帝国データバンクの景気動向調査では、山梨県の景
1.雇用相談窓口と雇用
担当部局の設置につ 気感は常に下位の状況にある。本市近郊のルネサスエ
いて
レクトロニクス甲府事業所も閉鎖方針を示し、本市も
含めた地域経済への影響が心配される。
①本市として今日の雇用実態をどのように把握してい
るのか。
②地方分権改革法にもとづき、労働行政を専門とする
雇用相談窓口と雇用担当部局の設置を求めるが、市
の考えはどうか。
2.紙おむつ等支給事業
の制度拡充について
本市では「介護用品購入費助成事業」と「障害
者等日常生活用具給付事業」にて紙おむつ等支給
事業を実施しているが、年齢制限や先天性の疾患
の有無で、障害を持つ人でも支援を受けられない
ケースがある事が報告された。
①障害を持つ人で紙おむつ等を必要とするすべて
の人々が安心して利用出来るよう制度拡充を求
めるが、市の考えはどうか。
7
夢会派
藤本好彦
1.担い手の育成につい
①本市の農業の担い手の実態とその推移について。
て
2.水田二毛作の推移に
①本市の水田二毛作の現状と具体的な営農状況に
ついて
ついて。
②本市で水田二毛作を推進するに当たっての課題
は。
3.土地改良事業につい
①平成21年の3月議会で質問してから4年が経
て
過しましたが、当時の答弁を踏まえて、その経過
は。
②土地持ち非農家や自給的農家が増えることで、負
担の拡大が予想されます。市として負担の軽減に
向けて、取り組む考えは。
256
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
一 般 質 問 通 告 表
質問
順位
質問者
質問事項
質
4.農業者が経営し開設
する民宿(農家民宿)
問
要
旨
①本市における農家民宿のこれまでの開業の状況と
運営の実態について。
②農家民宿を開業する場合の市独自の支援体制の整
備について。
について
5.違法な農地の転用に
ついて
①平成24年12月議会で取り上げて1年が経過し
ましたが、違法な農地の利用の実態は。
②農地が違法に転用され続けている場合、本市が
行ってきた取り組み内容は。
6.農地中間管理機構に
ついて
①本市として機構の位置付けは。
②本市の農業委員会や農業公社と機構の想定される
業務とそれぞれの役割について。
7.口頭での農地の賃借
について
8.農業委員会について
①市の合併前から今日までこのような事件の発生の
有無の認識は。
①平成24年12月議会の答弁では「農業委員会の
監督・指導の責務が拡大したことで、農業委員会
の負担は大変大きいが大丈夫なのか」と質問した
ところ「農業委員会単独で業務をしているのでは
なく、農業振興課と協力体制でやっているので、
困難で大変だという状況ではない」と答弁をいた
だきました。現在もその方針に変わりはないのか。
②違法な行為の抑止につなげるための、農地情報の
積極的な公開について。
257
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
一 般 質 問 通 告 表
質問
順位
8
質問者
南アルプス
改革クラブ
向山敏宏
質問事項
質
問
要
旨
1.オープンデータにつ ①オープンデータ(広く開かれた利用が許可されて
いて
いるデータ)についての市の考えは。
②今後、導入していく考えは。
2.指定管理者制度につ ①導入から9年目になるが、メリット、デメリット
いて
について考察はしているか。
②指定管理者から外し市直営にするとか、また、施
設については廃止等(行革の施設の再配置とも関
係するが)も含めて、今後の指定管理者制度の導
入について、市ではどのように考えているか。
3.次世代を担う人材の ①市は、現代(今)の若者のまちづくりへの意識を
育成について
どう捉えているか。
②市では、若者を次世代の地域リーダーとして養成
する取り組みを行うつもりはあるか。
258
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
一 般 質 問 通 告 表
質問
順位
9
質問者
南アルプス
改革クラブ
石川 壽
質問事項
質
1.東京オリンピックに
ついて
2.防災について
3.教育について
問
要
旨
東京五輪・パラリンピックの2020年開催を県
内の振興につなげるため推進本部を立ち上げた。世
界文化遺産の富士山をシンボルに掲げて、出場選手
の事前合宿や観光PRなどを進めるべきである。市
の考えを伺います。
深層崩壊対策として、国土交通省は地盤の振動を
検地するセンサーを全国に150ヵ所に設置し発生
位置を把握する監査システムを導入する県内では、
10ヵ所で2016年度以降の運用開始を目指す。
本市も土砂災害や洪水ハザードマップから分かるよ
うに中山間地は危険地域が多い、設置を国に求める
が、市の考えを伺います。
①全国学力テストで県の小学校の国語と算数、
中学
校の数学が全国平均を下回ったことを受け、
県は
「学校で優先されるべき学力向上の取り組みが
十分ではなかった」との認識を示した。正解率に
一喜一憂して、
こんな大規模な調査結果を活かさ
ないのはもったいない、
子どもたちへの質問から
読み取れる現実は、学校改善の宝庫である。学校
には「校内検証改善委員会」などがあるか。
また、
教育委員会は独自の分析をどのようにし
て、今後どのように生かしていくのか伺います。
②タブレット端末で「反転授業」を始めた市もあり、
10年後の事業の主流になるかもしれない。本市
でも取り入れていく考えがあるかを伺います。
③子どもたちは、苦しい練習に耐え、文化部門・体
育部門で支部・県の大会を勝ち抜き、関東及び全
国大会への出場を目指している。しかし、せっか
く出場権を獲得しても、今年度から連泊を認めな
いことで、保護者負担が重くなり、旅費が出せな
い家庭では大会に出場させれないケースも考えら
れる。全国一律でなく、種目・距離で連泊は認め
るようにすべきであるが、教育委員会の考えを伺
います。
259
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
一 般 質 問 通 告 表
質問
順位
10
質問者
一期会
斉藤 諭
質問事項
質
問
要
旨
1.介護予防事業につい ①市内各地区でサロン活動が実施され介護予防の一
て
翼を担っています。3月の一般質問以降も少しず
つ活動地区が増えています。
しかし、
市内114箇
所の自治会からすると55箇所での活動は少ない
現状です。サポートリーダーを活用し、サロン活
動の推進について伺います。
②11月24日付けの山日新聞の特集にカラオケ+
体操で介護予防のテーマが掲載されていました。
お年寄り向け、
通信カラオケの開発がされました。
本市においてこのようなシステムのサロン会場へ
の導入について伺います。
2.公共施設の統廃合と ①昨年3月作成の公共施設白書の施設分野別の進捗
再配置について
状況について伺います。
②南湖保育所の経営方針と保育所の民営化の考えに
ついて伺います。
③小中学校の再配置と中高一貫教育について本市の
考えを伺います。
④給食センター建設に伴い、
P,P,P(Public,Private,Partnership)
P,F,I(Private,Finance,Initiative)の導入に
ついて。
また、本市の各種事業での
N,P,M(New.Pubulic.Management)の取り組みに
ついて伺います。
260
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
一 般 質 問 通 告 表
質問
順位
11
質問者
かがやき21
名取常雄
質問事項
質
問
要
旨
1.南アルプス市立小中 ①この条例の第4条2項には、
「学区外の小学校又は
学校児童生徒の通学
中学校を志望する者は、教育委員会へ申し出なけ
区域を定める規則に
ればならない」となっているが、この申し入れは
ついて
どうすればいいのか。
②この条例を使用したケースは今まであるか。
③この条項により受け付けた後の学区外入学を許可
する判断基準はどこにあるのか。
④第5条で「この規則に定めるもののほか、通学区
域等に関し必要な事項は教育長が別に定める」と
なっているが定めたものはあるのか。
⑤学区外を希望した児童の保護者が学区外入学をあ
きらめたことが以前はあったようだが、その時の
事例としてこの規則で何が問題だったのか。
また、
その後、同様なケースはなかったのか。
2.スクールバスのこれ
までの経過について
国の制度で実施できるスクールバスを運行しない
のは、何が問題なのか。
3.小中学校への冷暖房
①これまでの議会質問での総括として、設置をしな
設置について
い理由は何か。
②小中学校への冷房設置問題については、最大の理
由は財源であると考えるが、温泉施設等合併後施
設再配置をする中で閉鎖後の財源を学校施設整備
に充てるなどを住民に諮り、前に進める考えはな
いか。
261
平成25年南アルプス市議会第4回定例会(12月)
一 般 質 問 通 告 表
質問
順位
12
質問者
公明党
小池伸吾
質問事項
質
問
要
旨
1.学校施設等における
①非構造部材の点検調査費として、
市内すべての小・
非構造部材の耐震化
中学校を対象に今年度、当初予算に計上されてい
対策について
るが点検調査の進捗状況を伺う。
②本年、3月議会において、今年度の対策として緊
急性の高いところから改善するとのことでした
が、その現状と今後の計画について伺う。
2.今後の公共交通のあ
り方について
路線バスの3路線の区間廃止やコミュニティーバ
スの運行廃止により、多くの市民が不便を強いられ
ており、新たな公共交通を必要としている声が多く
寄せられています。
今年こそ、市民のニーズに合った対応策を検討・
実施すべきと考えるが市の考えを伺う。
262