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B 2 11
2016年度
【一般入試前期B日程 / BC方式(1日目)】
2限目
2 限 目
注 意
1.試験開始の合図があるまで,この問題冊子の中を見てはいけません。
2.問題冊子は1部,解答用紙は1枚です。
3.出題科目,ページおよび選択方法は,下表のとおりです。
出題科目
ページ
物理基礎・物理
1 〜 8
化学基礎・化学
9 〜 15
生物基礎・生物
17 〜 25
国 語
国語 1 〜国語19(うしろから始まります)
選択方法
解答科目は,選択できる
科目を受験票で確認のう
え,選択しなさい。
4.解答は全てマークセンス方式です。マークは H・F・HBの黒鉛筆(シャー
プペンシル可)で右の例のように正しくマークしてください。
マーク例
5.解答用紙には解答欄のほかに次の記入欄があります。
(1)受験番号欄
受験番号を受験番号欄の上欄に算用数字で記入し,さらにその下のマーク欄にマークして
ください。なお,受験番号欄には,一般入試前期 B 日程の受験番号を記入してください
(一般入試前期 BC 方式の受験番号は記入しないこと)
。
(2)解答科目選択欄
解答する科目を1つだけ○で囲み,さらにその下のマーク欄にマークしてください。
※受験番号および解答した科目が正しくマークされていない場合は,採点できないことがあり
ます。
6.記入したマークを訂正する場合は,プラスチック製消しゴムで完全に消し,改めてマーク
してください(消しくずを残さないこと)
。
7.解答用紙は折り曲げたり,汚したりしてはいけません。
8.解答用紙の※印欄はマークしてはいけません。
9.問題冊子と解答用紙にページの落丁・乱丁および印刷の不鮮明な箇所や汚れなどがある場合は,
手を挙げて監督者に知らせてください。
10.試験終了後,問題冊子は持ち帰ってください。
生物基礎・生物
(解答番号
⑴
〜
)
Ⅰ 生物集団について以下の問いに答えなさい。 (16点)
問 1 次のア~エの説明に該当する最も適当なものを下の解答群から選びなさい。
ア.一定の地域に生息するすべての個体群のまとまり ⑴
イ.すべての生物とそれをとりまく非生物も含めた環境 ⑵
ウ.単位空間あたりの,ある個体群の個体数 ⑶
エ.一定地域の,ある生物種の個体数が増えていく様子を示す曲線 ⑷
1
2
3
⑴~⑷の解答群 生物群落 生物群集 全生物集団 4
5
6
生息系 全個体数 個体群の成長曲線 7
8
9
個体群の生存曲線 個体群密度 生態系
問 2 次の文章中の下線部ア~エに該当する最も適当なものを下の解答群から選びなさい。
動物は,競争・反発し合う関係として, 他の個体または集団を追い払い,一定の空間を
ア
占有していることがある。逆に,引き合う関係として, 互いにさまざまな影響を及ぼし合
イ
いながら,統一的に行動することもある。そのような場合, 個体間に優劣関係ができ,秩
ウ
序が築かれていることが多い。さらに, 同種の個体が密に集まって生活し,その中で仕事
エ
や役割の分業が生じ,より複雑な状態をつくるようになる。
⑸
⑹
⑺
⑻
ア: イ: ウ: エ: 1
2
3
4
⑸~⑻の解答群 競争 順位制 縄張り 社会
5
6
7
8
群れ 階級 コロニー 集合
問 3 次の文章の空欄に最も適当なものを以下の解答群から選びなさい。ただし,⑼,⑽の
解答の順序は問わない。
動物の個体群は,理想的な環境では個体数を増やし続ける。しかし,実際の環境では,個
⑼
⑽
体数が増加すると,
,
,排泄物の増加などがおこり,個体群の成長は抑制さ
⑾
れる。さらに個体群が大きくなると, の限界で増加がとまる。このように,個体群
⑿
は 増加する。
― 17 ―
1
2
⑼,⑽の解答群 エサの不足 雌雄の個体数の差
3
4
生活空間の不足 縄張りの形成 1
2
⑾の解答群 環境収容力 環境変異 1
2
⑿の解答群 S字状に 直線状に
3
4
放物線状に 対数的に
Ⅱ 動物の行動に関する次の文章を読み,以下の問いに答えなさい。 (14点)
動物は外界からの刺激を受け,それらに対するさまざまな行動をする。行動には,生まれ
⒀
⒀
つき備わっている 的行動と,経験により変化する学習がある。 的行動のう
⒁
ち,化学物質や光などの一定の刺激に対して一定の方向へ移動する行動を という。
⒁
⒂
⒁
光に対して正の を示す動物には が知られており,負の を示す動物
⒃
には が知られている。
問 1 文章中の空欄に最も適当なものを以下の解答群から選びなさい。
1
2
3
4
5
6
⒀の解答群 受容 古典 生得 発達 先天 自然 1
2
3
4
5
6
⒁の解答群 誘引 走性 感知 受容 傾性 反応
1
2
⒂,⒃の解答群 ミミズやミドリムシ ミミズやガ 3
4
ミドリムシやプラナリア ミドリムシやガ 5
6
ガやプラナリア ミミズやプラナリア
問 2 文章中の下線部に関して,以下のア〜エの記述に最も適しているものを,下の解答群
から選びなさい。
ア.アメフラシの水管に繰り返し触ると,えらを引っ込めなくなる。 ⒄
イ.アヒルのヒナがふ化後,動くもののあとをついて歩く。 ⒅
ウ.チンパンジーが手の届かない位置にあるバナナを棒でたたき落として取る。 ⒆
エ.梅干しを食べたことのあるヒトが,梅干しを想像するとだ液がでる。 1
2
3
4
⒄〜⒇の解答群 刷込み 知能行動 慣れ 脱慣れ 5
6
7
8
鋭敏化 条件づけ 攻撃行動 逃走行動 9
0
定位 かぎ刺激
― 18 ―
⒇
Ⅲ 消化酵素のアミラーゼの性質について調べるため,蒸留水で調製した 1 % デンプン液を
試験管 A ~ F に入れ,それぞれに物質 X を加えたところ,デンプン液は青紫色になった。
この青紫色になったデンプン液を使って,次の実験 1 ~実験 6 を行った。各実験の結果につ
いて,以下の問いに答えなさい。 (14点) 実験 1 試験管 A を 37 ℃の温湯に浸けたところ,デンプン液の青紫色は変化しなかった。
実験 2 試験管 B にアミラーゼを加え,37 ℃の温湯に浸けたところ,デンプン液の青紫色
が消えた。
実験 3 空の試験管にアミラーゼと塩酸水を入れて混合し,pH を 3 に調整し,37 ℃の温湯
に浸けた。その後,このアミラーゼと塩酸水の混合液をすべて試験管 C に入れ,
37 ℃の温湯に浸けたところ,デンプン液の青紫色は変化しなかった。
実験 4 空の試験管にアミラーゼと炭酸水素ナトリウム水を入れて混合し,pH を 8 に調整
し,37 ℃の温湯に浸けた。その後,このアミラーゼと炭酸水素ナトリウム水の混合
液をすべて試験管 D に入れ,37 ℃の温湯に浸けたところ,デンプン液の青紫色が消
えた。
実験 5 空の試験管にアミラーゼと塩酸水を入れて混合し,pH を 3 に調整して,37 ℃の温
湯に浸けた。これに炭酸水素ナトリウム水を加え,pH を 8 に調整して,さらに37 ℃
の温湯に浸けた。その後,このアミラーゼと塩酸水および炭酸水素ナトリウム水の混
合液をすべて試験管 E に入れ,37 ℃の温湯に浸けたところ,デンプン液の青紫色が
消えた。
実験 6 空の試験管にアミラーゼと液体 Y に溶かした物質 Z を入れて混合し,37 ℃の温湯
に浸けた。その後,この混合液に炭酸水素ナトリウム水を加え,pH を 8 に調整し
た。これらすべてを試験管 F に入れ,37 ℃の温湯に浸けたところ,デンプン液の青
紫色は変化しなかった。
― 19 ―
問 1 1 % デンプン液の入った試験管に,初めに入れた物質 X は何か。 1
2
3
4
ベネジクト液 ヨウ素液 酢酸カーミン液 サフラニン液
問 2 実験 6 で,アミラーゼと混ぜた物質 Z と物質 Z を溶かした液体 Y は何か,最も適当
なものを以下の解答群から選びなさい。
液体 Y: 物質 Z: 1
2
3
の解答群 蒸留水 塩酸水 生理食塩水 1
2
3
4
の解答群 アミラーゼ スクラーゼ ペプシン マルターゼ
5
リパーゼ
1
問 3 次のア~オについて,この実験結果から導き出されるものには を,導き出されな
2
いものには を選びなさい。
ア.アミラーゼの基質はタンパク質である。 イ.アミラーゼの最適温度は 37 ℃であるが,70 ℃という高温にさらすと活性を失う。
ウ.アミラーゼの最適 pH は中性であるので,アルカリ性に少しでも傾くと,活性を失う。
エ.アミラーゼは強い酸性の pH では活性を示さないが,pH を中性付近に戻すと,活性
は戻る。 オ.アミラーゼは物質 Z によって活性を失う。 ― 20 ―
Ⅳ 下図は,ヒトの循環系を示した模式図である。これに関する以下の問いに答えなさい。
(14点)
G
A
B
問 1 図中の A,B,E,H,K に最も適当なもの
を下の解答群から選びなさい。
A: B: a
C
D
b
c
d
H
I
J
E
K
F
毛細血管
E: H: K: ~の解答群
1
2
3
上大動脈 肺動脈 腎動脈
4
5
6
肝動脈 上大静脈 肝静脈
7
8
9
腎静脈 肺静脈 肝門脈
0
下大静脈
問 2 血液中の酸素濃度が最も高い血管はどれか。 1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
A B C D E F H I J K
問 3 心臓から静脈血を送りだすために開く弁はどれか。 1
2
3
4
a b c d
問 4 静脈,動脈,毛細血管およびリンパ管に関する次の記述のうち正しいものはどれか,
以下の解答群から 2 つ選びなさい。ただし,解答の順序は問わない。 ,の解答群
1
静脈は内側から内皮,平滑筋の
2 層からなる。
2
動脈は内側から平滑筋,結合組織の
2 層からなる。
3
毛細血管は内皮のみからなる。
4
動脈とリンパ管には逆流を防ぐための弁がある。
5
静脈は動脈と比べると平滑筋の層が発達している。
6
リンパ管はけい動脈で血管と合流する。
7
毛細血管は脊椎動物をはじめとして節足動物においてもみられる。
8
リンパ管にはところどころにリンパ節があり,異物の処理を行っている。
問 5 ヒトの心臓は図に示すように 4 つの部屋( 2 心房 2 心室)からなるが,カエルとフナ
の心臓の構造として正しいものはそれぞれどれか,下の解答群から選びなさい。 カエル: フナ: ,の解答群
1 2 心房 2 心室 2 2 心房 1 心室 3 1 心房 2 心室 4 1 心房 1 心室 5 1室
― 21 ―
Ⅴ ヒトの ABO 式血液型の遺伝について,現在では A,B,O の複対立遺伝子によることが
わかっているが,はじめは独立に遺伝する 2 対の対立遺伝子 A と a,B と b によって決ま
ると考えられていた。これに関する以下の問いに答えなさい。ただし,A と B は優性遺伝
子,a と b は劣性遺伝子である。 ( 9 点) 問 1 血液型が 2 対の対立遺伝子によるという考えに基づくと,O 型の遺伝子型はどのよう
になるか。 1
2
3
4
5
AABB aaBB Aabb aabb AaBb
問 2 次の文章の空欄に最も適当なものを下の解答群から選びなさい。ただし,同じものを
2 度以上選んでも構わない。
両親の血液型がともに A 型の場合, 2 対の対立遺伝子によるという考えでは,生まれる
子に予想されるすべての血液型は であり,一方,現在の
A,B,O の複対立遺伝子
によるという考えでは,生まれる子に予想されるすべての血液型は となり,両者は
矛盾 。また,両親の血液型が
O 型と AB 型の場合に生まれる子に予想されるすべ
ての血液型は, 2 対の対立遺伝子によるという考えでは となり,A,B,O
の複対
立遺伝子によるという考えでは となり,両者の考えは矛盾 。
,,,の解答群
1
2
3
4
A
型と B 型 A
型と B 型と AB 型 A
型と O 型 B
型と O 型
5
6
7
AB
型と O 型 A
型と B 型と O 型 A
型と B 型と O 型と AB 型 8
9
A
型と AB 型 B
型と AB 型
1
2 しない
,の解答群 する ― 22 ―
Ⅵ 被子植物の発生に関する次の文章を読み,以下の問いに答えなさい。 (20点)
分裂
被子植物の配偶子形成は,おしべとめしべで行われる。おしべの葯の中の は
ア
分裂を 1 回行うと 2 つの核を持つ成熟し
を行い,
が形成される。
1 個の は
イ
た花粉となる。成熟花粉の 1 個の核は の核となり,もう一つは花粉管核となる。一
方,めしべの若い子房の胚珠の中には胚のう母細胞があり, 分裂を行う結果,そのうち 1 個
ウ
8 個の核を持った胚のうとな
が胚のう細胞となる。胚のう細胞は 分裂を 回行い,
エ
る。 8 個の核のうち,珠孔側の 1 個が ,
2 個が の核となる。珠孔側の反対
側に の核ができ,残りの
2 個は極核と呼ばれる の核となる。
花粉がめしべの柱頭に付着すると,花粉から胚珠に向かって花粉管が伸びる。花粉管が伸
分裂して 2 個の精細胞を生じる。この際,
が放出する びるとき,
が
オ
と呼ばれるタンパク質を目印に花粉管が伸びるため,的確に精細胞と との受精が可
能となる。精細胞の 1 個は と接合し受精卵となり,もう一つは と融合し,
将来,
を形成する。
受精卵は 分裂を繰り返し と になる。 はさらに分裂して幼芽,
カ
子葉,胚軸,幼根からなる胚になる。また胚珠の珠皮は種皮となり種子の最外層となる。胚
の子葉が分化すると,種子はいったん休眠状態となる。
分裂を繰り返して多数の核となった後,仕切りができて多細胞となり,結果
は
キ
的に を形成し栄養分を蓄える。また,
が発達せずに退化した種子の場
ク
合,栄養分は子葉に蓄えられる。
問 1 文章中の空欄に最も適当なものを以下の解答群から選びなさい。
~,~の解答群 1
2
3
4
5
雄原細胞 胞子 花粉母細胞 卵細胞 造卵器
6
7
8
9
0
中央細胞 造精器 助細胞 反足細胞 花粉四分子
1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 8
の解答群 1
2
3
4
5
~の解答群 胚乳 師板 クチクラ 前葉体 胚柄
6
7
8
9
0
ルアー 原糸体 胚球 ジベレリン 胚乳核
問 2 文章中の下線部ア〜キのうち,減数分裂をさしているものの組合せを選びなさい。 1
2
3
4
5
ア,イ ア,ウ ア,カ イ,ウ イ,エ
6
7
8
9
0
イ,カ ウ,エ ウ,カ ウ,キ カ,キ
― 23 ―
問 3 文章中の下線部クに関して,栄養分を子葉に蓄える植物の正しい組合せを選びなさい。
1
2
イネ,カキ,トウモロコシ イネ,クリ,ナズナ
3
4
イネ,カキ,エンドウ カキ,トウモロコシ,クリ
5
6
カキ,エンドウ,クリ エンドウ,クリ,ナズナ
7
8
カキ,トウモロコシ,エンドウ トウモロコシ,エンドウ,クリ
9
0
カキ,エンドウ,ナズナ トウモロコシ,エンドウ,ナズナ
― 24 ―
Ⅶ 細胞とエネルギーに関する次の文章を読み,以下の問いに答えなさい。 (13点)
真核細胞は酸素を用いてグルコースなどの有機物を分解し,最終的に と を生成するとともに取り出されたエネルギーを利用して を合成する。これを呼吸と
いい,この反応は細胞質基質と で行われる。植物では光エネルギーを吸収して を合成し,
を用いて と から有機物を合成する。これを光合成とい
い,この反応は で行われる。
や の起源について,
は細胞共生説を提唱して説明した。細胞共
生説では,呼吸を行う細菌が細胞内に共生して の起源となり,さらに光合成を行う
細菌の が共生して の起源になったと考えられている。
問 1 文章中の空欄に最も適当なものを以下の解答群から選びなさい。ただし,との解
答の順序は問わない。
1
,の解答群 水素
2
脂質
3
4
タンパク質
水
5
6
7
8
二酸化炭素
一酸化窒素
乳酸
一酸化炭素
9
0
ピルビン酸
エタノール
の解答群
1
DNA
4
5
6
アデノシン二リン酸
クレアチンリン酸
アデノシン三リン酸
1
,の解答群 ゴルジ体
2
RNA
2
中心体
3
アドレナリン
3
4
リボソーム
ミトコンドリア
5
6
葉緑体
粗面小胞体
7
液胞
8
核
9
細胞壁
の解答群
1
マルピーギ
2
シュライデン
3
シャルガフ
4
ジェンナー
5
マーグリス
6
クレメンツ
7
レーウェンフック
8
シュワン
の解答群
1
酵母菌
2
クロストリジウム
3
シアノバクテリア
4
大腸菌
5
ミドリムシ
6
乳酸菌
7
アゾトバクター
0
細胞膜
問 2 文章中の と の共通点として正しいものを下の解答群から
3 つ選びな
さい。ただし,解答の順序は問わない。
1
2
~の解答群 二重膜を有している。 直鎖状の
DNA を有している。
3
4
原核細胞には存在しない。 ほぼ球形である。 5
6
分裂して増殖することができる。 クロロフィルを有している。
― 25 ―
ご注意
1. 本書の一部あるいは全部について,発行者の許可を得ずに,無断で複写・転写することは
禁じられています。
2. 本書の内容に誤り・誤字脱字などございましたら,ご連絡いただけると幸いです。
2016/7/1
発行・制作:広島国際大学入試センター
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